【北海道中札内村】ってどんなとこ?六花の森と冷凍枝豆の村【地元民のリアルな声あり】

北海道中札内村にあるピョウタンの滝:日高山脈の東麓、中札内村にあるピョウタンの滝は、札内川の清流と豊かな自然に囲まれた美しい景勝地です。

中札内村(なかさつないむら)は、北海道十勝地方の南西部、日高山脈の東麓に広がる人口3,801人の村です。とかち帯広空港から車で約10分の距離にあります。

この村の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 六花の森・中札内美術村──菓子メーカー六花亭が手がける花とアートの庭園
  • 日高山脈襟裳十勝国立公園──2024年指定、陸域面積で国内最大の国立公園
  • ✅ 全国へ出荷される冷凍枝豆の一大産地(JA中札内村)
  • ✅ 漢方処方の飼料で育つ銘柄鶏中札内田舎どり
  • ✅ 「日本で最も美しい村」連合に加盟する花と緑の村

「アートや庭園めぐりが好きな人」「手つかずの山と清流で過ごしたい人」「のどかな田園で暮らす移住先を探している人」に向いた村です。記事の中盤以降では、推しポイントの深掘りから歴史、十勝の言葉や暮らし、枝豆や田舎どりといった食まで、地元目線で紹介します。

人口3,801 人 ※2026年4月30日時点(住民基本台帳)
面積292.58 km²
人口密度13 人/km²

中札内村は十勝平野の南西部、日高山脈中央部に源を発する札内川の流域に広がっています(出典:中札内村公式サイト)。東は更別村、南は大樹町、北は帯広市に接し、西は日高山脈の稜線を挟んで日高管内の新ひだか町新冠町と境を接しています。

村内に鉄道は通っておらず、最寄りはJR帯広駅です。とかち帯広空港から車で約10分、帯広広尾自動車道の中札内インターチェンジも村内にあります。アートに農業、そして大自然と、小さな村に見どころが詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

中札内村の推しポイント

中札内村は「花と緑とアートの村」を掲げる村で、村のあちこちに庭園と美術館が点在します。村の西半分は2024年に指定されたばかりの日高山脈襟裳十勝国立公園。一方、東に開けた田園地帯では枝豆や鶏が育ち、食でも名前を知られています。ここからは、その顔となる5つを少し詳しく紹介します。

六花の森と中札内美術村──六花亭が育てたアートの村

「六花の森」は、六花亭の包装紙を彩る草花を描いた画家・坂本直行の作品を展示する庭園で、2007年に開園しました。雄大な日高山脈を背景に、樹齢100年のニレの木が育ち、清らかな小川が園内を流れます(出典:六花亭公式サイト)。車で10分ほどの「六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村」には、相原求一朗や小泉淳作らの美術館がカシワ林の中に点在しています。森を歩きながらアートに触れられる、この村ならではの過ごし方ですよ。

日高山脈襟裳十勝国立公園──国内最大で最も新しい国立公園

村の西部は、2024年6月25日に指定された日高山脈襟裳十勝国立公園に含まれます。これは国内35か所目で、陸域面積約24万5600ヘクタールは大雪山国立公園を抜いて国内最大、しかも国内で最も新しい国立公園です(出典:環境省)。村内には幌尻岳(ポロシリ)に次ぐ日高山脈第二の高峰カムイエクウチカウシ山(1,979m)がそびえ、その山頂は新ひだか町との境界にあります。

冷凍枝豆の一大産地

中札内村は、枝豆の産地として全国に知られています。JA中札内村は近隣のJA帯広かわにしと合わせて年間5,000トン以上の枝豆を収穫し、そのすべてを冷凍枝豆に加工して全国へ出荷しています(出典:ホクレンGREENWEB)。収穫期には加工施設が24時間体制で動き、畑から3時間以内に冷凍されるというから驚きですよね。

中札内田舎どり──漢方飼料で育つ銘柄鶏

村を代表するもう一つの味が、銘柄鶏「中札内田舎どり」です。村内の株式会社中札内若どりが、ヨモギや海藻などを配合した漢方処方の特殊飼料(地養素)を与えて育てており、鶏特有の臭みが少なく甘みとコクがあるのが特徴です(出典:株式会社中札内若どり)。道の駅では田舎どりのから揚げが人気の一品になっています。

「日本で最も美しい村」連合の村

中札内村は2016年に「日本で最も美しい村」連合に加盟しました(出典:中札内村公式サイト)。日高山脈を望む田園風景と、花と緑にあふれる村づくりが評価されたものです。広い空と山並みを背景にした風景は、写真好きの人にもたまらないはずです。

中札内村の歴史

中札内村の歩みは、明治末の開拓に始まり、鉄道の開通で人が集まり、戦後に独立した村として誕生する、という流れで整理できます。その後は農業の村として発展し、近年は「美しい村」「国立公園」といった新しい価値も加わりました。村名は、市街地に置かれた「中札内駅」が札内川の中流域にあったことに由来します。

明治〜大正──開拓と鉄道の到来

中札内一帯の開拓が始まったのは1905年(明治38年)でした。1929年(昭和4年)には国鉄広尾線の帯広—中札内間が開通し、中札内駅が開業します。鉄道の開通は、内陸の開拓地に人と物資を運び込む大きな転機となりました。

戦後──村としての誕生

1947年(昭和22年)、大正村(現在の帯広市)から幸震村・売買村と、幕別村(現在の幕別町)の一部が分かれ、中札内村が誕生しました。翌1948年には村役場庁舎が新設され、自治体としての歩みが本格的に始まります。1985年(昭和60年)には「土から出たものは土に返せ」を合言葉に「有機農業の村」を宣言しました。

現代──合併を選ばず、新しい価値を重ねる

1987年(昭和62年)に国鉄広尾線が廃止され、村から鉄道が姿を消しました。2004年には帯広市との合併を問う住民投票が行われましたが、反対多数となり、中札内村は単独の村として存続する道を選びました。2016年の「日本で最も美しい村」連合加盟、2024年の国立公園指定と、近年も新しい価値を重ねています。

中札内村の文化・風習

方言と話し方の特徴

中札内村でも、十勝・北海道ならではの言葉が日常に息づいています。たとえば、何かをほめるときのなまら(とても・すごく)、話を切り替えたり別れぎわに言うしたっけ(そうしたら/それじゃあね)。冬の冷え込みを表すしばれる(厳しく冷え込む)は、この地方では毎冬の挨拶のように使われる言葉なんですよ。

ほかにも、子どもや動物をかわいがるときのめんこい(かわいい)、散らかった様子や大変な状況を指すわや(めちゃくちゃ・大変な様子)など、耳にやわらかい言葉が多いのも特徴です。標準語に近いと言われる北海道弁ですが、聞いていると独特のあたたかさが伝わってきます。

食卓と季節の暮らし

夏には採れたての枝豆、食卓には田舎どりのから揚げや鍋。豆の産地らしく、煮豆や甘納豆も身近なおやつです。村には「豆資料館(ビーンズ邸)」もあり、暮らしのすぐそばに豆と農の文化があります。秋の収穫期、村中が忙しく動く空気感は、農業の村ならではの季節の風景ですよね。

冬の厳しさと人の気質

中札内村は豪雪地帯に指定され、冬には氷点下25度前後まで冷え込むことも珍しくありません。寒暖差の大きい大陸性気候の土地です。そんな厳しい自然のなかで、農業を軸にした暮らしが根づいてきました。広い大地でゆったり構える、おおらかな空気が流れている地域です。

中札内村の特産品・食

特産品1:冷凍枝豆

中札内村の枝豆は、ゆでてそのまま冷凍した「冷凍枝豆」として全国に届きます。歯ごたえと塩加減がちょうどよく、自然解凍するだけで採れたての味が楽しめるのが魅力です。旬は収穫期の8月中旬から9月中旬で、大型ハーベスターによる収穫が24時間体制で行われます(出典:ホクレンGREENWEB)。クセのない「大袖の舞大豆」や、歯ごたえのある黒大豆「いわい黒」など品種にもこだわっています(出典:JA中札内村)。ビールのお供に、ぜひ一度味わってみてください。

特産品2:中札内田舎どり

赤みを帯びた美しい肉色と、甘み・コクのある風味が持ち味の銘柄鶏です。ヨモギや海藻などを配合した漢方処方の飼料で育てられ、鶏特有の臭みが少ないのが特徴です(出典:株式会社中札内若どり)。から揚げ(ザンギ)や半身揚げ、丸鶏のローストチキンなど食べ方はさまざま。シンプルに塩こしょうで焼くだけでも、鶏そのものの旨みがしっかり感じられますよ。

特産品3:豆と農産加工品

有機農業を掲げる村らしく、大豆をはじめとする豆類も自慢の産品です。冷凍枝豆のほか、フリーズドライ枝豆、甘納豆、枝豆を使ったせんべいやかりんとうなど、豆を生かした加工品が数多くつくられています(出典:JA中札内村)。道の駅なかさつないには「豆資料館」もあり、村と豆のつながりの深さを感じられます。お土産選びにもぴったりです。


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中札内村の観光スポット

序盤で触れたとおり、中札内村の見どころは「アート・庭園」と「日高山脈の大自然」、そして「食」の3方向に分かれます。村の中心部にアートと食が集まり、西へ進むほど山が深くなる構造です。まずはこの3カテゴリの代表スポットを押さえておくと、旅の組み立てがぐっとラクになりますよ。

アートと庭園を楽しむスポット

  • 六花の森 – 菓子メーカー六花亭が手がける約10万平方メートルの庭園で、包装紙の草花を描いた画家・坂本直行の記念館が点在します。2026年の開園は4月24日〜10月12日、開園時間は4・5・8・9月が10:00〜16:00、6・7月が9:00〜16:00、10月が10:00〜15:00、入館料は大人1,200円・小中学生800円です(出典:六花亭公式サイト)。クロアチアの古民家を移築した小さな展示棟を、川のせせらぎを聞きながら巡る時間がたまらないんですよ。
  • 六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村 – カシワ林の中に美術館や彫刻が点在するアートの森です。2026年の開館は4月29日〜10月31日(火〜金は美術館と庭園のみの開放)、庭園と真野正美作品館は大人1,000円・小中学生500円、それ以外のエリアは無料(任意の寄付)です(出典:六花亭公式サイト)。相原求一朗や小泉淳作の作品を、まくら木の遊歩道を歩きながら静かに味わえます。

大自然とふれあうスポット

  • 札内川園地・ピョウタンの滝 – 村の南西、日高山脈の山裾にある自然公園で、住所は中札内村南札内713番地。キャンプ場や日高山脈山岳センターがあり、シーズンはおおむね春から秋にかけて開かれます(出典:中札内村公式サイト)。轟音とともに流れ落ちるピョウタンの滝と澄んだ札内川の水は、夏でもひんやり。山の空気を吸いに行くだけでも価値があります。
  • 日高山脈襟裳十勝国立公園 – 村の西部一帯が、2024年6月25日に指定された国内35か所目の国立公園に含まれます。陸域面積は国内最大で、国内で最も新しい国立公園です(出典:環境省)。村のあちこちから日高山脈の稜線が一望でき、写真好きなら何枚でもシャッターを切りたくなる眺めですよ。

食と特産を味わうスポット

  • 道の駅なかさつない – 国道236号沿い、住所は中札内村大通南7丁目14番地。レストランや特産品販売に加え、開拓の歩みを伝える開拓記念館、全国でも珍しい豆を学べる豆資料館を併設しています(出典:道の駅なかさつない公式サイト)。枝豆や田舎どり、中札内たまごを使ったメニューがずらりと並び、ここだけで村の味がひと通り楽しめます。たまごの自動販売機ものぞいてみてください。

中札内村の観光ルート

計算中…

鉄道が通っていない中札内村は、車での移動が基本です。とかち帯広空港やJR帯広駅を起点に、村の中心部から西の山へ向かって流れるように回ると効率的ですよ。ここでは村内完結の1日・半日ルートと、隣町まで足を延ばす広域ルートを紹介します。

【車・1日】アートと自然を欲ばるルート

9:30 道の駅なかさつない → 10:30 六花の森 → 12:30 中札内美術村 → 14:30 札内川園地・ピョウタンの滝(とかち帯広空港から道の駅まで車約10分)

道の駅なかさつない(60分)
→ まずは情報収集と腹ごしらえ。枝豆や田舎どりの軽食でエンジンをかけます。朝のうちは人も少なく動きやすいですよ。

六花の森(120分)
→ 午前の柔らかい光の中で庭園と記念館を散策。花の見頃が重なる初夏は特におすすめです。

中札内美術村(120分)
→ 車で数分移動し、カシワ林の中の美術館へ。昼下がりの静けさが作品鑑賞にぴったりなんですよ。

札内川園地・ピョウタンの滝(90分)
→ 締めくくりは西の山へ。夕方の斜光に照らされた滝と日高山脈で、一日を気持ちよく終えられます。

【車・半日】アートだけ満喫する午後ルート

13:00 六花の森 → 14:30 中札内美術村 → 16:00 道の駅なかさつない

六花の森(90分)
→ 半日なら午後スタートでも十分。包装紙の草花を探しながら園内をのんびり歩きます。

中札内美術村(80分)
→ 続けてアートの森へ。閉館時間が近づくほど人が引き、ぜいたくな静寂を味わえます。

道の駅なかさつない(40分)
→ 最後にお土産を。枝豆や甘納豆など、豆の加工品が選びきれないほど並んでいますよ。

【車・1日】広域ルート:南十勝の自然と食

9:00 中札内村(道の駅)→ 9:20 更別村 → 11:00 大樹町 → 15:00 中札内村へ戻る

中札内村(60分)
→ 道の駅で朝食と買い出し。日高山脈を眺めながら南へ向かいます。

更別村(90分)
→ 東隣の更別村は広大な畑作地帯。まっすぐ伸びる農道と大空の開放感が魅力です。

大樹町(180分)
→ 南の大樹町は宇宙のまちとして知られ、海岸線まで足を延ばせます。日高山脈の眺めも格別ですよ。

中札内村(90分)
→ 夕方に戻り、六花の森か美術村で締め。山と平野と海をつなぐ南十勝らしい一日になります。

中札内村の年間イベント

中札内村のイベントは、夏の川遊び、秋の収穫祭、冬の雪のアートと、季節ごとに表情が変わります。多くが中札内村観光協会の主催で、村の特産や日高山脈の自然と結びついているのが特徴です。それぞれの時期に合わせて訪れると、村の暮らしの空気に触れられますよ。

夏:やまべ放流祭

例年7月(第1日曜)に、日高山脈の麓の札内川園地で開かれる歴史あるイベントです(出典:中札内村観光協会)。やまべ(ヤマメ)の稚魚放流に始まり、ポロシリ太鼓の演奏や体験ワークショップ、キッチンカーでにぎわいます。ぜひ行ってみてほしいのが、ラストの「枝豆まき」。ステージから特産の枝豆がまかれる瞬間は、子どもも大人も大盛り上がりなんですよ。

秋:道の駅フェア

例年10月(第1日曜)に、道の駅なかさつないの北側特設会場で開かれる収穫の秋を楽しむお祭りです(出典:中札内村観光協会)。地元飲食店や加工品の出店、採れたて野菜の袋詰め、抽選会などでにぎわい、村のマスコット「ピータン」も登場します。実りの季節の十勝らしい、food が主役の一日です。

冬:スノーアートヴィレッジなかさつない

例年2月に、中札内文化創造センターを含む周辺特設会場で開かれる雪のアートイベントです(出典:中札内村観光協会)。村在住のスノーアーティストが雪原に描く壮大なスノーアートを、高さ約8メートルのやぐらから見下ろす演出が名物。アートの村ならではの、冬にしか出会えない雪の芸術ですよね。

夏:中札内花フェスタ

夏に開かれる、村のお店や住民が自慢の庭を公開する「オープンガーデン」型のイベントです(出典:中札内村観光協会)。球根ベゴニアや花のタワーで彩られた庭々を巡りながら、地元のお店で食事や買い物も楽しめます。「花と緑の村」を地でいく、夏ならではの過ごし方ですよ。

中札内村のエリア別の顔

中札内村は、東に開けた市街地・田園地帯から、西の日高山脈へと細長く広がる村です。旅する視点で見ると、「拠点となる市街地」「アートと庭園のエリア」「大自然の山エリア」「田園エリア」の4つの顔に分けられます。目的に合わせてエリアを選ぶと、限られた時間でも満足度が上がりますよ。

市街地エリア──旅の拠点になる村の中心

役場や診療所、道の駅が集まる村の玄関口です。国道236号沿いに道の駅なかさつないがあり、食事・買い物・情報収集がここで完結します。初めて訪れるなら、まずこのエリアで足場を固めるのがおすすめですよ。短時間の立ち寄りにも向いています。

アート・庭園エリア──花と美術館に浸る

六花の森や中札内美術村が点在する、村を象徴するエリアです。カシワ林やニレの大木に囲まれ、静かに歩きながらアートと花を楽しめます。「のんびり半日かけて庭園と美術館を巡りたい」という人にぴったりの場所なんですよ。

山エリア(札内川上流・南札内)──手つかずの大自然

村の西側、日高山脈襟裳十勝国立公園に含まれる山と渓谷のエリアです。札内川園地やピョウタンの滝があり、キャンプや川遊び、登山の拠点になります。大自然の中で体を動かしたい人、山岳景観を写真に収めたい人に向いていますよ。

田園エリア──十勝らしい農の風景

枝豆畑や鶏舎が広がる、村の産業を支える農村地帯です。まっすぐな農道の先に日高山脈が連なる風景は、十勝平野らしい開放感にあふれています。ドライブの途中、車を停めて大きな空を眺めるだけでも気持ちのいいエリアです。

中札内村の気候・季節の暮らし

中札内村は、寒暖差の大きい大陸性の気候です。村内の上札内観測所の平年値で見ると、年平均気温は5.4℃、年間降水量は1216.6mm、年間の降雪量(降雪の深さ合計)は約588cmです(出典:気象庁)。十勝平野はカラリと晴れる日が多く、「十勝晴れ」と呼ばれる青空のもとで日高山脈がくっきり見える日が、暮らしの楽しみになりますよ。

夏──6月〜8月の暮らし

最も暑い8月でも平均気温は18.5℃と過ごしやすく、夜は涼しい日が多いです(出典:気象庁)。エアコンがなくても扇風機でしのげる夏は、本州から移ると驚くほど快適なんですよ。畑では枝豆が実り、村が一年で最も活気づく季節です。

秋──9月〜10月の暮らし

9月の平均気温は15.0℃、10月は8.7℃と、ぐっと涼しくなります。収穫の秋を迎え、道の駅は地元の実りでにぎわいます。朝晩の冷え込みが日に日に増し、10月後半には初雪の便りも。短い秋を惜しむように、紅葉が日高山脈の麓を彩りますよ。

冬──12月〜2月の暮らし

冬は厳しく、1月の平均気温は氷点下8.5℃、日中の最高気温も氷点下2.9℃と、終日氷点下の「真冬日」が当たり前です(出典:気象庁)。冷え込む朝は氷点下20度近くまで下がることもあります。ただ、十勝側は降雪量が極端に多いわけではなく、晴天率が高いのが救い。雪かきと厚手の防寒具は必須ですが、澄んだ冬空は格別ですよ。

春──4月〜5月の暮らし

4月の平均気温は4.1℃、5月は10.0℃で、雪解けとともに一気に春が動き出します。六花の森や札内川園地が開く季節でもあり、村が観光モードに切り替わります。遅い桜と新緑がほぼ同時にやってくる、北海道らしい春の訪れを感じられますよ。

中札内村の移住・暮らし情報

中札内村は人口3,801人の農業の村ですが、十勝の中心都市帯広市やとかち帯広空港が近く、「ちょうどいい田舎暮らし」がしやすい立地です。村も移住支援や子育て支援に力を入れていて、暮らしの土台はしっかり整っています。ここからは住む視点で、村の現実を見ていきましょう。

通勤・通学

村内には農業の仕事が多い一方、村外へ通勤する人も多くいます。車での目安は帯広市まで約30分、更別村まで約10分、大樹町まで約30分、幕別町・芽室町まで約40分です(出典:中札内村公式サイト)。帯広市が十分通勤圏に入るのが、この村の暮らしやすさを支えています。

住宅環境

賃貸アパートは数が限られ、戸建てや村営住宅が中心です。村は住宅を新築・購入した移住者への取得奨励金や、民間アパート入居者への家賃助成、気軽に暮らしを試せる移住体験住宅を用意しています(出典:中札内村公式サイト)。広い土地でゆったり住みたい人に向いた環境ですよ。

買い物環境

村内にはマックスバリュ中札内店やDCMニコット、サツドラなどの店舗に加え、セイコーマートなどのコンビニ、JA中札内村の直売所、道の駅があります(出典:中札内村公式サイト)。日常の買い物は村内で完結し、まとめ買いは帯広市へ、という使い分けが現実的です。

子育て・教育

村内には認定こども園「中札内きらきら保育園」が1か所、小学校が中札内小学校・上札内小学校の2校、中学校が中札内中学校の1校、ほかに北海道中札内高等養護学校があります(出典:中札内村公式サイト)。保育料の無償化や高校3年生までの医療費無料など、子育て支援が手厚いのも心強いですよね。

医療環境

村の中心部に中札内村立診療所があり、内科・小児科に対応しています。住所は中札内村西2条南3丁目23番地です(出典:中札内村公式サイト)。専門的な医療や入院が必要なときは、車で約30分の帯広市の総合病院が頼りになります。日常のかかりつけは村内、いざというときは帯広、という二段構えです。

エリア別の暮らし視点

役場や診療所、スーパーが集まる市街地エリアは、車がなくても生活しやすい村の中心です。田園エリアは広い土地で農業や家庭菜園を楽しみたい人向け。上札内など村の南側は、小学校選択制度や山村留学の受け入れもあり、自然の中で子育てしたい家庭に向いていますよ。

中札内村へのアクセス

中札内村には鉄道が通っていないため、玄関口は十勝の中心・帯広市ととかち帯広空港になります。空港が近いので、実は本州からのアクセスが思いのほか良い村なんですよ。交通手段ごとに整理します。

車でのアクセス

帯広市から村までは車で約30分です(出典:中札内村公式サイト)。帯広広尾自動車道の中札内インターチェンジが村内にあり、高速道路からのアクセスもスムーズです。十勝の他の町を巡るドライブの拠点にも向いています。

鉄道+バスでのアクセス

鉄道を使う場合は、JR根室本線の帯広駅が最寄りです。駅前から十勝バスの路線で村の中心部まで向かうことができ、所要時間はおおむね1時間前後と考えられます。本数が限られるため、時刻は事前に確認しておくと安心ですよ。

飛行機でのアクセス

東京(羽田)からは、空路でとかち帯広空港が便利です。空港から村までは車で約10分という近さです(出典:中札内村公式サイト)。北海道の村としては空港アクセスが際立って良く、週末旅行でも訪れやすいのが魅力です。

村内移動の現実的アドバイス

村内の見どころは点在しているため、移動はレンタカーを含む車が基本になります。市街地循環や上札内方面にはコミュニティバス「くるくる号」も走っていますが、観光で効率よく回るなら車を用意するのがおすすめですよ。

【地元住民に直撃!】中札内村の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

枝豆農家をやっています。代々この土地で畑を継いできて、夏の収穫期は朝から晩まで畑に出ずっぱりです。中札内村の枝豆は採れてすぐ冷凍するのが自慢でね、鮮度には人一倍こだわっています。

大変な仕事ですけど、日高山脈を眺めながら土をいじる毎日には、やっぱり愛着がありますよ。

Q2.中札内村に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

観光なら六花の森ですね。あの花畑と古い建物が点在する庭は、村の宝だと思います。中札内観光で来た人はまずあそこに行きますね。

地元の人間としては、村の水源にもなっている札内川の上流、ピョウタンの滝あたりが好きです。夏でもひんやりして、水の音だけが響く静けさは、ここで暮らす人間にしか分からない空気感かもしれません。

Q3.中札内村でお土産を買うとしたらなんですか?

やっぱり定番は冷凍枝豆と、田舎どりですね。村の有名なものといえばこの二つ。間違いがないです。

地元の人間がこっそり買うのは、JAの直売所に並ぶ甘納豆や枝豆を使ったおかき。それと中札内たまごも忘れちゃいけません。観光客はあまり知らないですけど、本当に美味しいんですよ。

Q4.外から人が来たときに、中札内村でまず連れていく店はどこですか?

道の駅なかさつないですね。村のおすすめスポットを一か所で味わえる場所なので、まずあそこに連れていきます。

田舎どりのから揚げや枝豆を使ったメニューが揃っていて、地元の野菜やたまごも買えます。村長さんも宣伝に力を入れている場所で、村の入り口としてちょうどいいんですよ。

Q5.中札内村はどんな気質だと思いますか?

派手さはないですけど、まじめでおおらかな人が多いですね。農家が多いせいか、自然相手にコツコツやる気質が根付いていると思います。

村民センターの行事なんかでも、みんな自然と手を出して助け合う。よそから来た人にも、расп離を置きすぎず、ほどよい距離感で接してくれる土地だと感じます。

Q6.昔に比べて、中札内村の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直、人は少しずつ減っていますね。子どもの数も昔ほどではないし、そこは寂しく感じます。

ただ、アートの村として知られるようになって、観光で訪れる人は増えました。移住してくる若い家族もちらほら見かけます。静かな村なりに、新しい風が入ってきているのは確かだと思いますよ。

Q7.中札内村のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

一番は、村の西側が日高山脈襟裳十勝国立公園になったことですね。これを活かした自然体験や登山の取り組みに期待しています。

村運動公園のような場所も含めて、子どもや移住者がもっと体を動かして遊べる環境が増えるといいなと。枝豆や田舎どりに続く、新しい村の顔が育ってほしいです。

中札内村の関連リンク

【この町を愛する皆様へ】
この記事は、どのサイトよりも詳しく、正確に、そして魂を込めて執筆しています。町の魅力を最大限に引き出すため、今後も肉付けを続けていきます。ご期待ください。

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