北見市(きたみし)は、北海道北東部・オホーツク地域の中核都市です。玉ねぎの生産量・出荷量が日本一で、カーリングの町・常呂を抱える人口約10万7千人のまちです。
北見市の見どころを5つに凝縮すると、こうなります:
- ✅ 玉ねぎの生産量・出荷量が日本一──JAきたみらいの出荷量は年間約26万トン
- ✅ カーリングの聖地・常呂──五輪メダリスト「ロコ・ソラーレ」のふるさと
- ✅ 焼肉店の数が人口比で道内一──真冬の「北見厳寒の焼き肉まつり」も名物
- ✅ かつて世界シェア約7割のハッカ生産地──「かおり風景100選」の町
- ✅ 東西110km、北海道で一番広い市──オホーツク海から石北峠まで
「玉ねぎや農業に興味がある人」「カーリングやスポーツが好きな人」「焼肉とご当地グルメを食べ歩きたい旅行者」に特におすすめのまちです。序盤では観光と産業の見どころ、中盤では開拓とハッカの歴史、終盤ではオホーツクの暮らしと食を、地元目線で紹介します。
| 人口 | 107,022 人 ※2026年4月30日時点(住民基本台帳) |
|---|---|
| 面積 | 1,427.41 km² |
| 人口密度 | 75 人/km² |
地理的には、東は網走市・大空町・美幌町、南は津別町・訓子府町・置戸町、西は上川町、北は佐呂間町・遠軽町と接しています。市域は大雪山系の石北峠からオホーツク海まで東西約110kmにおよび、これは北方領土を除く国内の自治体で4番目、北海道では一番の広さです(出典:北見市公式サイト)。
常呂川と無加川が合流する北見盆地を中心に市街地が広がり、JR石北本線の北見駅周辺がまちの顔となっています。農業・漁業・林業・温泉と、性格の違う旧4市町が一つになった、表情の豊かなまちです。ひとつずつ見ていきましょう。
北見市の推しポイント

玉ねぎ日本一の農業、五輪を沸かせたカーリングの町・常呂、人口比で道内一という焼肉店の多さ。さらに戦前は世界市場の約7割を占めたハッカ生産地という歴史も持ちます。北海道で一番広い市域には、産業・スポーツ・食・歴史の「日本一」「世界一」がいくつも詰まっています。ここからは5つのポイントを順に見ていきます。
推しポイント1:玉ねぎの生産量・出荷量が日本一
北見市(常呂地区を除く)と置戸町・訓子府町からなるJAきたみらいは、玉ねぎ生産量が約26万トンで日本一を誇ります。これは国産の約2割、北海道産の約4割にあたる量です(出典:JAきたみらい、農畜産業振興機構)。日照時間が長く降水量が少ない気候が、しまりのよい玉ねぎを育てます。8月から翌6月まで長期間出荷され、全国の食卓を支えています。
推しポイント2:カーリングの聖地・常呂とロコ・ソラーレ
旧常呂町は、日本のカーリングが根づいた町として知られます。1988年には国内初のカーリング専用ホールが誕生し、現在は日本最大規模の通年型施設があります。平昌・北京と五輪でメダルを獲得した「ロコ・ソラーレ(LS北見)」も、この常呂を拠点とするチームです(出典:北見観光協会)。
推しポイント3:人口比で焼肉店が道内一「焼肉のまち」
北見は人口1万人あたりの焼肉店数が約4.8軒と、北海道で一番の「焼肉のまち」です。かつて市内に食肉処理場があり、新鮮な肉が手に入りやすかったことが背景といわれています。毎年2月には氷点下の屋外で七輪を囲む「北見厳寒の焼き肉まつり」が開かれ、約2,000人規模でにぎわいます。
推しポイント4:かつて世界シェア約7割のハッカ生産地
明治35年ごろに始まった北見のハッカ栽培は、昭和14年(1939年)に全盛期を迎え、世界の薄荷市場の約70%を占めました。2007年には経済産業省の近代化産業遺産にも認定されています(出典:北見市観光協会)。「北見のハッカとハーブ」は環境省の「かおり風景100選」にも選ばれています。
推しポイント5:北海道で一番広い市域とオホーツクの自然
市域は東西約110kmと北海道一の広さで、オホーツク海とサロマ湖に面した常呂地区には、砂嘴に広がる「ワッカ原生花園」があります。北海道遺産に選ばれた花畑で、海と湖に挟まれた景観が魅力です。山あいの留辺蘂地区には温根湯温泉や山の水族館もあり、海から山まで一つのまちで楽しめます。
北見市の歴史

北見の歴史は、明治期の集団移民による開拓から始まります。アイヌ語に由来する「野付牛(のつけうし)」の名で発展し、ハッカ産業によって全国に知られる存在となりました。戦後は農業・林業・漁業を軸に成長し、平成の合併を経て現在のオホーツク圏最大の都市へと姿を変えていきました。
開拓の始まり──野付牛と北光社
明治2年(1869年)、明治政府は蝦夷地を「北海道」と改称し、当地には北見国と常呂郡が設置されました。1897年(明治30年)には土佐の坂本直寛らが率いる北光社の移民団112戸が入植し、同年には屯田兵597戸も端野・野付牛などに入りました。常呂川流域の開拓が本格的に進んだ時代です。
ハッカが築いた近代のまち
1899年(明治32年)、北光社で初めてハッカが作られ、やがて北見一帯はハッカの一大産地となりました。1934年(昭和9年)にはホクレン北見薄荷工場が操業し、1939年(昭和14年)には世界市場の約7割を占めるまでに成長しました(出典:北見市公式サイト)。その後、合成ハッカの登場などで産業は衰退しましたが、まちの礎を築いた歴史は北見ハッカ記念館に受け継がれています。
現代──合併と新しい北見市
「北見」の名は、1942年(昭和17年)に旧北見市が市制施行する際、旧称の野付牛から改められたものです。2006年(平成18年)には旧北見市・端野町・常呂町・留辺蘂町が新設合併し、現在の北見市が誕生しました。商工業の旧北見、農業の端野、漁業・農業の常呂、林業・温泉の留辺蘂という性格の違いが、今のまちの多様さにつながっています。
北見市の文化・風習

方言と話し方の特徴
北見をふくむ道東の言葉は、東北地方の北奥羽方言と近い関係にあります。会話の区切りで出てくるしたっけ(そうしたら/それじゃあね)や、ゴミをなげる(捨てる)といった言い回しは、地元では当たり前のように使われています。
寒さの厳しい北見ならではなのがこわい(疲れた)。「今日は雪かきでこわいわ〜」と言えば、怖いのではなく「くたびれた」という意味なんですよ。可愛いものにはめんこい(かわいい)と声がかかります。
食卓と季節の暮らし
冬は氷点下20℃以下まで冷え込む一方、夏は30℃を超える日もあり、寒暖差の大きい土地です。だからこそ玉ねぎや豆がよく育ち、食卓は地元の農産物で彩られます。雪が積もると「今日の道路はもうわや(めちゃくちゃ)だべさ」なんて会話が飛び交います。
人の気質と地域のつながり
開拓移民が各地から集まってできたまちらしく、よそから来た人を受け入れるおおらかさがあります。実際、北見名物の厳寒の焼き肉まつりも、転勤族の発案から始まったといわれています。みなさんも訪れたら、地元の人の気さくさを感じられるはずです。
北見市の特産品・食

特産品1:玉ねぎ
なんといっても主役は玉ねぎです。生産量・出荷量はともに日本一で、JAきたみらい産は国産の約2割を占めます(出典:農畜産業振興機構)。実がしまって辛味が強く、加熱すると甘く変わるのが特徴。旬は秋から冬で、炒めものや煮込みにするとなまら……ではなく、北見では「したっけうまいんだわ」と言いたくなる甘さです。オニオンスープやふりかけなどの加工品もお土産に人気です。
特産品2:白花豆
留辺蘂地区は、白花豆の生産量が日本一。全国の約7割を占める産地です(出典:ホクレン)。大粒で純白の見た目から「豆の女王」とも呼ばれます。煮豆や甘納豆にすると、ほっくりとした上品な甘さ。秋には畑に豆を積み上げて乾燥させる「ニオ積み」が並び、これがまためんこい(かわいらしい)秋の風物詩なんですよ。
特産品3:常呂のホタテ
オホーツク海とサロマ湖に面した常呂は「ホタテ養殖発祥の地」で、水揚げ量は日本有数です(出典:北見観光協会)。冷たい海で育つホタテは身が厚く、貝柱は甘みが濃いのが自慢。刺身でも、さっと焼いてもおいしく、干し貝柱やくん油漬けなどの加工品も出回ります。寒い時季に食べる焼きホタテは格別ですよ。
特産品4:焼肉とオホーツク北見塩やきそば
焼肉のまちらしく、北見では家でも店でも焼肉が日常です。タレに漬けた肉を七輪で豪快に焼くのが北見流。氷点下でも屋外で楽しむ厳寒の焼き肉まつりは、その文化の象徴です。さらに2007年には、地元食材を使ったご当地グルメ「オホーツク北見塩やきそば」も誕生しました。焼肉でお腹いっぱいになっても、〆にもう一品いきたくなります。したっけ(それじゃあ)、次に北見へ来たら、ぜひ食べ歩いてみてください。
北見市の観光スポット

北見市の見どころは、東西110kmの市域にぐるりと散らばっています。まちなかではハッカと開拓の歴史を、常呂では海と古代ロマンを、留辺蘂・おんねゆ温泉では水族館や温泉を楽しめます。エリアごとに表情がまるで違うので、目的に合わせて回るのがおすすめですよ。
まちなかで北見の歴史を学ぶ
- 北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館 – かつて世界市場の約7割を占めた北見ハッカの歴史を伝える施設で、入館は無料です(出典:北見市公式サイト)。旧ホクレン北見薄荷工場の事務所を改修した建物で、隣の薄荷蒸溜館ではハッカ蒸溜の実演も見られます。館内に漂うスーッとした香りが、なんともここちいいんですよ。
- ピアソン記念館 – 大正時代に北見で伝道したピアソン宣教師夫妻の旧住宅で、1914年(大正3年)の建築。2001年に北海道遺産に指定されています(出典:北見市観光協会)。開館時間は午前9時30分〜午後4時30分、入館無料、月曜が休館日です(出典:北海道遺産)。建築家ヴォーリズ設計の洋館は、高台に静かにたたずむめんこい(かわいらしい)佇まいです。
常呂で海とカーリングと古代ロマンを味わう
- ワッカ原生花園 – オホーツク海とサロマ湖を分ける砂嘴に広がる花畑で、北海道遺産に選ばれています(出典:北見観光協会)。初夏には海風に揺れる花々が一面に咲き、レンタサイクルでのんびり走ると、海と湖を同時に眺める贅沢な時間が過ごせます。
- アドヴィックス常呂カーリングホール – ロコ・ソラーレを生んだ常呂にある、日本最大規模の通年型カーリング施設です(出典:北見観光協会)。五輪選手が練習した同じ氷で、初心者向けの体験もできます。氷上に立つと、想像以上に冷えてきて「こわい(疲れた)〜」となるのもまた楽しいんです。
- ところ遺跡の森(常呂遺跡) – 縄文からオホーツク文化、アイヌ文化までの竪穴住居跡が残る貴重な遺跡群です。先史時代のオホーツク沿岸の暮らしを伝える場所として、北海道遺産にも選ばれています(出典:北見観光協会)。森を歩くと、足元のくぼみが住居跡だと気づき、はるか昔に思いをはせられます。
留辺蘂・おんねゆ温泉で遊ぶ
- 北の大地の水族館(山の水族館) – 道の駅おんねゆ温泉に併設された淡水魚の水族館。世界初の「川が凍る水槽」や日本初の「滝つぼ水槽」、1m級の巨大イトウの展示で知られます(出典:北の大地の水族館 公式サイト)。住所は北見市留辺蘂町松山1-4。凍った川の下で泳ぐ魚の姿は、ここでしか見られない光景です。
- 北きつね牧場 – 温根湯温泉郷にある、約60匹のキタキツネが放し飼いされた牧場です(出典:HOKKAIDO LOVE!(北海道観光公式))。遊歩道を歩くと足元にキツネが寄ってくることも。春から初夏には子ギツネに出会えることもあって、なまら(とても)癒やされますよ。
- 道の駅おんねゆ温泉 – 水族館に直結する道の駅で、果夢林ショップでは留辺蘂・温根湯ならではの土産物や白花豆製品が並びます。木のおもちゃで遊べる「果夢林の館」もあり、ドライブの休憩にぴったりです。
北見市の観光ルート

東西に長い北見市は、移動距離が長い分、ルートの組み方で旅の印象が変わります。まちなか中心の歴史散策、常呂の海沿いドライブ、おんねゆ温泉までの横断ルートと、好みに合わせて選んでみてください。
【車・1日】北見まちなか&おんねゆ温泉ルート
9:00 北見駅 → 9:10 北見ハッカ記念館(車10分)→ 10:30 ピアソン記念館 → 12:00 焼肉ランチ → 14:00 道の駅おんねゆ温泉(車90分)
①北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館(60分)
→ 朝いちでハッカの歴史にふれ、蒸溜実演を見学。香りがさわやかで、頭がシャキッとする朝のスタートにおすすめです。
②ピアソン記念館(45分)
→ 高台の洋館で開拓時代の北見にふれます。午前中の光が差し込む館内が、いちばん雰囲気のある時間帯です。
③焼肉ランチ(60分)
→ 焼肉のまちでお昼から豪快に。北見では昼焼肉もわや(とても)盛り上がります。
④北の大地の水族館・道の駅おんねゆ温泉(120分)
→ 午後は山あいへドライブ。凍る川の水槽やイトウを見て、温泉街でゆっくり締めくくりましょう。
【車・半日】常呂・オホーツク満喫ルート
9:00 北見駅 → 9:40 ところ遺跡の森(車40分)→ 11:00 ワッカ原生花園 → 12:30 常呂カーリングホール
①ところ遺跡の森(60分)
→ 古代オホーツクの暮らしを歩いて体感。森の静けさの中、竪穴住居跡をたどります。
②ワッカ原生花園(60分)
→ 海と湖に挟まれた花畑をサイクリング。初夏の午前中は花も光もいちばんきれいです。
③アドヴィックス常呂カーリングホール(60分)
→ 五輪のまちで氷の感触を体験。汗をかいたあとは常呂のホタテで一服したいところです。
【車・1日】広域ルート:東西110kmを横断
9:00 常呂(オホーツク海側)→ 10:30 北見まちなか(車70分)→ 13:00 おんねゆ温泉(車90分)→ 15:00 石北峠方面
①常呂のオホーツク海岸(60分)
→ 海から旅をスタート。朝の海風がきもちいい出発点です。
②北見まちなか(90分)
→ 市街地でハッカと焼肉文化にふれ、エネルギー補給。
③おんねゆ温泉・北きつね牧場(90分)
→ 山あいでキツネと水族館を楽しみます。海から山への変化を一日で味わえます。
④石北峠方面(景観)
→ 大雪山系のふもとまで来ると、北見市の広さをなまら(本当に)実感できますよ。
北見市の年間イベント

北見市のイベントは、短い夏に熱気が集中し、長い冬を明るく彩るのが特徴です。夏のお祭りやマラソン、秋の菊と地ビール、冬の焼肉とイルミネーション。季節ごとにまったく違う表情を見せてくれます。
春〜夏:マラソンと夏祭り
まず紹介したいのが、毎年6月下旬に開かれる「サロマ湖100kmウルトラマラソン」。ゴールは北見市常呂町スポーツセンターです(出典:北見市観光協会)。サロマ湖を望む雄大なコースを、全国から集まったランナーが走り抜けます。
夏の主役は、7月中旬の「北見ぼんちまつり」。200mの大綱を引き合う「屯田大綱引」や、約4,000発の納涼花火大会で、短い夏が一気に盛り上がります(出典:北見市公式サイト)。浴衣姿の市民が練り歩く舞踊パレードも見ものですよ。
秋:菊と地ビールの祭り
秋に訪れるなら、10月の「北見秋祭」がおすすめです。長く親しまれてきた「きたみ菊まつり」などを統合し、令和6年度から開かれているお祭りで、オホーツクビールをはじめとする地ビールや地元グルメ、菊花とカボチャの展示が楽しめます(出典:北見市公式サイト)。色とりどりの菊に囲まれて飲む一杯は格別です。
冬:氷点下の焼肉とイルミネーション
冬の名物といえば、2月上旬の「北見厳寒の焼き肉まつり」。氷点下10℃前後の屋外で七輪を囲み、焼いたそばから凍る肉を急いで頬張る、北見ならではのお祭りです(出典:北見市観光協会)。同じく2月上旬には雪の滑り台で賑わう「北見冬まつり」も開かれます。
おんねゆ温泉郷では、12月から3月末にかけて「おんねゆ温泉郷雪物語」が開催され、温泉街がイルミネーションと雪花火で彩られます(出典:北見市公式サイト)。寒い夜に湯けむりと光を眺める時間は、なんとも贅沢なんですよ。
北見市のエリア別の顔

北見市は2006年の合併で生まれたまちで、現在も北見・端野・常呂・留辺蘂の4つの自治区に分かれています(出典:北見市公式サイト)。それぞれ商工業・農業・漁業・林業と発展の経緯が違うため、旅する目的に応じて訪れるエリアを選ぶと楽しめます。
北見エリア──歴史とグルメのまちなか
市街地が広がる北見エリアは、ハッカ記念館やピアソン記念館、そして焼肉店が集まる旅の拠点です。鉄道や高速バスの発着点でもあり、まず最初に立ち寄りたいエリア。夜は焼肉でしたっけ(それじゃあ)一杯、という過ごし方がよく似合います。
常呂エリア──海とカーリングと古代ロマン
オホーツク海とサロマ湖に面した常呂エリアは、ホタテ漁とカーリングの町。ワッカ原生花園やところ遺跡の森もここにあります。海の幸を味わいながら、自然と歴史をのんびり楽しみたい人にぴったりのエリアです。
留辺蘂エリア──温泉と水族館の山あい
無加川沿いの山あいに広がる留辺蘂エリアは、温根湯温泉や北の大地の水族館、北きつね牧場が点在する観光ゾーン。白花豆の産地でもあります。温泉でゆっくり過ごしたい旅や、家族連れのドライブにおすすめです。
端野エリア──のどかな田園の入口
北見市街の東に位置する端野エリアは、屯田兵の開拓に始まる農業のまち。屯田の杜公園など緑豊かな施設があり、のどかな田園風景が広がります。まちなかと常呂方面を結ぶ通り道として、ドライブの途中に立ち寄るのにちょうどよいエリアです。
北見市の気候・季節の暮らし

北見市はオホーツク海気候に属し、梅雨や台風の影響が少なく、年間降水量は約775mmと北海道内でも比較的少ない地域です。年平均気温は6.4℃で、真冬日が年間約70日、冬日は約168日にのぼります(出典:気象庁)。寒暖差が大きく、冬と夏でまったく違う表情を見せるまちです。
夏──6月〜8月の暮らし
夏は日照時間が長く、湿度も低めでカラッとしています。日中は30℃を超える日もありますが、朝晩は涼しく過ごしやすいのが北見の夏。玉ねぎや白花豆がぐんぐん育つ、生命力あふれる季節です。
秋──9月〜10月の暮らし
秋は短く、9月を過ぎると一気に冷え込みが進みます。畑では収穫が最盛期を迎え、菊まつりや地ビールの祭りでまちがにぎわう時期。朝晩の空気がキリッとしてくると、冬支度が始まります。
冬──11月〜3月の暮らし
冬はしばれる(厳しく冷え込む)日が続き、近年でも-28℃前後を記録しています(出典:気象庁)。ただし年平均降雪量は約414cmと、北海道の豪雪地帯に比べれば雪の量は控えめです。
とはいえ寒さは本物で、暖房と防寒着は欠かせません。氷点下の屋外で焼肉を楽しむ「厳寒の焼き肉まつり」が成立するのも、この寒さがあってこそなんですよ。
春──4月〜5月の暮らし
春の訪れは本州よりずっと遅く、4月でも雪が残ることがあります。5月になるとようやく桜が咲き、長い冬を越えた喜びがまちにあふれます。気温差が激しいので、服装の調整が必要な季節です。
北見市の移住・暮らし情報

北見市はオホーツク圏最大の都市で、商業施設も医療機関もそろう「都市の便利さ」と、車で少し走れば広がる「大自然」が両立したまちです。寒さへの備えは要りますが、暮らしの基盤はしっかり整っています。
通勤・通学
市街地に職場が集まっているため、車で10〜20分圏内の通勤が一般的と考えられます。北見工業大学や日本赤十字北海道看護大学など高等教育機関もあり、学生のまちという顔も持っています。
住宅環境
家賃は手頃で、ワンルームや1Kは3〜4万円台が中心です(出典:SUUMO)。ファミリー向けの2LDKでも6万円台が相場とされ、都市部に比べてゆとりある住まいを探しやすい環境です(出典:LIFULL HOME’S)。
買い物環境
イオン北見店をはじめ、東武やアークス、コープさっぽろなど大型店が市内に充実しています。郊外のロードサイドにも店舗が並び、車があれば日常の買い物にはまったく困りません。
子育て・教育
市内には保育園・認定こども園から小中学校、高校まで一通りそろっています。子育て支援の制度については、最新の情報を北見市公式サイトで確認するのがおすすめです(出典:北見市公式サイト)。
医療環境
地域の基幹病院である北見赤十字病院や北海道立北見病院があり、オホーツク圏の医療を支えています。専門病院も複数あるため、いざという時の安心感は地方都市の中でも高い方だと考えられます。
エリア別の暮らし視点
住む視点で見ると、まちなかの北見エリアは買い物・通勤に便利で単身者向け。常呂・端野・留辺蘂の各エリアは家賃を抑えて自然に近い暮らしができ、車があればなまら(とても)快適に過ごせます。
北見市へのアクセス

北見市は北海道東部にあり、札幌からはやや距離があります。最速なのは女満別空港を使うルートですが、高速バスや鉄道でもアクセスできます。目的に合わせて選びましょう。
飛行機でのアクセス
最寄りは女満別空港です。空港から北見バスターミナルまでは、北海道北見バスの女満別空港線で約40分、片道1,000円で結ばれています(出典:北海道北見バス)。本州方面から最短で来るなら、空港利用が便利です。
高速バスでのアクセス
札幌と北見・網走を結ぶ高速バス「ドリーミントオホーツク号」が運行しています。札幌〜北見の所要時間は約4時間30分です(出典:網走バス)。便数も多く、料金を抑えたい人に向いています。
鉄道でのアクセス
JR石北本線の特急「オホーツク」「大雪」が、札幌・旭川方面と北見を結んでいます。札幌からはおよそ4時間半の長旅になりますが、車窓から大雪山系やオホーツクの景色を眺められるのが鉄道ならではの魅力です。
町内移動の現実的アドバイス
市域が東西110kmと広いため、市内観光や暮らしには車がほぼ必須です。市街地は北海道北見バスの路線が走っていますが、常呂や留辺蘂まで足を延ばすならレンタカーやマイカーが断然便利ですよ。
【地元住民に直撃!】北見市の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。
玉ねぎ農家やってます。親父の代から続けてる畑でね、北見の玉ねぎは生産量日本一だべさ。毎年8月くらいから収穫が始まって、もう汗だくになって働くんだわ。
でも自分らが育てた玉ねぎが全国の食卓にのぼってると思うと、なんも誇らしいもんよ。きつい仕事だけど、この土地の土と水で育てた玉ねぎは間違いないって自負があるしょ。
Q2.北見市に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
まずは留辺蘂のおんねゆ温泉と北の大地の水族館だね。凍る川の水槽なんて、地元の人間でも「おお」ってなるんだわ。
あとは地元民しか言わんけど、富里湖のあたり。北見の水源にもなってる静かな場所で、朝もやの中で鳥の声だけ聞こえるあの空気は、なんも言えんくらい気持ちいいのよ。
Q3.北見市でお土産を買うとしたらなんですか?
オーソドックスにいくなら、やっぱり北見のハッカ製品だね。ハッカ油とか飴とか、昔この街が世界一だった名残でな、観光に来たら外せんしょ。
地元の人間としては、留辺蘂の白花豆の甘納豆を推したいわ。生産量日本一の豆でね、上品な甘さで年寄りにもめっぽう喜ばれるんだわ。
Q4.外から人が来たときに、北見市でまず連れていく店はどこですか?
そりゃ焼肉屋よ。北見は人口あたりの焼肉店が道内一でね、どこ入ってもうまいんだわ。タレに漬けた肉を七輪でジュッと焼いて、ビールでキューッとな。
冬なら厳寒の焼き肉まつりに連れてくこともあるよ。氷点下で外で焼肉って、初めての人はみんな目ぇ丸くするしょ。
Q5.北見市はどんな気質だと思いますか?
開拓で全国から人が集まってできた街だからか、よそ者にも垣根がないのよ。転勤族にも優しいし、新しく来た人をすぐ仲間に入れる。
気取らずおおらかで、困ってる人がいたらほっとけん人間が多いね。観光で来た人に道聞かれたら、目的地まで連れてっちゃうようなおせっかいもいるくらいだわ。
Q6.昔に比べて、北見市の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
正直、まちなかの店は減ったね。デパートやスーパーが閉まって、若い者は札幌や本州さ出てく。農家も後継者不足で、これは市町村長も頭を抱えてる課題だべさ。
ただ、カーリングのおかげで街に元気が出たのは間違いない。常呂の選手が五輪で活躍してから、北見って名前が全国に知れ渡ってな、悪い気はせんよ。
Q7.北見市のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
市民センターや運動公園みたいに人が集まる場所は、これからも大事にしてほしいね。年寄りも子どもも気軽に行ける場所がないと、街は寂しくなるしょ。
あとは農業の担い手をどう増やすか、これが一番だわ。北見の玉ねぎや観光を次の世代につないでいけるよう、若い人が戻ってこられる街になってほしいと願ってるのよ。

