【北海道遠軽町】ってどんなとこ?黒曜石の国宝とコスモスの里【地元民のリアルな声あり】

北海道遠軽町のがんぼう岩:町のシンボルである瞰望岩(がんぼういわ)は、地上から約78mの高さでそびえ立つ、国の名勝の巨岩です。

遠軽町(えんがるちょう)は、北海道オホーツク総合振興局管内・紋別郡にある内陸の町です。人口は16,886人。札幌からは鉄道で約3時間40分、内陸の山あいに市街地が広がっています。

遠軽町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 日本最古の国宝──白滝の黒曜石石器1,965点が、旧石器時代の遺物として国内初の国宝に
  • コスモス1,000万本──約10haの「太陽の丘えんがる公園」は日本最大級のコスモス園
  • 瞰望岩(がんぼういわ)──町名の由来になった標高160.8mの巨岩で、国の名勝
  • 雨宮21号──森林鉄道の蒸気機関車が今も走る、全国で唯一の動態保存
  • 合気道ゆかりの地──創始者・植芝盛平が白滝で武術の道に入った町

「考古学や地質に興味がある人」「花の絶景を見たい旅行者」「鉄道や歴史が好きな人」に特におすすめの町です。序盤では推しポイントを、その後は歴史・文化・特産品まで、遠軽町を地元目線で掘り下げて紹介します。

人口16,886 人 ※2026年4月30日時点(住民基本台帳)
面積1,332.45 km²
人口密度12.7 人/km²

地理的には、北は紋別市滝上町、東は湧別町佐呂間町、西は上川町、南は北見市に接しています(出典:遠軽町)。東西47km・南北46kmにわたる広い町域を持ち、面積1,332.45km²は町村としては全国3位です。

現在の遠軽町は、2005年に旧遠軽町生田原町丸瀬布町白滝村の4町村が合併して生まれました。火山・黒曜石・花・鉄道と、見どころは町じゅうに点在しています。順番に見ていきましょう。

目次

遠軽町の推しポイント

遠軽町の見どころは、ひとことで言えば「大地と人の歴史」です。3万年前の黒曜石が生んだ国宝、町名の由来となった巨岩・瞰望岩、日本最大級のコスモス園、現役で走る森林鉄道の蒸気機関車。さらに合気道の創始者ゆかりの地でもあります。ここからは、その5つを一つずつ見ていきます。

推しポイント1:日本最古の国宝──白滝の黒曜石石器

白滝地区の赤石山は国内最大級の黒曜石の産地で、約3万年前の旧石器時代から石器づくりが行われてきました(出典:日本ジオパークネットワーク)。白滝遺跡群から出土した石器1,965点は、2023年6月27日に国宝へ指定。旧石器時代の資料としては日本初、北海道では函館市の中空土偶に次ぐ2例目の国宝です(出典:白滝ジオパーク)。

推しポイント2:コスモス1,000万本──太陽の丘えんがる公園

丘の地形をいかした約10haの花畑に、1,000万本のコスモスが咲く日本最大級のコスモス園です(出典:太陽の丘えんがる公園 虹のひろば コスモス園)。見頃は8月中旬から9月下旬。在来種のほか20種類以上の品種が植えられ、オホーツクの青空とのコントラストは圧巻です。

推しポイント3:瞰望岩──町名の由来になった巨岩

遠軽市街地にそびえる標高160.8mの岩丘で、「遠軽」という地名はこの岩を指すアイヌ語「インカルシ(眺める・いつもする・所)」に由来します。国の名勝「ピリカノカ」の一つに指定されており、断崖の頂上からは町を一望できます。

推しポイント4:雨宮21号──全国唯一の現役森林鉄道

丸瀬布森林公園いこいの森では、1928年製の蒸気機関車「雨宮21号」が今も走っています。森林鉄道用の蒸気機関車を動態保存しているのは全国でここだけ。2004年に北海道遺産に指定されました(出典:北海道遺産)。

推しポイント5:合気道ゆかりの地──植芝盛平が入植した白滝

合気道の創始者・植芝盛平は、1912年に和歌山県から白滝原野へ入植しました。7年間この地で開拓に携わるかたわら武術の道に入り、入植地跡には記念碑が建っています。武道のルーツが眠る土地でもあるんですよ。

遠軽町の歴史

遠軽町の歩みは、大きく3つの時代に分けられます。約3万年前、白滝の黒曜石を求めて旧石器時代の人々が暮らした「石器の時代」。明治期にキリスト教徒の開拓団が入植した「開拓の時代」。そして2005年に4町村が合併した「現代」です。古代から現代まで、人と大地のつながりが色濃く残る町です。

旧石器時代──黒曜石を求めた人々

白滝の赤石山一帯は、約3万年前から黒曜石の一大産地でした。1995年から2011年にかけての発掘調査では、旧石器時代を中心におよそ700万点・重量13トンもの遺物が出土しています(出典:白滝ジオパーク)。その一部が、のちに国宝へと指定されました。

近代の開拓──キリスト教徒が築いた町

1896年、北海道同志教育会というキリスト教徒の団体が開拓を始めました。これは道内でも数少ない成り立ちです。1901年には学田農場の近くに遠軽郵便局が開設され、これが「遠軽」という地名の起こりとなりました。開拓期にはハッカ(薄荷)の栽培も盛んに行われました。

現代──4町村合併と国宝のまちへ

1919年に上湧別村から分村した遠軽村は、1934年に町制を施行しました。その後、生田原町丸瀬布町白滝村が分かれていきます。2005年10月1日、これら4町村が再び合併し、現在の遠軽町が誕生しました。2023年には白滝遺跡群の出土品が国宝となり、町の歴史に新たな1ページが加わりました。

遠軽町の文化・風習

方言と話し方の特徴

遠軽町でも、北海道弁が日常的に使われています。「とても」という意味のなまら(とても・すごく)はその代表格。「なまらうまい」と言えば「すごく美味しい」という意味になります。

会話の区切りや別れぎわにはしたっけ(それじゃあ・そうしたら)がよく登場します。疲れたときの「こわい(疲れた)」も、初めて聞くと少し驚くかもしれませんね。

食卓と季節の暮らし

夏は晴れの日が続き、日中30℃を超えることもありますが、湿度が低く朝晩は涼しいので過ごしやすい気候です。一方、冬は最低気温が-20℃を下回ることもあります。ただ、降雪量は道央の日本海側より少なく、雪質が軽いのが特徴です。

寒さが厳しいぶん、冬の食卓は鍋やジンギスカンで温まります。畑の恵みが豊かな秋には、採れたての野菜が並ぶ。そんな季節のめりはりが、この町の暮らしを彩っています。

人の気質と地域のつながり

4つの町村が一つになった遠軽町は、地区ごとに違った表情を持っています。それでも消防や広域行政では古くから手を結んできた、結びつきの強い土地柄です。

白滝のような人口の少ない集落では、住民同士の距離も近い。困ったときに声をかけ合える、あずましい(居心地がよく落ち着く)空気が残っているまちなんですよ。

遠軽町の特産品・食

特産品1:遠軽にょっきーず(アスパラガス)

遠軽町を代表するブランドアスパラが「遠軽にょっきーず」です。親株から伸びた新芽を収穫する立茎栽培で、春採り(4月中旬〜5月末ごろ)と夏採り(7月下旬〜8月下旬ごろ)の二度収穫されます(出典:遠軽町)。

濃厚な味わいの春採りは、焼いてマヨネーズをつけるだけでなまら(すごく)うまいんですわ。やわらかい夏採りは「木漏れ日アスパラ」とも呼ばれます。昼夜の大きな寒暖差が、あの強い甘みを生んでいます。

特産品2:レトルトスープカレー発祥の味

遠軽工場を持つベル食品は、レトルトのスープカレー商品を国内で初めて開発したことで知られています。北海道のソウルフード・スープカレーを、家庭で手軽に味わえる形にした立役者です。鍋いらずで本格的な味が楽しめます。

特産品3:清流のヤマベ

生田原川は、ダムがなくヤマベ(ヤマメ)釣りの名所として知られ、7月中旬には釣り解禁に合わせて「ヤマベまつり」も開かれます。塩焼きにすれば、川魚のほろ苦さと身のうまみがたまりません。したっけ(それじゃあ)、夏に遠軽町を訪れたら、ぜひ清流の恵みを味わってみてください。

遠軽町の観光スポット

遠軽町の見どころは、東西47kmの広い町域に点在しています。国宝になった黒曜石、町名の由来になった巨岩、日本最大級のコスモス園、森を走る蒸気機関車。まずは「学ぶ」「花と鉄道」「滝と温泉」の3つのテーマで、押さえておきたいスポットを見ていきましょう。

黒曜石と地球の歴史を学ぶ

  • 遠軽町白滝ジオパーク交流センター・埋蔵文化財センター – 国宝「北海道白滝遺跡群出土品」を展示する施設です。開館は9:00〜17:00(入館16:30まで)、入館無料。休館日は11月〜翌4月の土日祝・年末年始で、5月〜10月は無休です(出典:白滝ジオパーク)。約2万年前の石器が床のガラスの下にもびっしりと並び、黒曜石を使った石器づくり体験(予約不要)もできます。本物の国宝を間近で見られるのは、なまら(とても)貴重な体験なんですよ。
  • 瞰望岩(がんぼういわ) – 遠軽市街地にそびえる標高160.8mの岩丘で、国の名勝「ピリカノカ」の一つに指定されています(出典:遠軽町)。断崖の上に立つと、湧別川の流れと町並みが一望のもと。アイヌの人々が見張り場に使ったという伝説にも、思わずうなずけます。

花と鉄道に出会う

  • 太陽の丘えんがる公園 虹のひろば コスモス園 – 約10haの花畑に1,000万本が咲く日本最大級のコスモス園です。利用時間は9:00〜17:00で冬季は閉館(出典:遠軽町)。コスモス開花期間の入園料は高校生以上600円、小中学生300円です(出典:太陽の丘えんがる公園 虹のひろば コスモス園)。丘の頂上から裾野まで色とりどりの花が埋め尽くす光景は、息をのむ美しさです。
  • 丸瀬布森林公園いこいの森(雨宮21号) – 1928年製の森林鉄道蒸気機関車「雨宮21号」が走る公園です。入場・駐車場は無料(出典:遠軽町)。SLは開園期間中の土日祝に運行し、10:00から16:30まで30分間隔。乗車料金は大人800円、4歳以上中学生まで400円です(出典:遠軽町)。石炭の匂いと汽笛、森にこだまする音が、ぐっと郷愁を誘います。

滝と温泉で森を味わう

  • 山彦の滝 – 武利川上流にある落差約28mの滝で、滝の裏側に回り込める「裏見の滝」として知られています(出典:日本ジオパークネットワーク)。夏は水しぶきが涼を運び、冬には完全に凍りついて巨大な氷柱に姿を変えます。その造形はめんこい(かわいらしい)というより、もはや神秘的です。
  • 丸瀬布温泉やまびこ・マウレ山荘 – いこいの森に隣接する温泉施設で、SLに乗ったあとに汗を流すのにぴったりです。森に抱かれた湯船で、川のせせらぎを聞きながらゆっくりと体を癒やせます。
  • 道の駅遠軽 森のオホーツク – 旭川紋別自動車道 遠軽IC直結の道の駅で、ドライブの拠点になります。地元の農産物や特産品が並び、アスパラ「遠軽にょっきーず」の販売も。長旅の休憩に、ひと息つける場所です。

遠軽町の観光ルート

計算中…

広い遠軽町を効率よくめぐるなら、車が断然便利です。町内をぎゅっと楽しむ1日ルート、市街地だけの半日ルート、西の白滝地区まで足を延ばす広域ルートの3本を用意しました。気分に合わせて選んでみてください。

【車・1日】遠軽・丸瀬布まるごとルート

9:00 遠軽駅 → 9:10 太陽の丘えんがる公園 → 11:00 瞰望岩 → 12:00 昼食(遠軽市街) → 13:30 丸瀬布森林公園いこいの森(車50分) → 15:30 山彦の滝 → 16:30 丸瀬布温泉やまびこ

太陽の丘えんがる公園(1.5時間)
→ 朝いちばんに広大なコスモス園へ。日が高くなる前は人も少なく、花畑を独り占めできる時間帯です。

瞰望岩(1時間)
→ 公園のすぐそばにそびえる巨岩へ。頂上から町を見下ろせば、ここが「眺める所」と名づけられた理由が腑に落ちます。

丸瀬布森林公園いこいの森(2時間)
→ 午後はSL「雨宮21号」に乗車。30分間隔で運行しているので、汽笛が鳴ったら乗り場へ。森を抜ける汽車旅は子どもも大人も夢中になりますよ。

山彦の滝(1時間)
→ 締めは涼やかな裏見の滝。滝の裏に回り込んで、水のカーテン越しの景色を楽しみましょう。そのまま隣の温泉で1日の疲れを流せます。

【車・半日】遠軽市街さんぽルート

13:00 遠軽駅 → 13:15 瞰望岩 → 14:30 太陽の丘えんがる公園 → 16:00 道の駅遠軽 森のオホーツク

瞰望岩(1時間)
→ 午後出発でも間に合う市街地中心のルート。まずは町のシンボルに登り、遠軽の地形を上から眺めます。

太陽の丘えんがる公園(1時間)
→ 夕方の斜光を浴びたコスモスは、昼間とはまた違うやわらかな表情。写真好きにはこの時間帯がおすすめです。

道の駅遠軽 森のオホーツク(45分)
→ 帰り道はICそばの道の駅でおみやげ探し。アスパラや木工品を眺めながら、旅の余韻にひたれます。

【車・1日】広域ルート:白滝ジオパークと黒曜石

9:30 遠軽市街 → 10:30 遠軽町白滝ジオパーク交流センター・埋蔵文化財センター(車50分) → 12:00 昼食(白滝地区) → 13:30 大平高原・黒曜石のジオサイト → 15:30 道の駅しらたき

遠軽町白滝ジオパーク交流センター・埋蔵文化財センター(1.5時間)
→ 西の白滝地区へドライブ。国宝の黒曜石石器と、石器づくり体験で旧石器時代を体感します。

② 大平高原のジオサイト(1.5時間)
→ 火砕流が生んだなだらかな高原をめぐります。標高約600mの澄んだ空気の中、黒曜石を生んだ大地の物語を感じられます。

道の駅しらたき(45分)
→ 旅の終わりは高速道路のパーキングも兼ねた道の駅へ。上川方面へ抜ける北見峠の入り口でもあり、ドライブの締めにちょうどいい立地です。

遠軽町の年間イベント

遠軽町のイベントは、花・清流・SL・雪と、四季の表情がそのまま祭りになります。夏から秋にかけてはコスモスや釣りのにぎわい、冬には雪原を駆けるスキー大会。季節ごとに訪れたい催しを紹介しますね。

春〜夏:清流とコスモスのにぎわい

6月には、丸瀬布の平和山公園で「藤まつり」が開かれます。約1,000mに及ぶ藤棚から花が垂れ、甘い香りに包まれる会場で歌謡ショーなども行われます(出典:オホーツク・イベントカレンダー)。

7月中旬には生田原川のヤマベ釣り解禁を祝う「ヤマベまつり」が開催されます。フィッシング大会や花火、生田原太鼓、ヤマベ料理が並び、盛夏の一日を彩ります。川魚の塩焼きの匂いが、会場いっぱいに広がります。

8月下旬には、湧別川の河川敷で「コスモス開花宣言花火大会」が打ち上がります。約4,000発の花火がコスモスの開花を告げ、川面に光が映り込む光景は迫力満点です(出典:ウォーカープラス)。

秋:1,000万本のコスモスと祭り

コスモスが見頃を迎える9月上旬には、太陽の丘えんがる公園で「太陽の丘コスモスフェスタ」が開かれます(出典:遠軽商工会議所)。ステージイベントやキャラクターショー、屋台が並び、花畑のなかでのんびりお祭り気分を味わえます。

暑さがやわらいだ初秋のコスモス園は、空気も澄んで散策にぴったり。色とりどりの花に囲まれて歩く時間は、この季節ならではのごちそうです。

冬:雪原を駆けるクロスカントリースキー

2月下旬には「湧別原野オホーツククロスカントリースキー大会」が開かれます(出典:えんがる町観光協会)。雪質の軽い遠軽町ならではの大会で、参加者が雪原を駆け抜ける姿は冬の風物詩。沿道からの応援にも熱がこもります。

遠軽町のエリア別の顔

現在の遠軽町は、2005年に旧遠軽町生田原町丸瀬布町白滝村の4町村が合併して生まれました(出典:遠軽町)。そのため町には4つの「地区」があり、それぞれ違った顔を持っています。旅する視点で、エリアごとの個性を見ていきましょう。

遠軽地区──町の玄関口、花と国宝の中心

役場本所やJR遠軽駅がある、町の中心エリアです。シンボルの瞰望岩と日本最大級のコスモス園を擁し、観光の起点にぴったり。商店や飲食店も集まっているので、まずここを拠点にすると動きやすいですよ。

遠軽駅は、全国でも数少ない平面スイッチバックの駅としても知られています。鉄道好きなら、列車の進行方向が変わる瞬間に立ち会ってみるのも一興です。

丸瀬布地区──SLと森と渓流のアウトドア天国

森林鉄道「雨宮21号」が走るいこいの森を中心に、キャンプ・温泉・昆虫生態館がそろうエリアです。家族連れやアウトドア派には、ここで1日過ごすのがおすすめ。

武利川の清流と深い森に囲まれ、夏でも空気はひんやり。テントを張って、SLの汽笛を聞きながら過ごす夜は、なんともあずましい(居心地がよく落ち着く)ひとときです。

白滝地区──黒曜石が眠る、ジオパークの最前線

町の西端、北見峠のふもとに広がる山あいのエリアです。国宝の黒曜石石器を展示する施設があり、白滝ジオパークの中心地として知られています。

人口の少ない静かな集落ですが、そのぶん大地の歴史と向き合える奥深さがあります。地学や考古学に興味がある人には、たまらない土地ですよ。

生田原地区──木のおもちゃと釣りの里

ヤマベ釣りの名所・生田原川が流れるエリアで、木製玩具をテーマにした施設「ちゃちゃワールド」もあります。のんびりとした田園風景が広がり、散策やドライブ向き。

夏のヤマベまつりの時期に訪れれば、清流の恵みと地域のあたたかさを一度に味わえます。したっけ(それじゃあ)、次は実際に足を運んで、4つの顔を見比べてみてくださいね。

遠軽町の気候・季節の暮らし

遠軽町は、亜寒帯湿潤気候に属する内陸の町です。気象庁の平年値(1991〜2020年)によると、年平均気温は6.0℃、年降水量は870.6mmです(出典:気象庁)。夏と冬の寒暖差が大きく、四季のめりはりがはっきりしているのが特徴。内陸ならではの空気感を、季節ごとに見ていきましょう。

夏──6月〜8月の暮らし

8月の平均気温は19.7℃、日最高気温の平均は25.2℃です(出典:気象庁)。日中は30℃を超える日もありますが、湿度が低く、朝晩はぐっと涼しくなります。

梅雨や台風の影響を受けにくく、夏は晴天が続きやすいのも内陸の利点です。窓を開ければ乾いた風が抜けていく、北海道らしい爽やかな夏が過ごせます。

冬──12月〜2月の暮らし

1月の平均気温は-8.0℃、日最低気温の平均は-14.7℃まで下がります(出典:気象庁)。朝はぴんと張りつめた空気のなか、雪を踏む音だけが響きます。

冬はしばれる(厳しく冷え込む)日が続きますが、年間の降雪量(降雪の深さ合計)は531cm、最深積雪は90cmで、道央の日本海側より雪は少なめです(出典:気象庁)。雪質が軽く、雪かきの負担が比較的小さいのは暮らしやすいポイントです。

春・秋──4月〜5月、9月〜10月の暮らし

春は4月に入ると雪解けが進み、5月には桜やツツジが一気に咲きそろいます。長い冬のあとだけに、花の季節のうれしさはひとしおです。

秋は朝晩の冷え込みが、コスモスやくだものの甘みを引き出す季節。9月の平均気温は15.7℃と過ごしやすく、紅葉と花を同時に楽しめる時期でもあります(出典:気象庁)。

遠軽町の移住・暮らし情報

遠軽町はオホーツク管内では人口の多い町で、市部を除けば管内随一の規模です。買い物施設や病院、高校までそろい、日常生活はこの町のなかで完結しやすいのが強み。車があれば、なまら(とても)不便を感じずに暮らせる町です。

通勤・通学

多くの人が町内の職場や学校に通っています。役場・病院・商業施設・自衛隊駐屯地など働き口が町内に点在し、車での移動が生活の基本です。

町外へ通う場合は、北見市や湧別町方面が中心。国道や高速道路が整っているので、車での通勤圏はそれなりに広く取れます。

住宅環境

住まいは一戸建てや町営住宅が中心で、各地区に公営の住宅団地が整備されています。家賃の相場は、札幌など道央の都市部より低めだと考えられます。

市街地の遠軽地区なら買い物や通院に便利、丸瀬布・白滝・生田原の各地区なら自然に近く静かな住環境と、好みに合わせて選べます。

買い物環境

遠軽地区にはコープさっぽろやAコープえんゆう、北雄ラッキーなどのスーパーが集まります。ドラッグストアやホームセンターもそろい、日常の買い物に困ることはほぼありません。

一方、白滝や丸瀬布など郊外の地区では店舗が限られるため、まとめ買いが基本のスタイルになります。

子育て・教育

町内には複数の小・中学校に加え、北海道遠軽高等学校があり、高校までは町内で進学できます。広い町域に学校が分散しているため、通学はスクールバスや保護者の送迎が支えています。

医療環境

医療の中心は、救急告示病院でもあるJA北海道厚生連の遠軽厚生病院です。丸瀬布地区にも厚生病院があり、地域の一次医療を担っています。専門的な高度医療が必要な場合は北見市などの病院へ向かう形になります。

エリア別の暮らし視点

旅の視点では4地区それぞれの個性が魅力でしたが、暮らしの視点だと選び方は変わります。利便性重視なら遠軽地区、自然とゆとりを求めるなら丸瀬布・白滝・生田原の各地区がおすすめです。

とくに丸瀬布や白滝は、森と清流に囲まれたあずましい(居心地がよく落ち着く)環境。静かな暮らしを求める移住者には、ひとつの選択肢になりますよ。

遠軽町へのアクセス

遠軽町は、道央圏とオホーツク圏を結ぶ交通の結節点として発展してきました。鉄道・車・空港のいずれでもアクセスでき、主要都市から向かう手段が複数そろっています。それぞれの行き方を見ていきましょう。

車でのアクセス

道央圏とオホーツク圏を結ぶ旭川紋別自動車道が遠軽ICまで通じています。あわせて国道333号(旭川・札幌方面)と国道242号(北見・網走方面)の2本が町を縦貫しています(出典:えんがる町観光協会)。

広い町内をめぐるなら、車がもっとも自由がききます。観光で訪れるなら、レンタカーを起点にルートを組むのが現実的です。

鉄道+バスでのアクセス

鉄道はJR石北本線が通り、特急も停車します。札幌からは約3時間40分の距離です(出典:えんがる町観光協会)。旭川で特急を乗り継ぐルートが分かりやすく、初めてでも迷いにくいです。

JR遠軽駅は、全国でも数少ない平面スイッチバックの駅。列車の進行方向が変わる瞬間は、鉄道好きでなくてもちょっとした見どころです。都市間バスも旭川・札幌方面に運行しています。

飛行機でのアクセス

最寄りの空港は紋別空港と女満別空港で、主要都市からのアクセスには旭川空港も使えます。女満別空港からは車で約1時間30分、紋別空港からは車で約40分です(出典:えんがる町観光協会)。

本州方面から向かうなら、空路で空港まで来て、そこからレンタカーで町入りするのがスムーズだと考えられます。

町内移動の現実的アドバイス

東西47kmと町域が広いため、地区間の移動は車が前提です。遠軽地区から白滝地区までは距離があるので、1日で広域をめぐるなら移動時間を多めに見ておきましょう。

ガソリンスタンドや休憩は遠軽地区でしっかり済ませておくと、郊外の地区も安心してまわれますよ。

【地元住民に直撃!】遠軽町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

うちはアスパラとぶどうを作ってる農家でしてね。アスパラは「遠軽にょっきーず」のブランドで出してます。春と夏の二度採れるのがうちらの自慢でね。

朝は暗いうちから畑に出て、夏場はしばれる冬とは別世界の忙しさですわ。土と天気が相手だから、毎年おっかなびっくり。でも甘いのが採れたときは、ほんとにうれしいもんです。

Q2.遠軽町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

やっぱり太陽の丘えんがる公園のコスモスですね。1,000万本が丘いっぱいに揺れて、遠軽観光ならここは外せません。秋の朝、霧が晴れていく時間がいっとう綺麗なんですよ。

地元の者としては瞰望岩にも登ってほしい。町を見下ろすと湧別川と田畑が一望でね。町のおすすめスポットを聞かれたら、まずこの二つを教えます。

Q3.遠軽町でお土産を買うとしたらなんですか?

無難なのは黒曜石を使ったアクセサリーや木のおもちゃ。遠軽の有名なものといえば、やっぱり国宝になった黒曜石にちなんだ品が喜ばれますね。

地元の人間が買うのは、道の駅に並ぶ採れたてのアスパラと、丸瀬布あたりのはちみつ。あと白滝の湧き水で淹れたコーヒーも、町の水源の良さが分かっておすすめですわ。

Q4.外から人が来たときに、遠軽町でまず連れていく店はどこですか?

まずは道の駅遠軽 森のオホーツクですね。地元の野菜や加工品がそろってて、ここ一軒で遠軽の今が分かります。お昼もとれるから、よそから来た人を連れていくにはちょうどいい。

そのあとは丸瀬布の温泉でひと息。SLの汽笛を聞きながらの湯は、町民センターの集まりでも話題になるくらい、みんな大好きなんですよ。

Q5.遠軽町はどんな気質だと思いますか?

派手さはないけど、こつこつ働く真面目な人が多い町ですね。キリスト教徒の開拓から始まった土地のせいか、どこか芯の通った気質を感じます。

合併で4つの地区が一つになったぶん、地区ごとに少し色は違うけど、困ったときはちゃんと声をかけ合う。よそ者にも、したっけ(それじゃあ)と気さくに接してくれる人が多いですよ。

Q6.昔に比べて、遠軽町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直、駅前のにぎわいは昔よりだいぶ寂しくなりました。お店も減って、町の人口も少しずつ減ってる。これは隠さず言っておきたいところです。

ただ、黒曜石が国宝になってから、よそから来る人が確かに増えてね。市町村長も白滝ジオパークに力を入れてて、町に新しい風が吹きはじめた手応えはありますわ。

Q7.遠軽町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

国宝を展示する埋蔵文化財センターを軸に、白滝の黒曜石を世界に広げていく動きには期待してます。研究者が集まる催しもあって、遠軽の名が外に出ていくのはうれしいことです。

あとは運動公園や町民センターを使った地元の催しが、もっと若い人を巻き込んで続いてほしい。農家としては、にょっきーずをもっと全国に届けたいねって、仲間とよく話してますよ。

遠軽町の関連リンク

【この町を愛する皆様へ】
この記事は、どのサイトよりも詳しく、正確に、そして魂を込めて執筆しています。町の魅力を最大限に引き出すため、今後も肉付けを続けていきます。ご期待ください。

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