様似町(さまにちょう)は、北海道日高振興局南部に位置し、町全域がユネスコ世界ジオパーク「アポイ岳ジオパーク」に認定されている人口3,647人の町です。札幌から車で約3時間半。
様似町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:
- ✅ アポイ岳──地下深くのマントルから現れた「かんらん岩」でできた、世界的にも稀な標高810mの山
- ✅ 町全体がユネスコ世界ジオパーク──2015年認定、日本で8番目
- ✅ 日高昆布(ミツイシコンブ)──漁獲量全国6位(2018年)の万能型昆布の本場
- ✅ ブランド秋鮭「銀聖」──サケ・マス漁獲量は全国9位、日高管内1位
- ✅ 隣の浦河町と並んで夏イチゴ「すずあかね」生産量日本一
「火山・地学・高山植物に興味がある人」「太平洋を望むしずかな海辺で暮らしたい人」「ブランド鮭や昆布を本場で味わいたい人」に特におすすめの町。本記事では、観光・特産・歴史から、地元住民への電話ヒアリングで聞いた生の声、移住・アクセス情報まで地元目線で紹介します。
| 人口 | 3,647 人 ※2026年4月30日時点(住民基本台帳) |
|---|---|
| 面積 | 364.30 km² |
| 人口密度 | 10 人/km² |
様似町は、北海道日高振興局の南部、日高山脈の南西端に位置し、東はえりも町、北は浦河町、東の山脈を越えた先には広尾町と接しています。前面には太平洋が広がり、背後にはアポイ岳と日高山脈がそびえる、山と海が出会う町です。
札幌からは車で約3時間半、新千歳空港からは約3時間。JR日高本線(鵡川〜様似間)は2021年4月に廃止となり、現在のアクセスはJR北海道バス「高速えりも号」やJR北海道バス・道南バスによる代替輸送が中心です。
アイヌの伝説、世界ジオパーク、ブランド鮭、夏イチゴ──小さな町に「世界でここだけ」の要素が凝縮されています。ひとつずつ見ていきましょう。
様似町の推しポイント

様似町の魅力は、なんといっても「地下深くのマントルから現れた山」アポイ岳に集約されます。標高810mの低山ながら、特殊な「かんらん岩」の地質ゆえに高山植物が咲き乱れる、世界でも珍しい山です。さらに町は、太平洋の好漁場と山脈の清流に挟まれ、日高昆布・ブランド秋鮭「銀聖」・夏イチゴ「すずあかね」と、海と陸の特産が揃います。アイヌ語に由来する地名や祭りも色濃く残り、自然と文化の両面から楽しめるのがこの町の強みです。
推しポイント1:アポイ岳──マントルから生まれた花の山
様似町のシンボル、アポイ岳は約1,300万年前のプレート衝突で地下数十kmから押し上げられた「幌満かんらん岩体」でできた山です。植物が育ちにくい特殊な土壌のため、低標高ながらヒダカソウなど固有の高山植物が咲き、山頂一帯は1952年に国の特別天然記念物に指定されています。
推しポイント2:ユネスコ世界ジオパーク認定の町
2008年に日本ジオパーク、2015年9月に日本で8番目のユネスコ世界ジオパークに認定されました。様似町の全域がジオパークのテリトリーで、幌満峡のかんらん岩露頭、日高耶馬渓のプレート境界、エンルム岬の陸繋島まで、地球の動きを学べるジオサイトが点在しています。
推しポイント3:日高昆布の本場と銀聖の港
町には鵜苫・様似・冬島・旭の4漁港があり、ミツイシコンブ(日高昆布)は全国屈指の産地です。秋には日高定置漁業者組合が認証する天然秋鮭ブランド「銀聖」が水揚げされ、3.5kg以上の銀毛鮭のみが名を許されます。なまら(とても)脂の乗ったサーモンピンクの身は、市場でも高い評価を得ているんですよ。
推しポイント4:奇岩の海岸線と親子岩・エンルム岬
町の海岸線には、親子岩・ソビラ岩・エンルム岬など大小の奇岩が並びます。エンルム岬はかつての島が砂州で陸続きになった陸繋島で、1799年に江戸幕府がシャマニ会所を置いた様似発祥の地。展望台からはアポイ岳ジオパークが一望できます。
推しポイント5:夏イチゴ「すずあかね」
隣の浦河町と並んで、夏イチゴ「すずあかね」の生産量は日本一です。あかね色の実を鈴のように実らせることから命名され、収穫ピークは7月半ば。ほぼ全量が東京方面の洋菓子店に空輸されるため、産地でもなかなか食べられない希少品です。後継品種「すずりっか」の栽培も拡大しています。
様似町の歴史

様似町の歴史は、アイヌの人々の暮らしと和人の進出、明治の村制施行、戦後の町制施行、そして近年のユネスコ世界ジオパーク認定という流れで語ることができます。地名「サマニ」もアイヌ語に由来し、サムンニ(倒れ木)、サンマウニ(寄り木)、エサマンペッ(カワウソの川)など諸説が伝わっています。海と山に挟まれた立地ゆえに、漁業と交通の要衝として歩んできました。
江戸時代──砂金とシャマニ会所
1600年ごろ、砂金採取のために和人が多数移り住みました。1799年にはエンルム岬の麓に江戸幕府の「シャマニ会所」が置かれ、これが様似町のまちとしての黎明となりました。1802年には蝦夷奉行(箱館奉行)の管下に入り、これが様似町の開基とされています。また、冬島から幌満にかけての日高耶馬渓は険路で知られ、江戸時代にシャマニ山道が開削されました。
明治〜昭和──村制と町制施行
1880年に戸長役場が設置され、1906年には様似村・鵜苫村・冬島村・幌満村・岡田村・二七村・誓内村・平鵜村の8村が合併して二級町村制の様似村が成立しました。1941年には地名が大きく再編され、1952年(昭和27年)に町制を施行して様似町となりました。漁業は江戸時代から続き、昆布とサケが古くから重要な産物となっています。
現代──ユネスコ世界ジオパークへ
2002年には第4回国際レルゾライト会議が日本で初開催されるなど、かんらん岩の研究拠点として世界的に注目されました。2008年12月にアポイ岳ジオパークが日本ジオパークに認定され、2013年4月にビジターセンターが開館。2015年9月19日には日本で8番目のユネスコ世界ジオパークとして認定されました。一方、2021年4月1日にはJR日高本線の鵡川〜様似間が廃止され、町の交通体系も大きく変わりました。
様似町の文化・風習

様似町の暮らしは、海と山のリズムに沿って流れています。夏の朝は4時には漁師の家が動き出し、町中で昆布干しの作業が始まる。秋には銀聖の水揚げ、冬には雪の少ない海辺の町ならではの穏やかな日々。ジオパークの町らしく、子どもたちは小学校の運動会でアポイ岳に登るのが恒例で、町と山の距離がなまら(とても)近いんですよ。
方言と話し方の特徴
様似町は北海道沿岸部、日高地方の海辺の町。北海道弁の中でも、漁村で話される「浜言葉」の流れをくむ言葉が混じります。「なんもなんも」(いいよいいよ・気にしないで)、「したっけ」(それじゃあ・そしたら)、「なまら」(とても)といった北海道弁が日常に飛び交います。「寒い」を「しばれる」と言うのもおなじみ。「あの昆布、しばれる前に取り込まねば!」みたいな会話が、夏の終わりには聞こえてきます。
アイヌ文化と祭り
アイヌ語に由来する地名や、アイヌ古式舞踊(様似民族文化保存会)が今も受け継がれています。町最大のイベント「アポイの火まつり」は、アポイ岳の名の由来である「山頂で火を焚いて鹿の豊猟をカムイに祈った」という伝説を再現したお祭り。例年8月第1土・日曜日に開催され、アポイ山麓での採火式、エンルム岬に浮かぶ「火」文字、アポイ太鼓、花火大会で町中が盛り上がります。
昆布干しと夏の風物詩
7月から10月にかけて、町中で昆布干しの風景が見られます。夜が明けきらないうちに「旗持ち」が天気を見て旗を揚げ、その合図で「採りこんぶ漁」が始まります。陸では家族総出でコンブを並べ、夕方までに乾燥させて取り込む──まさに家族総出のしたっけ(さあ、それじゃあ)作業。様似町の夏の音と匂いはここから生まれます。
気質と地域のつながり
気候は北海道の中でも穏やかで、積雪は少なめ。海洋性の気候で、夏は涼しく冬は比較的暖かい。漁業と農業の両方が根付く町だからか、町の人は気さくでよく声をかけてくれます。観光客が町歩きしていると「どっから来たの?」と話しかけられることも珍しくないようです。
様似町の特産品・食

様似町の食卓は、太平洋と日高山脈の恵みでできています。津軽海流と千島海流がぶつかる前浜では、サケ・マス・タラ・タコ・ウニ・ツブ貝・昆布と多彩な海産物が獲れます。日高昆布、ブランド秋鮭「銀聖」、そして隣の浦河町と並んで日本一の生産量を誇る夏イチゴ「すずあかね」──このラインナップは、なまら(すごく)贅沢なんですわ。
日高昆布(ミツイシコンブ)
標準和名はミツイシコンブ。様似町を含む日高沿岸の前浜が産地で、漁期は7月初旬から9月下旬(年によっては10月中旬)まで。漁獲量1,876トンは全国6位(2018年・農林水産省「海面漁業生産統計調査」より)。煮えやすく、出汁にもよし、食べてもよしの「万能型昆布」として全国に出荷されます。冬島の浜で採れる上位等級の昆布からは、上品で旨みの強い出汁が取れます。鍋の出汁にするだけで、家庭料理が一気に格上がりするんですよね。
銀聖(ぎんせい)──ブランド秋鮭
日高沿岸の定置網漁業で漁獲される天然秋鮭のうち、3.5kg以上の銀毛鮭で、網元の目利きで「魚体が美しい」と認められたものだけが「銀聖」と呼ばれます。日高で水揚げされるサケのうちわずか数%という希少なブランド。様似町のサケ・マス漁獲量は全国9位、日高振興局管内では1位です。旬は9月から11月。身は紅鮭にも劣らない鮮やかなサーモンピンクで、脂がしっとり。塩焼きはもちろん、伝統製法の「山漬け」、ちゃんちゃん焼き、ムニエルと幅広く楽しめます。
真ツブ・ウニ・タコなど海の幸
春はマス・ウニ漁、夏は昆布漁、秋はサケ漁、そして真ツブ貝、タコ、イカ、カレイ類と、季節ごとに前浜の主役が入れ替わります。地元で人気なのは「真ツブの刺身」──アワビに勝るとも劣らない歯ごたえと甘みです。前浜で揚がったばかりのウニを生で食べる夏の一杯は、ここでしか味わえない贅沢なんですよ。
夏イチゴ「すずあかね」
隣の浦河町と並んで、様似町は夏イチゴ「すずあかね」の生産量日本一の産地です。涼しい気候を活かし、7月から10月にかけて収穫。果実は丸みがあり濃い赤色、果肉は白で空洞が少ないのが特徴。ほぼ全量がケーキ屋やレストラン向けに東京方面へ空輸されるため、産地でもなかなか口に入りません。ショートケーキの頂点で赤く輝くあのイチゴが、実は日高産のことが多いんです。近年は後継品種「すずりっか」も拡大中。
銀毛鮭の山漬け
銀聖など銀毛鮭を伝統製法で塩漬けにした「山漬け」は、近年人気が高まっている加工品。脂の詰まったオスを一本一本手作業で塩漬けにし、しっとりとした口どけと天然の甘さがクセになります。したっけ(そしたら)、ご飯のおかずにもお茶漬けにも──と、食卓での出番がめっちゃ多くなるやつです。
様似町の観光スポット

様似町の観光は、町全体がユネスコ世界ジオパークというスケールの大きさに尽きます。アポイ岳エリア、様似海岸エリア、日高耶馬渓エリア、幌満峡エリア、新富エリア──5つのジオサイトを軸に、地球の動きと人々の暮らしを同時に楽しめるんですよ。したっけ(そしたら)、海と山、両方の顔を順に見ていきましょう。
アポイ岳エリア──大地の不思議を学ぶ
- アポイ岳ジオパークビジターセンター – アポイ岳の登山口に位置するジオパークの拠点施設。4月〜11月の9:00〜17:00開館で入館無料、開設期間中は無休(12月〜3月は要相談)。エントランスの幅3mの巨大鳥瞰図、「地球科学ゾーン」のかんらん岩展示、ジオラマで再現された高山植物の世界は、登山前に見るとアポイ岳の楽しみが何倍にもなります。
- アポイ岳 – 標高810mの「花の山」。マントルから現れたかんらん岩でできた山頂一帯は国の特別天然記念物。5合目までは樹林帯、それを超えると一気に視界が開け、馬の背と呼ばれる稜線では太平洋と日高山脈のパノラマが広がります。登り3時間〜3時間半、下り2時間〜2時間半。山開きは例年4月上旬、高山植物の見頃は5月中旬〜6月中旬です。
- アポイ山麓ファミリーパーク – アポイ岳の麓に広がるレジャーゾーン。キャンプ場、児童遊園地、ゴーカートなどがあり、家族連れにぴったり。隣接するホテルアポイ山荘で日帰り入浴ができるので、登山の汗をそのまま流して帰れます。
- ホテルアポイ山荘 – アポイ岳の麓に建つ温泉宿。日帰り入浴も可、レストランでは春ウニ丼やアポイポークの炭火ローストなど期間限定のご当地メニューが楽しめます。登山帰りの一杯と地元食材──これがなまら(とても)しみるんですよ。
様似海岸エリア──奇岩と海の物語
- エンルム岬 – 高さ約70mの陸繋島。1799年に江戸幕府が「シャマニ会所」を置いた様似発祥の地。両脇に野花の咲く階段を4〜5分登れば、360度見渡せる展望台に出ます。様似港、親子岩、天気の良い日にはえんま岬の先まで見える絶景ビュースポット。夕暮れ時、漁港の灯りが点り始める時間帯が特におすすめです。
- 親子岩 – 様似海岸の沖に並ぶ3つの岩。苫小牧側から様似市街の入口にさしかかると右手の海上にぬっと現れます。寄り添うような姿から「親子岩」と呼ばれ、夕日の名所として知られています。冬の冷え込んだ朝には「けあらし」(海面から立ち上る霧)に裾を隠す幻想的な姿に出会えることも。
- 親子岩ふれ愛ビーチ – 親子岩を正面に望む海水浴場。海開きは例年7月上旬〜8月下旬。シャワー・更衣室・水洗トイレ完備で、隣接キャンプ場ではテントを張って一晩中波音を聞ける贅沢が味わえます。ドライブの途中で立ち寄るだけでも、心がふっと緩むスポット。
- 観音山公園 – 様似漁港を見下ろす標高約100mの小山。アイヌ語でソピラヌプリ(崖滝の山)と呼ばれ、かつてチャシ(砦)があったとされる場所。明治期に開拓者が寄進した33体の石仏が四国の方角を向いて並びます。4月下旬からエゾエンゴサクやカタクリが咲き、花の山としても親しまれているんですよね。
- 等澍院 – 1806年に江戸幕府が建立した蝦夷三官寺の一つ(他は伊達市・善光寺、厚岸町・国泰寺)。アイヌ教化政策の一環として創建され、護摩堂が当時の姿を伝えます。本堂には鎌倉期作と伝わる聖観世音菩薩像など様似町指定文化財の仏像が祀られ、歴代住職の古文書は国の重要文化財に指定されています。
日高耶馬渓・幌満エリア──地球の深部に触れる
- 日高耶馬渓 – 冬島から幌満にかけて、日高山脈が海に迫る奇勝・険路。江戸時代にはシャマニ山道が開削された交通の難所でした。現在は海岸線を国道336号が走り、トンネルを抜けるたびに表情の違う海と岩壁が現れます。ドライブだけでも見応えなまら(とても)あるんですわ。
- 様似山道(国史跡) – 1799年に江戸幕府がロシアの南下に備えて東蝦夷地に最初につくった道路の一つ。日高耶馬渓の断崖上に通された道で、現在は延長約7km、行程約4時間のフットパスコース。広葉樹の森林浴と耶馬渓の展望、明治初期の旅籠跡まで楽しめます。東口(幌満)から入って西口(冬島)に抜けるのがおすすめルート。
- 幌満峡 – アポイ岳と同じ約10km四方の「幌満かんらん岩体」の中にある渓谷。赤茶けた岩肌の中にオリーブグリーンのかんらん石(オリビン)が見える露頭は、ルーペで観察するとマグマや地球内部の物語が読み取れます。地学好きにはたまらないスポット。
- オホナイの滝 – 日高耶馬渓エリア、大正トンネルの東側にある滝。「オホナイ」はアイヌ語で「奥の沢」の意味。真冬には全面結氷し、雪の少ない海岸沿いで白く輝く氷瀑として知られます。冬の様似で密かに人気のスポットです。
- 幌満ゴヨウマツ自生地 – 国の天然記念物。樹齢150〜200年のゴヨウマツが自生する希少な地で、北海道では日高幌満と渡鳥の鶉川の2か所のみが自生北限。
様似町の観光ルート

様似町は南北に細長く、海と山が同時に楽しめる町。半日でも町の魅力を凝縮できますし、1日かければアポイ岳登山+海岸ジオサイト巡り+温泉までしっかり満喫できます。隣のえりも町や浦河町と組み合わせれば、日高路全体を楽しむ広域ルートも組めるんですよ。
【車・1日】アポイ岳と海岸ジオサイト満喫ルート
8:30 旧JR様似駅・様似観光案内所「みな様に」 → 9:00 アポイ岳ジオパークビジターセンター(車15分) → 9:30 アポイ岳登山口 → 14:30 下山 → 15:00 ホテルアポイ山荘(日帰り入浴) → 16:30 エンルム岬展望台(車15分) → 17:30 親子岩ふれ愛ビーチで夕日鑑賞(車10分)
①アポイ岳ジオパークビジターセンター(30分) → 登山前の予習にぴったり。かんらん岩の成り立ち、ヒダカソウなど高山植物の見頃情報、ヒグマ出没情報まで無料でチェックできます。
②アポイ岳登山(往復約5時間) → 馬の背(5合目より上)に出た瞬間の解放感は格別。高山植物の見頃は5月中旬〜6月中旬。夏でも長袖を1枚持参を。
③ホテルアポイ山荘(日帰り入浴) → 登山の汗を流すなら、麓のアポイ山荘の大浴場が一番近い。湯上がりに館内レストランで地元食材をつまむのもしたっけ(そしたら)疲れが吹き飛びます。
④エンルム岬展望台 → 4〜5分の階段の先に、様似港と親子岩を見下ろす360度パノラマ。江戸時代のシャマニ会所跡を思いながら歩くと、町の歴史が立体的になります。
⑤親子岩ふれ愛ビーチ → 日没のタイミングが狙い目。3つの岩がシルエットになって浮かび上がる夕景は、何度見ても飽きないんですよね。
【車・半日】様似海岸ジオサイト・コンパクトルート
13:00 旧JR様似駅 → 13:15 エンルム岬展望台(車5分) → 14:00 観音山公園(車5分) → 14:45 等澍院(車5分) → 15:30 親子岩ふれ愛ビーチ(車10分) → 16:30 様似観光案内所「みな様に」でお土産
①エンルム岬展望台(30分) → 様似の海岸線を一望するスタート地点に最適。江戸時代のシャマニ会所跡として、まずは町の成り立ちを確認。
②観音山公園(30分) → 33体の石仏が四国を向いて並ぶ、開拓者の郷愁が形になった山。標高100mと低めなので軽い散策感覚で。
③等澍院(30分) → 蝦夷三官寺のひとつ。江戸期の護摩堂が今も残り、町の信仰の歴史を感じられる静謐な空間です。
④親子岩ふれ愛ビーチ(30分) → 海の側から海岸線の奇岩を眺めて、ルートのフィナーレに。砂浜を歩きながらなんもなんも(いいよいいよ)と肩の力を抜いてくつろぐ時間です。
【車・1日】広域ルート:様似〜えりも〜浦河の日高路
9:00 浦河町・優駿ビレッジAERU → 10:30 様似町・エンルム岬(車1時間) → 11:30 アポイ岳ジオパークビジターセンター(車15分) → 13:00 ホテルアポイ山荘でランチ → 14:30 様似山道(時間に応じて短縮区間) → 16:30 えりも町・襟裳岬(車1時間)
①浦河町・優駿ビレッジAERU(90分) → 日高は競走馬の里。サラブレッドが太平洋を背に佇む風景を眺めて旅をスタート。
②エンルム岬展望台(45分) → 様似町のシンボル的ビュースポット。次の登山口を見渡しながら気分を切り替えます。
③アポイ岳ジオパークビジターセンター+アポイ山荘ランチ(2時間) → 登山時間がない人はビジターセンターでジオの世界を学び、山荘で地元食材を堪能します。
④様似山道(短縮区間60分) → 1799年開削の幕府最古級の道路跡。短時間でも、苔むした石段や山中の旅籠跡から江戸の旅人の気配が漂います。
⑤えりも町・襟裳岬(90分) → 日高山脈の突端、約2kmの岩礁地帯。年間260日以上風速10m超という強風地帯ならではの迫力ある景色で旅を締めくくります。
様似町の年間イベント

様似町の年間イベントは、春の山開き、初夏の花の見頃、夏のアポイの火まつり、秋の銀聖シーズン、冬のオホナイの滝の結氷と、自然と密接につながっています。特に8月のアポイの火まつりは町最大のイベント。アイヌの伝承を今に伝える祭事として、町中が熱く盛り上がりますよ。
春〜初夏:アポイ岳の山開きと花の季節
例年4月上旬にアポイ岳の山開きが行われ、シーズンが幕を開けます。5月中旬〜6月中旬は高山植物の見頃。固有種「ヒダカソウ」は5月上旬〜中旬のごく短い期間しか咲かないなまら(とても)貴重な花で、見られた人はそれだけで一年分のラッキーを使ったと言われるほど。サマニユキワリ、アポイアズマギク、アポイキンバイなど、アポイ岳の名を冠した花も次々と顔を出します。ぜひ見てほしいのが、5月上旬〜中旬の様似ダムの桜。日本で最も遅い時期に花見の季節を迎える場所のひとつで、人も少なくゆったり花を楽しめます。
夏:アポイの火まつり
例年8月第1土・日曜日に開催される様似町最大のイベント。アポイ岳の名の由来である「山頂で火を焚いて鹿の豊猟をカムイに祈った」というアイヌの伝承を再現したお祭りです。アポイ山麓での厳粛な採火式に始まり、初日夜にはエンルム岬の斜面に灯される「火」文字、地域住民の募金で打ち上げられる花火大会、アポイ太鼓、キッズよさこいソーラン、歌謡ステージショーと内容も盛り上がります。会場は旧JR様似駅裏の「ふれあい広場」。海風と火の匂い、太鼓の音、屋台の煙、そして夏イチゴをのせたかき氷の甘さ──短い北海道の夏が、ここに凝縮されているような時間です。
秋:銀聖の水揚げと昆布漁の終盤
9月から11月にかけては、ブランド秋鮭「銀聖」のシーズン。早朝の様似港・冬島漁港では、定置網から水揚げされたばかりの銀毛鮭が次々と陸に並びます。観光客は港で直接買うことはできませんが、町内の指定取扱業者や、JR様似駅併設の「お土産ショップ・みな様に」で銀聖の山漬けや切り身を購入できます。7月から始まった日高昆布漁も9月下旬まで続き、ぜひ行ってみてほしいのがね、町歩きの途中でふと見かける昆布干しの風景。砂利の干場いっぱいに広げられた昆布が陽を浴びる景色は、この時期にしか見られない夏の名残の風物詩です。
冬:オホナイの滝の結氷と満天の星
様似町は北海道の中でも積雪が少なく、冬でも比較的穏やかな海辺の町です。1月〜2月にはオホナイの滝が全面結氷し、白く輝く氷瀑が観光客を迎えます。ホテルアポイ山荘では冬季も「満天の星」と題した観望会が不定期で開催され、参加費500円で天然のプラネタリウムを楽しめます。冬の様似は派手なイベントこそ少ないですが、その分しずかに自然と向き合える季節なんですよ。
様似町のエリア別の顔

様似町は南北に細長く、町全体が「アポイ岳ジオパーク」のテリトリー。アポイ岳・様似海岸・日高耶馬渓・幌満峡・新富という5つのジオパークエリアに分かれ、それぞれ顔がはっきり違います。市街地は西様似(西町・大通・本町・潮見台など)を中心に広がり、漁港は鵜苫・様似・冬島・旭の4つ。観光で訪れる人は、どのエリアを軸にするかで体験が大きく変わってきます。
市街地(西様似)エリア──町の玄関口
JR様似駅跡を中心に、商店・郵便局・町役場・観光案内所が集まる町の中心。1961年の地名再編で西町・潮見台・港町・本町・会所町・栄町・大通・錦町・緑町・朝日丘が誕生した、町の歴史が刻まれたエリアです。様似観光案内所「みな様に」(4月〜10月中旬・8:30〜16:30)でお土産や情報収集をするのに便利。したっけ(そしたら)まずはここからスタートするのがおすすめ。
アポイ岳ふもとエリア──登山と温泉
市街地から車で15分ほど、アポイ岳の登山口に広がるエリア。ホテルアポイ山荘、アポイ山麓ファミリーパーク、アポイ岳ジオパークビジターセンターが集まり、登山・キャンプ・温泉・展示見学のすべてが半径数百mで完結します。家族連れや登山客に向いたエリアで、子ども向けのゴーカートやアスレチック遊具もあり、世代を問わず楽しめます。
様似海岸エリア──奇岩と歴史散策
エンルム岬から親子岩、塩釜トンネルとローソク岩まで連なる海岸線。江戸時代のシャマニ会所、明治期の観音山石仏群、蝦夷三官寺の等澍院など、歴史的史跡が点在します。海を眺めながらの散策、写真撮影、夕日鑑賞に向いたエリアで、徒歩や自転車でゆっくり巡るのが一番楽しめる場所。
日高耶馬渓・幌満エリア──地学とフットパス
町の南東部、海岸線が険しい奇勝を見せるエリア。様似山道のフットパス、幌満峡のかんらん岩露頭、オホナイの滝、幌満ゴヨウマツ自生地など、ジオパークの「地球の深部」を体感できるサイトが集まります。地学に興味がある人、フットパスでじっくり歩きたい人、人混みを避けたい人向けの渋いエリアです。
新富エリア──牧場と丘陵地帯
町の北西部に広がる丘陵地帯。畑作・酪農・畜産・馬産、そして夏イチゴ「すずあかね」の栽培ハウスが点在する、農業の顔を持つエリア。観光地としては派手さは控えめですが、ドライブ中に広がるなだらかな景色と、馬がのんびり草を食む風景は、北海道らしい開放感を味わいたい人にぴったり。
様似町の気候・季節の暮らし

気象庁の浦河(日高地方)における平年値(1991〜2020年)によると、年平均気温は8.2℃、年降水量は1,118.3mm。冬の最深積雪平年値は16cmと、北海道の中ではかなり積雪の少ない地域です。様似町は太平洋に面した海洋性気候で、夏は涼しく冬は穏やか。「北海道らしい大雪と猛吹雪」をイメージしていると、肩透かしを食らうほど雪が少ない町なんですよ。
春──4月〜5月の暮らし
4月の平均気温は5.2℃、5月は9.7℃。雪はほぼ消え、4月上旬にはアポイ岳の山開きが行われます。5月になるとアポイ岳の高山植物が次々に咲き始め、町は一気に色を取り戻します。本州より1か月遅れて様似ダムの桜が見頃を迎えるのもこの時期。日中は薄手の上着で過ごせますが、海から吹く風がまだ冷たい日もあり、長袖必須です。
夏──6月〜8月の暮らし
夏の最高気温の平年値は7月が20.7℃、8月でも23.0℃と、本州の猛暑とは無縁の涼しさ。エアコンを設置しない家庭も多いと考えられます。7月の相対湿度は92%と高く、海霧(けあらし)が町を覆う朝もあります。海水浴シーズンは7月上旬〜8月下旬、親子岩ふれ愛ビーチが賑わいます。8月第1土日には町最大の「アポイの火まつり」が開催され、短い夏のクライマックスを迎えるんですよね。
秋──9月〜11月の暮らし
9月の平均気温は17.7℃、10月12.3℃、11月6.1℃と、ゆるやかに気温が下がっていきます。9月から11月はブランド秋鮭「銀聖」の漁期で、港は早朝から活気づく時期。11月には初雪が降ることもあり、降雪平年値は4cm。したっけ(そしたら)11月中旬には冬タイヤへの履き替えが始まります。10月の幌満峡の紅葉も見どころです。
冬──12月〜3月の暮らし
1月の平均気温は−2.4℃、最低気温の平年値は−5.7℃。真冬日(最高気温が0℃未満の日)はあるものの、海洋性気候のため内陸ほど厳しい冷え込みは少ないんですよ。1月の降雪量平年値は41cm、2月は35cmで、北海道としてはなまら(とても)少ないレベル。冬の北西風が強く、1月の平均風速は4.9m/s。しばれる(厳しく冷え込む)朝もありますが、雪かきに追われる日々はなく、冬でも自家用車での移動が比較的しやすいのが日高南部の特徴です。
様似町の移住・暮らし情報

様似町の暮らしは、コンパクトな市街地と豊かな自然のすぐ隣接という距離感が魅力。人口3,647人の小さな町ですが、役場、こども園、小中学校、診療所、スーパーが市街地に集まり、車で5分〜10分の生活導線で完結します。移住体験住宅も用意されており、町ぐるみで移住者を迎えています。
通勤・通学
町内の主な勤務先は、漁業・農業、町役場、商店、ホテルアポイ山荘、医療・介護施設など。隣の浦河町には日高振興局があり、車で約30〜40分の通勤も現実的です。苫小牧市まで通院や買い物に向かう場合は「特急とまも号」が運行されており、片道3,190円・所要時間約3時間。中学校は様似町立様似中学校1校、小学校は様似町立様似小学校1校で、町立高校は2014年に閉校したため高校進学は浦河町や苫小牧市などへの通学になります。
住宅環境
市街地には大通第1公営住宅、西町団地、ハイツエントピア、さかえハイツ、コーポサンバードなどの公営住宅・賃貸アパートが点在しています。賃貸物件の流通は少なめで、空き物件が出てもすぐに埋まると考えられます。中古一戸建ては様似町の空き家・空き地バンク制度(運営:様似町役場 税務町民課 生活環境係)でも紹介されています。移住体験住宅は月額40,000円(光熱水費別)、インターンシップ向けは日額1,800円(11〜4月は2,100円・光熱水費込)で利用可能。
買い物環境
市街地の大通・本町・西町エリアにスーパーや個人商店、ドラッグストア、ホームセンターが集まっています。日用品は町内で揃いますが、大型ショッピングモールや家電量販店を利用したい場合は浦河町(車30〜40分)や苫小牧市(車2時間または特急とまも号)に出る人が多いと考えられます。週末の買い出しは「浦河まで足を伸ばす」が定番のパターンです。
子育て・教育
認定こども園 様似町立幼児センター(錦町1-8)が、生後6か月〜5歳児を受け入れる町内唯一のこども園。定員120名(うち0歳児6名)で、障がい児保育・一時保育にも対応しています。同じ施設内に町の子育支援係が同居し、週1回の子育てサロンや育児相談(平日9:00〜17:00)が利用可能。アポイ岳ジオパークビジターセンター学芸員と協力した自然教育の取り組みもあり、ジオパークの町ならではの教育環境が整っています。
医療環境
町内には診療所が複数ありますが、より広い医療ニーズには隣町・浦河町の浦河赤十字病院(浦河町東町ちのみ1丁目2番1号)が日高南部の中核病院として機能しています。診療科は内科・小児科・外科・整形外科・産婦人科・泌尿器科・耳鼻咽喉科・眼科。様似町から車で約30分。救急や入院を伴う治療はここを利用するのが基本になります。
エリア別の暮らし視点
市街地(西町・大通・本町・潮見台)は徒歩圏に役場・スーパー・こども園が揃う、暮らしの利便性が一番高いエリア。アポイ岳ふもとエリアは、登山好きや自然志向の人にぴったりで、ホテルアポイ山荘や山麓ファミリーパークが日常の散歩コースになります。新富エリアは新規就農者向けで、農地と一体になった暮らしを望む人向き。それぞれ顔がはっきり違うので、自分の暮らし方に合わせて選べるのも様似町のいいところなんですよね。
様似町へのアクセス

様似町は2021年4月のJR日高本線廃止以降、鉄道は通っていません。アクセスは「車」と「高速バス・路線バス」が基本。札幌からは高速バスで約4時間、苫小牧からは約3時間50分、新千歳空港からは車で約3時間が目安です。
車でのアクセス
札幌から:道央自動車道〜日高自動車道経由で約3時間30分。日高自動車道は日高厚賀ICまで延伸されており、そこから国道235号・336号で様似町に入ります。日高厚賀ICから様似まで約73km。
新千歳空港から:日高自動車道経由で約3時間。空港でレンタカーを借りて南下するのが、観光客にとって最も自由度が高い行き方です。
帯広方面から:帯広広尾自動車道・忠類大樹ICから国道336号を経由して約90分。襟裳岬を回って到着するルートもあり、海沿いのドライブを楽しめます。
高速バスでのアクセス
札幌駅前から「高速えりも号」(ジェイ・アール北海道バス・予約制)でアクセスできます。札幌駅前発15:00 → えりも着19:22、運賃4,040円(札幌〜えりも間)。様似町のバス停は途中下車となります。予約はジェイ・アール北海道バス様似営業所(0146-36-3432)。
苫小牧駅から「特急とまも号」(ジェイ・アール北海道バス・予約制)が運行。苫小牧14:00発→様似17:15着、運賃3,190円(えりも〜苫小牧間)。日高自動車道経由でアクセスでき、苫小牧での通院や買い物にも利用されています。
飛行機でのアクセス
新千歳空港が最寄り空港。空港から様似町へは、レンタカー利用で約3時間、もしくは新千歳空港駅→千歳線で苫小牧駅→特急とまも号で様似というルートが一般的です。とかち帯広空港から国道336号経由で約3時間というルートも選択肢になります。
町内移動の現実的アドバイス
町内のジオサイトは広範囲に点在しているため、車での移動が基本。レンタカーがあれば1日でアポイ岳・様似海岸・日高耶馬渓を回れます。公共交通だけで動く場合は、ジェイ・アール北海道バス「日勝線」が様似〜えりも町、様似〜浦河町方面を走っており、アポイ山荘・冬島・幌満などのバス停を経由します。日交ハイヤー様似営業所(0146-36-2611)も利用可能で、JR様似駅(現バス停)で日中待機していることもあります。観光で動く場合は、訪問前に時刻表を要確認です。
【地元住民に直撃!】様似町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。
定置網で鮭やマス、ツブやタコをやってる漁師だわ。親父の代から続いとる網元でね、もう50年近く海に出てるかな。
うちで揚がる秋鮭の中から、3.5kg超えの銀毛だけが「銀聖」のシール貼って出荷されるんだわ。冬場は昆布もやるし、海の仕事はだいたい一年中なんもなんも休む暇ないさ。
Q2.この街に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
そりゃ様似町来たならアポイ岳だべさ。世界ジオパークでね、地下のマントルから出てきた岩でできた山だから、低いのに高山植物がなまら咲くんだわ。ジオパークビジターセンターで予習してから登ると面白いよ。
あとは地元民として推すんなら、エンルム岬よか「観音山」の方だな。地元の人間が散歩でふらっと上がる山でね、漁港見下ろしながら親子岩眺める景色、あれは住んでる人間の特権だべ。
Q3.この市町村でお土産を買うとしたらなんですか?
オーソドックスなら日高昆布と銀聖の山漬けだわ。お土産ショップ「みな様に」で買えるし、これは間違いない。様似の有名なものといえば、まずこの2つを外しちゃダメだわ。
ただ通好みでいくとな、地元のばあちゃん達が手で巻く昆布巻きとか、漁師の家でやってる鮭の飯寿司、あれが本物だわ。観光物産展でしか出ないこともあるけど、見つけたら買い占めるくらいの価値はあるな。
Q4.外から人が来たときにまず連れていく店はどこですか?
アポイ山荘の食事処だな。地元で揚がったツブとかウニ、銀聖の刺身とか出してくれるから、様似観光のおすすめスポットとして連れていけば、まず外さんわ。湯にも入れるしね。
町なかで一杯やるなら、本町あたりの居酒屋がいいよ。常連ばっかりだけど、よそから来た人が混ざってもなまら歓迎してくれる。漁師同士の世間話聞いてるだけで、町の今がわかるんだわ。
Q5.この市町村はどんな気質だと思いますか?
海の人間と山の人間が混じってる町だからね、気は荒いけど世話焼きが多いわ。漁師町ってのは声がでかくて口は悪いけど、腹の中はあったかいんだわ。困ってる人見たら、見て見ぬふりはしない気質だね。
町民センター(中央公民館)でなんか催しあると、年寄りも若い衆もわらわら集まる。3,600人ちょっとの小さい町だから、町長の顔も普通に知ってるし、距離が近いんだわ。
Q6.昔に比べて、街の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか
寂しくはなったわな。日高線が令和3年に廃線になってよ、駅から汽車の音が消えた時はこたえたわ。学校も様似高校が閉校して、子どもらは浦河まで通う。人口も昔の半分以下だべ。
でもいいこともある。ジオパークで町外から学者さんや若い研究者が来るようになったし、夏イチゴで新規就農の若い人も増えた。形は変わっても、町の血は流れてるな。
Q7.これから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
来年の夏に「幌満かんらん岩体」の国際シンポジウムが様似で開かれるって話でね、世界中から地質の研究者が集まるらしいわ。様似の水源も山もぜんぶ繋がっとる話だから、地元としても楽しみだな。
あとは運動公園のパークゴルフ場、太平洋見ながら打てる場所でね、町外からも愛好家が来てる。ああいうのもっと町の観光に絡めて、外の人にも知ってもらいたいな。年寄りが元気でいられる町であり続けたいわ。

