【北海道清水町】ってどんなとこ?第九のまちと牛玉ステーキ丼【地元民のリアルな声あり】

北海道清水町にある十勝千年の森:「世界一美しい庭」と称された、日高山脈の麓に広がる広大な北海道ガーデン街道のガーデンです。

清水町(しみずちょう)は、北海道十勝地方の内陸西部、日高山脈の麓に広がる人口8,531人の町です。「とかち清水」とも呼ばれ、道央から道東へ抜ける高速道路の玄関口にあたります。

清水町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 「第九のまち」──日本国内の「第九ブーム」のきっかけになった町。住民合唱の演奏会がいまも続く
  • 十勝清水牛玉ステーキ丼──新・ご当地グルメグランプリ北海道を3連覇して殿堂入りした名物丼
  • 牛とろ丼──全国ご当地どんぶり選手権でグランプリに輝いた、とろける牛肉フレークの丼
  • 十勝千年の森──日高山脈を望む広大な北海道ガーデン街道のガーデン
  • 渋沢栄一ゆかりの開拓の地──1898年に十勝開墾合資会社が入植して始まった町

「音楽や文化に触れる旅がしたい人」「肉好き・食べ歩きが好きな人」「日高山脈や大自然のなかでゆったり過ごしたい人」に向いた町です。本記事では、推しポイント・歴史・文化・特産と食まで、数字と固有名詞をたどりながら清水町の素顔を紹介します。

人口8,531 人 ※2026年4月30日時点(住民基本台帳)
面積402.25 km²
人口密度21.2 人/km²

地理的には、北は新得町、北東は鹿追町、南から東は芽室町、北西は南富良野町に接し、西は日高山脈を隔てて日高町とつながっています(出典:北海道 十勝清水町)。町域は402.25km²と広く、その西側は2024年に指定された日高山脈襟裳十勝国立公園の北端に含まれます(出典:環境省)。

鉄道は根室本線の十勝清水駅があり、道東自動車道の十勝清水ICも町内に。札幌方面から車で十勝に入ると、最初に出会う町がこの清水町です。音楽・開拓の歴史・肉・ガーデンと、小さな町に意外な「顔」が詰まっています。順番に見ていきましょう。

目次

清水町の推しポイント

清水町を語るとき外せないのが「第九のまち」という顔です。1980年の住民合唱がきっかけで、町はクラシック音楽と深く結びつきました。一方で、ここは十勝でも指折りの「肉のまち」。牛玉ステーキ丼と牛とろ丼という2枚看板を持ち、日高山脈を望む十勝千年の森や、渋沢栄一が関わった開拓の歴史も見どころです。ひとつずつ掘り下げていきます。

推しポイント1:第九のまち

清水町が全国的に知られる理由が、ベートーヴェンの「第九」です。1980年に町の文化センターが完成した際、こけら落としで町民が「第九」を歌ったことが、日本国内の「第九ブーム」のきっかけになったと言われています。その伝統はいまも生きていて、2025年12月には「十勝しみず第九演奏会」が10回目を迎えました。人口8,000人台の町が自前の合唱で第九を響かせる、という事実そのものが、この町の文化の厚みを物語っています。

推しポイント2:十勝清水牛玉ステーキ丼

清水町を代表するご当地グルメが「十勝清水牛玉ステーキ丼」です。地元ブランド牛「十勝若牛」のサイコロステーキと、ふわふわの卵を味噌だれで仕上げた新感覚の牛丼で、2010年に誕生しました。新・ご当地グルメグランプリ北海道で2013〜2015年に3連覇し、殿堂入りを果たしています。町内の複数の飲食店で味わえるので、食べ比べも楽しめますよ。

推しポイント3:牛とろ丼

もう一つの肉の名物が「牛とろ丼」。凍らせた「牛とろフレーク」を、あたたかいご飯の上でとろけさせて食べる丼です。全国ご当地どんぶり選手権でグランプリに輝いた実力派で、口に入れた瞬間に広がる牛肉の旨みは唯一無二。9月16日を「牛とろの日」として、町ではイベントも開かれています。ふるさと納税の返礼品としても人気の一品です。

推しポイント4:十勝千年の森

日高山脈の麓に広がる十勝千年の森は、大雪・富良野・十勝を結ぶ「北海道ガーデン街道」を構成するガーデンの一つです。約400haの広大な敷地に、自然・庭・農・アートが溶け合い、セグウェイツアーやチーズ作り体験も楽しめます(出典:十勝千年の森)。冬季は休園し、例年4月下旬から秋まで開園します。訪れる前に最新の開園期間を確認しておくと安心です。

推しポイント5:渋沢栄一ゆかりの開拓の地

清水町の開拓は、新一万円札の顔として知られる渋沢栄一と縁があります。1898年(明治31年)、渋沢らが熊牛地区に十勝開墾合資会社を設立し、越前地方から26戸99人が入植したのが町の本格的な始まりです。町内には開拓ゆかりの史跡が点在し、郷土史を伝えるバスツアーが行われることもあります。

清水町の歴史

清水町の歩みは、明治の開拓・鉄道開通による発展・近現代の産業と災害という三つの流れで整理できます。日高山脈の麓の原野が、渋沢栄一らの開拓と甜菜製糖・酪農の定着を経て、十勝でも屈指の農畜産の町へと育っていきました。町名の「清水」は、アイヌ語で明るく清らかな川を意味する「ペケレベツ」を意訳したものです。

明治の開拓と鉄道の到来

1898年、渋沢栄一が関わる十勝開墾合資会社が熊牛地区に設立され、越前から26戸99人が入植しました。1907年には旭川と釧路を結ぶ鉄道が開通し、清水駅が開設されます。同駅は静岡県の清水駅との混同を避けるため、1934年に「十勝清水駅」と改称されました。

分村と町への発展

1915年、清水町の前身となる人舞村が屈足村(現在の新得町)から分かれて誕生しました。1922年には日本甜菜製糖の清水工場が操業を開始し、甜菜(てんさい)づくりとともに酪農が広がっていきます。1927年に人舞村は清水村と改称し、1936年に町制を施行して清水町となりました。その後1956年に御影村を編入合併し、現在の町域の骨格ができあがります。

現代──文化と自然が町の顔に

1980年に完成した清水町文化センターでの第九合唱が、町に「第九のまち」という新しい顔をもたらしました。一方で2016年には大雨災害や鳥インフルエンザの発生といった試練も経験しています。そして2024年6月25日、日高山脈一帯が日高山脈襟裳十勝国立公園として国の国立公園に指定され、清水町もその構成市町村の一つとなりました(出典:北海道)。

清水町の文化・風習

方言と話し方の特徴

清水町をふくむ北海道・十勝では、いわゆる北海道方言が日常的に使われます。たとえばなまら(とても・すごく)、したっけ(それじゃあ・そうしたら)、こわい(疲れた・だるい)といった言葉。ゴミを「捨てる」ことを投げると言ったり、物を「交換する」ことをばくると言ったりもします。標準語に近いと言われる北海道弁ですが、こうした言い回しに出会うと、ぐっと土地の空気を感じられますよ。

食卓と季節の暮らし

肉のまちらしく、家庭の食卓にも牛肉や卵が並びやすい土地柄です。冬は冷え込みが厳しく、晴天が多くて空気が乾くのも内陸らしい特徴。秋には収穫を祝う「秋まつり」、夏には十勝川にちなんだ「清流まつり」など、季節の行事が町の暮らしのリズムをつくっています。みなさんも、季節ごとに表情を変える町を歩いてみてください。

人の気質と地域のつながり

清水町は、人口8,000人台の小さな町。だからこそ、住民が自ら合唱団を組んで「第九」を歌い続けたり、町民有志がご当地グルメを生み出したりと、「自分たちの手で町を盛り上げる」という空気が根づいています。よそから訪れる人にも、農畜産の現場や食を通じて気さくに接してくれる雰囲気があります。

清水町の特産品・食

特産品1:十勝若牛・牛とろ(肉)

清水町はとにかく「肉のまち」です。家畜の飼養頭数は肉用牛が35,514頭、乳用牛が29,344頭にのぼり、肉用牛が酪農用を上回っています(出典:北海道 十勝清水町)。あっさりやわらかな「十勝若牛」のステーキ丼、とろける食感の「牛とろ」と、肉好きにはたまらない選択肢がそろっています。脂っこさよりも肉本来の旨みを楽しみたい人にぴったりですよ。

特産品2:てんさい・小麦・じゃがいも(畑作)

広大な十勝平野の畑では、甜菜(てんさい/砂糖の原料)や小麦、じゃがいもが大規模に育てられています。清水町の収穫量はてんさいが約70,200t、小麦が約17,200t、ばれいしょ(じゃがいも)が約28,100tと、いずれも堂々たる規模です(出典:北海道 十勝清水町)。私たちが口にする砂糖やパン、ポテト製品の原料が、この町の畑から生まれています。

特産品3:牛乳・乳製品

甜菜製糖とともに古くから根づいてきたのが酪農です。町の生乳生産量は年間およそ154,567tにのぼります(出典:北海道 十勝清水町)。十勝千年の森ではその酪農を体験できるチーズ作りも楽しめます。搾りたての牛乳から生まれるチーズやスイーツは、旅の途中でぜひ味わってほしい一品です。


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清水町の観光スポット

清水町を旅するなら、まず押さえたいのは「ガーデン」「展望」「肉」の3方向です。日高山脈の麓に広がる広大なガーデン、十勝平野を見下ろす展望スポット、そして食べ歩きたい名物の数々。町は道東道の十勝清水ICから各スポットへ車でアクセスしやすく、半日でも十分に楽しめます。順に紹介していきますね。

日高山脈の麓で過ごすガーデン

  • 十勝千年の森 – 約400haの敷地に、波打つ芝の「アースガーデン」や野の花の「メドウガーデン」など複数の庭が広がる北海道ガーデン街道のガーデンです。2026年の開園期間は4月18日〜10月12日、入園料は大人(高校生以上)1,200円、小・中学生600円、約2時間のセグウェイガイドツアーは9,800円です(出典:北海道ガーデン「十勝千年の森」)。庭の奥には日高山脈が壁のようにそびえ、丘のうねりの先に山並みが続く景色は、ここでしか見られません。芝生に寝転んで風の音を聞くだけでも、来た価値を感じられますよ。
  • キサラファーム(十勝千年の森内) – 園内で放牧されたヤギの乳から作るシェーブルチーズを製造・販売しています。ゴールデンウィークと8月にはチーズ作り体験も開かれます(出典:北海道ガーデン「十勝千年の森」)。動物とふれあいながら、十勝の酪農を体で感じられる場所です。

十勝平野を見渡す展望スポット

  • 清水円山展望台 – 眼下に町営の育成牧場、その向こうに十勝平野が広がる展望台です。のどかな牧場風景はドラマや映画のロケ地としても知られ、映画「銀の匙」の舞台にもなりました。朝のやわらかな光や夕暮れどきがとくに美しく、牛がのんびり草を食む様子をぼんやり眺めるだけで時間を忘れます。
  • 美蔓パノラマパーク – 国道274号沿いの高台にある小さな公園で、晴れた日には日高山脈が壁のように連なる姿と十勝平野を一望できます。風が抜ける開放感が心地よく、ドライブの休憩にぴったり。写真好きにはたまらない一枚が撮れるスポットです。
  • 日勝峠展望台 – 札幌方面と十勝を結ぶ国道274号の峠にある展望台です。十勝平野へ下っていくエッジに立つと、広大な畑地と遠くの山並みが視界いっぱいに広がります。道央から車で来ると、十勝の大地に「降りていく」感覚を味わえる場所ですよ。

これらの展望スポットは、千年の森とあわせて「十勝清水四景+1」として親しまれています。西側の山並み一帯は、2024年に指定された日高山脈襟裳十勝国立公園の一部です(出典:環境省)。

肉のまちを味わうスポット

  • 十勝清水牛玉ステーキ丼の提供店 – ブランド牛「十勝若牛」のサイコロステーキと、ふわふわ卵を味噌だれで仕上げた名物丼。町内の複数の飲食店で味わえます。やわらかな肉と半熟卵、味噌のコクが一体になって、ごはんが止まらなくなりますよ。
  • 牛とろフレークの直売・提供店 – 凍らせた牛肉フレークをあたたかいご飯でとろけさせて食べる「牛とろ丼」が名物。御影地区の製造元では直売も行われています。口に入れた瞬間にほどける食感は、ここでしか味わえません。

清水町の観光ルート

計算中…

清水町は道東道の十勝清水ICが起点になるので、車での周遊がいちばん効率的です。ガーデンと展望を組み合わせた町内完結ルートから、隣の新得町鹿追町まで足を延ばす広域ルートまで、目的に合わせて組めます。ここでは3パターンを紹介しますね。

【車・1日】ガーデンと展望よくばりルート

9:30 十勝清水IC → 9:40 十勝千年の森(車10分)

十勝千年の森(2〜3時間)
→ 朝いちばんに広大なガーデンへ。人が少ない午前中は、庭と日高山脈の景色を静かに独り占めできます。

清水円山展望台(30分)
→ 昼すぎに牧場を見下ろす展望台へ。光がやわらぐ時間帯は牧草地が金色に輝きます。

牛玉ステーキ丼の店で遅めのランチ(1時間)
→ 町なかに戻って名物丼を。歩き回ったあとの肉と卵は格別ですよ。

美蔓パノラマパーク(30分)
→ 夕方は日高山脈が見える高台へ。一日の締めにふさわしい大パノラマが待っています。

【車・半日】道央からの玄関口さくっとルート

10:00 日勝峠 → 10:20 日勝峠展望台(車20分)

日勝峠展望台(30分)
→ 札幌方面から十勝へ下る途中に立ち寄り。十勝平野へ「降りていく」絶景を楽しめます。

牛とろ丼のランチ(1時間)
→ 御影地区でとろける牛肉フレークを。半日でも肉は外せません。

十勝千年の森(2時間)
→ 午後はガーデンを散策。短い滞在でも日高山脈の景色は心に残ります。

【車・1日】広域ルート:清水〜新得〜鹿追

9:00 十勝清水IC → 9:30 狩勝峠方面(車30分)

十勝千年の森(2時間)
清水町の象徴的なガーデンからスタート。

②隣町・新得町方面へ(移動1時間)
→ そばの里として知られる新得町へ。狩勝峠の展望もこのあたりです。

③隣町・鹿追町方面へ(移動40分)
→ 然別湖や福原山荘など自然の見どころが多い鹿追町へ足を延ばします。

清水町に戻って肉ディナー(1時間)
→ 一日の最後は、やっぱり肉のまちの名物で締めくくりましょう。

清水町の年間イベント

清水町のイベントは、「肉」「焼きもの」「音楽」「氷」と季節ごとに色が変わるのが特徴です。春の陶器市から、夏祭り、秋の肉まつり、冬の氷上イベントや第九の演奏会まで、一年を通して町が賑わいます。気になる時期に合わせて訪れてみてくださいね。

春〜夏:やきもの市と夏祭り

初夏の風物詩が「十勝清水やきもの市」。全道各地から窯元が集まり、食器や置物が並ぶ陶器市で、毎年5月に開かれます(出典:北海道 十勝清水町)。お気に入りの器を探す人で賑わい、特産品販売や抽選会も楽しめます。

夏は「清流まつり」がJR十勝清水駅前のイベント広場で、毎年7月に開催されます。飲食ブースや縁日、ステージで老若男女が楽しめるお祭りです。同じく7月ごろには御影地区で「みかげふぇすてばる」が開かれ、牛の丸焼きとビール、そしてフィナーレの花火が夏の夜を彩りますよ。

秋:肉とにんにくのまつり

秋いちばんの注目が「十勝清水にんにく肉まつり」。実は清水町はにんにくの出荷量が全道一で、その産地をアピールするイベントとして毎年10月に開かれます(出典:北海道 十勝清水町)。焼肉やにんにく料理、にんにくのつかみどりなど、香りに包まれながら肉のまちを満喫できます。

また御影地区では、名物「牛とろフレーク」を味わえる「牛とろ祭り」が毎年9月ごろに開催され、人気の牛とろ丼を手ごろな価格で楽しめます。肉好きなら、秋は見逃せない季節です。

冬:氷上イベントと第九

冬の清水町は氷と音楽の季節です。元旦には御影のアイスアリーナで「新年氷上まつり」が開かれ、お菓子ひろいや長靴アイスホッケー体験など、家族で楽しめます(出典:北海道 十勝清水町)。冬には人間ばん馬で盛り上がる「しみずしゃっこい祭り」も行われます。

そして「第九のまち」らしく、年末には「十勝しみず第九演奏会」が町の文化センターで開かれています。2025年12月には10回目を迎え、町民合唱とオーケストラの響きにホールが沸きました。音楽好きなら、冬の清水はぜひ訪れてみてほしい時期です。

清水町のエリア別の顔

清水町は、中心市街地の「清水」、1956年に合併した「御影」、そして西側の山麓・牧場エリアに大きく分けられます(出典:北海道 十勝清水町)。旅する視点で見ると、それぞれに違った表情があります。目的に合わせてエリアを選んでみてください。

清水市街エリア──玄関口とグルメの中心

JR十勝清水駅と道東道の十勝清水ICを抱える、町の玄関口です。役場や文化センター、飲食店が集まり、牛玉ステーキ丼を出す店もこのあたりに点在します。旅の起点として立ち寄り、まずは腹ごしらえ、というときに便利なエリアですよ。

御影エリア──野菜市とお祭りの里

かつて御影村だった地区で、御影駅や支所があります。初夏から秋にかけては「みかげ水曜野菜市」で採れたて野菜が並び、夏の「みかげふぇすてばる」では花火が上がります。牛とろフレークの製造元もこちら。地元の暮らしの温度を感じたい人に向いています。

西部・山麓エリア──ガーデンと展望の世界

羽帯から日勝峠にかけての西側は、日高山脈の麓に広がる自然のエリアです。十勝千年の森や美蔓パノラマパーク、日勝峠展望台が点在し、国立公園の十勝側の玄関口でもあります。景色を目当てにゆっくりドライブしたい人に、いちばんおすすめのエリアです。

清水町の気候・季節の暮らし

清水町の気候は内陸性(大陸性)で、夏は日中に気温が上がり、冬の冷え込みは厳しくなります。年間を通して晴天の日が多く、湿度も比較的低めです。年間降水量はおよそ1,130mmと、全国的に見れば多すぎず、過ごしやすい部類に入ります(出典:北海道 十勝清水町)。日高山脈からの「おろし風」で、春や秋に強い風が吹く日があるのも特徴です。

夏──からっとした暑さと長い日照

十勝の夏は、本州のような蒸し暑さは控えめで、空気がからっとしています。日中は気温が上がっても、朝晩は涼しくなる日が多いんですよ。ガーデンや展望スポットを歩くなら、いちばん気持ちのいい季節です。

冬──放射冷却で冷え込む朝

冬は内陸らしく、晴れた朝ほどぐっと冷え込みます。雪は日本海側ほど多くありませんが、路面の凍結や除雪は生活の一部。車には冬タイヤが欠かせませんし、玄関先の雪かきも日課になります。寒さは厳しいぶん、澄んだ空気と雪景色の美しさは格別です。

春・秋──風と寒暖差のある季節

春先は雪解けとともに風が強まり、日高山脈からの吹き下ろしを感じる日があります。秋は朝晩の寒暖差が大きく、畑作地帯が黄金色に染まる収穫の季節。重ね着で調整しやすい服装にしておくと安心ですよ。

清水町の移住・暮らし情報

清水町は、道東道の十勝清水ICと特急停車駅を持ち、十勝の中心都市・帯広へも出やすい立地です。農業と畜産の町らしく、車があれば日常は町内でほぼ完結します。ここでは「暮らす視点」で、通勤・住宅・買い物・子育て・医療を見ていきましょう。

通勤・通学

町内には役場やJA、食品工場など働く場が複数あり、農業・畜産に従事する人も多くいます。隣の芽室町や帯広市へ車で通勤する人も少なくありません。車社会なので、通勤・通学は自家用車が基本と考えておくとよいでしょう。

住宅環境

賃貸はアパートが中心で、1LDKでおよそ4〜5万円前後の物件が見られます(出典:LIFULL HOME’S)。物件数は多くないものの、都市部に比べて家賃を抑えやすいのが魅力です。一戸建てや土地を求めて移住する人にも向いた環境と考えられます。

買い物環境

国道38号沿いを中心に、コンビニやドラッグストア、ホームセンターなどが点在し、日常の買い物は町内でこなせます。まとまった買い物や大型店を利用したいときは、車で帯広市まで足を延ばす人が多いです。

子育て・教育

町内には小学校・中学校がそれぞれ清水地区と御影地区にあり、高校は北海道清水高等学校があります。認定こども園も整備されています(出典:北海道 十勝清水町)。小さな町ならではの目の届く環境で、子育てしやすいと感じる家庭も多いようです。

医療環境

町内には内科などのクリニックや診療所があり、日常的な受診はカバーできます(出典:北海道 十勝清水町)。入院や専門的な医療が必要なときは、総合病院がそろう帯広市を利用するのが現実的です。車での移動を前提に考えておくと安心ですね。

エリア別の暮らし視点

中心部の清水地区は、役場・学校・店が近く、生活導線がコンパクトにまとまっています。御影地区は野菜市やお祭りなど地域のつながりが濃く、暮らしの温度を感じやすいエリア。西部の山麓側は自然が近く、静かな環境を求める人に向いています。

清水町へのアクセス

清水町は、道央圏から道東へ抜ける高速道路と特急列車の両方が通る「十勝の玄関口」です。札幌方面からも、空港からもアクセスしやすいのが強み。車・鉄道・飛行機それぞれのルートを見ていきましょう。

車でのアクセス

町内には道東自動車道の十勝清水ICがあり、各観光スポットへの起点になります。札幌方面からは道東道を通って向かうのが一般的で、新千歳空港からも高速でつながっています。日勝峠を越える国道274号ルートもありますが、冬季は峠の路面状況に注意が必要です。

鉄道+バスでのアクセス

JR根室本線の十勝清水駅が町の代表駅で、特急「とかち」や一部の「おおぞら」が停車します(出典:JR北海道)。札幌から特急でおよそ2時間前後、帯広の一つ手前にあたります。帯広方面からも特急ですぐなので、帯広に泊まって日帰りで訪れるのも便利ですよ。

飛行機でのアクセス

最寄りの空港は、とかち帯広空港です。十勝千年の森までは帯広空港から車でおよそ60分が目安とされています(出典:北海道ガーデン「十勝千年の森」)。本州方面からは、新千歳空港に降りて高速で向かうルートと、とかち帯広空港を使うルートのどちらも選べます。

町内移動の現実的アドバイス

観光スポットは町内に点在し、ガーデンや展望台は市街地から離れた場所にあります。路線バスやタクシーだけで回るのは難しいので、レンタカーなど車での移動を前提にするのがおすすめです。ICを起点にすると効率よく周遊できますよ。

【地元住民に直撃!】清水町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

うちは肉牛をやっています。子牛を産ませて育てる繁殖と、肉になるまで太らせる肥育の両方ですね。朝晩の餌やりから始まって、牛の体調を見て回るのが毎日の仕事です。

清水町は乳牛も肉牛も多い土地で、牛飼いは珍しくありません。ここの牛肉や牛乳が、町の名物につながっていると思うと、やっぱり誇りを感じますよ。

Q2.清水町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

観光なら十勝千年の森ですね。日高山脈を背にした広い庭は、地元の人間が見ても圧倒されます。清水町観光の顔と言っていい場所です。

あとは地元の人間がよく行くのが円山展望台。眼下に牧場が広がって、夕方の光に牛が照らされる景色は、何度見ても飽きません。静かで、心が落ち着く場所なんですよ。

Q3.清水町でお土産を買うとしたらなんですか?

無難なところだと牛とろフレークですね。清水町の有名なもので、贈ると喜ばれます。御影のあたりで手に入りますよ。

地元の人間がよく買うのは、町のにんにく。出荷量が全道一なんです。あとは農産物の直売所で出る、季節の野菜や乳製品。これは観光客より地元が狙って買っています。

Q4.外から人が来たときに、清水町でまず連れていく店はどこですか?

やっぱり牛玉ステーキ丼を出す店ですね。町なかに何軒かあって、十勝若牛のステーキと卵を味噌だれで食べる丼です。これを食べてもらえば、肉のまちだと分かってもらえます。

遠来の客には、まずこれを出しておけば間違いない。地元の自慢のひとつなんですよ。

Q5.清水町はどんな気質だと思いますか?

農家が多いせいか、地に足のついた、実直な人が多いです。派手さはないけれど、自分たちでなんとかしようという気持ちが強い。

牛玉ステーキ丼にしても第九の合唱にしても、町民が手弁当で始めて続けてきたものです。困ったときに集まって動く、そういう底力のある町だと思っています。

Q6.昔に比べて、清水町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直に言うと、人は減りました。私が若い頃に比べて、町なかの店も少なくなって、子どもの数も減っている。これはどうしても感じます。

ただ、高速のインターができて通過するだけだった町に人が立ち寄るようになり、千年の森や国立公園のおかげで外から来る人は増えた。寂しさと希望が半々という感じですね。

Q7.清水町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

施設というより、日高山脈が国立公園になったことに期待しています。清水町はその十勝側の入り口ですから、自然を目当てに来る人がもっと増えてくれればと思います。

町民センターや運動公園でのイベント、町の水源にもなっている山の恵みを生かした取り組み、町長をはじめ町ぐるみの観光の動きにも、地元として静かに期待していますよ。

清水町の関連リンク

【この町を愛する皆様へ】
この記事は、どのサイトよりも詳しく、正確に、そして魂を込めて執筆しています。町の魅力を最大限に引き出すため、今後も肉付けを続けていきます。ご期待ください。

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