浜頓別町(はまとんべつちょう)は、北海道の北部・宗谷総合振興局管内の東部に位置し、オホーツク海に面した人口3,126人の町です。稚内空港から車で約1時間10分。
浜頓別町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:
- ✅ クッチャロ湖──日本最大のコハクチョウ飛来地。毎年2万羽ほどが羽を休める
- ✅ 日本最北のラムサール条約登録湿地(国内3番目の登録地)
- ✅ ウソタンナイ砂金採掘公園──明治のゴールドラッシュの舞台で本格的な砂金掘り体験
- ✅ オホーツクの毛ガニ・ホタテ・サケと、頓別川流域に広がる大型酪農
- ✅ 海岸の花畑ベニヤ原生花園と北オホーツク道立自然公園
「水鳥や自然観察が好きな人」「火山や地学・川遊びに興味がある人」「静かな海辺の町でゆったり暮らしたい移住希望者」に特におすすめの町です。本記事では、観光・特産・歴史から地元目線の暮らしぶり、アクセス情報まで紹介します。
| 人口 | 3,126 人 ※2026年4月30日時点(住民基本台帳) |
|---|---|
| 面積 | 401.59 km² |
| 人口密度 | 7.78 人/km² |
地理的には、南は中頓別町と枝幸町、西は幌延町、北は猿払村に接し、東はオホーツク海に面しています(出典:公益財団法人日本交通公社 全国観光資源台帳)。町内に鉄道は通っておらず、最寄り駅はJR宗谷本線の南稚内駅または音威子府駅です。国道275号・238号が町の中心部を通り、稚内方面や旭川方面とは路線バスで結ばれています。
海と湿原、山林と牧草地が同居する小さな町には、「日本最大」「日本最北」と呼ばれる要素がいくつも詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。
浜頓別町の推しポイント

この町の主役は、市街地の西に広がる周囲約27kmの汽水湖・クッチャロ湖です。冬にシベリアから渡るコハクチョウが日本で最初に翼を休める中継地で、その飛来数は国内最大級。湖畔に砂金掘りの公園や海辺の花園が点在し、海ではオホーツクの幸が水揚げされます。自然・歴史・食がぎゅっと詰まった4つのポイントを紹介します。
クッチャロ湖──白鳥2万羽が翼を休める湖
クッチャロ湖は日本最大のコハクチョウの中継地で、毎年2万羽ほどが飛来します(出典:クッチャロ湖)。日本で越冬するほとんどのコハクチョウ(約6千羽)がこの湖を経由するとされ、湖畔周辺では約290種の野鳥が記録されています(出典:環境省)。湖畔の水鳥観察館では、望遠鏡で間近に渡り鳥を眺められます。
日本最北のラムサール条約登録湿地
クッチャロ湖は1989年7月6日にラムサール条約の登録湿地となりました。国内では3番目の登録で、日本最北のラムサール条約指定地です(出典:林野庁 北海道森林管理局)。湖の一部は国指定鳥獣保護区の特別保護地区に指定され、天然記念物のオジロワシ・オオワシも越冬します(同上)。湖全体は北オホーツク道立自然公園に含まれています。
ウソタンナイ砂金採掘公園──ゴールドラッシュの里
1898年(明治31年)にウソタンナイ川で砂金が発見されると、わずか5か月で全国から5万人もの採掘者が集まり、町はゴールドラッシュに沸きました(出典:ぐうたび北海道)。鉱山は1954年(昭和29年)に閉山しましたが、現在はゆり板とカッチャを使った本格的な砂金掘りが体験できます。例年の営業期間は6月上旬から9月下旬までです(出典:浜頓別町公式サイト)。
ベニヤ原生花園──海辺に咲く花の絨毯
オホーツク海沿いに広がるベニヤ原生花園は、海岸の砂丘と湿原に野生の花々が咲く北オホーツク道立自然公園の景勝地です。クッチャロ湖と並ぶ町を代表する自然スポットで、春から夏にかけて遊歩道を歩きながら花を楽しめます。海と空と花だけが広がる景色は、この町ならではの開放感がありますよ。
浜頓別町の歴史

浜頓別町の歩みは、古代の狩猟採集の暮らし、明治の漁業と砂金、そして大正以降の開拓と酪農へと続きます。クッチャロ湖畔には1万年以上前の人類の痕跡が残り、海では17世紀から漁場が開かれてきました。町の名は「沼から出る川」を意味するアイヌ語に由来すると伝えられています。
古代〜近世──湖畔に残る暮らしの跡
クッチャロ湖畔の台地には、縄文早期から擦文時代にわたる竪穴住居跡群が確認されています。大沼東岸の台地には173軒余の擦文時代の竪穴住居跡があり、北東部には縄文時代前〜中期の貝塚も存在します(出典:北海道Style)。17世紀以来この地で漁場が開かれていました。
近代の開拓と砂金ブーム
1898年(明治31年)のウソタンナイ川での砂金発見は、町に短期間で5万人を集める大ブームをもたらしました(出典:ぐうたび北海道)。一方で内陸の開拓も進み、1916年(大正5年)に枝幸村から「大字頓別村」が分村して頓別村が成立しました。1918年(大正7年)には現市街に鉄道駅が「浜頓別駅」として設置されました。
現代──酪農と漁業の町へ
1951年(昭和26年)に町制が施行され、市街地が河口付近に移ったことから「浜頓別町」と命名されました。砂金の鉱山は1954年(昭和29年)に閉山しましたが、その後は1960年頃からの土地改良と酪農化で町は発展しました(出典:公益財団法人日本交通公社 全国観光資源台帳)。現在は大型酪農とオホーツク漁業が町の主産業となっています。
浜頓別町の文化・風習

方言と話し方の特徴
浜頓別町で使われるのは、北海道弁のなかでも道北のやわらかな言葉づかいです。何かを強調したいときはなまら(とても・すごく)を使い、「なまら寒いね」と冬の厳しさを語ります。会話の切れ目ではしたっけ(それじゃあ・そうしたら)が自然に出てきますよ。みなさんも町の人と話すときは、語尾の〜っしょ(〜でしょう)にぜひ耳をすませてみてください。
食卓と季節の暮らし
海と牧場の町だけあって、食卓には地元の幸が並びます。秋になればサケ、冬には毛ガニ、そして一年を通してホタテが食卓の主役。牛乳やバターも地元産が当たり前なんですよね。流氷が接岸する真冬でも、海洋性気候のおかげで気温が-20℃を下回ることは珍しく、雪と海に囲まれた静かな冬が続きます。
人の気質と地域のつながり
渡り鳥が毎年帰ってくる湖のそばで暮らす人たちは、自然のリズムとともに生きてきました。漁業と酪農という早起きの仕事が多い町なので、朝の早さと働き者の気質はこの土地ならでは。人口3,000人ほどの小さな町だからこそ、顔の見える距離感の温かさがありますよ。
浜頓別町の特産品・食

毛ガニ──オホーツクの冬の主役
浜頓別町は流氷が育むミネラル豊かなオホーツク海に面し、毛ガニが代表的な海の幸として知られています(出典:くらしごと(北海道アルバイト情報社))。みっしり詰まった身と濃厚なカニみそは、なまら(すごく)贅沢な味わい。茹でたてをそのままほぐして食べるのが一番ですわ。冷たい海でじっくり育つから、身の締まりが違うんですよ。
ホタテ──流氷の海が育てる貝
オホーツク海産のホタテも町を代表する特産です。冷涼な海で育った貝柱は肉厚で甘みが強く、刺身でも、さっとバター焼きにしても旨みが引き立ちます。流氷が運ぶ豊富なプランクトンが、この甘さの秘密と考えられます。地元では小分けにして使いやすくしたものがふるさと納税の人気返礼品にもなっています(出典:ふるさとチョイス)。
サケ・メジカ──秋を告げる魚
秋になると頓別の海にはサケが戻ってきます。なかでも頓別産ブランドの「メジカ」(若いサケ)は脂のりがよく、町の自慢の味です(出典:くらしごと(北海道アルバイト情報社))。焼いても鍋にしても、ご飯がすすむこと間違いなし。地元では鮭の飯寿司などの保存食にも姿を変え、冬の食卓を彩りますよ。
酪農の恵み──牛乳とチーズ
頓別川の流域には大型酪農地帯が広がり、漁業と並ぶ町の基幹産業となっています(出典:公益財団法人日本交通公社 全国観光資源台帳)。冷涼な気候のなかで育つ牛から搾られる生乳は、新鮮な牛乳や乳製品として親しまれています。海の幸と大地の恵みが一度に味わえるのが、この町の食の豊かさなんですよね。
浜頓別町の観光スポット

浜頓別町の観光は「水鳥の湖」「海辺の花畑」「砂金の里」という3つの自然がそろっているのが面白いところ。市街地から車で15分ほどの範囲に主要スポットが集まっているので、半日でもぐるっと回れますよ。まずは押さえておきたいスポットを、湖・花・砂金の順にたどっていきましょう。
水鳥と湿地を学べるスポット
- クッチャロ湖 – 周囲約27kmの汽水湖で、日本最大のコハクチョウの中継地。毎年2万羽ほどが飛来します(出典:クッチャロ湖)。湖面に沈む夕陽も有名で、白鳥の群れと夕焼けが重なる春先と秋はなまら(とても)絵になる時間帯なんですよ。
- 浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館 – 環境省が設置したビジターセンターで、平成7年5月にオープンしました。開館時間は午前9時〜午後5時、休館日は毎週月曜日・祝日の翌日・年末年始、入館無料です(出典:環境省)。館内の望遠鏡や野外カメラで、寒い日でも暖かい室内から渡り鳥をじっくり観察できます。
海辺の花と自然を楽しむスポット
- ベニヤ原生花園 – オホーツク海沿いに広がる約330haの原生花園で、北オホーツク道立自然公園の中心地です。ハマナスやエゾカンゾウなど150種以上の花が咲き、見ごろは5月中旬から9月中旬。6〜9月は無料のフラワーガイドが常駐します(出典:浜頓別町公式サイト)。花と空とオホーツクの海が一度に視界に入る開放感は、ここならではですよね。
- 道の駅 北オホーツクはまとんべつ – 2019年5月にオープンした、令和第一号の道の駅。国道238号と275号の合流地点に建ち、周辺観光の情報発信拠点になっています(出典:道の駅北オホーツクはまとんべつ)。特産品コーナーやパンの販売があり、24時間使えるベビーコーナーもあるので、子連れ旅でも安心です。
歴史と体験を味わうスポット
- ウソタンナイ砂金採掘公園 – 1898年(明治31年)の砂金発見でゴールドラッシュに沸いた川辺にある、本格的な砂金掘り体験ができる公園。例年6月上旬から9月下旬まで営業し、ゆり板とカッチャを借りて手ぶらで挑戦できます(出典:浜頓別町公式サイト)。川底の砂を洗ってキラリと光る金粒を見つけた瞬間は、なまら(すごく)うれしくて思わず声が出ますよ。
- ゴールドハウス – 1988年(昭和63年)に砂金発見90周年を記念して建てられた展示施設で、砂金採掘公園に併設されています。ウソタンナイの歴史や、支流で見つかった砂金塊のレプリカが展示されています(出典:北海道の自然と旅 北街道)。砂金掘りに挑む前に立ち寄ると、この土地の金の歴史が体に入ってきますよ。
浜頓別町の観光ルート

浜頓別町はスポット同士が近いので、車があれば半日でも主要スポットを巡れます。湖と花を中心にした町内完結ルートと、オホーツク海沿いを足を伸ばす広域ルートを組んでみました。どちらも道の駅を起点にすると動きやすいですよ。
【車・半日】湖と花のんびりルート
時系列:9:00 道の駅北オホーツクはまとんべつ → 9:20 クッチャロ湖・水鳥観察館 → 11:00 ベニヤ原生花園 → 12:00 道の駅で昼食
①道の駅北オホーツクはまとんべつ(20分)
→ まずは観光情報をチェックして、その日の花や鳥の見ごろを確認しましょう。朝の早い時間は人も少なく、ゆっくり準備できます。
②クッチャロ湖・浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館(90分)
→ 望遠鏡で水鳥を観察。春と秋なら渡りの途中のコハクチョウが見られて、ここで時間を忘れちゃうんですよね。
③ベニヤ原生花園(60分)
→ 遊歩道を歩きながら花と海を一望。花の香りと潮風が同時に届く昼前が気持ちいいんですよ。
④道の駅(昼食)
→ 特産品コーナーをのぞいて、地元のパンやソフトクリームで一息つきましょう。
【車・1日】砂金と自然まるごとルート
時系列:9:00 道の駅 → 9:30 クッチャロ湖 → 10:30 ウソタンナイ砂金採掘公園(砂金掘り+昼食)→ 14:00 ベニヤ原生花園 → 15:30 道の駅
①クッチャロ湖(60分)
→ 朝の澄んだ湖面と水鳥を眺めてウォームアップ。湖畔のキャンプ場まで足を伸ばすのもおすすめです。
②ウソタンナイ砂金採掘公園(150分)
→ ここがこの日のメイン。川に入って砂金掘りに挑戦し、ゴールドハウスで歴史も学びましょう。お弁当を持ち込んで川辺でピクニックにするのもなまら(とても)気持ちいいですよ。
③ベニヤ原生花園(90分)
→ 午後の光のなかで花畑を散策。夏なら日が長いので、夕方近くまでゆったり過ごせます。
④道の駅(締め)
→ 一日の終わりにお土産を選んで、地元の幸を買って帰りましょう。
【車・1日】広域ルート:オホーツク海沿い北上
時系列:9:00 浜頓別市街 → 9:40 ベニヤ原生花園 → 11:00 猿払村方面(オホーツクライン)→ 浜頓別へ戻り14:00 クッチャロ湖 → 15:30 砂金採掘公園
①ベニヤ原生花園(80分)
→ 国道238号(オホーツクライン)沿いの花園からスタート。海沿いの一本道を北へ走る爽快感が味わえます。
②オホーツク海沿いドライブ(移動)
→ 隣の猿払村方面まで足を伸ばし、どこまでも続く海岸線と牧草地の景色を楽しみましょう。
③クッチャロ湖(90分)
→ 浜頓別に戻って、午後の柔らかい光のなかで水鳥観察。湖畔でのんびりするのに向いた時間帯です。
④ウソタンナイ砂金採掘公園(90分)
→ 締めくくりは砂金掘り。一日の最後に金粒を見つけられたら、旅の最高の記念になりますよ。
浜頓別町の年間イベント

浜頓別町のイベントは、湖と海という自然の舞台を生かしたものが中心です。夏はクッチャロ湖が遊びの場になり、春と秋は渡り鳥が町に季節を告げてくれます。雪と流氷に包まれる冬とのメリハリも、この町ならではですよ。
春〜夏:クッチャロ湖湖水まつり
夏の一大イベントが、クッチャロ湖を舞台にした湖水まつり。毎年7月に開催されています(出典:ぐうたび北海道)。水上の丸太渡りレースや花火大会でぐっと盛り上がるんですよ。湖面に映る花火と、夏の夜の涼やかな空気は格別。ぜひ行ってみてほしいイベントです。
夏:ベニヤ原生花園の花シーズン
5月中旬から9月中旬にかけて、ベニヤ原生花園では次々と花が入れ替わりながら咲き続けます(出典:浜頓別町公式サイト)。6月のエゾカンゾウ、夏のハマナスと、訪れる月によって主役の花が変わります。フラワーガイドさんに見ごろを聞きながら歩くと、花の名前を覚えながら楽しめますよ。
春・秋:白鳥の飛来シーズン
イベントというより自然の風物詩ですが、春と秋の渡りの季節には、クッチャロ湖に数千羽のコハクチョウと数万羽のカモ類が集まります(出典:環境省)。湖面いっぱいの白鳥が一斉に鳴き交わす光景と、羽ばたきの音は圧巻。水鳥観察館で開かれる自然観察会に合わせて訪れるのもおすすめです。
浜頓別町のエリア別の顔

浜頓別町は、海と湖に面した平地に市街地が広がり、内陸へ向かうほど牧草地と山林が深くなる地形です(出典:公益財団法人日本交通公社 全国観光資源台帳)。旅する視点で見ると、「市街地」「クッチャロ湖周辺」「オホーツク海岸」「内陸の砂金エリア」の4つの顔に分けられます。それぞれの個性を見ていきましょう。
市街地エリア──旅の拠点になる町の中心
頓別川の河口近くに広がる市街地は、役場やスーパー、道の駅が集まる町の中心です。買い出しや食事、観光情報の収集はここで完結します。コンビニや飲食もここに集まっているので、旅の補給基地として最初に立ち寄っておくと安心ですよ。
クッチャロ湖周辺エリア──水鳥と夕陽の舞台
市街地のすぐ西に広がる湖畔エリアは、水鳥観察館やキャンプ場、温泉施設がそろう自然観察の中心地。朝もやの湖や夕陽の絶景を狙うなら、このエリアでゆっくり時間を取るのがおすすめです。野鳥や写真が好きな人にはなまら(とても)たまらない場所なんですよね。
オホーツク海岸エリア──花と海風の散策路
北のオホーツク海沿いはベニヤ原生花園を中心とした海浜エリア。花畑と砂浜、そしてどこまでも続く海岸線が広がります。歩いて花や海を楽しみたい散策好きの人に向いた、開放感あふれるエリアです。夏の朝、潮風を浴びながら遊歩道を歩く時間が気持ちいいですよ。
内陸の砂金エリア──歴史と川遊びの里
市街地から内陸へ入ったウソタンナイ川流域は、かつてゴールドラッシュに沸いた砂金の里。今は砂金掘り体験とキャンプができる、川遊びと歴史体験のエリアです。森と川に囲まれているので、自然のなかでアクティブに過ごしたい人にぴったり。ヒグマの生息地でもあるので、奥地へ入るときは備えをしておきましょう。
浜頓別町の気候・季節の暮らし

浜頓別町はオホーツク海に面した海洋性気候で、夏は涼しく冬は流氷が接岸します。1991〜2020年の平年値では、年平均気温は6.0℃、最も寒い1月・2月の平均気温は-6.3℃です(出典:気象庁)。冬日は年間155.4日、真冬日は82.9日にのぼる一方、真夏日は年に1.5日ほどしかありません(同上)。海のそばだからこそ、寒さも暑さも内陸ほど極端にはならないんですよ。
夏──6月〜8月の暮らし
夏は概して涼しく、最高気温が25℃を超える日は少なめです(出典:気象庁)。エアコンいらずで過ごせる日が多く、本州の蒸し暑さが苦手な人にはなまら(とても)快適な季節なんですよね。ベニヤ原生花園の花が咲きそろうのもこの時期です。
秋──9月〜10月の暮らし
秋は降水量が増える季節。7月から11月にかけて雨が多く、海沿い特有の風も強まります。この時期はクッチャロ湖にコハクチョウが渡ってくる頃でもあり、湖畔が少しずつにぎやかになります。朝晩はぐっと冷え込むので、上着が手放せなくなりますよ。
冬──11月〜3月の暮らし
積雪は11月下旬から始まり、市街地で最深1〜1.5mほどになります。風が強く吹雪がしばしば発生し、融雪期は3月下旬です(出典:浜頓別町(気象庁データ・防災計画より))。冬はしばれる(厳しく冷え込む)日が続きますが、海洋性気候のため-20℃を下回ることは珍しいんですよ。流氷が接岸する真冬の海は、この町ならではの風景です。
春──4月〜5月の暮らし
春先は南西の風が多くなり、沿岸特有の季節風が強く吹きます。雪解けが進む4月から、湖や花園が少しずつ目覚めていく季節です。コハクチョウが北へ帰る姿を見送りながら、短い北国の春が始まります。寒暖差が大きいので、服装で調整しながら過ごすのがコツですよ。
浜頓別町の移住・暮らし情報

浜頓別町での暮らしは、海と牧場に囲まれた静かな環境が魅力です。買い物や医療は町内の市街地でおおむね完結し、子育て世帯への支援も手厚いのが特徴。車があれば日々の生活に困ることは少ないと考えられます。住む視点で、暮らしの現実を見ていきましょう。
通勤・通学
町内は漁業・酪農・役場・病院などに勤める人が中心で、職住が近いのが特徴です。鉄道は通っていないため、通学はスクールバスや路線バスが頼り。浜頓別町は浜頓別高校への通学定期運賃補助など、独自の交通支援制度を設けています(出典:縁結び大学)。
住宅環境
市街地に住宅が集まり、周囲を牧草地と山林が囲む環境です。町営住宅や戸建てが中心で、家賃水準は都市部より大幅に抑えられると考えられます。具体的な募集状況は浜頓別町役場や不動産情報で確認するのが確実です。静かな環境でゆったり暮らしたい人に向いていますよ。
買い物環境
市街地にはJAのAコープ「はまとんべつラ・ラック」やスーパー、DCMニコット、サツドラ、セイコーマートがそろっています。日常の食料品や日用品は町内で買いそろえられます。大きな買い物や専門店は隣の枝幸町や稚内市まで足を伸ばす形になると考えられます。
子育て・教育
町内には頓別小学校・浜頓別小学校・浜頓別中学校があり、高校は北海道立浜頓別高校が立地しています(出典:浜頓別町(教育機関一覧より))。小学校から高校まで町内で通えるのは、子育て世帯には安心材料ですよね。子どもの遊び場や子育て支援も町ぐるみで取り組まれています。
医療環境
町の医療の中核は、浜頓別町国民健康保険病院です。住所は枝幸郡浜頓別町中央南3番地で、地域医療の拠点となっています(出典:浜頓別町国民健康保険病院)。南宗谷地方の医療・経済の中心地でもあるため、近隣町村から受診に訪れる人もいます。高度・専門医療は稚内市方面が受け皿になると考えられます。
エリア別の暮らし視点
暮らしの拠点はやはり市街地エリア。役場・病院・スーパー・道の駅が徒歩圏に集まり、生活導線が短いのが強みです。クッチャロ湖周辺は自然のそばで静かに暮らしたい人に、内陸の砂金エリアや海岸エリアは農業・漁業と縁の深い暮らしに向いていると考えられます。
浜頓別町へのアクセス

浜頓別町は道北のオホーツク海側に位置し、最寄りの空港は稚内空港です。鉄道は通っていないため、現実的には車か、稚内・旭川方面からのバスが主なアクセス手段になります。主要ルートを交通手段ごとに見ていきましょう。
車でのアクセス
稚内空港からは約70km・車で約1時間10分、稚内市街からは約1時間30分です(出典:くらしごと(北海道アルバイト情報社))。札幌からは約310km・車で約4時間20分(同上)。国道238号と275号が町内で合流しており、道の駅を目印にすると分かりやすいですよ。
鉄道+バスでのアクセス
鉄道利用の場合、最寄り駅はJR宗谷本線の南稚内駅または音威子府駅です。そこから宗谷バスに乗り換えて浜頓別町へ向かいます。稚内方面からは路線バス「天北宗谷岬線」が、旭川方面からは都市間バス「天北号」が浜頓別を経由します(出典:宗谷バス株式会社)。便数が少ないので、時刻表の事前確認が欠かせません。
飛行機でのアクセス
遠方からは稚内空港の利用が便利です。空港からはレンタカーで約1時間10分が現実的なルート。公共交通の場合は稚内駅前まで出てからバスを乗り継ぐ形になります。バスの本数が限られるため、空港で車を借りるほうが動きやすいと考えられます。
町内移動の現実的アドバイス
町内の観光スポットは市街地から車で15分圏に集まっているので、移動は車が前提と考えておくと安心です。車を持たない人や高齢者向けには、タクシー助成やスクールバスへの「いっしょ乗り」など、浜頓別町独自の交通支援制度があります(出典:縁結び大学)。旅行なら稚内空港でレンタカーを借りるのが一番スムーズですよ。
【地元住民に直撃!】浜頓別町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。
漁師だね。この浜で毛ガニとホタテを獲ってる。若い頃から船に乗って、もう四十年近くオホーツクの海と付き合ってるよ。
流氷が明ける春から秋まで、海の調子を見ながら毎日浜に出る。なまら(とても)冷たい海だけど、そのぶん身の締まったカニが獲れるんだわ。誇りに思ってる仕事だよ。
Q2.浜頓別町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
やっぱりクッチャロ湖だね。観光で来るならまずここ。春と秋は白鳥が湖いっぱいに降りてきて、朝もやの中で鳴き交わす声が町まで聞こえてくるんだわ。
地元の人間が好きなのは、湖畔で夕陽が沈む時間。水面が金色に染まって、なんも(何も)言葉がいらん静けさになる。あと内陸のウソタンナイで砂金掘りもしてみれ。川の冷たさが効くよ。
Q3.浜頓別町でお土産を買うとしたらなんですか?
無難なとこなら道の駅で売ってるホタテや毛ガニ。浜頓別の有名なもんといえば、やっぱりオホーツクの海産物だからね。間違いないわ。
地元の人間が買うのは、頓別産のメジカ(若い鮭)と、鮭の飯寿司。あれは町の冬の味でね、よその人はあんまり知らんけど、ごはんが止まらんくなる。観光客にもこっそり教えたい一品だよ。
Q4.外から人が来たときに、浜頓別町でまず連れていく店はどこですか?
まずは道の駅の北オホーツクはまとんべつだね。特産品も食事もそろってるし、町民センターみたいに人が集まる場所になってる。パンも甘くてうまいんだわ。
あとは地元の食堂で、その日獲れた魚を出してもらう。観光地じゃないぶん、漁師の本音みたいな味が出るのさ。海の幸を食わせるのが、いちばんの自慢だからね。
Q5.浜頓別町はどんな気質だと思いますか?
朝が早くて、働き者ぞろい。漁師も酪農家も、日が昇る前から動いてる町だからね。口数は多くないけど、芯はあったかい人間が多いよ。
三千人ちょっとの小さな町だから、顔を見りゃ誰だか分かる。困ってる人がいたらなんぼでも(いくらでも)手を貸す。そういう距離の近さが、この町のいいとこだと思ってるわ。
Q6.昔に比べて、浜頓別町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
正直、人は減ったね。昔は鉄道も通ってて、町ももっとにぎやかだった。学校も次々と統合されて、子どもの声が少なくなったのは寂しいよ。
ただ、悪い変化ばかりでもない。道の駅ができてから外の人が立ち寄るようになったし、町長はじめみんなで町を盛り上げようとしてる。海と湖がある限り、この町は踏ん張れると思ってるんだわ。
Q7.浜頓別町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
町の病院が新しく建て替わる計画が進んでてね。歳をとっても安心して住める町になるのは、おれらにとってもなまら(とても)ありがたい話さ。
あとは運動公園や水源のある自然を生かして、若い人が戻ってこれる場所になればいいなと思ってる。クッチャロ湖の観光と漁業がうまくつながって、町の活気がまた上がってくれたら言うことないわ。

