【青森県鶴田町】ってどんなとこ?鶴の舞橋と日本一のスチューベン【地元民のリアルな声あり】

青森県鶴田町の鶴の舞橋:青森県鶴田町にある鶴の舞橋は、津軽富士見湖に架かる全長300メートルの日本一長い木造三連太鼓橋です。

鶴田町(つるたまち)は、青森県の津軽平野のほぼ中央にある人口10,654人の町です。「津軽のへそ」とも呼ばれ、岩木山と岩木川に抱かれた田園地帯。弘前市街地までは車で約30分の距離です。

鶴田町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 鶴の舞橋──全長300m、日本一長い木造の三連太鼓橋
  • 冬ぶどう「スチューベン」──作付面積・生産量ともに日本一
  • 全国初の「朝ごはん条例」──ごはん中心の食で健康長寿のまちづくり
  • 津軽富士見湖(廻堰大溜池)──1660年築造、青森県最大の人造湖
  • ツル多はげます会──「ハゲの光は平和の光」で笑いの町おこし

「岩木山の絶景を撮りたい写真好き」「冬に甘いぶどうを楽しみたい人」「のんびりした田園で暮らせる移住先を探している人」に向いた町です。この記事では、観光・特産・歴史から、方言や暮らしの空気感まで、序盤から終盤にかけてじっくり紹介していきます。

人口10,654 人 ※2026年5月1日時点(推計人口)
面積46.43 km²
人口密度229 人/km²

地理的には、鶴田町は北から東を五所川原市、西をつがる市、南を弘前市、東を板柳町に接しています(出典:日本交通公社 全国観光資源台帳)。町の中央を一級河川・岩木川が流れ、南西には津軽富士の名で親しまれる岩木山がそびえます。鉄道はJR五能線が走り、陸奥鶴田駅が玄関口。火山と平野が生んだ水と土が、米・りんご・ぶどうを育ててきました。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

鶴田町の推しポイント

鶴田町の見どころは、津軽富士見湖に架かる鶴の舞橋に集約されます。岩木山を背に湖面へ伸びる木の橋は、町のシンボルそのもの。そしてこの町を語るうえで欠かせないのが、冬に甘さがのる「スチューベン」と、全国に先駆けて生まれた「朝ごはん条例」、さらに笑いで町を照らす「ツル多はげます会」です。それぞれを少し掘り下げてみます。

推しポイント1:鶴の舞橋──日本一長い木造三連太鼓橋

津軽富士見湖に架かる鶴の舞橋は、全長300mで日本一長い木造の三連太鼓橋です(出典:メデタイ・ツルタ)。1994年(平成6年)に完成し、樹齢150年以上の青森県産ヒバを使った3つのアーチが、湖面に映る岩木山とともに絶景をつくります。「長い木」が「長生き」に通じる縁起のよい橋ともされ、テレビCMのロケ地になって一気に知られるようになりました。早朝、湖面が朝焼けに染まる時間がいちばんの狙い目なんですよ。

推しポイント2:冬ぶどう「スチューベン」──生産量日本一

鶴田町は、ぶどうの品種「スチューベン」の作付面積・生産量ともに日本一です(出典:冬ぶどうつるたスチューベン)。スチューベンが生まれた米ニューヨーク州と同じ北緯41度に位置し、気候風土がぴたりと合いました。糖度は20度前後と高く、りんごの貯蔵技術を応用して10月から翌年2月ごろまで味わえる「冬ぶどう」です。皮ごと口に入れて果汁を吸う食べ方が、地元流のおすすめですよ。

推しポイント3:全国初の「朝ごはん条例」

鶴田町は2004年(平成16年)、全国に先駆けて「朝ごはん条例」を制定した町として知られています(出典:地方自治研究機構)。ごはんを中心とした食生活の改善や早寝・早起きの推進など6つの基本方針を掲げ、町ぐるみで健康長寿のまちづくりに取り組んできました。条例の名前のユニークさだけでなく、子どもの食を地域で支える発想がこの町らしいところです。

推しポイント4:津軽富士見湖(廻堰大溜池)──県内最大の人造湖

鶴の舞橋が架かる津軽富士見湖は、正式名称を廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ)といい、青森県下最大の人造湖です。1660年(万治3年)、弘前藩4代藩主・津軽信政が新田開発の灌漑用水源として築かせました(出典:メデタイ・ツルタ)。堤の長さは約4.2kmと長大で、農林水産省の「ため池百選」にも選ばれています。白鳥やガン・カモが越冬する野鳥の楽園でもあり、湖畔の丹頂鶴自然公園ではタンチョウを見ることができます。

推しポイント5:ツル多はげます会──笑いで町おこし

町名の「ツル」とツルツル頭をかけ、1989年に発足したのが「ツル多はげます会」です。モットーは「ハゲの光は平和の光」。頭に付けた吸盤で引き合う「吸盤綱引き」や、頭だけ見て誰かを当てる「名月当てクイズ」など、笑いに満ちた例会を年2回開いています。2018年にはNPO法人にもなりました(出典:鶴田町)。県外からも参加者が集まる、唯一無二の町おこしなんですよね。

鶴田町の歴史

鶴田町の歩みは、岩木川と岩木山がつくった水と土の物語です。近世には津軽藩の新田開発で集落が広がり、近代には鉄道の開通が町に活気をもたらしました。そして現代、稲作とりんごを土台に、冬ぶどうと健康長寿のまちづくりへと舵を切っていきます。3つの時代の流れを追ってみます。

近世の開拓と岩木川の新田開発

この地域の開拓は、文献に現れる範囲で慶長年間(1596〜1614年)にさかのぼります(出典:冬ぶどうつるたスチューベン)。岩木山の麓から続く津軽平野では、津軽藩のもとで新田開発が活発に進み、いくつもの村が起こりました。1660年(万治3年)には4代藩主・津軽信政が廻堰大溜池を築き、西津軽一帯の田を潤す水源となりました。「鶴田」という地名は、かつて多くの鶴が飛来し生息したことに由来すると伝えられています。

鉄道がもたらした活気と町制施行

1889年(明治22年)の町村制施行で、鶴田村ほか6村が合併して鶴田村が発足しました。その後、鉄道の駅が置かれたことが町に大きな活気をもたらしたと記録されています。1941年(昭和16年)には町制を施行して鶴田町となりました(出典:鶴田町)。これは北津軽郡内でもっとも遅い町制施行でした。1955年(昭和30年)には梅沢村・六郷村・水元村と合併し、現在の町域の骨格ができあがります。

現代──健康長寿と冬ぶどうの町へ

昭和40年代から、稲作・りんごに加えて転作作物としてスチューベンの栽培が広がり、やがて生産量日本一の特産品へと育ちました。1994年(平成6年)には鶴の舞橋が完成し、観光の核に。2000年(平成12年)の「鶴の里 健康長寿の町」宣言を経て、2004年(平成16年)には「朝ごはん条例」を施行しました(出典:全国町村会)。農業と健康、観光が結びついた今の町の姿は、この半世紀で形づくられたものです。

鶴田町の文化・風習

方言と話し方の特徴

みなさん、津軽弁って聞いたことありますか?鶴田町を含む津軽地方では、口をあまり開かず、短く、濁音が多いのが特徴で、テレビでも字幕がつくほど独特なんですよ。たとえば(わたし)、(あなた)、(食べて/ちょうだい/かゆい、イントネーションで意味が変わる)、(おいしい)といった一文字表現があります。ほかにもめんこい(かわいい)、あずましい(心地よい・落ち着く)、しゃっこい(冷たい)、けっぱれ(がんばれ)、せばだば(それじゃあ)など。理由を表すはんで(〜だから)も津軽弁ならではの言い回しです。

食卓と季節の暮らし

ごはんを中心に据えた食卓は、この町の暮らしの土台です。朝ごはん条例の町だけあって、地元の米や旬の野菜、大豆を使った和食が大切にされてきました。秋になればスチューベンが食卓に並び、冬には貯蔵されたぶどうを楽しむ──果物がいちばん品薄になる季節に甘いぶどうがあるのは、この町ならではの贅沢ですよね。冬は雪深く、室内で温かい料理を囲む時間が長くなります。

弥生画と地域の祭り

五穀豊穣を祈り、穀物の種子を着色せずに貼り付けて絵にする「弥生画(やよいが)」は、現在では鶴田町でしか行われていないといわれる貴重な文化です(出典:メデタイ・ツルタ)。夏には「つるたまつり」が開かれ、2025年は8月10日・11日に役場周辺を会場にねぶた運行やグランドフィナーレの花火でにぎわいました(出典:鶴田町公式サイト)。米どころらしく、地域ぐるみで季節の行事を守る空気があります。

人の気質と地域のつながり

農業を土台にしてきた町だけに、人と人との距離が近く、世代を越えて支え合う気風があります。学校給食に地元食材を届ける「学校給食応援隊」が農家のお母さんたちで結成されるなど、子どもの食を地域全体で見守る文化も根づいてきました。「ツル多はげます会」のように、笑いを共有して町を盛り上げる遊び心も、この町らしいつながり方なんですよ。

鶴田町の特産品・食

特産品1:スチューベン(冬ぶどう)

まず外せないのがスチューベン。糖度20度前後と濃厚な甘みがありながら、あと味はさっぱり。皮がツルッとむけ、ジューシーな果実が口の中にとびこんできます。旬は10月初旬から中旬が収穫の最盛期で、貯蔵により2月ごろまで楽しめます。鶴田町は作付面積・生産量ともに日本一を誇り、ニューヨークと同緯度の寒冷な気候が甘さを育てます(出典:冬ぶどうつるたスチューベン)。種のまわりは少し酸味があるので、実を噛まずに飲み込み、皮に残った果汁を吸うのが地元流です。

特産品2:りんご

津軽地方の例にもれず、鶴田町はりんごの一大産地でもあります。米とりんごは町の基幹作物で、農地のおよそ半分を占めてきました(出典:全国町村会)。秋から冬にかけて収穫される「ふじ」をはじめ、蜜の入った甘いりんごは、そのまま食べてもジュースにしても格別。岩木山を望むりんご畑が色づく季節は、五能線の車窓からの眺めも楽しみのひとつです。

特産品3:米とごはん文化

岩木川がもたらす豊かな水と平野が育てる米は、朝ごはん条例の町の土台です。鶴田産の米をたっぷり使った和食は、塩分控えめでも滋味深い味わい。炊きたてのごはんを中心に、旬の野菜や大豆を組み合わせた食卓が、この町の健康長寿を支えてきました。道の駅では地元産の小麦や大豆を使った大きなパンや豆腐も人気で、米だけでなく畑の恵みも豊かなんですよ。

特産品4:スチューベン大福と加工品

道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」では、スチューベンを使った加工品が100品目近くそろいます。なかでも一番人気が「スチューベン大福」。生産量日本一の町だからこそ生まれた名物で、年間18万個以上が売れる看板商品です(出典:冬ぶどうつるたスチューベン)。ほかにも果汁100%のジュースやワイン、ようかんなどがあり、お土産選びに迷うほど。冬の手土産にすると喜ばれますよ。


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鶴田町の観光スポット

鶴田町の旅は、津軽富士見湖の湖畔に見どころが集まっています。日本一長い木の橋を渡り、本物のタンチョウに会い、古い木造校舎で時間旅行をして、最後は道の駅で甘いぶどうを買う──そんな半日〜1日の散策が組める町なんですよ。湖畔から市街までの主なスポットを、カテゴリ別に紹介します。

津軽富士見湖と鶴の舞橋を楽しむスポット

  • 鶴の舞橋 – 津軽富士見湖に架かる全長300mの木造三連太鼓橋で、この形式では日本最長です。3年にわたる大規模改修を終え、2026年4月17日に開通し、冬も含めて通年で渡れるようになりました(出典:メデタイ・ツルタ)。県産ヒバとスギで生まれ変わった橋の上から眺める岩木山は格別。早朝、湖面が朝焼けに染まる時間がいちばんの狙い目です。
  • 津軽富士見湖(廻堰大溜池) – 1660年築造、青森県下最大の人造湖で、農林水産省の「ため池百選」にも選ばれています(出典:メデタイ・ツルタ)。白鳥やガン・カモが越冬する野鳥の楽園でもあり、湖面に映る逆さ岩木山はカメラマンに人気。静かな水辺を歩くだけで気持ちがほどけますよ。
  • 富士見湖パーク – 湖畔に広がる12.4haの公園で、ローラー滑り台などの遊具やバーベキュー施設がそろっています(出典:鶴田町公式サイト)。春は約2,000本の桜、夏は花火と、季節ごとに表情が変わります。子ども連れでも1日のんびり過ごせる、町民の憩いの場なんですよね。
  • 丹頂鶴自然公園 – 富士見湖パークに隣接し、国の特別天然記念物のタンチョウを柵越しに間近で見られます(出典:鶴田町公式サイト)。町名の由来にも縁が深い鶴を、一年を通して観察できるのがうれしいところ。運がよければ求愛のダンスに出会えることもあります。

歴史と暮らしにふれるスポット

  • 鶴田町歴史文化伝承館 – 明治9年創立・昭和11年築の旧水元小学校を活用した総ヒバ造りの木造校舎で、NHK大河ドラマ「いのち」のロケ地にもなりました(出典:メデタイ・ツルタ)。入館は無料で、開館は9時から16時、12月から3月は休館です。一直線にのびた長い廊下に立つと、昭和の教室の空気がそのまま残っていて、思わず深呼吸したくなります。
  • 鶴の里ふるさと館 – 明治初期に建てられた豪農・川村家住宅を、平成7年に津軽富士見湖畔へ移築した茅葺きの古民家です。民具や農具が展示され、当時の暮らしを今に伝えています。公開は9時から16時、冬期(11月から3月)は休業。富士見湖パークの駐車場に入る手前にあるので、鶴の舞橋とセットで立ち寄れますよ。

味と買い物のスポット

  • 道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」 – 国道339号バイパス沿いにある町の台所で、営業時間は9時から17時です(出典:道の駅つるた 鶴の里あるじゃ)。スチューベンを使った加工品が100品目近くそろい、看板商品の「スチューベン大福」は外せません。地元産の小麦や大豆を使った大きなパンや豆腐も人気で、お土産選びに迷うほどですよ。

鶴田町の観光ルート

計算中…

鶴田町は「津軽のへそ」と呼ばれるだけあって、町内を半日でまわるルートも、隣の五所川原市まで足を延ばす1日ルートも組みやすい立地です。鉄道はJR五能線・陸奥鶴田駅が玄関口ですが、見どころは湖畔に集まっているので、車やタクシーが便利。目的別に3つのルートを紹介します。

【車・半日】鶴の舞橋と津軽富士見湖 満喫ルート

9:00 陸奥鶴田駅 → 9:10 鶴田町歴史文化伝承館(車10分)→ 9:40 富士見湖パーク・鶴の舞橋 → 11:00 丹頂鶴自然公園 → 11:40 道の駅つるた(車15分)

鶴田町歴史文化伝承館(30分)
→ 駅から湖へ向かう途中にある木造校舎。朝いちばんは人も少なく、静かに昭和の時間にひたれます。

鶴の舞橋・富士見湖パーク(80分)
→ 生まれ変わった橋をゆっくり往復。午前は順光で岩木山がくっきり見えるので、写真を撮るならこの時間帯です。

丹頂鶴自然公園(30分)
→ 橋のすぐそばでタンチョウに会えます。鶴づくしの町を象徴する一角なので、ぜひ立ち寄ってほしいんですよ。

道の駅つるた(40分)
→ 締めはお土産タイム。スチューベン大福を頬張りながら、半日の散策をふり返るのが定番コースです。

【車・1日】鶴田まるごと満喫ルート

9:30 陸奥鶴田駅 → 9:45 鶴の里ふるさと館 → 10:15 鶴の舞橋・富士見湖パーク → 12:00 道の駅つるた(昼食)→ 13:30 丹頂鶴自然公園 → 14:30 鶴田町歴史文化伝承館

鶴の里ふるさと館(30分)
→ 茅葺きの古民家で津軽の昔の暮らしにふれる、しっとりした入り口です。

鶴の舞橋・富士見湖パーク(100分)
→ 橋を渡り、芝生でひと休み。広い公園なので、のんびり歩くほど良さがしみてきます。

道の駅つるた(90分)
→ レストラン幡龍で昼食を。地元の味でお腹を満たしてから午後へ向かいます。

丹頂鶴自然公園・歴史文化伝承館(午後)
→ 鶴に会い、木造校舎を歩く。1日かけると、鶴田の自然と歴史の両方をじっくり味わえますよ。

【車・1日】広域ルート:鶴田+五所川原・金木

9:00 鶴の舞橋・富士見湖パーク → 11:00 道の駅つるた → 12:00 五所川原・立佞武多の館(車20分・昼食)→ 14:00 金木・太宰治記念館「斜陽館」(車25分)

鶴の舞橋・道の駅つるた(午前)
→ まずは鶴田の核を押さえます。橋とぶどうを楽しんだら、隣の五所川原市へ。

立佞武多の館(120分)
→ 高さ約22mの巨大な立佞武多を常設展示。鶴田ののどかさとは対照的な迫力に圧倒されます。

斜陽館(90分)
→ 金木は太宰治の故郷。国の重要文化財の生家まで足を延ばせば、津軽の旅にぐっと厚みが出ますよ。


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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

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鶴田町の年間イベント

鶴田町のイベントは、湖畔の桜から夏のねぶた、秋のぶどう、そして冬の名物まで、季節ごとに表情ががらりと変わります。「鶴」と「ぶどう」と「ツルツル頭」が主役という、ほかではちょっと見られないラインナップ。季節別に見ていきましょう。

春:鶴の舞橋春まつり

湖畔の富士見湖パークでは、毎年ゴールデンウィークの頃に「鶴の舞橋春まつり」が開かれます(出典:鶴田町公式サイト)。かつての「鶴の舞橋桜まつり」から名称が変わったイベントで、約2,000本の桜が咲き誇るなか、ステージや出店でにぎわいます。ぜひ訪れてほしいのが、桜越しに岩木山と鶴の舞橋を一望できる湖畔。淡いピンクと真っ白な山が重なる景色は、この時期だけのごほうびですよ。

夏:つるたまつり

夏のお盆の頃には、町をあげての「つるたまつり」が開かれます。2025年は8月10日・11日に鶴田町役場周辺を会場として開催され、ねぶたの合同運行やグランドフィナーレの花火で締めくくられました(出典:鶴田町公式サイト)。太鼓の音が体に響き、火の粉のような花火が夜空を染める熱気は格別。地元の中学生や高校生も演奏やよさこいで参加する、世代をつなぐ夏祭りなんですよね。

秋:スチューベンぶどう祭り

収穫の秋には、道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」で「スチューベンぶどう祭り」が開かれます。毎年10月に行われ、2025年は10月に第13回が開催されました(出典:冬ぶどうつるたスチューベン)。生搾りジュースの販売や重量当てクイズ、人気のスチューベン大福のプレゼントなど、ぶどう尽くしの2日間。もぎたての濃い甘さを味わえるのは、産地のお祭りならではの贅沢です。

冬:ツル多はげます会の例会

冬には、町名にちなんだ名物団体「ツル多はげます会」の例会があります。創設日である2月22日(ツルツルの日)と仲秋の名月の年2回、「有多毛(うたげ)」と呼ばれる例会を開いています(出典:メデタイ・ツルタ)。頭に付けた吸盤で引き合う「吸盤綱引き」や名月当てクイズに、会場は笑いの渦。県外からも参加者が集まり、2025年の秋の例会には20代の若手会員も登場しました。「ハゲの光は平和の光」を掲げる、唯一無二のイベントですよ。

鶴田町のエリア別の顔

鶴田町は岩木川に沿って東西に細長く広がり、大字(地区)ごとに少しずつ顔つきが違います(出典:鶴田町公式サイト)。鉄道とお店が集まる中心部、湖と橋の観光エリア、道の駅のある幹線沿い、そして田園が広がる西部。旅する視点で、それぞれの個性を紹介します。

鶴田・本町エリア──町の玄関口とにぎわいの中心

JR五能線・陸奥鶴田駅を中心とした、町の暮らしとにぎわいの核です。役場や商店、飲食店が集まり、夏には「つるたまつり」のねぶたが練り歩く舞台にもなります。鉄道で訪れるならまずこのエリアが起点。駅前で地元の空気を感じてから、湖畔へ向かうのがおすすめの動き方ですよ。

廻堰(まわりぜき)エリア──湖と橋が主役の観光の顔

津軽富士見湖、鶴の舞橋、富士見湖パーク、丹頂鶴自然公園が集まる、町いちばんの観光エリアです。岩木山を映す湖と、その上に伸びる木の橋が織りなす景色は、まさに鶴田の代名詞。散策やバードウォッチング、写真撮影が目当ての人にぴったりで、半日〜1日かけてじっくりまわりたいエリアなんですよね。

境・道の駅エリア──味とお土産の拠点

国道339号バイパス沿いにある、ドライブの立ち寄り拠点です。道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」を中心に、スチューベンの加工品や地元の農産物がそろいます。車での旅なら、観光のしめくくりや出発前の買い出しに便利な場所。お腹を満たしてお土産も調達できる、実用的でおいしいエリアです。

水元・梅沢エリア──田園と歴史がしずむ西の里

町の西側に広がる、米とりんご・ぶどうの畑が連なる農村エリアです。旧水元小学校を活用した鶴田町歴史文化伝承館があり、のどかな田園のなかに昭和の木造校舎がたたずんでいます。喧騒から離れてゆっくり過ごしたい人、津軽の原風景にふれたい人に向いた、しみじみ味わうエリアですよ。

鶴田町の気候・季節の暮らし

鶴田町は日本海側の津軽平野にあり、四季がはっきりした気候です。隣接する五所川原観測所の平年値では、年平均気温はおよそ10℃です(出典:気象庁)。夏は高温多湿になり、冬は雪が深く積もる豪雪地帯。津軽富士見湖が冬には全面結氷するほど冷え込む土地なんですよ。季節ごとの暮らしを見ていきましょう。

夏──6月〜8月の暮らし

夏は蒸し暑く、日中は30℃近くまで上がる日もあります。とはいえ朝晩は比較的しのぎやすく、岩木川を渡る風が涼を運んでくれます。お盆の頃には「つるたまつり」のねぶたが町を練り歩き、夏の夜が一年でいちばんにぎやかになる時期。果樹園では青いぶどうが少しずつ色づき始めます。

秋──9月〜11月の暮らし

秋は実りの季節。りんごが赤く染まり、10月にはスチューベンの収穫が最盛期を迎えます。空気が澄んで、岩木山の稜線がくっきり見える日が増えるのもこの頃。日が短くなるにつれて朝晩の冷え込みが強まり、11月後半には初雪の便りが届きます。衣替えと冬支度が一気に進む、慌ただしくも豊かな季節です。

冬──12月〜3月の暮らし

冬は雪との暮らしです。積雪は多く、毎朝の雪かきが日課になります。車は冬タイヤが欠かせず、暖房費もかさむので、移住を考えるなら冬の備えは現実的に見ておきたいところ。一方で、貯蔵されたスチューベンを楽しめるのは雪国ならでは。2月にはツル多はげます会の例会が開かれ、寒い季節を笑いで温めてくれます。

春──4月〜5月の暮らし

春は雪解けとともに一気に訪れます。ゴールデンウィークの頃には富士見湖パークの約2,000本の桜が咲き、長い冬の終わりを告げます。田んぼに水が張られ、岩木山が逆さに映る季節は、津軽平野がいちばん美しく見える時期。雪のない暮らしのありがたさをしみじみ感じる、開放的な季節ですよ。

鶴田町の移住・暮らし情報

鶴田町は「津軽のへそ」と呼ばれる立地で、買い物や通勤は隣接する五所川原市弘前市と行き来しながら暮らすのが現実的なスタイルです。田園に囲まれた静けさと、車があれば都市部にもすぐ出られる利便性。そのバランスが、この町で暮らす魅力なんですよね。暮らしの各場面を見ていきましょう。

通勤・通学

町内の農業や役場・診療所などに加え、隣接する五所川原市弘前市へ通う人が多いエリアです。JR五能線の陸奥鶴田駅から五所川原駅まではおよそ6分と近く、日常の行き来がしやすいのが強み。車なら弘前市街地まで約30分で、通勤・通院・買い物の選択肢がぐっと広がります。

住宅環境

賃貸アパートの数は町内では限られ、戸建てや土地を取得して暮らす人が多い傾向です。中古一戸建てや土地は数百万円台から見つかることもあり、都市部に比べて住居費を抑えやすいと考えられます(出典:SUUMO)。町は移住定住促進交付金や空き家バンクの補助も用意しています(出典:ニッポン移住・交流ナビ JOIN)。

買い物環境

日常の買い物は、国道339号バイパス沿いの店舗や道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」が拠点になります。地元の農産物やスチューベンの加工品が手に入るのは産地ならでは。大型店でまとめ買いをしたいときは、車で近い五所川原市弘前市の商業施設まで足を延ばす人が多いです。車があれば不便を感じにくい環境ですよ。

子育て・教育

町は子育て支援を重点施策に掲げ、高校生までの医療費無償化や小・中学校の給食費無償化、保育料・副食費の無料化などに取り組んでいます(出典:鶴田町公式サイト)。町内には鶴田小学校・鶴田中学校があります。なお県立鶴田高等学校は2023年に閉校したため、高校はおもに五所川原市弘前市へ通学することになります。

医療環境

町内には、つがる西北五広域連合が運営する鶴田診療所があり、内科・外科・小児科・眼科を診ています(出典:つがる西北五広域連合鶴田診療所)。より専門的な医療や入院が必要なときは、五所川原市の中核病院などを利用するのが一般的です。日常の体調管理は町内で、いざというときは近隣都市で、という二段構えになります。

エリア別の暮らし視点

住む視点で見ると、陸奥鶴田駅まわりの鶴田・本町エリアは生活利便と公共交通の便がよく、車のない暮らしにも比較的対応しやすい場所です。津軽富士見湖に近い廻堰エリアは自然が豊かなぶん車が前提。国道沿いの境エリアは買い物に便利で、水元・梅沢エリアは田園の静けさを求める人に向いています。ライフスタイルに合わせて選べるのが、この町のいいところなんですよ。

鶴田町へのアクセス

鶴田町へは、車・鉄道・飛行機のいずれでもアクセスできます。鉄道はJR五能線の陸奥鶴田駅が玄関口で、観光列車「リゾートしらかみ」も停車します。首都圏からは東北新幹線で新青森駅へ出てから津軽方面へ乗り継ぐのが基本ルート。交通手段ごとに整理します。

車でのアクセス

車の場合、東北自動車道の浪岡ICから津軽富士見湖方面まではおよそ40分です。弘前市街地からは約30分、五所川原市中心部からは15分前後で、津軽の主要都市から無理なく日帰りできる距離感。冬は積雪・路面凍結があるので、冬タイヤと時間の余裕は必須です。

鉄道+バスでのアクセス

鉄道なら、新青森駅から川部駅で乗り換えて陸奥鶴田駅までおよそ1時間、運賃はおよそ770円です(出典:メデタイ・ツルタ)。陸奥鶴田駅から五所川原駅まではおよそ6分・190円と近接しています。首都圏からは、東京駅から東北新幹線で新青森駅までおよそ3時間。乗り換えは川部駅で発生するので、五能線と奥羽本線の接続時刻は事前に確認しておくと安心ですよ。

飛行機でのアクセス

空路の場合、最寄りは青森空港です(出典:青森空港ビル株式会社)。空港から新青森駅へ出て五能線方面へ乗り継ぐか、レンタカーで向かう方法が一般的。関西や中京方面から訪れるなら、空路を使うと移動時間を大きく短縮できます。冬は降雪で発着に影響が出ることもあるので、余裕を持った計画がおすすめです。

町内移動の現実的アドバイス

町内の見どころは津軽富士見湖の湖畔に集まっていますが、駅から徒歩で回るのは少し距離があります。鉄道で訪れる場合は、陸奥鶴田駅から鶴の舞橋方面へタクシーを使うのが現実的。ゆっくり町をめぐるなら、やはりレンタカーがいちばん自由がききます。雪のない時期なら、湖畔をのんびり歩く時間もぜひ確保してほしいですね。


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【地元住民に直撃!】鶴田町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

ぶどう農家です。スチューベンを長く作ってきました。この町はニューヨークと同じ緯度でね、寒い土地だからこそ甘さがのる。冬まで貯蔵がきくのが自慢で、生産量は日本一なんですよ。

朝露をまとった紫の粒を収穫する秋は、毎年待ち遠しい。手はかかりますが、この一粒のために一年やっているようなものです。

Q2.鶴田町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

やっぱり津軽富士見湖に架かる鶴の舞橋ですね。日本一長い木の三連太鼓橋で、岩木山を背にした景色は何度見ても飽きません。

地元の人間としては、朝いちばんをすすめたい。風のない朝は湖面に逆さの岩木山が映ってね、鳥の声しか聞こえない静けさの中を歩くと、背筋がすっと伸びる気がするんです。

Q3.鶴田町でお土産を買うとしたらなんですか?

無難なのはスチューベンの大福やジュースですね。町の物産を集めた市場に行けば、ぶどうの加工品がずらりと並んでいます。

地元の者から言わせると、冬場に貯蔵が効いた生のぶどうそのものが一番のごちそう。あとは米どころなので、つやのある米も手堅い土産になりますよ。

Q4.外から人が来たときに、鶴田町でまず連れていく店はどこですか?

幹線道路沿いにある町の物産館へまず寄ります。地場の野菜やぶどうの加工品が一通りそろっていて、休憩もできるので便利なんです。

その後は決まって、昔ながらの定食屋へ。出汁と揚げ物の匂いが染みついた店で、地元の常連にまじって食べる一皿が、一番この町らしいもてなしだと思っています。

Q5.鶴田町はどんな気質だと思いますか?

口数は多くないけれど、芯のある人が多い土地です。農家同士、ぶどうの作り方を惜しまず教え合うような、横のつながりの強さがあります。

子どもの食を地域で支える取り組みが根づいているのも、面倒見のよさの表れでしょう。派手さはないが、困ったときに寄り添う温かさがありますよ。

Q6.昔に比べて、鶴田町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直に言えば、人は減りました。子どもの数も少なくなって、高校も無くなり、若い世代が町を出ていくのは寂しい現実です。

ただ、あの橋がテレビで全国に知られてから、外から訪ねてくる人が増えた。長く続いた改修も終わって、また通れるようになったでしょう。町に新しい風が入ってきた手応えはありますね。

Q7.鶴田町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

大きな箱物よりも、生まれ変わった鶴の舞橋を核に、この町をどう回していくかですね。橋の景色とぶどう、両方を目当てに来てもらえたらと思います。

町をあげての夏祭りや秋のぶどうの催しも、世代をつなぐ場として続いてほしい。鶴と国際交流の縁も、若い人が引き継いでくれると嬉しいです。

鶴田町の関連リンク

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