【青森県風間浦村】ってどんなとこ?下風呂温泉と本州最北の村【地元民のリアルな声あり】

青森県風間浦村の布海苔採り体験ツアー:風間浦村の布海苔採り体験ツアーは、冬の津軽海峡の岩場で伝統的なフノリ摘みを体験し、味わう観光企画です。

風間浦村(かざまうらむら)は、青森県・下北半島北部、津軽海峡に面した本州最北の村です。人口およそ1,300人。下風呂・易国間・蛇浦の三つの漁師町が海沿いに点在しています。

風間浦村の見どころを5つに絞ると、こうなります:

  • 下風呂温泉──室町時代からの湯治場。100m以内に泉質の異なる源泉が湧き、村営浴場「海峡の湯」で楽しめる
  • 風間浦鮟鱇(あんこう)──活きたまま水揚げされる希少なあんこう。全国のあんこうで初の地域団体商標
  • 活イカと「元祖 烏賊様(いかさま)レース」──自分が買ったイカを泳がせて順位を競うユニークなイベント
  • 海峡メモリアルロード──戦争で未完に終わった「幻の大間鉄道」のアーチ橋跡を歩ける遊歩道
  • 本州最北の村──津軽海峡の向こうに北海道。作家・井上靖が小説『海峡』を書いた地

「温泉と海の幸をのんびり味わいたい人」「鉄道遺構や文学の舞台が好きな人」「人の少ない最果ての海辺に惹かれる人」に向いた村です。この記事では、温泉・あんこう・イカといった見どころから、歴史、暮らしや方言まで地元目線で紹介します。

人口1,299 人 ※2026年5月1日時点(推計人口)
面積69.46 km²
人口密度18.7 人/km²

地理的には、東はむつ市(旧大畑町域)、西は大間町と接する二つの自治体に挟まれた、東西に細長い村です。村の総面積の約96%が山林・原野で、恐山山地の山々が海まで迫り、わずかな平地に集落が連なります。

鉄道は通っておらず、最寄りはJR大湊線の下北駅。そこから国道279号を北上し、車やバスで向かいます。本州の北の端、津軽海峡をのぞむこの小さな村を、ひとつずつ見ていきましょう。

目次

風間浦村の推しポイント

この村の魅力は、海と温泉が一直線につながっているところにあります。漁港のすぐ横に源泉が湧き、水揚げされたあんこうやイカを、湯あがりにそのまま味わえる。そんな「温泉×漁村」の濃さが、風間浦村ならではの強みです。歴史好きには鉄道遺構や文学の舞台もそろっています。順に深掘りしていきます。

下風呂温泉──室町時代から続く海辺の湯治場

下風呂(しもふろ)地区は、室町時代から知られる古い湯治場なんですよ。津軽海峡を見下ろす斜面の100mほどの範囲に、泉質の違う源泉が湧いているのが大きな特徴です。

かつての共同浴場「大湯」「新湯」は2020年に役目を終え、二つの源泉を引いた村営施設「海峡の湯」として生まれ変わりました。白濁した硫黄泉と透明な湯、両方を一度に楽しめます。

風間浦鮟鱇──活きたまま揚がる、あんこう界の先駆け

冬の主役が、ブランドあんこう「風間浦鮟鱇」です。漁場が港のすぐ近くにあるため、全国でも珍しく「活きたまま」水揚げできるのが自慢なんですよね。だから刺身でも食べられます。

あんこうとしては全国で初めて地域団体商標に登録された、ブランドあんこうの先駆け的な存在です(出典:経済産業省 東北経済産業局(とうほく知的財産いいねっと))。

元祖 烏賊様レース──イカのオーナーになれる夏の名物

夏から秋にかけての名物が、活イカ備蓄センター前で開かれる「元祖 烏賊様レース」。買ったイカを水槽コースで泳がせ、その速さや順位を競うという、ちょっと変わったイベントなんですよ。

例年7月中旬から11月ごろに開催されますが、シケでイカが揚がらない日は中止になります(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。レース後のイカは、その場で刺身にしてもらえます。

海峡メモリアルロード──幻の大間鉄道のアーチ橋跡

下風呂の温泉街には、戦時中に工事が止まり開通しなかった「大間鉄道(大間線)」のアーチ橋跡が残ります。その遺構を遊歩道として整備したのが、海峡メモリアルロードです。

高架の上からは、昼は対岸の北海道、夜は津軽海峡に灯るイカ釣り船の漁火が見渡せます。途中には足湯もあり、散歩の締めにぴったりなんです。

本州最北の村と、井上靖『海峡』の舞台

大間崎を持つ大間町が本州最北端の町なら、その隣の風間浦村は「本州最北の村」。津軽海峡の向こうに北海道がくっきり見える、最果ての立地です。

作家・井上靖は下風呂温泉に泊まり、小説『海峡』の終章をこの地で書き上げました。海峡いさりび公園には、その文学碑が建っています(出典:風間浦村公式サイト)。

風間浦村の歴史

風間浦村の歴史は、海とともにあります。中世には湯治場と廻船の寄港地としてにぎわい、明治に三つの村が一つになって誕生しました。そして現代は、人口減少と向き合いながら暮らしを守る小さな村の今が続いています。三つの時代を順にたどります。

中世〜近世──湯治場と海運の要として

下風呂温泉は室町時代から知られ、康正年間の古地図にはすでに「湯本」と記されていました。当時は凍傷に効く湯として、傷を負った人々に重宝されたと伝えられています。

1656年には南部藩主・南部重信が入湯した記録も残ります。また蛇浦(へびうら)地区は、布海苔(ふのり)を石に付着させて育てる「投石」による養殖法が生まれた地としても知られています。

1889年──三つの村が合わさって「風間浦」誕生

1889年(明治22年)、町村制の施行により、下風呂村・易国間(いこくま)村・蛇浦村の三村が一つになりました。これが風間浦村の始まりです。

村名は、合併した三村の名から一文字ずつを取って組み合わせたもの。「風」「間」「浦」のそれぞれに、もとの集落の記憶が残っています。

現代──幻の大間鉄道と、いまを生きる村

昭和には、大畑から下風呂を経て大間へ抜ける「大間鉄道」の建設が進みましたが、戦況の悪化で中断し、開通しないまま終わりました。その遺構は今、観光資源として活かされています。

近年は人口減少が進み、村に一軒だけだったガソリンスタンドの存続も課題となりました。2025年には県内で初という公設民営方式の給油所が国道沿いに開かれ、暮らしのインフラを守る取り組みが続いています。

風間浦村の文化・風習

方言と話し方の特徴

この地域で話されるのは「下北弁」。旧南部藩に属していたため南部弁の影響が強く、海を越えた津軽弁やアイヌ語の名残も混じる、独特の言葉なんですよ。

たとえば自分のことは(私)、語尾には〜だべ(〜でしょう)。相づちのほんだにし(そうですね)、けっぱる(踏ん張る・がんばる)、刺身の鮮度をほめるしゃっこい(冷たい)などもよく使われます。沿岸の集落ほど訛りが濃くなる、と言われています。

海と生きる暮らし

暮らしのリズムは、海が決めます。夏の夜、沖にイカ釣り船の漁火がずらりと並ぶ光景は、この村の夏の風物詩。冬になると主役はあんこうへと移ります。

2〜3月の極寒期には、冷たい磯で布海苔を摘む収穫体験も行われます。海の幸を採り、冷えた体を温泉で温める——そんな海と湯がセットの暮らしが、ここには根づいています。

雪国の冬と人の気質

津軽海峡に面したこの村の冬は、風が強く、雪も降ります。だからこそ、寒さに耐えて旨味を蓄えたあんこうや布海苔が、冬のごちそうになるんですよね。

漁師町らしく、人との距離は近め。「活きたまま揚がるのはここだけだべ」と誇らしげに語る漁師の言葉に、土地への愛着がにじみます。みなさんも訪れたら、その率直な人柄に触れてみてください。

風間浦村の特産品・食

特産品1:風間浦鮟鱇(あんこう)

冬の一番の主役が、ブランドあんこう「風間浦鮟鱇」。旬は12月から3月で、寒さが厳しいほど身が締まり、旨味が増していきます。

濃厚なあん肝、定番のあんこう鍋に加え、活きたまま揚がるからこそ味わえる刺身が格別なんですよ。雪の上でさばく「雪中切り」という独特の技も受け継がれています。全国のあんこうで初めて地域団体商標に登録された、村が誇る味です(出典:経済産業省 東北経済産業局(とうほく知的財産いいねっと))。

特産品2:活イカ・スルメイカ

夏から秋はイカの季節。津軽海峡で揚がるスルメイカは、身が締まって甘みがあり、透き通った活イカの刺身はコリコリとした歯ごたえがたまりません。

活イカ備蓄センターでは、生けすに泳ぐイカをその場でさばいてもらえます。烏賊様レースに参加すれば、自分が応援したイカを刺身で味わう、という体験まで楽しめるんです。

特産品3:ふのり・昆布・ウニ

風間浦村は、石を海に投じて育てる布海苔(ふのり)養殖法が生まれた地で、県内でも有数の産地です。シャキシャキとした食感で、味噌汁に入れると磯の香りが立ちます。

津軽海峡の荒波にもまれた昆布は、上質なだしが出ることで知られます。夏には観光ウニ園で生うにを味わう催しも開かれ、海藻と貝・ウニがそろう豊かな海の恵みが、この村の食卓を彩ります。


現地に行くのはなかなか難しい方もいますよね。でもふるさと納税なら、実質2,000円の自己負担で全国の特産品が返礼品として届きます。

会社員ならワンストップ特例で確定申告も不要です。

返礼品は数万点あるので、迷ったらAmazonの【今みんなが選んでいる人気返礼品ランキング】から見るのが失敗しないコツですよ。

楽天ユーザーの方は【返礼品ランキング総合TOP100】でチェックしてみてくださいね。

風間浦村の観光スポット

風間浦村の見どころは、国道279号沿いの海辺に一直線に並んでいます。中心となるのは下風呂(しもふろ)温泉郷。温泉、鉄道遺構、文学碑、活イカと、歩いて回れる範囲に村の顔がぎゅっと詰まっています。まずは温泉、次に海沿いの景観、最後に海の幸スポット、という順で押さえると動きやすいですよ。

温泉でくつろぐスポット

  • 下風呂温泉 海峡の湯 – 2020年12月にオープンした風間浦村営の日帰り温泉です(出典:風間浦村公式サイト)。「大湯」「新湯」2系統の硫黄泉を引き、村の木・青森ヒバをふんだんに使った浴場が自慢。津軽海峡を眺めながら、白濁した湯と透明な湯を一度に楽しめます。1階の「下風呂おんせん食堂」は昼11:00〜14:00・夜17:00〜20:00、火曜休で、あんこうやイカ刺しを湯あがりに味わえます(出典:下北ゆかい村)。2階には井上靖が泊まった「長谷旅館」を再現した展示室もあります。
  • 桑畑温泉「湯ん湯ん♪」 – 廃校になった桑畑小学校の跡地に建つ、高台の村営日帰り温泉です(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。海抜30mほどの露天風呂(12〜3月は休み)からは津軽海峡が一望でき、夜は対岸・函館の灯りとイカ釣り船の漁火が並びます。併設食堂の布海苔(ふのり)ラーメンも名物。ワンコインで温まれる、地元感のあるお風呂なんですよ。

海と歴史を感じる景観スポット

  • 海峡メモリアルロード – 戦時中に工事が中断し開通しなかった「幻の大間鉄道(大間線)」のアーチ橋跡を、遊歩道として整備した場所です。高架の上を歩くと、昼は対岸の北海道、夜は海に灯る漁火が見渡せます。例年5〜10月ごろには無料の足湯が出るので、散歩の締めにぴったり。鉄道好きでなくても、未完の線路がたどった物語に引き込まれます。
  • 海峡いさりび公園 – 下風呂の海沿いにある公園で、二見岩には海上安全を祈る恵比須様が祀られています。対岸の北海道・恵山を望む展望台のほか、小説『海峡』を書いた作家・井上靖の文学碑、同志社大学創立者・新島襄の寄港記念碑が建ちます(出典:風間浦村公式サイト)。湯あがりに夕日を眺めながら歩くのがおすすめの時間帯です。
  • ふのり記念公園(布海苔記念公園) – 蛇浦(へびうら)地区の海岸にあり、石を海に投じて布海苔を育てる養殖法の「発祥の地」を記念する石碑が建ちます。記念碑越しに見える草島の一本松は、北国の冬に耐える姿が印象的。園内の産地直売所「ふのりちゃん」では、村産のふのりや昆布が手に入ります。

海の幸を味わうスポット

  • 活イカ備蓄センター – 下風呂漁港のそばにあり、生けすに泳ぐ活イカをその場で刺身にしてもらえる施設です。透き通った身のコリコリした食感は、ここならでは。施設前には「元祖 烏賊様(いかさま)レース」の常設コースがあり、例年7月中旬から11月ごろまで開催されます(シケで中止の場合あり)(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。買ったイカを泳がせて順位を競う、遊びと食事が一体になったスポットですよ。

風間浦村の観光ルート

計算中…

風間浦村は海沿いに見どころが並ぶので、車があれば効率よく回れます。下風呂温泉郷を拠点にした半日コース、布海苔の里・蛇浦まで足をのばす半日コース、そして大間町むつ市とつなぐ広域1日コースの3パターンを紹介します。

【車・1日】下風呂温泉まるごとルート

9:00 下北駅 → 9:45 下風呂温泉郷(車45分)

海峡メモリアルロード(40分)→ まず鉄道遺構を歩いて、海と北海道を一望。足湯が出ていれば朝のひと休みにちょうどいいです。

海峡いさりび公園(30分)→ 文学碑と展望台へ。海風を感じながら、村の物語に触れられます。

活イカ備蓄センター(60分)→ 昼は活イカ刺しを。夏〜秋の夕方なら烏賊様レースの時間に合わせるのも楽しいですよ。

下風呂温泉 海峡の湯(90分)→ 2系統の硫黄泉でゆっくり。食堂であんこうやイカの定食を味わえます。

桑畑温泉「湯ん湯ん♪」(60分)→ 締めは高台の露天で夕景と漁火を。海に沈む光の余韻が残ります。

【車・半日】布海苔の里・蛇浦ルート

13:00 下風呂温泉郷 → 13:15 蛇浦地区(車15分)

ふのり記念公園(40分)→ 発祥の地の石碑と、草島の一本松を眺める静かな時間。

②産地直売所「ふのりちゃん」(30分)→ 村産のふのり・昆布・山菜をおみやげに。地元の人との会話も旅の味です。

③海成段丘の景観(20分)→ 大間町方面へ続く海岸の階段状地形を車窓から。大地の成り立ちを感じられます。

桑畑温泉「湯ん湯ん♪」(60分)→ 高台の湯で体を温めて、半日の締めに。

【車・1日】広域ルート:下北半島北部めぐり

8:30 むつ市中心部 → 9:15 恐山(車45分)→ 11:00 下風呂温泉郷 → 12:30 大間崎(車30分)

むつ市・恐山(90分)→ 霊場の独特な風景からスタート。硫黄の香りが下風呂への伏線になります。

下風呂温泉 海峡の湯(90分)→ 昼は食堂で海の幸、入浴で旅の汗を流します。

海峡メモリアルロード(40分)→ 食後の散歩に。海越しの北海道がよく見える時間帯です。

大間町・大間崎(60分)→ 本州最北端でマグロを味わって締めくくり。風間浦村から大間崎までは車で30分ほどです。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

エアトリ 】でレンタカーをまとめて比較する

そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

じゃらんnet 】でこのエリアの宿を探す

風間浦村の年間イベント

風間浦村のイベントは、海の恵みと一緒にめぐります。夏はイカとウニの海鮮まつり、秋にかけては名物の烏賊様レース、冬はブランドあんこうのまつり。津軽海峡の旬がそのままイベントになっているのが、この村らしいところなんですよ。

春〜夏:ゆかい村海鮮どんぶりまつり

夏に行ってみてほしいのが、毎年7月に下風呂漁港の特設会場で開かれる「ゆかい村海鮮どんぶりまつり」です(出典:風間浦村公式サイト)。

活イカ丼やうに丼、アワビ・ウニ・イカの海鮮三色丼など、津軽海峡の幸を盛った丼が数量限定で並びます。イカ釣り体験や活ウニすくいもあり、漁港が一日中にぎわいます。

日が暮れると、海上から「福運招来ゆかい村花火」が打ち上がります。潮の匂いと祭り囃子のなか、海面に映る花火を眺める夜は格別ですよ。

夏〜秋:元祖 烏賊様レース

例年7月中旬から11月ごろにかけて、活イカ備蓄センター前で「元祖 烏賊様レース」が開かれます(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。

自分が買ったイカを水槽コースで泳がせ、順位を競うユニークな催し。実況の盛り上げもあり、子どもから大人まで笑顔になります。レース後のイカは刺身でいただけるので、最後までおいしく楽しめるんです。

冬:風間浦鮟鱇フェア・感謝祭

冬の主役は、ブランドあんこう「風間浦鮟鱇」。あんこうの旬を迎える12〜3月ごろ、下風呂温泉郷の宿で旬の鮟鱇料理が味わえる「風間浦鮟鱇フェア」が開かれます(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。

フェア期間中の2〜3月ごろには、下風呂漁港の特設会場で「風間浦鮟鱇感謝祭」を開催。雪の上であんこうをさばく伝統技「雪中切り」の実演や、鮟鱇汁・鮟鱇鮨の販売でにぎわいます。

湯気の立つ会場で、泳ぐ活あんこうを間近に見て、できたての鮟鱇汁で温まる。寒さの厳しい最北の村ならではの、冬のごちそう体験です。

風間浦村のエリア別の顔

風間浦村は、もともと独立していた三つの漁師町が一つになってできた村です。中心の下風呂、村役場のある易国間(いこくま)、布海苔の里・蛇浦(へびうら)、そして高台の桑畑(くわはた)。それぞれ顔が違うので、目的に合わせて訪ねる場所を選ぶと旅が深まります(出典:風間浦村公式サイト)。

下風呂エリア──温泉と観光の中心

下風呂は、室町時代から続く温泉街。海峡の湯やメモリアルロード、いさりび公園、活イカ備蓄センターが徒歩圏に集まる、旅の拠点です。湯と海と鉄道遺構を一度に味わいたい人は、まずここへ。夕方の漁火が似合うエリアですよ。

易国間エリア──村の暮らしの中心

易国間は、村役場や郵便局が置かれた、暮らしの中心地。易国間漁港を中心に、漁師町らしい静かな町並みが広がります。観光施設が密集するエリアではありませんが、飾らない最北の村の日常に触れたい人にはしっくりくる場所です。

蛇浦エリア──布海苔と海の景観

蛇浦は、布海苔養殖発祥の地として知られる海辺の集落。ふのり記念公園や産地直売所があり、大間町方面へ続く海成段丘の景観も見どころです。海藻のおみやげ探しや、静かな海岸線をのんびり歩きたいときに向いています。

桑畑エリア──高台から望む津軽海峡

桑畑は、国道沿いの高台に温泉「湯ん湯ん♪」がある眺めのエリア。海抜30mほどから津軽海峡を見下ろし、晴れた日は対岸の函館まで見通せます。ドライブの途中、景色と一緒にひと風呂浴びたい人にぴったりの立ち寄り先です。

風間浦村の気候・季節の暮らし

風間浦村には気象庁の観測所がないため、隣接する大間町の観測点が暮らしの目安になります。年平均気温は10.2℃、年降水量は1158.2mm、年間の降雪量(降雪の深さ合計)は208cmです(出典:気象庁)。

津軽海峡に面しているため、内陸の青森県中南部に比べると、冬の冷え込みや積雪はやや穏やかなんですよ。ただし海風が強く、体感の寒さは数字以上に感じる日もあります。季節ごとの暮らしを見ていきましょう。

夏──7月〜8月の暮らし

夏は涼しく過ごしやすいのが特徴。最も暑い8月でも平均気温は21.7℃ほどで、本州の暑さからは想像できない快適さです(出典:気象庁)。

夜の海にはイカ釣り船の漁火がともり、窓を開ければ涼しい潮風が入ってきます。冷房がなくても眠れる夜が多く、避暑地のような夏なんですよね。

秋──9月〜11月の暮らし

秋は海の幸が充実する季節。朝晩はぐっと冷え込み、11月には平均気温が8℃前後まで下がります。そろそろストーブの出番、という空気になってきます。

烏賊様レースの季節が終わるころには、町は冬支度へ。海が荒れる日が増え、空も鉛色になっていきます。

冬──12月〜3月の暮らし

冬は1月の平均気温が0.0℃、日中の平均最高気温も2℃台で、海沿いらしく真冬日(最高気温が0℃未満の日)は内陸ほど多くありません(出典:気象庁)。

とはいえ津軽海峡から吹きつける風は強く、雪まじりの日も。こんな季節こそ、ブランドあんこうと下風呂温泉が一番ありがたく感じられます。湯につかって体を芯から温める暮らしが、ここの冬の知恵なんですよ。

春──4月〜6月の暮らし

春の訪れはゆっくりです。4月でも平均気温は7℃台で、本州の他地域より遅れて季節が動きます。風が強い日が多いのもこの時期の特徴です。

布海苔(ふのり)採りのシーズンが終わり、海が少しずつ穏やかになると、村は活イカの夏へ向けて動き出します。

風間浦村の移住・暮らし情報

風間浦村は人口およそ1,300人の小さな漁村です。海と山に挟まれた細長い地形に、下風呂・易国間・蛇浦・桑畑の集落が点在します。買い物や進学では隣の大間町むつ市を頼る場面が多く、車があると暮らしやすい村だと考えられます。住む視点で、生活の現実を見ていきましょう。

通勤・通学

村内の主な仕事は漁業や役場、観光関連です。村外へ通う人は、大間町むつ市方面へ車で向かうのが一般的だと考えられます。

高校は村内になく、進学先はむつ市方面が中心になります。通学距離が長くなるため、下宿や送迎を選ぶ家庭もあります。

住宅環境

賃貸物件は非常に少なく、相場として示せるデータも限られます。住まい探しの中心になるのは、村が運営する「風間浦村空き家バンク」です(出典:風間浦村公式サイト)。空き家を「売りたい・貸したい」所有者と、「買いたい・借りたい」人をつなぐ制度です。

買い物環境

村内の商店は限られるため、まとまった買い物は大間町むつ市のスーパーまで足をのばすのが現実的です。日常の細かな買い物は、村内の店や産直「ふのりちゃん」で、というのが暮らしのリズムだと考えられます。

燃料については、村に一軒だけだった給油所の存続が課題となり、2025年に県内で初という公設民営方式の給油所が新たに開かれました。最北の村で暮らしを支えるインフラが守られています。

子育て・教育

村立の小学校・中学校は、それぞれ統合により1校ずつになっています。少人数で、地域に見守られながら育つ環境だといえます。

出産・子育てに関する相談や手続きは、村の窓口でまとめて対応しています(出典:風間浦村公式サイト)。小さな村だからこそ、顔の見える関係で支えてもらえるのは心強いですよね。

医療環境

村内には「国民健康保険風間浦診療所」があり、内科・外科・小児科を診ています(出典:厚生労働省 医療情報ネット)。

入院や専門的な治療が必要なときは、むつ市の総合病院などを利用することになります。日常の体調管理は村の診療所、いざというときは市部へ、という形が現実的です。

エリア別の暮らし視点

下風呂は温泉と観光の中心で、人の行き来があるエリア。易国間は役場や郵便局がある暮らしの拠点で、日常の用事を済ませやすい場所です。

蛇浦は大間町寄りの静かな漁村、桑畑は高台で海を見渡せるエリア。買い物の利便を重視するなら易国間周辺、海の眺めや静けさを求めるなら蛇浦・桑畑、という選び方になりそうです。

風間浦村へのアクセス

風間浦村は本州の北の端にあり、どのルートでも最後はバスか車になります。村内に鉄道は通っておらず、最寄りはJR大湊線の下北駅。鉄道+バス、車、フェリーの3通りを押さえておくと計画が立てやすいですよ。

車でのアクセス

車の場合、仙台から東北自動車道で青森ICまで約4時間、青森ICから風間浦村まで約3時間が目安です(出典:風間浦村公式サイト)。

下北半島は奥が深く、ICを降りてからの距離が長いのが特徴。給油や休憩は早めにとっておくと安心です。

鉄道+バスでのアクセス

鉄道なら、東北新幹線で八戸駅(東京から約3時間)へ。八戸駅から鉄道を乗り継いで下北駅まで向かい、下北駅から下北交通のバスで約45分です(出典:風間浦村公式サイト)。

下北駅と佐井村を結ぶ下北交通「佐井線」が、風間浦村を経由します(出典:下北交通株式会社)。本数は多くないので、時刻表を先に確認しておくのがおすすめです。

飛行機でのアクセス

飛行機は、東京から青森空港まで約70分(出典:風間浦村公式サイト)。空港から村までは距離があるため、レンタカーで向かうか、鉄道・バスを乗り継ぐ形になります。

函館方面からは、津軽海峡フェリーで函館港から大間港まで約100分、大間港からバスで約20分というルートも使えます。北海道とセットで旅する人に便利ですよ。

町内移動の現実的アドバイス

村内の見どころは国道279号沿いに一直線に並んでいるので、移動の軸はこの一本道です。下風呂温泉郷を拠点にすれば、徒歩でも主要スポットを回れます。

ただし蛇浦地区や桑畑温泉など離れた場所へ行くなら、車があると一気に動きやすくなります。バス利用なら、行きと帰りの時刻を必ずセットで確認しておきましょう。


交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。

【トラベリスト】 で航空券をまとめて比較する

【地元住民に直撃!】風間浦村の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

下風呂の温泉旅館で働いています。お客様をお迎えして、お食事を出したり、お部屋を整えたり。海の幸を出す宿なので、その日の水揚げに合わせて献立も変わるんですよ。

津軽海峡を眺めながら湯に浸かってもらって、あんこうやイカを召し上がってもらう。そのときの「おいしい」の一言が、何よりの励みになりますね。

Q2.風間浦村に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

やっぱり下風呂温泉郷ですね。室町の昔から続く湯治場で、海沿いに源泉が湧いています。湯あがりに海峡メモリアルロードを歩くと、海の向こうに北海道が見えるんですよ。

地元の者としては、夜の海も見てほしい。イカ釣り船の漁火が一列に並ぶ光景は、ここでしか味わえない静かな贅沢です。海峡いさりび公園から眺めるのが好きですね。

Q3.風間浦村でお土産を買うとしたらなんですか?

定番はやっぱりイカの加工品でしょうか。スルメや塩辛は、津軽海峡で育ったものなので味が濃いんです。あんこう好きなら、冬場の鮟鱇関係もおすすめですよ。

地元の者がよく買うのは、布海苔や昆布といった海藻類ですね。この村は布海苔の養殖が生まれた土地なので、味噌汁に入れると磯の香りがぱっと立つんです。

Q4.外から人が来たときに、風間浦村でまず連れていく店はどこですか?

まずは活イカを食べられるところへ連れていきます。生けすから揚げたばかりの透き通った刺身は、コリコリして甘くて、よその土地では味わえませんから。

夏から秋なら、イカを泳がせて順位を競う催しもあるので、それを見てもらいます。食べて、笑って、その場で刺身にしてもらう。この流れがいちばん喜ばれますね。

Q5.風間浦村はどんな気質だと思いますか?

漁師町ですから、人との距離が近くて、さっぱりした気質だと思います。海が荒れれば仕事にならない土地なので、自然には逆らわず、その日その日を大事にする感覚がありますね。

口数は多くなくても、活きたまま揚がるあんこうを「ここだけだ」と誇らしげに語る。そういう、土地への素直な愛着を持った人が多い村です。

Q6.昔に比べて、風間浦村の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直に言えば、人は減りました。学校も統合されて、子どもの声が聞こえる場所はずいぶん少なくなりましたね。店も限られて、買い物は隣町まで出ることが増えました。

それでも温泉に手を入れたり、鉄道跡を遊歩道にしたりと、村なりに踏ん張っています。小さくなった分、一人ひとりの顔が見える温かさは残っていると感じます。

Q7.風間浦村のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

暮らしを支える給油の仕組みが新しく整ったのは、小さな村にとって本当に大きいことでした。こういう、ここで生き続けるための工夫がもっと広がってほしいですね。

あとは、あんこうやイカといった海の幸を旅の楽しみにつなげる動きに期待しています。温泉と食を目当てに、また来てもらえる村であり続けたいんです。

風間浦村の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次