【岩手県盛岡市】ってどんなとこ?三大麺と世界一の太鼓【地元民のリアルな声あり】

岩手県盛岡市の岩手銀行赤レンガ館:1911年竣工の旧盛岡銀行本店で、東京駅を手掛けた辰野金吾らが設計した国重要文化財の赤レンガ建築です。

盛岡市(もりおかし)は、岩手県の県庁所在地で、北上盆地のほぼ中央に位置する人口約27万人の中核市です。北上川・中津川・雫石川の三大河川が市内で合流し、北西には岩手山がそびえます。

盛岡市の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 盛岡三大麺──冷麺・じゃじゃ麺・わんこそばが揃う全国区の麺どころ
  • 盛岡さんさ踊り──和太鼓同時演奏でギネス世界記録(3,437人)を持つ「世界一の太鼓」の祭り
  • 盛岡城跡公園──南部氏が築いた城下町の象徴。東北三名城のひとつ
  • 南部鉄器──約400年続く国の伝統的工芸品。盛岡が二大産地の一つ
  • ✅ 石川啄木・宮沢賢治が青春を過ごした「みちのくの小京都」

「ご当地グルメを食べ歩きたい人」「歴史ある城下町をのんびり歩きたい人」「祭りの熱気を体感したい人」におすすめの街です。この記事では、観光の見どころから歴史・文化、特産の食まで、盛岡らしさが伝わるポイントを順番に紹介します。

人口276,908 人 ※2026年5月1日時点(推計人口)
面積886.47 km²
人口密度312 人/km²

盛岡市は岩手県内最大の都市で、政治・経済・交通の中心です。地理的には、北は八幡平市岩手町、北東は葛巻町、東は宮古市岩泉町、南は矢巾町紫波町花巻市、西は雫石町、西から北は滝沢市と接しています(出典:岩手県公式サイト)。東北新幹線・東北自動車道・国道4号が交わる北東北の交通の結節点で、東京から新幹線で約2時間です。

火山を望む盆地に、城下町の風情と全国区の食文化が同居する街。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

盛岡市の推しポイント

盛岡の顔は、ひとつに絞れないほど多彩です。全国に知られる盛岡三大麺、ギネス世界記録を持つさんさ踊りの太鼓、南部氏の城下町を伝える盛岡城跡公園、約400年の歴史を持つ南部鉄器、そして石川啄木と宮沢賢治を育てた文学の風土。食・祭・歴史・産業・人、それぞれの角度から盛岡を紹介します。

推しポイント1:盛岡三大麺──冷麺・じゃじゃ麺・わんこそば

盛岡といえば、やっぱり麺。冷たいスープにコシの強い麺の「盛岡冷麺」、肉味噌を混ぜて食べる「盛岡じゃじゃ麺」、一口ずつ蕎麦を味わう「わんこそば」の3つを合わせて「盛岡三大麺」と呼びます。市民の麺好きは筋金入りで、ひとつの街でこれだけ個性の違う麺が根づいているのは、なかなかありません。詳しくは特産品のセクションで深掘りします。

推しポイント2:盛岡さんさ踊り──世界一の太鼓パレード

毎年8月1日から4日にかけて、中央通を舞台に繰り広げられるのが「盛岡さんさ踊り」です。三ツ石神社の伝説を起源とし、太鼓・笛・踊りの大集団が「サッコラチョイワヤッセ」のかけ声とともに練り歩きます。2014年には和太鼓同時演奏3,437人で「Largest Japanese Drum Ensemble」のギネス世界記録を樹立し、東北を代表する夏祭りに数えられています(出典:盛岡さんさ踊り公式ホームページ)。

推しポイント3:盛岡城跡公園──南部氏の城下町

市の中心にある盛岡城跡公園は、安土桃山から江戸時代にかけて南部氏が築いた盛岡城の跡で、勇壮な石垣が国の史跡に指定されています。会津・白河とともに「東北三名城」のひとつにも数えられます(出典:盛岡市公式サイト)。城を中心に広がる碁盤の目の町割りには、いまも城下町の面影が残っています。

推しポイント4:南部鉄器──約400年の鋳物文化

ずっしりと重く、使うほどに味が出る南部鉄器も盛岡の顔です。17世紀中ごろ、盛岡藩主が京都から釜師を招いて茶の湯釜を作らせたのが始まりで、1975年に国(経済産業大臣指定)の伝統的工芸品に指定されました。現在は盛岡と奥州市水沢が二大産地として知られています(出典:東北経済産業局)。

推しポイント5:啄木と賢治を育てた文学の街

盛岡は二人の文豪ゆかりの地でもあります。歌人・石川啄木は旧渋民村(現在の盛岡市玉山地区)で育ち、童話作家・宮沢賢治は盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)で学びました。二人とも旧制盛岡中学校(現・盛岡第一高校)に学んでおり、中津川沿いを歩けば、彼らが見た景色の名残にふと出会えます。

盛岡市の歴史

盛岡の歴史は、大きく三つの時代に分けて見ると分かりやすくなります。律令国家が北へ進出した古代、南部氏が城下町を築いた近世、そして県都として発展した近現代です。古代の城柵、近世の城、現代の市街地が同じ土地に重なり合っているのが、この街の特徴です。

古代──志波城と厨川柵

平安時代の延暦22年(803年)、征夷大将軍・坂上田村麻呂が、現在の盛岡市中太田付近に志波城を築きました。これは陸奥国最北の城柵でしたが、河川の氾濫により約10年で南の徳丹城へ移されました。その後、蝦夷の俘囚長を名乗った安倍氏がこの地を治め、厨川柵・嫗戸柵を拠点としました。安倍氏は前九年の役で源氏と清原氏に敗れ、現在の盛岡市域は平泉の奥州藤原氏の勢力圏へと移っていきます。

近世──不来方から盛岡城へ

盛岡の街としての始まりは、安土桃山時代にさかのぼります。三戸から南進した南部氏が、領地のほぼ中央にある「不来方(こずかた)」を新たな本拠地に定め、天正20年(1592年)から城下町の建設を始めました。これが「都市としての盛岡」の発祥です。信直・利直・重直の三代をかけて盛岡城が築かれ、城を商家や職人町が囲む城下町が整えられました。「盛岡」という地名は、1691年、藩主・南部重信と永福寺の住職が交わした連歌に由来し、「盛り上がり栄える岡」の意味を持つとされています。

近現代──県都としての歩み

明治の版籍奉還を経て盛岡県が置かれ、その後、岩手県へと改められました。1889年(明治22年)に市制が施行され、初代盛岡市長が就任します。1890年には東北本線の盛岡駅が開通し、舟運に代わって鉄道が物流の主役となりました。その後、1992年に紫波郡都南村、2006年に岩手郡玉山村を編入して市域が広がり、2008年には中核市へ移行しました。2023年にはニューヨーク・タイムズ「2023年に行くべき52カ所」に選ばれ、国内外から注目を集めています。

盛岡市の文化・風習

方言と話し方の特徴

盛岡で使われる「盛岡弁」は、城下町ならではの敬語表現が発達しているのが特徴です。たとえば丁寧な語尾の〜がんす(〜です)は、いかにも盛岡らしい言い回し。相手の話に深くうなずくときのだから(だからさ)(そうなんだよ)は、初めて聞くと「言い返された?」と驚くかもしれませんが、実は強い共感の言葉なんですよ。ほかにもめんこい(かわいい)、んだ・んだべ(そうだ・そうでしょう)など、やわらかく耳に残る言葉が日常を彩ります。

三大麺と豆腐の食卓

盛岡の食卓は、とにかく粉ものと麺が元気です。冷麺もじゃじゃ麺もわんこそばも、もとはハレの日や外食の楽しみですが、地元の人は「今日は冷麺食べに行こう」と気軽に出かけます。意外なところでは豆腐好きでも知られていて、世帯あたりの豆腐消費量は全国の県庁所在都市で第1位。冷ややっこ一丁にも、この街の暮らしぶりがにじみます。

祭りとともにある一年

盛岡の一年は祭りとともに巡ります。6月の第2土曜日には、華やかな馬具をまとった馬が滝沢市から盛岡市の盛岡八幡宮まで約14kmを進む「チャグチャグ馬コ」が行われます。1978年に国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択され、鈴の音は「残したい日本の音風景100選」にも選ばれました(出典:文化庁 文化遺産オンライン)。夏のさんさ踊り、秋の盛岡秋まつりの山車と、季節ごとに街が沸き立ちます。

雪と寒さの暮らし

盛岡は豪雪地帯に指定されており、本州の県庁所在地のなかで最も寒いといわれます。降雪量そのものが極端に多いわけではないのですが、晴れた朝晩の放射冷却で路面が凍りつくので、冬の歩き方には地元なりのコツが要ります。郊外の藪川地区では氷点下25度前後まで下がる日もあり、同じ市内でも体感はずいぶん違うんですよ。きりっと冷えた朝、岩手山がくっきり見える日の美しさは格別です。

盛岡市の特産品・食

特産品1:盛岡冷麺

つるっとした喉ごしと、噛むほどに返ってくる強いコシ。これが盛岡冷麺です。小麦粉と馬鈴薯でん粉で打った麺に、牛骨などでとったコクと酸味のあるスープが絡み、酸味のきいたキムチがアクセントになります。季節によってはリンゴやスイカが添えられるのも盛岡ならでは。1950年代に食道園の創業者・青木輝人さんが故郷の味をもとに作ったのが始まりで、主に焼肉店で味わえます。初めてなら、辛さを後から足せる「別辛」で頼むのがおすすめですよ。

特産品2:盛岡じゃじゃ麺

平打ちの太麺に、たっぷりの肉味噌・きゅうり・ねぎをのせ、よく混ぜていただく汁なし麺が盛岡じゃじゃ麺です。中国東北部の麺料理を参考に、白龍(パイロン)の創業者・高階貫勝さんが屋台で売り出したのがルーツ。お酢やラー油、にんにくで自分好みの味に整えるのが通の食べ方です。締めには麺を少し残し、卵を割り入れてゆで汁を注いでもらう「ちーたんたん」を。最初はピンとこなくても三回食べるとハマる、と地元で言われる癖になる一杯です。

特産品3:わんこそば

一口大に小分けした蕎麦を、給仕さんの「はい、どんどん」のかけ声とともに次々といただくのがわんこそば。もともとは大勢の客をもてなすために生まれた、岩手のおもてなしの食文化です。15杯前後で通常のもりそば一杯分に相当し、100杯を超えると記念の手形をもらえるお店もあります。薬味を変えながら味の変化を楽しめるので、満腹だけれど不思議と箸が止まりません。挑戦するなら予約しておくと安心です。

特産品4:南部鉄器

食べ物ではありませんが、盛岡を代表する特産といえば南部鉄器を外せません。質実剛健で丈夫、使うほどに手になじむ鉄瓶や急須は、土産にも普段使いにもぴったり。鉄瓶で沸かしたお湯はまろやかになるといわれ、鉄分補給の面からも見直されています。約400年前、盛岡藩が京都から釜師を招いて茶の湯釜を作らせたのが起こりで、砂鉄や木炭、漆といった原料に恵まれた土地柄が産業を育てました。1975年には国の伝統的工芸品に指定されています(出典:岩手県公式サイト)。


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盛岡市の観光スポット

盛岡の街歩きは、城下町の地形そのものが見どころです。北上川・中津川・雫石川に囲まれた中心部に、城跡・近代建築・名木・文学の舞台がぎゅっと集まっています。歩いて回れる距離に見どころが続くので、半日でも一日でも組み立てやすいのが嬉しいところ。まずは押さえておきたいスポットを、テーマごとに紹介します。

城下町の歴史と近代建築

  • 盛岡城跡公園(岩手公園) – 南部氏が築いた盛岡城の跡で、盛岡産の花崗岩を積み上げた石垣が国の史跡に指定され、「日本100名城」にも選ばれています(出典:盛岡市公式サイト)。入園は無料で、春は桜、秋は紅葉が石垣を彩ります。天守は残っていませんが、石垣の上から街と岩手山を見渡せる時間は格別ですよ。
  • もりおか歴史文化館 – 盛岡城跡公園の一角にある博物館で、南部家ゆかりの品々や、さんさ踊り・チャグチャグ馬コ・盛岡山車の展示が見られます。開館時間は4〜10月が9:00〜19:00、11〜3月が9:00〜18:00、2階展示室は一般450円・高校生300円・小中学生150円で、1階は無料です(出典:いわての旅)。街歩き前の予習にぴったりの拠点です。
  • 岩手銀行赤レンガ館 – 東京駅を手がけた辰野金吾と盛岡出身の葛西萬司が設計し、1911年に旧盛岡銀行本店として完成した赤レンガの建物で、国の重要文化財です。見学時間は10:00〜17:00(最終入館16:30)、休館日は毎週火曜と年末年始、入館料は一般300円・小中学生100円・未就学児無料です(出典:岩手銀行赤レンガ館公式サイト)。高い天井と重厚な金庫室に、明治の銀行の空気が残っています。
  • もりおか啄木・賢治青春館 – 1910年竣工の旧第九十銀行本店本館を活用した文学館で、石川啄木と宮沢賢治の青春時代を紹介しています。開館時間は10:00〜18:00(入館17:30まで)、休館日は毎月第2火曜と年末年始、入館は無料です(出典:盛岡市公式サイト)。喫茶コーナーで一杯ずつ淹れるコーヒーを味わいながら、レトロな空間に浸れます。

名木とまちなかの自然

  • 石割桜 – 盛岡地方裁判所の構内にある一本桜で、巨大な花崗岩の割れ目から育ったエドヒガンザクラです。1923年に国の天然記念物に指定され、樹齢は360年を超えるといわれます(出典:盛岡市公式サイト)。見ごろは4月半ば。岩を割って咲く姿に、思わず生命力をもらえる気がします。
  • 盛岡市動物公園ZOOMO – 2023年にリニューアルし、通年開園になった動物園です。開園時間は4〜10月が9:30〜16:30(入園16:00まで)、11〜3月が10:00〜16:00(入園15:30まで)です(出典:盛岡市動物公園ZOOMO公式サイト)。森の地形を生かした園内は起伏に富み、動物を見ながらの森林散歩そのものが楽しい場所です。

ものづくりとレトロ通り

  • 盛岡手づくり村 – 市西部の繋(つなぎ)地区にある複合施設で、南部鉄器・南部せんべい・竹細工など11業種15社の工房が集まっています。工房の見学は自由で、染物や郷土玩具、盛岡冷麺づくりなどの手づくり体験は有料です(出典:盛岡手づくり村公式サイト)。職人の手の動きを間近で見られて、つい時間を忘れます。
  • 材木町・光原社 – 盛岡駅近くの材木町は、宮沢賢治ゆかりの通り。生前唯一の童話集『注文の多い料理店』を出版した光原社は、今は全国の手仕事の品を扱う民芸店として親しまれています。白壁の蔵と中庭が落ち着いた一角で、賢治をモチーフにしたブロンズ像も点在しています。ゆっくり歩きたい散歩道です。

盛岡市の観光ルート

計算中…

盛岡は中心部がコンパクトなので、徒歩のまち歩きと、車で郊外まで足をのばすプランの両方が組めます。歴史と建築を巡る半日コースから、温泉やものづくりまで欲張る一日コースまで、目的に合わせて選んでみてください。

【徒歩・半日】城下町まちなか歴史さんぽ

10:00 盛岡駅 → 10:20 盛岡城跡公園(徒歩20分)

盛岡城跡公園(60分)
→ まずは石垣の上へ。岩手山を背にした城跡をぐるりと歩くと、城下町の地形が体でわかります。朝の澄んだ空気の時間帯がおすすめです。

もりおか歴史文化館(40分)
→ 公園内のこの館で南部家の歴史と祭りを予習。この後のまち歩きの解像度がぐっと上がります。

岩手銀行赤レンガ館(40分)
→ 中ノ橋へ下りて赤レンガの近代建築へ。高い天井のホールで、明治の盛岡の繁栄ぶりを感じられます。

もりおか啄木・賢治青春館(40分)
→ 赤レンガ館から徒歩すぐ。啄木と賢治の青春をたどり、喫茶でひと休み。

石割桜(20分)
→ 最後は岩を割って咲く名木へ。締めに盛岡三大麺のどれかを味わって帰りましょう。

【車・1日】まちなか+郊外まんきつルート

9:30 盛岡駅 → 10:05 盛岡市動物公園ZOOMO(車35分)

盛岡市動物公園ZOOMO(120分)
→ 森の中の動物園で午前中をたっぷり。起伏のある園路は歩きごたえがあります。

盛岡手づくり村(90分)
→ 繋地区へ移動し、南部鉄器や郷土玩具の工房を見学。冷麺づくりなどの体験も楽しめます。

つなぎ温泉(90分)
→ 御所湖を望む温泉地でひと風呂。岩手山を眺める湯は、一日の歩き疲れをほどいてくれます。

④まちなかへ戻って夕食(60分)
→ 夜は盛岡の街なかで、じゃじゃ麺と締めの「ちーたんたん」を。

【車・1日】広域ルート:玉山・渋民 啄木のふるさと

9:30 盛岡駅 → 10:00 玉山・渋民地区(車30分)

石川啄木記念館(60分)
→ 旧渋民村にある記念館で、啄木の生い立ちと作品の世界にふれます。静かな北部の集落がよく似合います。

②渋民周辺の散策(60分)
→ 啄木が歌に詠んだ岩手山と田園の風景を、ゆっくり眺めながら歩きます。

③玉山地区の田園ドライブ(60分)
→ なだらかな丘と畑が続く道を北へ。盛岡中心部とはまた違う、のどかな表情に出会えます。

④まちなかへ戻って夕食(60分)
→ 中心部に戻り、わんこそばや冷麺で一日を締めくくりましょう。


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盛岡市の年間イベント

盛岡の一年は、祭りと光に彩られています。春の桜から夏の太鼓、秋の山車、冬のイルミネーションまで、季節ごとに街の表情ががらりと変わります。どの時期に訪れても何かしらの催しに出会えるのが、県都ならではの楽しみですよ。

春〜夏:桜・チャグチャグ馬コ・さんさ踊り

春は石割桜や盛岡城跡公園の桜から始まります。岩を割って咲く一本桜が満開になるのは、毎年4月の半ばごろです。

初夏には、華やかな馬具をまとった馬が練り歩く「チャグチャグ馬コ」が、毎年6月(第2土曜日)に開催されます。滝沢市から盛岡市の盛岡八幡宮までの道のりを、鈴の音を響かせながら進みます(出典:盛岡観光情報)。田園に響くチャグチャグという鈴の音が、なんとものどかなんですよ。

そして夏の主役が「盛岡さんさ踊り」。毎年8月に中央通を舞台として行われ、太鼓・笛・踊りの大集団が街を埋め尽くします(出典:盛岡さんさ踊り公式ホームページ)。和太鼓同時演奏でギネス世界記録を持つだけあって、地鳴りのような太鼓の音は一度体感する価値があります。

秋:盛岡秋まつり(盛岡八幡宮例大祭)

秋は「盛岡秋まつり」が街を盛り上げます。盛岡八幡宮の例大祭に合わせ、毎年9月に豪華な盛岡山車が市内を練り歩きます(出典:盛岡観光情報)。

盛岡山車の行事は、南部藩の町づくり完成を祝ったことに始まり、300年以上の歴史を持つと伝えられます。歌舞伎や歴史の名場面を飾った山車が、太鼓や「音頭上げ」の歌声とともに進む光景は迫力満点。この祭りが終わると、盛岡には一気に秋が訪れます。

冬:イルミネーションと氷の世界

冬の街なかを照らすのが「もりおかイルミネーションブライト」です。かつての「もりおか雪あかり」の後継として2022年12月から始まったイベントで、もりおか歴史文化館前広場をメイン会場に、中心部が光に包まれます(出典:いわての旅)。雪の城下町に灯る光は、冬の夜の散歩を特別にしてくれます。

市北東部の藪川では、本州で最も寒い土地ならではの「まほら岩手・氷の世界」が、毎年冬(12月末から2月にかけて)に開かれます(出典:いわての旅)。氷の洞窟やライトアップが、極寒の地でしか作れない幻想的な世界を見せてくれます。

盛岡市のエリア別の顔

同じ盛岡市でも、エリアごとに表情はずいぶん違います。城跡を中心とした街なか、町家が残るレトロな通り、賢治ゆかりのクラフトの道、そして温泉や啄木のふるさとが広がる郊外。旅の目的に合わせて歩く場所を選べるのが、この街の懐の深さです。エリアごとの顔を見ていきましょう。

盛岡駅周辺──旅の玄関口とグルメ

新幹線が発着する盛岡駅の周辺は、旅の出発点。駅ビルや駅前には冷麺・じゃじゃ麺・わんこそばの名店が集まり、着いてすぐに盛岡三大麺を味わえます。荷物を預けてまず一杯、という旅のスタートにぴったりのエリアですよ。

内丸・大通・菜園──城跡と街なか

盛岡城跡公園を中心とする内丸には県庁などの官公庁が、そして大通・菜園には繁華街が広がります。歴史的な石垣のすぐそばに、買い物や食事を楽しめる街なかが続くのが盛岡らしいところ。歴史散策と街歩きを一度に楽しみたい人に向いています。

鉈屋町・肴町──町家と商店街のレトロ散歩

中津川の南側、かつて舟運で栄えた鉈屋町・肴町界隈には、古い町家の風情が残ります。酒蔵を活用した施設や、昔ながらの商店街のアーケードもあり、ゆっくり歩くほど味わいが増すエリア。レトロな町並みをのんびり巡りたいときにおすすめです。

材木町──賢治ゆかりのクラフト通り

盛岡駅から旭橋を渡った材木町は、宮沢賢治ゆかりのクラフトの通り。光原社の蔵や賢治のブロンズ像が点在し、雑貨店やカフェが並びます。岩手山を眺めながら散歩するのが心地よく、ものづくりやカフェ好きの人にぴったりの一角です。

つなぎ温泉・郊外──手づくり村と温泉

市西部の繋(つなぎ)地区は、御所湖のほとりに温泉宿が並ぶ郊外の顔。盛岡手づくり村でものづくりを体験し、温泉でひと息つく流れが定番です。街なかの喧騒から少し離れて、自然と工芸を味わいたい人に向いています。

盛岡市の気候・季節の暮らし

盛岡市は内陸性の気候で、夏と冬の寒暖差が大きいのが特徴です。年平均気温は10.6℃、1月の平均気温は-1.6℃、8月でも23.5℃で、年間降雪量はおよそ209cmです(出典:気象庁)。豪雪地帯に指定されていて、本州の県庁所在地のなかでは最も寒いといわれます。四季のメリハリがはっきりしているので、季節ごとの暮らしの表情も豊かなんですよ。

夏──6月〜8月の暮らし

夏は8月の平均気温が23.5℃ほどで、暑い日もありますが、熱帯夜になることはまれです(出典:気象庁)。朝晩は涼しく過ごしやすいので、寝苦しさは少なめ。さんさ踊りの太鼓が街に響く8月が、盛岡の夏の盛りです。

秋──9月〜11月の暮らし

秋は盛岡城跡公園の紅葉が美しい季節。朝晩はぐっと冷え込み、岩手山がくっきり見える日が増えてきます。9月の盛岡秋まつりが終わると、街には一気に秋の気配が広がります。薄手の上着が手放せなくなる時期です。

冬──12月〜3月の暮らし

冬は1月の平均気温が-1.6℃まで下がり、年間降雪量は209cmほどです(出典:気象庁)。雪そのものより、晴れた朝晩の放射冷却で路面が凍るのが暮らしのポイント。滑りにくい靴や冬タイヤは必須で、地元の人は冬の歩き方に慣れています。寒さは厳しいですが、雪化粧した城下町は静かで美しいんですよ。

春──4月〜5月の暮らし

春の訪れは本州のなかでは遅めで、桜が見ごろを迎えるのは4月の半ばごろです。石割桜や盛岡城跡公園の桜が咲くと、街全体がぱっと明るくなります。長い冬を越えた後の春は、ひときわ待ち遠しく感じられます。

盛岡市の移住・暮らし情報

盛岡市は岩手県の県都として、買い物・医療・教育の機能が中心部にまとまった、暮らしやすさのある街です。新幹線で東京とつながりながら、家賃は都市部より抑えめ。山と川に囲まれた自然の近さも、日々の暮らしに溶け込んでいます。「県都の便利さと、ほどよい自然」を両立したい人に向いた町だと考えられます。

通勤・通学

県内最大の都市なので、市内中心部へ通勤・通学する人が中心です。隣接する滝沢市矢巾町はベッドタウンとして発展しており、そこから盛岡へ通う人の流れも大きいのが特徴。中心部は道幅の狭い区画が多く、朝夕は渋滞も起きやすいため、バス利用も生活の足になっています。

住宅環境

盛岡駅周辺の新築・駅近のマンションだと、家賃相場はワンルームで6万円前後、3LDKで15万円前後という調査があります(出典:SUUMO)。中心部から少し離れたエリアや築年数のある物件なら、より手頃に住める選択肢も多いです。郊外には戸建て向けの住宅地も広がっています。

買い物環境

買い物環境は県都らしく充実しています。中心部には百貨店の川徳があり、郊外にはイオンモール盛岡やイオンモール盛岡南などの大型店が点在します。さらに、新鮮な野菜が並ぶ神子田朝市や、土曜夕方の材木町よ市といった、地元ならではの市が日常に根づいているのも盛岡らしいところです。

子育て・教育

子育て支援も整っています。子どもの医療費助成は高校生相当年齢までを対象としており(一部自己負担あり)、協賛店でサービスを受けられる「もりおか子育て応援パスポート」もあります(出典:盛岡市公式ホームページ)。子育て応援プラザ「ma*mall(マモール)」など、親子で過ごせる拠点もありますよ。

医療環境

盛岡市は中核市・保健所政令市で、県都として総合病院や救急医療が集まっています。岩手県立中央病院をはじめ中核的な病院があり、高度医療を担う岩手医科大学附属病院は隣接する矢巾町にあります。県全体の医療の拠点となっているエリアなので、いざというときの安心感があります。

エリア別の暮らし視点

暮らす視点で見ると、盛岡駅周辺や内丸・大通は、買い物も交通も徒歩圏で完結する利便性の高いエリアです。一方、滝沢市矢巾町寄りの郊外は、車前提ながら新しい住宅地が多く、子育て世帯に人気。北部の玉山地区は、のどかな田園のなかで暮らしたい人に向いています。

盛岡市へのアクセス

盛岡市は、東北新幹線・東北自動車道・国道4号が交わる北東北の交通の要です。東京方面からは新幹線が圧倒的に便利で、秋田新幹線の分岐点でもあります。空路を使う場合は、県内のいわて花巻空港が西日本方面への窓口になります。主要なアクセス手段を整理します。

鉄道でのアクセス

東京から盛岡までは、東北新幹線「はやぶさ」で最短2時間10分ほど、片道の料金は普通車指定席で15,000円前後です(出典:駅探)。盛岡は秋田新幹線「こまち」が分岐する駅でもあり、秋田方面へも乗り換えなしで行けます。本数も多く、首都圏との往来はこの新幹線が主役です。

車でのアクセス

車の場合は東北自動車道が南北の大動脈で、市内には盛岡IC・盛岡南ICがあります。仙台方面からも青森方面からも高速一本でアクセスでき、郊外の観光や買い物には車が便利です。ただし中心部は道が狭く渋滞しやすいので、まちなか観光は公共交通との組み合わせがおすすめですよ。

飛行機でのアクセス

空路を使う場合は、県内のいわて花巻空港(花巻市)が最寄りです。札幌・名古屋・大阪・神戸・福岡などへの便があり、盛岡駅とは空港アクセスバスで結ばれています(出典:いわての旅)。盛岡駅から空港までは、アクセスバスで45分〜1時間ほど、片道1,500円前後です(出典:いわて花巻空港公式サイト)。

町内移動の現実的アドバイス

市内の移動は路線バスが主力で、中心部をまわる循環バスもあります。盛岡城跡公園・赤レンガ館・啄木賢治青春館などのまちなかスポットは徒歩でつなげる距離なので、観光なら歩き中心が快適です。一方、ZOOMOや手づくり村といった郊外スポットへは車かバスが必要になります。こう使い分けると動きやすいですよ。


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【地元住民に直撃!】盛岡市の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

南部鉄器の鋳物師をやっています。盛岡で昔から続くものづくりの仕事で、鉄瓶や急須を一つひとつ手で作っています。

砂や型と向き合う地味な作業の連続ですが、火と鉄を扱うこの土地ならではの仕事に、誇りを持ってやっていますね。

Q2.盛岡市に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは盛岡城跡公園。南部のお殿様が築いた石垣が今も残っていて、上に立つと北上川や中津川、岩手山まで見渡せます。城下町の地形がそのまま感じられる場所です。

地元の人間としては、中津川の河川敷も外せません。秋には鮭が遡上して、何でもない川辺なのにふと足を止めたくなる、そういう静かな空気が流れているんですよ。

Q3.盛岡市でお土産を買うとしたらなんですか?

やっぱり南部鉄器ですね。鉄瓶は重いですが、一生使える道具です。手軽なところでは南部せんべいも昔ながらの定番で、間違いがありません。

地元の人間がよく選ぶのは、三大麺のお土産用の生麺。冷麺やじゃじゃ麺を家で再現できるので、配る相手にも喜ばれます。

Q4.外から人が来たときに、盛岡市でまず連れていく店はどこですか?

まずは盛岡三大麺の店に連れていきます。冷麺かじゃじゃ麺か、その日の気分で。じゃじゃ麺は食べ方に作法があるので、横で教えながら食べるのが楽しいんですよ。

締めは卵スープを頼んで一息つく。盛岡らしいもてなしの形だと思っています。

Q5.盛岡市はどんな気質だと思いますか?

派手さはないけれど、芯のある真面目な人が多い土地だと思います。城下町だからか、言葉づかいも丁寧で、初対面の相手にもきちんと向き合う気質ですね。

すぐには打ち解けないけれど、一度懐に入れば長く付き合ってくれる。職人気質にも通じる、地に足のついた人柄が多いと感じます。

Q6.昔に比べて、盛岡市の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

中心部の商店街は、郊外の大きな店に客が流れて、昔ほどの賑わいではなくなりました。空いた店舗が目立つ通りもあって、寂しく感じることはあります。

一方で、海外から街を評価されたこともあって、若い人や観光客がまた中心部に戻ってきている実感もあります。良い変化の芽は出ていると思いますね。

Q7.盛岡市のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

大きな箱物より、城下町の古い建物を生かした動きに期待しています。近代建築や町家を改装して人が集まる場所にする流れは、街の個性に合っていると思います。

あとは、自分たちの南部鉄器も含めた手仕事を、若い世代にどう繋いでいくか。担い手を育てる活動が続いてほしいと、職人として強く願っています。

盛岡市の関連リンク

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