【青森県おいらせ町】ってどんなとこ?日本一の自由の女神と将棋の町【地元民のリアルな声あり】

青森県おいらせ町の自由の女神像:ニューヨークと同じ北緯40度40分にちなんで建てられた、高さ約20.8mの日本一の自由の女神像。

おいらせ町(おいらせちょう)は、青森県東部・上北郡にある人口23,882人の町です。太平洋に面し、十和田湖を源とする奥入瀬川が町を東西に流れます。八戸駅から車で約25分。

おいらせ町の見どころを5つに絞ると、こうなります:

  • 日本一の自由の女神像「ももちゃん」──ニューヨークと同じ北緯40度40分にちなんで建てられた高さ約20.8mの像
  • 「将棋の町」──大山康晴十五世名人が「第二のふるさと」と呼んだ町立の大山将棋記念館
  • 国史跡・阿光坊古墳群──7〜9世紀の「末期古墳」が60基以上残る段丘
  • 長寿日本一の根岸の大いちょう──樹齢1100年以上、県天然記念物の巨木
  • ✅ 奥入瀬川の伏流水が育てた清酒桃川と、百石沖の黒ホッキ貝

「火山や絶景を求める旅より、古代の墓・名木・地酒をのんびり巡りたい人」「八戸・三沢に近い暮らしやすい移住先を探している人」に向いた町です。本記事では、観光・歴史・文化・特産まで、序盤から終盤にかけて地元目線で紹介します。

人口23,882 人 ※2026年5月1日時点(推計人口)
面積71.96 km²
人口密度332 人/km²

地理的には、北は三沢市、西は上北郡六戸町、南西は三戸郡五戸町、南東は八戸市に接し、東は太平洋に面します(出典:六戸町公式サイト)。よく「十和田市に囲まれた町」と紹介されますが、十和田市とは直接は接していません。

鉄道は青い森鉄道下田駅などが通り、東北新幹線八戸駅・三沢空港にも近い交通の便のよい町です。2006年に下田町と百石町が合併して生まれた、青森県の町村では人口が最も多い町でもあります。古代の墓から地酒、巨木まで、見どころをひとつずつ見ていきましょう。

目次

おいらせ町の推しポイント

おいらせ町の魅力は、派手な山や海の絶景というより「ここにしかない一点もの」が点在しているところです。日本一の自由の女神像、将棋の名人ゆかりの記念館、1300年前の古墳群、樹齢千年超の大いちょう。どれも町の歴史や人とのつながりから生まれたものばかりです。ここでは特に推したい4つを、順に紹介していきます。

推しポイント1:日本一の自由の女神像「ももちゃん」

いちょう公園に立つ自由の女神像は、旧百石町地区がニューヨークと同じ北緯40度40分で結ばれていることにちなみ、「4」の数字にこだわって本家の4分の1サイズで造られました。高さは台座を含めて約20.8m。お台場の像より大きく、町は「日本一の自由の女神像」と紹介しています(出典:おいらせ町公式サイト)。

1990年に「ふるさと創生交付金」を使って建てられたもので、旧町名から「ももちゃん」の愛称で親しまれています。夜はライトアップされ、昼とは違う幻想的な姿も見られますよ。

推しポイント2:「将棋の町」と大山将棋記念館

おいらせ町は「将棋の町」を掲げています。岡山県倉敷市出身の大山康晴十五世名人がこの町を「第二のふるさと」と呼んで何度も訪れ、名誉町民にもなりました(出典:おいらせ町公式サイト)。

2005年に開いた町立の大山将棋記念館には、町民から寄贈された名人ゆかりの資料が2,000点以上。小学校に将棋部があり、お年寄りも子どもも盤を囲む光景が日常にある、ちょっと珍しい町なんです。

推しポイント3:国史跡・阿光坊古墳群

奥入瀬川下流の段丘には、7世紀前半から9世紀末まで約300年にわたって造られた古墳群が広がっています。直径10mほどの円墳が並ぶ「末期古墳」で、今も60基以上を観察できます(出典:おいらせ町公式サイト)。2007年に国の史跡に指定されました(出典:文化遺産オンライン)。

勾玉や馬具、蕨手刀などが出土していて、ガイダンス施設「おいらせ阿光坊古墳館」で実物を見られます。1300年前のこの地の暮らしが、すぐそばに残っているわけです。

推しポイント4:長寿日本一の根岸の大いちょう

いちょう公園の近くには、樹齢1100年以上といわれる巨大なイチョウがあります。幹周り16m、高さ32m。青森県の天然記念物に指定され、「長寿日本一のイチョウの木」とされています。安産や乳の出を願う信仰の対象としても知られ、木のそばには小さな社が立っています。秋の黄葉のころは、足元が一面の黄色いじゅうたんになりますよ。

おいらせ町の歴史

おいらせ町の歩みは、大きく三つの時代に分けられます。奥入瀬川の段丘で古墳が営まれた古代、南部藩の馬産地として栄えた近世、そして二つの町が合併して人口を増やし続ける現代です。海と川と台地という地形が、それぞれの時代の暮らしを支えてきました。順に見ていきます。

古代──奥入瀬川の段丘に眠る古墳の時代

阿光坊古墳群は、7世紀前半から9世紀末にかけて造られました。出土品には玉類や耳環のほか、鉄製の馬具や蕨手刀があります(出典:青森県)。馬具が出ていることは、この地が早くから馬と深く関わっていたことを物語っています。

近世──南部藩最大の藩営牧場「木崎野牧」

江戸時代、町の北部には盛岡南部藩で最大の藩営牧場「木崎野牧」が置かれました。氣比神社は、その馬を祀る神社として17世紀に創建されたと伝えられています。古代の馬具から近世の牧場まで、馬産の歴史がこの土地に一本の線でつながっています。

近代から現代──二つの町が一つになるまで

明治以降、奥入瀬川の水を引いた水田が広がり、1889年には伏流水を生かした清酒桃川の酒造りも始まりました。2006年3月、下田町と百石町が合併しておいらせ町が誕生します。当初は六戸町を加えた3町で「おいらせ市」を目指しましたが、六戸町が協議から離脱し、2町合併の「町」となりました。

その後も八戸市三沢市のベッドタウンとして人口が増え、いまでは青森県の町村で最も人口の多い町になっています。

おいらせ町の文化・風習

方言と話し方の特徴

津軽地方とは異なり、おいらせ町を含む青森県東部では「南部弁」が話されます。津軽弁にくらべて標準語に近く、音がやわらかいのが特徴と言われています。みなさんが町のお年寄りと話すと、こんな言葉に出会うはずです。

たとえば(食べて・食べな)、めぇ(おいしい)、んだ(そうだ)、ども(けれど)。語尾に〜だじゃ(〜だよ)や〜べ(〜だろう)が付くと、ぐっとやわらかい響きになります。「このホッキ、めぇじゃ」と言われたら、「この貝、おいしいよ」という意味なんですよ。

馬と将棋──暮らしに根づいた二つの文化

近世の牧場の名残で、この町には馬を敬う気持ちが残っています。そしてもう一つが将棋。小学校に将棋部があり、記念館では世代を越えて人が盤を囲みます。子どもがお年寄りに教わりながら駒を進める、そんな光景がふつうにある町です。

食卓と季節の暮らし

冬の食卓には、12月に漁が解禁される百石沖のホッキ貝が並びます。肉厚でシャキシャキした歯ごたえを、刺身やご飯もので味わうのがこの町の冬の楽しみ。寒さが厳しくなると、いちょう公園や間木堤には白鳥が飛来し、田んぼと雪原の風景に彩りを添えます。

おいらせ町の特産品・食

特産品1:清酒「桃川」

1889年創業の桃川は、130年以上にわたって酒を造り続けてきた蔵元です。仕込みに使うのは、十和田湖を源とする奥入瀬川水系の伏流水。軟水のため、きめ細かくまろやかな口当たりの酒になると言われています(出典:おいらせ町公式サイト)。

コクの「桃川」、キレの「ねぶた」、うまさの「杉玉」が三大銘柄。酒蔵見学では、直径約2mの巨大な杉玉も見られます。冬のホッキ貝に地元の一杯を合わせると、これがまた進むんですよね。

特産品2:百石沖の黒ホッキ貝

太平洋に面した百石沖でとれるホッキ貝は、貝殻が黒っぽいことから「黒ホッキ」と呼ばれています。水産業ではこのホッキ漁が町の名物として知られています(出典:八戸圏域連携中枢都市圏)。旬は漁が解禁される冬。肉厚で甘みが強く、さっと湯にくぐらせると身がふっくらして、刺身ならコリコリの食感が楽しめます。

特産品3:にんにく・ごぼう・ながいもの畑作

奥入瀬川の水と広い台地を生かした農業も盛んです。おいらせ町を含む上北地域は、ながいも・にんにく・ごぼうの産地として知られています(出典:青森県上北地域連携事務所)。なかでもじっくり熟成させた黒にんにくは、ふるさと納税でも人気の一品。甘くねっとりとした味わいで、青森ならではのお土産になりますよ。


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おいらせ町の観光スポット

おいらせ町の見どころは、「町のシンボル」「古代と将棋の歴史」「味覚と自然」の3つに整理すると回りやすくなります。日本一の自由の女神像から1300年前の古墳、1年中楽しめるいちご園まで、半径数キロにぎゅっと詰まっているのがこの町のいいところ。順番に紹介していきますね。

町のシンボルと名木をめぐる

  • いちょう公園・日本一の自由の女神像 – 旧百石町地区がニューヨークと同じ北緯40度40分にあることにちなみ、本家の4分の1サイズで1990年に建てられた高さ約20.8mの像です。町は「日本一の自由の女神像」と紹介しています(出典:おいらせ町公式サイト)。池のほとりに静かに立つ姿は、夜のライトアップでまた違った表情に。愛称は旧町名から「ももちゃん」。公園は入園無料なので、散歩がてら気軽に立ち寄れますよ。
  • 根岸の大いちょう – 樹齢1100年以上といわれ、幹周り16m・高さ32m、青森県の天然記念物に指定された巨木です。「長寿日本一のイチョウの木」とされています。安産や乳の出を願う信仰の対象でもあり、木のそばには小さな社が静かにたたずんでいます。黄葉が散る11月初めごろは、足元が一面の黄色いじゅうたんになって、思わず足を止めたくなる風景です。

古代と将棋の歴史にふれる

  • 阿光坊古墳群・おいらせ阿光坊古墳館 – 奥入瀬川下流の段丘に、7世紀前半から9世紀末まで造られた「末期古墳」が60基以上残り、2007年に国の史跡へ指定されました(出典:文化遺産オンライン)。ガイダンス施設の古墳館は展示室以外が入館無料で、勾玉づくりや土器づくりの体験もできます(出典:おいらせ町公式サイト)。2階の窓からは東北新幹線はやぶさが走り抜ける姿も見られて、古代と現代が同じ景色に並ぶのが面白いんですよ。
  • 大山将棋記念館 – 「将棋の町」おいらせ町の拠点で、開館は9:00〜17:00、月曜休館、全館無料です(出典:おいらせ町みなくる館・図書館・大山将棋記念館)。岡山県倉敷市出身でこの町を「第二のふるさと」と呼んだ大山康晴十五世名人ゆかりの資料が2,000点以上展示されています(出典:おいらせ町公式サイト)。盤を囲むお年寄りと子どもの姿があり、誰でも一局指せる空気があります。

味覚と自然を楽しむ

  • 観光農園アグリの里おいらせ – 年間を通して楽しめる体験型の総合観光農園で、温泉熱を使った熱帯果樹園ではバナナやパパイヤなど南国の果物も育てています(出典:おいらせ町公式サイト)。県内でも大きないちご園では、甘い香りに包まれながらの摘みたてが楽しめます。レストランや産直、足湯もそろっていて、家族でのんびり半日過ごせる場所です。
  • 下田公園・間木堤(まぎつつみ) – 別名「はくちょう公園」と呼ばれる県内有数の白鳥飛来地で、農業用ため池の間木堤に冬の間シベリアから白鳥が舞い降ります(出典:おいらせ町公式サイト)。春には約800本の桜が咲き、ほとりの「ネーチャーセンター白鳥の家」では野鳥をじっくり観察できます。羽音と鳴き声に包まれる冬の朝は、ここでしか味わえない静けさです。
  • 桃川 酒蔵 – 1889年創業の蔵元で、奥入瀬川水系の伏流水で仕込む地酒を造っています。要予約の酒蔵見学では、直径約2mの巨大な杉玉や蔵内の展示、試飲を楽しめます(出典:おいらせ町公式サイト)。仕込み時期の蔵に漂うお米と麹の香りは、ここを訪れた人だけのごほうびですよね。

おいらせ町の観光ルート

計算中…

町の見どころはコンパクトにまとまっているので、車があれば1日で歴史も味覚も自然も回れます。ここでは町内をぐるっと巡る1日ルート、シンボルだけを押さえる半日ルート、そして近隣の三沢市八戸市まで足をのばす広域ルートの3本を紹介しますね。

【車・1日】おいらせ町まるごとルート

時系列:9:00 下田駅 → 9:10 おいらせ阿光坊古墳館 → 10:30 いちょう公園 → 11:30 大山将棋記念館 → 12:30 アグリの里おいらせ(昼食)→ 14:30 桃川 酒蔵 → 15:30 下田公園

おいらせ阿光坊古墳館(60分)→ まず1300年前の古墳群で町の成り立ちを頭に入れます。朝いちばんは人が少なく、出土品をゆっくり見られます。

いちょう公園(60分)→ 自由の女神「ももちゃん」と根岸の大いちょうを続けて。光がやわらかい午前中は写真がきれいに撮れます。

大山将棋記念館(60分)→ 「将棋の町」の物語にふれます。気が向いたら一局指してみるのもいいですよ。

アグリの里おいらせ(120分)→ 農園レストランで昼食、食後はいちご狩りや熱帯果樹園、足湯でひと休み。家族連れならここで長めに。

桃川 酒蔵(60分)→ 地酒の世界へ。見学は予約しておくと安心です。運転者以外はぜひ試飲を。

下田公園(60分)→ 冬なら間木堤の白鳥、春なら約800本の桜で締めくくり。夕方の水辺は空気が澄んでいます。

【車・半日】百石シンボルさんぽ

時系列:13:00 いちょう公園 → 14:00 根岸の大いちょう → 14:40 大山将棋記念館 → 15:40 観光PRセンター「味祭館」

いちょう公園(60分)→ 自由の女神を見上げ、池の周りを一周。半日なら主役はここです。

根岸の大いちょう(30分)→ 公園からすぐ。樹齢千年超の巨木の前に立つと、時間の流れが変わって感じられます。

大山将棋記念館(60分)→ 将棋にふれてひと息。雨の日でも楽しめる屋内スポットです。

観光PRセンター「味祭館」(40分)→ 最後に地元の特産やお土産をチェック。桃川の地酒や黒にんにくを探すのにぴったりです。

【車・1日】広域ルート:おいらせ+三沢+八戸

時系列:9:00 いちょう公園 → 10:30 青森県立三沢航空科学館(三沢市)→ 12:30 八食センター(八戸市・昼食)→ 15:00 種差海岸(八戸市

いちょう公園(60分)→ まずはおいらせ町のシンボルから。朝の光のなかで自由の女神を見上げます。

青森県立三沢航空科学館(90分)→ 隣の三沢市へ。実機の展示が並ぶ館内は、子どもも大人も夢中になれます。

八食センター(120分)→ 八戸市の市場で海の幸を。買った魚介をその場で炭火焼きにできるのが楽しいんですよ。

種差海岸(60分)→ 芝生が波打ち際まで広がる景勝地で散歩。海風で1日の疲れをほどいて帰路に就きます。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

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おいらせ町の年間イベント

おいらせ町の四季は、春の桜まつり、秋の伝統の祭り、冬の白鳥と、季節ごとにはっきり表情を変えます。派手な大規模イベントというより、町の暮らしに根づいた行事が中心。それぞれの楽しみ方を紹介していきますね。

春:いちょう公園・下田公園の春まつり

桜が見頃を迎える例年4月下旬から5月上旬にかけて、いちょう公園と下田公園を会場に春まつりが開かれます(出典:おいらせ町公式サイト)。下田公園は約800本の桜が一斉に咲く名所。自由の女神を見上げながらのお花見は、この町ならではの春の風景です。

秋:おいらせ百石まつり

秋の豊作と大漁を祝う「おいらせ百石まつり」は、明治期から続く町いちばんの祭りで、例年9月に本町地区で開かれます(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。御神輿の行列と豪華な山車、仮装パレードが本町を練り歩き、祭り囃子が夜遅くまで響きます。山車の灯りと熱気に押されて、見ているこちらまで体が動き出すような夜なんですよ。

秋:根岸の大いちょうの黄葉

10月下旬から11月上旬にかけては、根岸の大いちょうが黄金色に染まります。落ち葉が積もって地面まで黄色く輝くころが見頃。樹齢千年超の名木が一年でいちばん華やぐ時期なので、紅葉狩りのついでにぜひ立ち寄ってみてください。

冬:間木堤の白鳥とえんぶり

冬になるとシベリアから白鳥が間木堤に飛来し、写真愛好家でにぎわいます(出典:おいらせ町公式サイト)。また、上北郡内で唯一のえんぶり組が、毎年2月に豊作を祈る勇壮な舞を奉納します。雪原に響く太夫の摺りと、白鳥の鳴き声。おいらせ町の冬は、静けさのなかに生きものの気配が満ちています。

おいらせ町のエリア別の顔

おいらせ町は2006年に旧百石町と旧下田町が合併して生まれた町で、今もこの2つの地区を軸に、奥入瀬川沿いの田園と太平洋岸を加えた4つの顔を持っています(出典:おいらせ町公式サイト)。旅の目的に合わせてエリアを選ぶと、町の楽しみ方が見えてきますよ。

百石(ももいし)エリア──シンボルと祭りが集まる中心

いちょう公園の自由の女神、根岸の大いちょう、秋の百石まつりが集まる、町の顔とも言えるエリアです。将棋の普及が始まったのもこの旧百石町。観光の起点にするなら、まずここから回るのがおすすめですよ。

下田(しもだ)エリア──新幹線と買い物の玄関口

青い森鉄道の下田駅があり、イオンモール下田やTOHOシネマズおいらせ下田がそろう、暮らしと交通の中心です。八戸駅にも近く、旅の行き帰りに買い物や食事を済ませるのに便利。映画や買い物でのんびり過ごしたい日に向いています。

奥入瀬川沿い・阿光坊エリア──古墳と田園、地酒の里

奥入瀬川下流の段丘に阿光坊古墳群が広がり、田園のなかに桃川の酒蔵やアグリの里おいらせが点在します。歴史と味覚をゆっくり味わいたい人向け。車でのんびり走ると、田んぼと古代の景色が交互に現れます。

太平洋岸エリア(一川目・二川目・川口)──ホッキ漁の海辺

町の東端、太平洋に面した漁業集落です。冬には百石沖の黒ホッキ貝が水揚げされ、海の恵みがいちばん近づく季節を迎えます。観光地化されていないぶん、素朴な漁師町の空気を感じたい人にぴったりのエリアです。

おいらせ町の気候・季節の暮らし

おいらせ町の年間の平均気温はおよそ11℃で、青森県内では比較的雪が少ない太平洋側の気候です(出典:おいらせ町移住・定住ポータルサイト)。津軽地方のような豪雪のイメージとは少し違うんですよね。

特徴的なのが「ヤマセ」と呼ばれる冷たい偏東風で、夏でも気温が上がりすぎず、過ごしやすい日が多いのもこの町ならでは。季節ごとの暮らしぶりを見ていきましょう。

夏──6月〜8月の暮らし

ヤマセの影響で、真夏でも厳しい猛暑になる日は少なめです。曇りや霧の日も多く、エアコンなしで過ごせる夜もあるくらい。アグリの里おいらせの夏いちごが育つのも、この涼しい夏があるからなんですよ。

秋──9月〜11月の暮らし

秋は祭りと紅葉の季節。9月の百石まつりが終わると、10月下旬から11月上旬にかけて根岸の大いちょうが黄金色に染まります。朝晩はぐっと冷え込むので、上着が手放せなくなるころです。

冬──12月〜3月の暮らし

冬は冷え込みますが、太平洋側のため積雪は青森県内では少なめです。とはいえ風は強く、海から吹きつける寒さは体にこたえます。間木堤に白鳥が舞い降りるのもこの時期。雪原と水辺の静けさが、町の冬の表情です。

春──4月〜5月の暮らし

春の訪れは本州のなかでは遅め。桜は例年4月下旬から5月上旬に咲きそろい、下田公園やいちょう公園が花見客でにぎわいます。風の強い日が多いので、花冷えの日は一枚多めに羽織って出かけるのがおすすめですよ。

おいらせ町の移住・暮らし情報

おいらせ町は、青森県では数少ない人口が増えている町です。八戸市三沢市のベッドタウンとして、買い物も交通も便利な「ちょうどいい田舎」。実際に暮らすとどんな感じになるのか、項目ごとに見ていきますね。

通勤・通学

隣接する八戸市三沢市へ車で通勤する人が多い町です。役場のある中心部から八戸市街地までは車で30分前後。ほぼ車社会なので、1人1台が暮らしの前提になると考えておくとよいでしょう。

住宅環境

家賃はワンルーム〜1Kでおよそ4万円前後、ファミリー向けの2LDK以上でおよそ6万円台が目安です(出典:LIFULL HOME’S)。人口が増えている下田北部などでは新しい住宅地も広がっていて、土地を求めて移り住む子育て世帯も少なくありません。

買い物環境

下田エリアのイオンモール下田を中心に、TOHOシネマズおいらせ下田や専門店がそろい、日常の買い物に困ることはまずありません。産地直売所「おはよう広場」では地元の野菜やホッキ貝も手に入り、都市の便利さと田舎の豊かさを両取りできる環境です。

子育て・教育

子育て支援に力を入れており、中学生までの子ども医療費を助成し、令和3年度からは助成期間を無期限としています(出典:おいらせ町公式サイト)。町内には小・中学校に加え高校もあり、子育て世帯が移り住む流れが人口増を支えています。

医療環境

町内には診療所やクリニックがあり、日常的な診療はカバーできます。手術や入院をともなう高度な医療は、八戸市の総合病院を利用する人が多いと考えられます。車で30分圏内に都市部の医療機関がある安心感は大きいですよね。

エリア別の暮らし視点

住む場所としては、買い物と新幹線アクセスを重視するなら下田エリア、町のシンボルや祭りの近くで暮らしたいなら百石エリアが向いています。奥入瀬川沿いは田園が広がり静かで、太平洋岸は漁業の町の素朴な空気が残ります。生活の便利さなら下田、落ち着きなら川沿い、と選べるのが強みです。

おいらせ町へのアクセス

おいらせ町八戸市三沢市に挟まれ、新幹線・空港・高速道路のどれにも近い、交通の便のよい町です。東京方面からも日帰りに近い感覚で行けます。手段ごとに整理してみますね。

車でのアクセス

町内には高速道路のインターチェンジが2か所あり、百石道路・第二みちのく有料道路の下田百石ICから町の中心部まで車で5分ほどです。八戸市の八戸駅からは約30分、三沢市の三沢空港からは約20分。どこへ出るにも車があると動きやすい立地です。

鉄道+バスでのアクセス

東京方面からは、東北新幹線「はやぶさ」で東京駅から八戸駅まで約3時間です(出典:JR東日本)。八戸駅からは車かレンタカーで町へ向かうのがスムーズ。町内には青い森鉄道の下田駅と向山駅があり、近距離の移動に使えます。

飛行機でのアクセス

関西や北海道方面からは、隣の三沢市にある三沢空港が便利です。羽田空港からは約1時間20分のフライトで、空港から町までは車でおよそ20分。八戸駅と三沢空港を結ぶ連絡バスもあるので、レンタカーがなくても移動できます。

町内移動の現実的アドバイス

町内の見どころは点在しているので、観光でも生活でも車があると圧倒的に動きやすいです。駅からの公共交通は本数が限られるため、八戸駅や三沢空港でレンタカーを借りてしまうのがいちばん現実的ですよ。


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【地元住民に直撃!】おいらせ町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

酒蔵で蔵人をしています。奥入瀬川の伏流水で仕込む地酒づくりに、もう何十年と関わってきました。

仕込みの時期は朝が早くて、蔵に入ると米と麹の匂いがふわっと立つんですよ。あの香りを嗅ぐと、ああ今年も始まったなと身が引き締まります。おいらせ町の水あっての仕事だと、つくづく思いますね。

Q2.おいらせ町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは町のシンボル、いちょう公園の自由の女神像ですね。池のほとりに静かに立っていて、夕方の光が当たると不思議と絵になるんです。観光で来たならここは外せません。

地元の人間としては、そのすぐ近くの根岸の大いちょうも勧めたい。千年以上立っている木の前に立つと、自分の悩みなんて小さいなと思えてくる。あの静けさは格別ですよ。

Q3.おいらせ町でお土産を買うとしたらなんですか?

順当なところでは、やっぱり地酒でしょうね。奥入瀬川水系の水で仕込んだ酒は、まろやかで飲みやすい。県内では知らない人がいないくらいの、町の自慢です。

地元の人間がよく手土産にするのは、じっくり熟成させた黒にんにくですね。甘くてねっとりして、体にもいい。あとは冬場なら、百石沖でとれた肉厚のホッキ貝。これは喜ばれます。

Q4.外から人が来たときに、おいらせ町でまず連れていく店はどこですか?

店というより、温泉熱で南国の果物まで育てている観光農園にまず連れていきますね。いちご狩りができて、産直もレストランも足湯もそろっていて、半日いても飽きないんですよ。

あとは昔ながらの定食屋で、地元の魚をさっと出してくれるような店。出汁と油の匂いが染みついた、肩肘張らない場所のほうが、この町らしさは伝わる気がします。

Q5.おいらせ町はどんな気質だと思いますか?

派手さはないけれど、まじめでこつこつやる気質ですね。海も川も畑もあって、それぞれの仕事を黙々と続けてきた人たちの町なんです。

言葉はぶっきらぼうに聞こえるかもしれませんが、根は人情家が多い。一度懐に入れば、とことん面倒を見てくれる。そういうあたたかさが、この町には残っていますよ。

Q6.昔に比べて、おいらせ町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直に言うと、人の流れは大きく変わりました。隣町に通う人が増えて、新しい住宅地もどんどん広がって、若い世帯が移り住んでくる。青森では珍しく人が増えている町なんです。

ただ、にぎわう一方で、昔ながらの祭りや漁を支える担い手は年々細くなっている。便利になったぶん、守っていくものをどう次へ渡すか、そこは課題だと感じています。

Q7.おいらせ町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

大きな箱物を望むというより、今あるものを磨き直す動きに期待していますね。古墳群や名木、地酒みたいな宝を、よそから来た人の目で掘り起こしてもらえたらと思います。

町民が集う運動公園や町民センターのような場所も、世代をつなぐ拠点として大事にしたい。将棋を子どもに教える取り組みもそうですが、人が交わる場が続いてくれることを願っています。

おいらせ町の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

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