【青森県五所川原市】ってどんなとこ?立佞武多と太宰治のふるさと【地元民のリアルな声あり】

青森県五所川原市の立佞武多の館:高さ約23mの巨大な「立佞武多」を常設展示し、製作現場も見学できる五所川原市の観光施設です。

五所川原市(ごしょがわらし)は、青森県西部・津軽半島の中南部、津軽平野のまんなかに広がる人口46,626人の市です。新青森駅から車で約45分。旧市浦村の区域が日本海側に飛び地として離れているのが、地図上の大きな特徴です。

五所川原市の見どころを5つに絞ると、こうなります:

  • 五所川原立佞武多──高さ約23m・重さ約19トンの巨大ねぷたが市街地を練り歩く夏祭り
  • 太宰治のふるさと金木──生家「斜陽館」は国の重要文化財
  • 十三湖のヤマトシジミ──汽水湖が育てる大粒しじみは市を代表する味
  • 大相撲・尊富士の出身地──110年ぶりの新入幕優勝を果たした力士の地元
  • ✅ 米とりんごの産地──世界で五所川原だけの「赤~いりんご」も

「祭りの熱気を浴びたい人」「文学や歴史をたどる旅が好きな人」「雪国の暮らしや食に興味がある人」に向いた市です。本記事では、推しポイントから歴史・文化・特産品まで、序盤・中盤・終盤と地元目線で掘り下げていきます。

人口46,626 人 ※2026年5月1日時点(推計人口)
面積404.20 km²
人口密度115 人/km²

地理的には、東は青森山地の稜線を境に青森市蓬田村、西は岩木川を挟んでつがる市、南は鶴田町板柳町、北は中泊町に接しています。飛び地の市浦地域はさらに今別町外ヶ浜町とも境を接し、全体では8つの市町村に囲まれています(出典:全国観光資源台帳(日本交通公社))。

鉄道はJR五能線と津軽鉄道が通り、国道101号と339号が交差する津軽北部の交通の要です。冬は雪が深く、市全域が豪雪地帯に指定されています。火山こそないものの、湖・祭り・文学・相撲と、小さな市にいくつもの「顔」が詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

五所川原市の推しポイント

五所川原市の魅力は、夏の夜空を突き抜ける巨大な立佞武多、文豪・太宰治を生んだ金木の町並み、汽水湖・十三湖が育てるしじみ、そして地元から角界の頂点へ駆け上がった尊富士。それぞれ祭り・文学・自然・人と、まったく違う方向から市の名前を全国に届けてきました。順番に紹介していきます。

推しポイント1:五所川原立佞武多──高さ約23mの巨大ねぷた

毎年8月4日から8日に開かれる五所川原市最大の祭りが「五所川原立佞武多(たちねぷた)」です。高さ約23メートル、重さ約19トンという、ビル7〜8階分にもなる人形灯籠が「ヤッテマレ!」の掛け声とともに夜の市街地を進みます。明治・大正期に巨大化したのち一度途絶え、1998年に約80年ぶりに本格復活しました。

その立佞武多を一年中見られる「立佞武多の館」は大規模改修のため休館していましたが、2026年7月11日にリニューアルオープン予定です(出典:五所川原市公式サイト)。祭りの時期でなくても、あの大きさを間近で見上げられますよ。

推しポイント2:太宰治を生んだ金木と斜陽館

合併で市の一部となった金木町は、『人間失格』『斜陽』で知られる作家・太宰治(本名・津島修治)が1909年に生まれた町です。生家である「斜陽館」は、衆議院議員も務めた父・津島源右衛門が1907年に建てた大邸宅で、現在は五所川原市立の太宰治記念館として公開されています。

建物は近代和風住宅の代表例として、2004年に国の重要文化財に指定されています(出典:五所川原市公式サイト)。総ひば造りの豪邸を歩くと、太宰が育った空気をそのまま感じられます。近くの芦野公園は「日本さくら名所100選」に選ばれた桜の名所で、太宰が少年期に遊んだ場所でもあるんですよ。

推しポイント3:十三湖のヤマトシジミ

飛び地の市浦地域にある十三湖は、岩木川の淡水と日本海の海水が混じり合う汽水湖です。この絶妙な塩加減が、大粒で身の詰まったヤマトシジミを育てます。湖畔では4月下旬から9月下旬にしじみ採り体験もでき、採った貝はしじみ汁やバター焼きで味わえます(出典:五所川原市公式サイト)。

毎年9月には「十三湖超しじみフェス」も開かれ、最大5キロのしじみが採れる人気イベントになっています(出典:五所川原市公式サイト)。湖を渡る「中の島ブリッジパーク」の長い橋も、合わせて歩いてみてください。

推しポイント4:110年ぶりの快挙・尊富士の出身地

金木町出身の大相撲力士・尊富士弥輝也は、2024年3月場所で新入幕優勝を達成しました。新入幕での幕内最高優勝は、1914年以来じつに110年ぶりという歴史的な記録です(出典:日本相撲協会)。

太宰治と同じ金木の地から、文学とはまったく別の舞台で全国を沸かせた人が出たわけです。地元の応援にも、ひときわ熱が入っているそうですよ。

五所川原市の歴史

五所川原市の歴史は、中世に日本海交易で栄えた港町・十三湊に始まり、江戸時代の新田開発で平野の村として発展し、近代に鉄道と祭りの町へと成長してきました。古代から現代まで、水と物流がこの地を形づくってきたといえます。三つの時代に分けて見ていきます。

古代〜中世──交易港・十三湊の繁栄

十三湖の西岸では、13世紀初頭から豪族・安東氏(津軽安東氏)の本拠地として十三湊(とさみなと)が栄えました。和人と蝦夷地のアイヌを結ぶ重要な交易拠点で、日本最古とされる海洋法規集『廻船式目』にも「三津七湊」の一つとして名が挙がっています。

15世紀半ばに安東氏が南部氏に敗れると港は急速に衰え、その繁栄ぶりは長く忘れられました。現在、十三湊跡は国の史跡に指定され、中世の港湾都市の姿を伝える貴重な遺跡として知られています。

近代──新田開発と五所川原町の成立

五所川原の市街地は、1676年に弘前藩の新田開発によって開かれました。岩木川右岸の低湿地に水田が広がり、米の集散地として人が集まります。1898年には五所川原村が単独で町制を施行し、五所川原町が誕生しました。

1936年にはJR五能線が全通し、駅前にアーチが設けられ提灯行列で祝われたと記録されています。米と物流を軸に、津軽北部の中心地としての地位が固まっていきました。

現代──合併が生んだ「飛び地のある市」

1954年、五所川原町と周辺6村が合併して五所川原市が発足します。さらに2005年、金木町・市浦村と新たに合併し、現在の五所川原市が生まれました。このとき市浦村だけが地理的に離れていたため、市域は本体と飛び地に分かれることになったのです。

太宰治の金木、十三湖の市浦が市に加わったことで、文学・中世史・しじみといった多彩な資源が一つの市に集まりました。今の五所川原市の幅広い魅力は、この合併が土台になっています。

五所川原市の文化・風習

方言と話し方の特徴

五所川原市で話されるのは、全国でも難解とされる津軽弁です。寒い土地で口をあまり大きく開けずに話すため、短く濁音の多い、独特のリズムになるといわれます。みなさんも、いくつか覚えておくと旅がぐっと楽しくなりますよ。

たとえばじょっぱり(頑固者・強情っぱり)は地元の人が自分たちの気質を語るときによく使う言葉です。ほかにもわいは(あらまあ)、けっぱる(がんばる)、なんぼ(いくら・とても)、めごい(かわいい)、あずましい(心地よい)など。別れ際にはせばだば(それじゃあ)と言って手を振ります。

雪とともにある暮らし

五所川原市は市全域が豪雪地帯に指定されています。冬は日平均気温が氷点下になる日が続き、冬日は年に100日以上。朝は雪かきから一日が始まり、家々の軒先には雪が高く積もります。

寒暖の差が大きいのもこの土地の特徴で、夏は30度を超える日もあれば、冬は氷点下15度近くまで下がることもあります。厳しい冬を越えるからこそ、春の桜や夏の祭りへの喜びもひとしお、という土地柄なんですよね。

祭りが結ぶ地域のつながり

立佞武多の季節になると、町内会や学校が中型・小型のねぷたを出し、市全体が祭り一色になります。巨大な山車を引くのも、囃子を奏でるのも地元の人たち。「ヤッテマレ!」の掛け声には、世代を越えて受け継がれてきた熱がこもっています。

一年がかりで山車を作り、夏に一気に燃え上がる——この祭りのリズムが、五所川原の人と人をつないでいます。移住してまず立佞武多に参加した、という声も聞かれるほど、暮らしの中心にある行事です。

五所川原市の特産品・食

特産品1:十三湖産大和しじみ

五所川原を代表する味といえば、やっぱり十三湖のヤマトシジミです。汽水湖ならではのほどよい塩気をまとった大粒の身は、噛むと旨みがじゅわっと広がります。旬は産卵期前の初夏と、身が締まる秋。

食べ方の王道はしじみ汁で、ひと口飲むと出汁の濃さに驚きます。バター焼きにすれば、ぷりっとした身と香ばしさで日本酒が進みますよ。市も地域ブランド商品として売り出すほどの主力特産品です(出典:五所川原市公式サイト)。

特産品2:りんご──世界で五所川原だけの「赤~いりんご」

津軽平野の南部は、青森でも有数のりんご産地です。秋になると畑が赤や黄色の実で埋まり、市はトキやふじなど多彩な品種とりんごジュースを送り出しています。甘みと酸味のバランスがよく、まずは生でかじってほしい果物です。

なかでも珍しいのが、皮だけでなく果肉まで赤い「赤~いりんご」。葉や枝まで赤く染まるこの品種は、生産地が世界で五所川原市だけという希少なりんごです(出典:五所川原市公式サイト)。ジュースやお菓子にすると、果肉の赤がそのまま映えるんですよ。

特産品3:青肉メロンとつくね芋

夏には青肉メロンも五所川原の楽しみです。8月前後に旬を迎え、とろけるような果肉とたっぷりの果汁で、冷やして食べると体の火照りがすっと引きます。ふるさと納税でも人気の返礼品になっています。

もう一つ覚えておきたいのが、丸い形のつくね芋。長芋より粘りが強く、すりおろしてとろろ汁にすると箸が止まりません(出典:五所川原市公式サイト)。揚げ物やお吸い物にも使える、滋味深い食材です。


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五所川原市の観光スポット

序盤で触れた立佞武多・太宰治・十三湖。それぞれを実際に見て・歩いて・味わえる場所が、五所川原市にはそろっています。市の中心部と金木は祭りと文学、飛び地の市浦は湖と中世史。まったく違う二つの世界を、一日で行き来できるのがこの市の面白いところなんですよ。まずは外せないスポットから紹介します。

祭りと文学にふれるスポット(中心部・金木)

  • 立佞武多の館 – 高さ約23mの大型立佞武多3台を一年中見上げられる施設です。大規模改修のため休館していましたが、2026年7月11日にリニューアルオープン予定です(出典:五所川原市公式サイト)。1階から4階までの吹き抜けを回廊で下りながら見るので、近づくほどに「こんなに大きいのか」と圧倒されますよ。
  • 太宰治記念館「斜陽館」 – 太宰治の生家で、国の重要文化財。開館は9時〜17時(最終入館16時30分)、休館日は12月29日、入館料は一般600円です(出典:かなぎ元気倶楽部)。総ひば造りの部屋を歩くと、名家のお坊ちゃんとして育った太宰の世界がそのまま残っていて、文学好きでなくても引き込まれます。
  • 津軽三味線会館 – 金木が発祥とされる津軽三味線を、生演奏とともに体感できる施設です。斜陽館との共通券(一般1,000円)も用意されています(出典:かなぎ元気倶楽部)。間近で聴く撥(ばち)の音は、想像よりずっと力強く腹に響きますよ。
  • 芦野公園 – 「日本さくら名所100選」に選ばれた、約1500本以上の桜が広がる公園です。太宰が少年期に遊んだ場所で、園内には太宰治文学碑や銅像も立っています。芦野公園駅の前後で線路を覆う「桜のトンネル」と津軽鉄道の組み合わせは、この地ならではの一枚になります。

湖と自然を味わうスポット(市浦)

  • 十三湖 – 周囲約31kmの汽水湖で、青森県で3番目に大きい湖です(出典:五所川原市観光協会)。淡水と海水が混じる水がヤマトシジミを育てます。湖畔でしじみ汁をすすりながら眺める水面は、海でも川でもない、不思議な静けさをたたえています。
  • 中の島ブリッジパーク – 十三湖に浮かぶ中の島へ、全長約250mの遊歩道橋を渡って行く公園です。市浦歴史民俗資料館やケビンハウス、キャンプ場、ゴーカートなどがそろっています(出典:五所川原市観光協会)。橋を渡る途中で振り返ると、湖に囲まれた自分に気づいて、ちょっと探検気分になれます。
  • 道の駅十三湖高原 トーサムグリーンパーク – 国道339号沿い、十三湖を見下ろす高原に立つ道の駅です。しじみラーメンやしじみ商品が並び、ドライブの休憩にちょうどいい場所。晴れた日には岩木山まで見渡せます。
  • 十三湊遺跡 – 中世に日本海交易で栄えた港町・十三湊の跡で、国の史跡に指定されています。今は静かな草地ですが、ここに「三津七湊」に数えられた港があったと思うと、足元の景色がぐっと深く見えてきます。

五所川原市の観光ルート

計算中…

五所川原市は、中心部と金木が近く、飛び地の市浦だけが少し離れています。だから「祭り&文学」と「湖&中世史」は分けて回るのがコツなんですよ。車なら一日で金木をたっぷり、半日で市浦を、鉄道ならのんびり沿線を楽しめます。目的に合わせて組み合わせてみてください。

【車・1日】立佞武多と太宰治めぐりルート

時系列:9:00 津軽五所川原駅 → 9:20 立佞武多の館 → 10:30 金木・斜陽館(車30分)→ 12:00 昼食 → 13:30 芦野公園 → 15:00 津軽三味線会館

立佞武多の館(約1時間)
→ 朝いちばんで巨大ねぷたを見上げてスタート。人が少ない時間帯はゆっくり全体を見渡せます。

斜陽館(約1時間)
→ 金木へ移動し、太宰の生家へ。豪邸の広さと細部を味わうなら、午前の明るい光が入る時間がおすすめです。

芦野公園(約1時間)
→ 昼食後は湖畔を散策。桜の季節以外も、湖を一周する小道が気持ちいいですよ。

津軽三味線会館(約1時間)
→ 締めは生演奏。一日の終わりに撥の音を浴びると、津軽に来た実感がわいてきます。

【車・半日】十三湖・市浦ルート

時系列:13:00 五所川原中心部 → 13:50 道の駅十三湖高原(車50分)→ 14:40 中の島ブリッジパーク → 15:40 十三湊遺跡

道の駅十三湖高原 トーサムグリーンパーク(約40分)
→ まずは高台から十三湖を一望。しじみソフトやしじみラーメンで小腹を満たします。

中の島ブリッジパーク(約1時間)
→ 長い橋を渡って島へ。湖風を浴びながらの散歩は、夕方の斜めの光がいちばんきれいです。

十三湊遺跡(約30分)
→ 最後は中世の港跡へ。日本海に沈む光を背に、かつての交易の賑わいに思いをはせて締めくくります。

【鉄道・1日】津軽鉄道のんびり沿線ルート

時系列:津軽五所川原駅 → 金木駅(斜陽館・津軽三味線会館)→ 芦野公園駅(芦野公園)→ 津軽中里駅

津軽五所川原駅(出発)
→ レトロな駅舎から鈍行に揺られて出発。車窓に津軽平野が広がります。

金木駅(約2〜3時間)
→ 太宰ゆかりの金木で下車。斜陽館と三味線会館を歩いて回れる距離なので、車がなくても満喫できます。

芦野公園駅(約1時間)
→ ホームのすぐ脇が公園。線路沿いの桜並木は、列車を降りてすぐ目の前に広がります。

津軽中里駅(終点)
→ 終点までのんびり。冬に旧型客車が走る日なら、ダルマストーブの温もりも旅の思い出になりますよ。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

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五所川原市の年間イベント

五所川原市は、季節ごとにまったく表情の違う行事が並ぶ市です。春は桜、夏は巨大ねぷた、秋はしじみ、冬はストーブ列車。それぞれが地元の暮らしと深く結びついているので、どの季節に訪れても「今この時期ならでは」の楽しみがあります。順番に見ていきましょう。

春:金木桜まつり(4月下旬)

毎年4月下旬、芦野公園で「金木桜まつり」が開かれます(出典:Amazing AOMORI(青森県観光情報サイト))。約1500本以上の桜が湖畔を埋め、夜はぼんぼりがともります。ぜひ味わってほしいのが、線路を覆う桜のトンネルを津軽鉄道が抜けていく光景。シャッターを切る手が止まりませんよ。

夏:五所川原立佞武多(8月上旬)

夏の主役は、毎年8月上旬に開かれる「五所川原立佞武多」です(出典:五所川原市公式サイト)。高さ約23mの人形灯籠が「ヤッテマレ!」の掛け声とともに夜の街を進みます。地響きのような太鼓と、見上げるほどの山車が目の前を通り過ぎる迫力は、写真では伝わりきりません。

秋:十三湖超しじみフェス(9月)

秋口の9月には、中の島ブリッジパークで「十三湖超しじみフェス」が開かれています(出典:五所川原市公式サイト)。大粒のしじみを拾えるイベントやしじみグルメが並び、湖が一年で最もにぎわう日。袋いっぱいに採ったしじみを持ち帰って、その晩に味わう一杯は格別ですよ。

冬:津軽鉄道ストーブ列車(およそ12月〜3月)

冬の風物詩が、昭和5年から続く津軽鉄道のストーブ列車です。例年およそ12月から3月に運行され、乗車には乗車券+ストーブ列車券1,000円が必要です(出典:津軽鉄道公式サイト)。旧型客車のダルマストーブでスルメを炙りながら、真っ白な地吹雪の車窓を眺める時間は、ここでしか味わえません。運行日や運行状況は変わることがあるので、訪れる前に確認しておくと安心です。

五所川原市のエリア別の顔

五所川原市は、2005年に旧五所川原市・金木町・市浦村が合併して生まれた市です(出典:五所川原市公式サイト)。その成り立ちのまま、市は大きく3つの顔に分かれています。祭りと商業の中心部、文学と桜の金木、湖と中世史の市浦。旅の目的によって、訪れるエリアを選ぶのがおすすめですよ。

五所川原中心エリア──祭りと買い物の拠点

津軽五所川原駅を中心とする市街地で、立佞武多の館やショッピングセンターが集まる市の玄関口です。津軽北部のバスや鉄道が交わる交通の要でもあります。まず立佞武多を見て、買い物や食事をして、ここを起点に各エリアへ動くのが効率的。旅のベースキャンプに向いたエリアです。

金木エリア──太宰と桜の文学散歩

市の中心部から北へ車で約20分、津軽鉄道でも結ばれた太宰治のふるさとです。斜陽館・津軽三味線会館・芦野公園が徒歩圏に集まり、歩いて文学と桜を味わえます。のんびり散策したい人や、文学・音楽・歴史に興味がある人にぴったりのエリアですよ。

市浦エリア──湖と中世史の静かな飛び地

日本海側に離れた飛び地で、十三湖と十三湊遺跡を擁する自然と歴史のエリアです。中の島ブリッジパークや道の駅があり、しじみグルメの本場でもあります。少し足を延ばしてでも静かな湖畔で過ごしたい人、海と中世のロマンに浸りたい人におすすめ。中心部からは車で向かうのが基本です。

五所川原市の気候・季節の暮らし

五所川原市の年平均気温は10.6℃で、日本海側特有の気候です。春から秋は梅雨や台風の影響を受けにくく降水量は少なめ、冬は雪が多くなります(出典:五所川原市移住支援サイト「ごしょぐらし」)。夏と冬の寒暖差が大きいのも特徴で、季節がはっきり移り変わる土地なんですよ。一年の暮らしを順に見ていきます。

夏──7月〜8月の暮らし

夏は内陸性の暑さが出る日があり、真夏日(30℃以上)は年17日ほど観測されます(出典:気象庁)。とはいえ朝晩は涼しく、エアコンなしで過ごせる日も少なくありません。立佞武多の熱気とともに、津軽の短い夏が一気に盛り上がる季節です。

秋──9月〜11月の暮らし

秋は実りの季節。りんごやメロン、米の収穫で町全体が忙しくなります。空気が澄んで、岩木山がくっきり見える日が増えてきます。日が短くなるにつれて朝晩の冷え込みが強まり、人々は少しずつ長い冬への備えを始めます。

冬──12月〜3月の暮らし

冬の年間降雪量はおよそ540cmにのぼり、真冬日(最高気温が0℃未満の日)も年18日前後あります(出典:気象庁)。旧五所川原市域は特別豪雪地帯に指定されているほどの雪国です。朝の雪かきは日課で、地吹雪で視界が真っ白になる日もあります。それでもストーブ列車のように、雪を楽しみに変える文化が根づいているんですよね。

春──4月〜5月の暮らし

雪解けとともに、4月下旬には芦野公園の桜が一斉に咲きます。長い冬を越えた分、春の訪れの喜びはひとしお。残雪と桜が同時に見られることもあり、ゴールデンウィークにかけて町がいちばん華やぐ季節です。

五所川原市の移住・暮らし情報

五所川原市は、青森市や弘前市にも近い津軽北部の中核都市です。買い物施設や中核病院がそろい、田舎暮らしの自然と都市の利便性をほどよく両立できる町。ここで実際に暮らすとどんな感じになるのか、生活の現実を項目ごとに見ていきましょう。

通勤・通学

市内や近隣のつがる市・板柳町・中泊町へ通う人が多く、青森市や弘前市へ通勤する人もいます。車社会で、ほとんどの世帯が車で移動します。青森市までは車でおよそ1時間。鉄道とバスもありますが、日常の足としては車があると安心です。

住宅環境

家賃は青森県内でも手頃な水準で、間取りにもよりますが2LDKでおよそ6万円前後が一つの目安です(出典:SUUMO)。築年数の浅い物件も比較的多く、駐車場付きが当たり前なのも地方ならでは。中心部を離れれば、庭付きの一戸建ても選びやすくなります。

買い物環境

中心部にはショッピングセンター「ELM(エルムの街)」やロードサイド店が集まり、日用品の買い物に困ることはほとんどありません。大型スーパーやドラッグストアも各所にあります。車で回れば一通りそろうので、生活の利便性は地方都市としてかなり高いほうですよ。

子育て・教育

青森県は0〜5歳人口あたりの保育所数が全国でも多く、待機児童ゼロが続いています。市内にも保育園・幼稚園がそろい、「子育てひろば」など親子を支える取り組みも行われています(出典:五所川原市移住支援サイト「ごしょぐらし」)。自然のなかで子どもをのびのび育てたい家庭に向いた環境です。

医療環境

市内には、西北五地域医療圏の中核病院「つがる総合病院」があります。2014年に開院した災害拠点病院で、内科・外科・小児科・産婦人科をはじめ幅広い診療科を備えています(出典:つがる西北五広域連合)。救急にも対応する大きな病院が市内にあるのは、暮らすうえで大きな安心材料になります。

エリア別の暮らし視点

中心部は買い物・病院・行政が徒歩圏にまとまり、利便性を重視する人向き。金木エリアは津軽鉄道沿線の静かな住宅地で、文学のまちらしい落ち着きがあります。市浦エリアは自然が豊かな反面、中心部までは車移動が前提になります。暮らし方に合わせてエリアを選べるのが、合併で広くなったこの市の強みですね。

五所川原市へのアクセス

五所川原市へは、空の便なら青森空港、鉄道なら新青森駅、車なら津軽自動車道が玄関口になります。首都圏からは飛行機か新幹線、近隣からは車やバスが基本です。手段ごとに整理していきます。

車でのアクセス

津軽自動車道の五所川原ICから市役所・立佞武多の館まで約10分、東北自動車道の浪岡IC利用なら約15分です(出典:五所川原市公式観光サイト)。斜陽館へは五所川原北ICから国道339号で約15分、十三湖へは約35分。市内も周辺も、車があるといちばん自由に動けます。

鉄道+バスでのアクセス

東京からは東北新幹線で新青森駅まで約3時間、そこから奥羽本線と五能線を乗り継いで五所川原駅まで約1時間です(出典:五所川原市公式観光サイト)。五能線は本数が少なめなので、弘南バスの五所川原〜青森線も便利です。青森駅から五所川原駅までバスで約75分、料金1,110円が目安です(出典:弘南バス)。

飛行機でのアクセス

最寄りは青森空港で、羽田からは約1時間15〜20分、新千歳からは約50分、伊丹からは約1時間30〜35分です(出典:五所川原市公式観光サイト)。空港から五所川原までは車で約45分。予約型の乗合タクシー(青森空港⇔五所川原駅・立佞武多の館、約50分・大人5,000円)もあり、前日までの予約で利用できます。

町内移動の現実的アドバイス

市内の移動は車が基本で、レンタカーやタクシーも使えます。観光で金木方面へ向かうなら、津軽鉄道に乗ってのんびり車窓を楽しむのもおすすめ。飛び地の市浦・十三湖は公共交通の本数が限られるので、車かツアーで計画的に動くと安心ですよ。


交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。

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【地元住民に直撃!】五所川原市の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

りんご農家をしています。このあたりは津軽平野の真ん中で、米とりんごで生きてきた土地なんです。秋の収穫期は朝から晩まで畑にいます。

果肉まで赤いりんごは、世界でもこの市でしか作っていないと聞いて、誇りに思いながら育てています。手はかかりますけど、やめられませんね。

Q2.五所川原市に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

やっぱり夏の立佞武多ですね。見上げるほど大きな灯籠が夜の街を進む迫力は、写真では伝わらないので一度は生で見てほしいです。

あと地元の人間として推したいのは十三湖です。海でも川でもない静かな水面を眺めながら、しじみ汁をすする時間が、なんとも言えず落ち着くんですよ。

Q3.五所川原市でお土産を買うとしたらなんですか?

オーソドックスなのは、やっぱりりんご。生のりんごやジュースは間違いないです。市の物産を扱うところで手に入りますよ。

地元の人間がよく持っていくのは、十三湖のしじみと、昔ながらの干し餅ですね。もち米で作る干し餅は、バターで焼くと香ばしくて、知る人ぞ知る味なんです。

Q4.外から人が来たときに、五所川原市でまず連れていく店はどこですか?

まずは湖のほとりで、しじみをたっぷり使った汁物を出してくれるお店に連れていきます。大粒の身を噛むと旨みがじゅわっと広がって、みんな驚くんです。

あとは中心部の昔ながらの食堂ですね。出汁と油の匂いがする店で、地元の常連にまじって食べると、ここに来た実感がわくと思います。

Q5.五所川原市はどんな気質だと思いますか?

津軽の人らしく、口数は多くないけど芯が強いです。地元では強情っぱりを「じょっぱり」と言いますが、まさにそんな気質だと思います。

不器用に見えても、一度心を開くと身内のように世話を焼いてくれる。雪深い冬を一緒に越えてきた土地だからこその温かさだと感じています。

Q6.昔に比べて、五所川原市の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直に言うと、若い人が減って、中心部もにぎわいが落ち着いてしまいました。商店街の顔ぶれも、昔とはずいぶん変わりましたね。

それでも立佞武多の季節になると、街全体が一気に息を吹き返します。祭りに帰ってくる人も多くて、ここの底力はまだまだあると感じています。

Q7.五所川原市のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

長く休んでいた立佞武多の館がまた開くと聞いて、楽しみにしています。市の顔ともいえる場所なので、また人が集まってくれたら嬉しいです。

個人的には、りんごやしじみといった地のものを、もっと外の人に知ってもらう活動が広がってほしい。若い人が戻れる町になればと願っています。

五所川原市の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

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