【青森県田舎館村】ってどんなとこ?田んぼアート発祥の地【地元民のリアルな声あり】

青森県田舎館村の田んぼアート:色の異なる稲を使い、水田を巨大なキャンバスに見立てて絵画を描き出す、田舎館村が発祥の芸術イベントです 。

田舎館村(いなかだてむら)は、青森県中央部・津軽平野の南に位置する人口6,675人の小さな村です。弘前と黒石のちょうど中間にあります。

田舎館村の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 田んぼアート発祥の地──1993年に全国で初めて始まった、色の違う稲で描く巨大な絵
  • ✅ 国史跡「垂柳遺跡」──約2100年前、弥生時代の水田跡656枚が出土した稲作北限の地
  • ✅ 天守と大手門を備えた城郭風の村役場──その展望台が田んぼアートの観覧会場
  • ✅ 第49代横綱・栃ノ海のふるさと
  • ✅ 低アミロース米「あさゆき」を育む津軽屈指の米どころ

「田んぼアートを一度は見てみたい人」「弥生時代や稲作の歴史に興味がある人」「津軽の静かな農村をゆっくり歩きたい人」におすすめの村です。本記事では、観光・歴史・文化・特産まで、田舎館村の見どころを順番に紹介していきます。

人口6,675 人 ※2026年5月1日時点(推計人口)
面積22.35 km²
人口密度299 人/km²

地理的には、北は藤崎町、東は黒石市、南は平川市、西は弘前市に接します(出典:全国観光資源台帳(日本交通公社))。村の中央を浅瀬石川が東西に流れ、弘前市との境を平川が南北に流れます。東に八甲田山、西に岩木山を望む津軽平野のただ中にある村です(出典:田舎館村公式サイト)。

面積22.35km²、東西9km・南北6.5kmという小さな村に、「全国初」「稲作北限」と呼ばれる見どころが詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

田舎館村の推しポイント

田舎館村を語るうえで外せないのが、村役場の隣に広がる田んぼアートです。今では全国に広がったこの取り組みも、始まりはこの村でした。さらに、その田んぼの足元には約2100年前の弥生時代の水田跡が眠っています。「米を作る村」という一本の軸が、観光・歴史・人物・産業のすべてにつながっているのが田舎館村の面白さなんですよ。ここからは、その顔ぶれを5つに分けて見ていきます。

推しポイント1:田んぼアート発祥の地

色の異なる稲を絵の具代わりに植え分け、巨大な絵を描く「田んぼアート」。これを1993年に村おこしとして全国で初めて始めたのが、この田舎館村です(出典:田舎館村公式サイト)。現在は村役場横の第1会場と、道の駅いなかだての第2会場の2か所で、それぞれ別のテーマを描いています。展望台から見下ろすと、田んぼがそのまま一枚の絵になっていて驚きますよ。

推しポイント2:垂柳遺跡──稲作北限の弥生遺跡

村内の垂柳遺跡は、弥生時代中期末(約2100年前)の水田跡が656枚も見つかった国の史跡です。これによって「東北では弥生時代に稲作はなかった」という当時の定説が覆りました(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。水田跡には、当時の人が残した足跡まで残っています。村が「米づくり」とともに歩んできたことが、足元の地層からも分かるんです。

推しポイント3:天守を備えた城郭風の村役場

田舎館村の役場は、天守と大手門を構えた城郭風の外観で知られています。中世にこの地を治めた田舎舘城にちなんだ姿で、観光客の目を引く存在です。プラモデル化もされました。役場でありながら展望台を兼ねていて、第1田んぼアートはこの建物から観覧します。「役場を見に行く」という珍しい体験ができる村なんですよ。

推しポイント4:横綱・栃ノ海のふるさと

この村は、第49代横綱・栃ノ海晃嘉(とちのうみ てるよし)の出身地です(出典:日本相撲協会公式サイト)。1938年に旧光田寺村のりんご園の家に生まれ、1964年に横綱へ昇進しました。小柄ながら技能で名を上げた力士で、地元では今も誇りとして語り継がれています。

推しポイント5:低アミロース米「あさゆき」を育む米どころ

津軽平野の真ん中にある田舎館村は、古くからの米どころです。なかでも村の生産者団体「稲華会」が手がける低アミロース米「あさゆき」は、冷めても粘りと柔らかさが残るのが特徴です(出典:青森県産業技術センター)。田んぼアートの背景には、こうした稲作の確かな土台があります。

田舎館村の歴史

田舎館村の歴史は、大きく三つの時代で捉えると分かりやすくなります。第一に、稲作が根づいた弥生時代。第二に、武将の館が置かれた中世。第三に、合併を経て「田んぼアートの村」として知られるようになった近代以降です。いずれの時代にも「米」と「田んぼ」が一本の糸のように通っているのが、この村の歴史の特徴です。

弥生時代──稲作の北限が築かれた地

村内の垂柳遺跡からは、弥生時代中期末の水田跡が656枚見つかっています。1982年から翌年にかけての発掘で確認されたもので、東北地方北部でも弥生時代に稲作が行われていたことを示す貴重な証拠となりました(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。村が「北方稲作文化発祥の地」を名乗る根拠が、ここにあります。

中世──田舎舘城と千徳氏

南北朝の動乱期には、この地ですでに合戦の記録が残されています。戦国時代には田舎舘城に千徳氏が居住し、津軽地方の勢力争いの一角を担いました(出典:全国観光資源台帳(日本交通公社))。城郭風の村役場が建つ役場東側一帯が、その城址と伝えられています。

近代以降──合併と「田んぼアートの村」へ

現在の田舎館村は、1955年(昭和30年)4月1日に旧田舎舘村と光田寺村が合併して誕生しました(出典:田舎館村公式サイト)。その後、1993年に村おこしとして田んぼアートが始まり、これが全国へ、さらに海外へと広がっていきました。弥生時代から続く稲作の村が、稲そのものを表現の手段に変えたのが現代の姿です。

田舎館村の文化・風習

方言と話し方の特徴

田舎館村を含む津軽地方では、独特の「津軽弁」が話されています。とにかく言葉が短く濁音が多いのが特徴で、はじめて聞くと別の言語のように感じる人もいるほどです。

たとえば(私)、(あなた)、たげ(とても・すごく)、めごい(かわいい)、けやぐ(友達)、まいね(だめ)、へば(それじゃあ)などがよく使われます。なかでも有名なのが「どさ?」(どこへ行くの?)と「ゆさ」(お湯=銭湯へ)という、ひと言だけで会話が成り立つやりとり。短いのにちゃんと伝わる、合理的な言葉なんですよ。

米とともにある食卓

米どころだけあって、食卓の主役はやはりごはんです。低アミロース米のあさゆきは冷めても柔らかいので、おにぎりやお弁当にすると違いがよく分かります。津軽では「」(美味しい)という短い一言がそのまま褒め言葉になります。新米の季節、炊きたてを一口食べて思わず「めっ」と漏らす、そんな食卓が想像できる土地です。

田んぼと向き合う暮らしと四季

春は田植え、夏は青々と育つ稲と田んぼアート、秋は黄金色の稲刈り、冬は雪に閉ざされる──田舎館村の一年は、田んぼのリズムとともに巡ります。田んぼアートでは田植え体験や稲刈り体験のツアーも行われていて、住民だけでなく訪れた人も稲作に参加できます。気候は亜寒帯性で冬の寒さは厳しいですが、その分、雪解けから始まる春の田んぼには独特の張りがあります。

田舎館村の特産品・食

特産品1:低アミロース米「あさゆき」

田舎館村を代表する米が、青森県生まれの低アミロース米「あさゆき」です。一般のうるち米よりアミロースが少なく、炊くと粘りが強く柔らかい。そして冷めても硬くなりにくいので、おにぎりやお弁当にぴったりなんですよ(出典:青森県産業技術センター)。村の生産者団体「稲華会」が栽培に力を入れている品種で、流通量が多くないぶん、出会えたらぜひ味わってほしい一品です。旬は秋の新米シーズンです。

特産品2:りんご

津軽といえばりんご。田舎館村でも浅瀬石川沿いを中心にりんごが栽培されています。津軽のりんごは寒暖差のある気候で育つため、甘みと酸味のバランスがよく、シャキッとした歯ごたえが魅力です。秋から冬にかけてが収穫の最盛期。そのまま生でかじるのはもちろん、ジュースや加工品でも津軽の味を楽しめます。

特産品3:ぶどう「スチューベン」

果樹栽培も盛んで、なかでも青森を代表する品種が黒い小粒のぶどう「スチューベン」。濃厚な甘さと、種離れのよい果肉が特徴です。よく冷やして食べると、はちみつのような甘さが口いっぱいに広がります。旬は秋。寒い土地でじっくり糖度を蓄えた、津軽ならではの濃い味わいです。

特産品4:いちごとシクラメン

田舎館村では、いちごの栽培や、冬を彩るシクラメンなどの花卉栽培も行われています。いちごは中世の田舎舘城主の妻にちなんだキャラクター「いち姫」のパッケージで親しまれ、地域のシンボルにもなっています。米・果物・花と、ひとつの小さな村でこれだけ多彩な作物が育つのは、肥沃な沖積土と豊かな水に恵まれているからこそなんですよ。


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田舎館村の観光スポット

田舎館村の見どころは、ぎゅっとコンパクトにまとまっています。村の中心にある役場と、東側の道の駅いなかだて。この2か所を押さえれば、田んぼアートも弥生時代の遺跡も、まとめて楽しめてしまうんですよ。車なら半日、じっくり歩いても1日あれば回りきれる、旅しやすい村です。

田んぼアートを見下ろす2つの展望台

  • 第1田んぼアート(田舎館村展望台) – 城郭風の村役場そのものが展望台になっていて、4階デッキや天守風の上階から巨大な稲の絵を見下ろせます。開館は9:00〜17:00(最終入館16:30)、観覧料は大人300円・小学生100円・未就学児無料です(出典:田舎館村公式サイト)。2026年のテーマは弘前・久渡寺の「幽霊画」(出典:田舎館村公式サイト)。真上から見ると、稲の植え分けだけで描かれているとは思えない緻密さに驚きますよ。
  • 第2田んぼアート(弥生の里展望所) – 道の駅いなかだての敷地内にある展望所から眺める会場です。2026年のテーマは青森のご当地アイドル「りんご娘」。料金は第1会場と同じく大人300円・小学生100円です。展望所の足元には、石を敷き詰めて描く「石アート」もあって、こちらも見ごたえがあります。弘南鉄道「田んぼアート駅」から歩いてすぐなのも嬉しいところです。

弥生時代の稲作にふれるスポット

  • 垂柳遺跡 – 約2100年前、弥生時代中期末の水田跡が656枚も見つかった国の史跡です。2000年(平成12年)4月11日に国史跡に指定されました(出典:田舎館村公式サイト)。現在は小さな水田161枚を復元した「弥生体験田」になっていて、田植えや稲刈りの体験ができます。2000年前と同じ場所で稲が育つ景色には、不思議な感慨があります。
  • 田舎館村埋蔵文化財センター 弥生館・田舎館村博物館 – 垂柳遺跡の隣接遺跡である高樋(3)遺跡の水田跡を、屋根をかけて保存展示しています。なんと弥生人の足跡が残った地面の上を実際に歩けるんですよ。開館は10:00〜17:00(最終入場16:30)、月曜休館、入館料は大人300円・小中高生は割安、博物館も共通券で見られます(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。土器に手で触れられるのも、ここならではです。

立ち寄り・休憩スポット

  • 道の駅いなかだて「弥生の里」 – 約7.5haの広い敷地に、産地直売センター・レストラン・遊具施設・パターゴルフ場まで揃った道の駅です。産直は8:30〜18:00(12〜3月は17:30まで)、レストラン「ジャイゴ」は11:00〜17:30ごろ営業しています(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。「ジャイゴ」は津軽弁で「田舎」の意味。古代米を練り込んだ弥生ラーメンや、いちごスイーツも人気です。第2田んぼアートの拠点としてもぴったりですよ。

田舎館村の観光ルート

計算中…

田舎館村はとにかくコンパクトなので、見どころが密集しているのが旅のしやすさにつながっています。村内だけで完結する半日ルートと、隣の弘前市黒石市まで足をのばす1日の広域ルート、両方を組みやすい立地なんですよ。

【車・半日】田んぼアートと弥生体験の村内ルート

9:00 道の駅いなかだて → 11:00 垂柳遺跡 → 12:30 村役場(車・各5〜10分)

道の駅いなかだて「弥生の里」(60分)→ まずは第2田んぼアートを展望所から。朝のうちは光がやわらかく、稲の色がきれいに出ます。

田舎館村埋蔵文化財センター 弥生館(60分)→ 道の駅の隣。弥生人の足跡の上を歩いて、稲作の原点にふれましょう。

垂柳遺跡(30分)→ 復元された弥生体験田を眺めて、2000年前の景色を想像する時間です。

田舎館村役場(第1田んぼアート)(60分)→ 締めは城郭風の役場へ。天守風の展望台から見下ろす一枚は、村のクライマックスです。

【鉄道・半日】弘南鉄道で行く田んぼアート駅ルート

10:00 弘前駅 → 10:20 田んぼアート駅(弘南鉄道・約20分)

田んぼアート駅(出発)→ 田んぼアート開催期間中だけ開く臨時駅。降りた瞬間から旅気分が高まります。

第2田んぼアート(弥生の里展望所)(60分)→ 駅から徒歩すぐ。鉄道旅でもアクセス抜群です。

道の駅いなかだて(60分)→ 産直やレストランでひと休み。お土産もここで揃います。

田舎館村埋蔵文化財センター 弥生館(60分)→ 道の駅エリア内で完結できるので、車がなくても弥生時代を味わえます。

【車・1日】田舎館+黒石・弘前の広域ルート

9:00 田舎館村役場 → 11:00 黒石こみせ通り(車約15分)→ 14:00 弘前公園(車約30分)

田舎館村役場(第1田んぼアート)(90分)→ 朝いちで田んぼアートを観覧。村の顔をまず押さえます。

黒石こみせ通り(90分)→ 隣の黒石市へ。江戸時代から続くアーケード状の町並みを歩きます。

③昼食・休憩 → 黒石名物のつゆ焼きそばなど、津軽のローカルグルメで腹ごしらえを。

弘前公園(弘前城)(120分)→ さらに弘前市へ。季節の花や天守を楽しんで、津軽の旅を締めくくります。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

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田舎館村の年間イベント

田舎館村のイベントは、やっぱり「田んぼ」と「稲」が主役です。夏は田んぼアート、秋は収穫の祭り、そして冬は雪を使ったアートへ。一年を通して、稲作の村らしい季節の移ろいを楽しめるんですよ。

春〜夏:田んぼアートと田植え体験、ねぷた

初夏の田植えで始まり、稲が育つ7月中旬から8月中旬が田んぼアートの見ごろです(出典:田舎館村公式サイト)。この時期は稲が隙間なく育ち、発色も最高。展望台から見下ろすと、思わず声が出る完成度です。

毎年8月には「田舎館村ねぷた合同運行」も行われます(2025年は第48回が8月に開催)(出典:田舎館村商工会)。夕暮れの村を、灯りをともしたねぷたと津軽のお囃子が練り歩く、夏の風物詩です。

秋:稲刈り体験と収穫感謝祭&シクラメン市

稲刈りの季節が終わると、村は収穫を祝うモードに入ります。毎年11月に開かれる「収穫感謝祭&シクラメン市」では、約3,000鉢ものシクラメンが体育館を彩り、模擬競りや展示即売でにぎわいます(出典:田舎館村公式サイト)。

会場には米や野菜の出店、キッチンカーも並び、芸能発表やお囃子演奏で2日間ずっと活気にあふれます。村じゅうの人が集まる、あたたかいお祭りなんですよ。

冬:冬の田んぼアート(スノーアート)

雪に閉ざされる冬も、この村は止まりません。2016年に始まった「冬の田んぼアート」では、第2会場に光と影で描く「スノーアート」が登場します(出典:田舎館村公式サイト)。例年1月下旬から2月ごろに公開され、雪と遊ぶ体験プログラムも用意されます。夏とはまったく違う、白一色のアートを楽しめます。

田舎館村のエリア別の顔

東西9km・南北6.5kmの小さな田舎館村ですが、エリアごとに少しずつ表情が違います。役場のある中心部、道の駅のある東側、遺跡の眠る垂柳。旅の目的によって、どこを起点にするか変えると動きやすいですよ。

田舎舘・中心部エリア──村の顔が集まる役場まわり

城郭風の村役場を中心としたエリアで、第1田んぼアートの会場もここです。役場の東側一帯は、かつて田舎舘城があったと伝わる場所でもあります。村の歴史と現在の名物が重なる、まず最初に訪れたい中心地。田んぼアートを目当てに来るなら、ここを起点にするのがおすすめですよ。

高樋エリア──道の駅と弥生の里が広がる東側

東北自動車道の黒石ICに近い東側のエリアで、道の駅いなかだてや埋蔵文化財センター、第2田んぼアートが集まっています。産直やレストラン、遊具施設もあり、家族連れがゆっくり過ごすのにぴったり。車旅の拠点にも、子ども連れのお出かけにも向いたエリアです。

垂柳エリア──稲作のルーツが眠る田園地帯

国史跡・垂柳遺跡のある一帯で、見渡すかぎりの水田が広がる、いかにも津軽平野らしい風景が楽しめます。復元された弥生体験田もこのエリア。観光地として整備されすぎていない、素朴な田園の空気を味わいたい人に向いています。静かに歩いて、稲作の村の原点を感じてみてください。

田舎館村の気候・季節の暮らし

田舎館村は、津軽平野のただ中にある亜寒帯性の気候です。隣接する黒石のアメダス平年値(1991〜2020年)では、年平均気温10.2℃、8月の平均気温は23.0℃、1月は-1.8℃となっています(出典:気象庁)。夏と冬の寒暖差がはっきりした、四季のメリハリが大きい土地なんですよ。

夏──7月〜8月の暮らし

夏は8月の日最高気温の平年値が27.6℃と、内陸らしく日中はしっかり暑くなります(出典:気象庁)。とはいえ朝晩は涼しく、田んぼを渡る風が心地よい季節です。

この時期は田んぼアートが見ごろを迎え、村がいちばんにぎわう季節でもあります。青々とした稲の海の中を歩くと、夏らしい開放感がありますよ。

冬──12月〜3月の暮らし

冬は1月の日最低気温の平年値が-5.2℃まで下がり、雪が積もる本格的な雪国です(出典:気象庁)。津軽平野は積雪の多い地域で、暮らしには除雪が欠かせません。

水道メーターの検針も冬期は積雪で難しくなるため、村では12月〜3月を推定水量で請求し、春に精算する仕組みをとっています。雪と付き合う知恵が、暮らしのあちこちに息づいているんです。

一方で、この雪を逆手にとったのが第2会場の「冬の田んぼアート」。厳しい冬も、楽しみに変えてしまう村の発想力が見えてきます。

春・秋──稲作とともに巡る季節

春は雪解けとともに田起こし・田植えが始まり、村全体が農作業のリズムに切り替わります。5月の平均気温は14.0℃ほどで、過ごしやすい季節です。

秋は稲刈りの季節。黄金色に実った田んぼが広がり、収穫感謝祭でにぎわいます。年間降水量は1060mm前後と、極端に多くも少なくもない、稲作に向いた気候です。

田舎館村の移住・暮らし情報

田舎館村で暮らすなら、キーワードは「弘前・黒石への近さ」です。村内はコンパクトな農村ですが、車で20分も走れば弘前市の市街地に出られます。日常は静かに、買い物や通勤は近隣都市で、という暮らし方がしやすい立地なんですよ。

通勤・通学

村内には大きな職場が限られるため、弘前市黒石市へ車で通う人が多いと考えられます。弘前市街までは車でおよそ20分、黒石市街までは約10分という近さです。

通学は、村内の小中学校に通ったあと、高校は弘前・黒石方面に進むのが一般的です。鉄道は弘南鉄道弘南線が弘前と黒石を結んでいます。

住宅環境

田園が広がる村なので、住まいは持ち家・一戸建てが中心です。賃貸物件の数は多くないため、移住を考えるなら早めの情報収集がおすすめです。隣接する弘前市まで視野を広げると、選択肢はぐっと増えます。

買い物環境

日常の買い物は、道の駅いなかだての産地直売センターや村内の店舗が便利です。地元の新鮮な野菜や果物が手に入るのは、農村ならではの強みですよね。まとまった買い物は、車で弘前や黒石のロードサイド店に出るスタイルになります。

子育て・教育

村内には田舎館小学校(大根子字牧ヶ袋)と田舎館中学校(畑中字観妙寺)があります(出典:田舎館村公式サイト)。小学校は2011年に村内3校を統合した1校です。少人数で目が届きやすい環境と考えられます。村では子育て・就学を支える各種支援も設けているので、詳しくは村公式サイトで確認してみてください。

医療環境

村内には診療所があり、日常的なかかりつけ医療はまかなえます。入院や専門的な治療が必要なときは、車で20分前後の弘前市や黒石市にある総合病院を利用するのが現実的です。国民健康保険などの手続きは役場住民課で受け付けています(出典:田舎館村公式サイト)。

エリア別の暮らし視点

中心部(田舎舘地区)は役場や学校に近く、生活の便がよいエリアです。東側の高樋地区は道の駅があり、買い物や子どもの遊び場に困りません。垂柳など田園エリアは、静かにのびのび暮らしたい人向き。どこに住んでも弘前・黒石が近いのが、この村の安心感です。

田舎館村へのアクセス

田舎館村は青森県のほぼ真ん中にあり、車でのアクセスがいちばんスムーズです。東北自動車道の黒石ICが近く、青森市・弘前市・黒石市のいずれからも30〜40分圏内。鉄道やバスでも行ける、開けた立地です。

車でのアクセス

青森市から約40分、弘前市から約20分、黒石市から約10分です(出典:田舎館村田んぼアートオフィシャルサイト)。東北自動車道なら黒石ICが最寄りで、村内の道の駅いなかだてまで10分ほど。村内は道が広く、車があれば移動に困りません。

鉄道+バスでのアクセス

鉄道は弘南鉄道弘南線が通り、村内に田舎館駅と、田んぼアート期間限定の田んぼアート駅があります。バスは弘南バスが弘前駅前5番乗り場から「黒石・大川原行き」で約20分、畑中バス停で降りて徒歩約3分です(出典:田舎館村公式サイト)。第2田んぼアートへ行くなら、田んぼアート駅から徒歩すぐが便利ですよ。

飛行機・新幹線でのアクセス

遠方からは、空路なら青森空港が最寄りで、車でおよそ30分前後です。東京方面からは東北新幹線で新青森駅まで行き、JR奥羽本線に乗り換えて川部駅へ。川部駅からはタクシーで約10分です。乗り換えはありますが、新幹線+在来線でたどり着けます。

村内移動の現実的アドバイス

正直なところ、村内をくまなく回るなら車がいちばん快適です。鉄道やバスもありますが本数は限られるので、観光なら田んぼアート期間に弘南鉄道を使い、それ以外はレンタカーを組み合わせると動きやすいですよ。


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【地元住民に直撃!】田舎館村の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

米農家をしています。普通のお米のほかに、田んぼアートに使う色の違う苗を育てているんですよ。古代米みたいな品種を、葉の色を見ながら植え分け用に仕立てていくんです。

この村は弥生時代から稲を作り続けてきた土地ですから、田んぼと向き合う仕事をしているのは、自分の中ではごく自然なことなんです。

Q2.田舎館村に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

やっぱり田んぼアートですね。城のような形をした役場の展望台から見下ろすと、稲だけであれだけの絵が描けるのかと、毎年見ても驚きます。

あとは地元の人間として、垂柳の田園を歩いてほしい。二千年前と同じ場所で稲が実っている、あの静かな景色は、観光地化されていないぶん本物の空気が残っているんです。

Q3.田舎館村でお土産を買うとしたらなんですか?

まずはお米です。冷めても柔らかいお米があって、おにぎりにすると違いがよく分かります。米どころの村ですから、これは外せません。

地元の人間としては、秋の黒くて甘いぶどうや、りんごもおすすめ。道の駅の直売所に並ぶ、その時期だけの果物を選ぶのが一番間違いないですよ。

Q4.外から人が来たときに、田舎館村でまず連れていく店はどこですか?

道の駅にあるレストランへ連れていきます。古代米を練り込んだ麺なんかがあって、ここでしか食べられない味なので、よその人には喜ばれるんです。

食べたあとは、隣の文化財センターで弥生時代の水田跡の上を歩いてもらいます。お腹も歴史も満たせる、村らしい組み合わせだと思っています。

Q5.田舎館村はどんな気質だと思いますか?

口数は多くないけれど、芯は粘り強い人が多いですね。雪も多いし、米作りは手間もかかる土地ですから、黙々と続ける根気が自然と身についているんだと思います。

その代わり、村の行事になるとみんな本気で集まる。村民が集う催しでは、普段静かな人ほど張り切るんですよ。

Q6.昔に比べて、田舎館村の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直、人は減りました。田んぼを継ぐ若い人も少なくなって、それは課題だと感じています。

ただ、田んぼアートが始まってからは、外から来る人の数がまるで変わりました。村長をはじめ村全体で続けてきたことが、夏には世界中から人を呼ぶようになって。静かな農村に、季節ごとの賑わいが戻ってきた感じはありますね。

Q7.田舎館村のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

大きな建物がどんどんできる村ではないですけど、冬の田んぼアートのように、雪の季節も楽しめる取り組みが続いているのは嬉しいですね。

水源でもある川と田んぼを守りながら、子どもたちが田植えや稲刈りを体験できる場が残っていくこと。それが一番の願いで、村の運動公園あたりにも、もっと人が集まる活気が広がればと思っています。

田舎館村の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

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