【北海道東神楽町】ってどんなとこ?花のまちと旭川空港の町

北海道東神楽町のひじり野西公園にある水の広場:球体から溢れる水が人工の川を流れる、夏に子どもたちが安全に水遊びを楽しめる親水エリアです。

東神楽町(ひがしかぐらちょう)は、北海道上川郡・上川盆地に位置する人口9,582人の町です。北海道第2の都市・旭川市の南東に隣接し、町内に道北の空の玄関口「旭川空港」を抱えています。

東神楽町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 「花のまち」──2000年の全国花のまちづくりコンクールで最優秀賞「建設大臣賞」を受賞した日本屈指の花の町
  • 旭川空港のお膝元──道北の空の玄関口は実は東神楽町内にある
  • 道内屈指の米どころ──大雪山の伏流水で育つ「ななつぼし」「ゆめぴりか」の産地
  • 旭川家具の生産地──道産材の木目を生かした家具づくりが盛ん
  • 全道No.1の人口増加率──平成27年国勢調査で増加率10.1%の住みここち良いベッドタウン

「子育て世代の移住先を探している人」「旭川旅行で立ち寄り先を探している人」「花や農業に興味がある人」に特におすすめの町。本記事では、観光・特産・歴史から、地元目線で見た東神楽町の素顔をじっくり紹介します。

人口9,582 人 ※2026年4月30日時点(住民基本台帳)
面積68.50 km²
人口密度140 人/km²

地理的には、北から東は東川町、南は美瑛町、西から北は旭川市に囲まれています。町域は東西約21.7km・南北約6.2kmと細長く、北海道内では比較的面積の狭い町です。鉄道は通っていませんが、JR旭川駅まで車で約25分、旭川空港は町内にあり中心部から車で約5分とアクセスは抜群。

花・米・空港・家具・住みやすさ──小さな町に「全国一」「全道一」の要素がぎゅっと詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

東神楽町の推しポイント

面積68.50km²の小さな町ですが、東神楽町には全国に誇れる顔がいくつもあります。半世紀以上続く「花のまちづくり」、町内に立地する旭川空港、大雪山の伏流水で育つお米、旭川家具の生産地、そして子育て世代に選ばれ続けるベッドタウン「ひじり野地区」。観光で訪れても、住む場所として考えても、この町は違った魅力を見せてくれます。

推しポイント1:半世紀続く「花のまち」

東神楽町は1969年に『花のある職場コンクール』で内閣総理大臣賞、2000年には全国花のまちづくりコンクールで最優秀賞「建設大臣賞」を受賞しています。2001年にはカナダで開催された国際コンクール『コミュニティーズ・イン・ブルーム』に日本代表として参加するなど、花を軸にしたまちづくりは町の文化そのもの。毎年6月の「フラワーフェスタ」、8月の「ひがしかぐら花まつり」では、町中が色とりどりの花であふれます。

推しポイント2:道北の空の玄関「旭川空港」

名前は「旭川」ですが、実は旭川空港のターミナルビルがあるのは東神楽町内。東京便が1日8往復、大阪・名古屋への便も発着する道北最大の空港です。1966年に開港し、1998年には2,500mの滑走路が供用開始。空港から町中心部までは車でわずか5分、富良野や美瑛、旭岳といった北海道の観光名所へのアクセスも抜群です。

推しポイント3:大雪山の伏流水で育つ「ななつぼし」

東神楽町を含む上川盆地は、北海道屈指の米どころ。大雪山連峰から流れる忠別川の水と肥沃な土壌で育つ「ななつぼし」「ゆめぴりか」「おぼろづき」は、JA東神楽の「ライスファクトリー」で産地精米され、つやと甘みのバランスが抜群と評価されています。

推しポイント4:道産材を生かす「旭川家具」

世界的にも知られる旭川家具の生産地のひとつが東神楽町。1977年に造成された「東神楽工業団地」には家具メーカーや木工事業所が集積し、北海道の木目を生かした美しい家具が日々生まれています。家具好きにはたまらない工房巡りもできる町です。

推しポイント5:全道No.1の人口増加率を記録した「ひじり野地区」

1989年から始まった「ひじり野地区」の大規模宅地開発により、1990年に約5,700人だった町の人口は2013年に1万人を突破。「平成17年・27年国勢調査」では2回連続で北海道内第1位の人口増加率となり、特に平成27年は10.1%という驚異的な数字を記録しました。子育て支援が充実した、旭川都市圏のベッドタウンとして根強い人気があります。

東神楽町の歴史

東神楽町の歴史は、明治時代の御料地開拓から始まります。1943年に神楽村から分村して東神楽村が誕生し、1966年に町制を施行。同じ年に旭川空港が開港しました。平成に入ると「ひじり野地区」の宅地開発で人口が急増し、農業と住宅地が共存する独自の発展を遂げてきました。

地名の由来とアイヌ語

「神楽」という地名は、アイヌ語の「ヘッチェウシイ(hetce-us-i)」に由来します。意味は「囃し・つけている・所」あるいは「神々の遊ぶところ」と解釈されています。1943年(昭和18年)に神楽村(現在の旭川市神楽地区)から分村した際、母村の東側に位置したことから「東神楽村」と名付けられました。

近代の開拓と町制施行

町域は明治21年に帝室御料地に定められた地域の一部で、大正時代の農民運動「神楽村御料地争議」を経て未開地が開放され、町域の半分以上が耕地化されました。1947年(昭和22年)には豪雨による忠別川の大氾濫が発生。1966年(昭和41年)に町制を施行し東神楽町となり、同年に旭川空港が開港、「花いっぱい運動」も推進されるなど、町の今を作る出来事が一気に起こりました。

現代──「花のまち」と「ひじり野」の発展

1969年に『花のある職場コンクール』で内閣総理大臣賞を受賞して以降、花のまちづくりは町のアイデンティティとなりました。1989年(平成元年)から始まった「ひじり野団地」造成は、旭川駅から約6kmという立地の良さから旭川都市圏のベッドタウンとして急成長。2013年にはマスコットキャラクター「かぐらっき~」が誕生し、2024年3月には複合庁舎「はなのわ」が完成するなど、町は今も進化を続けています。

東神楽町の文化・風習

方言と話し方の特徴

東神楽町では、北海道内陸部で広く使われる北海道方言が日常に溶け込んでいます。会話の終わりに「したっけ(それじゃあ・じゃあね)」、強調したいときに「なまら(とても・すごく)」、冬の朝の挨拶代わりに「しばれる(厳しく冷え込む)」といった言葉が自然と出てくるんですよね。「今朝はなまらしばれるね」が冬の定番フレーズだったりします。

食卓と季節の暮らし

米どころらしく、食卓の主役は炊きたての白いごはん。春は採れたてのグリーンアスパラ、夏は地元のトウモロコシやトマト、秋は新米、冬は漬物や佃煮と、季節がそのまま食卓に並びます。直売所「種と実セレクト」では、町の農作物を使った「ひがしかぐらジャム」や「黒豆カレー」、「三升漬」など、地元加工品も買えるんですよ。

人の気質と地域のつながり

北海道らしい、おおらかで距離の近いコミュニティが残る町です。「町民の顔がみえる」と総合計画でも明言されているほど、町民と行政の距離が近いのが特徴。「ひじり野地区」には若い子育て世代の移住者も多く、旧住民との新しい交流が生まれています。

四季のメリハリと豪雪

東神楽町は豪雪地帯に指定されており、冬季には-25℃前後まで気温が下がることも珍しくありません。一方で夏は35℃を超える日もある、寒暖差の大きい大陸性気候。2月には「ウィンターフェスティバル」、6月は「フラワーフェスタ」、8月は「ひがしかぐら花まつり」と、四季ごとに町を彩るイベントがあります。

東神楽町の特産品・食

特産品1:JA東神楽のお米「ななつぼし」

大雪山の伏流水と忠別川の水で育つ東神楽町の「ななつぼし」は、平成13年デビューの北海道米。粘りのある「国宝ローズ」を交配した品種で、つや・粘り・甘みのバランスが抜群、冷めてもおいしさが長持ちするのが特徴です。JA東神楽の精米施設「ライスファクトリー」では低温精米でていねいに仕上げられており、お弁当やお寿司にもなまら(すごく)合うんですよ。新米の出回る9〜10月が一番のおすすめ時期です。

特産品2:旬は5〜6月「グリーンアスパラ」

近年東神楽町で栽培が盛んなのがグリーンアスパラガス。寒暖差の大きい気候のおかげで甘みが強く、軸まで柔らかいのが特徴です。旬は5月〜6月の初夏。シンプルに塩茹でや焼きアスパラにすると、糖度の高さがダイレクトに伝わってきます。直売所では、太く瑞々しいアスパラが朝採れで並ぶことも。

特産品3:通年出荷の「ミツバ・ホウレンソウ」

ハウス栽培のミツバとホウレンソウも町の代表的な野菜。特にミツバは香りが強く、お吸い物や親子丼に入れると一気に料理の格が上がります。ホウレンソウは冬場の鍋物や、シンプルなおひたしにぴったり。野菜・園芸作物が幅広く展開されているのは、肥沃な上川盆地ならでは。

特産品4:道産材の温もり「旭川家具」

「旭川家具」の一翼を担う東神楽町の家具は、道産材の木目を生かした、シンプルで長く使えるデザインが特徴。1977年造成の「東神楽工業団地」内に複数の家具工房があり、職人の手仕事を感じられる椅子やテーブルが生み出されています。一生モノの家具を探している方には、訪れる価値のある町です。

特産品5:バイオテクノロジー活用の「イチゴ」

町では、バイオテクノロジーを活用したイチゴ栽培も行われています。寒冷地ならではの粒のしっかりとしたイチゴは、甘みと酸味のバランスが心地よい味わい。したっけ(それじゃあ)、お土産選びに迷ったら、町の農作物を使った「ひがしかぐらジャム」もぜひチェックしてみてくださいね。

東神楽町の観光スポット

東神楽町の観光は、ぎゅっと凝縮された68.50km²の中に「空港」「温泉」「森林公園」「ダム」が点在しているのが面白いところです。半日あればメインは押さえられますし、1日かけてのんびり巡ることもできる、ちょうどよいサイズ感。したっけ(それじゃあ)、エリアごとに見ていきましょう。

自然・公園で過ごすスポット

  • ひがしかぐら森林公園 – 中心部から東へ約8kmに広がる、町を代表する体験型リゾート(住所:東神楽町25号40番地)。園内には人造湖「東神楽遊水地」を中心に、約200本のエゾヤマザクラと約3,000本もの木々が四季を彩ります。サイクルモノレールやゴーカート、ボートで遊べるほか、コテージや本格的キャンプ場「フローレ」も完備。エゾヤマザクラが咲く5月のお花見シーズンと、新緑がまぶしい6〜7月がなまら(とても)気持ちいい時期なんですよ。
  • 忠別ダム – 町の東端に位置する、2007年竣工の多目的ダム。美瑛町・東神楽町・東川町の3町にまたがり、堤頂は約800mに及び、両岸を歩いて渡ることができます。大雪山系・旭岳のふもとに広がる広大な湖面と山並みのコントラストは圧巻。天人峡温泉や旭岳へ向かう途中に立ち寄れる絶景ドライブスポットです。
  • 義経公園 – 役場のある中心市街地、南1条東1丁目に位置する町民の憩いの公園。野球場やテニスコート、遊具に加え、桜の名所として知られています。「花のまち」の名にふさわしく、春には地域の人々がお花見と焼肉を楽しむ姿が見られる、町のリアルな空気を感じられる場所ですよ。

温泉・癒やしスポット

  • 森のゆ花神楽 – 2000年にひがしかぐら森林公園内にオープンした、宿泊もできる温泉施設。露天風呂から望む森の景色と、湯上がりに食べる地元食材のごはんが楽しみのひとつ。日帰り入浴もOKで、キャンプの帰りにひと風呂浴びていく人も多い、町の癒やしの拠点になっています。
  • アイス工房田村ファーム clover – 旭川空港から道路一本隔てた丘の上に建つアイスクリーム工房。田村牧場の搾りたて牛乳で作るアイス・ジェラートは、口に入れた瞬間にミルクの香りが広がる濃厚な味わい。営業は11時〜18時(売り切れ次第閉店)、定休日は水曜と冬期不定休(12〜3月)。夏には行列ができる人気店です。

空港・展望スポット

  • 旭川空港 展望デッキ – 道北の空の玄関口は、住所も東神楽町東2線16号98番地。3階の展望デッキは入場無料で、大雪山系を背景に離発着する飛行機を眺められます。空港ターミナルビルの営業時間は8:00〜20:30で年中無休。1階にはANA・JAL・台湾・韓国の航空会社カウンター、2階に直売所、3階にフードコートと、旅の入口・出口として楽しめる空間です。
  • アルティモール東神楽店 – 2015年にひじり野エリアにオープンしたショッピングセンター。アパレル、雑貨、飲食店に加え、隣接の地域密着型スーパー「ベストム東神楽店」では地元産野菜「ハル・マーケット」も購入可能。観光の途中で軽食やお土産を調達できる、町の便利スポットです。

東神楽町の観光ルート

東神楽町は面積68.50km²と道内でも比較的コンパクトな町。旭川空港を起点に、森林公園・温泉・ダムまでが車で30分圏内に収まります。ここでは「町内完結型」と「美瑛・旭岳まで足を伸ばす広域型」の3パターンを紹介します。

【車・1日】旭川空港発・東神楽町満喫ルート

10:00 旭川空港 → 10:15 アイス工房田村ファーム clover(車5分)
11:00 義経公園・東神楽中心市街地散策(車15分)
12:30 アルティモール東神楽店でランチ(車10分)
14:00 ひがしかぐら森林公園(車20分)
16:00 森のゆ花神楽で日帰り入浴(徒歩すぐ)
18:00 旭川空港へ戻る(車25分)

①旭川空港 展望デッキ(30分)
→ まずは町の象徴・旭川空港から。3階の展望デッキから大雪山系を見渡し、旅のスタートに「これから北海道だ」という気分を高めます。

②アイス工房田村ファーム clover(45分)
→ 空港から車5分。田村牧場の搾りたて牛乳で作るアイスを、丘の上で味わいます。営業は11時〜なので、午前中の早い便だと閉店中。お昼前後の訪問がベストです。

③ひがしかぐら森林公園(2時間)
→ 町のメインスポット。エゾヤマザクラと約3,000本の木々に囲まれた園内を歩き、人造湖のほとりでひと休み。なまら(すごく)リフレッシュできる場所なんですよ。

④森のゆ花神楽(1.5時間)
→ 森林公園のすぐそばで温泉。露天風呂で森の空気を吸い込みながら、1日の疲れを流せます。湯上がりに地元食材の夕食もおすすめ。

【車・半日】花とグルメのひじり野ルート

13:00 旭川駅 → 13:25 ひじり野公園(車25分)
14:00 アルティモール東神楽店(車5分)
15:30 義経公園(車10分)
16:30 田村ファーム clover(車10分)
17:30 旭川空港でフライト(車5分)

①ひじり野公園(30分)
→ 1994年開園の新興住宅地のシンボル公園。整備された遊歩道と季節の花壇が美しく、家族連れに人気です。

②アルティモール東神楽店(1時間)
→ ランチ&ショッピング。さかい珈琲(営業時間7:30〜21:00)でひと息ついたあと、隣接のベストムで地元野菜やお土産を物色できます。

③義経公園(30分)
→ 中心市街地の桜の名所。春なら花見、夏なら緑陰の散歩道として、町のリアルな日常を体感できる場所です。

④田村ファーム clover(30分)
→ 締めにアイス。空港まで車5分なので、フライト前の最後の一杯として最適です。

【車・1日】広域ルート:東神楽町+美瑛+旭岳

9:00 旭川空港 → 9:30 ひがしかぐら森林公園(車20分)
11:00 忠別ダム(車20分)
12:00 旭岳ロープウェイ方面・天人峡へ(車30〜45分)
14:00 美瑛・パッチワークの路(車40分)
16:30 田村ファーム clover(車30分)
18:00 旭川空港へ戻る(車5分)

①ひがしかぐら森林公園(1.5時間)
→ 朝の澄んだ空気の中、まずは町の自然を満喫。サイクリングロード「忠別川サイクリングロード」の終点でもあり、レンタサイクルで湖周辺を一周しても気持ちいいですよ。

②忠別ダム(1時間)
→ 森林公園から東へ車20分。旭岳のふもとに広がる広大な湖と山並みは、東神楽町のなまら(とても)スケールの大きい絶景。堤頂を歩いて両岸を渡る体験もおすすめです。

③美瑛・パッチワークの路(2時間)
→ 隣接する美瑛町まで車40分。丘の風景を巡る定番ドライブで、北海道らしい景色を堪能します。

④田村ファーム clover(30分)
→ 空港に戻る前に、町自慢のアイスで締めくくり。夕方の柔らかい光の中で味わう一杯は格別です。

東神楽町の年間イベント

東神楽町の年間イベントは「花のまち」と「雪国」の両方の顔を映しています。2月の雪まつり、6月の花まつり、8月の伝統あるお祭りと、四季折々で町が表情を変えます。地元の方々の手作り感が伝わってくる温かいイベントが多いんですよ。

春〜夏:フラワーフェスタ(6月)

毎年6月下旬の日曜日にひがしかぐら森林公園で開かれる、町を代表する花のイベントです。屋台村や丸太押し相撲大会、ステージイベント、花の無料プレゼントなど、家族で1日楽しめる催しが盛りだくさん。フィナーレには初夏の森の夜空を花火が彩り、空気のひんやりとした夜の森に火薬の香りと歓声が広がります。「花のまち」を肌で感じたいなら、この季節がおすすめです。

夏:ひがしかぐら花まつり(8月)

1971年に第1回が開かれた、半世紀以上の歴史を持つ町のメインイベント。毎年8月初旬の日曜日が開催日で、2024年は第52回、2026年は第54回が予定されています。地元の人と観光客が入り混じり、ステージ・出店・花の展示が夏の東神楽町を彩ります。蝉の声と太鼓の音、屋台の匂いが混ざる、北海道の短い夏ならではの濃密な空気を味わえるお祭りなんですよ。

冬:ウィンターフェスティバル(2月)

毎年2月上旬の土曜日に開催される冬の風物詩。会場では雪上アクティビティ「スノーバナナ」や、ダンス・音楽ステージ、温かいココアの配布などがあり、ひじり野公園での花火打ち上げがクライマックス。しばれる(厳しく冷え込む)夜空に上がる花火は、雪国ならではの透き通った美しさがあります。※2026年は中止が発表されているため、参加予定の方は最新情報を必ずご確認ください。

東神楽町のエリア別の顔

東神楽町は東西21.7km・南北6.2kmと細長い町で、エリアごとにまったく違う顔を見せます。役場のある古くからの「中心市街地」、新興住宅と大型店舗が並ぶ「ひじり野」、空港のある「東2線エリア」、自然リゾートの「森林公園エリア」、そして農村風景が残る「志比内エリア」。旅の目的に合わせてエリアを選ぶと、町の魅力をより深く感じられます。

中心市街地エリア──役場と義経公園のある町の中心

南1条・北1条周辺は、町役場「はなのわ」、図書館、つつじ館、義経公園が集まる町のオールドタウン。2024年に完成した複合庁舎「はなのわ」が町の新しい顔になっています。歴史資料展示はつつじ館に併設されており、町の歩みを学べる場所も。したっけ(それじゃあ)、散歩感覚で町の日常を覗いてみたい方には、このエリアがおすすめですよ。

ひじり野エリア──新興住宅と大型店舗の生活拠点

1989年からの宅地開発で生まれた、町でいちばん新しいエリア。アルティモール東神楽店、ベストム東神楽店、ひじり野公園が集まり、若いファミリー層が多く暮らしています。整備された道路と新築住宅が並ぶ風景は、「移住先候補」として町を見たい人に最適。買い物・食事・公園散策がコンパクトに楽しめるエリアです。

東2線・旭川空港エリア──道北の玄関口

町の南西部、空港周辺は「旅の入口」のエリア。旭川空港ビルの営業時間は8:00〜20:30で年中無休、隣接する丘の上にはアイス工房田村ファームがあります。広々とした農地と空港の景色が同居する、北海道らしい開放感を味わえる場所。フライト前後の数時間でも観光が完結できるのが嬉しいですね。

森林公園エリア──自然と温泉のリゾートゾーン

町の東部、25号エリアにあたるのが「ひがしかぐら森林公園」と「森のゆ花神楽」が集まる自然リゾートゾーン。アクティビティ・キャンプ・温泉が一体になっていて、週末にゆっくり過ごしたい方にぴったり。森の中の静けさと、湖面を渡る風が心地よく、町中心部とはまったく違う時間が流れています。

志比内エリア──大雪山を望む農村の風景

町の東端、忠別ダムへ向かう途中の志比内地区は、農村風景の残る穏やかなエリア。「さくらプラザ」(志比内地区交流センター・公民館・消防会館)が地域の拠点になっており、田園と山並みのコントラストが楽しめます。観光地化されすぎていないリアルな北海道の農村を見たい方には、ここがなまら(とても)おすすめです。

東神楽町の気候・季節の暮らし

東神楽町はケッペンの気候区分でいう湿潤大陸性気候に属し、寒暖差の大きい大陸性気候です。気象庁データ(2003〜2020年)によると、年平均気温は6.4℃、年間降雪量の合計は166.9cmで、豪雪地帯に指定されています。夏は最高36.1℃を記録したこともある一方、冬は-25℃前後まで冷え込む日も珍しくありません。寒さに強いか弱いかで、暮らしの印象がガラッと変わる町なんですよ。

夏──6月〜8月の暮らし

夏の東神楽町は、平均気温が7月20.0℃、8月20.6℃と過ごしやすい一方で、35℃を超える猛暑日も観測されています。湿度は本州ほど高くなく、朝晩は涼しい風が吹くため、夜は窓を開けるだけで寝られる日が多いのが北海道の夏らしいところ。アスパラやトウモロコシの収穫期と重なり、食卓も豊かになります。

秋──9月〜11月の暮らし

9月の平均最高気温は21.6℃、10月は14.1℃と一気に冷え込みが進みます。10月後半には初雪が観測される年もあり、11月の月平均降雪量は23.6cm。紅葉のピークは10月中旬ごろで、忠別ダムや森林公園周辺の山並みが真っ赤に染まります。朝の冷たい空気と新米の炊ける匂いが同居する、北海道らしい季節です。

冬──12月〜3月の暮らし

冬は12月から3月までしっかり雪が降り、1月の月平均降雪量は34.3cm、2月は30.3cmにのぼります。1月の平均気温は-8.2℃、最低気温記録は-28.5℃(2月)。しばれる(厳しく冷え込む)朝は車のフロントガラスが凍りつき、玄関を出ると鼻の奥がツンとする独特の冷気を感じます。除雪と暖房費は本州の都市部より重くのしかかるため、冬支度は本気で考える必要があります。

春──4月〜5月の暮らし

4月の平均気温は4.5℃、5月は11.6℃と急速に春が訪れます。雪解けは4月中旬ごろから本格化し、義経公園のエゾヤマザクラは5月上旬〜中旬が見頃。長い冬を耐えた分、春の喜びがひとしお大きい季節です。アスパラの収穫が始まり、町全体が花の準備に動き出すなまら(とても)活気のある時期になります。

東神楽町の移住・暮らし情報

東神楽町は、平成27年国勢調査で人口増加率10.1%と全道1位を記録した、北海道で今もっとも「住みやすい」と評価されている町のひとつ。旭川市のベッドタウンとして発展してきた背景もあり、子育て世代の移住先として注目を集めています。「住み続けたいまちNo.1」を町の戦略目標に掲げているのも特徴です。

通勤・通学

町内で働く人もいますが、多くの住民は隣接する旭川市内に通勤しています。役場から旭川市中心部までは約11km、車で約25分。旭川電気軌道のバス(東神楽線70番・空港線76番)が1日20往復しており、車を持たない世帯でも通勤可能です。町内に高校はなく、高校生は旭川市内の高校へバス通学するのが一般的と考えられます。

住宅環境

家賃相場は、賃貸スモッカ調べ(2025年)で1LDK約5.8万円、2LDK約6.8万円、3LDK約6.7万円。中古一戸建てもひじり野地区で2,000万円前後から見つかります。新興住宅地「ひじり野」は新築建売・分譲地が中心で、子育て世代の入居が多いエリア。中心市街地・志比内地区は、より落ち着いた住環境を求める層に向いています。

買い物環境

ひじり野エリアにあるショッピングセンター「アルティモール東神楽店」とスーパー「ベストム東神楽店」が、町の買い物の中心。アパレル、雑貨、ドラッグストア、飲食店が揃い、町内で日常の買い物はほぼ完結します。それでも品揃えが足りない場合は、車で20〜30分の旭川市中心部まで足を伸ばせばOK。「不便だけど自然がある」という典型的な地方町とは違い、生活インフラがコンパクトに整っているのが東神楽町の強みなんですよ。

子育て・教育

町立小学校は東神楽小学校・東聖小学校・志比内小学校の3校、中学校は東神楽中学校の1校。認定こども園「花の森」「ここから(心花楽)」、東聖小規模保育園、私立の東聖こばと幼稚園もあります。「充実した子育て支援や地域ぐるみの健康づくり」を町の特性として掲げており、子どもの割合が多いのが特徴。図書館・大ホールも併設された複合庁舎「はなのわ」が2024年に完成し、教育・文化環境はさらに充実しました。

医療環境

町内には聖台病院(精神科)と町立診療所(複合庁舎「はなのわ」内)があります。総合病院や専門医療は隣接する旭川市内の医療機関を利用することになり、旭川市は北北海道随一の医療拠点なので車で20〜30分のアクセスで対応可能。日常の通院も含めて、医療面でのハンディはほとんどないと考えられます。

エリア別の暮らし視点

住む視点で見ると、ひじり野エリアは「新築・買い物便利・子育て向き」で家賃・地価はやや高め。中心市街地は「役場・公園・古くからの商店」が揃い、町の生活拠点として歴史のある落ち着いたエリア。志比内・森林公園周辺は「自然・農地・静けさ」を求める層向けで、家賃も比較的抑えめと考えられます。空港エリアは住居というより事業所が多い土地柄です。

東神楽町へのアクセス

東神楽町へのアクセスは、町内に旭川空港があるため、本州からは飛行機が最速です。北海道内からは旭川市を経由するルートが基本。鉄道は通っていないため、町内に入ったあとはバスかタクシー、レンタカーの利用が現実的です。

車でのアクセス

道央自動車道・旭川鷹栖ICから約45分。札幌方面からは札幌〜旭川間が高速で約2時間、そこから東神楽町まで車で約45分なので、トータルで約2時間45分。富良野市からは車で約60分、美瑛町からは約20分、旭川空港からはわずか5分(4km)です。冬季は積雪・凍結のためスタッドレスタイヤが必須。

鉄道+バスでのアクセス

町内に鉄道は通っていません。最寄り駅はJR旭川駅で、JR函館本線・宗谷本線・富良野線が乗り入れています。札幌駅から旭川駅まで特急ライラック・カムイで約1時間25分、運賃は4,990円程度(2026年時点、JR北海道公式参照)。旭川駅からは旭川電気軌道バスの東神楽線(70番)または空港線(76番)で約35〜45分です。

飛行機でのアクセス

町内の旭川空港から東京(羽田)まで1日8往復、所要約95分。関西(大阪)線、名古屋線、台湾・韓国便も発着しています。空港から町中心部までは車で約5分という近さなので、本州からの最速ルートは飛行機一択。フライト到着後、徒歩感覚で観光やビジネスが始められる稀有な町なんですよ。

町内移動の現実的アドバイス

町内をスムーズに巡るならレンタカー一択。旭川空港にはレンタカー会社が複数あり、空港受け取り→町内観光→空港返却が定番のルートです。バスは旭川駅と空港・町内を結ぶ路線がメインで、観光地(森林公園・忠別ダム)までは便数が限られます。タクシーは「ちどりハイヤー」が町内で営業しています。

【地元住民に直撃!】東神楽町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

米農家やってます。うちはじいさんの代から続く水田で、ななつぼしとゆめぴりかを中心に作ってJAひがしかぐらに出荷してます。

大雪山の伏流水と忠別川の水で育つ米は、自分で言うのもなんだけどなまら(とても)味に自信あるんですわ。春から秋までは田んぼ漬け、冬は機械の整備と次の年の段取り。365日米のこと考えてる感じですね。

Q2.この街に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

やっぱり東神楽町のおすすめスポットはひがしかぐら森林公園と、その横にある森のゆ花神楽の温泉。観光客の方はだいたいここに行きます。

でもね、地元の人間からすると東神楽町の水源でもある忠別ダム、あそこの堤頂を歩いて旭岳を眺める時間が一番好きなんですよ。風の音しかしなくて、北海道の広さを体で感じられる場所です。義経公園の桜も春は外せないですね。

Q3.この市町村でお土産を買うとしたらなんですか?

オーソドックスにいくならJAひがしかぐらのななつぼし。これは間違いない。東神楽町で有名なものといえばまずお米ですから。

あとは地元民しか知らないやつでいうと、旧忠栄小学校にある直売所「種と実セレクト」の三升漬とゆきのつや甘酒。あれはうちらが普段から食卓で食べてるやつで、土産物屋にはあんまり並ばないんだけどなまらうまい。田村ファームのアイスを買って帰る人もよくいますね。

Q4.外から人が来たときにまず連れていく店はどこですか?

空港のすぐ横の田村ファームのアイス、あそこにまず連れていきますね。丘の上で大雪山見ながらソフト食べると、みんな「これが北海道か」って顔になるんですわ。

ちゃんと食事するなら蕎麦の蓬。上川産そば粉の手打ちで、手間かけてる味がする店です。アルティモール東神楽の中にも飲食店いろいろ入ってるんで、買い物がてら寄るのも便利ですよ。

Q5.この市町村はどんな気質だと思いますか?

のんびりしてて、お節介になりすぎない距離感の人が多いと思います。東神楽町はひじり野に新しく入ってきた人と、昔から田んぼやってる古い住民が混ざってる町なんで、新旧の風通しがいいんですよ。

町長も町民との距離が近くて、町民センター的な複合施設「はなのわ」ができてからは、役場と住民がフラットに話せる雰囲気になりましたね。花のまちを半世紀やってきた誇りはみんな持ってます。

Q6.昔に比べて、街の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

俺が子どもの頃と比べると、ひじり野が一番変わりましたね。昔は田んぼと畑しかなかったところに、平成入ってから家がぶわっと建って、人口が5,700人から1万人超えるまで増えたわけだから。

アルティモールができて買い物も町内で済むようになったし、子どもの数も多い。ただ正直、ここ数年は人口が少しずつ減り始めてて、若いやつの旭川流出は東神楽町の観光や農業含めて課題だなと感じます。

Q7.これから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

2024年にできた複合施設「はなのわ」が町の核になってきてますね。役場・図書館・診療所・大ホールが一体になってて、町民の運動公園的な使われ方もしてる。あそこを軸にもっと人の流れが生まれるといいなと。

あとは旭川空港の利用がもっと増えてくれれば、観光も農産物の出荷ルートも広がる。米農家としては、東神楽の米をインバウンドの人にも知ってもらえる仕掛けがほしいですね。

東神楽町の関連リンク

【この町を愛する皆様へ】
この記事は、どのサイトよりも詳しく、正確に、そして魂を込めて執筆しています。町の魅力を最大限に引き出すため、今後も肉付けを続けていきます。ご期待ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次