【福島県平田村】ってどんなとこ?日本一辛い村と芝桜の里【地元民のリアルな声あり】

福島県平田村のジュピアランドひらた:ジュピアランドひらたは、福島県平田村にあり、約26万株の芝桜が斜面一面を彩る春の名所です。

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平田村(ひらたむら)は、福島県中通りの南東部・阿武隈高地にある人口5,046人の村です。いわき市郡山市のちょうど中間あたり、標高500〜700mの山あいに田畑と集落が広がります。

平田村の見どころを5つに絞ると、こうなります:

  • 「日本一辛い村」──激辛ハバネロで村おこし。2024年には商標も登録された
  • ジュピアランドひらたの芝桜──約26万株が斜面を埋める春の名所
  • 蓬田岳(平田富士)──標高952m、石川郡最高峰の東北百名山
  • ✅ 羊肉(ジンギスカン)がご馳走──帰省や祝いの席で囲む独特の食文化
  • ✅ 医食同源の郷──奥羽大学と組んだ薬用カンゾウ栽培と薬草入浴剤づくり

「花や山を楽しみたい旅行者」「激辛グルメに挑みたい人」「のんびり暮らせる移住先を探している人」に向いた村です。序盤で観光の見どころ、中盤で歴史と暮らし、終盤で特産と食を、地元の一次情報をもとに紹介します。

人口5,046 人 ※2026年6月1日時点(推計人口)
面積93.42 km²
人口密度54 人/km²

地理的には、北は郡山市、北西は須賀川市、北東は田村郡の小野町、東はいわき市、南は古殿町、南西は石川郡の石川町、西は同じく玉川村と接します(出典:全国観光資源台帳(日本交通公社))。北西端の蓬田岳は、平田村須賀川市郡山市の境界にまたがります。

村内に鉄道は走っておらず、あぶくま高原道路の平田ICが玄関口。郡山市方面から車で30〜45分ほどの、静かな山あいの村です。花・山・激辛グルメと、小さな村に個性が詰まっています。順に見ていきましょう。

目次

平田村の推しポイント

平田村の魅力は、ひと言でくくれないところにあります。春は芝桜、初夏はあじさい、山では東北百名山の蓬田岳。そして道の駅では、赤くて小さなハバネロが村じゅうを「日本一辛い村」に変えました。花・山・激辛と、方向性のまったく違う4つの顔を順に見ていきます。

推しポイント1:日本一辛い村──ハバネロが変えた道の駅

平田村は「日本一辛い村」を名乗っています。きっかけは、赤い見た目が「かわいい」と農家が試作した激辛唐辛子ハバネロでした。2011年の原発事故後の風評被害を乗り越えようと、道の駅ひらたがみそ・ソフトクリーム・ラーメンなど、あらゆる商品に辛さを加えていったんですよ。2024年3月には特許庁から「日本一辛い村平田村」の商標登録を受けています(出典:沖縄タイムス(共同通信))。

推しポイント2:ジュピアランドひらたの芝桜──26万株のピンクの斜面

蓬田岳のふもとにある自然公園「ジュピアランドひらた」は、春になると約26万株の芝桜が斜面を埋め尽くします。2026年の芝桜まつりは4月11日〜5月13日の開催で、23,000㎡の園内が花で染まります(出典:平田村公式ホームページ)。夏には世界のあじさい園やゆり園も開き、季節ごとに表情が変わるんです。

推しポイント3:蓬田岳「平田富士」──石川郡最高峰の霊峰

蓬田岳は標高952m、石川郡の最高峰で、東北百名山にも数えられます(出典:阿武隈info(あぶくまエリア観光情報))。なだらかな高地の中にひとつだけそびえる独立峰の姿から「平田富士」とも呼ばれます。古くは女人禁制の山岳信仰の場で、山頂近くには菅布禰神社が今も残っています。ジュピアランドひらたから片道1時間半ほどで登れる、初心者にもやさしい山ですよ。

推しポイント4:羊肉がご馳走の村──帰省に囲むジンギスカン

平田村では、羊肉料理がごちそうとして親しまれています。家族が帰省したときや祝いの席で、みんなでジンギスカンを囲むのが村の定番。北海道以外でこれほど羊肉が日常に根づいた土地は珍しく、この村ならではの食卓文化です。背景は戦前の綿羊飼育にさかのぼると言われていて、詳しくは歴史と食のセクションで触れます。

平田村の歴史

平田村の歴史は、大きく3つの流れで捉えると分かりやすくなります。第一に、霊峰・蓬田岳を中心とした古くからの山岳信仰。第二に、明治から昭和にかけて2つの村が1つになった近代の歩み。そして第三に、原発事故後の風評をハバネロで跳ね返した現代の村おこしです。順に見ていきます。

古代〜中世──霊峰・蓬田岳と山岳信仰

村の歴史は、北西端にそびえる蓬田岳とともにあります。この山は古くから霊峰として信仰され、かつては女人禁制の厳しい修行の場でした。地名の「蓬田」は坂上田村麻呂によって名づけられたとの伝承も残っています。山頂近くの菅布禰神社には日本武尊と猿田彦命が祀られ、阿武隈の山々を越えて信仰を集めていました。

近代の開拓と発展──2つの村から平田村へ

1889年(明治22年)の町村制施行で、現在の村域には小平村と蓬田村が発足しました。その後、1955年(昭和30年)3月31日、昭和の大合併でこの2村が一つになり、現在の平田村が誕生します(出典:)。基幹産業は一貫して農業で、水稲や葉タバコの栽培、和牛の飼養が営まれてきました。

現代──風評を越えたハバネロの村おこし

2004年にはあぶくま高原道路の平田IC〜小野IC間が開通し、車でのアクセスが大きく改善しました。2011年の原発事故では避難指示の対象にはならなかったものの、農産物は風評被害に苦しみます。その逆境から生まれたのが、前述のハバネロによる村おこしでした。2015年には、統合で使われなくなった旧永田小学校の校舎へ役場庁舎を移転し、施設を活かす選択をしています。

平田村の文化・風習

方言と話し方の特徴

平田村は福島県の中でも「中通り」に属し、話し言葉には中通り弁の特徴が出ます。角の立たない、やわらかい語尾が魅力なんですよ。この地域で耳にする言葉を、意味とあわせていくつか紹介します。

〜だべ/〜だっぺ(〜だよね・〜でしょう。同意や推量をやわらかく伝える語尾)、んだ(そうだ)、さすけねぇ(差し支えない=大丈夫だよ)といった言い回しが日常的です。方向を表すときには〜さ(〜へ・〜に)を使い、「山さ行く」で「山へ行く」となります。

郡山寄りのこのあたりでは、「言ったじゃない」をゆったばいのように言うこともあります。全体に濁音が多く、抑揚がゆるやかなので、初めて聞くと問いかけのように聞こえるかもしれませんね。

食卓と季節の暮らし

食卓の主役のひとつが、やはり羊肉です。帰省した家族が集まると、鉄鍋を囲んでジンギスカンを焼く。この村では「羊肉=ごちそう」という感覚が今も生きています。寒暖差の大きい阿武隈高地は良質な農産物が育つ土地で、秋にはそばの実も実り、道の駅では平田村産の玄そばを石臼でひいた手打ちそばが味わえます。

冬は雪と底冷えのなか、春を待って芝桜が一気に咲き、初夏はあじさい、秋は山鶏滝の紅葉──と、季節の移ろいがはっきりしているのもこの村の暮らしの色です。

人の気質と地域の行事

山あいの小さな村だけあって、人と人との距離が近いのが平田村。祭りや行事が、地域のつながりを支えています。駒形地区に古くから伝わる駒形じゃんがら念仏踊は村の無形民俗文化財に指定され、盆の時期に踊り継がれてきました。さらに、村おこしと青少年育成のために新しく生まれた菅布祢太鼓もあり、古い信仰と新しい文化が同居しているのが面白いところです。

平田村の特産品・食

特産品1:激辛ハバネロ加工品

平田村の名物といえば、道の駅ひらたに並ぶハバネロ加工品です。みそ、ソフトクリーム、ラーメン、カレーと、その数は10種類以上。なかでも「ハバネロソフト」には初級・中級・地獄級の3段階があり、地獄級を頼むときは念書へのサインが必要なんですよ。甘いソフトの上にハバネロパウダーがどっさりで、口に入れた瞬間に甘さが吹き飛ぶ辛さです。挑戦は、ぜひ自己責任で。ハバネロは現在15人ほどの生産者が育てています(出典:福島テレビ)。

特産品2:自然薯(じねんじょ焼酎・手打ちそば)

粘りの強い自然薯(じねんじょ)も、平田村を代表する味覚です。すりおろしてとろろにすれば、濃厚でコシのある口当たり。この自然薯を使った「じねんじょ焼酎」は、芳醇な香りと深い味わいで土産にも喜ばれます(出典:福島県観光物産交流協会)。道の駅ひらたや村内の商店で手に入りますよ。山の恵みを、辛いものだけでなく、じっくり味わってみてください。

特産品3:薬用カンゾウと薬草入浴剤(医食同源の郷)

平田村は「医食同源の郷」を掲げ、薬用植物にも力を入れています。奥羽大学薬学部と共同で、漢方薬の多くに使われる甘味成分の生薬・ウラルカンゾウ(甘草)を栽培し、薬草入浴剤の商品化を進めてきました。寒暖差の大きい高地の気候が、良質な薬用植物を育てます。辛さの村でありながら、身体をいたわる健康志向のものづくりも根づいているのが平田村らしさです。

特産品4:寒暖差が育てる高原野菜

標高500〜700mの阿武隈高地は、昼と夜の寒暖差が大きい土地です。この気候が、味の濃い高原野菜を育てます。旬の夏野菜は道の駅ひらたに並び、ご当地コロッケやご当地ソフトなどの加工品も充実。旅の途中で立ち寄って、採れたての野菜と激辛グルメを一度に楽しめるのが、この村の道の駅の楽しみ方です。


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平田村の観光スポット

序盤で触れた花・山・激辛は、どれも半日あればまとめて回れる距離にあります。平田ICを起点に、車で数分〜十数分の範囲に見どころが固まっているんですよ。まずは花と自然、次に味わうスポット、最後に歴史の順で紹介します。

花と自然を楽しむスポット

  • ジュピアランドひらた – 蓬田岳のふもとに広がる自然公園です。春は約26万株の芝桜が斜面を染め、まつり期間は4月11日〜5月13日、期間中の4月29日〜5月5日は夜のライトアップも行われます(出典:平田村公式ホームページ)。6月下旬からは「世界のあじさい・ゆりまつり」に切り替わり、2026年は6月20日〜7月20日の開催です(出典:平田村公式ホームページ)。あじさいは平田村オリジナル品種を含む約825種・27,000株以上が植えられ、2018年には「アジサイの最多品種数372品種」でギネス世界記録に認定されました(出典:福島県観光情報サイト「ふくしまの旅」)。ピンクの絨毯を一望する高台のカフェから眺めると、その広さに息をのみますよ。
  • 蓬田岳 – 標高952m、石川郡最高峰で東北百名山にも数えられる山です(出典:阿武隈info(あぶくまエリア観光情報))。なだらかな高地にひとつだけそびえる姿から「平田富士」とも呼ばれます。登山口はジュピアランドひらたのすぐそば。山頂往復はおよそ2〜3時間で、一等三角点のある頂からは吾妻・安達太良・磐梯の山並みまで見渡せます。朝の澄んだ空気の中を登るのがおすすめです。
  • 山鶏滝 – 中倉地区を流れる北須川沿いの滝で、高さ約10m。「福島遺産100選」に選ばれた景勝地で、川沿いの往復約1.5kmの道は「ふくしまの遊歩道50選」に選ばれています(出典:福島県観光情報サイト「ふくしまの旅」)。岩肌を一気に流れ落ちる水音と、木漏れ日の下の遊歩道が心地いいんです。新緑と紅葉の季節がとくにきれいですよ。

味わう・買うスポット

  • 道の駅ひらた – 国道49号とあぶくま高原道路「平田IC」が交わる場所にある道の駅です。営業時間は9:30〜18:00、定休日は1月1日(出典:道の駅ひらた公式サイト)。ここが「日本一辛い村」の本拠地で、ハバネロソフトやハバネロカレーなど激辛商品がずらり。初級・中級・地獄級とある激辛ソフトの地獄級は、念書にサインしてからの挑戦です。辛いものが苦手なら、村特産の自然薯や、平田村オリジナルのさつまいも「ひらたシルク」、石臼びきの手打ちそばが待っていますよ。

歴史にふれるスポット

  • 蓬田舘址 – 石川氏ゆかりの石川秀光が、文明年間(1469〜1486年)に築いたと伝わる城郭の跡です。今は遺構がひっそりと残るのみですが、蓬田岳の霊峰信仰とあわせて歩くと、この土地の古い時間の層が見えてきます。派手さはありませんが、静かに歴史をたどりたい人にはいい場所です。

平田村の観光ルート

計算中…

平田村は見どころが平田IC周辺に固まっているので、車があれば効率よく回れます。がっつり山も歩く1日ルート、花と激辛だけつまむ半日ルート、隣町の温泉までのばす広域ルートの3本を用意しました。お好みでどうぞ。

【車・1日】花・山・滝をめぐる自然満喫ルート

9:00 平田IC → 9:05 道の駅ひらた → 9:40 ジュピアランドひらた → 12:00 道の駅ひらた(昼食)→ 13:30 蓬田岳 → 15:30 山鶏滝

道の駅ひらた(30分)→ 出発前に地図と情報を仕入れ、村の空気に慣らす時間。朝いちは直売所の野菜が並びたてです。

ジュピアランドひらた(1.5時間)→ 花の見頃なら真っ先にここへ。人が増える前の午前中が、写真も散策も快適です。

蓬田岳(2〜3時間)→ 昼食後に登山口へ。午後の光を浴びながら尾根を歩き、山頂の眺めでひと息つきましょう。

山鶏滝(40分)→ 締めは水辺の遊歩道でクールダウン。滝の音を聞きながら1日の疲れをほどく時間です。

【車・半日】花と激辛さくっとルート

13:00 平田IC → 13:05 道の駅ひらた → 13:40 ジュピアランドひらた → 15:30 道の駅ひらた

道の駅ひらた(30分)→ まずは腹ごしらえと土産の下見。ハバネロ商品の棚をひととおり眺めておきます。

ジュピアランドひらた(1.5時間)→ 花の時期に合わせて芝桜かあじさいを散策。高台からの一望が半日の主役です。

道の駅ひらた(再訪)(30分)→ 最後に激辛ソフトの地獄級へ。念書にサインして、旅の締めに刺激をひとつ。

【車・1日】広域ルート:隣町の温泉と道の駅めぐり

10:00 平田IC → 10:05 道の駅ひらた → 11:00 母畑・石川温泉郷 → 13:30 道の駅ふるどの → 15:00 平田村へ戻る

道の駅ひらた(40分)→ 平田村の味を仕込んでから出発。ここでしか買えない激辛土産を先に確保します。

母畑・石川温泉郷(1.5時間)→ 隣の石川町に点在する、東北有数のラジウム温泉地です(出典:福島県観光情報サイト「ふくしまの旅」)。北須川沿いの湯でゆっくり体を温めましょう。

道の駅ふるどの「おふくろの駅」(1時間)→ 南隣の古殿町、国道349号沿いの道の駅。おふくろ食堂の打ちたてそばが名物で、営業は9:00〜18:00です(出典:福島県観光情報サイト「ふくしまの旅」)。

平田村へ戻る → 阿武隈の山あいを縫って帰路へ。隣り合う3つの町村の個性を1日で味わえる欲張りルートです。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

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平田村の年間イベント

平田村の1年は、ジュピアランドひらたの花で回っていると言ってもいいくらいです。春の芝桜、初夏のあじさいと、花の主役が入れ替わり、夏には古くからの踊りが集落に響きます。季節ごとに紹介しますね。

春:ジュピアランドひらた芝桜まつり

毎年4月中旬から5月中旬にかけて開かれる、村いちばんの祭りです。2026年は4月11日〜5月13日の開催(出典:平田村公式ホームページ)。約26万株の芝桜が斜面を埋め、満開時はまるでピンクの絨毯です。ゴールデンウィークにはライトアップもあり、昼と夜で表情ががらりと変わります。入園料はまつり期間中のみで、時期により変動します。

初夏〜夏:世界のあじさい・ゆりまつり

芝桜が終わると、6月下旬から7月中旬にはあじさいとゆりの季節です。2026年は6月20日〜7月20日の開園(出典:平田村公式ホームページ)。ギネス世界記録に認定された品種数を誇るあじさいが、山あいをしっとりと彩ります。梅雨の雨に濡れた花が、いちばん深い色を見せてくれるんですよ。朝の早朝開園がある日を狙うのもおすすめです。

夏(盆):駒形じゃんがら念仏踊

駒形地区に古くから伝わる、村の無形民俗文化財に指定された伝統芸能です。お盆の時期に、鉦と太鼓の音にのせて踊り継がれてきました。花の祭りとはまた違う、集落に根ざした素朴な熱を感じられる時間です。地域の人が代々受け継いできた音の記憶に、そっと耳を傾けてみてください。

平田村のエリア別の顔

平田村は1955年に旧小平村と旧蓬田村が合併して生まれた村で、今もこの2つの流れが、村の中で違う表情を見せています。花と観光の玄関口である蓬田側、暮らしと役場のある小平側、そして滝と踊りが息づく地区。旅する視点で3つに分けて歩いてみましょう。

蓬田エリア──花と山の玄関口

旧蓬田村にあたる、村の観光の中心地です。蓬田岳のふもとにジュピアランドひらた、平田ICのそばに道の駅ひらたと、見どころがぎゅっと集まっています。初めて平田村を訪れるなら、まずこのエリアへ。花の季節は県外ナンバーの車も増え、いつもより少し華やいだ空気になりますよ。

小平エリア──役場と暮らしの中心

旧小平村にあたる、村の行政と生活の中心です。永田地区には、統合された旧小学校の校舎を活かした役場があります。観光地然とはしていませんが、田畑と集落が織りなす阿武隈の農村風景そのものが、このエリアの顔。ゆっくり車を走らせて、飾らない山里の日常を眺めたい人に向いています。

中倉・駒形エリア──滝と伝統芸能の里

中倉には山鶏滝、駒形にはじゃんがら念仏踊と、自然と文化の見どころが点在するエリアです。観光の主役からは少し外れますが、水辺を歩いたり、古い踊りの背景を知ったりと、平田村の奥行きを感じられる場所。時間に余裕がある2度目の訪問で、じっくり味わうのがおすすめです。

平田村の気候・季節の暮らし

平田村は阿武隈高地の標高500m前後に広がる村で、内陸の高原らしい気候です。村内に気象観測所がないため、隣接する小野町の小野新町アメダスを目安にすると、年平均気温は10.8℃、年降水量は1220.6mmです(出典:気象庁)。平田村はさらに標高が高いぶん、これより少しひんやりすると考えられます。夏の涼しさと冬の底冷えがはっきりした土地なんですよ。

夏──高原の涼しさ

いちばん暑い8月でも、平均気温は23.1℃、日中の平均でも28.7℃ほどです(出典:気象庁)。盆地の郡山市街より一段涼しく、朝晩は窓を開けると心地よい風が入ります。標高が高いぶん、真夏でも寝苦しさが少ないのはこの土地の強みです。

冬──氷点下の朝

冬は冷え込みます。1月の平均気温は-0.7℃、朝の最低は平均-4.8℃まで下がります(出典:気象庁)。豪雪地帯というほどではありませんが、路面の凍結はふつうにあります。冬タイヤと、朝の車の霜落としは暮らしの必需。暖房をしっかり効かせて過ごす季節です。

春と秋──花と紅葉の季節

標高が高いぶん、桜の開花は平地より少し遅れます。だからこそ、平地の桜が散ったころにジュピアランドひらたの芝桜が見頃を迎えるんですよ。秋は山鶏滝の紅葉や、澄んだ空気の中での蓬田岳登山が気持ちいい時季。寒暖差が大きいので、朝晩の羽織りものは一年を通して手放せません。

平田村の移住・暮らし情報

人口5,046人の小さな村ですが、暮らしの基盤は思いのほか手厚く整っています。とくに子育て支援は、村がはっきり力を入れている分野。ここでは「住む現実」を、通勤から医療まで順に見ていきますね。

通勤・通学

村内に大きな勤め先は多くないため、車で郡山市や須賀川市、いわき市方面へ通う人が目立ちます。あぶくま高原道路の平田ICが使えるので、郡山方面へは車で50分ほど。日常の移動はほぼ車が前提の村です。

住宅環境

賃貸アパートの数はかなり限られていて、住まい探しは持ち家や空き家の活用が中心になります。村では空き家バンクを運営しているので、移住を考えるならまずここをのぞくのが近道です(出典:福島県移住ポータルサイト「ふくしまぐらし」)。賃貸重視なら、隣接する郡山市・須賀川市まで範囲を広げる手もあります。

買い物環境

日々の買い物の拠点は、村特産の高原野菜や加工品が並ぶ道の駅ひらたと、村内の商店です。道の駅では年間120種類ほどの野菜が並ぶ時季もあり、地元の食材が手に入ります。大型スーパーでまとめ買いをするなら、車で石川町や郡山方面へ出るのが現実的です。

子育て・教育

ここが平田村のいちばんの推しどころかもしれません。こども園の0歳〜全年齢の保育料と給食費、小中学校の給食費を完全に無償化しています(出典:福島県移住ポータルサイト「ふくしまぐらし」)。さらに高校生には、通学支援金として毎年9万円を3年間支給。2017年に中学校を統合した新校舎、2020年にこども園を統合した新園舎と、施設も新しく整えられています。

医療環境

村には、ひらた中央病院があります。内科・外科・整形外科・眼科・脳神経外科など幅広い診療科をそなえた、村の医療の中核を担う病院です(出典:医療法人誠励会)。関連するクリニックもあり、人口規模のわりに医療の受け皿がしっかりしているのは、暮らす上で心強いところです。

エリア別の暮らし視点

旅の視点で分けた3エリアを、暮らしの目線で見るとこうなります。蓬田側は道の駅やICが近く、車での移動がしやすいエリア。役場・こども園・学校・病院が集まる永田を中心とした小平側は、生活機能がまとまった村の中心です。中倉・駒形側は、静けさを重んじる人に向いた山里の住まいと言えます。

平田村へのアクセス

平田村は鉄道が通っていない村なので、移動の主役は車です。首都圏からは車でおよそ3時間。新幹線と車を組み合わせるルートや、意外に近い福島空港を使うルートもあります。順に整理します。

車でのアクセス

国道49号と、自動車専用道路のあぶくま高原道路が村を通り、東北自動車道・常磐自動車道の両方にアクセスできます(出典:福島県移住ポータルサイト「ふくしまぐらし」)。玄関口はあぶくま高原道路の平田IC。首都圏からは車でおよそ3時間の道のりです。

鉄道+バスでのアクセス

鉄道を使う場合は、東京駅から郡山駅まで東北新幹線でおよそ90分、そこから村までは車でおよそ50分です(出典:福島県移住ポータルサイト「ふくしまぐらし」)。村内に駅はなく、鉄道の最寄りは磐越東線の小野新町駅や水郡線の泉郷駅など。駅からは福島交通のバスや車での移動になります。

飛行機でのアクセス

意外と便利なのが空路です。福島県の空の玄関口「福島空港」から、平田村までは車でおよそ15分(出典:福島県移住ポータルサイト「ふくしまぐらし」)。空港がこれだけ近い村は珍しく、関西や北海道方面から訪れるなら、飛行機+レンタカーが最短ルートになることもあります。

村内移動の現実的アドバイス

正直なところ、村内をくまなく回るなら車が前提です。バスの本数は限られているので、観光でも移住の下見でも、レンタカーや自家用車があると動きやすいですよ。村ではタクシー利用の助成も行っているので、車がない滞在の際は事前に役場へ確認しておくと安心です。


交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。

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【地元住民に直撃!】平田村の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

ハバネロを育てて、道の駅に出している農家です。もともとは普通の高原野菜を作っていたんですが、赤くて可愛いからと村で試しに植え始めたのがきっかけで、気づけば辛さと格闘する毎日ですよ。

ここ平田村は寒暖差が大きいので、野菜も唐辛子もよく締まって育つんです。標高が高いぶん朝晩が冷えて、それが味に効いていると感じています。

Q2.平田村に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは蓬田岳のふもとの自然公園ですね。春は芝桜が斜面を埋めて、初夏はあじさいとゆり。花の季節は村じゅうが少し華やぐんですよ。

あとは地元の人間として、蓬田岳の山頂と山鶏滝も挙げたい。滝の水音と木漏れ日の遊歩道は、観光というより深呼吸しに行く場所です。早朝の澄んだ空気は格別ですよ。

Q3.平田村でお土産を買うとしたらなんですか?

やっぱり道の駅で買える村自慢の激辛の品ですね。唐辛子を使った加工品はいくつも並んでいるので、辛いもの好きな人には間違いなく喜ばれます。

地元の人間としては、自然薯や高原野菜、それを使った焼酎あたりも推したい。派手さはないけれど、この土地の寒暖差が育てた滋味が詰まっていて、贈ると通だと思われますよ。

Q4.外から人が来たときに、平田村でまず連れていく店はどこですか?

まずは道の駅の食堂に連れていきます。地粉を石臼でひいた手打ちそばがあって、まずはそこで腹ごしらえ。直売所で旬の野菜を眺めるのも、この村らしい時間なんですよ。

そのあとで、覚悟のある相手なら激辛のソフトクリームに挑戦してもらいます。念書にサインしてね、と笑いながら。反応を見るのが毎回楽しみです。

Q5.平田村はどんな気質だと思いますか?

山あいの小さな村なので、人と人との距離が近いです。顔を合わせれば声をかけ合うし、困っていれば自然と手を貸す。派手ではないけれど、地に足のついた実直な気質だと思います。

唐辛子で村を売り出すなんて発想も、逆境を笑い飛ばすこの土地の粘り強さから出てきたもの。真面目だけど、どこか肝が据わっているんですよ。

Q6.昔に比べて、平田村の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直、人は少しずつ減っていて、静かになった実感はあります。高齢化も進んでいて、そこは村の課題として向き合わないといけないところです。

ただ、花の季節には村外や県外の車が増えて、村民センターや役場のあたりも人の行き来が出てきました。小さいなりに、この村を知ってもらう入り口は確実に広がっていると感じます。

Q7.平田村のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

大学と組んだ薬用植物の取り組みには期待しています。健康にいい村を目指すという方向は、辛さ一辺倒じゃない村の新しい顔になりそうですから。

あとは村長のもとで進む子育て支援ですね。給食費の無償化や通学の支援があると聞くと、若い世代が残る理由になる。運動公園や水源の豊かな自然と合わせて、暮らしやすさで選ばれる村になってほしいです。

平田村の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

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