玉川村(たまかわむら)は、福島県中通りの中南部・阿武隈川の東岸に位置する人口5,691人の村です。郡山市の南東約20km、村の中央部には福島県でただひとつの空港「福島空港」があります。
玉川村の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:
- ✅ 福島空港──福島県で唯一の空港が村内に立地。札幌・大阪へ直行できる「空の玄関口」
- ✅ さるなし──ビタミンCがレモンの約10倍という“幻の果実”の産地
- ✅ 日本一自転車が好きな村──空港敷地内を走る「空港トレイル」やBMX施設が集まるサイクルフィールド
- ✅ 乙な駅たまかわ──建築家・隈研吾が設計した阿武隈川沿いの複合施設(2024年オープン)
- ✅ 平安期の武将・石川有光ゆかりの地で、須釜神社には名工・小松寅吉の狛犬が残る
「飛行機に乗って旅に出たい人」「自転車で自然を走りたい人」「ゆったり子育てできる移住先を探している人」に向いた村です。この記事では、序盤で観光・特産の見どころを、中盤で歴史と暮らしを、終盤で食を、地元目線で紹介していきます。
| 人口 | 5,691 人 ※2026年6月1日時点(推計人口) |
|---|---|
| 面積 | 46.67 km² |
| 人口密度 | 122 人/km² |
地理的には、北から北西に須賀川市、北東から南にかけて石川郡の平田村と石川町、阿武隈川を挟んだ西側に岩瀬郡鏡石町、南西に西白河郡矢吹町と接しています(出典:玉川村公式サイト)。村の中央をあぶくま高原道路が東西に横断し、村内に3つのインターチェンジ、南北にはJR水郡線が走って2つの駅があります。
空港・果樹・自転車・歴史と、この小さな村には「福島県で唯一」の要素がいくつも詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。
玉川村の推しポイント

玉川村の顔は、なんといっても村の中央にある福島空港です。ここから北海道と関西へ飛べます。さらに特産の「さるなし」、空港の滑走路脇まで走れる「日本一自転車が好きな村」の取り組み、隈研吾が手がけた阿武隈川沿いの新スポットまで、見どころは意外なほど多いんですよ。順番に紹介していきますね。
推しポイント1:福島空港──福島県でただひとつの「空の玄関口」
玉川村と須賀川市にまたがる丘陵地にある福島空港は、1993年(平成5年)3月20日に県管理の空港として開港しました(出典:須賀川市公式サイト)。滑走路は2000年に2,500mへ延長され、現在は札幌(新千歳)と大阪(伊丹)の2路線が就航しています(出典:福島県公式サイト)。ターミナルには離着陸を間近で見られる送迎デッキや、県内の名産が並ぶ売店があり、飛行機に乗らなくても楽しめます。
推しポイント2:さるなし──村を挙げて育てる“幻の果実”
玉川村の特産はさるなし。キウイフルーツの原種にあたるマタタビ科の果実で、「コクワ」とも呼ばれます。あまりの美味しさに猿が食べ尽くしてしまうことが名前の由来だとか。生で食べられる期間が短く市場に出回りにくいため「幻の果実」とも言われますが、玉川村はその産地として知られ、ジュースやワイン、ジャムに加工して売り出しています(出典:玉川村公式サイト)。2017年には玉川大学と連携協定を結び、6次産業化やパッケージ開発を進めています(出典:玉川学園)。
推しポイント3:日本一自転車が好きな村──空港トレイルとBMX
玉川村は「日本一自転車が好きな村」を掲げ、サイクルフィールド「サイクルヴィレッジたまかわ」を展開しています。山道を走るマウンテンバイクコースや屋内BMX施設に加えて、空港の敷地内を走れる「空港トレイル」まであるんですよ(出典:ふくしまぐらし(福島県移住ポータル))。JR水郡線には自転車をそのまま積める「サイクルトレイン」も走っていて、泉郷駅を起点に村内を巡れます。
推しポイント4:乙な駅たまかわ──隈研吾が設計した阿武隈川の駅
2024年、阿武隈川を望む川辺に複合施設「乙な駅たまかわ」がオープンしました。設計は世界的建築家の隈研吾。木のぬくもりとガラス越しの川の景色が印象的な建物で、ベーカリーやステーキレストラン、クラフトビールの醸造所、観光案内所が一つになっています(出典:ふくしまぐらし(福島県移住ポータル))。サイクリングの途中に立ち寄る拠点としても人気です。
玉川村の歴史

玉川村の歴史は、大きく3つの流れで捉えられます。平安期の武将・石川氏がこの一帯を治めた中世、明治の町村制で二つの村がかたちづくられた近代、そして昭和の合併と福島空港の開港で「空の村」となった現代です。地名や神社に、その足跡がいまも残っています。
石川氏の領地から江戸時代まで
古くは源頼義の一族・石川安芸守源有光が石川の地66郷を治め、現在の玉川村もその一部でした。その後は蒲生・上杉・丹羽・松平・本多などの領地となり、寛保2年(1742年)以降は幕領・藩領として明治維新を迎えました(出典:玉川村公式サイト)。明治初期には白河県・磐前県を経て、明治9年(1876年)に福島県へ属することになりました。
明治の町村制と二つの村
1889年(明治22年)の町村制施行により、川辺・蒜生・小高・中・岩法寺・竜崎の各村が合併して泉村、南須釜・北須釜・吉・山小屋・山新田・四辻新田の各村が合併して須釜村が誕生しました(出典:玉川村公式サイト)。この二つの村が、のちの玉川村の母体となります。
昭和の合併と福島空港の開港
1955年(昭和30年)3月31日、市町村合併促進法にもとづき泉村と須釜村が合併し、玉川村が誕生しました。村名の「玉川」は、旧須釜村から旧泉村へ流れる玉川(のちの泉郷川)に由来します。そして1993年、村と須賀川市にまたがる丘陵地に福島空港が開港し、村は「福島県の空の玄関口」という新しい顔を得ました。旧泉村・旧須釜村の地名は、いまも小高・北須釜などの大字として残っています。
玉川村の文化・風習

方言と話し方の特徴
玉川村を含む福島県中通り・県南地方では、やわらかく角の立たない言葉づかいが特徴です。会話の中でよく耳にするのが語尾の変化。たとえばんだ(そうだ)、んだべ(そうだよね)、〜だべした(〜だよね/〜でしょう)といった言い回しで、相手との距離をやわらかく縮めます。
ほかにもさすけねぇ(大丈夫・心配ない)、しゃっこい(冷たい)、ありがとなし(ありがとう)などがあり、来客をもてなすときには上がってくなんしょ(上がっていってください)と声をかけます。訛りというより、温かさがにじむ言葉たちなんですよね。
食卓と季節の暮らし
この村は温暖湿潤気候に属し、年平均気温は約11.8℃。夏はしっかり暑くなる一方、冬は近年でも氷点下10℃前後まで下がる日があり、四季のメリハリがはっきりしています。秋になると、さるなしやトマトをはじめ、村で採れた果実や野菜が食卓に並びます。道の駅の直売所には、その日採れたものが朝から出そろうので、季節を舌で感じられるんですよ。
人の気質と地域のつながり
空港と高規格道路、鉄道が通り、郡山市にも近いという交通の良さがありながら、村の空気はどこまでものんびりしています。移住や子育て支援に力を入れている村でもあり、初めて訪れた人にも自然と声がかかる距離感の近さがあります。都市へのアクセスと田舎の穏やかさ、その両方を味わえるのがこの村の暮らしです。
玉川村の特産品・食

特産品1:さるなし
玉川村を語るならまずこれ。さるなしは一粒3cmほどの小さな果実で、見た目はミニチュアのキウイ。皮ごと食べられて、甘酸っぱく香りが強いのが特徴です。ビタミンCがレモンの約10倍ともいわれ、栄養もたっぷり(出典:玉川村公式サイト)。花は6月、収穫は9〜10月の短い期間だけ。生で味わえるのはまさに旬の一瞬なので、秋に村を訪ねる楽しみになります。
特産品2:さるなしの加工品(ワイン・ジュース)
生食できる時期が短いぶん、玉川村ではさるなしを加工品に仕立てる工夫が発達しました。さるなし果汁を使った100%ジュースやワイン、ジャム、さらにはカレーまで、道の駅たまかわ(こぶしの里センター)で買えます。ビタミンCが豊富で口当たりのよいさるなしワインは、村を代表するお土産のひとつ。飲みやすいので、お酒が得意でない人にも好評なんですよ。
特産品3:しぼりトマト
もうひとつ見逃せないのが、水を極力与えずトマト本来の力で甘みを引き出す「しぼり」という特殊農法で育てたトマトです。その果汁だけを搾った、砂糖も塩も加えない100%ジュースは、第6回ふくしま特産品コンクールで「ふくしま特産品大賞」を受賞しています(出典:玉川村公式サイト)。濃厚な旨みが凝縮されていて、トマトが苦手な人でも「これは飲める」と驚くほど。ジャムやドライトマトも人気です。
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玉川村の観光スポット

玉川村の見どころは、大きく「水辺」「空とスポーツ」「食と歴史」の3方向に分かれます。阿武隈川沿いの滝と新スポット、福島県唯一の空港まわり、そして直売所や宿。序盤の推しポイントで挙げた顔ぶれを、ここからひとつずつ掘り下げていきますね。
阿武隈川と滝を楽しむ水辺スポット
- 乙字ヶ滝(おつじがたき) – 阿武隈川にかかる幅の広い滝で、「日本の滝100選」に選ばれています(出典:乙な駅たまかわ公式サイト)。水量の多い時期には川幅いっぱいに水が流れ落ち、遊歩道からその迫力を間近で眺められます。春は桜、秋は紅葉と、季節ごとに表情が変わるのも見逃せません。
- 乙な駅たまかわ – 乙字ヶ滝のすぐそば、玉川村竜崎に令和6年(2024年)9月にオープンした複合型水辺施設です。世界的建築家・隈研吾が設計し、クラフトビールの醸造・直売、ステーキハウス、ベーカリー、観光案内、お土産販売がそろっています(出典:福島県公式サイト)。お土産コーナーの営業は10:00〜19:00(出典:乙な駅たまかわ公式サイト)。大きな窓越しに阿武隈川を眺めながら、さるなしクリームを詰めた「さるなしクロワッサン」をほおばる時間は格別なんですよ。
- 東野の清流 – 村内に点在する景勝地のひとつで、澄んだ水の流れが楽しめる自然スポットです。人の少ない静かな水辺なので、川のせせらぎだけを聞きながらのんびりしたい人に向いています。
空とスポーツを楽しむスポット
- 福島空港 – 村の中央にある福島県で唯一の空港。ターミナル3階の送迎デッキからは、札幌・大阪へ発着する飛行機を間近で見られます。ターミナル内には県内の名産が並ぶ売店「ふくしま逸品堂」もあり、飛行機に乗らなくても立ち寄る価値があります。滑走路に沈む夕日の時間帯がとくにおすすめです。
- 福島空港公園 – 空港に隣接する広い公園で、空港正面のエアフロントエリアや花木園、天然芝の運動広場などから構成されています(一部は隣接する須賀川市側に広がります)。ハンドメイドマーケット「ソライチ」など多くの人が集まるイベント会場にもなり、芝生でのんびり過ごすだけでも気持ちのいい場所です(出典:福島空港公園公式サイト)。
- サイクルヴィレッジたまかわ(アーバンスポーツたまかわ) – 「日本一自転車が好きな村」を体感できる拠点。屋内BMX施設やマウンテンバイクコースに加えて、空港の敷地内を走る「空港トレイル」まであります(出典:ふくしまぐらし(福島県移住ポータル))。レンタサイクルが用意され、子ども用から電動アシスト付きまで選べるので、初心者でも気軽に村を走り出せます。
食と宿・歴史のスポット
- 道の駅たまかわ(こぶしの里) – 玉川村岩法寺にある直売所で、特産のさるなしやトマト、きゅうりなど採れたての農産物と加工品が並びます。食事処では手打ちそばも味わえます。旅の途中に立ち寄って、その日の玉川村の恵みを持ち帰るのにぴったりの場所なんですよ。
- 森の駅Yodge(ヨッジ) – 旧四辻分校をリノベーションした宿泊施設。木のぬくもりが残る館内には、季節の野菜を使ったメニューが人気のカフェレストランが併設されています(出典:ふくしまぐらし(福島県移住ポータル))。どこか懐かしい校舎で一泊すれば、村の夜の静けさまで味わえます。
- 須釜神社(すがまじんじゃ) – 旧須釜村の鎮守で、文安元年(1444年)にさかのぼる由緒を持つ神社です。名工・小松寅吉が手がけた珍しい狛犬があり、全国の狛犬好きが訪ねてくることでも知られています(出典:玉川村観光物産協会)。石工の技をじっくり眺めたい人におすすめです。
玉川村の観光ルート

玉川村はコンパクトな村なので、車があれば1日で水辺・空港・直売所をぐるりと回れます。がっつり遊ぶ1日ルートから、さるなしグルメだけを狙う半日ルート、隣の須賀川市まで足を延ばす広域ルートまで、3パターンを紹介しますね。
【車・1日】水辺と空港をめぐる欲張りルート
9:30 福島空港 → 10:00 サイクルヴィレッジたまかわ(車10分)→ 12:00 道の駅たまかわ → 14:00 乙な駅たまかわ・乙字ヶ滝 → 16:00 森の駅Yodge
①福島空港(30分)→ 送迎デッキで離発着を見て旅気分を高めます。朝の澄んだ空気の中、飛行機を見上げるところから1日が始まります。
②サイクルヴィレッジたまかわ(90分)→ レンタサイクルで空港トレイルへ。体を動かしたあとのほうが、このあとの食事がぐっとおいしくなります。
③道の駅たまかわ(60分)→ 手打ちそばで昼食。直売所で午後のおやつ用にさるなし加工品も仕入れておきましょう。
④乙な駅たまかわ・乙字ヶ滝(120分)→ 滝を眺めてから施設でクラフトビールやスイーツを。川の光がやわらぐ午後が、いちばん心地いい時間帯です。
【車・半日】さるなしグルメと直売所ルート
13:00 道の駅たまかわ → 14:00 乙な駅たまかわ → 15:30 東野の清流
①道の駅たまかわ(60分)→ さるなしジュースやしぼりトマトジュースを飲み比べ。玉川村の味の入り口として最適です。
②乙な駅たまかわ(90分)→ さるなしクロワッサンとクラフトビールで、特産のさるなしを甘い方向とお酒の方向の両方から味わえます。
③東野の清流(30分)→ 締めは静かな水辺へ。買い込んだお土産を膝に、せせらぎを聞きながらひと息つく時間です。
【車・1日】広域ルート:玉川村+須賀川
10:00 福島空港 → 10:40 乙字ヶ滝(車20分)→ 12:00 須賀川市街(車25分)→ 15:00 玉川村へ戻る
①福島空港(40分)→ 『ウルトラマン』の生みの親・円谷英二の出身地が隣の須賀川市という縁から、空港内にはウルトラマンの装飾も。旅の入り口で記念撮影を。
②乙字ヶ滝(40分)→ 玉川村と須賀川市の境を流れる阿武隈川の滝。豪快な水音を浴びてから市街へ向かいます。
③須賀川市街(180分)→ ウルトラマンにちなんだ街並みを歩き、夕方に玉川村へ戻って乙な駅で一杯、という流れがおすすめです。
ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。
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玉川村の年間イベント

玉川村のイベントは、空港・花火・産業・自転車と、村の顔がそのまま季節ごとの催しになっているのが特徴です。春の空港まつりに始まり、夏の花火、秋の産業まつり、冬の自転車イベントと、一年を通して楽しめます。ぜひ足を運んでほしいものを季節ごとに紹介しますね。
春:福島空港まつり
毎年5月ごろ、福島空港を舞台に「春の福島空港まつり」が開かれます(出典:福島空港公式サイト)。ウルトラヒーローショーや大道芸、青空市など、歩いて行き来できる複数の会場でイベントが同時開催されます。飛行機の見える空の下でお祭りを楽しめるのは、この村ならではですよね。
夏:玉川夏祭り・玉川花火大会
毎年8月ごろ、たまかわ文化体育館の駐車場を会場に「玉川夏祭り」が開かれ、同日に「玉川花火大会」が行われます(出典:ふくしまの旅(福島県観光物産交流協会))。この花火大会の魅力は、なんといっても打ち上げ場所との近さ。頭上で開くような近距離の花火は、大きな大会では味わえない迫力なんですよ。
秋:たまかわ産業まつり
秋には、村の農業・商業・工業の産品が一堂に会する「たまかわ産業まつり」が開かれます(出典:ふくしまの旅(福島県観光物産交流協会))。ステージイベントやヒーローショー、BMXショーなどでにぎわい、収穫期のさるなしをはじめ玉川村の味覚が並びます。実りの季節に村の元気が集まる、地元色の濃いお祭りです。
冬〜春先:サイクルロゲイニングとさるなしの日
冬には、乙な駅たまかわを起点に「サイクルロゲイニング」が開催されます。村内のチェックポイントを自転車で巡って得点を競う観光型イベントで、期間中なら好きなタイミングで参加できます(出典:乙な駅たまかわ公式サイト)。マイペースに走れるので、寒い季節でも自分のリズムで村を楽しめます。
また3月には、特産「さるなし」の語呂にちなんだ「さるなしの日」があり、村内の子どもたちにさるなしドリンクが配られます。村を挙げてさるなしを大切にしている空気が伝わってくる、玉川村らしい行事なんですよ。
玉川村のエリア別の顔

玉川村は、かつての泉村と須釜村が1955年に合併してできた村です。そのため今も、旧泉村側(川辺・小高・中・岩法寺・竜崎など)と旧須釜村側(南須釜・北須釜など)で、少しずつ土地の表情が違います(出典:玉川村公式サイト)。旅する視点で、村内のエリアを歩き分けてみましょう。
空港エリア(北須釜周辺)──村の空の玄関口
北須釜一帯は、福島空港とその公園が広がる村の玄関口です。飛行機、広い駐車場、スポーツ施設と、開けた空の下で過ごすのに向いたエリア。旅の始まりや終わりに時間が余ったとき、送迎デッキや公園でのんびり過ごすのにぴったりですよ。
竜崎・水辺エリア──阿武隈川の景色を味わう
村の西側、阿武隈川沿いの竜崎周辺は、乙字ヶ滝と乙な駅たまかわを擁する水辺のエリアです。滝の音、川面の光、モダンな建築と、景色を味わいながら食べたり飲んだりしたい人向け。夕方の川辺は特に空気がやわらかく、散策にちょうどいい時間帯です。
須釜エリア──田園と歴史が残る村の原風景
旧須釜村にあたる南須釜・北須釜の一帯は、田畑が広がるのどかなエリアです。須釜神社の狛犬をはじめ、古い信仰や地名が今も残っています。観光地化されていない村の素の姿を歩きたい人に向いていて、自転車でゆっくり巡ると魅力がよく分かります。
岩法寺・直売所エリア──味覚が集まる場所
岩法寺周辺は、道の駅たまかわ(こぶしの里)を中心にした「食」のエリアです。採れたての農産物や加工品が集まり、手打ちそばも味わえます。玉川村の味をまとめて持ち帰りたいときは、まずここを目指すのがおすすめですよ。
玉川村の気候・季節の暮らし

玉川村は温暖湿潤気候に属し、年平均気温は11.8℃、年間降水量は1174.7mmです(出典:気象庁)。内陸の盆地的な地形で、夏はしっかり暑く、冬の朝は冷え込みます。会津地方ほど雪は多くないと考えられ、四季のメリハリがはっきり感じられる土地なんですよ。
夏──7月〜8月の暮らし
いちばん暑い8月は、日最高気温の平年値が28.8℃まで上がります(出典:気象庁)。日中は暑くても、朝晩は少し空気がやわらぐのが内陸の夏。8月には近距離の花火が上がる玉川夏祭りもあり、夏の夜を涼みながら楽しめます。
冬──12月〜2月の暮らし
冬は1月の日最低気温の平年値が-3.2℃で、朝は氷点下まで冷え込む日が多くなります(出典:気象庁)。とはいえ豪雪地帯ではないので、雪かきに追われるほどではありません。放射冷却で霜が降りた朝の田んぼは、きりっと澄んで気持ちがいいものです。防寒着と車の冬支度はしっかりしておくと安心ですよ。
春と秋──過ごしやすい季節
春と秋は、屋外で過ごすのにちょうどいい季節です。「日本一自転車が好きな村」を掲げる村だけあって、この時期はサイクリングが本当に気持ちいいんですよね。秋は特産のさるなしが実り、田畑も色づいて、村全体が実りの空気に包まれます。
玉川村の移住・暮らし情報

玉川村は、郡山市に近い立地と、空港・高速道路・鉄道がそろう交通の良さが持ち味です。村独自の子育て支援や移住サポートも手厚く、「田舎で子育てしたいけれど、暮らしの便利さも欲しい」という人に向いた村なんですよ。住む視点で、暮らしの現実を見ていきましょう。
通勤・通学
玉川村は郡山市を中心とする「こおりやま広域圏」に属し、隣接する須賀川市や郡山市へ車で通勤する人が多いと考えられます。あぶくま高原道路や国道118号が主要な生活道路で、車があれば通勤・買い物ともに動きやすい環境です。
住宅環境
賃貸物件の相場は、アパートでおよそ5万円前後、ファミリー向け(2LDK以上)でもおよそ6万円前後とされています(2026年6月時点、出典:ニフティ不動産)。都市部に比べて住居費を抑えやすく、駐車場付きの一戸建てを探しやすいのも地方の村ならではです。村では移住者向けに、新築・中古住宅の取得費補助や子育て世帯の引越し補助も用意されています(出典:たまかわくらし(玉川村移住・定住促進サイト))。
買い物環境
日常の買い物は、道の駅たまかわ(こぶしの里)の直売所で新鮮な野菜や特産品が手に入ります。日用品や食料品のまとまった買い出しは、車で隣接する須賀川市や鏡石町のロードサイド店を利用するのが現実的です。村内で採れたものと、近隣のスーパーを使い分ける暮らしになります。
子育て・教育
村内には小学校が2校(玉川第一小学校・須釜小学校)、中学校が1校(玉川中学校)あります。子育て支援も手厚く、「たまかわっ子誕生祝金」や「たまかわっ子子育て支援給付金」といった独自制度に加え、総合相談窓口「子ども家庭センター」を設けています(出典:たまかわくらし(玉川村移住・定住促進サイト))。
雨の日でも遊べる屋根付き広場「クックドームたまかわ」や、福島空港内の屋内遊び場「わくわくランドたまかわ」もあり、天気を気にせず子どもを遊ばせられるのはうれしいポイントですよね。
医療環境
日常的な受診は村内や近隣の医療機関を利用し、入院や専門的な診療が必要な場合は須賀川市や郡山市の総合病院を頼る形になると考えられます。村ではこども医療費助成やひとり親家庭医療費助成も実施しています(出典:玉川村健康福祉課)。
エリア別の暮らし視点
暮らす場所として見ると、空港に近い北須釜エリアは開けていて交通の便が良く、岩法寺周辺は道の駅があって買い物が便利です。旧須釜村側の田園エリアは静かでのどかな環境。竜崎など阿武隈川沿いは水辺の景観が魅力です。通勤導線と静けさのどちらを重視するかで、選ぶエリアが変わってきます。
玉川村へのアクセス

玉川村は、村内に福島空港を持ち、あぶくま高原道路とJR水郡線が通る交通の要衝です。飛行機・車・鉄道のどれでもアクセスでき、特に北海道と関西からは飛行機で直接入れるのが強みです。手段ごとに整理します。
車でのアクセス
村内をあぶくま高原道路が東西に横断し、玉川IC・福島空港IC・石川母畑ICの3つのインターチェンジがあります。あぶくま高原道路は東北自動車道と磐越自動車道につながっているため、郡山方面からも東京方面からも入りやすい立地です(出典:玉川村公式サイト)。生活の足としても観光の周遊としても、車がいちばん便利ですよ。
鉄道+バスでのアクセス
村内にはJR水郡線の川辺沖駅と泉郷駅の2駅があり、郡山方面と結ばれています(出典:玉川村公式サイト)。ただし運行本数は限られるため、鉄道を使う場合は時刻表の確認が欠かせません。郡山駅からは福島空港行きのリムジンバスも出ています。
飛行機でのアクセス
福島空港には札幌(新千歳)と大阪(伊丹)の定期便が就航しています。空港とJR郡山駅の間はリムジンバスで結ばれ、所要時間は約45分、片道運賃は大人1,200円・小人600円です(出典:福島空港公式サイト)。北海道や関西から村へ入るなら、飛行機がいちばんの近道です。
町内移動の現実的アドバイス
村内の観光スポットや直売所は点在しているので、移動は車が基本になります。鉄道やバスだけで回るのは本数の関係で難しいため、レンタカーか、村が力を入れているレンタサイクルの活用がおすすめです。自転車なら、あぶくま川の風景を感じながらのんびり巡れますよ。
交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。
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【地元住民に直撃!】玉川村の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。
果樹農家をやっています。この村の特産のさるなしを中心に育てていて、キウイの原種にあたる小さな実です。甘酸っぱくて香りが強いんですが、生で食べられる時期が短くて、幻の果実なんて呼ばれることもあります。
ジュースやジャム、ワインなんかの加工品にもなっていて、村を挙げて大事にしている作物なんですよ。この土地の気候と相性がよくて、私も先代から受け継いでずっと向き合ってきました。
Q2.玉川村に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
まずは阿武隈川にかかる乙字ヶ滝ですね。川幅いっぱいに水が流れ落ちて、水量の多い時期は音も迫力があります。滝のそばには川辺の施設もできて、水の景色を眺めながらのんびりできますよ。
それと地元の人間としては、村の中央にある空港もおすすめです。飛行機の離発着を間近で見られるデッキがあって、休みの日に子どもを連れてぼんやり眺めるだけでも、いい時間なんですよね。
Q3.玉川村でお土産を買うとしたらなんですか?
やっぱりさるなしを使ったものですね。ジュースやジャム、ワインと種類があって、酸味がさわやかで飲みやすいので、お酒が得意でない人にも喜ばれます。
それから、水をあまり与えずに育てるトマトのジュースも地元では評判なんですよ。味がぎゅっと濃くて、トマトが苦手な人でも驚くくらい。直売所に並ぶ季節の野菜も、素朴だけど間違いないお土産になります。
Q4.外から人が来たときに、玉川村でまず連れていく店はどこですか?
まずは村の直売所に連れていきます。その日採れた野菜や特産の加工品が並んでいて、手打ちのそばも食べられるので、玉川村の味の入り口としてちょうどいいんですよ。
もう一軒あげるなら、川辺にできた施設ですね。焼きたてのパンや地元の肉料理、村で仕込んだクラフトビールまで味わえて、川を眺めながらゆっくりできます。遠くから来た人はたいてい喜んでくれます。
Q5.玉川村はどんな気質だと思いますか?
穏やかで、よそから来た人にも自然と声をかけるような土地柄だと思います。角の立たない、やわらかい言葉づかいをする人が多くて、初めて会っても身構えさせないところがありますね。
空港や高速道路があって外とつながっているぶん、閉じた感じもなくて。都会の便利さと田舎ののんびりした空気が、うまく同居している村だと感じています。
Q6.昔に比べて、玉川村の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
正直、人は少しずつ減っていて、農家の跡継ぎのことなんかは私たちの世代の悩みでもあります。そこは隠さず言っておきたいところです。
ただ、自転車を村の看板にしようという動きが出てきてから、若い人や外から訪れる人の姿が増えました。空港のまわりや川辺も少しずつ手が入って、静かなだけの村から、また新しい風が入ってきた感じがしています。
Q7.玉川村のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
川辺の一帯を観光の拠点にしていく取り組みには期待しています。滝や川の自然を生かして、カヌーやサイクリングを楽しめるようになってきて、村の見どころがつながってきたなと感じます。
あとはやっぱり、さるなしをもっと広めたい気持ちがあります。大学と組んだ商品づくりも進んでいるので、この小さな実が玉川村の名前を外に運んでくれたらうれしいですね。

