浅川町(あさかわまち)は、福島県中通り南部・石川郡の南端に位置する人口5,357人の町です。阿武隈山系の山あいと田園に囲まれ、郡山市から約37km、白河市から約25kmの距離にあります。
浅川町の見どころを5つに絞ると、こうなります。
- ✅ 浅川の花火──300年以上の歴史があるとされ、福島県内最古とされる夏の花火大会
- ✅ フィナーレ「地雷火」──シンボルの城山(標高408m)の山肌が火を噴く仕掛け花火
- ✅ 「花火の里」──夏だけでなく春花火・除夜の花火など季節ごとに花火が上がる町
- ✅ 花火の殻を軒下に吊るす「魔除花火」という独特の風習
- ✅ 漢方資材で育てる特産米「優味米」と、りんご・なし・もも・いちじくの果樹
「花火や伝統行事が好きな人」「山が火を噴くような迫力ある光景を見たい人」「静かな田園で暮らせる移住先を探している人」に向いた町です。この記事では、観光・歴史・特産・文化を地元目線で紹介します。
| 人口 | 5,357 人 ※2026年6月1日時点(推計人口) |
|---|---|
| 面積 | 37.45 km² |
| 人口密度 | 143 人/km² |
地理的には、西は白河市、北は石川町、南は棚倉町、東は鮫川村の4つの市町村と接しています(出典:浅川町役場公式ホームページ)。町の中心にはJR水郡線の磐城浅川駅があり、郡山市から約37km、白河市からは約25km。阿武隈山系に抱かれた盆地の町です。
花火・城山・果樹・米と、この小さな町には「県内最古」「花火の里」といった顔がいくつも詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。
浅川町の推しポイント

浅川町といえば、なんといっても花火です。福島県内最古とされる「浅川の花火」を軸に、シンボル城山で炸裂する「地雷火」、季節ごとの花火、そして果樹と米。花火という一本の芯が、観光も暮らしも文化も貫いているのがこの町の面白いところなんですよ。ここでは4つに分けて紹介します。
推しポイント1:浅川の花火──県内最古とされる夏の風物詩
浅川の花火は、毎年お盆の8月16日に開催されます。起源には諸説ありますが、江戸時代中期から始まったとされ、300年以上の歴史をもつ福島県内最古の花火大会と言われています(出典:浅川町役場公式ホームページ)。もともとは僧侶による供養から続く「寺花火」で、打ち上げ前には弘法山公園で慰霊祭が営まれます。県内最大級の2尺玉が上がり、町内外から3万人以上の見物客が訪れる夜です。
推しポイント2:地雷火と城山──山が火を噴くクライマックス
浅川の花火の呼び物が、フィナーレを飾る「地雷火」です。町を見下ろすシンボルの城山(標高408m)の山肌で花火が扇状に開き、斜面に火が降り注ぎます。まるで山そのものが噴火したかのような光景で、他所ではなかなか見られません。この一瞬を見るために毎年人が集まる、と言えばその迫力が伝わるでしょうか。
推しポイント3:花火の里の年中行事
「花火の里」と呼ばれる浅川町では、夏の大会だけで花火が終わりません。4月には町民グラウンドで春花火が上がり、大晦日から元日にかけては「除夜の花火」で新年を迎えます。一年を通じて夜空に花火が上がる町というのは、全国を見渡してもそう多くはないんですよ。
推しポイント4:果樹と米の里
浅川町は石川郡の果樹産地の一角で、りんご・なし・もも・いちじくが育てられています(出典:農林水産省)。加えて、漢方資材を使って栽培する特産米「優味米(コシヒカリ)」も知られています。火山ではなく、豊かな水と土に支えられた農の町でもあります。
浅川町の歴史

浅川町の歩みは、明治の町村制で生まれた「浅川村」から始まります。その後、鉄道の開通を機に町制を施行して「浅川町」となり、昭和の大合併で近隣の村を加えて現在の姿になりました。花火の伝統だけは、この行政の移り変わりを越えて江戸時代から受け継がれてきたと伝えられています。
近世〜明治──村々のなりたち
1889年(明治22年)4月1日、町村制の施行に伴い、浅川村・滝輪村・染村・福貴作村・畑田村・東大畑村・里白石村・中里村・松野入村・大草村・根岸村・袖山村・蓑輪村の区域をもって石川郡浅川村が発足しました。現在の大字にその名残が残り、当時の村々がそのまま町の地名となっています。
鉄道の開通と町制施行
1934年(昭和9年)12月4日、水郡線の磐城棚倉駅から川東駅の間が開業し、鉄道が通りました。翌1935年(昭和10年)8月1日には浅川村が町制を施行して浅川町が誕生します。1953年(昭和28年)には国道118号が制定され、交通の骨格が整いました。
昭和の合併と現在
1954年(昭和29年)10月1日、浅川町は山白石村と合併し、改めて浅川町として発足しました。さらに翌1955年(昭和30年)8月20日には東村の一部を編入しています。こうして現在の町域がかたちづくられ、農業と花火文化を軸にした今の浅川町へとつながっています。
浅川町の文化・風習

方言と話し方の特徴
浅川町は福島県中通りの南部にあたり、話される言葉は南奥羽方言に属する中通りの福島弁です。濁る音が多く、疑問文でなくても語尾がふわっと上がるのが特徴なんですよ。たとえば んだ(そうだ)、さすけね(大丈夫だよ・気にしないで)、けっぱれ(頑張れ)、語尾の 〜だべ・〜だっぱい といった言い回しがよく使われます。どれもどこか温かくて、聞いているとほっとする響きです。
花火とともにある暮らし
浅川町ならではの風習が「魔除花火」です。花火の里であるこの町では、打ち上げ後の花火の殻を魔除けや縁起物として軒下に吊るす習わしがあります。花火が単なる夏のイベントではなく、供養や魔除けといった生活の祈りと結びついているのが、この町らしいところですよね。お盆の花火も、もとは亡くなった人を弔う供養の意味を持っています。
食卓と季節、人の気質
盆地特有の寒暖差があり、夏は花火の熱気、冬は底冷えと、季節がはっきりしています。食卓には地元でとれた米や旬の果物、山の幸が並びます。花火大会を青年会が自分たちの手で支えてきた町だけあって、人の距離が近く、行事を通じたつながりの濃さも暮らしの空気に表れています。移住してくれば、この行事の輪に自然と巻き込まれていくはずです。
浅川町の特産品・食

特産品1:優味米(コシヒカリ)
浅川町を代表する農産物が、特産米の「優味米」です。化学肥料や農薬の代わりに漢方資材を使って育てるコシヒカリで、平成27年度の東北ブロック環境保全型農業推進コンクールで東北農政局長賞を受賞しています。ふっくらと炊き上がる粒は、おかずがいらないほど甘みがあると評判なんですよ。旬は新米が出回る秋。まずは白いご飯で味わってほしいお米です。
特産品2:りんご・なし・もも・いちじく
浅川町は石川郡の果樹産地の一角で、りんご・なし・もも・いちじくが栽培されています(出典:農林水産省)。夏のももから秋のなし・りんご、初秋のいちじくへと、季節ごとに主役が入れ替わります。昼夜の寒暖差がのった果実は甘みがしっかり。もぎたてをそのままかじると、みずみずしさが口いっぱいに広がります。
特産品3:自然薯や麺・焼き菓子
米や果物のほかにも、粘りの強い自然薯(じねんじょ)や、地元の卵を使った焼き菓子、うどんなどの麺類も作られています。すりおろした自然薯をご飯にかければ、冬のごちそうになります。町の飲食や直売の場で、地元の素材が形を変えて並んでいるのを探すのも楽しみのひとつです。
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浅川町の観光スポット

浅川町を旅するなら、まず押さえたいのは「花火の里」を形づくってきた場所です。花火が炸裂するシンボルの山、供養の祈りが受け継がれる公園、そして町が生んだ世界的な学者の記念館。小さな町ですが、歩けば花火・歴史・信仰がぎゅっと詰まっているのが感じられますよ。ここではテーマごとに紹介します。
花火とともにある町のシンボル
- 城山公園(青葉城跡) – 標高408mの城山にあり、鎌倉から戦国期に町をおさめた浅川氏の居城・青葉城の跡地です。毎年8月の「浅川の花火」でフィナーレの「地雷火」が炸裂する場所でもあります(出典:浅川町役場公式ホームページ)。山頂からは町並みと田園、遠く那須連峰まで見渡せて、春は桜とツツジが咲きます。花火の日にできた打ち上げ跡の穴が山肌に残っているのを探すのも、この町ならではの楽しみ方なんですよ。
- 弘法山公園 – 浅川の花火の打ち上げ前に、神仏混交の慰霊祭が営まれる場所です。花火の起源のひとつとされる一揆騒動の犠牲者や、戊辰戦争以降の戦没者を弔う祈りの地とされています(出典:花火の里浅川(浅川町公式))。派手な観光地ではありませんが、「供養の花火」という浅川の花火の本質を知ってから訪れると、静かな空気の意味が違って感じられます。
歴史と偉人にふれる
- 吉田富三記念館 – 浅川町出身で、世界で初めてラットの肝臓がん生成に成功し「吉田肉腫」を発見した病理学者・吉田富三博士(1903年生まれ)の記念館です(出典:浅川町役場公式ホームページ)。開館時間は午前9:00〜午後4:30(最終入館は午後4:00)、休館日は月曜日と第2・第4日曜日です(出典:浅川町役場公式ホームページ)。入館料は大人400円、小中学生は無料です(出典:JAPAN 47 GO(日本観光振興協会))。研究道具だけでなく、博士愛用の洋服やパイプまで並んでいて、医学に詳しくなくても一人の人物の物語として楽しめます。
- 浅川町歴史民俗資料館 – 町の歴史や暮らしの道具を伝える資料館です(出典:浅川町役場公式ホームページ)。各家庭で花火を作っていた時代の秘伝帳や道具、花火玉の模型なども展示されていて、「花火の里」がどう育ってきたかを間近に感じられます。夏の花火を見る前に立ち寄っておくと、あの一発一発の見え方が変わってきますよ。
里山と信仰の風景
- 七人坊主「五智如来」 – 大杉に囲まれた林の中に並ぶ石仏群で、江戸時代の正徳5年(1715年)に建立されたと伝えられています。ひっそりとした木立の中に石仏が佇む光景は、里山の信仰がそのまま残っているようで、静かに手を合わせたくなる場所です。派手さはありませんが、町の古い時間に触れられる一角なんですよね。
- 浅川健康フットパス – 田園や里山を歩いて巡るウォーキングコースです。黄金色の稲穂や阿武隈の山並みを眺めながら歩けるので、車で名所を回るのとはまた違う、町の素顔に出会えます。秋の刈り入れ時期に歩くと、実りの風景がとくに気持ちいいですよ。
浅川町の観光ルート

浅川町はコンパクトな町なので、半日あれば主要スポットを回れます。ここでは、まちなかをぎゅっと巡る半日コースと、里山まで足を延ばす1日コース、そして隣町とつなぐ広域ドライブの3本を紹介します。花火の里の空気を、動線で味わってみてください。
【車・半日】花火の里まちなか巡り
10:00 磐城浅川駅 → 10:15 吉田富三記念館 → 11:15 浅川町歴史民俗資料館 → 12:00 城山公園(車で数分ずつ)
①磐城浅川駅(15分)→ 水郡線の小さな駅からスタート。まずは町の玄関口の空気を吸い込みましょう。
②吉田富三記念館(60分)→ 町が生んだ世界的学者の物語をじっくり。午前の空いた時間帯がおすすめです。
③浅川町歴史民俗資料館(40分)→ 花火の秘伝帳や道具を見て、午後の花火スポットへの予習を。
④城山公園(40分)→ 締めは山頂からの眺め。眼下の町並みを見下ろすと、旅の全体像がつながります。
【車・1日】里山と信仰めぐり
9:30 城山公園 → 10:30 七人坊主「五智如来」 → 11:30 弘法山公園 → 13:30 浅川健康フットパス → 田園散策
①城山公園(60分)→ 朝の澄んだ空気の中、遊歩道を軽く登って町を一望。条件がそろえば雲海に出会えることもあります。
②七人坊主「五智如来」(30分)→ 大杉の林で石仏に手を合わせ、里山の静けさに浸ります。
③弘法山公園(30分)→ 花火の慰霊祭が営まれる祈りの地へ。供養の花火という背景を感じる時間です。
④浅川健康フットパス(90分)→ 午後は田園を歩いて締めくくり。夕方に近づく里山の光がやわらかくて気持ちいいですよ。
【車・1日】広域ルート:花火の里と城下町
9:00 浅川町(城山公園) → 10:00 石川町 → 12:00 白河市(小峰城・南湖公園)→ 15:00 棚倉町
①浅川町(60分)→ まずは城山公園で花火の里を体感してから出発します。
②石川町(90分)→ 北へ車を走らせ、鉱物と温泉で知られる隣町へ。道中は果樹畑の風景が続きます。
③白河市(3時間)→ 西の城下町へ。小峰城や南湖公園など、歴史の見どころが集まるエリアでゆっくり過ごせます。
④棚倉町(90分)→ 南の城下町を巡って浅川町へ戻る、阿武隈南部を横断する1日ドライブです。
ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。
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浅川町の年間イベント

浅川町のイベントは、なんといっても花火が主役です。夏の大会だけでなく、春・秋・年始と、季節が変わるたびに夜空に花火が上がります。「花火の里」という愛称がイベントカレンダーそのものに表れている町なんですよ。季節ごとに見ていきましょう。
春〜夏:春花火と浅川の花火
春には町民グラウンドで春花火が上がり、花火のシーズンが幕を開けます。そして夏、毎年8月のお盆の時期に開かれるのが、町最大の行事「浅川の花火」です(出典:花火の里浅川(浅川町公式))。
県内最大級の2尺玉、青年会手作りの仕掛け花火「大からくり」、そして城山の山肌が火を噴く「地雷火」。3万人以上が集まる夜は、爆音と光で町全体が包まれます。もとは供養の花火なので、華やかさの奥に祈りの気配があるのがこの大会の深いところなんですよね。
秋:さんぎょうまつりと刈上げ豊秋花火
秋には、町の農産物や特産品が並ぶ「さんぎょうまつり」と、実りに感謝する「刈上げ豊秋花火」が開かれます(出典:浅川町役場公式ホームページ)。
昼は新米や旬の果物を味わえる賑やかなお祭り、夜は音楽に合わせて上がる花火。夏の大会とはひと味違う、実りの季節ならではのやわらかな空気が流れます。ぜひ味わってほしいのが、地元の新米「優味米」。祭りの熱気の中で食べるとまた格別ですよ。
冬:除夜の花火
大晦日から元日にかけて、年始の午前0時に「除夜の花火」として慰霊花火108発が打ち上げられます(出典:花火の里浅川(浅川町公式))。
凍てつく夜空に上がる花火は、夏とはまるで違う静かな趣です。元朝参りに訪れた人々が祈りを捧げながら、新しい一年を花火とともに迎えます。冬の澄んだ空気だからこそ、光と音がいっそう澄んで響くんですよ。
浅川町のエリア別の顔

浅川町は面積37.45km²の小さな町ですが、旅する視点で見るといくつかの表情に分かれます。町の中心には磐城浅川駅と城山、南には旧山白石村の田園、そして町を囲む里山。かつて浅川村と山白石村が合併してできた成り立ちが、今もエリアの個性に残っています(出典:浅川町役場公式ホームページ)。訪れる目的に合わせて、行き先を選んでみてください。
磐城浅川駅・本町エリア──町の玄関口と花火の中心
水郡線の磐城浅川駅を中心とした、町のまちなかエリアです。役場や商店、資料館、そしてシンボルの城山が徒歩・車圏内にまとまっています。花火大会のときはこの一帯に人が集まり、町がもっとも熱気を帯びます。まず町の全体像をつかみたい人は、このエリアから旅を始めるのがおすすめですよ。
山白石エリア──南に広がる田園と里山
町の南側、旧山白石村にあたる田園地帯です。稲作を中心とした農の風景が広がり、秋には黄金色の田んぼが一面を染めます。特産米「優味米」や果樹が育つのもこのあたり。のんびりドライブしながら、里山と田園の素朴な景色を味わいたい人に向いています。
城山・弘法山エリア──信仰と眺望の丘
城山と弘法山という、二つの丘が印象的なエリアです。城山は青葉城の跡地で花火の舞台、弘法山は花火の慰霊祭が営まれる祈りの地。眺望と信仰が同居しているのがこの一帯の顔です。歩いて登って景色を楽しみたい人、町の歴史の芯に触れたい人にぴったりの場所なんですよ。
浅川町の気候・季節の暮らし

浅川町には気象台がないため、ここでは隣接する白河市の観測値を目安にします。年平均気温は11.9℃、年間降水量は1456.7mm、年間の降雪の深さの合計は90cm、最深積雪は年21cm前後です(出典:気象庁)。阿武隈山系の内陸らしく、夏と冬の寒暖差がはっきりしているのが特徴です。豪雪地ではありませんが、冬はしっかり冷え込みますよ。
夏──7月〜8月の暮らし
最も暑い8月でも日平均は23.7℃、日最高の平均は28.7℃ほどです(出典:気象庁)。盆地なので日中は暑くなりますが、夜は少し和らぎます。
そしてお盆には「浅川の花火」。夏の夜、田園の向こうに大輪が上がる光景は、この町の夏そのものなんですよね。
冬──12月〜2月の暮らし
最も寒い1月は日平均0.6℃、日最低の平均は-3.3℃まで下がります(出典:気象庁)。朝は霜が降り、路面が凍る日もあります。
雪は多い地域ではありませんが、冬用タイヤは必須と考えておきたいところ。凍てつく大晦日の夜に上がる「除夜の花火」は、澄んだ空気の中でひときわ美しく響きます。
春と秋──過ごしやすい季節の暮らし
4月には城山公園の桜、続いてツツジが咲き、町がやわらかな色に包まれます。春先は北西の風がやや強く吹く日もありますが、日中は過ごしやすくなります。
秋は稲穂が黄金色に染まり、実りに感謝する「刈上げ豊秋花火」とさんぎょうまつりの季節。新米「優味米」がいちばんおいしい時期でもあるんですよ。
浅川町の移住・暮らし情報

浅川町で暮らすなら、キーワードは「車と田園、そして花火のある日常」です。人口5,357人のコンパクトな町で、日常の買い物や通勤は近隣の市とセットで考えるのが現実的。ここでは住む視点から、暮らしの各面を見ていきます。
通勤・通学
町内の勤め先だけでなく、郡山市・白河市・須賀川市など近隣都市へ通う人も多いと考えられます。町の玄関口・磐城浅川駅の1日平均乗降客数は約150人で、うち定期利用が約140人とされています(出典:浅川町の魅力発信ポータルサイト)。生活の足として水郡線が使われているのが分かる数字ですよね。
住宅環境
賃貸物件の数自体は多くなく、アパートの平均賃料はおよそ5万円台と見られます。持ち家や一戸建てが中心の町なので、移住を考えるなら空き家も含めて探すのが現実的です。町内各所に無料駐車場が用意されているのも、車社会ならではの安心材料です。
買い物環境
日常の買い物は町内やロードサイドの店で足りますが、まとまった買い物や専門店は白河市・須賀川市・郡山市へ出るのが一般的と考えられます。車で30〜40分ほど走れば、大型店の選択肢がぐっと増えます。ふだんは町内、休日にまとめ買い、という暮らし方が合いそうです。
子育て・教育
町内には、あさかわこども園・浅川小学校・浅川中学校がそろっています(出典:浅川町役場公式ホームページ)。保健センターでは赤ちゃん訪問など子育て支援も行われています(出典:浅川町役場公式ホームページ)。高校は町外へ通うことになりますが、高等学校等への通学費助成制度も設けられています。
医療環境
町内には内科や歯科の診療所があり、日常的なかかりつけには対応できる環境です。一方で、入院を伴う医療や専門的な診療は、白河市・須賀川市・郡山市などの総合病院を利用する形になると考えられます。持病がある方は、通院先までの距離をあらかじめ確認しておくと安心です。
エリア別の暮らし視点
磐城浅川駅・本町エリアは、役場・学校・商店・診療所が近く、町の中では最も生活導線がコンパクトにまとまっています。旧山白石村にあたる南の田園エリアは、静かで土地にゆとりがあり、のんびり暮らしたい人向き。どのエリアでも車があることが前提になる点は、共通して押さえておきたいところです。
浅川町へのアクセス

浅川町は、郡山市から約37km、白河市から約25kmの距離にあります(出典:浅川町役場公式ホームページ)。鉄道はJR水郡線が通り、車なら東北自動車道が使えます。都内からはおよそ2時間半で花火の里にたどり着けます(出典:浅川町の魅力発信ポータルサイト)。
車でのアクセス
最寄りのインターチェンジは東北自動車道の白河ICと須賀川IC。白河ICからは国道118号経由で約40分です(出典:浅川町役場公式ホームページ)。天候に左右されにくく、町内を回るなら車がいちばん便利ですよ。
鉄道+バスでのアクセス
町内にはJR水郡線の磐城浅川駅と里白石駅があります。郡山方面や茨城の水戸方面へつながる路線で、郡山までは乗り換えを含めておおむね1時間前後と考えておくとよいでしょう。本数は都市部ほど多くないので、時刻表を事前に確認しておくのがおすすめです。
飛行機でのアクセス
遠方からなら、県内の福島空港が最寄りの空港になります。空港から浅川町へは車で40分前後とみられ、レンタカーでの移動が現実的です。関西や北海道方面から来る場合は、この空港ルートも選択肢に入りますね。
町内移動の現実的アドバイス
面積37.45km²とはいえ、徒歩ですべてを巡るのは負担が大きいので、車移動が基本です。タクシー会社は郡山市・白河市内にあり、レンタカーも周辺都市を起点にするのが便利です(出典:浅川町の魅力発信ポータルサイト)。町内各所に無料駐車場があるので、車さえあれば動きやすい町ですよ。
交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。
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【地元住民に直撃!】浅川町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。
浅川の花火を作って打ち上げる仕事をしています。この町では昔から、家々で花火を仕込んできた歴史があって、その流れを継ぐ形で今も手を動かしています。
仕掛け花火の「大からくり」や、城山でやる「地雷火」の準備は、夏に向けて何ヶ月もかけて進めるんです。供養の花火という根っこは、今も大事にしていますね。
Q2.浅川町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
まずは城山ですね。町を一望できて、遠くに那須の山並みまで見える。ここは花火のフィナーレで山肌が火を噴く場所で、地元にとっては特別な山なんですよ。
あとは弘法山。花火の前に慰霊祭をやる静かな場所で、観光客はあまり知りません。祈りの空気が残っていて、ここを知ると花火の見え方が変わると思います。
Q3.浅川町でお土産を買うとしたらなんですか?
やっぱり地元の米ですね。漢方の資材を使って育てた「優味米」があって、炊くと甘みがしっかり出るんです。秋の新米の時期は特におすすめですよ。
果物なら、りんごやなし、もも、いちじく。季節ごとに主役が変わるので、その時にいちばん旬のものを選ぶと外れません。自然薯も、冬のちょっとしたお土産にいいですね。
Q4.外から人が来たときに、浅川町でまず連れていく店はどこですか?
特定の一軒というより、まちなかの昔ながらの食堂ですね。出汁と油の匂いが染みついた、飾らない店。地元の人が普通に通う場所です。
甘いものが好きな人なら、町の焼き菓子を出す店に寄ります。地元の卵を使った素朴な味で、花火の話をしながらのんびり過ごすと、この町の空気が伝わると思います。
Q5.浅川町はどんな気質だと思いますか?
穏やかで、人との距離が近い町です。花火大会を自分たちの手で支えてきた土地なので、行事になると自然と人が集まって、役割を分け合うんですよ。
派手さはないけれど、芯は強い。物資が乏しかった時代も花火を絶やさなかったと聞きますし、こうと決めたことを地道に続ける気質が根っこにあると感じます。
Q6.昔に比べて、浅川町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
正直、人は少しずつ減っていて、静かになったなと感じます。子どもの頃に比べると、まちなかの賑わいも変わりました。そこは隠さず言っておきたいですね。
ただ、花火の日だけは今も町の内外から大勢が集まります。あの熱気は昔と変わらない。町民センターや公民館まわりに人が動く季節は、やっぱり活気を感じます。
Q7.浅川町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
大きな施設がどんどんできる町ではないですが、地域おこしの動きが少しずつ増えていて、駅前で人を集める催しなんかも生まれています。そこは楽しみですね。
運動公園や公園で子どもが遊べる場が続いてほしいし、何より、花火の技術を次の世代へどう渡すか。町長はじめみんなで、この文化を守り育てていけたらと思っています。

