【青森県十和田市】ってどんなとこ?奥入瀬とにんにく日本一の街【地元民のリアルな声あり】

青森県十和田市の十和田湖:十和田湖は青森と秋田にまたがる神秘的なカルデラ湖で、美しい新緑や紅葉、深い藍色の湖水が魅力の名所です。

十和田市(とわだし)は、青森県南部地方の内陸に位置する人口56,092人の市です。県内では青森市・八戸市・弘前市に次ぐ第4位の人口を持ち、面積は東京23区より広い725.65km²。新青森駅や八戸駅から車・バスでおよそ1時間圏内です。

十和田市の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 奥入瀬渓流──十和田湖から約14km続く、国の特別名勝・天然記念物の渓流美
  • にんにく市町村別生産量・日本一──大玉の「福地ホワイト」一大産地
  • 十和田市現代美術館──草間彌生・奈良美智らの作品が並ぶ「アートの街」の核
  • ✅ B-1グランプリ頂点に立ったご当地グルメ「十和田バラ焼き」の街
  • 官庁街通り──桜と松が続く「日本の道100選」のシンボルロード

「自然の中を歩きたい旅行者」「アートや写真が好きな人」「食べ歩きを楽しみたい人」、そして「広い土地でゆったり暮らせる移住先を探している人」に向いた街です。本記事では、観光・特産・歴史から、暮らしの空気感や言葉づかい、アクセスまで、地元目線で順番に紹介していきます。

人口56,092 人 ※2026年5月1日時点(推計人口)
面積725.65 km²
人口密度77.3 人/km²

地理的には、北で七戸町東北町、東で六戸町、西で青森市平川市、南で五戸町新郷村に接し、南西側は十和田湖をはさんで秋田県の鹿角市小坂町と向き合っています。市西部には八甲田連峰や十和田湖が広がり、東部の三本木地区に市街地と農地が集まる、自然と平野が同居した街です。

火山がつくった湖、ゼロから引いた人工河川、馬の産地としての歴史、そして現代アート。小さな市に思いのほか多彩な「顔」が詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

十和田市の推しポイント

十和田市の見どころは、ひとことでは言いきれません。世界的な景勝地である奥入瀬渓流と十和田湖、草間彌生らの作品が点在する十和田市現代美術館、そして市町村別でにんにく生産量日本一を誇る農の底力。さらにB-1グランプリで頂点に立った「十和田バラ焼き」や、桜と松が続く官庁街通りまで、自然・アート・食・歴史がぎゅっと凝縮されています。ここからは、その5つを順番に掘り下げていきますね。

推しポイント1:奥入瀬渓流と十和田湖──東北を代表する渓流美

十和田湖から流れ出す唯一の川・奥入瀬川のうち、子ノ口から焼山までの約14kmが奥入瀬渓流です。ここは国の特別名勝および天然記念物に指定されています(出典:十和田市公式サイト)。渓流沿いには遊歩道が整備されていて、滝や苔むした岩を間近に眺めながら歩けるのが魅力なんですよ。新緑と紅葉の季節は特に人気で、車を降りてすぐ森の世界に入っていける気軽さも、訪れる人に愛される理由です。

推しポイント2:にんにく市町村別生産量・日本一

十和田市は、にんにくの市町村別生産量で日本一を誇る一大産地です(出典:十和田市公式サイト(広報とわだ))。品種は寒冷地向きの「福地ホワイト」で、大玉でずっしり、雪のように白いのが特徴です。土壌診断にこだわった「ミネラル野菜」の取り組みでも知られていて、甘みの強いにんにくに育つんです。

推しポイント3:十和田市現代美術館とアートの街

市の中心・官庁街通りに建つ十和田市現代美術館は、2008年に開館しました(出典:十和田市現代美術館)。草間彌生や奈良美智、ロン・ミュエクなど国内外のアーティストの作品が、独立した展示室やまちなかに点在しているのが面白いところ。「通り全体を美術館に見立てる」という発想で、散歩しながらアートに出会えます。

推しポイント4:官庁街通りと「馬のまち」の記憶

市役所前を東西に貫く官庁街通りは、桜(ソメイヨシノ)と赤松の並木が続く美しい通りで、「日本の道100選」に選ばれています。かつてこの一帯が軍馬の一大産地だったことにちなみ、通りには馬のモニュメントが点在しているんですよ。春の桜まつりや秋の山車が出る祭りでは、たくさんの人出でにぎわいます。

推しポイント5:ご当地グルメ「十和田バラ焼き」

牛バラ肉とたっぷりの玉ねぎを、醤油ベースの甘辛いタレで鉄板焼きにするのが十和田バラ焼き。2014年のB-1グランプリで頂点に立ち、一気に全国区になりました(出典:B-1グランプリ公式サイト)。市内には提供店が60軒以上あり、家庭でも親しまれる、まさに市民のソウルフードです。

十和田市の歴史

今でこそ県内有数の穀倉地帯として知られる十和田市ですが、もともとこの一帯は「三本木原」と呼ばれる水に乏しい荒れ地でした。江戸末期に用水を引いてゼロから田畑と町をつくり、明治以降は軍馬の一大産地として、戦後は碁盤の目の計画都市として発展します。そして2005年の合併を経て、現在の十和田市になりました。開拓・馬・都市計画という三段階が、今の街の骨格をつくっています。

三本木原の開拓と人工河川「稲生川」

開拓が始まったのは1855年(安政2年)で、新渡戸稲造の祖父にあたる新渡戸傳(にとべつとう)が中心となりました。奥入瀬川から水を引く長大なトンネルを貫通させ、1859年(安政6年)に人工河川「稲生川」を完成させて引水に成功します(出典:十和田市公式サイト)。この用水が、荒れ地を穀倉地帯へと変える礎になりました。なお十和田市の三本木原は、福島県矢吹町・宮崎県川南町とともに国営開拓の成功例として「日本三大開拓地」に数えられます(出典:矢吹町公式ホームページ)。

軍馬の一大産地として

明治期の1885年に陸軍が軍馬局出張所を置き、のちに軍馬補充部三本木支部となったことで、この地は馬産で栄えました。市内で馬術・相撲が盛んなことや、官庁街通りの馬のモニュメント、馬肉料理の食文化は、いずれもこの「馬のまち」の記憶につながっています。中心市街地の碁盤目状の区画は、京都を手本に整えられたと記録されています。

合併、そして「アートのまち」へ

2005年1月1日、旧十和田市と十和田湖町が新設合併し、現在の十和田市が発足しました。これにより、市街地と十和田湖・奥入瀬渓流が一つの市にまとまりました。その後は官庁街通りの空き地を活かした「アートのまち」づくりが進み、現代美術館を核とした景観が、新しい街の顔になっています。

十和田市の文化・風習

方言と話し方の特徴

十和田市で話されているのは、青森県の東半分に広がる南部弁(上北方言)です。隣の津軽地方の津軽弁とは語彙もリズムも違い、ゆったりと柔らかく話すのが南部弁の持ち味なんですよ。みなさんが地元の人と話すと、たとえばこんな言葉に出会います。

しゃっこい(冷たい)、もちょこい(くすぐったい)、ごんぼほる(駄々をこねる)、わがね(だめ・よくない)。驚いたときにはジャジャジャ(えっ!)と声が出て、夕方の挨拶はおばんです(こんばんは)。やわらかい響きなので、初対面でもふっと距離が縮まります。

食卓と季節の暮らし

食卓に欠かせないのが、やはり地元のにんにく。すりおろして料理に効かせたり、ホイル焼きでほくほく食べたりと、使い方はさまざまです。週末には鉄板を囲んでバラ焼きをつつくのも、十和田らしい光景。長いもやごぼう、ねぎといった地場野菜が日常的に並ぶのも、農のまちならではですね。

人の気質と四季の表情

南部の人は、口数は少なめでも芯が強く、情に厚いと言われます。控えめで忍耐強い気質は、やませ(夏の冷たい東風)や厳しい冬と向き合ってきた暮らしと、どこか重なります。十和田市は全域が豪雪地帯で、冬は氷点下20℃近くまで下がる日もあるほど。だからこそ、春に官庁街通りの桜が咲きそろう瞬間の喜びは格別なんですよ。

十和田市の特産品・食

特産品1:にんにく(福地ホワイト)

十和田市を語るうえで外せないのが、にんにくです。市町村別の生産量で日本一を誇り(出典:十和田市公式サイト(広報とわだ))、青森県全体でも国内出荷量の約7割を占めています(出典:青森県農業労働力求人マッチングサイト)。収穫は6月下旬から7月ごろ。雪の下で甘みをためた福地ホワイトは大玉で肉厚、加熱するととろりと甘くなります。素揚げや黒にんにくにしても絶品なので、ぜひ味わってみてください。

特産品2:長ねぎ・ながいも・ごぼう

にんにくだけでなく、長ねぎ・ながいも・ごぼうも県内有数の産地です。三本木原のミネラル豊富な土壌と、土づくりへのこだわりが、味の濃い根菜を育てます。すりおろしたながいもをご飯にかけたり、ごぼうをたたいて小鉢にしたりと、十和田の定食ではこうした地場野菜が当たり前のように添えられているんですよ。

特産品3:十和田バラ焼き

甘辛いタレをまとった牛バラ肉と玉ねぎを、鉄板でじゅうじゅう焼く十和田バラ焼き。玉ねぎが飴色になるまで焼いてから肉と崩していくのがコツで、ご飯にもビールにもよく合います。もとは隣の三沢市の屋台で生まれ、鉄板(鋳物)が手に入りやすかった十和田で根づいたと言われます。2014年のB-1グランプリで優勝した一皿を、ぜひ本場の鉄板で楽しんでほしい一品です(出典:B-1グランプリ公式サイト)。

特産品4:馬肉料理

かつて軍馬の一大産地だった名残で、十和田には馬肉を食べる文化も残っています。馬肉はさっぱりとして甘みがあり、桜鍋や、馬肉版のバラ焼きとして味わえるお店もあるんですよ。「馬のまち」の歴史が、そのまま食卓に生きているのが面白いところです。


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十和田市の観光スポット

序盤で触れた奥入瀬渓流やアートの街は、いざ現地に立つと写真以上の迫力があります。十和田市の見どころは、大きく「西の自然」と「東のまちなか」に分かれているんですよ。渓流と湖でたっぷり森林浴をして、市街地でアートと食を楽しむ。その二つの顔を行き来できるのが、この街の旅のおもしろさです。まずはスポットごとに掘り下げていきますね。

自然を感じるスポット

  • 奥入瀬渓流 – 十和田湖畔の子ノ口から焼山まで約14km続く渓流で、国の特別名勝および天然記念物に指定されています(出典:十和田市公式サイト)。流れとほぼ同じ高さに遊歩道があるので、滝や苔むした岩を間近に感じながら歩けます。新緑も紅葉も格別ですが、水音に包まれて深呼吸する瞬間がいちばんの贅沢なんですよ。
  • 銚子大滝 – 奥入瀬渓流の本流にかかる、高さ約7m・幅約20mの堂々とした滝です。水しぶきに木漏れ日が差すと光の筋が幾本も生まれて、思わず足が止まります。渓流歩きのクライマックスにふさわしい一本です。
  • 十和田湖 – 噴火がつくった二重カルデラ湖で、中湖の最深部は327mと日本で3番目の深さを誇ります。湖畔の休屋から遊覧船に乗れば、原生林をまとった半島を湖上から望めます。遊覧船は大人1,650円・小人880円で、冬季は運休します(出典:十和田観光電鉄株式会社)。
  • 蔦沼(蔦の七沼) – 八甲田山麓のブナ原生林に抱かれた沼で、紅葉の名所として知られています。早朝、湖面が赤く染まる時間帯は本当に静かで、鳥の声しか聞こえません。喧騒から離れて自然に浸りたい人にぴったりですよ。

アートとまちなかのスポット

  • 十和田市現代美術館 – 草間彌生・奈良美智・ロン・ミュエクら世界の作家の作品を常設展示する、アートの街の核です。開館は9:00〜17:00(入館は16:30まで)、休館日は月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始、一般1,800円・高校生以下無料です(出典:十和田市現代美術館)。展示室が一棟ずつ独立した造りで、アートの家を訪ね歩くような体験ができます。なお改修工事のため2027年(令和9年)4月からの休館が予告されているので、現在の姿を見るなら早めがおすすめです(出典:十和田市現代美術館)。
  • アート広場 – 美術館の向かいに広がる無料の屋外スペースで、草間彌生の水玉のオブジェなどが点在しています。チケットがなくても気軽にアートに触れられるので、散歩のついでに立ち寄る地元の人も多いんですよ。
  • 官庁街通り(駒街道) – 「日本の道100選」に選ばれた約1.1kmのシンボルロードで、桜(ソメイヨシノ)と松の並木が続きます。「駒の里」らしく馬のモニュメントが置かれ、現代アートと並木が同居する独特の景観です。春の桜はもちろん、雪をかぶった並木の静けさも見ものです。

馬と歴史、温泉でくつろぐスポット

  • 十和田市馬事公苑「駒っこランド」・称徳館 – 「馬のまち」十和田ならではの施設で、乗馬や餌やりを体験でき、館内の称徳館では馬に関する文化資料を見られます。子ども連れでも一日楽しめる、のどかな空気が流れる場所ですよ。
  • 蔦温泉 – ブナ原生林に佇む一軒宿で、源泉が浴槽の真下から湧き出す「源泉湧き流し」で知られます。古びた板の間や湯けむりの風情に、思わず時間を忘れてしまいます。蔦沼散策とあわせて訪れるのがおすすめです。
  • 谷地温泉・猿倉温泉 – 八甲田山麓に点在する山あいの温泉です。周囲を森に囲まれた静かな環境で、湯に浸かりながら鳥の声を聞いていると、日常の疲れがほどけていきます。紅葉の季節はとくに人気なんですよ。

十和田市の観光ルート

計算中…

スポットが西の自然と東のまちなかに分かれているぶん、組み合わせ次第でいろんな一日がつくれます。ここでは、渓流と湖をめぐる王道ルート、まちなかをアートと食で楽しむ半日ルート、そして紅葉ドライブの広域ルートを紹介しますね。移動はいずれも車が基本です。

【車・1日】奥入瀬渓流と十和田湖ぐるりルート

9:00 焼山 → 9:20 石ヶ戸 → 10:30 阿修羅の流れ → 11:30 銚子大滝 → 12:00 子ノ口 →(遊覧船 約50分)→ 13:00 休屋

奥入瀬渓流(石ヶ戸〜銚子大滝)(約2時間)
→ 渓流の入り口・焼山に車を置き、見どころが集まる中流部を歩きます。午前の斜光が水面に差し込む時間帯が、いちばん表情豊かなんですよ。

子ノ口(30分)
→ 渓流の最上流、十和田湖の出口です。ここから湖の眺めへと景色が一変します。

十和田湖遊覧船(約50分)
→ 子ノ口から休屋まで、湖上を移動します。半島や断崖を湖から見上げる時間は、歩き疲れた体にちょうどいい休息になります。

乙女の像・休屋(1時間)
→ 高村光太郎最後の作品を眺め、湖畔の食堂でひと息。夕方の柔らかい光の中で締めくくるのがおすすめです。

【車・半日】まちなかアート&バラ焼きルート

9:00 十和田市現代美術館 → 10:30 アート広場・官庁街通り → 12:00 バラ焼きランチ → 13:30 駒っこランド

十和田市現代美術館(1時間30分)
→ 開館直後は人が少なく、作品とじっくり向き合えます。各展示室を一棟ずつ巡る感覚が新鮮ですよ。

アート広場・官庁街通り(1時間)
→ 屋外作品と桜並木を眺めながら散歩します。馬のモニュメント探しも楽しい時間です。

十和田バラ焼き(1時間)
→ まちなかの店で、鉄板の上の玉ねぎと牛バラをじゅうじゅう焼くお昼を。アート鑑賞のあとのご褒美にぴったりです。

駒っこランド・称徳館(1時間)
→ 午後は馬とふれあって、十和田の「馬のまち」の一面を体感。子ども連れでものんびり過ごせます。

【車・1日】広域ルート:八甲田の温泉と紅葉

9:00 十和田市街 → 10:00 蔦沼・蔦温泉 → 11:30 谷地温泉 → 13:00 奥入瀬渓流 → 15:00 十和田湖

蔦沼(1時間)
→ 紅葉期なら早朝が狙い目。鏡のような沼に映る赤い森は、息をのむ静けさです。

蔦温泉(1時間)
→ 散策後は一軒宿の湯へ。足元から湧く源泉のやわらかさに、思わず長湯してしまいます。

谷地温泉(1時間)
→ 山あいの秘湯でもうひと風呂。湯上がりの澄んだ空気が心地よい時間帯です。

奥入瀬渓流〜十和田湖(2時間)
→ 午後は渓流沿いをドライブし、湖畔で一日を締めくくります。八甲田から湖まで景色が移り変わる、欲張りな一日です。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

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十和田市の年間イベント

十和田市のイベントは、官庁街通りの桜に始まり、夏の花火、秋の山車、そして十和田湖の冬花火と、四季がはっきり感じられるのが特徴です。馬のまちらしい流鏑馬の行事があるのも、ここならでは。季節ごとに表情がガラリと変わるので、いつ訪れても楽しみがありますよ。

春:十和田市春まつりと桜流鏑馬

桜の開花に合わせて、毎年4月中旬から5月上旬に「十和田市春まつり」が開かれます(出典:十和田奥入瀬観光機構)。官庁街通りの桜並木がライトアップされ、昼とは違う幻想的な夜桜が楽しめるんですよ。会期中には、きらびやかな衣装をまとった女性騎士が桜の下を駆け抜ける「桜流鏑馬」も行われます(出典:Amazing AOMORI(青森県観光情報サイト))。馬と桜とアートが一度に揃う、十和田らしい春の風景です。

夏:十和田市夏まつり花火大会と十和田湖湖水まつり

夏の風物詩が、毎年8月に開かれる「十和田市夏まつり花火大会」です(出典:十和田商工会議所)。約2,500発の花火が打ち上がり、官庁街通りは歩行者天国になって露店がずらりと並びます。屋台グルメを片手に、アートの街の夜景と花火を一緒に味わえるのが贅沢なんですよ。十和田湖畔では夏に「十和田湖湖水まつり」も開かれ、湖の夏もにぎわいます。

秋:十和田市秋まつり

毎年9月には、市内最大級のイベント「十和田市秋まつり」が3日間にわたって開かれます(出典:十和田商工会議所)。幕末の三本木原開拓の時代に豊作祈願として始まったお祭りで、豪華な山車や太鼓車が市内を練り歩きます。とくに官庁街通りの夜間運行は、ライトアップされた山車が秋の夜空に浮かび上がり、囃子のかけ声とともに迫力満点ですよ。

冬:十和田湖冬物語

冬は十和田湖畔の休屋で「十和田湖冬物語」が、毎年1月下旬から2月にかけて開かれます(出典:十和田市公式サイト)。1999年に始まった青森を代表する冬イベントで、雪に包まれた会場では夜空に冬花火が上がり、屋台が並ぶ「雪あかり横丁」やスノーパークでも楽しめます。澄んだ冬の空に上がる花火は、夏とはまた違う鮮やかさなんですよ。市街地では同じ時期に「アーツ・トワダ ウインターイルミネーション」も灯ります。

十和田市のエリア別の顔

十和田市は、東京23区より広い725.65km²のなかに、まったく性格の違うエリアが同居しています。中心の市街地から西へ進むほど自然が深くなり、最後は十和田湖にたどり着く——そんなグラデーションが旅の楽しみどころ。ここでは「旅する視点」で、市内を4つのエリアに分けて紹介しますね。

三本木地区(中心市街地)──アートと食の拠点

人口の半分以上が暮らす、碁盤の目状の市街地です。官庁街通りと現代美術館、バラ焼きの店が集まっていて、旅の起点にちょうどいいエリア。アート散歩とグルメをまとめて楽しみたいときは、まずここを拠点にするのがおすすめですよ。

奥入瀬渓流エリア──森林浴と渓流散歩

市街地から西へ車を走らせると、奥入瀬渓流の玄関口・焼山に着きます。渓流沿いの遊歩道と、奥入瀬渓流温泉郷が広がるエリアです。とにかく歩いて自然に浸りたい人、緑や紅葉のなかで深呼吸したい人に向いています。

十和田湖エリア(休屋・子ノ口)──湖畔のリゾート

渓流をさらに遡ると、青森と秋田にまたがる十和田湖に出ます。観光の拠点・休屋には遊覧船や乙女の像、湖畔の食堂が集まり、冬は冬物語の舞台にもなります。湖を眺めながらゆっくり過ごしたい旅に、ぴったりのエリアですよ。

八甲田・温泉エリア(蔦・谷地)──秘湯と紅葉

市の北西、八甲田山麓に広がるのが温泉と原生林のエリアです。蔦温泉や谷地温泉といった山あいの湯と、蔦沼の紅葉が魅力。観光地のにぎわいから少し離れて、静かに自然と湯を味わいたいときに訪れたい場所です。

十和田市の気候・季節の暮らし

十和田市の市街地(三本木地区)の年平均気温は9.8℃、年間の降雪量の合計は395cmです(出典:気象庁)。八甲田山の東側にあたるため、日本海側ほど雪は多くありませんが、それでも真冬日(一日中0℃未満の日)は年におよそ18日あり、冬の底冷えはしっかり感じます。一方で夏は涼しく、避暑地のように過ごしやすいんですよ。季節ごとの暮らしを見ていきましょう。

夏──6月〜8月の暮らし

もっとも暑い8月でも平均気温は22.1℃、日中の平均最高でも26.7℃ほどで、本州のなかではかなり涼しい夏です(出典:気象庁)。熱帯夜になる日は少なく、夜は窓を開ければ涼しい風が入ります。数年に一度、太平洋から冷たい東風「やませ」が流れ込むと、夏でも肌寒い曇りの日が続くことがあります。

秋──9月〜11月の暮らし

秋は奥入瀬渓流や蔦沼の紅葉が見頃を迎える、十和田がいちばん華やぐ季節です。朝晩はぐっと冷え込み、11月には霜が降り始めます。市街地でも薪ストーブやファンヒーターを準備し始める頃で、冬支度の気配が漂い出すんですよ。

冬──12月〜3月の暮らし

冬は1月の平均気温が-1.7℃まで下がり、近年でも-20℃前後を観測する日があります(出典:気象庁)。市街地の最深積雪は年によりおよそ50cm前後で、雪かきは冬の日課になります。車は冬タイヤが必須で、玄関先の雪寄せや屋根の雪下ろしも暮らしの一部。寒さは厳しいですが、澄んだ空気と雪景色の美しさは格別ですよ。

春──4月〜5月の暮らし

春の訪れは本州のなかでは遅めで、桜が咲くのは4月中旬以降です。官庁街通りの桜が咲きそろう頃、長い冬を越えた街全体がほっとゆるみます。一方で5月から6月にかけては、土ぼこりを巻き上げる強い西風が吹く日もあります。新渡戸傳が開拓のときに防風林を設けたのも、この西風を防ぐためでした。

十和田市の移住・暮らし情報

東京23区より広い土地に約5万6千人が暮らす十和田市は、生活の中心が碁盤の目の市街地にぎゅっとまとまっているのが特徴です。スーパーや病院、学校が市街地に揃い、車があれば日常に不便はありません。ここでは「暮らす視点」で、通勤から医療まで具体的に見ていきますね。

通勤・通学

市内の就業者は、農業や畜産、市内の商業・公共機関に加え、近隣の三沢市や八戸市へ通う人もいます。市内移動は車が基本で、市街地から職場まで車で10〜20分という人が多いと考えられます。鉄道駅がないぶん、通勤・通学はマイカーや路線バスが中心です。

住宅環境

住まいは奥州街道と国道102号が交わる三本木地区を中心に集まっています。家賃の目安は、単身向けのワンルーム・1Kがおよそ2万円台から、2DK・2LDKで3万〜4万円台、ファミリー向けの3DK・3LDKでおよそ5万〜7万円台です(出典:SUUMO)。駐車場付きの物件が多く、車を持つ前提の住環境になっています。

買い物環境

十和田市は人口約6万人ながら、青森県でも有数のスーパー激戦区として知られています。イオン系の大型店から地元資本のユニバース、カケモといった店まで十数店が競い、幹線道路沿いにはドラッグストアや家電量販店も並びます。日常の買い物で困る場面は少ないですよ。

子育て・教育

市内には中高一貫の県立三本木高等学校をはじめ、十和田工業高校、三本木農業恵拓高校などがあります。さらに北里大学獣医学部の十和田キャンパスが置かれ、学生街としての顔も持っています(出典:北里大学)。移住者向けには、青森県外から子どもと転入し医療・福祉職に就く世帯への支援金などもあります(出典:十和田市公式サイト)。

医療環境

地域の中核を担うのが十和田市立中央病院です。救急指定病院として上十三地域の二次救急を担い、全25の診療科と地域がん診療連携拠点病院の指定を備えています(出典:十和田市公式サイト)。約18万人の医療圏の拠点なので、ひととおりの診療科が市内で完結するのは心強いですね。

エリア別の暮らし視点

中盤では「旅する視点」でエリアを紹介しましたが、暮らす目線で見ると、生活至便なのはやはり三本木地区の市街地です。買い物・病院・学校が近く、通勤も短くて済みます。奥入瀬や十和田湖側は自然が魅力的なぶん、冬の積雪が多く車移動が前提になるので、住むなら市街地、自然を楽しむなら西へ、という使い分けが現実的ですよ。

十和田市へのアクセス

十和田市は、青森県の市で唯一、市内に鉄道駅がありません。そのぶん高速道路や幹線道路が整い、最寄りの新幹線駅や空港からはバス・車でのアクセスが基本になります。首都圏からの行き方を中心に整理しますね。

車でのアクセス

市街地へは、百石道路の下田百石ICから約30分です。東北自動車道から向かう場合の「十和田IC」は、十和田湖を挟んで対岸の秋田県鹿角市にあるため、市街地へ行くつもりで降りると遠回りになります。県外から車で訪れるときは、行き先が市街地か十和田湖かでルートが変わる点に注意すると安心です。

鉄道+バスでのアクセス

東京駅から東北新幹線で八戸駅まで約3時間、七戸十和田駅までは約3時間21分です(出典:北里大学)。八戸駅・七戸十和田駅からは、十和田観光電鉄バスで市の中心部へ向かいます(出典:十和田観光電鉄株式会社)。七戸十和田駅から官庁街通までは約40分が目安です。乗り換えがあるので、時刻表は事前に確認しておくと流れがスムーズですよ。

飛行機でのアクセス

空路なら三沢空港が最寄りです。羽田空港から約1時間15分、伊丹空港(大阪)から約1時間35分で結ばれています(出典:北里大学)。三沢空港からは連絡バスと路線バスを乗り継ぐか、タクシーで市内へ向かいます。北東北を効率よく回りたい人には、飛行機ルートも便利な選択肢です。

町内移動の現実的アドバイス

市内の公共交通は路線バスが中心ですが、観光で渓流や湖までしっかり回るなら、レンタカーが現実的です。新幹線駅でレンタカーを借りて市内へ入る流れが動きやすいですよ。奥入瀬渓流は、シーズン中はバスやレンタサイクルと徒歩を組み合わせると、混雑を避けて楽しめます。


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【地元住民に直撃!】十和田市の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

にんにくを作る農家をやっています。この土地は三本木原の開拓から畑を広げてきたところで、土づくりにはみんなこだわっているんですよ。

うちのにんにくは市町村別の生産量で日本一と言われていてね。土壌診断をして畑に足りない分だけ肥料を足す、その地道さがこの街の農家の気質そのものだと思っています。

Q2.十和田市に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは奥入瀬渓流と十和田湖ですね。十和田湖から流れ出す水が滝になって、子ノ口から焼山まで続く。朝早く歩くと、水の音と苔の匂いだけの世界で、観光客がいない時間は本当に静かなんです。

地元の人間としては、八甲田の麓の蔦沼も挙げたい。紅葉の時期、夜明けに沼が赤く染まる瞬間は、何度見ても言葉が出ません。市町村運動公園のあたりでのんびり過ごすのも、地元の楽しみですよ。

Q3.十和田市でお土産を買うとしたらなんですか?

やっぱりにんにくですね。生のままでも、黒にんにくに加工したものでも喜ばれます。この街の有名なものといえば、これを外すわけにはいきません。

あとは地元の人間の感覚でいうと、奥入瀬の源流の水で淹れたコーヒーや、原生林の木の花から採れる蜂蜜なんかも渋くていい。市町村観光の定番からは少し外れますが、知っている人は買って帰りますよ。

Q4.外から人が来たときに、十和田市でまず連れていく店はどこですか?

これはもう、鉄板でバラ焼きを出す店ですね。牛バラとたっぷりの玉ねぎを甘辛いタレで焼くだけなんですが、これが白いご飯にもビールにも合う。市町村のおすすめスポットとして、まず案内したくなります。

飴色になるまで玉ねぎを焼いて、最後に肉とからめる。あの煙と匂いの中で、わいわい鉄板を囲む時間そのものが、この街らしいもてなしなんですよ。

Q5.十和田市はどんな気質だと思いますか?

口数は少ないけど、芯が強くて情に厚い。南部の人間らしい気質だと思います。やませや厳しい冬と向き合ってきたぶん、辛抱強くて、派手さはないんです。

荒れ地に水を引いてゼロから畑と街をつくった土地ですからね。黙々と土をいじる、その粘り強さが今でも染みついていると感じます。市町村民センターあたりに集まっても、みんな控えめですよ。

Q6.昔に比べて、十和田市の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直に言えば、中心の商店街は昔ほどの賑わいはありません。大きな店が幹線道路沿いに移って、人の流れが変わってしまった。これは地方の街みんなが抱える悩みでしょうね。

ただ、官庁街通りに美術館ができて、アートを目当てに外から来る人が増えたのは確かな変化です。桜と松の並木に現代アートが並ぶ、あの景色を市町村長も含めてみんなで育ててきたんだと思います。

Q7.十和田市のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

水源でもある十和田湖や奥入瀬の自然を守りながら、どう人を呼ぶか。冬に湖畔で灯りと花火を灯す催しも続いていますし、こういう積み重ねに期待しています。

個人的には、農業と観光がもっとつながればいいなと。にんにくをはじめ、この街の畑の力を旅の人に直に味わってもらう。そういう市町村観光の形が広がっていけば、若い人も残ってくれる気がするんです。

十和田市の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

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