【山形県最上町】ってどんなとこ?芭蕉の封人の家と堺田分水嶺【地元民のリアルな声あり】

山形県最上町の堺田分水嶺:山形県最上町にある「堺田分水嶺」は、駅前の用水路が太平洋と日本海に分かれる、平地の中央分水界です。

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最上町(もがみまち)は、山形県北東部・奥羽山脈に囲まれた小国盆地にある人口6,811人の町です。宮城県と秋田県に接し、町を貫くJR陸羽東線と国道47号が仙台方面へ通じています。

最上町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 堺田分水嶺──駅前の用水路が太平洋と日本海に分かれる、平地の中央分水界
  • 封人の家(旧有路家住宅)──松尾芭蕉が2泊3日を過ごした国の重要文化財
  • ✅ 開湯863年と伝わる赤倉温泉、義経・弁慶伝説の瀬見温泉という2つの湯
  • ✅ 冷害の町が2004年に始めたアスパラガス──今や県内トップクラスの産地
  • ✅ 神室連峰と禿岳に囲まれた特別豪雪地帯。年平均気温10.3℃の盆地気候

「奥の細道をたどりたい人」「温泉と雪が好きな人」「山あいで静かに暮らす場所を探している人」に向いた町です。本記事では推しポイント・歴史・文化・特産品と、序盤から終盤にかけて地元目線で紹介します。

人口6,811 人 ※2026年6月1日時点(推計人口)
面積330.37 km²
人口密度20.6 人/km²

地理的には、西は新庄市舟形町、南は尾花沢市、東は宮城県大崎市(鳴子温泉地域)、北は秋田県湯沢市に接しています。町域の大部分は奥羽山脈の山岳・丘陵地帯で、中央に小国盆地が開けています(出典:山形県)。

公共交通はJR陸羽東線のみで、町内には堺田・赤倉温泉・立小路・最上・大堀・鵜杉・瀬見温泉の7駅があります。四方を峰に閉ざされたこの土地は、かつて「小国郷」と呼ばれた独立圏でした。

その閉ざされた地形が、実は町のいちばん面白い部分をつくっています。順に見ていきましょう。

目次

最上町の推しポイント

最上町は「水が分かれる町」であり、「芭蕉が泊まった町」でもあります。太平洋と日本海の境目が駅前の用水路にあり、その数百メートル先には芭蕉が2晩を過ごした庄屋の家が今も建っています。

そこに温泉が2つ、県内屈指のアスパラガス産地、そしてブラジル代表選手にまつわる意外な縁が加わります。順に紹介していきますね。

推しポイント1:堺田分水嶺──駅前で水が二手に分かれる

JR堺田駅前の広場に、北から流れてきた水が突き当たりで東西に分かれる用水路があります。東は江合川・旧北上川を経て116kmを下り石巻市の太平洋へ、西は小国川・最上川を経て102kmを下り酒田市の日本海へ注ぎます(出典:最上町役場)。

標高338mの平坦地、しかも集落のただ中にある分水嶺は全国的にも珍しいものです。葉っぱを一枚落とすと、ほんの数センチの差で行き先が真逆になります。見ていると妙に長居してしまう場所なんですよ。

推しポイント2:封人の家──芭蕉が2泊3日を過ごした重要文化財

分水嶺のすぐ近くに建つのが、旧有路家住宅、通称「封人の家」です。1969年(昭和44年)12月18日、茅葺き寄棟造り・広間型民家の好例として国の重要文化財に指定されました(出典:最上町役場)。

元禄2年(1689年)、松尾芭蕉はここに2泊3日逗留し、「蚤虱馬の尿する枕もと」の句を残しました。桁行約24.8m、平面積約269㎡の大型民家で、家の中に馬屋が組み込まれています。句の情景がそのまま残っている、と言ったほうが早いかもしれません。

推しポイント3:赤倉温泉と瀬見温泉──小国川沿いの2つの湯

赤倉温泉は貞観5年(863年)、諸国行脚中の慈覚大師が村人の傷ついた馬を治す川湯を見て、錫杖で岩を掘ったところ湯が噴き出したと伝えられます(出典:やまがたへの旅(山形県観光物産協会))。

一方の瀬見温泉は、源義経一行が平泉を目指す途中、弁慶がなぎなたで岩を砕いて湧かせたという伝説の湯です。「薬研湯」や湯前神社の飲泉場が今も残っています(出典:山形県)。宮城県の鳴子温泉郷と共通の湯めぐりチケットもあり、県境をまたいで湯を巡れます。

推しポイント4:アスパラガス──冷害の町が20年でつくった産地

やませの影響で幾度も冷害に見舞われてきた最上町が、稲作依存からの脱却を目指して2004年(平成16年)に導入したのがアスパラガスでした。43人・7.4haで始まった栽培は周辺市町村にも広がり、生産量・品質ともに県内トップの産地となっています(出典:農畜産業振興機構)。

畜産農家の完熟堆肥を投入した土づくりが出発点で、今では先進地から研修依頼が来るほど。太くて甘い5月のアスパラは、この町の初夏そのものです。

推しポイント5:ブラジル代表カカが訪れた町と「カカカレー」

ブラジルのサッカー選手カカは、11歳の頃サンパウロFCの下部組織の一員として児童交流試合で最上町を訪れています。町内産のジャガイモがたっぷり入ったカレーライスをよく食べたと伝えられ、そのレシピにアスパラガスを加えた「カカカレー」がご当地グルメとして生まれました。

人口7,000人足らずの山あいの町と、世界的なサッカー選手。この距離感の意外さこそ、地方を歩く楽しさですよね。

最上町の歴史

現在の町域は、かつて「小国郷」と呼ばれていました。周囲を山に閉ざされた盆地でありながら、この土地は陸奥と出羽を結ぶ峠道の要衝でした。中世には山城が築かれ、近世には物資と馬が行き交う中継地となり、近代には鉱山と馬産で栄えます。

そして1954年(昭和29年)、2つの村が合併して現在の最上町が誕生しました。町名に「最上川」の名を持ちながら、最上川そのものは町域を流れていません。流れているのは、その支流の最上小国川です。

中世──小国城と細川氏の滅亡

戦国時代、この地には細川直元により小国城が築かれました。細川氏は最上義光と敵対しましたが、万騎ヶ原の戦いで敗れて滅亡し、小国郷は最上領となりました。

その後、最上家の改易により、江戸時代の小国郷は新庄藩領となります。城下ではなく峠道の郷として、この土地は次の時代を迎えました。

近世──堺田越と、馬が支えた街道の郷

向町には問屋場が置かれ、最上川舟運で運ばれ清水河港で陸揚げされた上方や松前の物資を中継し、堺田越を通って仙台藩へ輸送する拠点となりました。町東部の笹森には新庄藩の笹森口留番所が置かれ、物資の監視が行われています。

この街道は1990年(平成2年)、宮城県鳴子の尿前番所から最上町の笹森番所までの4.2kmが、史跡「出羽仙台街道中山越」として国の史跡に指定されました(出典:文化遺産オンライン)。芭蕉が「奥の細道」で難儀した道です。

また、この地は「小国駒」と呼ばれた名馬の産地でもありました。新庄藩の奨励で定期的に馬市が催され、東北一円に商われるほどの盛況を誇りました。封人の家の主屋に馬屋があるのも、この馬産の歴史の名残です。

現代──2つの村の合併と、いまの町

1954年(昭和29年)9月1日、最上郡東小国村と西小国村が新設合併し、最上町が発足しました。1958年(昭和33年)には町章が制定されています。

明治から昭和初頭にかけては月楯・満沢・杉の入の鉱山が栄え、軍沢には「羽前の勘七」と称された小国大工が多く住みました。2003年には「100万人交流促進条例」を制定し、温泉と高原を軸にした交流人口の拡大に力を入れています。

近年は豊富な森林資源を生かした木質バイオマスの熱利用に取り組み、2021年12月には「最上町ゼロカーボンシティ宣言」を行いました。街道の郷は、いま森の資源で暮らしを回す町になっています。

最上町の文化・風習

冬は特別豪雪地帯、年平均気温は10.3℃。1月から2月は日平均気温が氷点下という土地です。ここでの暮らしは、雪と湯と、隣近所との距離の近さで成り立っています。

方言と話し方の特徴

山形弁は村山弁・最上弁・置賜弁・庄内弁に分けられ、最上町が属するのは最上弁です。語尾に「じゅ」がつくのが特徴で、「そうだよ」はんだじゅ(そうだよ)となります(出典:やまがた子育て応援サイト(山形県))。

ほかによく耳にするのがどさ(どこに)、しゃね(知らない)、共感を表すんだにゃー(そうだね)といった言い回しです。「どさやったが、めねぐなった」で「どこにやったか、見つからなくなった」という意味になります。

内陸方言は宮城県や福島県と同じアクセント形式で、抑揚の上下が少なく流れるように話されます。初めて聞くとぶっきらぼうに感じるかもしれませんが、慣れるとこのテンポが心地よくなってきますよ。

雪とともにある暮らし

冬日は年間122.6日、真冬日は17.7日。夜明け前から黙々と除雪する人々を朝日が照らす、そんな朝がひと冬に何度も繰り返されます。

子どもたちの遊び場は、12月下旬にオープンする山形県最上町赤倉温泉スキー場です(出典:山形県最上町赤倉温泉スキー場)。町にスキー場があるということは、放課後に滑って帰れるということでもあります。

温泉が日常にある町

赤倉温泉と瀬見温泉、そして西部の大堀温泉。この町では、温泉は観光施設である前に「風呂」です。仕事終わりに立ち寄り、雪でこわばった肩を伸ばして帰る。それが冬の当たり前になっています。

湯上がりにいつまでも体がぽかぽかする「あったまりの湯」と呼ばれる泉質は、雪国の暮らしとよく噛み合っているんですよね。

人の気質と地域のつながり

厳しい冬を越えるために助け合ってきた土地なので、人と人との距離は近めです。買い物は新庄市に頼る面もありますが、町の中心部である向町にも商店が息づき、日常の買い物は町内で完結します。

夏の名物だったのが、お盆の8月14日・15日に集落対抗で行われてきた町内野球大会です。帰省した親戚や助っ人も参加できる大会で、70回の節目をもって幕を閉じました。集落単位でチームが組めるという事実そのものが、この町の人のつながりを物語っています。

最上町の特産品・食

盆地の寒暖差、清らかな水、そして畜産の堆肥。この3つが最上町の食を支えています。冷害に悩んだ土地だからこそ生まれた作物が、いま町の看板になっているのが面白いところです。

特産品1:アスパラガス

旬は5月上中旬の春芽と、7月中下旬からの夏秋芽。収穫は9月いっぱいまで続きます(出典:農畜産業振興機構)。

特徴は太さと甘さです。根元まで筋が気にならず、生のままかじると青い香りのあとに砂糖水のような甘みが残ります。おすすめは、油を薄く引いたフライパンで転がして塩だけ。凝った調理をしないほうが持ち味が立ちます。

畜産農家の完熟堆肥を深く鋤き込んだ土づくりが出発点で、後発産地ゆえに最初から高品質だけを狙ってきた。その積み重ねが、いまの評価につながっています。

特産品2:最上早生(そば)

「最上早生(もがみわせ)」は町を代表するそばの品種です。例年9月上旬に白い花が畑を覆い、町に実りの秋を知らせます。

冷涼な気候と清らかな水が育てたそばは香りが強く、打つと鮮やかな緑色が際立ちます。新そばの時季、前森高原の「そば処 はらっ葉」で食べる手打ちそばは、まず一口目をつゆなしで。鼻に抜ける香りが違います。

特産品3:最上牛

町内で飼育される黒毛和種のうち、「山形牛」の規格を満たしたものが「最上牛」と呼ばれます。きめの細かい肉質で、和牛らしい繊細な香りと、口の中でほどけるような甘みが持ち味です。

寒暖差の大きい盆地でじっくり育てられた牛肉は、しゃぶしゃぶや薄切りの焼きでこそ真価が出ます。この牛たちの堆肥がアスパラ畑を支えているというつながりも、知っておくと味わいが変わりますよね。

特産品4:ヤーコン

アンデス地方原産の根菜で、見た目はさつまいも、食感は梨。生でスライスするとシャキシャキとして、ほんのり甘く、後味はさっぱりしています。旬は晩秋です。

アスパラガスと並んで町が力を入れてきた作物で、地元産を原料にした「ヤーコン焼酎」も生まれました。クセがなくフルーティで、焼酎が得意でない人でも飲みやすい一本です。

特産品5:前森高原の手づくりウインナー

栗駒国定公園の山々に囲まれた前森高原には、乗馬体験やキャンプ場、ソーセージづくり体験施設が揃っています。ビアハウスでは手づくりのウインナーとベーコンが味わえます。

なお前森高原は、2026年4月から最上町の直営施設として運営されています(出典:前森高原)。訪れる際は最新の営業日を確認してからどうぞ。羊や鹿にえさをやり、湯に浸かり、そばを手繰る。この町の一日は、だいたいそんな順番でできています。


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最上町の観光スポット

最上町の観光は、国道47号とJR陸羽東線に沿って東西に細長く並んでいます。東の端に芭蕉と分水嶺、真ん中に高原と道の駅、西の端に義経伝説の温泉。この一本道を東から西へたどるだけで、町のあらましが掴めてしまうんですよ。

そこに南の山側──白川渓流と巨樹の谷が加わります。序盤で挙げた推しポイントを、ここから一つずつ深掘りしていきます。

芭蕉と分水嶺を歩くスポット

  • 旧有路家住宅(封人の家) – 松尾芭蕉が元禄2年(1689年)に2泊3日を過ごした庄屋の家。1969年に国の重要文化財に指定されました。公開期間は4月〜11月(12月〜3月は冬季閉鎖)、観覧料は高校生以上400円、小中学生200円です(出典:最上町役場)。土間に立つと、家の内側に馬屋が組み込まれているのが分かります。「蚤虱馬の尿する枕もと」の句がなぜ生まれたのか、屋根の下の暗がりに立てば一瞬で腑に落ちますよ。午前中の斜光が茅葺きに射す時間帯がおすすめです。
  • 堺田分水嶺 – JR堺田駅前の広場にある用水路が、突き当たりで東西に分かれます。東は江合川・旧北上川を経て116kmを下り石巻市の太平洋へ、西は小国川・最上川を経て102kmを下り酒田市の日本海へ注ぎます(出典:最上町役場)。水音は驚くほど小さく、静かです。葉を一枚落として行方を見届ける、それだけで十分に面白い場所。封人の家との間には遊歩道が通っています。
  • 出羽仙台街道中山越 – 宮城県鳴子の尿前番所から最上町の笹森番所までの4.2kmが、1990年に国の史跡に指定されています(出典:文化遺産オンライン)。芭蕉が「奥の細道」で最も難儀した峠道です。復元整備された古道は、落ち葉を踏む音と沢音しか聞こえません。新緑と紅葉の頃が歩きやすい季節です。

2つの温泉と、湯前神社の伝説

  • 赤倉温泉 – 貞観5年(863年)、慈覚大師が村人の傷ついた馬を治す川湯を見て、錫杖で岩を掘ったところ湯が噴き出したと伝わります。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉で、関節痛や神経痛に効くとされます(出典:やまがたへの旅)。小国川のすぐ脇に宿が並び、川底の石を掘れば今も湯が湧きます。湯上がりに体温が下がらない、いわゆる「あったまりの湯」。雪の日に入ると差が歴然です。
  • 瀬見温泉と湯前神社 – 平泉を目指す義経一行が発見したと伝わる湯。弁慶がなぎなたで岩を砕いて湧かせたという「薬研湯」が今も小国川の川辺に残り、湯前神社には足湯と飲泉場があります(出典:山形県)。義経大橋の欄干には笛を吹く義経像。夕暮れに橋を渡って温泉街へ入る数分間が、この町でいちばん物語めいた時間です。
  • 亀割子安観音 – 義経の子・亀若丸の誕生に加護があったとされる観音堂。瀬見温泉から弁慶大橋を渡った先にあります。訪れる人はまばらで、堂の前に立つと川音だけが残ります。伝説を先に読んでから行くと、風景の見え方が変わりますよね。

高原・渓流・巨樹をめぐる自然スポット

  • わくわくファーム前森高原 – 標高の高い草原に馬・ヤギ・ヒツジ・鹿が放たれ、乗馬体験やソーセージづくり、キャンプが楽しめる施設。2026年4月から最上町の直営施設として運営されています(出典:前森高原)。引き馬なら3歳から乗れます。草の匂いと馬の呼吸が体に直接伝わってくる感覚は、写真では持ち帰れません。訪問前に営業日の確認をどうぞ。
  • 最上白川渓流・白川ダム公園 – 全長273.0m、高さ12.0mの白川ダムは町内最大。下流の最上白川渓流公園にはキャンプ場(5月〜10月末、テントサイト12張)があり、紅葉の見頃は10月中旬〜11月上旬です(出典:やまがたへの旅)。イワナ・ヤマメが泳ぐ渓流は水が痛いほど冷たく、夏でも長くは足を入れていられません。
  • 権現山の大カツラ – 幹周約20m、樹齢1000年以上。2001年の環境省の巨樹巨木調査でカツラとして全国第一位に登録された巨樹です。ただし登山道は土砂崩れにより通行できない状況が続いています(出典:AMAZINGMOGAMI(最上地域の観光情報サイト))。訪問を考えている方は、最上町役場の通行止め情報を必ず確認してください。
  • 禿岳(かむろだけ) – 宮城県大崎市との境にそびえる標高1,261mの山。鳴子側から見上げる姿と、最上町側から見る姿がまるで違います。町のどこからでも見えるので、方角を見失ったらこの山を探せば大丈夫なんですよ。

町の玄関口と、寄り道スポット

  • 道の駅もがみ「あっつぇ」 – 2023年11月26日にオープンした県内22番目の道の駅。トイレと休憩スペースは24時間、観光案内所は9:00〜16:00(水曜定休)、カフェコーナーは9:00〜16:00です(出典:やまがたへの旅)。アスパラコロッケと芋煮コロッケが名物。小国川に面した交流スペースの窓際は、川面を眺めながら休むのにちょうどいい席です。
  • 山形県最上町赤倉温泉スキー場 – 大森山の北斜面に広がる町営のスキー場。2025-2026シーズンは12月20日にオープンし、2026年3月30日に営業を終えました(出典:赤倉温泉スキー場)。ツリーランや非圧雪コースがあり、滑り終えたら歩いて温泉へ。この距離感が最大の武器です。

最上町の観光ルート

計算中…

町の観光資源は国道47号沿いに一直線に並んでいるので、迷いようがありません。芭蕉の道をたどる1日、温泉と高原に絞る半日、そして宮城県の鳴子までまたぐ広域ルート。目的に合わせて3つ用意しました。

【車・1日】芭蕉の足跡と分水嶺ルート

9:00 堺田駅 → 9:05 封人の家(徒歩5分)→ 10:30 出羽仙台街道中山越 → 12:00 赤倉温泉(車10分)→ 14:00 道の駅もがみ(車20分)→ 15:30 瀬見温泉(車5分)

封人の家(60分)
→ 開館直後の茅葺きは、朝の光が土間の奥まで届きます。管理人さんの話が面白いので、時間に余裕を持って。

堺田分水嶺(20分)
→ 封人の家から遊歩道を歩いて数分。夏はそば畑が白い花をつけ、道すがらの風景も込みで楽しめます。

そのまま国道47号を県境方向へ少し戻り、古道の入口へ。

出羽仙台街道中山越(60分)
→ 芭蕉が越えた道を実際に歩けます。足元が悪いので、スニーカーではなく登山靴を。

赤倉温泉(90分・昼食と入浴)
→ 川沿いの日帰り入浴で体を温めてから昼食へ。午後の運転が眠くならない程度に、短めの入浴がちょうどいいですよ。

道の駅もがみ「あっつぇ」(60分)
→ アスパラコロッケを片手に、小国川を眺めて休憩。土産の焼き菓子はここでしか買えません。

瀬見温泉(60分)
→ 締めは義経伝説の温泉街。湯前神社の足湯に浸かって、薬研湯まで川べりを下ります。夕方の光が街並みに合います。

【車・半日】高原と渓流ルート

10:00 最上駅 → 10:10 前森高原(車10分)→ 12:30 白川ダム公園(車25分)→ 14:00 道の駅もがみ(車25分)

わくわくファーム前森高原(120分)
→ 引き馬か乗馬トレッキングを予約しておくと、待ち時間なく動けます。ソーセージ体験と組み合わせるなら午前中に。

草原を下って山側へ。ここから道が細くなります。

最上白川渓流・白川ダム公園(60分)
→ 水面に映る山を眺めて過ごすだけで十分な場所。10月中旬から11月上旬なら紅葉が水に落ちます。

最上白川渓流公園(30分)
→ 渓流沿いの遊歩道を歩き、桜の季節ならここで一息。キャンプ泊にする人はここが拠点になります。

道の駅もがみ「あっつぇ」(40分)
→ 帰り際の補給地点。近隣市町村のパンフレットも揃っているので、翌日の予定はここで決められます。

【車・1日】広域ルート:県境をまたぐ湯めぐりと峠越え

9:00 新庄駅 → 9:40 瀬見温泉(車40分)→ 11:00 封人の家・分水嶺(車30分)→ 13:00 鳴子温泉郷(車20分・宮城県大崎市)→ 16:00 山刀伐峠(車60分・尾花沢市方面)

瀬見温泉(60分)
新庄市から国道47号で東へ。奥座敷と呼ばれてきた静かな温泉街から一日を始めます。

封人の家・堺田分水嶺(90分)
→ 山形県側の最後の集落。ここから先はもう宮城県です。国境の家という言葉の意味が、地形で理解できます。

県境を越えると、道はそのまま鳴子峡へと下っていきます。

鳴子温泉郷(120分・宮城県大崎市
→ 赤倉温泉・瀬見温泉と共通の湯めぐりチケットが発行されており、県境をまたいだ湯巡りが楽しめます。昼食もこのあたりで。

山刀伐峠(60分・尾花沢市
→ 芭蕉が封人の家を出たあとに越えた峠。最上町側は急峻で、尾花沢市側はなだらか。歴史の道として散策路が整備されています。夕方の光の中で歩くと、旅の締めくくりにふさわしい静けさがあります。


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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

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最上町の年間イベント

人口7,000人足らずの町ですが、季節の節目にはきちんと人が集まります。夏は高原、初秋は神輿と花火、冬はスキー場。派手さより、町の人が本気で楽しんでいる密度の高さが持ち味です。

夏:前森高原サマーフェスティバル

ぜひ行ってみてほしいのがね、毎年8月中旬に前森高原で開かれるサマーフェスティバルです(出典:もがみぽーたる(最上町観光協会))。

一番人気は魚のつかみ取り。その場で焼いて食べられます。川の水量によって対象魚が変わることもあり、渇水の年にイワナからアユへ変更された回もありました。

子どもたちが水しぶきを上げる声、炭火で魚が焼ける匂い、標高の高い草原を渡る風。お盆で帰省した家族連れが多く、町の同窓会のような空気になるんですよね。引き馬やバギーの体験ブースも出ます。

初秋:最上まつり

愛宕神社と熊野大社の祭礼で、毎年9月上旬に開かれます。神輿が町内を練り歩き、「もがみ元気ステージ」でショーが行われ、夜には大花火大会があります(出典:やまがたへの旅)。

盆地なので、花火の音が山にぶつかって二重、三重に返ってきます。都市部の花火大会とはまったく別の聴こえ方をする、というのがこの町の花火の面白さです。

稲刈り前の、田んぼが黄金色に変わりはじめる頃。空気はもう秋で、夜になると上着が欲しくなります。

冬:赤倉温泉スキー場のシーズン

山形県最上町赤倉温泉スキー場は、例年12月下旬にオープンします。2025-2026シーズンは12月20日にオープンし、翌3月30日に営業を終えました(出典:赤倉温泉スキー場)。木曜日が定休日です。

雪質の良さは折り紙付きで、国民スポーツ大会の会場にもなってきました。非圧雪のツリーランコースがあるので、パウダー狙いの人にも刺さります。

そして滑り終えたら、そのまま歩いて赤倉温泉へ。ウェアのまま湯に向かえるスキー場は、そう多くありません。町の冬は、この動線のためにあると言ってもいいくらいです。

通年:赤倉温泉・瀬見温泉・鳴子温泉郷の湯めぐり

最上町の2つの温泉と、宮城県大崎市の鳴子温泉郷との間で、共通の湯めぐりチケットが発行されています。県境をまたいで日帰り入浴を楽しめる仕組みです。

一日に3湯も4湯も回ると、泉質の違いが体で分かるようになってきます。赤倉のあったまり方と鳴子の肌ざわり、その差を確かめるだけで小旅行が成立するんですよ。

最上町のエリア別の顔

最上町は東西に細長い町です。宮城県境の堺田から、赤倉、中心部の向町、そして西の瀬見温泉まで、国道47号とJR陸羽東線が背骨のように通っています。南側には前森高原と白川渓流の山あいが広がります。

訪れる目的によって、降りる駅も停める駐車場も変わります。エリアごとの顔を掴んでおくと、旅の組み立てがぐっと楽になりますよ。

堺田エリア──国境の集落と、水が分かれる場所

県境に最も近い集落で、標高は約338m。芭蕉が泊まった封人の家と分水嶺が、歩ける距離に並んでいます。堺田駅は無人駅で、列車が去ると音が消えます。

商店らしい商店はほとんどありません。歴史と地形をじっくり味わいたい人、静けさを目的に来る人に向いたエリアです。滞在するというより、半日を捧げる場所と考えるとちょうどいいですね。

赤倉エリア──湯とゲレンデが徒歩圏で完結する

小国川沿いに宿が並び、その背後の斜面にスキー場があります。冬は板を担いだ人が温泉街を歩き、湯上がりの人とすれ違う。この光景が日常です。

夏は渓流釣りとキャンプ、冬はスキーと湯治。宿泊してのんびり過ごしたい人、アクティビティと温泉をセットにしたい人に向いています。旅館の窓を開けると、川音が部屋に入ってきます。

向町エリア──町の中心で、生活と観光が交わる

町役場や商店が集まる最上町の中心部です。国道47号沿いにはコンビニも増え、日常の買い物はここで完結します。町営バスの起点でもあります。

観光の拠点というより、旅の合間に町の素顔を覗くエリアと言ったほうが近いかもしれません。前森高原への入口でもあるので、車で立ち寄る機会は自然と多くなります。

志茂・瀬見エリア──町の玄関口と、義経伝説の温泉街

西端に位置し、道の駅もがみ「あっつぇ」と川の駅ヤナ茶屋もがみが隣り合っています。ここから小国川を数分下ると、瀬見温泉です。

新庄市方面から車で入ってくる人が最初に降り立つエリアなので、情報収集と土産探しに向いています。観光案内所は9:00〜16:00、水曜が定休日です(出典:道の駅もがみ「あっつぇ」)。夕方に瀬見温泉へ移動して一泊する、という流れが組みやすい場所です。

前森高原・白川エリア──草原と渓流と巨樹の谷

町の南側、山に分け入る方角です。標高の高い草原に動物が放たれ、その奥には白川ダムと渓流公園、そして権現山の谷が続きます。

家族連れや、キャンプ・乗馬を目当てにする人に向いたエリアです。ただし冬は雪に閉ざされ、前森高原の施設も冬期休業に入ります。訪れるなら5月から10月がおすすめですよ。

最上町の気候・季節の暮らし

最上町の年平均気温は10.3℃、年平均降水量は1,851.8mm、年平均降雪量は814cmです。真冬日は年17.7日、冬日は年122.6日に達します(出典:気象庁)。国から特別豪雪地帯に指定されている町です。

数字だけ見ると身構えてしまいますが、要は「夏は涼しく、冬は本気で雪が降る」ということなんですよ。盆地なので寒暖差が大きく、季節の移り変わりが体感でくっきり分かれます。

夏──6月〜8月の暮らし

平年値では真夏日が年22.3日、猛暑日は年0.5日にとどまります。8月の平均最高気温は28.3℃です。エアコンなしで過ごす家も珍しくありません。

朝、窓を開けると草と土の匂いが部屋に入ってきます。日中は日差しが強くても、日陰に入れば風が涼しい。夕方には気温が下がり、networkのない静けさの中で虫の声が始まります。

ただし、東から吹き込む「やませ」の影響を受けやすい土地でもあります。この冷涼さが幾度も冷害を招き、結果としてアスパラガス栽培という選択につながりました。気候は暮らしにも農業にも直結しているんですよね。

秋──9月〜11月の暮らし

9月上旬には最上まつりの花火が上がり、田んぼが黄金色に変わります。10月中旬から11月上旬にかけては白川ダム周辺の紅葉が見頃です。

11月に入ると空気の色が変わります。朝の霜、山にかかる雲、そして「そろそろタイヤ替えっか」という会話。町のあちこちで冬支度が始まる時期なんですよ。

この時期に食べる新そばと、収穫を終えたばかりのヤーコンは格別です。秋は短く、味が濃い季節と言えます。

冬──12月〜3月の暮らし

1月・2月は日平均気温が氷点下となります。町の観測では、令和5年(2023年)の最深積雪は107cm、平成23年(2011年)には212cmを記録しました(出典:最上町役場)。

暮らしの中心は除雪です。夜明け前から除雪車が走り、住民は玄関先と車の周りを自力で開けます。これが毎朝続くのが、雪国の日常ですね。

町には除雪センターが置かれ、雪の処理の仕方についても町が案内を出しています。移住を検討するなら、除雪機の有無と駐車スペースの向きは必ず確認しておきたいところです。

一方で、赤倉温泉スキー場は12月下旬にオープンし、滑ったその足で温泉に入れます。雪を負担とだけ捉えるか、資源として使うか。この町は明らかに後者です。

春──4月〜5月の暮らし

4月に入ってもまだ雪が残り、桜の開花は4月中旬頃です。田の水が張られ、山が一斉に芽吹きます。

5月上中旬はアスパラガスの春芽の出荷最盛期。直売所に並ぶ太いアスパラを見ると、ああ春が来たと実感するそうです。

雪解け水で小国川の水量が増え、渓流の音が一段と大きくなります。長い冬の後の数週間は、この町でいちばん空気が澄んでいる時期かもしれません。

最上町の移住・暮らし情報

最上町の人口は7,014人(2026年6月30日現在・住民基本台帳)です(出典:最上町役場)。町内には病院が1つ、小学校が2つ、中学校が1つ、そして高校が1校あります。

暮らしの基本は車です。買い物も通院も通勤も、車があれば町内で完結する場面が多い。逆に言えば、車なしの生活はかなり工夫が要ります。ここは正直にお伝えしておきますね。

通勤・通学

商業・雇用の面では隣接する新庄市への依存度が高く、国道47号で約30分の距離です(出典:最上町役場)。新庄市へ通勤する人は少なくないと考えられます。

公共交通は次項のとおり現在制約があるため、通勤の主力は自家用車です。町内には予約制の乗合バスと、ライドシェア「あるタク」が運行されています。

冬の通勤は雪との勝負になります。早出して除雪して、それから出発。この30分を毎朝どう捉えるかが、移住の分かれ目になりそうです。

住宅環境

賃貸アパートの数は限られており、住まいの中心は一戸建てです。町の空き家バンクには貸戸建住宅が掲載されており、賃料は3万円台から見られます(出典:山形県最上町空き家バンクサイト)。売戸建住宅も100万円台から出ています。

町は「若者定住環境モデルタウン」として、木質バイオマスによる地域熱供給を基盤とした住宅地を整備しています。建売・賃貸ともに全室パネルヒーターが備えられており、冬の暖房負担を抑える設計です。

広い家が安く手に入る一方、雪囲いや屋根の雪下ろしといった維持の手間は確実に増えます。安さと引き換えに払うものがある、と理解しておくのが現実的ですね。

買い物環境

町の中心部・向町には商店があり、国道47号沿いにはコンビニも増えました。日常の買い物は町内で完結します。

まとまった買い物は新庄市へ。休日には車で仙台市まで足を延ばす人もいますが、日常の買い物で宮城県へ行くことはほとんどありません。

そして道の駅もがみ「あっつぇ」と町内の直売所。旬の野菜はスーパーより直売所のほうが安くて新しい、というのはこの町でもそのとおりです。

子育て・教育

町内には小学校2校(向町小学校・大堀小学校)と中学校1校(最上中学校)があります(出典:最上町役場)。子育て支援センターひまわりと放課後児童クラブも設けられています。

高校は町内の山形県立新庄志誠館高等学校最上校です。2026年4月、新庄北高校と新庄南高校の統合に伴い、旧・新庄北高等学校最上校から校名が変更されました(出典:山形県)。

最上校は県外からの入学者も受け入れており、町と町教育委員会が「最上町みらい留学」として県外生を募集しています。人口7,000人の町に全日制高校が残っているのは、それだけの意思があるということです。

医療環境

町内の中核は最上町立最上病院です。外来は月曜から金曜の午前8時00分〜11時30分、午後1時30分〜2時30分(木曜午後は休診)。水曜日には午後5時30分〜7時30分の夜間診療があります(出典:最上町役場)。

休日・夜間の急な発熱や腹痛には、新庄市の県立新庄病院内にある夜間休日診療所が対応します。専門的な治療も新庄市が受け皿になる形です。

町内に病院があるという安心感は大きい。ただし、救急や専門科が必要な場面では車で30分の移動が前提になる、という点は押さえておきたいところですね。

エリア別の暮らし視点

向町エリアは役場・病院・中学校・商店が徒歩圏に集まっており、町内で最も生活導線が短いエリアです。移住のはじめの一歩としては、ここが最も無理がありません。

瀬見・志茂エリアは道の駅と国道47号に近く、新庄市への通勤に有利です。大堀・富沢・赤倉エリアは温泉が近い代わりに、冬の除雪負担と買い物の距離が増えます。

堺田エリアは県境の集落で、静けさと引き換えに生活サービスへの距離があります。仕事がリモートで完結する人、静かさを最優先する人向けと言えるでしょう。

最上町へのアクセス

最上町は国道47号とJR陸羽東線が東西に貫く町です。山形新幹線の終点・新庄駅から約35分、東北新幹線の古川駅からは約1時間30分の位置にあります(出典:最上町役場)。

ただし現在、鉄道には重要な注意点があります。訪問前に必ず確認してください。

車でのアクセス

宮城県方面からは、東北自動車道の古川インターチェンジで降りて国道47号に入り、約1時間です。

国道13号を利用する場合は、新庄市から国道47号に入って約30分。山形市方面からも新庄市経由が基本ルートになります。

町内の観光スポットは国道47号沿いに一直線に並んでいるため、車があれば移動効率は非常に高いです。冬季は路面凍結と地吹雪があるので、スタッドレスタイヤは必須と考えてください。

鉄道+バスでのアクセス

2024年7月25日の大雨災害の影響で、JR陸羽東線の鳴子温泉駅〜新庄駅間は現在も運転を見合わせており、代行バスによる輸送が行われています。運転再開の時期は未定です(出典:やまがたの鉄道の魅力発信ポータルサイト)。

つまり、堺田駅・赤倉温泉駅・最上駅・瀬見温泉駅などへは、新庄駅または鳴子温泉駅から代行バスに乗り継ぐことになります。2026年4月1日のダイヤ改正で、冬期に通過扱いだった堺田駅は停車を再開しました。

代行バスの車内にトイレはなく、車内での両替もできません。小銭を用意しておくと安心です。最新の時刻はJR東日本の案内で確認してから出発してくださいね。

飛行機でのアクセス

最寄りは山形空港です。空港から最上町までは車で約1時間かかります。

公共交通を使う場合は、山形空港からタクシーでJRさくらんぼ東根駅(約7分)へ出て、新庄駅を経由するルートになります。

仙台空港から向かう場合は、東北自動車道古川IC経由で国道47号に入る車移動が現実的です。時間はかかりますが、道中の鳴子峡が旅の一部になります。

町内移動の現実的アドバイス

結論から言うと、レンタカーを強くおすすめします。堺田分水嶺から前森高原、白川ダムまでを1日で回るには、鉄道と代行バスだけでは組み立てがかなり厳しいためです。

公共交通で来る場合は、新庄駅でレンタカーを借りて国道47号を東へ走るのが最も合理的です。所要30分で町の玄関口に着きます。

町内には予約制の乗合バスとライドシェア「あるタク」があり、住民の足として機能しています。旅行者が使うには事前確認が必要なので、まずは車と考えておくのが無難ですよ。


交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。

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【地元住民に直撃!】最上町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

アスパラガス農家です。もともとは米を作っていましたが、冷害に何度もやられましてね。それで町ぐるみでアスパラに切り替えたんです。

今は五月の春芽から九月まで、毎朝畑に出ています。堆肥を入れて土を作るところからが仕事です。最上町の農業は、土で決まりますから。

Q2.最上町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは封人の家と、その先の分水嶺ですね。芭蕉が泊まった家の土間に立つと、馬と人が一緒に寝ていた時代の匂いがまだ残っている気がします。

地元の者としては、白川の渓流を勧めたい。夏でも足を入れると痛いほど冷たくて、この水が最上町の水源になっている。あとは町の運動公園。夕方、子どもの声だけが山に響く時間がいいんです。

Q3.最上町でお土産を買うとしたらなんですか?

やっぱりアスパラです。太くて甘い。手前味噌に聞こえるでしょうが、五月のものは本当に生でかじれます。あとは最上早生のそば粉。最上町の有名なものといえばこれでしょう。

地元の人間が買うのは、ヤーコンの焼酎ですね。クセがなくて、焼酎が苦手な家内でも飲みます。道の駅の焼き菓子も、地味ですが土産に喜ばれますよ。

Q4.外から人が来たときに、最上町でまず連れていく店はどこですか?

まず温泉です。赤倉のほうへ連れていって、川沿いの湯に入ってもらう。上がった後、いつまでも体が温かいので、みんな驚きます。

飯は、廃校を使った農家レストランのような、地元の母さんたちがやっている店。あとは昔ながらの食堂の、出汁と揚げ物の匂い。ああいう場所のほうが、最上町観光より町の顔が見えると思うんです。

Q5.最上町はどんな気質だと思いますか?

口数は少ないですね。愛想はないと言われます。でも雪の朝、隣の家の前まで除雪してあることが当たり前にある。そういう土地です。

山に囲まれて、昔は小国と呼ばれた独立圏でしたから、助け合わないと冬を越せなかった。その名残が今も残っているんでしょう。踏み込みすぎず、放っておきもしない。ちょうどいい距離だと思います。

Q6.昔に比べて、最上町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直、人は減りました。集落ごとに野球の チームが組めた頃が嘘のようです。同級生の家も、半分は空き家になりました。

ただ、悪いことばかりでもない。アスパラを始めてから、若い就農者が少しずつ戻ってきています。町民センターや公民館の集まりでも、外から来た人の顔を見るようになった。二十年前には考えられなかったことです。

Q7.最上町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

前森高原が町の直営になりましたね。乗馬や動物とのふれあいがあって、子ども連れが来る場所です。町長も交流人口を増やすと言い続けてきましたから、ここが踏ん張りどころだと思っています。

あとは高校です。町から高校がなくなったら、若い声が消える。県外からの留学生を受け入れる取り組みには、正直、期待していますよ。

最上町の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

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