鏡石町(かがみいしまち)は、福島県中通り南部・岩瀬郡にある人口約11,900人の小さな町です。西に釈迦堂川、東に阿武隈川が流れる標高280m台の平坦な台地に広がり、郡山駅からJR在来線で約20分の距離にあります。
鏡石町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:
- ✅ 岩瀬牧場──明治13年開設、日本で最初の本格的な西欧式牧場
- ✅ 唱歌「牧場の朝」発祥の地──今も朝と昼に町内へメロディが流れる
- ✅ オランダから贈られた青銅の鐘(町指定文化財)が今も残る
- ✅ 震災復興から生まれた「かがみいし田んぼアート」──2026年で14回目
- ✅ 二つの川に挟まれ、きゅうり・米・梨が育つ田園の町
「牧場や動物とふれあいたい家族連れ」「唱歌や近代酪農の歴史に興味がある人」「のんびりした田園で暮らしたい移住希望者」に向いた町です。本記事では、序盤で町の見どころ、中盤で歴史と暮らし、終盤で特産品まで、地元目線で紹介します。
| 人口 | 11,944 人 ※2026年6月1日時点(推計人口) |
|---|---|
| 面積 | 31.30 km² |
| 人口密度 | 382 人/km² |
地理的には、北は須賀川市、西は天栄村、南は矢吹町、東は玉川村と接しています(出典:鏡石町公式サイト)。JR東北本線の鏡石駅が町の玄関口で、東北自動車道の鏡石スマートICからも近く、車でのアクセスも便利です。
日本初の西欧式牧場、そこで生まれた唱歌、震災から立ち上がった田んぼアートと、この小さな町には物語がぎゅっと詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。
鏡石町の推しポイント

鏡石町の魅力は、明治から続く岩瀬牧場を軸に広がっています。日本で最初の西欧式牧場という歴史、そこで生まれた唱歌「牧場の朝」、オランダとの友好の証である鐘。さらに東日本大震災からの復興を願って始まった田んぼアートや、二つの川が育む田園の恵みまで。ここからは、この町を語るうえで欠かせない5つの顔を、ひとつずつ紹介していきます。
岩瀬牧場──日本で最初の西欧式牧場
岩瀬牧場は、明治13年(1880年)に宮内省の開墾所として開かれた、日本で最初の本格的な西欧式牧場です(出典:岩瀬牧場公式サイト)。きっかけは明治天皇の東北巡幸で、周辺の原野を開拓するよう指示が出たことでした。今は観光牧場として、牛やポニー、うさぎとふれあえます。
唱歌「牧場の朝」が生まれた場所
文部省唱歌「牧場の朝」は、この岩瀬牧場がモデルになった歌なんですよ。作詞は朝日新聞記者だった杉村楚人冠、作曲は船橋栄吉で、昭和8年に文部省唱歌となりました(出典:岩瀬牧場公式サイト)。今も町内には、朝と昼にこのメロディが流れています。
オランダから贈られた青銅の鐘
牧場には、明治40年(1907年)にオランダから贈られた青銅の鐘が今も残っています。ホルスタイン種の乳牛13頭を導入した際、友好の証として届いたもので、鏡石町の指定文化財です(出典:岩瀬牧場公式サイト)。唱歌にも登場する、この牧場の象徴といえる鐘なんですよね。
かがみいし田んぼアート
JR鏡石駅の東側では、毎年夏に田んぼアートが姿を現します。色の違う稲を絵の具に見立てて田んぼへ絵を描く取り組みで、2026年で14回目。約70アールの田んぼに、人気ゲーム「天穂のサクナヒメ」などが6色7種類の稲で描かれました(出典:福島民友新聞)。町図書館の展望室から見下ろせます。
鳥見山公園とあやめ
町の中心にある鳥見山公園は、約400本の桜と、町の花あやめの名所です。園内2か所のあやめ園には約70種・4万本のあやめやハナショウブが植えられ、6月にはあやめ祭りが開かれます(出典:鏡石町公式サイト)。陸上競技場やプールも整い、町民の憩いの場になっています。
鏡石町の歴史

鏡石町の歴史は、旧石器時代の成田遺跡までさかのぼります。江戸時代には奥州街道の宿場が置かれ、白河藩領として人や物が行き交いました。明治に入るといくつもの村が合併して「鏡石」という町が形づくられ、日本初の西欧式牧場が開かれます。そして昭和の町制施行、平成の大震災と復興へ。小さな町ながら、時代の節目ごとに大きな出来事を経験してきました。ここでは、その流れを三つの時代に分けて見ていきます。
古代〜江戸──宿場町としての歩み
町内の成田遺跡からは旧石器時代の石器が見つかり、近くでは縄文土器も出土しています。江戸時代には久来石宿・笠石宿という奥州街道の宿駅が置かれ、白河藩領として栄えました(出典:鏡石町公式サイト)。街道沿いの町という性格は、今の交通の便のよさにもつながっています。
明治──「鏡石」の誕生と岩瀬牧場
明治22年(1889年)、鏡田・久来石・笠石・成田の4村が合併し、鏡石村が誕生しました。町名は、鏡田村の「鏡」と久来石・笠石の「石」を合わせた合成地名です。明治13年には岩瀬牧場が開かれ、明治44年(1911年)には鏡石駅が開業。近代の鏡石町の骨格が、この時代に整いました。
昭和〜現代──町制施行と震災からの復興
昭和37年(1962年)に町制を施行して鏡石町となり、昭和41年には玉川村の一部を編入しました。2011年の東日本大震災では震度6強を観測し、多くの家屋が被害を受けました(出典:鏡石町公式サイト)。翌年、復興を願って始まったのが、今も続く田んぼアートです。
鏡石町の文化・風習

方言と話し方の特徴
鏡石町で話されるのは、福島県の中通り地方の言葉です。標準語に近いながらも、語尾や相づちに独特の温かみがあるんですよ。
たとえば語尾の〜だべ(〜だろう・〜だよね)や、んだべした(そうだよね)。相づちのんだない(そうですね)もよく耳にします。
福島県全域で使われる名物表現がだから(その通り・強い同意)です。標準語の「だから」とは違い、相手に深く共感したときに使います。ほかに終助詞の〜ない(〜ね。例「あづいない」=暑いね)も特徴的です。
牧場のメロディと季節の暮らし
この町の暮らしには、いつも牧場のメロディが流れています。朝と昼に町内へ響く「牧場の朝」は、住民にとって時計代わりの音なんですよね。
春は鳥見山公園の桜、初夏はあやめ、夏は田んぼアートと、季節ごとに人が集まる場所が移ろいます。年間平均気温は12℃前後で、降水量が少なめの、比較的過ごしやすい気候です。
川と田んぼに寄り添う気質
二つの川に挟まれた田園地帯で育まれた気質は、穏やかで面倒見のよい人が多いと考えられます。田んぼアートのように、町民が一緒に手を動かして何かを作り上げる文化が根づいているのも、この町らしいところです。
鏡石町の特産品・食

きゅうり
鏡石町を含む岩瀬地域は、きゅうりの産地として知られています。二つの川に挟まれた肥沃な土と温暖な気候が、みずみずしいきゅうりを育てるんですよ(出典:JA夢みなみ)。ハウス栽培の促成きゅうりは初夏から、露地ものは夏がピーク。パリッとした食感は、浅漬けや、冷やしてそのままかじるのがおすすめです。
米と田んぼアート米
二つの川がもたらす水と土は、お米づくりにも向いています。鏡石町では、田んぼアートに使ったお米が「田んぼアート米」として親しまれ、イベントの賞品にもなっているんですよ。炊きたてのつやと甘みは、地元の食卓の主役。震災で一時は作付けができなかった田んぼが、こうして実りを取り戻しているのも感慨深いところです。
梨(なし)
鏡石町には梨園があり、秋にはみずみずしい梨が実ります。水はけのよい台地と昼夜の寒暖差が、甘くて果汁たっぷりの実を育てるんですよ。冷やしてそのまま食べると、シャリっとした歯ざわりと上品な甘さが広がります。牧場のソフトクリームと合わせて、秋の鏡石を味わってみてください。
岩瀬牧場の乳製品
やっぱり外せないのが、岩瀬牧場の牛乳を使ったソフトクリームやヨーグルト。広い牧草地を眺めながら食べる濃厚なソフトクリームは格別なんですよね。牧場ではバターづくり体験もでき、近代酪農発祥の地ならではの味を、その場で楽しめます。
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鏡石町の観光スポット

鏡石町の見どころは、駅から車で数分の範囲にぎゅっとまとまっています。明治から続く牧場、唱歌の歌碑、夏の田んぼアート、桜とあやめの公園。半日あれば主だった場所をめぐれる、コンパクトさが旅しやすい町なんですよ。ここでは、序盤の推しポイントで触れたスポットを、もう少し掘り下げて紹介します。
牧場と唱歌の物語にふれるスポット
- 岩瀬牧場 – 明治13年(1880年)に開かれた、日本で最初の本格的な西欧式牧場で、唱歌「牧場の朝」が生まれた場所です。所在地は鏡石町桜町225(出典:岩瀬牧場公式サイト)。牛やポニー、うさぎとふれあえるほか、ツリーハウスやおもしろ自転車、季節の花が咲くフラワーガーデンもあります。広い牧草地を眺めながら味わう濃厚なソフトクリームは、旅の途中のごほうびにぴったりなんですよ。
- 「牧場の朝」歌碑 – 昭和58年(1983年)、岩瀬牧場に隣接する鳥見山公園の一角に建てられた歌碑です(出典:岩瀬牧場公式サイト)。町のシンボル・ソングを刻んだこの碑の前に立つと、歌に描かれた霧の朝の牧場が目に浮かんでくるようです。今も朝と昼、町内にこのメロディが流れています。
田んぼアートと公園をめぐるスポット
- かがみいし田んぼアート – 色の違う稲を絵の具に見立てて田んぼに絵を描く名物で、2026年は14回目。テーマは和風アクションRPG「天穂のサクナヒメ」とのコラボで、見ごろは7月から8月です(出典:鏡石町公式サイト)。鏡石町図書館4階の展望室から、田んぼいっぱいに広がる巨大なアートを見下ろせます。緑の稲がぐんぐん育つ盛夏がいちばんの狙い目なんですよ。
- 鳥見山公園 – 町の中心にある約18ヘクタールの公園で、約400本の桜と、町の花あやめの名所です。園内2か所のあやめ園には約70種・4万本のあやめやハナショウブが植えられています(出典:鏡石町公式サイト)。陸上競技場や屋内プールも整い、花見にも散策にも向く、町民の憩いの場になっています。
鏡石町の観光ルート

鏡石町は町域が小さいぶん、見どころが近い距離に集まっています。町内だけなら半日、隣の須賀川市や天栄村まで足をのばせば丸一日たっぷり楽しめます。ここでは、車を使ったモデルルートを2つ紹介しますね。
【車・半日】鏡石まるごと満喫ルート
時系列:10:00 鏡石駅 → 10:10 鏡石町図書館展望室 → 11:00 岩瀬牧場 → 13:30 鳥見山公園(各移動 車5〜10分)
①鏡石町図書館展望室(約40分)
→ まずは4階の展望室から田んぼアートを一望。夏なら緑いっぱいのアートが広がり、旅のスタートに気分が上がります。
②岩瀬牧場(約2時間)
→ 動物とふれあい、フラワーガーデンを歩き、名物ソフトクリームでひと休み。お昼どきなので、牧場内で手ぶらバーベキューを楽しむのもいいですよ。
③鳥見山公園(約1時間)
→ 最後は公園でのんびり散策。桜やあやめの季節なら、花を眺めながら「牧場の朝」歌碑に立ち寄って、旅を締めくくれます。
【車・1日】鏡石+須賀川・天栄 広域ルート
時系列:9:30 岩瀬牧場 → 11:00 須賀川市街(ウルトラマン通り・須賀川牡丹園方面) → 14:00 天栄村・羽鳥湖高原(車で約40分)
①岩瀬牧場(約1時間半)
→ 朝いちばんの澄んだ空気の中で、牧場と唱歌の歴史にふれます。人が少ない午前中がおすすめです。
②須賀川市街(約2時間)
→ 特撮の父・円谷英二ゆかりのまちで、点在するウルトラマンのモニュメントめぐりを。国指定名勝の須賀川牡丹園は、初夏なら牡丹が見頃を迎えます。
③天栄村・羽鳥湖高原(約2時間)
→ 締めは高原リゾートへ。湖畔の景色や温泉で、田園から高原へと変わる景色の移ろいを味わえます。
ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。
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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。
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鏡石町の年間イベント

鏡石町のイベントは、牧場と田んぼ、そしてオランダとの縁が主役です。春の桜から初夏のあやめ、夏の田んぼアート、秋の一大祭りへと、季節ごとに町の表情が移り変わります。どれも町民が手づくりで盛り上げるあたたかさがあるんですよ。
春:桜と田植えのシーズン
ぜひ訪れてほしいのが、4月に鳥見山公園で開かれるさくらフェスティバルです(出典:鏡石町観光ガイド)。約400本の桜が一斉に咲き、ライトアップされる夜桜も見ものです。
5月下旬には、田んぼアートの「田植え祭り」があります(出典:鏡石町公式サイト)。町内外から集まった参加者が泥だらけになりながら、その年のデザインを描く苗を植えていきます。田んぼアート米で作ったおにぎりや豚汁がふるまわれるのも楽しみのひとつなんですよ。
初夏〜夏:あやめと田んぼアート
6月には、鳥見山公園で鏡石あやめ祭りが開かれます(出典:鏡石町公式サイト)。約4万本のあやめやハナショウブが咲きそろい、園内はしっとりとした初夏の彩りに包まれます。
7月から8月は、田んぼアートがいよいよ見頃。緑がぐんと濃くなり、絵柄がくっきり浮かび上がります。夏には図書館近くで納涼祭りも催され、キッチンカーや水辺の遊びで賑わいます。展望室から見下ろす田園アートは、夏休みの家族旅行にもぴったりですよ。
秋:鏡石「牧場の朝」オランダ・秋祭り
秋の一大イベントが、毎年10月上旬に鏡石駅前で開かれる鏡石「牧場の朝」オランダ・秋祭りです(出典:鏡石町公式サイト)。2025年で30回目を迎えた、町を挙げてのお祭りなんですよ。
岩瀬牧場がオランダから乳牛を迎えた縁にちなみ、オランダの民族衣装や大道芸、よさこい、鼓笛パレード、キッチンカーが駅前通りを埋めつくします。夕方には花火も上がり、秋の夜空を締めくくります。オランダ・音楽・スポーツが一度に楽しめる、この町らしい一日です。
鏡石町のエリア別の顔

小さな鏡石町ですが、歩いてみると場所ごとに表情が違います。駅を中心とした町の顔、牧場が広がる観光の顔、公園でくつろぐ顔、そして二つの川に挟まれた田園の顔。旅する視点で、それぞれのエリアを紹介しますね。
鏡石駅・本町エリア──町の玄関口と祭りの舞台
JR鏡石駅を中心としたエリアは、町の玄関口です。駅前には物産館があり、すぐそばの図書館展望室は田んぼアートの観覧スポット。秋にはこの駅前通りがオランダ・秋祭りの会場になり、一年でいちばん賑わいます。到着してすぐ町の魅力に触れられる、旅の起点になるエリアですよ。
桜町・岩瀬牧場エリア──観光の中心
駅の南側に広がる桜町エリアには、町のシンボルである岩瀬牧場があります。牧草地、フラワーガーデン、歴史資料館と、のんびり半日過ごせる観光の核。動物とふれあいたい家族連れや、近代酪農の歴史に興味がある人にいちばん向いたエリアなんですよ。
緑町・鳥見山公園エリア──花とスポーツの憩いの場
緑町の鳥見山公園エリアは、桜とあやめ、そしてスポーツ施設が集まる憩いの場です。花の季節には散策やお花見、それ以外の時期もプールや競技場でからだを動かせます。のんびり自然の中で過ごしたい人におすすめのエリアです。
田園エリア──二つの川が育む米どころ
釈迦堂川と阿武隈川に挟まれた一帯は、見わたすかぎりの田園地帯です。田んぼアートの舞台であり、きゅうりや米、梨が育つ実りの土地。派手な観光地ではありませんが、車の窓から広がるのどかな景色そのものが、この町のいちばんの風景かもしれません。
鏡石町の気候・季節の暮らし

鏡石町は福島県中通り南部の内陸にあり、年平均気温はおよそ12℃、年間降水量はおよそ1,170mmで、福島県内では降水量が少なめの地域です。標高280m台の台地に広がり、四季がはっきりしているのが特徴。夏は暑く、冬はしっかり冷え込みますが、日本海側のような豪雪地帯ではありません。まずは季節ごとの暮らしの空気感を、順番に見ていきますね。
夏──7月〜8月の暮らし
夏は蒸し暑く、日中は30℃を超える日もあります。田んぼアートの稲がぐんぐん育ち、緑が濃くなる季節です。夕方には田んぼをわたる風が涼しく、エアコンと扇風機があれば過ごしやすい夜が多いですよ。
秋──9月〜11月の暮らし
秋は空気が澄み、朝晩がぐっと冷え込みます。10月にはオランダ・秋祭りで町がにぎわい、田んぼは黄金色に。梨や新米がおいしくなる、食欲の季節でもあります。羽織るものが一枚ほしくなる朝が増えてきます。
冬──12月〜2月の暮らし
冬は冷え込みますが、雪は積もっても数センチ程度のことが多く、根雪になる豪雪地帯ではありません。とはいえ路面が凍る朝もあるので、車にはスタッドレスタイヤが欠かせません。晴れた日は空が高く、遠くの山がくっきり見えます。
春──3月〜5月の暮らし
春は鳥見山公園の桜から始まります。約400本の桜が咲きそろい、町が一気に華やぐ季節です。田んぼアートの田植え祭りが行われる5月下旬には、水を張った田んぼがきらきら光り、新しい一年が動き出します。
鏡石町の移住・暮らし情報

鏡石町で暮らす魅力は、田園ののどかさと、郡山・須賀川という都市への近さを両立できることです。買い物も通勤も無理なくこなせて、家賃は都市部よりぐっと抑えられます。子育て世帯や移住者への支援も用意されているんですよ。ここからは「住む視点」で町の暮らしを見ていきます。
通勤・通学
町内にも事業所はありますが、隣の須賀川市や郡山市へ通う人も多いです。JR東北本線の鏡石駅が最寄り駅で、郡山駅までは約15分(出典:JR東日本)。車でも東北自動車道を使えば、県内各地へ動きやすい立地です。
住宅環境
住まいは一戸建て中心の、ゆったりした住宅地が広がります。賃貸のファミリー向け2LDKで、家賃はおよそ5万円台が目安です(出典:SUUMO)。庭付きの一戸建ても、都市部よりずっと手が届きやすい価格帯なんですよ。
買い物環境
駅周辺や幹線道路沿いにスーパーやコンビニ、ドラッグストアがそろい、日常の買い物はほぼ町内で完結します。もう少し大きな買い物をしたいときは、車で15分ほどの須賀川市や郡山市の大型商業施設まで足をのばせます。
子育て・教育
町内には鏡石町立第一小学校・第二小学校と鏡石中学校があり、高校は田んぼアートに協力する県立岩瀬農業高校があります(出典:鏡石町公式サイト)。結婚新生活への支援(上限30万円)や住宅取得の補助(最大50万円)など、移住・子育て世帯向けの制度もそろっています。
医療環境
町内には診療所やクリニックがあり、日常的な受診に対応しています。入院や専門的な治療が必要なときは、隣の須賀川市にある公立岩瀬病院など、広域の中核病院が受け皿になります。車でのアクセスがしやすいのも安心材料ですね。
エリア別の暮らし視点
鏡石駅周辺は、買い物も通勤も便利な暮らしやすいエリア。中盤で旅の視点から紹介した田園エリアは、住むとなると車が前提ですが、そのぶん静かでのびのびした環境です。緑町の鳥見山公園そばは、公園が身近な落ち着いた住宅地なんですよ。
鏡石町へのアクセス

鏡石町は、東北新幹線が停まる郡山駅から近く、東京方面からのアクセスも良好です。車でも東北自動車道のインターチェンジが町内・近隣にあり、鉄道と車のどちらでも動きやすいのが強みです。主要ルートを順に見ていきましょう。
車でのアクセス
車なら、東北自動車道の鏡石スマートICが町内にあり、隣接して矢吹ICも利用できます。郡山方面からは30分ほど。県内各地や東京方面へも高速道路一本でつながっているので、家族での移動やまとめ買いに便利です。
鉄道でのアクセス
鉄道はJR東北本線の鏡石駅が玄関口です(出典:JR東日本)。郡山駅までは約15分。東京からは東北新幹線で郡山駅まで約1時間20分、そこから東北本線に乗り換えて鏡石駅へ向かいます。乗り換えは1回だけなので、思ったより気軽に来られますよ。
飛行機でのアクセス
飛行機を使う場合は、隣接する玉川村と須賀川市にまたがる福島空港が最寄りです。大阪(伊丹)や札幌(新千歳)方面からのアクセスに便利で、空港からは車で向かうのが基本になります。
町内移動の現実的アドバイス
町内の移動は、車があるとぐっと快適です。駅前や図書館、岩瀬牧場、鳥見山公園は、それぞれ車で数分の距離。鉄道で来た場合も、主要スポットは駅から徒歩やタクシーで回れる範囲にまとまっています。
交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。
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【地元住民に直撃!】鏡石町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。
牧場で乳製品とカフェの仕事をしています。搾りたての牛乳を使ったソフトクリームやヨーグルトを作って、お客さんに出す毎日ですね。
広い牧草地を眺めながらお客さんが笑顔になる瞬間が、この仕事のいちばんの楽しみです。鏡石町の顔とも言える場所で働けているのは、素直に誇らしいです。
Q2.鏡石町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
やっぱり日本で最初の西欧式牧場は外せません。唱歌「牧場の朝」が生まれた場所で、朝と昼には町中にあのメロディが流れるんですよ。オランダから贈られた鐘も残っていて、歴史を感じられます。
あとは地元の人がよく行く運動公園。桜とあやめの季節はもちろん、なんでもない日でも、池のまわりを歩くだけで気持ちがほどけます。夕方の光が水面に映る時間が好きですね。
Q3.鏡石町でお土産を買うとしたらなんですか?
定番なら、やっぱり牧場の牛乳を使った乳製品です。濃厚なヨーグルトやソフトクリームは、この町ならではの味だと思います。
地元の人がこっそり買っていくのは、二つの川に挟まれた田んぼで育ったお米や、夏のみずみずしいきゅうり、秋の梨。派手さはないけれど、食べれば土のよさがわかる、正直な味なんですよ。
Q4.外から人が来たときに、鏡石町でまず連れていく店はどこですか?
まずは牧場に連れていって、広い空の下でソフトクリームを食べてもらいます。動物とふれあえるので、子ども連れでも大人だけでも喜んでもらえるんです。
それから、昔ながらの田園の景色が広がる道をぐるっと。気取ったお店より、のどかな風景そのものを見てもらうのが、この町らしいもてなしかなと思っています。
Q5.鏡石町はどんな気質だと思いますか?
穏やかで、面倒見のいい人が多い町だと思います。田んぼアートみたいに、みんなで手を動かして一つのものを作り上げる文化が根づいているんですよ。
役場の人も町の人も距離が近くて、町長の顔が見えるくらいの規模感。だからこそ、困ったときに声をかけ合える安心感があります。
Q6.昔に比べて、鏡石町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
震災のときは、田んぼが一年ほとんど作れなくなって、正直しんどい時期もありました。でも、復興を願って始まった田んぼアートが、今では町の名物になっています。
人口は少しずつ減っていて、その現実は感じます。それでも祭りや催しには町の外からも人が来るようになって、静かだけど確かに前を向いている、そんな空気があります。
Q7.鏡石町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
大きな箱物というより、田んぼアートや秋のオランダの祭りみたいな、町の人が主役になる活動がこれからも続いてほしいですね。年々進化しているのが見ていて楽しいんです。
公民館的な集いの場や運動公園を拠点に、子どもたちが町を好きになってくれたら。牧場で働く身としては、この町の物語を次の世代に手渡していけたらと思っています。

