七戸町(しちのへまち)は、青森県東部・上北地方の内陸に位置する人口12,876人の町です。八甲田山の東麓に広がり、東北新幹線の七戸十和田駅で首都圏や北海道とつながっています。
七戸町の見どころを5つに絞ると、こうなります。
- ✅ 日本ダービー馬ヒカルメイジのふるさと──町内の盛田牧場で生まれた1957年の優駿優勝馬
- ✅ 二ツ森貝塚──「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産で、青森県内最大級の縄文集落跡
- ✅ にんにく日本一・青森県の主産地──旧天間林地区を中心に「福地ホワイト六片種」を栽培
- ✅ 七戸十和田駅──町で唯一の鉄道駅が新幹線単独駅という珍しい町
- ✅ 七戸城跡(柏葉公園)と天王神社のつつじ──中世南部氏の城跡と約500本のツツジ
「縄文や歴史が好きな人」「競馬・馬の文化に興味がある人」「新幹線で行ける静かな田園の町を探している人」に向いた町です。この記事では観光・歴史・特産・暮らしまで、序盤から終盤にかけて地元目線で紹介していきます。
| 人口 | 12,876 人 ※2026年5月1日時点(推計人口) |
|---|---|
| 面積 | 337.23 km² |
| 人口密度 | 38.2 人/km² |
七戸町は、八甲田山系を背にした内陸の町で、西は青森市、南は十和田市、東から北は東北町に接しています(出典:七戸町公式サイト)。総面積337.23km²のうち約65%を山林が占め、その山麓に広大な水田と畑が広がります。
町域には東北新幹線の七戸十和田駅があり、青森市内はもちろん首都圏とも直結しています。火山と森に育まれた農畜産、縄文の遺跡、馬の文化と、内陸の小さな町に意外なほど多彩な顔が詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。
七戸町の推しポイント

七戸町の魅力は、「馬」「縄文」「農」「新幹線」「城とつつじ」という異なる5つの方向に広がっています。ダービー馬を生んだ馬産の歴史、世界遺産に登録された縄文の貝塚、にんにくをはじめとする根菜の名産地という顔を持ちつつ、新幹線駅と中世の城跡が共存する町でもあります。ここからは、その5つをもう少し具体的に見ていきます。
ヒカルメイジ──盛田牧場が生んだ日本ダービー馬
七戸町は古くからの馬産地で、酪農とともに競走馬の生産が盛んな町です。なかでも町内の盛田牧場で生まれたヒカルメイジは、1957年の東京優駿(日本ダービー)を制した名馬として知られています(出典:JBISサーチ)。道の駅しちのへには、その功績をたたえる馬の立像が建てられていて、馬好きならぜひ立ち寄りたい場所なんですよ。
二ツ森貝塚──縄文の世界遺産
小川原湖の西岸にある二ツ森貝塚は、縄文時代前期から中期の大規模な集落跡で、青森県内でも最大級の規模を誇ります。2021年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産として世界文化遺産に登録されました(出典:世界遺産 北海道・北東北の縄文遺跡群)。隣接する二ツ森貝塚館では、積み重なった貝層の断面を間近で見られて、5,000年前の暮らしを実感できます。
にんにく日本一・青森県の主産地
青森県はにんにくの生産量が全国一で、国内出荷量のおよそ7割を占めます(出典:農林水産省)。七戸町は旧天間林地区を中心に、その主産地のひとつです(出典:JAゆうき青森)。ながいもやごぼうも盛んで、道の駅しちのへには採れたての根菜がずらりと並びます。
七戸十和田駅──町で唯一の駅が新幹線駅
2010年に東北新幹線が延伸して七戸十和田駅が開業しました。実はこの駅、七戸町に存在する唯一の鉄道駅でありながら新幹線単独駅という、全国でも数少ない特徴を持っています。十和田湖や奥入瀬への玄関口にもなっていて、観光の起点として便利な駅なんですよ。
七戸城跡と天王神社のつつじ
町の中心部にある七戸城跡は、中世に七戸南部氏の居城だった国指定史跡で、現在は柏葉公園として整備されています(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。すぐ近くの天王神社では、例年5月になると約500本のツツジが咲き、夜にはライトアップも行われます。歴史散策と花見を一度に楽しめる町の顔です。
七戸町の歴史

七戸町の歴史は、縄文の貝塚から中世の城、そして近代の鉄道と新幹線へと続いています。古くは小川原湖畔に縄文人が大集落を営み、中世には南部氏が城を構えました。江戸期は南部藩の拠点として、近代以降は馬産と農業の町として発展してきました。時代の節目をたどってみます。
縄文時代──二ツ森貝塚の大集落
二ツ森貝塚は、およそ5,500年前から4,000年前にかけて営まれた縄文集落の跡です(出典:世界遺産 北海道・北東北の縄文遺跡群)。当時、入り江だった小川原湖で漁や貝の採取が行われ、海水性から汽水性へと変わる貝殻の堆積が、海の後退という環境変化を今に伝えています。
中世──七戸南部氏の城下
南北朝時代に築かれたと伝わる七戸城は、その後、七戸南部氏の居城として周辺地域を治める拠点になりました。しかし天正19年(1591年)、城主・七戸家国が九戸政実の乱に加担したことで攻められ、落城・廃城となりました(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。城門の一つは町内の青岩寺に移築され、現存しています。
近世から現代へ──藩の拠点から馬産の町へ
江戸時代の七戸は盛岡藩の拠点として代官所や藩庁が置かれ、幕末には七戸藩が立てられました。明治以降は良馬の産地として知られ、酪農とあわせて馬産が町の基幹となりました。2005年には旧七戸町と天間林村が合併して現在の七戸町が誕生し、2010年の新幹線開業が町に新たな玄関口をもたらしました。
七戸町の文化・風習

方言と話し方の特徴
七戸町で話されるのは、青森県の中でも南部弁、とくに上北地方の言葉です。津軽弁とは違って抑揚がおだやかで、標準語に近い柔らかな響きと言われます。たとえばあずましい(気持ちいい・居心地がいい)、語尾の〜だべ(〜だろう)や〜だな、理由をあらわす〜すけ(〜だから)といった言い回しが使われます。ポツポツと静かに話す人が多く、聞いていると不思議とほっとするんですよ。
食卓と季節の暮らし
食卓には、土地ならではの郷土食が並びます。お祝いの席で出されるけいらんは、あんを包んだ団子をすまし汁に浮かべた料理で、見た目の素朴さに反して手間のかかる一品です。米どころでもあるので、新米の季節には炊きたてのごはんに採れたての根菜という、しみじみおいしい食卓になります。冬は雪に閉ざされるぶん、温かい汁物のありがたみが身にしみますよね。
人の気質と地域のつながり
南部の人は「口数は少ないけれど情に厚い」とよく言われます。七戸町でも、初対面では控えめでも、一度打ち解けると驚くほど世話を焼いてくれる──そんな距離感の縮まり方をよく見かけます。農業と馬の町らしく、季節の作業や行事を通じて顔の見えるつながりが今も生きていて、移り住んでも溶け込みやすい土地柄だと考えられます。
七戸町の特産品・食

にんにく(福地ホワイト六片種)
まずは町を代表するにんにく。青森県は生産量全国一で、国内出荷量のおよそ7割を占め、七戸町はその主産地のひとつです(出典:農林水産省)。栽培されるのは大玉で真っ白な「福地ホワイト六片種」。一片が大きく、味が濃いのが特徴です。旬は6〜7月の収穫期で、まるごと素揚げにして塩を振ると、ほくほくして驚くほど甘いんですよ。
ながいも
水はけのよい台地ではながいもも盛んに作られ、七戸町は青森県内でも有数の産地です(出典:JAゆうき青森)。秋から春にかけてが旬で、すりおろしてとろろにするのはもちろん、短冊に切ってシャキシャキ食感を楽しむのもおすすめ。クセがないので、ごはんにも酒のつまみにも合います。
ごぼう・根菜
冷涼な気候と火山灰土が、香りの高い根菜を育てます。ごぼうは秋が旬で、きんぴらや煮物にすると土の香りと歯ごたえがしっかり感じられます。にんにく・ながいも・ごぼうと、七戸町はまさに根菜のそろう町。道の駅しちのへに行けば、その日の畑の恵みがそのまま並んでいます。
郷土の味──けいらん・なべこ団子
特産の根菜だけでなく、昔ながらのおやつや郷土食も七戸町らしい味です。あん入りの団子をすまし汁に浮かべるけいらんや、素朴な甘さのなべこ団子は、地域の行事や寒い季節に親しまれてきました。観光のあいまに、こうした手作りの味に出会えるのも、内陸の町ならではの楽しみですよね。
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七戸町の観光スポット

七戸町のまわり方は、「縄文と城下町の歴史」「花と馬と味」「鉄道遺産」という3つの軸で考えると分かりやすいです。新幹線の七戸十和田駅を起点に、車で20分圏内に見どころがほどよく散らばっています。まずは押さえておきたいスポットから紹介していきますね。
縄文と城下町の歴史をたどる
- 二ツ森貝塚・二ツ森貝塚館 – 小川原湖の西岸に広がる、縄文前期から中期の大規模な集落跡。「北海道・北東北の縄文遺跡群」として2021年に世界文化遺産へ登録されました(出典:世界遺産 北海道・北東北の縄文遺跡群)。隣接する二ツ森貝塚館では積み重なった貝層の断面が間近で見られて、5,000年前の暮らしが一気に身近に感じられるんですよ。
- 七戸城跡(柏葉公園) – 中世に七戸南部氏の居城だった国指定史跡で、天正19年(1591年)の九戸政実の乱で廃城となりました(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。今は柏葉公園として整備され、土塁や空堀の跡を歩きながら、静かな丘の上で町並みを見渡せます。
- 七戸町立鷹山宇一記念美術館 – 道の駅しちのへに隣接する美術館。町出身の洋画家・鷹山宇一の幻想的な作品に加え、国指定重要有形民俗文化財の「南部小絵馬」も保管・公開しています。開館は10:00〜18:00、休館は月曜(祝日の場合は翌日)、観覧料は一般500円です(出典:七戸町立鷹山宇一記念美術館)。絵馬の素朴な絵柄は、見ているとほっとします。
花・馬・味を楽しむ
- 東八甲田ローズカントリー – 八甲田山麓に広がる七戸町のバラ園で、約50品種・5,000本ほどのバラが咲きます。営業は10:00〜16:00(最終入場)、毎週水曜休・冬季休業で、摘み取り体験もできます(出典:旅の蔵しちのへ(しちのへ観光協会))。名物のバラソフトクリームは、ほのかに花の香りがして散策のごほうびにぴったりなんですよ。
- 天王神社のつつじ – 中心市街地の小高い丘にある天王神社では、例年5月に約500本のツツジが咲き、108段の石段の両脇を赤く染めます。夜にはライトアップも行われます(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。昼と夜で表情ががらりと変わるので、両方の時間帯に立ち寄るのがおすすめです。
- 道の駅しちのへ(七戸町文化村) – 産直施設や物産館、レストランがそろう町の拠点で、道路・観光情報館は24時間開館しています(出典:旅の蔵しちのへ(しちのへ観光協会))。ふれあい広場には町産のダービー馬ヒカルメイジの像が立ち、レストランでは馬肉ラーメンやけいらんが味わえます。採れたてのにんにく・ながいもが並ぶ産直も必見です。
鉄道遺産にふれる
- 旧南部縦貫鉄道レールバス – かつて七戸町と野辺地町を結んだローカル線の車両で、日本で唯一、動く状態で保存されています。旧七戸駅で公開され、冬期(おおむね12月中旬〜3月末)は休止します(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。丸みのあるレトロな車体は、鉄道好きでなくても思わず写真を撮りたくなる愛らしさです。
七戸町の観光ルート

新幹線の七戸十和田駅を起点にすると、車での周遊がぐっと組みやすくなります。七戸町の見どころをぎゅっと回る1日コースから、花と鉄道をつまむ半日コース、さらに十和田湖まで足をのばす広域コースまで、3パターンを用意しました。
【車・1日】縄文と城下町まるごとコース
9:00 七戸十和田駅 → 9:10 道の駅しちのへ → 10:00 鷹山宇一記念美術館 → 11:00 七戸城跡・天王神社 → 12:30 昼食 → 14:00 二ツ森貝塚
①道の駅しちのへ(40分)→ まずは産直と物産館で町の特産をチェック。ヒカルメイジ像にも朝のうちに会っておきます。
②鷹山宇一記念美術館(50分)→ 道の駅のとなりで絵画と南部小絵馬を鑑賞。落ち着いた館内は午前の静かな時間が心地よいんですよ。
③七戸城跡・天王神社(90分)→ 柏葉公園を歩いて城跡を感じ、隣の天王神社へ。5月ならツツジの石段が見頃です。
④二ツ森貝塚(90分)→ 午後は世界遺産の縄文集落へ。貝層断面の迫力は、光のまわる昼間にこそ見ておきたいところです。
【車・半日】花と鉄道のんびりコース
13:00 七戸十和田駅 → 13:20 東八甲田ローズカントリー → 14:40 旧南部縦貫鉄道レールバス → 15:40 道の駅しちのへ
①東八甲田ローズカントリー(70分)→ バラ園を散策し、バラソフトでひと息。6月下旬〜7月上旬のローズシーズンが狙い目です。
②旧南部縦貫鉄道レールバス(50分)→ 旧七戸駅でレトロな車両を見学。動態保存ならではの空気感が漂います(冬期は休止)。
③道の駅しちのへ(40分)→ 最後はお土産タイム。にんにくや黒にんにく、駒饅頭などを選んで半日コースの締めにします。
【車・1日】広域コース:七戸から十和田湖へ
9:00 七戸十和田駅 → 9:50 十和田市街(現代美術館)→ 11:30 奥入瀬渓流 → 14:00 十和田湖
①七戸十和田駅(出発)→ 新幹線で着いてそのままレンタカーへ。ここは十和田湖観光の玄関口でもあります。
②十和田市現代美術館(60分)→ 南の隣町十和田市の官庁街通りでアートを楽しみます。屋外作品は写真映えもばっちり。
③奥入瀬渓流(90分)→ 渓流沿いを歩けば、苔と滝の連なる別世界。夏は涼しく、秋は紅葉が見事です。
④十和田湖(90分)→ 締めはカルデラ湖の絶景。遊覧船や湖畔散策でゆったりと過ごせます。
ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。
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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。
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七戸町の年間イベント

七戸町のイベントは、春の花、初夏のバラ、秋の山車、冬の雪と、季節ごとに表情を変えます。新幹線で日帰りもしやすいので、お目当ての季節を狙って訪ねるのがおすすめですよ。季節ごとに見ていきましょう。
春〜夏:つつじ・レールバス・バラ
春に楽しみなのが、ぜひ行ってみてほしい「しちのへ春まつり」。天王神社を会場に、例年5月ごろ「天王つつじまつり」が開かれ、約500本のツツジとライトアップが楽しめます(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。
同じころ、ゴールデンウィークには旧七戸駅で「レールバスとあそぼう」が開催され、構内を走るレールバスの体験乗車や撮影会でにぎわいます(出典:青森県観光情報サイト Amazing AOMORI)。レトロな車両が動く瞬間は、子どもも大人もわくわくしますよね。
初夏には東八甲田ローズカントリーで、例年6月下旬から7月上旬にかけてバラの見頃に合わせた催しが開かれます(出典:旅の蔵しちのへ(しちのへ観光協会))。咲き競うバラに囲まれての散策は、香りまでごちそうなんですよ。
秋:しちのへ秋まつり
町が一年で最も熱くなるのが、七戸神明宮の大祭「しちのへ秋まつり」。例年9月上旬に中心市街地で開かれ、各町内会が昔話や伝説を題材に自主制作した十数台の絵馬風流山車が練り歩きます(出典:七戸町公式サイト)。
笛や太鼓のお囃子が響き、夜には灯りのともった山車が街を進みます。けんか太鼓の競演や流し踊りもあって、五穀豊穣を祈る祭りの熱気が町じゅうに広がります。秋の七戸町を訪ねるなら、この週末を狙いたいところです。
冬:七戸町営スキー場で雪遊び
冬は雪に包まれ、七戸町営スキー場が地元の遊び場になります(出典:旅の蔵しちのへ(しちのへ観光協会))。コンパクトで家族連れにもやさしいゲレンデで、初めての雪遊びにも向いていますよ。
このころレールバスは冬期休止に入るので、鉄道目当ての方は雪のない季節に予定を組むのが安心です。雪景色の城跡や神社をのんびり歩くのも、冬ならではの静かな楽しみ方です。
七戸町のエリア別の顔

現在の七戸町は、2005年に旧七戸町と天間林村が合併して生まれた町です(出典:七戸町公式サイト)。旅する目線で見ると、駅前の新しい顔、城下町の古い顔、縄文の里、山のリゾートと、エリアごとに性格がはっきり分かれています。
七戸十和田駅・道の駅エリア──新幹線の玄関口
東北新幹線の七戸十和田駅と道の駅しちのへが並ぶ、町の新しい玄関口です。すぐそばにイオンやコンビニもあり、到着してすぐ買い物も食事もできる便利なエリア。十和田湖方面へ向かう旅の起点にすると動きやすく、まず立ち寄るのにぴったりですよ。
中心市街地エリア──城跡と祭りの町
七戸城跡(柏葉公園)や天王神社、神明宮が集まる、町の歴史の中心です。秋まつりの山車が練り歩くのもこのあたり。古い商店や神社の石段が残る町並みは、ゆっくり歩いて空気を味わうのに向いています。春のツツジ、秋の祭りの時期が特におすすめです。
東部・小川原湖側エリア──縄文の里
二ツ森貝塚がある東部は、なだらかな丘陵と畑が広がる静かなエリアです。世界遺産の縄文集落をじっくり味わいたい人向けで、観光地らしい喧騒はありません。畑と林の間を車で走る道のりそのものが、のんびりした旅の時間になります。
西部・東八甲田エリア──花と山のリゾート
八甲田山麓に広がる西部は、東八甲田ローズカントリーや温泉、スキー場が点在する自然のエリアです。バラの初夏、雪のある冬と、季節ごとに目的がはっきりするのが魅力。アクティブに体を動かしたい人や、花と温泉でリフレッシュしたい人に向いています。
七戸町の気候・季節の暮らし

七戸町は八甲田山系の東麓に広がる内陸の町で、青森県の中でも南部地方に属します。夏は太平洋から吹く冷たい北東風「ヤマセ」の影響で気温が上がりにくく、冬は寒さが厳しい一方、日本海側の津軽地方ほどの豪雪地帯ではないと考えられます。四季のメリハリがはっきりした、北国らしい気候の町なんですよ。
夏──涼しさが心地よい季節
夏はヤマセの影響で、真夏でも比較的しのぎやすい日が多いと考えられます。畑の緑が濃くなり、にんにくの収穫期を迎えるのもこの時期。朝晩は空気がひんやりすることもあり、寝苦しい夜は少なめです。
秋──実りと祭りの季節
秋は根菜や米が実り、9月上旬には町じゅうが秋まつりの熱気に包まれます。日が短くなるにつれて朝の冷え込みが増し、八甲田の山並みが色づいていく様子は、内陸の町ならではの景色です。
冬──雪と寒さと向き合う季節
冬は氷点下の日が続き、雪も積もります。とはいえ津軽側のような記録的豪雪は比較的少ないとされ、暮らしは雪かきと上手に付き合う冬支度が基本になります。スキー場が動き出し、雪景色の城跡を静かに歩けるのもこの季節ならではです。
春──遅い春が一気に来る季節
春の訪れはゆっくりですが、5月には天王神社のツツジが咲き、町に一気に色が戻ります。雪どけとともに畑が動き出し、レールバスのイベントでにぎわうのもこの頃。長い冬を越えたぶん、春の light な空気がことさら嬉しく感じられますよ。
七戸町の移住・暮らし情報

七戸町は、青森市と八戸市のほぼ中間に位置し、新幹線と幹線道路で県内主要都市につながる暮らしやすい立地です(出典:七戸町移住定住ガイド)。新幹線で都市にも出やすく、田園ののどかさと利便性のバランスがとれた町だと考えられます。
通勤・通学
車通勤が基本で、隣接する十和田市や三沢市、近隣の東北町などへ通う人も多いと考えられます。みちのく有料道路で青森市まで車で約50分と、通勤圏は広めです(出典:七戸町移住定住ガイド)。
住宅環境
七戸十和田駅周辺や中心市街地を中心に、戸建てやアパートが見られます。家賃は都市部よりかなり手頃で、敷金・礼金不要の物件も見つかります(出典:SUUMO)。広めの住まいを無理なく確保しやすいのは、地方の町の魅力ですよね。
買い物環境
七戸十和田駅前にはイオンがあり、コンビニや道の駅の産直も近く、日常の買い物に困りにくい環境です。新鮮な野菜は道の駅しちのへ、まとめ買いは駅前と、使い分けがしやすいのも暮らしやすいポイントなんですよ。
子育て・教育
町内には認定こども園・保育園が5施設あり、いずれも延長保育や一時預かりに対応。病児・病後児保育施設も2施設あります(出典:七戸町移住定住ガイド)。小・中学校に加え、青森県営農大学校もあり、農業を基礎から学べる環境が身近にあります。
医療環境
町の医療の中心は、内科・外科・小児科・産婦人科などを備えた総合病院「公立七戸病院」です。お産や子どもの急病に町内で対応できる体制があるのは、子育て世代にとって心強いところだと考えられます。
エリア別の暮らし視点
駅前エリアは買い物・通勤に便利で利便性重視の人向き。中心市街地は歴史ある町並みで生活がコンパクトにまとまります。西部の東八甲田側は自然が近く、のびのび暮らしたい人に向いていると考えられます。
七戸町へのアクセス

七戸町の玄関口は東北新幹線の七戸十和田駅です。首都圏や仙台、北海道方面から新幹線一本でアクセスでき、車では幹線道路で県内各都市と結ばれています。交通手段ごとに見ていきます。
鉄道(新幹線)でのアクセス
東北新幹線「はやぶさ」で、東京駅から七戸十和田駅まで約3時間10分です(出典:七戸町移住定住ガイド)。仙台駅からは約1時間35分、北海道側の新函館北斗駅からも約1時間24分で、南北どちらからも入りやすい駅です。
車でのアクセス
青森市からはみちのく有料道路経由で約50分、弘前市からは約100分です(出典:七戸町移住定住ガイド)。国道4号が町を南北に貫き、近隣市町村への移動もスムーズ。観光で回るならレンタカーが便利です。
飛行機でのアクセス
遠方からは、近隣三沢市の三沢空港や青森空港を使う手もあります。空港から七戸十和田駅周辺まではバスやタクシー、レンタカーで結べるので、新幹線と組み合わせて旅程を柔軟に組めますよ。
町内移動の現実的アドバイス
町内には路線バスとコミュニティバスが走っています。コミュニティバスは回数券(11枚綴り1,000円)が用意され、役場やイオン七戸十和田駅前店などで購入できます(出典:七戸町公式サイト)。観光で広く回るなら、駅でレンタカーを借りるのが現実的です。
交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。
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【地元住民に直撃!】七戸町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。
にんにく農家をやっています。この町は青森の中でもにんにくの主産地のひとつで、うちも代々この土地で畑を続けてきました。夏のヤマセが吹く涼しい気候と、火山灰の土が、味の濃いにんにくを育ててくれるんですよ。
収穫は六月から七月。乾燥させて一年を通して出していきます。手はかかりますけど、白くて大きな玉が穫れたときの達成感は格別ですね。
Q2.七戸町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
まずは世界遺産になった二ツ森貝塚ですね。畑と林の間を抜けていくと、ぽっかり静かな丘に出る。五千年前の人もここで暮らしていたと思うと、不思議と背筋が伸びます。観光客にも自慢できる場所です。
地元の人間としては、城跡の柏葉公園も好きですよ。土塁を歩いて、五月は隣の神社のツツジが真っ赤に石段を染める。あの静けさは、住んでいてもしみじみします。
Q3.七戸町でお土産を買うとしたらなんですか?
やっぱり、にんにくと長芋ですね。黒にんにくにすると甘くて食べやすいので、贈り物にも喜ばれます。この町の有名なものといえば、まずこの根菜類です。
あとは地元の人間ならではで言うと、馬の里らしい銘菓のお饅頭。素朴な甘さで、お茶うけにちょうどいい。道の駅に行けば産直の野菜と一緒にそろうので、観光のついでに寄ると便利ですよ。
Q4.外から人が来たときに、七戸町でまず連れていく店はどこですか?
道の駅の食堂に連れていくことが多いですね。馬肉のラーメンや、このあたりの郷土料理が食べられて、出汁のきいた汁物の匂いがふっと懐かしい。観光の入り口にちょうどいいんです。
あとはバラ園のソフトクリーム。花の香りがするって、みんな驚きます。季節が合えば、摘み取り体験もできて喜ばれますよ。
Q5.七戸町はどんな気質だと思いますか?
南部の人間らしく、口数は少なめで、はじめは控えめなんですよ。でも一度打ち解けると、とことん世話を焼く。畑仕事も祭りも、声をかけ合って助け合う土地柄です。
派手なことは得意じゃないけれど、芯は粘り強い。冬の長さと付き合ってきたぶん、辛抱強くて情に厚い人が多いと感じますね。
Q6.昔に比べて、七戸町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
正直に言えば、人は減りました。若い人は仕事を求めて町の外へ出ていくし、店じまいする商店も見てきました。寂しさはありますよ。
ただ、新幹線の駅ができてからは、外から来る人の流れが変わりました。世界遺産の登録もあって、町の名前を知ってもらえる機会は増えた。そこは素直にありがたいと思っています。
Q7.七戸町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
大きな建物がどうこうより、今あるものを生かしてほしいですね。世界遺産の貝塚や城跡、馬の文化を、もっと町の人自身が誇れる形でつないでいけたらと思います。
あとは、町民が集える場やお祭りの賑わいが続いてほしい。若い人が戻ってきて、農業を継いでくれる人が増えることが、私にとっては一番の期待ですね。

