【北海道清里町】ってどんなとこ?神の子池とじゃがいも焼酎の里【地元民のリアルな声あり】

北海道清里町で川を上るサケ:清里町の斜里川にある「さくらの滝」では、6〜8月に産卵のため激流へジャンプを挑むサクラマスが見られます。

清里町(きよさとちょう)は、北海道オホーツク管内・知床半島のつけ根に位置する人口3,512人の町です。日本百名山「斜里岳」の裾野に広がる大規模畑作地帯と、コバルトブルーの「神の子池」で知られています。

清里町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 神の子池──摩周湖の伏流水が1日12,000トン湧く、青く澄んだ神秘の池(阿寒摩周国立公園)
  • 斜里岳──標高1,547mの日本百名山。「オホーツク富士」とも呼ばれる秀峰
  • 日本初のじゃがいも焼酎「清里」を造る町営醸造所がある
  • ✅ 1戸あたり約40haの大規模畑作──小麦・じゃがいも・ビートのパッチワーク
  • ✅ 「日本で最も美しい村」連合の加盟町(2016年・オホーツク管内初)

「火山や地学に興味がある人」「静かな大自然のなかで暮らしたい移住希望者」「焼酎好き」に特におすすめの町です。この記事では、観光・特産・歴史から文化・暮らしまで、序盤の見どころ紹介を皮切りに地元目線で掘り下げていきます。

人口3,512 人 ※2026年4月30日時点(住民基本台帳)
面積402.76 km²
人口密度8.72 人/km²

地理的には、北東は斜里町、東は標津町、南東は中標津町、南西は弟子屈町、西は小清水町に接しています(出典:日本交通公社 全国観光資源台帳)。町域の南部は阿寒摩周国立公園にかかり、摩周湖の北岸(裏摩周)にあたります。

女満別空港から車で約1時間10分、JR釧網本線が斜里川に沿って通り、町内には清里町駅・札弦駅・緑駅があります。鉄道とクルマ、どちらでも訪ねられる町です。

火山・名水・畑作・焼酎と、この小さな町には「日本初」「日本一」と呼ばれる要素があちこちに詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

清里町の推しポイント

清里町を語るうえで外せないのが「水」と「火山」、そして「畑」です。摩周湖の伏流水が湧く神の子池、富士山型の斜里岳、その裾野に広がる大規模な畑作地帯──この3つが町の骨格をつくっています。さらに、その畑のじゃがいもから日本で初めて焼酎を生んだ町でもあります。ここからは代表的な顔を順番に紹介していきます。

推しポイント1:神の子池──森に湧くコバルトブルーの泉

裏摩周展望台から林道を進んだ森の奥にある、周囲わずか220m・水深5mの小さな池です。摩周湖の伏流水が1日12,000トンも湧き出すといわれ、水温は一年を通して約8℃と低く保たれています(出典:清里町公式サイト)。澄んだ水の底には倒木が腐らずに沈み、そのあいだを朱色の斑点を持つオショロコマが泳ぎます。2017年に阿寒摩周国立公園へ編入された、町を代表する景勝地です。

推しポイント2:斜里岳──「オホーツク富士」と呼ばれる日本百名山

標高1,547m、深田久弥の日本百名山に選ばれた火山で、花の百名山・新花の百名山にも名を連ねています(出典:清里町公式サイト)。オホーツク海側から見ると裾野の長い富士山型に見えることから「オホーツク富士」「斜里富士」とも呼ばれます。清里町側からのルートは羽衣の滝・龍神の滝など滝が連続し、なまら(とても)変化に富んだ沢登りが楽しめますよ。

推しポイント3:日本初のじゃがいも焼酎「清里」

町営の清里焼酎醸造所では、1979年に発売された日本初のじゃがいも焼酎を造り続けています(出典:清里町公式サイト)。ヨーロッパの古城のような外観の蔵で、見学も可能です。看板商品「清里」は白麹仕込みのほのかな甘みが特徴です。

推しポイント4:パッチワークの田園と「日本で最も美しい村」

清里町は1戸あたり平均約40haという道内屈指の大規模畑作地帯で、小麦・じゃがいも・ビートの畑が斜里岳の裾野に広がります(出典:「日本で最も美しい村」連合)。2016年にはオホーツク管内で初めて同連合に加盟しました。

清里町の歴史

清里町の歩みは、大きく3つの段階に分けられます。アイヌの人々が暮らした蝦夷地としての時代、隣町から分かれて開拓された村落の時代、そして畑作とじゃがいも焼酎で個性を確立した現代です。比較的若い自治体ですが、その名前自体に成り立ちの記憶が刻まれています。

江戸期〜開拓前夜

江戸時代の斜里郡域は西蝦夷地に属し、当初は松前藩が開いたソウヤ場所に含まれていました。1790年(寛政2年)にはシャリ場所が設けられています。1801年(享和元年)には八王子千人同心によって、摩周湖の東を通り斜里郡へ抜ける斜里山道が開削されました。

分村から町制施行へ

1943年(昭和18年)、小清水村(現小清水町)大字止別村の一部と、斜里町大字斜里村の一部が分村し、上斜里村(かみしゃりむら)が誕生しました。斜里川の上流に位置することにちなんだ名でした。1955年(昭和30年)に町制を施行し、「清らかな里」という意味と、母体となった「小清水」の清・「斜里」の里を一字ずつ採って「清里町」と改称されました。

現代──焼酎と「美しい村」の町へ

1975年に特産品開発としてじゃがいも焼酎の研究に着手し、1979年に日本初のじゃがいも焼酎を発売しました。また清里町は、2011年まで40年間にわたり町長選が無投票当選で続き、10期連続無投票という日本記録が記録されたことでも知られています。2016年には「日本で最も美しい村」連合に加盟し、田園景観を軸とした町づくりが進められています。

清里町の文化・風習

方言と話し方の特徴

清里町を含む北海道では、独特の言い回しが日常にあふれています。とても・すごくを意味するなまら、厳しく冷え込むことを表すしばれる、そして「それじゃあ」「そうしたら」の両方に使える便利なしたっけなど、響きの柔らかい言葉が会話を彩ります。「疲れた」をこわいと言ったり、落ち着くことをあずましいと表現したりするので、初めて聞くと戸惑うかもしれませんね。

食卓と季節の暮らし

冬になると朝はぐっとしばれて、畑も森も真っ白に覆われます。そんな日は、地元産のじゃがいもを使った煮物やコロッケが食卓に並び、体の芯から温まります。夏は一転、斜里岳の裾野が緑に染まり、畑仕事や登山客で町がにぎわう季節になります。寒暖のメリハリが、そのまま暮らしのリズムになっているんですよ。

人の気質と地域のつながり

大規模農家が支える町だけあって、自然と向き合い淡々と働く実直な気質が根づいていると考えられます。世帯数が少ないぶん顔の見える距離感があり、観光案内所「きよ~る」が町民の交流の場にもなっています。したっけ(それじゃあ)、次は食の話にいきましょう。

清里町の特産品・食

特産品1:じゃがいも焼酎「清里」

町営の清里焼酎醸造所が造る、日本初のじゃがいも焼酎です。1975年に開発へ着手し、1979年に発売されました(出典:清里焼酎醸造所)。看板商品「清里」は白麹仕込みで、ほのかな甘みとやさしい口当たりが特徴。斜里岳の伏流水で仕込むからか、すっきりした飲み口でなまら(すごく)飲みやすいんですよ。お湯割りにすると、じゃがいも由来のまろやかさがふわっと立ちます。お土産にもぴったりです。

特産品2:じゃがいも

清里町は1戸あたり約40haという大規模畑作の町で、でん粉原料を含むじゃがいもが主要作物のひとつです(出典:清里町公式サイト)。初夏には畑一面に白や薄紫の花が咲き、収穫期の秋にはホクホクの新じゃがが出回ります。シンプルに蒸して塩やバターで食べるだけで、土の力強さが伝わってきますよ。

特産品3:小麦「きたほなみ」

斜里岳の麓の肥沃な大地で育つ清里産小麦「きたほなみ」も自慢の一品です(出典:JA清里町)。この小麦を100%使った「清里切麦」は、町内のレストランでも味わえます。香り豊かなうどんは、登山や観光のあとの一杯にちょうどいいんですわ。

特産品4:ビート(てん菜)

砂糖の原料となるビートも、小麦・じゃがいもと並ぶ基幹作物です。青々とした葉が夏の田園を彩り、収穫されたビートはでん粉粕やビートパルプとともに、畑作と酪農をつなぐ循環型農業の一翼を担っています(出典:「日本で最も美しい村」連合)。清里町の食は、こうした農工畜の連携に支えられています。


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清里町の観光スポット

清里町の見どころは、ひとことで言えば「水・火山・畑」です。序盤で紹介した神の子池や斜里岳、日本初のじゃがいも焼酎を、ここでは現地に立った目線で深掘りしていきます。森の奥の青い池から、サクラマスが跳ねる滝、古城のような焼酎蔵まで、移動のたびに表情が変わるのが清里町の旅なんですよ。まずは水と森の絶景から見ていきましょう。

水と森の絶景スポット

  • 神の子池 – 摩周湖の伏流水が1日12,000トン湧き出すといわれ、周囲220m・水深5mの小さな池です。2017年に阿寒摩周国立公園へ編入されました(出典:清里町公式サイト)。水温は年間を通して約8℃と低く、底に沈んだ倒木が腐らずに横たわり、その隙間を朱色の斑点を持つオショロコマが泳ぎます。日差しの強弱で水面がコバルトブルーやエメラルドに変わる瞬間は、なまら(とても)神秘的なんですよね。林道は冬季通行止めなので、訪れるなら初夏〜秋の午前中が静かでおすすめです。
  • さくらの滝 – 斜里川上流にある滝で、毎年約3,000匹のサクラマスが遡上し、6月上旬から8月下旬にかけて滝を飛び越えようとジャンプする姿が見られます(出典:清里町公式サイト)。6月は銀色だった魚体が、産卵期の8月には桜色へと変わっていきます。水しぶきの轟音のなか、何度も挑んでは落ちる魚の姿に、思わず声援を送りたくなりますよ。
  • 裏摩周展望台 – 摩周湖を東側から望む展望台で、西側の第一・第三展望台より標高が低いぶん、比較的霧が少ないといわれています(出典:きよさと観光協会)。神の子池とセットで巡れる位置にあり、静かに摩周ブルーと向き合える穴場です。展望台までの道路は冬季は除雪されないので注意してくださいね。

火山と名水・焼酎を感じるスポット

  • 斜里岳 – 標高1,547m、深田久弥の日本百名山に選ばれた火山で、「オホーツク富士」「斜里富士」とも呼ばれます(出典:清里町公式サイト)。清里町側のルートは登山口の山小屋「清岳荘」から始まり、羽衣の滝・龍神の滝など大小の滝が連続する沢沿いの道が魅力です。山頂からはオホーツク海や知床連山、国後島まで見渡せます。沢登り主体で斜度も急なので、天気のいい日の早い時間から登るのが鉄則です。
  • 清里焼酎醸造所 – 1979年に誕生した日本初のじゃがいも焼酎を造る町営の蔵で、酒蔵を無料で見学できます(出典:清里町公式サイト)。ヨーロッパの古城のような外観は「パパスシャトー」とも呼ばれ、写真映えする一棟です。仕込み水に使うのは斜里岳山麓の澄んだ水。見学のあとは隣の「きよ~る」で試飲ができるのもうれしいところです。

旅の拠点になる立ち寄りスポット

  • きよさと情報交流施設「きよ~る」 – 観光案内・特産品販売・カフェを兼ねた町の交流拠点です。売店では清里焼酎の試飲と販売、カフェでは清里産小麦を使ったうどんや軽食、ソフトクリームが楽しめます(出典:清里町公式サイト)。焼酎醸造所のすぐ隣なので、見学とセットで立ち寄るのが定番の流れです。
  • 道の駅 パパスランドさっつる – 札弦エリアにある、かけ流しの天然温泉を併設した道の駅です。住所は清里町字神威1071番地4で、エントランス横には無料の足湯(10:00〜21:00利用可)もあります(出典:清里町公式サイト)。正面には斜里岳がどんとそびえ、地元野菜の直売所やレストランも充実。神の子池や裏摩周を巡ったあとの休憩にぴったりです。

清里町の観光ルート

計算中…

清里町は鉄道も通っていますが、スポットが森や畑のなかに点在しているので、旅の主役はやっぱりクルマです。町内をぎゅっと巡る1日ルートから、名水と焼酎を半日で味わうルート、隣町まで足をのばす広域ルートまで、3パターンを組んでみました。動線を意識すると、移動のムダなく回れますよ。

【車・1日】清里町まるごと満喫ルート

9:00 きよ~る → 9:20 清里焼酎醸造所 → 10:30 さくらの滝 → 12:00 道の駅パパスランドさっつる(昼食・温泉)→ 14:00 神の子池 → 15:00 裏摩周展望台

きよ~る(20分)
→ まずは観光案内所で情報収集。隣接の焼酎醸造所への流れがスムーズです。

清里焼酎醸造所(40分)
→ 古城のような蔵を見学。仕込み水の話を聞いてから飲むと味わいが変わります。

さくらの滝(40分)
→ 6〜8月ならサクラマスのジャンプは必見。なまら(とても)力強い光景に見入ってしまいます。

道の駅パパスランドさっつる(90分)
→ 斜里岳を眺めながら昼食、天然温泉でひと息。旅の中継地点に最適です。

神の子池(40分)
→ 午後は光の入り方でブルーが変わる時間帯。木道を歩いてぐるりと一周しましょう。

裏摩周展望台(30分)
→ 締めは摩周ブルー。夕方前の澄んだ空気のなかで眺めると格別です。

【車・半日】名水と焼酎ルート

13:00 きよ~る → 13:20 清里焼酎醸造所 → 14:30 さくらの滝 → 15:30 神の子池

きよ~る(20分)
→ ソフトクリームで小休止しつつ、焼酎の品ぞろえをチェック。

清里焼酎醸造所(40分)
→ 蔵見学で日本初のじゃがいも焼酎の歴史にふれます。

さくらの滝(40分)
→ 季節が合えば滝越えのドラマを観賞。短時間でも見ごたえ十分です。

神の子池(40分)
→ 夕方手前の静かな時間に、青い池でしっとり締めくくり。

【車・1日】広域ルート:清里×摩周・知床

9:00 清里町(きよ~る)→ 9:40 神の子池 → 10:30 裏摩周展望台 → 12:00 弟子屈町・摩周湖第一展望台 → 14:30 斜里町・オシンコシンの滝方面

清里町(拠点)
→ 朝いちで名水スポットへ向かい、人の少ない時間を狙います。

神の子池・裏摩周展望台(90分)
→ 清里側から摩周湖を裏手から味わう、ここだけの順路です。

弟子屈町・摩周湖(移動含む)
→ 表側の展望台へ回ると、同じ湖でも印象がガラッと変わります。

斜里町方面(午後)
→ 知床の玄関口へ。清里町を起点に道東をぐるりとつなげられます。

清里町の年間イベント

清里町のイベントは、斜里岳と田園、そしてじゃがいも焼酎を軸に季節がめぐります。夏は山と畑を舞台にしたスポーツイベント、秋は収穫を祝う産業まつり、冬は雪の森を歩くツアーと、四季それぞれに違う顔があるんですよ。ぜひ訪れてみてほしいのが、地元の熱量が一番伝わる秋のまつりです。

春〜夏:斜里岳山開きとサイクリング

登山シーズンの幕開けを告げるのが、斜里岳の山開き・安全祈願祭です。毎年6月の最終日曜日ごろに行われ、シーズンの安全が祈られます(出典:きよさと観光協会)。

7月には、サイクリングイベント「グランフォンドきよさと」が毎年7月第1日曜日とその前日ごろに開催されます(出典:きよさと観光協会)。斜里岳を望む、交通量の少ない田園の一本道を走り抜ける爽快感は格別。地元食材の補給食も楽しみのひとつです。

秋:ふるさと産業まつりと斜里岳ロードレース

町最大のイベントが、毎年9月第1日曜日ごろに開かれる「清里町ふるさと産業まつり」です。1980年に始まった秋の収穫祭で、前夜祭のじゃがいも踊りパレードで幕を開け、本祭では地場産品やじゃがいも焼酎の販売、歌謡ショーなどでにぎわいます(出典:清里町公式サイト)。会場のモトエカ広場には、焼きたての香ばしい匂いと人の活気があふれ、小さな町とは思えない熱気に包まれます。

同じ9月中旬ごろには、斜里岳の麓を走る「斜里岳ロードレース大会」も開催されます。1kmの親子コースからハーフまで多彩な距離が用意され、田園風景を駆け抜けられるのが魅力です(出典:きよさと観光協会)。

冬:雪の森を歩く神の子池ツアー

冬の清里町は深い雪に包まれ、林道が閉ざされる神の子池へは、スノーシューで歩くガイドツアーが楽しみ方の定番になります(出典:きよさと観光協会)。雪原を踏みしめて静まり返った森を進み、凍らずに青をたたえる池にたどり着く瞬間は、夏とはまた違う感動があります。朝はしばれる(厳しく冷え込む)ので、防寒はしっかりと。

清里町のエリア別の顔

清里町は、JR釧網本線と斜里川に沿って集落が点在しています。役場や焼酎醸造所のある中心市街、道の駅を擁する札弦(さっつる)、斜里岳登山の玄関口でもある緑(みどり)、そして南部に広がる国立公園エリア。旅する視点で見ると、エリアごとに役割がくっきり分かれているのがわかります。それぞれの顔を覗いてみましょう。

清里市街エリア──焼酎と名水の玄関口

清里町駅を中心とした、町の中核エリアです。羽衣町には焼酎醸造所ときよ~るが隣り合い、旅のスタート地点にうってつけ。コンパクトにまとまっているので、車を停めて歩いて回れます。まずここで情報と焼酎を仕入れてから動くのが、賢い清里町の楽しみ方ですよ。

札弦(さっつる)エリア──温泉と直売所でひと休み

町の南西側、道の駅パパスランドさっつるがあるエリアです。天然温泉と足湯、地元野菜の直売所がそろい、ドライブの休憩拠点として機能しています。斜里岳を正面に望むロケーションも気持ちいいんですよね。神の子池や裏摩周へ向かう前後に立ち寄るのが鉄板の流れです。

緑(みどり)エリア──斜里岳と森に近い静かな里

釧網本線の緑駅を擁する、山あいの落ち着いたエリアです。斜里岳や森に近く、自然のなかで静かに過ごしたい人に向いています。観光客でにぎわう中心部とはまた違う、あずましい(落ち着く)空気が流れています。

南部・国立公園エリア──摩周ブルーと神秘の池

町の南端、阿寒摩周国立公園にかかるエリアです。神の子池や裏摩周展望台があり、清里町の「水の物語」を象徴する場所が集まっています。林道や展望台への道は冬季通行止めになるため、訪れるなら初夏〜秋がおすすめ。森歩きや絶景目当ての旅人に向いたエリアです。

清里町の気候・季節の暮らし

清里町は知床半島のつけ根、内陸のオホーツク気候に属し、夏は冷涼、冬は厳しく冷え込みます。隣接する斜里観測所(気象庁アメダス)の平年値では、年平均気温は6.2℃、最も寒い2月の平均気温は-7.0℃、最も暑い8月でも平均19.3℃です(出典:気象庁)。同観測所の年間降雪量は合計524cm、最深積雪は94cmで、内陸の清里町はこれよりやや冷涼・多雪と考えられます。暮らしは、はっきりした四季のメリハリの上に成り立っているんですよ。

夏──6〜8月の暮らし

夏は本州のような蒸し暑さが少なく、からりとした空気が広がります。日中は過ごしやすく、朝晩はひんやりするので、薄手の上着が一枚あると安心です。斜里岳の登山やさくらの滝のサクラマス観賞など、外に出たくなる季節です。

秋──9〜10月の暮らし

秋は短く、足早に過ぎていきます。畑では収穫が進み、ふるさと産業まつりで町がにぎわうのもこの時期。朝の冷え込みが日に日に増し、10月にはもう冬支度が始まります。

冬──11〜3月の暮らし

冬はしばれる(厳しく冷え込む)日が続き、最低気温は1〜2月に-12〜-14℃台まで下がります(出典:気象庁/斜里観測所の平年値)。雪はしっかり積もるので、除雪や冬タイヤは生活の必需です。一方、空気が澄み、雪の森を歩く神の子池ツアーなど冬ならではの楽しみもあります。

春──4〜5月の暮らし

春の訪れはゆっくりです。4月になっても雪が残り、本格的な暖かさは5月から。雪解けとともに畑作業が動き出し、町全体が一気に活気づきます。長い冬を越えたぶん、春の光のありがたみがひとしおなんですよね。

清里町の移住・暮らし情報

清里町は人口3,512人の小さな町ですが、大規模畑作を基盤に、商店・道の駅・学校・病院がコンパクトにまとまっています。派手さはないけれど、自然のなかであずましく(落ち着いて)暮らしたい人に向いた町です。ここからは「住む視点」で、通勤・住宅・買い物・教育・医療を順に見ていきましょう。

通勤・通学

農業を生業とする世帯が多く、町内で働く人が中心と考えられます。勤め先によっては、隣接する斜里町や、車で1時間ほどの北見市・網走方面へ通う人もいます。JR釧網本線も通っていますが、日常の足はクルマが基本です。

住宅環境

賃貸物件の数は多くありませんが、アットホームでは家賃4万円以下の物件も掲載されており、家賃相場は都市部より大きく抑えられると考えられます(出典:アットホーム)。中心部の清里町駅周辺に住宅が集まり、郊外には農家の戸建てが点在します。

買い物環境

中心部には商店やスーパーがあり、日常の買い物はおおむね町内で完結すると考えられます。JAや道の駅パパスランドさっつるの直売所では、採れたての新鮮野菜が手に入ります。大型店でのまとめ買いは、網走や北見市まで足をのばすのが現実的です。

子育て・教育

町内には小学校・中学校に加え、道立の清里高等学校があり、義務教育から高校まで町内で学べます(出典:清里町公式サイト)。少人数できめ細かい教育が受けられる環境と考えられます。

医療環境

日常的な診療は町内の医療機関で対応でき、より専門的・高度な医療は網走や北見市の総合病院を利用する形が一般的と考えられます。冬場の通院は積雪を見越した移動時間の余裕が大切です。

エリア別の暮らし視点

中盤では旅の視点で各エリアを紹介しましたが、暮らす視点で見ると、清里市街は商店・学校・役場が近く生活導線が短いのが利点です。札弦や緑は静かで自然に近いぶん、買い物や通勤はクルマ前提になります。暮らしやすさと静けさ、どちらを取るかでエリア選びが変わってきます。

清里町へのアクセス

清里町は道東・オホーツク内陸にあり、空路・鉄道・車のいずれでもアクセスできます。航空の主要拠点は女満別空港・中標津空港・たんちょう釧路空港で、鉄道はJR釧網本線が町内を通っています(出典:清里町公式サイト)。

車でのアクセス

最寄りの女満別空港からは約61km、車で約1時間10分です(出典:北海道の人、暮らし(北海道公式移住情報サイト))。神の子池や裏摩周など見どころが森や畑に点在するため、現地での移動も含めてレンタカーが一番動きやすいです。

鉄道+バスでのアクセス

鉄道は、JR網走駅からJR釧網本線でJR清里町駅まで約60分、JR釧路駅からは約130分です(出典:清里町公式サイト)。札幌方面からは、JR札幌駅から石北本線の特急オホーツク号で網走駅まで約330分、そこから釧網本線に乗り継ぐルートになります。乗り換えは網走駅が起点と覚えておくと分かりやすいですよ。

飛行機でのアクセス

本州方面からは、まず女満別空港を目指すのが基本です。空港からはレンタカーが便利ですが、公共交通の場合は女満別空港から網走方面へ出て、釧網本線に乗り継ぐ形になります。中標津空港・釧路空港も拠点として利用できます(出典:清里町公式サイト)。

町内移動の現実的アドバイス

町内の観光スポットや集落は離れているうえ、路線バスは縮小しています。神の子池や裏摩周への林道は冬季通行止めになるため、訪れるなら初夏〜秋の日中に、クルマで回るのが現実的です。冬は道路状況に余裕を持った計画を立てましょう。

【地元住民に直撃!】清里町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

じゃがいも焼酎の仕込みをやってる、まあ蔵の責任者みたいな立場だわ。清里町の畑で穫れたいもと、斜里岳から湧いた水を使って焼酎を造ってる。

もう何十年も日本初のじゃがいも焼酎を守ってきた現場でね。地味な仕事だけど、ここの水と土がなきゃできん仕事だと思ってるよ。

Q2.清里町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

有名どころなら神の子池だな。摩周湖の伏流水が湧くコバルトブルーの池で、森の奥に着いた瞬間しんと静まって、なまら吸い込まれそうになるよ。

地元の人間が好きなのは江南の丘あたりから見る斜里岳とパッチワークの畑。夕方、風が麦を撫でていく音だけが聞こえる、あの空気はここの宝だね。

Q3.清里町でお土産を買うとしたらなんですか?

そりゃまず、うちのじゃがいも焼酎「清里」だべ。きよ~るで試飲して選べるし、清里町の有名なものといえばこれだと胸張って言えるよ。

地元目線で言うと、清里産小麦きたほなみで打った切麦もうまい。あと観光客はあんまり買わんけど、JAの直売所の旬の野菜が一番ごちそうだと思ってる。

Q4.外から人が来たときに、清里町でまず連れていく店はどこですか?

道の駅パパスランドさっつるのレストランだな。斜里岳を正面に見ながら地元食材の飯が食えて、温泉と無料の足湯まである。ここ一つで清里町観光の入口になるんだわ。

そのあと焼酎醸造所ときよ~るに寄ってもらう流れが定番だね。

Q5.清里町はどんな気質だと思いますか?

畑相手に黙々と働く実直な人間が多いね。広い土地で一戸あたり何十ヘクタールもやってるから、自然と腹が据わるんだわ。

口数は少ないけど、一度懐に入れたら情が深い。困ったときはトラクターでも手でも、誰かしらが助けに来てくれる町だよ。

Q6.昔に比べて、清里町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直、人は減ったよ。学校も統廃合があったし、昔にぎやかだった通りも静かになった。それは隠さず言っておくわ。

ただ、日本で最も美しい村に入ってから、外から景観や水を目当てに来る人が増えた。市町村民センターでの催しや産業まつりには、今も町じゅうが集まる活気が残ってるよ。

Q7.清里町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

大きな箱物より、町の水源である斜里川や神の子池の自然をどう守って活かすか、そこに期待してるね。釧網本線の緑駅を町で管理する動きもあって、鉄道を残そうって機運が出てきた。

町長はじめ役場も移住や運動公園まわりの整備に力を入れてる。焼酎50周年も超えたし、次の世代に水と味をつなぐのがおれの仕事だべ。

清里町の関連リンク

【この町を愛する皆様へ】
この記事は、どのサイトよりも詳しく、正確に、そして魂を込めて執筆しています。町の魅力を最大限に引き出すため、今後も肉付けを続けていきます。ご期待ください。

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