白老町(しらおいちょう)は、北海道南西部・胆振管内のほぼ中央に位置する、太平洋に面した人口14,561人の町です。札幌から車で約1時間、新千歳空港からは道央自動車道で約40分でアクセスできます。
白老町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:
- ✅ ウポポイ(民族共生象徴空間)──2020年7月開業の日本初・最北のアイヌ民族をテーマとした国立博物館
- ✅ 白老牛──1954年に島根から黒毛和種が導入された、北海道黒毛和牛のルーツ
- ✅ 虎杖浜たらこ──地域団体商標に登録された、スケトウダラ完熟卵の高級ブランド
- ✅ 倶多楽湖・インクラの滝──水質日本一級の湖と「日本の滝百選」を擁する支笏洞爺国立公園の一角
- ✅ 三冠馬オルフェーヴルを生んだ競走馬の名産地──社台ファーム・白老ファームの所在地
「アイヌ文化に深く触れたい人」「上質な和牛や海産物を産地で味わいたい人」「自然と歴史が交差する町でゆっくり過ごしたい人」に向いた町。本記事では、観光・特産・歴史から、地元目線で見た文化・暮らし、移住・アクセス情報まで紹介します。
| 人口 | 14,561 人 ※2026年3月31日時点(住民基本台帳) |
|---|---|
| 面積 | 425.63 km² |
| 人口密度 | 34.2 人/km² |
白老町は東を別々川で苫小牧市、西を伏古別川で登別市に隣接し、北側の山岳地帯では千歳市や伊達市とも接しています。海岸線の延長は約25kmに及び、北側には支笏洞爺国立公園に含まれる樽前山、ホロホロ山、オロフレ山などの山々が連なり、町の面積の約75%を森林が占めています。
JR室蘭本線が町を横断し、白老駅から沼ノ端駅までの28.7kmは「日本一長い鉄道直線区間」として知られています。アイヌ文化、和牛、たらこ、競走馬、温泉、そして火山と湖。この太平洋沿いの町には驚くほど多彩な要素が詰まっています。順に見ていきましょう。
白老町の推しポイント

「ウポポイ」「白老牛」「虎杖浜たらこ」──このうちのどれか1つは耳にしたことがある方も多いはずです。白老町は、アイヌ文化のナショナルセンターとして国の拠点が置かれ、北海道黒毛和牛の歴史が始まった町でもあり、高級たらこの代名詞となるブランドを持つ町。さらに三冠馬を生んだ競走馬産地でもあります。ここでは、町を象徴する4つのポイントを紹介します。
ウポポイ(民族共生象徴空間)──アイヌ文化のナショナルセンター
ポロト湖畔に2020年7月12日に開業した、日本初・最北の国立アイヌ民族博物館を核とする施設です。国が約200億円を投じて整備し、博物館・国立民族共生公園・慰霊施設で構成されています。ウポポイとはアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味し、ユネスコ無形文化遺産に登録された「アイヌ古式舞踊」も鑑賞できます。
白老牛──北海道黒毛和牛のはじまりの地
1954年(昭和29年)に島根県から黒毛和種が導入されたのが白老牛の始まりで、これは北海道における黒毛和牛肥育の歴史そのものでもあります。2008年の北海道洞爺湖サミットでは各国首脳の食事に提供され、世界のVIPからも絶賛されました。毎年6月開催の「白老牛肉まつり」には2日間で約5万人が訪れます。
虎杖浜たらこ──築地で名を上げた高級たらこ
地域団体商標に登録されている水産ブランドです。11月下旬から1月下旬までの真冬、わずか約2カ月だけ獲れるスケトウダラの完熟卵を使い、無着色でしっとりとした粒立ちに仕上げられます。築地市場で高い評価を受け、日本最高級たらこの代名詞のひとつになりました。
競走馬の生産地──オルフェーヴル誕生の町
白老町は日高地方とともに北海道屈指の競走馬産地で、社台ファーム、白老ファーム、習志野牧場などが点在しています。三冠馬オルフェーヴルや、その父ステイゴールドなど、日本競馬史を彩る名馬を輩出してきました。
白老町の歴史

白老町の歴史は、アイヌの人々が築いた基層の上に、幕末の仙台藩による陣屋設置、明治以降の本州からの開拓、そして戦後の畜産・製紙業による発展という三層構造で成り立っています。地名はアイヌ語の「シラウオイ(siraw-o-i:アブ・多い・所)」に由来するとされ、町もこの説を採用しています。
江戸時代──仙台藩白老元陣屋の設置
1855年(安政3年)、幕府はロシアの南下に備え、仙台藩に蝦夷地警備を命じました。仙台藩は白老から択捉島にかけての広範囲を守備範囲とし、その中核拠点として白老に陣屋(仙台陣屋)を設置しました。同年には塩釜神社も建立されています。この仙台藩白老元陣屋跡は、現在も国指定史跡として保存され、隣接する資料館で当時の様子を伝えています。
明治〜昭和──開拓と畜産・製紙の町へ
1869年(明治2年)に蝦夷地が北海道と改められ、白老郡が設置されました。1892年には北海道炭礦鉄道による鉄道が開通し白老駅が開設、1897年に室蘭支庁(後の胆振支庁)に編入されました。1954年(昭和29年)11月1日に町制を施行し白老町が誕生。同年、島根県から黒毛和種が導入され、北海道の黒毛和牛肥育の歴史が始まりました。1960年には大昭和製紙白老工場(現・日本製紙北海道工場白老事業所)が操業を開始し、製紙業も町の基幹産業となりました。
平成〜令和──アイヌ文化のナショナルセンターへ
2009年、アイヌ古式舞踊がユネスコの無形文化遺産に登録されました。2020年7月12日には、ポロト湖畔に民族共生象徴空間「ウポポイ」が開業しました。国立アイヌ民族博物館を中核とするこの施設は、アイヌ文化復興・創造の拠点として全国から注目を集めています。一方で1985年の24,353人をピークに人口は減少を続け、2014年には過疎地域に指定されました。
白老町の文化・風習

アイヌ文化と共に生きる町
白老町を語るうえで欠かせないのが、アイヌ文化との深いつながりです。ポロト湖畔にはかつてアイヌコタン(1965年移転)があり、現在のウポポイへとつながっています。町ではアイヌ文化の振興がまちづくりの柱の1つに掲げられており、町内ではアイヌ料理のチェプ(魚料理)やオハウ(汁物)を提供する店もあるんですよ。アイヌ文様の刺繍や木彫りの体験ができるのも、ここならではの楽しみ方です。
方言と話し方の特徴
白老を含む北海道の言葉は、本州からの移住者がもたらした方言が混ざり合って生まれた、比較的新しい方言です。胆振地方は内陸部寄りの方言で、共通語にやや近いものの、語尾やイントネーションに北海道弁らしさが出ます。たとえば寒い朝にはしばれる(厳しく冷え込む)、すごく美味しいものを食べたときはなまら(とても・すごく)うまい、と表現します。会話の締めくくりにはしたっけ(それじゃあ・じゃあね)が使われ、別れ際の挨拶代わりにもなります。
食卓と季節の暮らし
夏は8月でも日平均気温20℃前後と過ごしやすく、最高気温が30℃を超える日はほとんどありません。一方で冬は比較的穏やかで降雪も少なめ。北海道のなかでは雪に悩まされにくい立地です。食卓には太平洋で獲れたスケトウダラやサケ、毛ガニ、ホッキ貝が並び、夕食に虎杖浜のたらこをご飯にのせる──そんな日常があります。
祭りと地域の賑わい
6月の「白老牛肉まつり」は2日間で約5万人が訪れる町最大のイベントで、白老牛の焼肉や白老バーガーが楽しめます。8月の「虎杖浜かに・たらこ・温泉三大祭り」、9月の「しらおいチェプ祭」(チェプ=アイヌ語で鮭)、芸術祭「飛生芸術祭・TOBIU CAMP」など、四季を通じて地域の祭りが続きます。したっけ(じゃあ)、特産品の話にいきましょう。
白老町の特産品・食

白老牛──ビール酵母で育つ北海道黒毛和牛の元祖
白老牛は1954年に島根県から導入された黒毛和種をルーツとする、北海道の黒毛和牛のはじまりです。出荷月齢36カ月以下、格付A3またはB3以上を基準に、白老町内の指定農家で肥育されたものだけが「白老牛」を名乗れます。年間出荷頭数は約1,500頭。エサに小麦やおから、ビール酵母などのエコフィードを使うのが特徴で、サシのきめが細かく、深いコクとまろやかな脂が持ち味です。なまら(とても)柔らかいので、初めて食べた人ほど驚くんですよ。ステーキ、しゃぶしゃぶ、すき焼きと幅広く楽しめます。
虎杖浜たらこ──冬2カ月だけの完熟卵
地域団体商標に登録された、日本最高級クラスのたらこです。原料となるスケトウダラは、11月下旬から1月下旬までのわずか約2カ月間だけ虎杖浜の前浜で獲れる完熟卵を使用。倶多楽湖の伏流水と塩で仕込まれ、無着色で粒が際立つ仕上がりになります。熱々のご飯にのせて食べるのが王道で、塩気と旨味の濃さが他のたらこと一線を画します。竹丸渋谷水産やかんばら水産など、地元の老舗水産加工会社が今も伝統の製法を守っています。
毛ガニ・ホッキ貝・スケトウダラ──太平洋の恵み
白老港やいぶり中央漁協で水揚げされる海産物も豊富で、毛ガニ、ホッキ貝(ウバガイ)、スケトウダラ、サケなどが揚がります。特に毛ガニは浜茹でならではの身の甘さと濃厚な味噌が魅力で、8月の「虎杖浜かに・たらこ・温泉三大祭り」では地元の海の幸を一度に味わえます。
白老の鶏卵・しいたけ──道内トップクラスの生産
白老町は鶏卵としいたけの生産でも北海道内トップクラスを誇ります。豊かな森林資源を活かした原木栽培のしいたけは、肉厚で香りが強く、煮物にしても焼いても旨味がしっかり出ます。卵かけご飯にしてもよし、すき焼きで白老牛と合わせるのもよし、白老の食卓は一次産品の宝庫なんです。
ニジマス料理とアイヌ料理──ここでしか味わえない一皿
倶多楽湖の伏流水で養殖されたニジマスは、川魚特有の臭みが少なく、刺身や塩焼きで楽しめます。さらにアイヌ料理のチェプ(鮭などの魚料理)やオハウ(鮭や山菜が入った汁物)を提供する店もあり、ウポポイ周辺で本格的なアイヌの食文化に触れられます。したっけ(それじゃあ)、白老に来たら牛もたらこも食べて、ぜひアイヌ料理にも挑戦してみてください。
白老町の観光スポット

白老町の観光は、大きく「アイヌ文化を学ぶ」「自然と火山に触れる」「海と温泉でほぐれる」「歴史をたどる」の4つの軸で組み立てられます。中心となるのはやはりポロト湖畔のウポポイですが、太平洋沿いの温泉郷や、町を取り囲む湖と滝、そして幕末の陣屋跡まで、半日では回りきれないほどスポットが詰まっているんですよ。順番に紹介していきます。
アイヌ文化を学べるスポット
- ウポポイ(民族共生象徴空間) – ポロト湖畔に広がる、アイヌ文化のナショナルセンターです。国立アイヌ民族博物館では基本展示室の「6つのテーマ展示」でアイヌの世界観・暮らし・歴史を学べ、国立民族共生公園の体験交流ホールではユネスコ無形文化遺産の「アイヌ古式舞踊」やムックリ(口琴)演奏が上演されます。営業時間は通常9:00〜17:00(時季により変動)、月曜と年末年始が休園、入場料は大人1,200円・高校生600円・中学生以下無料。湖を渡る風の音と、伝統的コタンに響くムックリの低音が記憶に残ります。
- ポロト湖 – ウポポイの裏側に広がる、白老を象徴する穏やかな湖です。アイヌ語で「大きい湖」を意味し、若葉芽吹く春、紅葉の秋、ワカサギ釣りができる冬と四季それぞれの顔があります。ポロト湖周回道路は散策の定番で、夏はカヌーで湖上から伝統的コタンを眺めるのもなまら(とても)気持ちいいんですよ。朝6時頃の湖面は鏡のようで、写真好きにもおすすめの時間帯です。
火山・湖・滝──自然と地学のスポット
- 倶多楽湖(クッタラ湖) – ほぼ真円のカルデラ湖で、流入河川がほぼないため水質が非常に良く、環境省の調査で水質日本一になったことがあります。「日本の重要湿地500」にも選定されています。展望台からは深いブルーの湖面が一望でき、特に晴れた日の正午前後、太陽が真上に来る時間帯の色味が美しいです。支笏洞爺国立公園の一角を成す名所です。
- インクラの滝 – 「日本の滝百選」に選ばれている落差約44mの直瀑です。新緑から紅葉までがハイシーズンで、駐車場から遊歩道を10分ほど歩くと滝壺の前に出ます。森の中で水音だけが響く、静かな時間が味わえる場所。夏でも滝周辺はひんやりとして、白老の山間部らしい湿度の高さを実感できます。
- ポロトの森(白老ふるさと2000年の森) – 「遊歩百選」にも選ばれた自然休養林です。ポロト湖を取り囲む森に散策路が整備され、バードウォッチング、キャンプ、サイクリングが楽しめます。「ポロトの森散策路」は新日本歩く道紀行100選にも認定されました。
歴史と幕末を感じるスポット
- 仙台藩白老元陣屋資料館 – 1856年(安政3年)にロシアの南下に備え仙台藩が築いた、北方警備の中核拠点・白老元陣屋の跡地に立つ資料館です。約66,000㎡の史跡公園には土塁や堀割、復元された御門が残り、当時の絵図・古文書・武具など約300点を展示しています。2022年10月には「北海道遺産」に選定されました。開館時間9:30〜16:30、月曜・年末年始休館、入館料は一般300円・小中学生150円。蝦夷地警備にあたった仙台藩士たちの暮らしが、絵図と道具から立体的に立ち上がってくる場所です。
海と温泉のスポット
- 虎杖浜温泉 – 国道36号沿いに約6kmにわたって宿が並ぶ、太平洋沿いの温泉郷です。白老町には約130カ所以上の源泉があるとされ、全道一とも言われる湯量を誇ります。2011年に源泉かけ流し宣言を行い、ナトリウム塩化物泉やアルカリ性単純温泉など4種類の泉質が楽しめます。「美人の湯」とも呼ばれるぬめりのある柔らかい湯ざわりで、虎杖浜温泉ホテル、ホテルいずみ、湯元ほくよう、アヨロ温泉など日帰り入浴対応の施設も多く、ドライブ途中に立ち寄れます。
- 白老温泉(モール温泉) – 社台から石山地区にかけて湧く、植物性の「モール温泉」です。深い褐色の湯は保湿成分が高く、天然の化粧水とも称されます。北海道遺産にも選定されている世界的にも珍しい泉質で、虎杖浜温泉とは違う肌触りが体験できますよ。
- アヨロ海岸 – 太平洋に面した穏やかな海岸線で、夕暮れの空と海のグラデーションが美しい場所です。かつてアヨロ鼻灯台があった付近を散策できます。
競走馬と牧場のスポット
- 社台ファーム白老 – 三冠馬オルフェーヴルやステイゴールドを輩出した、日本競馬を代表する牧場の一つです。広大な放牧地で草を食む競走馬の姿は、白老の風景そのものなんです。見学条件など詳細は公式情報を要確認です。
白老町の観光ルート

白老町は東西に細長く、ウポポイのある中心部と、温泉が広がる西側の虎杖浜エリア、自然と滝のある北側の山間部、という3つの方角に見どころが点在しています。新千歳空港から白老ICまで車で約40分とアクセスも良好。1日ルート・半日ルート・広域ルートの3パターンを紹介します。
【車・1日】ウポポイと虎杖浜温泉満喫ルート
白老ICを起点に、文化・自然・海・温泉を1日で巡るゴールデンルートです。
9:00 白老IC → 9:10 ウポポイ → 12:30 白老牛ランチ → 14:00 倶多楽湖展望台 → 15:30 虎杖浜温泉で日帰り入浴 → 17:30 たらこ家虎杖浜でお土産購入
①ウポポイ(滞在3時間)
→ まずは博物館の基本展示室で6つのテーマ展示を見て、その後に体験交流ホールでアイヌ古式舞踊を鑑賞しましょう。朝一番は団体客が少なく、ゆっくり回れる時間帯です。
②白老牛ランチ(滞在1時間)
→ 町内の指定店で、北海道黒毛和牛のルーツ・白老牛のステーキやハンバーグを味わいます。ここでなまら(すごく)旨いサシの入った肉を堪能してください。
③倶多楽湖展望台(滞在40分)
→ 真円のカルデラ湖を見下ろせる絶景スポットです。午後の光で湖面のブルーが最も濃く見える時間を狙います。
④虎杖浜温泉で日帰り入浴(滞在1時間半)
→ ドライブの疲れを源泉かけ流しの「美人の湯」でほぐします。湯元ほくようや虎杖浜温泉ホテルが日帰り対応で安心です。
⑤たらこ家虎杖浜(滞在30分)
→ 帰り際に虎杖浜たらこをお土産に。家に帰ってご飯にのせれば、白老の余韻がそのまま食卓に戻ってきます。
【車・半日】幕末の歴史と森歩きルート
歴史好き・自然好き向けの落ち着いたコースです。白老ICからスタートして約4時間で回れます。
9:00 白老IC → 9:10 仙台藩白老元陣屋資料館 → 11:00 ポロトの森散策 → 12:30 ポロト湖畔でランチ
①仙台藩白老元陣屋資料館(滞在1.5時間)
→ 約300点の絵図・武具・古文書から、幕末の北方警備の実像が見えてきます。資料館裏手の史跡公園では、復元された御門や土塁の現物にも触れられます。
②ポロトの森散策(滞在1.5時間)
→ 「遊歩百選」の散策路をのんびり歩きます。春は新緑、秋は紅葉、湿原の野鳥観察も楽しめる森です。
③ポロト湖畔ランチ(滞在1時間)
→ ウポポイ周辺のカフェでアイヌ料理由来のオハウやチェプを使った料理をいただきましょう。したっけ(それじゃあ)、午後は仕事に戻る、なんて使い方もできる町内完結コースです。
【車・1日】広域ルート:白老+登別+洞爺湖
白老を起点に、隣接する登別市と洞爺湖町まで足を伸ばす欲張りコース。胆振エリアの観光ハイライトを1日に凝縮します。
9:00 白老IC → 9:10 ウポポイ → 12:00 登別温泉(地獄谷) → 14:30 洞爺湖サイロ展望台 → 16:00 洞爺湖温泉街 → 18:00 白老へ戻り虎杖浜温泉宿泊
①ウポポイ(滞在2.5時間)
→ 午前中にアイヌ文化のナショナルセンターを訪問。ハイライトの基本展示室と古式舞踊を中心に見学します。
②登別温泉・地獄谷(滞在1.5時間)
→ 白老から車で約30分。噴気が立ち上る火山地形を歩道で巡れます。火山の迫力を体感できる時間帯はやはり日中。
③洞爺湖サイロ展望台(滞在40分)
→ 洞爺湖と中島、その奥に羊蹄山を一望できる展望スポット。湖を真上から眺めるベストアングルが楽しめます。
④洞爺湖温泉街(滞在1.5時間)
→ 湖畔の温泉街を散策。期間によっては「洞爺湖ロングラン花火大会」が見られる日もあります。
⑤白老に戻って虎杖浜温泉に宿泊
→ 1日の締めは白老の海辺で源泉かけ流し。胆振エリアを1日で「火山・湖・海」の3点セットで体験できる、贅沢なドライブルートです。
白老町の年間イベント

白老町のイベントは、特産の白老牛・たらこ・温泉といった「食と恵み」と、アイヌ文化に根ざした「祈り」の2軸で構成されています。とくに6月の白老牛肉まつりは町外からも数万人が押し寄せる初夏の風物詩で、9月のチェプ祭はサケと自然への感謝を伝統儀礼で表現する独特の祭。季節ごとに白老らしさが立ち上がる祭事を紹介します。
初夏:白老牛肉まつり(6月上旬)
毎年6月上旬の土日2日間、JR白老駅北の「ポロトミンタㇻ(白老駅北観光商業ゾーン)」で開催される町最大のイベントです。会場には1,200個の炭火コンロが用意され、購入した白老牛をその場で焼いて食べられます。例年2日間で約5万人が訪れ、名物の「黒毛和牛の丸焼き」には長い行列ができます。炭の煙の匂い、ジュッと焼ける音、肉を頬張る笑顔──初夏の白老でぜひ味わってほしいのがね、この熱気そのものなんですよ。会場限定の白老バーガーや白老牛のすじカレーもおすすめです。
夏:港まつり・虎杖浜三大祭り(8月)
8月は2つの大きな祭りが続きます。「元気まちしらおい港まつり」は白老港で開かれる夏祭りで、地元の海産物が並びます。「虎杖浜かに・たらこ・温泉三大祭り」は虎杖浜地区の特産を一度に楽しめる祭で、毛ガニのお得な販売や、地元の温泉と海の幸を組み合わせた内容で家族連れに人気です。同月にはポロト湖でアイヌ文化を体感する「ポロトコタンの夜」も実施され、湖畔に伝統的なかがり火が灯ります。
初秋:飛生芸術祭・TOBIU CAMP(9月)
毎年9月、町北部の旧飛生小学校を拠点に開催されるアートと音楽の祭りです。1986年発足の「飛生アートコミュニティー」が運営しており、芸術祭は2009年から、オープニングイベント「TOBIU CAMP」は2011年からスタート。木造校舎・グラウンド・周囲の森・牧草地を舞台に、アート展示・音楽ライブ・アイヌ伝承歌・パフォーマンスが繰り広げられます。TOBIU CAMPの2日間はオールナイト開催で、星空の下、森全体が舞台になる幻想的な時間が流れます。テント持参で訪れる人も多いお祭りです。
秋:しらおいチェプ祭(9月)
毎年9月に開催される、サケ(アイヌ語で「チェプ」=神の魚)の豊漁と漁の安全を祈願するアイヌ民族の伝統儀礼です。カムイノミ(神への祈り)、アイヌ古式舞踊やムックリ演奏の披露、伝統漁法マレク漁の体験、サケのつかみ取り、チェプオハウ(サケ汁)やチマチェプ(串焼き)の販売など、文化と食を同時に体感できます。鮭の宝引きゲームやアイヌ語○×クイズなど子ども向けの企画もあり、家族で参加しやすい催しです。
冬:BBQ on ICE(2月)
毎年2月にポロト湖の凍った湖上で開かれる、冬ならではのBBQイベントです。氷上で白老牛を炭火で焼くという、北海道らしい大胆なシチュエーション。しばれる(厳しく冷え込む)真冬のポロト湖で、肉と燗酒を楽しむ感覚は他ではなかなか味わえません。会場ではワカサギ釣り体験ができる年もあり、白老の冬を一度に体感できる祭りです。
白老町のエリア別の顔

白老町は東西に約30km近く広がり、海岸沿いに集落が点在しています。地元では大きく「社台」「白老中心部」「萩野・竹浦」「虎杖浜」「森野」といったエリアに分かれており、それぞれ顔つきがかなり違います。観光で訪れる際は「どのエリアで何をするか」を意識すると動線が組みやすくなりますよ。それぞれの個性を見ていきましょう。
白老中心部エリア──ウポポイと白老駅の文化観光ゾーン
JR白老駅・町役場・ウポポイ・ポロト湖を擁する、町の観光と行政の中心地です。駅から徒歩約10分でウポポイに到着でき、白老駅北の「ポロトミンタㇻ」観光インフォメーションセンターが情報拠点になります。白老牛肉まつりもここで開かれます。文化観光をしっかり楽しみたい人は、まずこのエリアに半日〜1日滞在するのがおすすめなんですよ。星野リゾート「界 ポロト」もこのエリアにあります。
社台エリア──競走馬と黒毛和牛の発祥地
町の東端、苫小牧寄りの社台地区は、競走馬の名門・社台ファームを擁する牧場地帯です。1954年に島根から黒毛和種が導入された白老牛発祥の地でもあり、丘陵に放牧された馬や牛がのんびりと草を食む風景が広がります。観光地化されていない素朴な田園風景を楽しみたい人や、ドライブで車窓を流したい人に向いています。
萩野・竹浦エリア──日帰り温泉と日本一長い直線区間
中心部から虎杖浜にかけての中間にあるエリアで、JR萩野駅・竹浦駅周辺に住宅地と日帰り温泉が混在しています。白老駅から沼ノ端駅までの28.7kmの「日本一長い鉄道直線区間」を、車窓から体感できる区間でもあります。竹浦には「花の湯温泉」など24時間営業の温泉もあり、深夜・早朝に温泉に浸かりたい温泉マニアにはたまらないエリアです。
虎杖浜エリア──たらこと温泉が並ぶ太平洋の宿場
町の西端、登別市寄りに位置する虎杖浜は、太平洋を望む温泉宿と水産加工場が並ぶ海辺のエリアです。国道36号沿いに約6kmにわたって温泉宿・たらこ販売店・海鮮直売所が連なり、ドライブしながら立ち寄れます。たらこのお土産探しならなまら(とても)充実したエリアで、たらこ家虎杖浜やかんばら水産、竹丸渋谷水産といった老舗が点在しています。海辺の温泉でゆっくり泊まりたい人や、海産物をしっかり買って帰りたい人にぴったりのエリアです。
森野・山間部エリア──滝と湖と森の秘境
町の北部、樽前山やホロホロ山に向かって山深く入っていくエリアです。「日本の滝百選」のインクラの滝、水質日本一級の倶多楽湖、ホロホロ湿原など、自然好きにとって見どころが連続します。ただし冬は道道86号(四季彩街道)のホロホロ峠周辺で雪が深くなるので、訪問は春〜秋がおすすめです。観光客で混雑することがほとんどない、静かな白老を楽しめるエリアです。
白老町の気候・季節の暮らし

白老町は亜寒帯湿潤気候(Dfb)に属し、北海道のなかでは比較的温暖で雪が少ないエリアです。白老町移住ポータルの気象データによると、年間平均気温は9.7℃、年間降水量は1,274mm、最深積雪は14cmと記載されています。札幌の冬と比べると雪かきの負担が圧倒的に軽く、屋根の雪下ろしは基本的に不要なんですよ。海沿いに市街地が並ぶので、夏も真夏日が少なく過ごしやすい気候です。
春──4月〜6月の暮らし
春の訪れは本州よりひと月遅れ、桜は5月初旬から中旬がピークです。気象庁の平年値では4月の日平均気温が4.9℃、5月が9.7℃と、まだ夜は冷え込みます。地元では「ストーブをしまうのはGW明け」が定番なんですよ。5月〜7月にかけて、太平洋から「海霧(うみぎり)」と呼ばれる霧が流れ込み、肌寒い日が続くことがあります。日中に半袖、夕方は長袖、という気温差のある時期です。
夏──7月〜8月の暮らし
7月の日平均気温は17.9℃、8月は20.0℃と、北海道のなかでも涼しめ。気象庁データによると平均最高気温も8月で23.3℃と、最高気温が30℃を超える日はほとんどありません。エアコンを設置していない家庭も多いと考えられます。8月は年間で最も降水量が多くなる月で、台風や前線の通過で大雨になることもあります。それでも本州の蒸し暑さに比べたら、夕方の散歩がなまら(とても)気持ちいい季節です。
秋──9月〜11月の暮らし
9月の日平均気温は17.2℃で、10月になると一気に11.0℃まで下がります。10月後半からはストーブを点ける家庭が増え始め、11月には初雪が降る年もあります。紅葉はインクラの滝周辺や倶多楽湖畔で10月中旬がピーク。秋鮭の水揚げが本格化し、しらおいチェプ祭が開かれるのもこの季節です。秋の味覚を食卓で楽しむ時期、と覚えておきましょう。
冬──12月〜3月の暮らし
冬は気象庁の平年値で1月の日平均気温が−3.7℃、最低気温の平均が−8.6℃。しばれる(厳しく冷え込む)朝には吐く息が白く凍りつきます。ただし、最深積雪14cmという数字が示すように、雪の量は札幌や旭川と比べて圧倒的に少ない地域。雪かきの負担が小さく、移住者から「北海道移住の入門編」と呼ばれることがあるのも納得です。山間部の森野地区だけは別格で、北海道有数の豪雨・豪雪地帯になっています。
白老町の移住・暮らし情報

「観光地としては有名だけど、暮らしはどうなの?」という疑問に答えるセクションです。白老町は2014年に過疎地域に指定されており、人口は1985年の24,353人をピークに減少を続けていますが、その分、移住・定住支援には力を入れています。雪が少なく、新千歳空港まで車で約40分という立地の良さから、北海道移住の入門先として注目されている町なんですよ。
通勤・通学
町内の主な雇用先は日本製紙北海道工場白老事業所(北吉原)、ウポポイ周辺の観光業、漁業・水産加工業(虎杖浜)、競走馬関連の畜産業(社台)など。JR室蘭本線で苫小牧へ約30分、新千歳空港へ快速・特急で約40分、札幌へ特急約1時間と通勤通学圏も意外と広い立地です。町内移動は車が基本で、JRの各駅周辺以外ではマイカーがほぼ必須と考えられます。
住宅環境
SUUMO(2026年5月時点)に掲載されている白老町内の賃貸物件は、月額2万円台のアパートから木造一戸建ての賃貸まで幅広く、札幌や苫小牧と比べると家賃水準はかなり抑えめです。町は移住定住支援として「家賃サポート補助」を実施しており、若年世帯(世帯主40歳未満)には月額上限1万円、子育て世帯(15歳以下の子と同居)には月額上限1.5万円を最長24カ月補助しています(白老町公式情報)。新婚世帯向けの新生活支援補助金(最大30万円)も用意されています。
買い物環境
白老中心部にはコープさっぽろ パセオしらおい店、ラッキーマート白老店(北雄ラッキー)など日常使いのスーパーが揃っています。国道36号沿いにはホームセンターや飲食店も点在し、車があれば苫小牧市内(約30分)や登別市内(約20分)の大型商業施設にも気軽にアクセスできるエリアです。日常の買い物で困ることは少ない、と考えられます。
子育て・教育
町内には町立3園・私立3園の保育園・認定こども園があり、町立白老小学校・町立白老中学校など小中学校も各地区にあります。2013年に虎杖・竹浦・萩野の3中学校を統合した白翔中学校が開校し、2016年には3小学校を統合した白老小学校が開校しています。町は「白老寺子屋」(中3向け高校受験支援、町内私立高校教員が講師)や、漢検・英検・標準学力調査の受験料無料化など独自の学習支援を実施しています。乳幼児医療助成制度や子ども医療費助成制度も整備されています。
医療環境
町の医療の中核は白老町立国民健康保険病院(日の出町3丁目、TEL 0144-82-2181)で、内科・呼吸器内科・循環器内科・小児科・外科・整形外科・皮膚科などを擁します。現在は改築事業が進行中で、新病院建設工事は令和7年8月から令和8年8月までの予定です(白老町公式、2026年4月時点)。診療科目によっては苫小牧市・登別市の病院と連携する形になります。高度医療は苫小牧・室蘭の二次医療圏を利用するイメージです。
エリア別の暮らし視点
暮らす視点でエリアを見直すと、白老中心部は役場・町立病院・図書館・スーパー・公共施設が集中するエリアで、車を持たない人や子育て世帯に向いています。萩野・北吉原は日本製紙の工場と港湾物流があり、勤務地が近い人に便利。竹浦・虎杖浜は温泉付きの住宅やリーズナブルな賃貸が点在し、温泉好き・海好きの移住者に人気と考えられます。社台は牧場と田園の中で暮らせる地域で、馬や畜産関連の仕事をする人向き、と整理できます。
白老町へのアクセス

白老町は札幌から南西へ約100km、新千歳空港から南西へ約60kmに位置し、JR室蘭本線が町を東西に貫いています。特急「北斗」「すずらん」が白老駅に停車し、車なら道央自動車道の白老ICで降りるだけ。北海道のなかでもアクセスが良好な町のひとつです。
車でのアクセス
道央自動車道を利用すると、新千歳空港(千歳IC)から白老ICまで約40分、札幌北ICから白老ICまで約65分でアクセスできます。室蘭からは約1時間、苫小牧からは約30分。白老ICからウポポイまでは車で約10分の距離です。冬季も雪が少ない地域なので、冬の北海道ドライブでも比較的安心です。
鉄道+バスでのアクセス
JR白老駅にはJR北海道の特急「北斗」「すずらん」が往復31本停車し、札幌・函館方面からのアクセスが便利です。所要時間と運賃の目安は以下の通りです。
札幌駅 → 白老駅:特急「北斗」で約1時間4分、運賃2,240円+指定席1,680円(NAVITIME 2026年4月時点)
新千歳空港駅 → 白老駅:快速エアポート+特急で約40分(南千歳駅で乗換)
函館駅 → 白老駅:特急「北斗」で約2時間30分前後
白老駅からウポポイまでは徒歩約10分。町内移動には道南バスや白老交通の路線バス、白老町地域循環バス「元気号」が利用できます。
飛行機でのアクセス
最寄り空港は新千歳空港で、白老町から最も近い空港となります。本州方面から訪れる場合は、東京(羽田)→新千歳空港が約1時間30分、新千歳空港からJRで白老駅まで約40分、または車で約40分というルートが基本です。新千歳空港から白老町までのアクセスは、北海道の主要観光地のなかでもトップクラスの近さと言えます。
町内移動の現実的アドバイス
町は東西に約30kmと長いので、ウポポイだけ見るなら鉄道でも完結しますが、虎杖浜温泉や倶多楽湖、インクラの滝までを巡るならレンタカーが現実的です。新千歳空港でレンタカーを借りて白老IC経由で町内入り、というのが王道ルート。鉄道利用の場合は、白老観光協会が運営するレンタサイクル「シラヴェロ」が便利で、虎杖浜温泉ホテルなど駅近の貸出拠点があります。
【地元住民に直撃!】白老町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。
虎杖浜で水産加工の仕事をしてるんだわ。家がもともとそういう商売やってて、たらこを中心にスケトウの卵を捌いて、塩でしめて、味付けして出荷するっていうのを若い頃からずっとやってきたんだ。
白老町の水産は、もうたらこと毛ガニとホッキで成り立ってるようなもんでね。冬場の2ヶ月だけ獲れる完熟卵を仕込む時期は、なまら忙しいんですわ。寝る暇もないけど、これが白老の冬の風物詩なんだよね。
Q2.この街に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
まずはウポポイだべな。白老観光のおすすめスポットって聞かれたら、地元の人間でも真っ先にここ挙げるよ。ポロト湖の上を渡ってくる風がなまら気持ちよくて、古式舞踊のムックリの音が森に響くと、ちょっと背筋がピンとするんだわ。
あとは地元民しか行かないんだけど、虎杖浜の朝の浜ね。漁師が船から降ろすスケトウを目の前で見られて、潮の匂いと海猫の鳴き声で「あぁ白老だな」って実感する。倶多楽湖の青も白老の有名なものだから、観光で来たら見て損はないよ。
Q3.この市町村でお土産を買うとしたらなんですか?
そりゃもう虎杖浜たらこと白老牛だべさ。これ買って帰らないで何買うのって話よ。ポロトミンタㇻ行けば両方揃うし、虎杖浜温泉の通り沿いには直売所が並んでるから、工場直送の値段で買えるんですわ。
地元民のおすすめだと、しいたけね。白老のしいたけは肉厚で香りが強くて、道内でも生産量がトップクラスなんだけどあんまり知られてない。あとアイヌ文様の小物。ウポポイで作家さんの一点ものが買えるから、ちょっと特別なお土産にはいいよ。
Q4.外から人が来たときにまず連れていく店はどこですか?
白老牛の焼肉屋に連れていくの多いね。社台のレストランとか、町内に何軒か指定店があるんだわ。観光価格じゃなくて産地価格で食わせられるから、初めて食べる人はみんな「肉ってこんなに柔らかいんだ」って驚くよ。
もうちょっとローカルなのだと、虎杖浜の海産物食堂。たらこ丼とか毛ガニのぶっかけ飯みたいな、町民センターの近所のおばちゃんが教えてくれるような店ね。観光ガイドには載ってないけど、地元民が普段使いしてる店こそ本物の白老を感じられると思うんだわ。
Q5.この市町村はどんな気質だと思いますか?
白老町民はね、よそ者にやたら優しいんだわ。町民憲章にも「移り住む人をあたたかく迎えよう」って書いてあるくらいで、これは制度じゃなくて本当に根付いてる気質なのよ。
アイヌの人、仙台藩の末裔、東北からの開拓移住者、いろんなルーツが混ざってできた町だから、誰が来ても「ふーん、そうなんだ」で終わる。距離の詰め方がうまいというか、放っとくのもうまい。北海道の中でも特に開放的な気質だなって、自分でも思うね。
Q6.昔に比べて、街の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
正直人は減ったよ。昭和の終わりに2万4千人いた人口が、今は1万4千人台だもん。子どもの頃にあった小学校が統合されて、商店街も寂しくなった部分はある。これは町長が誰になっても止められない流れだったべな。
ただね、2020年にウポポイができてから空気がガラッと変わったの。白老駅北の景色が一変して、星野リゾートの界 ポロトもできて、観光で食う人が増えた。牛肉まつりも5年ぶりに復活したし、町の活気は戻ってきてるよ、ちゃんと。
Q7.これから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
町立病院の改築が今動いてて、令和8年の夏には新しい建物ができる予定なんですわ。年寄りが多い町だから、医療がしっかりするっていうのは町民にとってなまら大きい話なのよ。水源も森野の山から来てて水質はいいし、暮らしの基盤は整っていくと思う。
あとは「ルーツ&アーツしらおい」みたいなアートプロジェクトね。ウポポイだけじゃなく、町全体を文化観光の舞台にしようっていう動き。運動公園や町民センターも絡めながら、町の中身が育ってくれたらいいなって期待してるんだわ。

