中島村(なかじまむら)は、福島県中通り南部の県南地方に位置する人口4,519人の村です。面積18.92km²は福島県内で2番目に小さく、村内に山はありません。
中島村の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:
- ✅ 緑化木の里なかじま──明治から続く苗木づくりが公害に強い緑化木の産地に育った
- ✅ 童里夢公園なかじま──約20haの村営公園と、小室哲哉さん寄贈の「ヨカッペ時計」
- ✅ 四穂田古墳の三角板鋲留短甲──東北で初めて出土した古墳時代中期の鉄製よろい
- ✅ 川田神社の「飛狛」──「東北のミケランジェロ」小松寅吉が自ら奉納した狛犬
- ✅ 鉄道も国道も高速道路もゼロ。それでも空港まで車で約20分という立地
「子育て世帯」「歴史や考古学に興味がある人」「静かな田園で暮らしたい移住希望者」に向いた村です。この記事では、序盤で村の顔となるスポットと歴史を、中盤以降で文化・方言・特産品まで地元目線で紹介します。
| 人口 | 4,519 人 ※2026年6月1日時点(推計人口) |
|---|---|
| 面積 | 18.92 km² |
| 人口密度 | 239 人/km² |
地理的には、西は泉崎村、北は矢吹町、東は阿武隈川を挟んで石川町、南は白河市に接しています。村の南部から北東にかけて阿武隈川が流れ、標高差はわずか約60mです(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。
村内に鉄道駅も国道もありませんが、東北自動車道の最寄りICまで車で約15分、福島空港まで約20分(同上)。「不便そうで、実は動きやすい」村の中身を見ていきましょう。
中島村の推しポイント

中島村は、田畑と苗木畑が続く平坦な村です。派手な観光地はありませんが、明治から続く緑化木の技術、東京ドーム約4.5個分の公園、東北初出土の古墳時代のよろい、そして名石工が刻んだ狛犬と、密度の濃いものが小さな面積に詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。
推しポイント1:緑化木の里なかじま──明治から続く苗木の技術
明治の頃から苗木の生産が盛んだった土地で、その技術は現在「公害に強い緑化木」の生産へと受け継がれています。村では「緑化木の里なかじま」と呼ばれ、新築や出生の際に記念樹を交付する制度もあります(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。
村の木は「赤松」、村の花は「サツキ」。生垣整備に補助金が出るのも、緑を育ててきた村ならではです(出典:中島村公式ホームページ)。
推しポイント2:童里夢公園なかじまとヨカッペ時計
1997年に開園した童里夢公園なかじまは、約20ha・東京ドーム約4.5個分という広さ。大型複合遊具、水の広場、BBQ広場、森の遊歩道がそろっています(出典:中島村公式ホームページ)。
園内のシンボルが、村にゆかりのある音楽プロデューサー・小室哲哉さんから寄贈された「カラクリヨカッペ時計」。定刻になると仕掛けが動き出します(荒天時は休止・同上)。BBQ広場は2023年にリニューアルされ、事前申込で村外の人も使えます。
推しポイント3:四穂田古墳の「三角板鋲留短甲」
2011年、東日本大震災の復旧工事で共同墓地を掘っていたところ、鉄製のよろい「三角板鋲留短甲」が副葬品とともに出土しました。関東より北での出土例がなく、東北地方で初めて見つかった古墳時代中期の短甲です(出典:中島村公式ホームページ)。
この型式の短甲は、大和政権が権力の証として各地の豪族に与えたものと考えられています。つまり1600年ほど前、この場所に中央とつながる有力者がいたということ。2018年(平成30年)4月6日に福島県指定重要文化財となりました(同上)。
推しポイント4:川田神社の「飛狛」
川原田地区の川田神社にある狛犬は、「東北のミケランジェロ」と呼ばれた彫刻家・小松寅吉が自ら奉納したとされています。空を駆けるような姿と、突き刺すように流れる尾から「飛狛(とびこま)」と呼ばれています(出典:中島村公式ホームページ)。
しらかわエリアには小松寅吉とその師・小松利平の系譜を引く狛犬が多く、県南9市町村それぞれ1対を題材にした「狛犬カード」の配布も始まっています(同上)。石造彫刻を目当てに村を歩く、という楽しみ方ができるんですよ。
推しポイント5:鉄道も国道もない村の「車があれば好立地」
国道・高速道路・鉄道が村内を一切通っていません。それでも東北自動車道の最寄りICまで車で約15分、あぶくま高原道路の最寄りICまで約10分、東北新幹線の新白河駅まで約30分、福島空港まで約20分です(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。
村内の足としては予約制の乗合タクシー「童里夢号」が走っており、村民を対象に令和8年4月2日から令和9年3月25日まで毎週木曜日の運賃が無料になる試験運行が行われています(出典:中島村公式ホームページ)。
中島村の歴史

中島村の歴史は、大きく3つの層に分かれます。古代の東山道が通り、中世には陸奥石川氏の館が築かれた「街道と館の時代」。幕末に領地が分かれ、戊辰戦争の砲撃が飛び交った「境界の時代」。そして明治以降の村の合併を経て、1955年に現在の中島村が生まれた「農村としての時代」です。地面の下からは、1600年前の武具まで出てきました。
古代〜中世──東山道と滑津館
阿武隈川の西側沿いには、古代の東山道が通じて賑わっていました。平安時代末期からは陸奥石川氏が治める地となり、石川有光の子が奈目津(滑津)館を、松崎には松崎館を築いています。
滑津館は、文安元年(1444年)には白河結城氏の家臣・舟尾昌忠が城主でした。その後は佐竹氏の配下となり、天正18年(1590年)に伊達政宗に攻められて落城しています。吉子川地区は周辺勢力の争いによって支配者が何度も入れ替わりました。
この時代の名残が、滑津に立つ「奥州汗かき地蔵尊」です。高さ約2mの石像で、1335年(建武2年)に建てられたと彫刻されています。何か事変が起こりそうになると汗をかいて人々に知らせると言い伝えられ、村指定重要文化財の第1号になりました(出典:中島村公式ホームページ)。
近世〜近代──藩境の村から中島村へ
幕末には、村域は白河藩領・越後高田藩領・幕府領に分かれていました。戊辰戦争の際には、現在の白河市との境にある刈敷坂から、新政府軍が旧幕府軍を追って北へ向かって砲撃したと伝えられています。
松崎地区で阿武隈川が大きく湾曲する対岸の岸壁には、白亜で描いたような飛ぶ鷹の姿が見える名勝「鷹ノ図」があります。寛政の改革を行った白河藩主・松平定信が、この景色を歌に詠んだとされています(出典:中島村公式ホームページ)。
1889年(明治22年)、吉岡村・二子塚村・川原田村が合併して吉子川村に、松崎村と滑津村が合併して滑津村になりました。この2村が1955年(昭和30年)1月1日に合併し、中島村が誕生しています。
現代──公園と震災が掘り起こしたもの
1997年(平成9年)、童里夢公園なかじまが開園し、ヨカッペ時計が寄贈されました。2015年(平成27年)10月15日には、公園入口に村の産物を扱う直売所「なかじま産直館KIRASSHE(きらっしぇ)」がオープンしています(出典:中島村公式ホームページ)。
そして2011年(平成23年)の東日本大震災。その復旧工事が、結果として四穂田古墳の短甲を地上に呼び戻しました。災害の記憶と、村の最古級の遺産の発見が同じ年に重なっているのが、この村の現代史の特徴です。
中島村の文化・風習

山がなく、見渡すかぎり田んぼと苗木畑。中島村の暮らしは、この平らな景色とセットになっています。季節ごとに色が変わる田園と、顔が見える距離感の人付き合い。ここでは言葉づかいから食卓、人の気質まで、暮らしの手触りの部分を紹介します。
方言と話し方の特徴
言語学的な区分では、中島村が属する西白河郡は、須賀川市・白河市・岩瀬郡・石川郡・東白川郡とともに「県南方言」のエリアに分類されます。東北方言(南奥羽方言)に属しながら、白河方言は栃木県の那須方言に近いとされ、東関東方言に含める見方もあります。
アクセントの高低差が小さい、いわゆる無アクセントの地域で、疑問文でないのに語尾が上がって聞こえることがあります。初めて聞くと「何か聞かれたのかな」と身構えるかもしれませんが、だいたいはただの相づちです。
村の施設名にも方言が生きています。直売所の名前になっているきらっしぇ(来てください・いらっしゃい)は、村の移住ページ「なかじまへきらっしぇ!」にも使われている歓迎の言葉です(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。
もうひとつがよかっぺ(いいでしょう・いいだろう)。童里夢公園のからくり時計「ヨカッペ時計」の名前は、ここから来ています。ほかに語尾の〜だべ(〜だろう)、〜っぺ(〜しよう・〜だろう)も、県南地方でよく耳にする言い回しです。
食卓と季節の暮らし
春、村内の桜が咲きそろい、田んぼに緑の稲が並びます。夏は村全体が緑に覆われ、各地で盆踊りの音が響きます。秋には田んぼが一面の黄金色になり、その中を通る農道は「黄金ロード」と呼ばれています(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。
冬になると、遠くの那須連山が雪化粧します。ただし東北のなかでは降雪が少ない地域で、年間降水量は1227.5mm、平均気温は12.4度(同上)。雪かきに一日つぶれる冬、という土地ではありません。
食卓は、直売所で買った野菜と自家製の漬け物が並ぶ形が基本です。KIRASSHEには新鮮な野菜や加工品のほか、おこわ、弁当、餅、漬け物も並びます(出典:中島村公式ホームページ)。夕方に寄って、その日の夕飯を決める。そういう買い物ができる村なんですよ。
人の気質と地域のつながり
村が実施した村民アンケートで、「村の良いところ」の第1位に挙がったのは「村民の優しさ」でした。事故・犯罪の発生率が低く、誰にでもあいさつをする土地柄だと紹介されています(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。
その気質は制度にも出ています。保育所・幼稚園の保育料無料化は全国に先駆けて実施され、幼稚園から中学校までの給食費も無料。18歳未満の医療費助成もあります(同上)。学校給食費の無料化は令和4年度からのものです(出典:中島村公式ホームページ)。
高齢の方へも同様で、村の温泉は75歳以上が完全無料。年少人口率は2020年時点で福島県内第5位で、2024年度の「消滅可能性自治体」に選ばれなかった自治体のひとつでもあります(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。子どもとお年寄りの両方に予算を振っている村、と考えるとイメージしやすいはずです。
中島村の特産品・食

中島村の基幹産業は農業です。604haの水田と427haの畑に整備された平らな土地で、米・トマト・ブロッコリー・キュウリ・チンゲンサイ・シクラメンが作られています(出典:中島村公式ホームページ)。なかでもトマトとブロッコリーは県南地方の主要な産地です。
特産品1:トマト
村のイメージキャラクター「なかじぞうさん」が頭に載せているのもトマトで、好きな食べ物もトマト。それくらい村の顔になっている作物です(出典:中島村公式ホームページ)。
西北一帯に広がる丘陵地でハウス栽培が行われており、収穫の最盛期は夏だと考えられます。皮を湯むきせずそのまま冷やして丸かじりすると、酸味と甘みの輪郭がはっきり出ます。ヘタを取った断面から果汁がにじむような重さのものが当たりです。
特産品2:ブロッコリー
トマトと並ぶ、県南地方の主要品目です(出典:中島村公式ホームページ)。冷涼な時期に締まって育つ野菜なので、村では春と秋が中心の出荷になると考えられます。
茹ですぎず、少し芯の残る硬さで上げると、噛んだときに甘い汁が出ます。マヨネーズより、塩とオリーブオイルだけのほうが違いが分かるタイプ。茎も皮を厚めにむいて一緒に茹でてみてください。
特産品3:キュウリとチンゲンサイ
キュウリは夏の主力で、水耕栽培によるチンゲンサイの生産も盛んに行われています(出典:中島村公式ホームページ)。水耕なので土の付着が少なく、洗う手間が軽いのが家庭では地味にありがたいところです。
キュウリは板ずりして輪切りにし、塩と胡麻油だけで和えるのが一番早い食べ方。チンゲンサイは根元を割ってから強火で炒めると、葉はしんなり、軸はシャキッと残ります。どちらも直売所で朝に並ぶ日があります。
特産品4:米と「黄金ロード」
604haの水田は、県営のほ場整備を経て効率的な形に整えられてきました。整備された田園は生産性が高く、農家所得は県内でも常に上位に位置しています(出典:中島村公式ホームページ)。
秋、その水田が一面の黄金色に変わり、あいだを縫う農道が「黄金ロード」と呼ばれます(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。新米の時期に炊きたてを食べるなら、おかずは漬け物だけで十分。景色を見てから食べると、味の印象がひとつ変わります。
特産品5:シクラメンと緑化木
食べ物ではありませんが、花きの生産も盛んで、シクラメンは県内でも有数の産地です(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。冬の贈り物の季節に、村のハウスから鉢が出ていきます。
そして明治から続く苗木の技術が生んだ緑化木。道路や公園の緑を支える木が、この平らな村から全国へ運ばれていきます。トマトも、米も、木も、同じ土から出ている──それが中島村の産業の芯なんですよ。
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中島村の観光スポット

序盤で触れた童里夢公園のヨカッペ時計、川田神社の「飛狛」、そして四穂田古墳の短甲。中島村の見どころは、この3つを軸に半径3kmほどの範囲に固まっています。移動時間が短いぶん、ひとつひとつをじっくり眺められるのがこの村の歩き方です。公園、石仏、川辺、温泉の4方向から見ていきましょう。
公園とヨカッペ時計をめぐるスポット
- 童里夢公園なかじま – 1997年開園、約20ha・東京ドーム約4.5個分の村営公園です。大型複合遊具、水の広場、森の遊歩道、清水橋と野鳥の森などが整備されています(出典:中島村公式ホームページ)。園内は起伏がゆるく、ベビーカーでも回れる密度。午前中は鳥の声、午後は子どもの歓声と、時間帯で音がまるごと入れ替わります。
- ヨカッペ時計 – 公園のモニュメント広場にあるカラクリ時計台。定時になると、村に伝わる「汗かき地蔵太鼓」を小室哲哉さんがアレンジした曲が流れます(出典:福島県南観光公式ホームページ)。荒天時は動きません(出典:中島村公式ホームページ)。動き出す直前、まわりの人がふっと時計を見上げる数秒がいいんですよ。
- 童里夢公園なかじま バーベキュー広場 – 5つの炉に各8名ずつ、計40名まで使えます。無料ですが予約制で、事前に役場建設課への申請が必要です(出典:福島県南観光公式ホームページ)。2023年にリニューアル済み。網や炭は持ち込み、ゴミは持ち帰りです。桜の時期に予約が取れたら当たりの日になります。
石と信仰をたどるスポット
- 奥州汗かき地蔵尊 – 高さ約2mの地蔵菩薩像で、1335年(建武2年)に建てられたと彫刻されています。村指定重要文化財の第1号です(出典:中島村公式ホームページ)。所在地は滑津字御城。事変が起こりそうになると汗をかいて知らせる、という言い伝えを頭に入れてから見上げると、石の表情が少し変わって見えます。
- 滑津館跡(御城遺跡) – 平安時代に築かれた館の跡で、地名の「御城」がその名残です。崖下には汗かき地蔵のほか十数基の板碑が並び、数百m離れた松崎地区の入口には阿弥陀磨崖仏群があります。鎌倉時代中期から南北朝時代の天台宗浄土信仰の広まりを示すと考えられています(出典:福島県南観光公式ホームページ)。落ち葉の少ない冬場のほうが石の形を追いやすいです。
- 川田神社の狛犬「飛狛」 – 川原田字上町にある川田神社の狛犬で、「東北のミケランジェロ」と呼ばれた小松寅吉が自ら奉納したとされています。空を駆けるような姿と突き刺すように流れる尾から「飛狛(とびこま)」と呼ばれます(出典:中島村公式ホームページ)。正面より斜め下から見上げるほうが、後ろ脚の跳ね上がりがよく分かりますよ。
- 四穂田古墳出土品「三角板鋲留短甲」 – 2011年、東日本大震災の復旧工事で町畑地区の共同墓地から出土した鉄製のよろいです。2018年(平成30年)4月6日に福島県指定重要文化財となり、現在は福島県立博物館で保管・管理されています(出典:中島村公式ホームページ)。村内で実物を常時見られるわけではないので、出土地の田園風景を訪ねて「ここから出た」と想像するのが現地での楽しみ方になります。
川と桜、季節を感じるスポット
- 名勝「鷹ノ図」 – 松崎地区で阿武隈川が大きく湾曲する対岸、高さ十数mの岸壁に、白亜で描いたような飛ぶ鷹の姿が見られます。白河藩主・松平定信がこの景色を歌に詠んだとされています(出典:中島村公式ホームページ)。ただし岩肌の見え方は時期によって差があると考えられます。川音を聞きながら岸壁を探す時間そのものが、ここの体験です。
- 善通寺のしだれ桜 – 参道入り口に立つ推定樹齢約330年、高さ約12.5m・幹回り3.6mのしだれ桜。1983年(昭和58年)2月に福島県緑の文化財に指定されました。別名「種蒔き桜」で、見頃は4月中旬です(出典:福島県南観光公式ホームページ)。苗代づくりを始める合図だった木なので、まわりの田んぼごと眺めると意味が立ち上がります。
温泉と買い物、ひと息つけるスポット
- 中島村総合福祉センター ふれあいの郷 – 滑津字二ツ山65-3にある日帰り温泉です。営業時間は9時〜21時(浴室棟は9時〜20時)、定休日は毎週月曜日で、入浴料は一般400円・子供300円、6歳未満は無料です(出典:中島村公式ホームページ)。泉質はアルカリ性単純温泉で、サウナと屋外の足湯もあります(出典:福島県南観光公式ホームページ)。観光施設然としていない建物なので、初訪問だと通り過ぎがちです。
- なかじま産直館KIRASSHE(きらっしぇ) – 童里夢公園のヨカッペ時計前にある直売所。営業時間は10時〜18時、定休日は毎週水曜日と年末年始です(出典:中島村公式ホームページ)。新鮮な野菜や加工品のほか、おこわ・弁当・餅・漬け物も並びます。カフェスペースもあるので、公園で遊んだ帰りの休憩地点として機能します。
- 村内の飲食店 – 村の公式観光情報には、とんかつの仲屋(滑津字中ツ島51-8/11時〜15時/定休 月・火)、手打ちラーメンごっつんこ(滑津字平名塚12-8/11時〜14時・17時〜20時/定休 火)、コーヒーと菓子のSUBSTANCE(二子塚宿浦28-1/定休 月・火)、パンとケーキの菊屋(滑津字中島西11-6/7時〜19時/定休 土)が掲載されています(出典:中島村公式ホームページ)。数は多くないので、定休日の確認が旅程を左右します。
中島村の観光ルート

村内に鉄道駅がないので、動き方は基本的に車一択です。ただし村の端から端まで10分もかからないため、渋滞とは無縁。ここでは村内をゆっくり回る1日ルート、朝の数時間で楽しむ半日ルート、そして狛犬を軸に県南へ広げる広域ルートの3本を用意しました。
【車・1日】童里夢公園と石仏をたどるルート
9:00 新白河駅 → 9:30 童里夢公園なかじま(車30分)→ 11:00 なかじま産直館KIRASSHE → 12:00 仲屋(昼食)→ 13:30 奥州汗かき地蔵尊・滑津館跡 → 15:00 名勝「鷹ノ図」→ 16:00 川田神社 → 17:00 ふれあいの郷
①童里夢公園なかじま(90分)
→ まずヨカッペ時計の前で定時を待ちます。午前中は人が少なく、太鼓のアレンジ曲が広場によく響きます。
②なかじま産直館KIRASSHE(40分)
→ 10時開店なので、公園のあとに寄るのがちょうどいい順番。夕食用の野菜を先に確保しておくと荷物が軽い時間帯です。
車で5分も走らず、昼食へ。
③奥州汗かき地蔵尊・滑津館跡(40分)
→ 崖下の板碑群までゆっくり歩きます。午後の斜光が石の彫りを浮かび上がらせる時間帯です。
④名勝「鷹ノ図」(40分)
→ 阿武隈川が曲がる音を聞きながら対岸の岸壁を探します。松崎地区入口の阿弥陀磨崖仏群も同じ流れで回れます。
⑤川田神社(30分)
→ 締めは飛狛。夕方の低い光だと、跳ねるような姿の影が地面に伸びます。そのままふれあいの郷へ向かえば、20時までゆっくり湯に浸かれますよ。
【車・半日】朝いちばんの村を味わうルート
7:30 パンとケーキの菊屋 → 8:00 童里夢公園なかじま → 10:00 なかじま産直館KIRASSHE → 11:00 奥州汗かき地蔵尊 → 12:00 手打ちラーメンごっつんこ
①パンとケーキの菊屋(20分)
→ 7時から開いているので、朝食を調達してから公園へ。土曜が定休なので、そこだけ注意です。
②童里夢公園なかじま(100分)
→ 森の遊歩道を歩いて、水の広場のベンチで朝ごはん。夏でも朝8時台なら木陰が涼しく、鳥の声だけが聞こえます。
公園の入口まで戻って、直売所の開店を待ちます。
③なかじま産直館KIRASSHE(40分)
→ 朝どりの野菜が並ぶタイミング。手作りのおこわや漬け物は数が限られるので、開店直後が狙い目です。
④奥州汗かき地蔵尊(40分)
→ 半日ルートの締めに、村でいちばん古い文化財へ。1335年から同じ場所に立っていると思うと、足が止まります。ラーメンで昼をしめて解散、が気持ちのいい流れです。
【車・1日】広域ルート:狛犬でつなぐ県南3市町村
9:00 川田神社(中島村)→ 10:00 鹿島神社(白河市)→ 12:00 白河市内で昼食 → 13:30 烏峠稲荷神社(泉崎村)→ 15:00 なかじま産直館KIRASSHE(中島村)→ 16:00 ふれあいの郷(中島村)
①川田神社(40分)
→ スタートは飛狛から。狛犬カードの第1弾に選ばれた1対で、県南めぐりの基準点になります。
②鹿島神社(60分)
→ 車で30分ほど南下。同じ第1弾のカード対象で、飛狛とは造りの方向性が違うので比較が面白いんですよ。
昼は白河ラーメンで小休止。
③烏峠稲荷神社(60分)
→ 泉崎村でいちばん高い烏峠の山頂に建つ神社。第2弾カードの対象で、登った先の眺めがそのままご褒美になります。
④なかじま産直館KIRASSHE(40分)
→ 中島村へ戻ってカード対象施設で買い物。土産を積んだら、最後は温泉で足を伸ばして終わりです。
ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。
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中島村の年間イベント

大規模な祭りで人を集めるタイプの村ではありません。そのかわり、春の桜、初夏からの狛犬企画、そして季節ごとに顔を変える田園風景が、年間の楽しみを作っています。ここでは今年時点で確認できている企画と、季節そのものの見どころを整理します。
春:善通寺のしだれ桜と童里夢公園の桜の道
4月中旬、善通寺の参道入り口で推定樹齢約330年のしだれ桜が咲きます(出典:福島県ホームページ)。支柱4カ所で幹を支えた老木で、遠くから見ると薄紅の傘が一本立っているように見えます。
同じ時期、童里夢公園では水の広場からBBQ広場までの約200mの遊歩道沿いに桜が並びます(出典:中島村公式ホームページ)。人の密度が低いので、シートを広げる場所に困りません。
初夏:おしゃべり狛犬探訪の旅スタンプラリー
ぜひ狙ってほしいのがこれ。2026年のスタンプラリー開催にあたり、6月末に川田神社でオープニングセレモニーが行われました(出典:中島村公式ホームページ)。村の狛犬が県南企画の開幕地点に選ばれた、ということです。
企画そのものは白河市・西郷村・泉崎村・中島村・矢吹町・棚倉町・矢祭町・塙町・鮫川村の9市町村にまたがります。ちなみに前年の同企画は6月末から11月末まで実施されました(出典:おしゃべり狛犬探訪の旅スタンプラリー)。神社の狛犬の前に立つと音声が聞ける仕掛けなので、静かな境内でスマホを構えることになります。
夏:狛犬カードめぐりとなかじぞうさん輝ら×2感謝祭
狛犬カードは、県南9市町村それぞれ1対の狛犬を題材にしたカードの配布企画です。第1弾は6月末に配布開始で、中島村の川田神社が白河市・鮫川村とともに選ばれています。第2弾・第3弾は7月、第4弾は8月配布開始予定。県南9市町村の対象施設で500円以上買い物をすると1枚もらえます(出典:福島県南観光公式ホームページ)。
もうひとつが「中島村特別企画なかじぞうさん輝ら×2感謝祭第2弾」。2026年は6月から7月末にかけて実施され、村内の飲食店や産直館で1,000円以上利用してその場でアンケートに答えると、なかじぞうさんの記念品がもらえます(出典:中島村公式ホームページ)。記念品は数に限りがあるので、早い時間帯のほうが安心です。
秋〜冬:黄金ロードとシクラメン、そして温泉
秋は田んぼが一面の黄金色になり、そのあいだを通る農道が「黄金ロード」と呼ばれます(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。稲刈り前の午後、風が入ると穂全体が波打ちます。車を停めて、ただ眺めるだけで十分成立する風景なんですよ。
冬は村内でも那須連山の雪化粧が見えるようになり、シクラメンの出荷期に入ります(同上)。イベントで賑わう季節ではないぶん、ふれあいの郷の湯に浸かって大広間で休む、という過ごし方が似合います。
中島村のエリア別の顔

中島村は南北に細長い村で、1955年に旧滑津村(滑津・松崎)と旧吉子川村(吉岡・二子塚・川原田)が合併して生まれました。この旧2村の枠組みが、今もエリアの性格をきれいに分けています。西側の台地に公共施設と公園が集まり、東側は阿武隈川の水辺、南側は吉子川の田園と神社。旅の目的別に、どこへ向かうかを整理しておきましょう。
滑津エリア──公園と温泉が集まる村の背骨
役場、童里夢公園、なかじま産直館KIRASSHE、ふれあいの郷、そして奥州汗かき地蔵尊。中島村の「行きたい場所」のほとんどがこのエリアに入っています。
建物は低く、看板も少なく、道は空いています。観光地らしい賑わいはありませんが、その静けさが公園の広さを際立たせるんですよ。初めて訪れるなら、まずここに車を停めるのが正解です。
ファミリーで一日遊びたい人、温泉と直売所をセットで楽しみたい人に向いています。
松崎エリア──阿武隈川が大きく曲がる東の水辺
村の東を流れる阿武隈川が、松崎地区で大きく湾曲します。その対岸の岸壁が名勝「鷹ノ図」で、地区の入口には阿弥陀磨崖仏群も残っています。
中世には松崎館が築かれた場所でもあり、水運と信仰が交差してきた土地です。今は車も人も少なく、聞こえるのは川音と風の音だけ。歩く速度でしか味わえないエリアです。
歴史や石造物が好きな人、写真を撮りながら静かに散策したい人におすすめの時間帯は、光が斜めに入る夕方です。
川原田エリア──飛狛が見下ろす吉子川の里
旧吉子川村の中心のひとつで、川田神社があるのがこの地区です。狛犬カードにも、スタンプラリーのオープニングにも選ばれた「飛狛」がいます。
神社のまわりは住宅と田んぼが混ざる、生活の匂いのする風景。参道に立つと、村の人が普通に前を通っていきます。観光地として整えられていないぶん、こちらが訪問者だと自覚させられる場所です。
狛犬めぐりを目的に来た人、石彫の技を見に来た人にはここが本命になりますよ。
二子塚・吉岡エリア──丘陵のハウスと苗木畑
村の西北一帯に広がる丘陵地では、トマトやシクラメンのハウス栽培、水耕によるチンゲンサイの生産が行われています(出典:中島村公式ホームページ)。明治から続く苗木づくりの畑も、この一帯の景色を作っています。
観光施設はほとんどありませんが、二子塚にはコーヒーと菓子の店SUBSTANCEがあります。ハウスの列と苗木の畝が続く道は、走っているだけで「ここは生産の村だ」と伝わってくる区間なんですよ。
農業や園芸に関心がある人、村の産業の現場を車窓から眺めたい人に向いたエリアです。
中島村の気候・季節の暮らし

福島県が公表している中島村の暮らしのデータによると、平均気温は12.4度、平均湿度は77.0%、年間降水量は1227.5mmです(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。村には山がなく、標高差は約60m。
東北の中では降雪が少ない地域で、万が一積もっても村内の建設業者の協力で道路の除雪が行われます(同上)。「東北の冬」を身構えて来ると、拍子抜けするかもしれません。四季ごとの暮らしを見ていきましょう。
夏──6月〜8月の暮らし
村全体が緑に覆われ、各地で盆踊りの音が響く季節です(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。田んぼの水面が日差しを跳ね返し、朝から蝉の声が濃くなります。
内陸なので日中はしっかり暑くなりますが、山がないぶん風が抜けます。夕方、阿武隈川沿いを走ると空気が一段冷えるのが分かるんですよ。エアコンは必須と考えたほうがいい季節です。
トマトとキュウリの最盛期でもあります。直売所に朝どりの野菜が並ぶので、夕飯の献立が「その日の入荷」で決まる暮らしになります。
秋──9月〜11月の暮らし
田んぼが一面の黄金色に変わり、あいだを通る農道が「黄金ロード」と呼ばれる季節です(同上)。稲刈りが始まると、朝からコンバインの音が村のあちこちで鳴ります。
朝晩の冷え込みが早く進むので、10月には暖房の準備を始める家が多いと考えられます。日中との気温差が大きい時期なので、羽織るものを一枚車に置いておくと便利です。
冬──12月〜2月の暮らし
遠くに臨む那須連山が雪化粧し、村内でもうっすらと冬の訪れを感じます(同上)。雪国のような積雪ではありませんが、放射冷却で朝の冷え込みは強く、車のフロントガラスは凍ります。
雪かきに一日つぶれる冬ではないので、除雪の負担を心配して東北の移住をためらっている人には現実的な選択肢になります。ただしスタッドレスタイヤは前提です。
シクラメンの出荷期でもあり、村のハウスから鉢が全国へ出ていきます。寒い日は、ふれあいの郷の湯に浸かって大広間で休む、というのが地元の定番の過ごし方です。
春──3月〜5月の暮らし
村内の桜が咲きそろい、田んぼに小さな緑の稲が揃う季節です(同上)。善通寺のしだれ桜が「種蒔き桜」と呼ばれてきたとおり、桜の開花が農作業のスタートの合図になってきました。
4月に入ると、苗木畑とハウスが一気に動き出します。村全体が「今年も始まった」という空気に切り替わる時期で、外を歩く人が急に増えるんですよ。
中島村の移住・暮らし情報

結論から言うと、中島村で暮らすには車が要ります。そのかわり、保育料と給食費が無料で、渋滞も雪の心配も少なく、周辺市町の職場や商業施設まで15分前後で出られます。「車があること」を前提にすれば、生活コストと通勤時間のバランスはかなり良い村です。項目ごとに現実を見ていきましょう。
通勤・通学
村内に鉄道駅も国道もないため、通勤は車が基本になります。東北自動車道の最寄りICまで車で約15分、あぶくま高原道路の最寄りICまで約10分です(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。
通勤先として現実的なのは、隣接する白河市や矢吹町、そして車で北へ向かった須賀川市・郡山市方面と考えられます。村内で完結する仕事は農業と役場・学校が中心なので、多くの人は村外へ出ていく形になります。
村民向けには予約制の乗合タクシー「童里夢号」があり、令和8年4月2日から令和9年3月25日まで毎週木曜日の運賃が無料になる試験運行が行われています(出典:中島村公式ホームページ)。免許返納後の足をどうするかは、移住前に確認しておきたいポイントです。
住宅環境
賃貸を探す人はまずここで驚きます。中島村の家賃相場ページは、LIFULL HOME’Sでもアットホームでも、間取り別の相場が算出されていません(出典:LIFULL HOME’S)。掲載物件が少ない地域では相場が出せない、という注記が付いています(出典:アットホーム)。
つまり、賃貸ありきで動くと物件が見つからない可能性が高いということです。参考として、隣の白河市ではSUUMOの地域紹介で2LDKが6万円〜7万円台、1Kは3万円台のものもあると案内されています(出典:SUUMO)。
現実的な選択肢は持ち家です。村は原山地区などの分譲地を用意しており、県外からの移住に伴って住宅を新築・購入する人には、村と県の補助を合わせて最大100万円の住宅取得支援があります(出典:中島村公式ホームページ)。
東京圏からの移住で県が登録した企業に就業した場合などは、単身最大60万円・2人以上の世帯最大100万円の移住支援金も用意されています(出典:中島村公式ホームページ)。
買い物環境
村内にはコンビニエンスストア2軒、ドラッグストア1軒、直売所1軒、精肉店2軒、菓子店2軒、カフェ1軒があります(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。大型スーパーやホームセンターは村内にありません。
まとめ買いは白河市や矢吹町へ出る形になります。国道4号線まで車で約15分(同上)なので、週末に一度出れば足りる、という組み立てになると考えられます。
日常の野菜は、なかじま産直館KIRASSHEが受け皿です。営業時間は10時〜18時、定休日は毎週水曜日と年末年始(出典:中島村公式ホームページ)。水曜日をどう乗り切るかが、慣れるまでの小さな課題になりますよ。
子育て・教育
ここが中島村のいちばん強い部分です。村立の保育所1・幼稚園1・小学校2・中学校1に加え、児童館1と村立図書館1、学校給食センター1があります(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。
保育所・幼稚園の保育料無料化は全国に先駆けて実施されており、幼稚園から中学校までの給食費も無料。18歳未満の医療費助成もあります(同上)。学校給食費の無料化は令和4年度からのものです(出典:中島村公式ホームページ)。
結果として、年少人口率は2020年時点で福島県内第5位。2024年度の「消滅可能性自治体」に選ばれなかった自治体のひとつでもあります(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。小さい村ですが、子どもの姿は少なくありません。
ただし高校は村内にないため、白河市や矢吹町方面へ通うことになります。高校生の通学の足をどうするかは、家を建てる場所を決める前に考えておきたいところです。
医療環境
村内には診療所が1カ所(内科・外科・消化器内科)、歯科医院が2カ所、処方箋対応の薬局が2カ所あります(同上)。日常の風邪や持病の管理は村内で完結する形です。
一方で、出産や入院、専門的な検査は村外の病院に頼ることになります。白河市には総合病院があり、車で15分前後の距離感と考えられます。村は休日救急医療の当番医表を毎年度公表しているので、移住したらまず確認しておきたい情報です。
エリア別の暮らし視点
滑津エリアは、役場・保健センター・ふれあいの郷・童里夢公園・産直館が集まる生活の中心です。子育て世帯や高齢世帯が動きやすいのは、間違いなくこの一帯です。
松崎・川原田エリアは、阿武隈川と田んぼに囲まれた静かな区域。土地に余裕があり、庭や家庭菜園を確保しやすい反面、買い物や通院で車を出す距離は少し伸びます。
二子塚・吉岡エリアは丘陵とハウス・苗木畑が広がる農業の現場です。就農を考えている人にとっては、農地と住まいを近づけやすいエリアと考えられます。
原山地区などの分譲地は、区画が整理されていて新築を建てやすいのが特徴です。中盤で「旅する視点」として紹介したエリアと同じ場所でも、住む目線で見ると印象がずいぶん変わりますよね。
中島村へのアクセス

中島村には国道も高速道路も鉄道も通っていません。それでも東京から3時間圏内、福島空港まで車で約20分という位置にあります。鍵になるのは「最後の15〜30分を車でどう埋めるか」です。手段別に整理します。
車でのアクセス
東京からは東北自動車道とあぶくま高原道路を使い、矢吹中央ICから合計で約2時間50分です。仙台からは同じルートで合計約2時間です(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。
村までの最後の区間は、東北自動車道の最寄りICから約15分、あぶくま高原道路の最寄りICから約10分です(同上)。村内は信号が少なく、ICを降りてからの走りやすさは想像以上です。
鉄道+車でのアクセス
東京からは東北新幹線と東北本線を乗り継ぎ、泉崎駅から車で合計約2時間15分。仙台からは同じ乗り継ぎで矢吹駅から車を使い、合計約1時間30分です(同上)。
最寄り駅までの距離感は、JR東北本線の泉崎駅または矢吹駅まで車で約15分、JR水郡線の野木沢駅まで約15分、東北新幹線の新白河駅まで約30分です(同上)。
注意したいのは、村内に駅からの公共交通がほぼないことです。新白河駅でレンタカーを借りるのがいちばん確実で、そこから村までは一本道の感覚で走れます。
高速バスを使う場合は、矢吹泉崎バスストップ(新宿線・新越谷線・京都大阪線)まで車で約20分。路線バスは福島交通の白河石川線が村の南部をかすめ、向久保停留所があります(同上)。
飛行機でのアクセス
福島空港までは車で約20分です(同上)。北海道や関西から来る人にとっては、ここが実質的な玄関口になります。
2026年3月29日から10月24日までのダイヤでは、大阪(伊丹)便がANAとIBEXで1日4往復、札幌(新千歳)便がANAで1日1往復設定されています(出典:福島空港)。台湾・桃園からのタイガーエア便も火曜・金曜に運航されています(同上)。
駐車場は2300台分が無料です(出典:福島空港)。空港に車を置いて出張、という使い方ができるのは、この地域に住む人の地味な利点なんですよ。
村内移動の現実的アドバイス
観光で訪れるなら、レンタカー一択と考えてください。村内のスポットは互いに5〜10分の距離なので、半日あれば主要な場所は回れます。
乗合タクシー「童里夢号」は村民を対象とした登録・予約制の交通です。旅行者は利用できないため、外から公共交通だけで村の中心部へ入るのは難しいのが実情です。
逆に言えば、車さえあれば駐車場探しで困る場面はほとんどありません。童里夢公園にもふれあいの郷にも、余裕のある駐車場が用意されています。
交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。
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【地元住民に直撃!】中島村の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。
ハウスでトマトを作っています。中島村では昔から施設園芸が盛んで、うちも代替わりしながら続けてきました。朝は日が昇る前にハウスを開けて、夏は昼過ぎまで汗だくです。
この村の有名なものといえばトマトとブロッコリー、それに緑化木。土がいいのか、味が濃く出るんですよ。産直の棚に自分の袋が並ぶ日は、今でも少し緊張します。
Q2.中島村に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
中島村のおすすめスポットを一つ挙げるなら童里夢公園なかじまです。中島村運動公園のように村の人が体を動かす場所でもあって、時計が動き出す時間になると、みんな一度手を止めて見上げるんです。
あとは川田神社の狛犬。地元の者ほど素通りしがちですが、夕方に見上げると本当に飛んでいるように見えます。阿武隈川沿いは中島村水源の風景そのもので、水音だけが残る静けさがあります。
Q3.中島村でお土産を買うとしたらなんですか?
やっぱりトマトですね。夏場なら箱で買って帰る人もいます。ブロッコリーやキュウリも、都会のものとは水分の乗り方が違うと言われます。
地元の者が選ぶのは、産直に並ぶ手作りのおこわや漬け物。あれは家庭の味そのままなので、当たり外れも含めて面白いんです。少し変わり種なら、村の緑化木の苗を鉢で持ち帰る人もいますよ。
Q4.外から人が来たときに、中島村でまず連れていく店はどこですか?
まず産直の直売所に寄ります。中島村観光で来た人でも、ここで野菜の顔を見てもらうと村の説明が半分終わるんです。カフェの席があるので、そのまま休憩もできます。
食事なら、村の中にある手打ちの麺屋か、揚げ物の定食を出す店。派手ではないけれど、地元の人が普段使いしている場所を見せたほうが、この村らしさは伝わると思っています。
Q5.中島村はどんな気質だと思いますか?
おせっかいではないけれど、必ず挨拶はする土地です。道で会えば車を止めて窓を開ける。都会から来た方は最初戸惑うみたいですが、半年もすれば普通になります。
村民センターや集落の集まりも、まだきちんと機能しています。人口が少ないぶん、顔と名前が一致してしまう。そこを窮屈と取るか安心と取るかで、住み心地は分かれると思いますね。
Q6.昔に比べて、中島村の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
子どもの数は正直に言えば減りました。ただ、周りの町村と比べると子育て世帯が残っているほうで、保育料や給食費の負担がないことは大きいと聞きます。
震災のあとは一時ずいぶん沈みましたが、そのときの工事で古墳の出土品が見つかったんです。あれで村の歴史が急に自分事になった。悪いことばかりではなかったな、と今は思っています。
Q7.中島村のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
狛犬をきっかけにした周遊の企画には期待しています。市町村長も含めて村ぐるみで動いていて、今まで素通りされていた神社に、県外の車が停まるようになりました。
大きな施設を建てるより、今ある公園や温泉を使い続けられることのほうが大事だと思っています。あとは若い就農者ですね。ハウスを継ぐ人が一人でも増えれば、この村は形が保てます。

