【福島県古殿町】ってどんなとこ?流鏑馬の里と越代のサクラ【地元民のリアルな声あり】

福島県古殿町にある三株山からのご来光:標高815mの三株山。阿武隈の山並みを茜色に染め上げて昇るご来光は、息をのむ美しさです。

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古殿町(ふるどのまち)は、福島県の中通り南東部・阿武隈山系の標高300〜500mに位置する人口4,111人の山あいの町です。石川郡に属し、鉄道は通っていません。

古殿町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 800年続く神事「流鏑馬・笠懸」──古殿八幡神社に伝わる県の重要無形民俗文化財
  • 越代のサクラ──樹齢400年超のヤマザクラ。県の天然記念物で「森の巨人たち百選」
  • 面積の8割超が森林──スギを育ててきた「森の町」で林業がさかん
  • 味噌かんぷら発祥の地とされ、こんにゃく・味噌・地酒も評価が高い
  • 地酒「豊国酒造」──全国新酒鑑評会で金賞を重ねる手造りの蔵

「桜や巨木が好きな旅行者」「祭りや伝統神事に惹かれる人」「森に囲まれて静かに暮らしたい移住希望者」に向いた町です。この記事では、流鏑馬や越代のサクラ、林業と食、そして歴史と暮らしの空気まで、地元目線で順に紹介していきます。

人口4,111 人 ※2026年6月1日時点(推計人口)
面積163.29 km²
人口密度25.2 人/km²

地理的には、北は石川郡平田村、西は石川郡石川町、南は東白川郡鮫川村、東から南はいわき市に接しています(出典:古殿町公式サイト)。町の最高峰はいわき市との境にそびえる三株山(標高841.8m)で、いわきから太平洋へ注ぐ鮫川が町を東西に横断しています。

福島空港からは車で約30分、あぶくま高原道路の玉川ICが最寄りです。鉄道はなく、JR水郡線・磐城石川駅からバスで結ばれています。山と川と森が主役の町を、ひとつずつ見ていきましょう。

目次

古殿町の推しポイント

この町を語るなら、まず秋の「流鏑馬」と春の「越代のサクラ」です。どちらも数百年単位の時間を背負った、この町にしかない顔。さらに、面積の8割を占める森が育ててきた林業と、そこから生まれた食文化が加わります。ここでは4つに絞って、少しだけ深掘りしていきますね。

推しポイント1:流鏑馬──800年続く騎射の神事

古殿町の代名詞が、古殿八幡神社の「流鏑馬」と「笠懸」です。武者姿の射手が疾走する馬上から的を射抜く神事で、建久5年(1194年)に源頼朝から社領地を与えられたことを記念して始まったと伝えられ、およそ800年の歴史があります。1995年に福島県の重要無形民俗文化財に指定されました(出典:古殿町公式サイト)。毎年10月の第2日曜日とその前日に奉納され、笠懸を今に伝えるのは福島県内でこの神社だけです。

推しポイント2:越代のサクラ──遅咲きの一本桜

大久田の高台に立つ「越代のサクラ」は、樹齢400年を超えるヤマザクラの大木です。樹高は約20m。福島県の天然記念物に指定され、林野庁「森の巨人たち百選」にも選ばれています(出典:古殿町公式サイト)。標高が高いため県内でも指折りの遅咲きで、見頃は4月下旬から5月上旬。開花に合わせて「越代のサクラ祭り」も開かれます。

推しポイント3:森の町と林業──面積の8割が森林

古殿町は面積の8割以上を森林が占める「森の町」で、昔から林業が重要な産業でした(出典:古殿町公式サイト)。町の木はスギ。雲母片岩の土質がスギの生育に合い、山の頂上近くまで人の手で植えられた人工林が広がっています。この森が、山菜や凍み餅といった食の土台にもなっているんですよ。

推しポイント4:味噌かんぷらと地酒──山あいの食

福島の郷土料理「味噌かんぷら」の発祥の地ともいわれます。「かんぷら」はこの地域でジャガイモを指す言葉。小ぶりの芋を味噌で甘辛く炒めた素朴な一皿です。お酒好きなら、竹貫の「豊国酒造」も外せません。全国新酒鑑評会で金賞を重ねてきた蔵で、手造りの淡麗な地酒を造り続けています(出典:古殿町公式サイト)。

古殿町の歴史

古殿町の歩みは大きく三段階に分けられます。縄文の出土品や古墳が残る古い土地としての時代、地方豪族・竹貫氏らが割拠した中世、そして昭和の合併で今の町の姿ができた現代です。八幡神社の流鏑馬に代表されるように、古い記憶が今の暮らしのなかに生きているのがこの町の特徴です。

古代〜中世──竹貫氏と古殿八幡神社

この地には縄文土器や古墳が残り、太平洋岸と阿武隈川流域という二つの文化圏が重なる場所でした。康平7年(1064年)、源頼義がこの地で戦勝を祈願し、石清水八幡を遷したのが古殿八幡神社の起こりと伝えられています(出典:古殿町公式サイト)。中世には竹貫氏や蒲田氏らが城を構え、竹貫城(駒ヶ城)を拠点に南北朝から戦国の争乱を生き抜きました。「古殿」という地名は、領主が隠居して八幡を守り、古記殿を館としたことに由来するとされます。

近世〜近代──街道と養蚕の時代

近世には藩領・私領として幾度も領主が替わりました。町を東西に貫くいわき石川線は、かつての御斉所街道にあたり、いわきと内陸を結ぶ道として人と塩と物資が行き交いました。明治から昭和にかけては養蚕業が主要な産業となり、山あいの村々の暮らしを支えました。

現代──合併と「森の町」の歩み

1889年(明治22年)の町村制で宮本村と竹貫村が生まれ、1955年(昭和30年)3月にこの二村が合併して古殿村が誕生しました。1957年に町制を施行して古殿町となり、1994年(平成6年)には東白川郡から石川郡へと移りました(出典:古殿町公式サイト)。今も林業と農業を柱に、流鏑馬と越代のサクラを守り継ぐ町として続いています。

古殿町の文化・風習

方言と話し方の特徴

この地域は福島県の言葉、いわゆる福島弁が使われます。濁点の多いやわらかな響きが特徴で、語尾に だべ(〜だよね・でしょう)や だべした(〜でしょう/同意を求める言い方)が付きます。「大丈夫だよ」を さすけねぇ(差し支えない・平気)と言うのも、この地方らしい言い回しです。食の名物「味噌かんぷら」の かんぷら(じゃがいも)も、そのまま暮らしに根づいた方言なんですよ。

食卓と季節の暮らし

春は山菜、秋はきのこと、食卓には森の恵みが並びます。冬の保存食「凍み餅」は、寒さを利用して餅を凍らせ乾かしたもので、戻して焼くと素朴な甘みが広がります。味噌汁は地元の醸造所の味噌でというお宅も多く、日々の食が近くの山や蔵とつながっているのが、この町の暮らしのかたちです。

人の気質と地域のつながり

800年の神事を絶やさず続けてこられたのは、流鏑馬保存会をはじめ、地域で担い手を育て合う結びつきがあるからです。越代のサクラ祭りも地元の団体が手を動かして支えています。派手さより、季節ごとの行事を淡々と守っていく。そんな地に足のついた温かさが、この町には流れていると考えられます。

古殿町の特産品・食

特産品1:味噌かんぷら

まず紹介したいのが郷土料理「味噌かんぷら」。古殿町は、この料理の発祥の地ともいわれています。小ぶりのジャガイモを皮ごと油で炒め、味噌と砂糖でこっくり甘辛く煮からめた一皿で、味は濃厚でごはんにもお酒にもよく合います。芋がたくさん採れる山あいの土地だからこそ生まれた、家庭の味なんですよね。あつあつを頬張ると、素朴なのに手が止まらなくなります。

特産品2:地酒「豊国酒造」

竹貫にある「豊国酒造」は、全国新酒鑑評会で金賞を重ねてきた蔵元です(出典:古殿町公式サイト)。きれいな水とこだわりの原料で、手造りの淡麗な酒を造り続けています。味わいはすっきりと澄んだ辛口で、山あいの澄んだ空気を思わせる一杯。町の味噌かんぷらや山菜料理と合わせれば、旅の食卓がぐっと豊かになりますよ。

特産品3:山の恵み──山菜・凍み餅・そば

森の町らしく、春の山菜や打ち立てのそばも自慢です。道の駅「ふるどの おふくろの駅」には、新鮮な山菜や野菜、凍み餅といった地元の加工品が並び、併設の食堂ではそばや天ぷらが味わえます。旬の食材をそのまま出す素朴な料理は、観光客だけでなく地元の人にも愛されている、まさに「ふるさとの味」です。


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古殿町の観光スポット

古殿町の見どころは、大きく「流鏑馬と桜の二大シンボル」と「山と水の景観」に分かれます。町にはテーマパークのような施設はありませんが、そのぶん800年の神事や樹齢400年の巨木、富士山まで見渡す山頂といった、時間と自然が主役のスポットが揃っています。まずは押さえておきたい場所から順に見ていきましょう。

流鏑馬と桜──古殿の二大シンボル

  • 古殿八幡神社 – 康平7年(1064年)創建と伝わる古社で、秋には800年続く流鏑馬・笠懸が奉納されます。この笠懸を伝えるのは福島県内でこの神社だけです(出典:古殿町公式サイト)。目通り2mを超す大杉に囲まれた参道は、祭りのない日でもひんやりと静かで、背筋が伸びるような空気が流れています。
  • 越代のサクラ – 大久田の高台に立つ樹齢400年超のヤマザクラ。福島県の天然記念物で、林野庁「森の巨人たち百選」にも選ばれています(出典:古殿町公式サイト)。標高が高く県内一の遅咲きで、見頃は4月下旬から5月上旬。下から見上げると、山肌を背に枝を広げた姿に思わず声が出ますよ。
  • ふるどの桜街道 – 鮫川沿いに約7km、約1,000本の桜が続く道です(出典:古殿町公式サイト)。上流はソメイヨシノ系で4月上旬〜中旬、下流のヤエザクラは4月下旬〜5月上旬と、時期をずらして長く楽しめるのが嬉しいところ。川風に花びらが舞う光景は、車をとめて歩きたくなります。

山と水の景観スポット

  • 三株山(三株高原) – 標高842mの町最高峰で、山頂の富士見台は高さ約13mの展望台。阿武隈山系や那須連山、太平洋まで見渡せ、空気の澄んだ11月〜2月には遠く富士山を望めることもあります(出典:古殿町公式サイト)。中腹の三株高原には無料のキャンプ場があり、夏の避暑や満天の星の天体観測にぴったりなんですよ。
  • 鎌倉岳 – 標高669m、松川地区にそびえる町のシンボル的な山です。遊歩道は一周1時間半〜2時間ほどで、カタクリやイワウチワの群生地もあります(出典:古殿町公式サイト)。新緑の春も紅葉の秋も表情が変わり、軽く汗をかいて登り切ったあとの眺めは格別です。
  • 強滝(こわだき) – 国道349号沿いを流れる鮫川の渓流景勝地です。大きな落差の滝ではなく、岩肌を水が勢いよく走り抜ける流れが2kmほど続きます。秋は木々が色づき、車窓からでも水音と紅葉が楽しめる、ドライブ途中の寄り道にちょうどいい場所です。

立ち寄りスポット

  • 道の駅ふるどの おふくろの駅 – 国道349号沿いにある町の玄関口。営業時間は9:00〜18:00、定休日は年末年始です(出典:ふくしまデスティネーションキャンペーン公式サイト)。シドケやウルイなどの山菜、シイタケ、こんにゃく、地酒が並び、併設の「おふくろ食堂」では打ち立ての手打ちそばと揚げたて天ぷらが味わえます。旅の補給と土産選びはここで済みますよ。

古殿町の観光ルート

計算中…

鉄道が通らない古殿町は、車で回るのが基本です。町は東西に細長く、道の駅を起点に山と桜と神社をつなぐと、無理なく一日楽しめます。ここでは町内をじっくり巡るルートと、桜の季節に絞った半日ルート、そして隣のいわき市まで足を延ばす広域ルートを紹介しますね。

【車・1日】流鏑馬と山をめぐる古殿満喫ルート

9:00 道の駅ふるどの → 9:20 古殿八幡神社 → 11:00 鎌倉岳ふもと → 12:00 道の駅で昼食 → 13:30 越代のサクラ → 15:00 三株高原・富士見台

古殿八幡神社(40分)→ 大杉に囲まれた参道を歩き、流鏑馬の馬場に立って神事の迫力を想像してみてください。朝の澄んだ空気の時間帯がおすすめです。

鎌倉岳(1時間)→ 遊歩道を軽く歩けば、町並みを見下ろす展望が開けます。無理せず途中で引き返してもOK。

③昼食は道の駅ふるどのの手打ちそばで。山菜天ぷらを添えれば、古殿の森の恵みをそのまま味わえます。

越代のサクラ三株山(各1時間)→ 午後の光で巨木を見上げ、締めは富士見台へ。夕方は空が澄みやすく、遠くの山並みまで見渡せます。

【車・半日】桜に染まる春の里ルート

13:00 道の駅ふるどの → 13:20 ふるどの桜街道 → 14:00 越代のサクラ → 14:40 越代延命の清水

ふるどの桜街道(40分)→ 鮫川沿いをゆっくり流し、気に入った場所で車をとめて散策を。花びらが川面に落ちる様子が見どころです。

越代のサクラ(40分)→ 県内一遅咲きの一本桜。連休ごろでもまだ見頃なことが多く、遅れて花見をしたい人に向いています。

越代延命の清水(20分)→ 桜のすぐ近くに湧く冷たい名水で喉を潤して。山の水のまろやかさに、ほっと一息つけますよ。

【車・1日】広域ルート:古殿から御斉所街道でいわきへ

9:30 道の駅ふるどの → 10:00 強滝 → 11:00 三株高原・富士見台 → 13:00 御斉所街道経由でいわき市方面

強滝(30分)→ 国道349号沿いの渓流で、水音を聞きながら小休止。

三株山頂富士見台(1時間)→ 太平洋まで見渡してから、いよいよ海へ向かいます。

③御斉所街道(県道14号いわき石川線)→ かつて塩や物資が行き交った古道を下ると、山あいの景色が少しずつ海の気配に変わっていきます。いわき市の湯本温泉まで車でおよそ40〜50分。山と海を一日でつなぐ、阿武隈らしいドライブです。


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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

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古殿町の年間イベント

古殿町のイベントは「流鏑馬」と「森」が二本柱です。春は桜と山開き、初夏と秋には馬が駆け、晩秋にはチェンソーが唸る。季節ごとに町の主役が入れ替わるので、狙いを定めて訪ねると楽しいですよ。ここでは季節順に紹介します。

春〜初夏:越代のサクラ祭りと流鏑馬大会(春の陣)

春はまず「越代のサクラ祭り」。地元の実行委員会により、桜の見頃に合わせて春に開かれ、奥州古殿流鏑馬太鼓の演奏や露店でにぎわいます(出典:古殿町公式サイト)。

初夏には、射手を育てる「流鏑馬大会 春の陣」が三株高原の馬場で開かれます(例年6月ごろ)(出典:古殿町公式サイト)。神事とはまた違う、競技としての流鏑馬の緊張感を間近で味わえます。高原の風のなか、矢が的を射抜く音が響く瞬間はぜひ体感してほしいですね。

秋:古殿八幡神社例大祭(流鏑馬・笠懸)

町の一年で最も熱を帯びるのが、毎年10月の第2日曜とその前日に行われる古殿八幡神社の例大祭です(出典:古殿町公式サイト)。武者装束の射手が疾走する馬上から的を射抜く流鏑馬と笠懸が奉納され、蹄の音と歓声が境内を包みます。

前日には「流鏑馬大会 秋の陣」も開かれ、ベテランと若手が得点を競います。露店が並び、太鼓が鳴り、800年の伝統が今も生きていることが肌で伝わる二日間なんですよ。

晩秋〜冬:チェンソーアート文化祭と富士山眺望

森の町らしいのが、例年11月初旬にやぶさめアリーナで開かれる「チェンソーアート文化祭」です(出典:古殿町公式サイト)。地元の古殿杉の丸太を、世界チャンピオンの称号を持つ職人や地元クラブがチェンソーで彫り上げる迫力のショーです。

冬は、三株山頂富士見台が静かな見どころに変わります。空気が澄む11月〜2月の快晴時には、遠く富士山を望めることも。イベントではありませんが、澄み切った山頂からの眺めは、この季節ならではのごほうびです。

古殿町のエリア別の顔

古殿町は、かつての宮本村・竹貫村という二つの村が1955年に合併してできた町で、今も大字ごとに違った表情を持っています(出典:古殿町公式サイト)。旅の視点で見ると、大きく「中心の竹貫・松川」「玄関口の田口」「山と桜の大久田・山上」の三つに分けると分かりやすいですよ。

竹貫・松川エリア──町の中心と伝統の核

役場や学校が集まり、古殿八幡神社もこのあたりに鎮座する町の中心です。竹貫には地酒の豊国酒造や味噌のマルマン醸造といった蔵が息づき、松川側には鎌倉岳がそびえます。流鏑馬と食と山が徒歩圏に凝縮したエリアで、この町を初めて訪れるなら、まずここを起点にするのがおすすめです。

田口エリア──国道349号沿いの玄関口

道の駅ふるどのが立つ、町の入口にあたるエリアです。磐城石川方面から車で入るとまずここに着き、山菜やそばで旅の英気を養えます。のどかな田園と鮫川の流れが広がり、ドライブの休憩がてら地元の空気に触れたい人にぴったり。買い物と食事をまとめて済ませられる便利さも魅力です。

大久田・山上エリア──山と桜の原風景

越代のサクラや三株山・三株高原を擁する、町のいちばん奥まった山あいのエリアです。標高が高く、桜の開花も紅葉も里より遅れてやってきます。人工林のスギが山頂近くまで続く景色は、まさに「森の町」の核心。静けさのなかで巨木や星空、富士山の眺望に浸りたい人に向いた、旅の締めくくりにふさわしい一帯です。

古殿町の気候・季節の暮らし

古殿町は阿武隈高地の標高300〜500mに広がる町で、気候は内陸性の色合いが濃くなります(出典:古殿町公式サイト)。平地より一段標高が高いぶん、夏は比較的しのぎやすく、冬はしっかり冷え込みます。昼と夜の寒暖差が大きいのも特徴で、この差が果樹やそばのおいしさを支えていると考えられます。

夏──標高がくれる涼しさ

夏は日中こそ暑くなりますが、朝晩は空気がひんやりと落ち着きます。三株高原の無料キャンプ場が避暑地として親しまれているのも、この涼しさあってこそなんですよ。窓を開けて眠れる夜が多いのは、山あいの町ならではの贅沢です。

冬──冷え込みと雪への備え

冬は放射冷却で朝の気温がぐっと下がり、霜や薄氷が当たり前の景色になります。会津のような豪雪地帯ではありませんが、標高が高いぶん積雪や路面凍結はあるので、冬タイヤは欠かせません。澄み切った寒空の日には、三株山頂から遠く富士山が見えることもあります。

春・秋──寒暖差が彩る季節

春は里より遅れて桜が咲き、越代のサクラは連休ごろまで楽しめます。秋は寒暖差で紅葉が鮮やかに色づき、強滝や鎌倉岳の遊歩道が見頃を迎えます。暮らしのなかで四季の移ろいをはっきり感じられるのが、この町の時間の流れ方です。

古殿町の移住・暮らし情報

人口約4,000人の古殿町での暮らしは、車を前提に、森と川に囲まれてのんびり過ごすスタイルになります。農業や林業に関心のある人、自然のなかで子育てしたい家族に向いた町です。ここでは通勤から医療まで、住む視点で具体的に見ていきましょう。

通勤・通学

鉄道が通らないため、通勤は車が基本です。町内の役場・こども園・小中学校のほか、車で20分ほどの石川町や、1時間前後のいわき市・郡山方面へ通う人もいます。山あいを走る通勤路は信号が少なく、渋滞とは無縁の道のりですよ。

住宅環境

賃貸物件はもともと数が少なく、相場として示せるだけのまとまったデータは限られます。移住では空き家の活用や持ち家が中心になりますので、まずは町の産業振興課に相談するのが近道です(出典:福島県移住ポータルサイト「ふくしまぐらし」)。町産材を使った住宅建築への補助など、地元らしい支援もあります。

買い物環境

食料品や日用品は町内で揃い、国道349号沿いの道の駅ふるどのや松川直売所では、新鮮な地元野菜や山菜が手に入ります。まとまった買い物や映画などのレジャーは、車で1時間ほどのいわき市や郡山市へ出るのが現実的です。

子育て・教育

0〜5歳は「古殿町立ふるどのこども園」(定員200名)が受け皿で、施設内の手作り給食など食育にも力を入れています(出典:古殿町公式サイト)。小学校・中学校は町内に1校ずつで、こども園から中学まで顔なじみのまま育つ、目の届きやすい環境なんですよ。

医療環境

日常のかかりつけには町内の診療所や、松川地区の健康管理センターを利用します。入院や専門的な治療が必要なときは、車で1時間ほどのいわき市や郡山市の病院に頼るのが一般的です。急ぎのときの距離感は、移住前に一度確かめておくと安心です。

エリア別の暮らし視点

役場や学校、蔵が集まる竹貫・松川エリアは、生活導線が短くいちばん暮らしやすい一帯です。田口エリアは道の駅があり買い物と車移動に便利。大久田・山上エリアは山と桜に包まれた静けさが魅力で、自然との距離を最優先したい人に向いています。

古殿町へのアクセス

古殿町は鉄道が通らないため、車でのアクセスが基本になります。高速道路のインターや福島空港からの距離感を押さえておくと、旅の計画が立てやすいですよ。主要ルートを交通手段ごとに見ていきましょう。

車でのアクセス

あぶくま高原道路の玉川ICから約24km、東北・磐越自動車道の須賀川ICからは約37kmです(出典:古殿町公式サイト)。車での所要時間は石川町から約20分、須賀川・白河から約60分、いわき湯本方面からは御斉所街道経由で約40分が目安です。

鉄道+バスでのアクセス

鉄道を使う場合は、東北新幹線で郡山へ、そこから水郡線に乗り換えて最寄りの磐城石川駅(石川町)へ向かいます。駅からは福島交通バスが町内各地を結んでいます(出典:古殿町公式サイト)。ただしバスは本数が限られるので、時刻の確認は早めにしておくのがおすすめです。

飛行機でのアクセス

意外な近さなのが福島空港で、町から車で約30分(約24km)の距離です(出典:古殿町公式サイト)。空港からの公共交通は限られるため、レンタカーを借りてそのまま町入りするのが現実的です。関西方面などから訪れるなら、空港ルートが便利ですよ。

町内移動の現実的アドバイス

町は東西に細長く、観光スポットも山あいに点在しているため、町内はマイカーかレンタカーが前提と考えてください。バス頼みだと行動範囲が狭まるので、桜や流鏑馬、三株山を組み合わせて回るなら、車での移動計画を先に立てておくと一日を無駄なく使えます。


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【地元住民に直撃!】古殿町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

小さな子どもたちを預かる仕事をしています。この町で生まれ育って、今も毎日子どもたちと過ごしているんですけど、園の窓から山の緑が見える環境って、なかなかないと思うんですよ。

季節の移ろいを子どもと一緒に感じられるのが、この仕事の何よりの贅沢だなと思っています。

Q2.古殿町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは秋の古殿八幡神社ですね。流鏑馬の日は町中が熱気に包まれて、馬が駆け抜ける蹄の音と歓声で空気がびりびり震えるんです。あれは一度見てほしい。

あとは地元の人がよく行くのが三株山の頂上。展望台から太平洋まで見えて、冬の澄んだ日には富士山まで望めます。風の音だけの静けさに包まれる、特別な場所です。

Q3.古殿町でお土産を買うとしたらなんですか?

オーソドックスなところだと、やっぱり地酒とお味噌ですね。この町の蔵のお酒はすっきりしていて評判がいいので、お酒好きな方には間違いなく喜ばれます。

地元の人間としておすすめしたいのは、こんにゃくと山菜です。道の駅に並ぶ山の恵みは、素朴だけど滋味深くて、食べると古殿の土の味がするなって思うんですよ。

Q4.外から人が来たときに、古殿町でまず連れていく店はどこですか?

国道沿いにある道の駅の食堂に連れていくことが多いです。打ち立てのお蕎麦に、揚げたての山菜の天ぷらが山盛りで、あの油と出汁の匂いがもう古殿の味なんです。

観光地みたいな派手さはないんですけど、地元の野菜や加工品も一緒に買えて、この町らしさが一皿に詰まっている場所だと思います。

Q5.古殿町はどんな気質だと思いますか?

派手さはないけど、芯が強くて粘り強い人が多いですね。800年続く神事を絶やさずに守ってきた町なので、地道に続けることへの誇りみたいなものが根っこにあるんだと思います。

よそから来た人にも、最初は少し照れくさそうにしながら、気づけば自然に世話を焼いてくれる。そういう不器用な温かさのある町です。

Q6.昔に比べて、古殿町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直に言うと、子どもの数はずいぶん減りました。園で働いていると、その現実は毎日肌で感じます。町の静けさが増したなというのは、寂しいけれど本当のところです。

それでも、チェンソーアートみたいに町の外の人と一緒に盛り上げる催しも育ってきていて、小さいなりに前を向こうとする力は、昔より強くなった気もするんですよ。

Q7.古殿町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

大きな施設がどんどんできる町ではないので、今あるものを大事に続けていくことに期待しています。流鏑馬や桜のお祭りが、これからも変わらず続いてほしいですね。

あと、若い世代が集まって話せる場所がもっと増えたらいいなと思います。子どもたちが大きくなっても、この町に帰ってきたいと思える町であってほしいんです。

古殿町の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

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