福島市(ふくしまし)は、福島県中通りの最北部・福島盆地に位置する県庁所在地です。人口約26万7千人で、中核市に指定されています。東京から北へ約260km、東北新幹線で約1時間半の距離にあります。
福島市の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:
- ✅ 花見山──写真家・秋山庄太郎が「福島に桃源郷あり」と讃えた花の名所
- ✅ くだもの王国──桃の生産で全国有数、あかつきや萱場梨の産地
- ✅ 浄土平・吾妻小富士──標高1,600mの活火山景観「磐梯吾妻スカイライン」の中心地
- ✅ 日本一の大わらじ──長さ12mのわらじを担ぐ「福島わらじまつり」
- ✅ 古関裕而のふるさと──「栄冠は君に輝く」を生んだ作曲家の生誕地
「花や果物を目当てに旅したい人」「火山や温泉が好きな人」「ゆったりした地方都市への移住を考えている人」に向いた町です。この記事では、観光・特産・歴史から文化・風習、暮らしの空気まで、序盤・中盤・終盤に分けて地元目線で紹介します。
| 人口 | 266,986 人 ※2026年6月1日時点(推計人口) |
|---|---|
| 面積 | 767.72 km² |
| 人口密度 | 348 人/km² |
地理的には、北は桑折町・国見町、東から北東は伊達市、南東は川俣町・飯舘村、南は二本松市・大玉村と接しています。さらに西の奥羽山脈をはさんで山形県の米沢市・高畠町、宮城県の白石市・七ヶ宿町とも境を接する、三県にまたがる交通の結節点です。
市街地は西の吾妻連峰と東の阿武隈高地に挟まれた盆地にあり、扇状地には果樹園が広がります。鉄道は福島駅で東北新幹線と山形新幹線が分岐し、高速道路も東北自動車道と東北中央自動車道が交わります。火山・温泉・果樹・祭り・音楽と、この一つの盆地に「日本一」や「全国有数」が詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。
福島市の推しポイント

春は花見山の桃源郷、夏から秋は桃・梨・ぶどう・りんごと続くくだもの狩り、そして西の山には天空の火山景観・浄土平が広がります。夏の夜には日本一の大わらじが市街地を練り歩き、駅では朝ドラ「エール」でおなじみの古関メロディーが流れます。ここからは、この町を代表する5つの顔を少し掘り下げて紹介していきますね。
推しポイント1:花見山──「福島に桃源郷あり」の花の名所
福島市渡利地区にある花見山は、花木農家の阿部家が私有地を一般開放している花の名所です。ウメ、トウカイザクラ、ソメイヨシノ、レンギョウ、ボケ、ハナモモなど約70種類の花々が春に一斉に咲き競い、山全体が淡いピンクに染まります(出典:花見山特設サイト(福島市観光コンベンション協会))。写真家の故・秋山庄太郎がこの景色を「福島に桃源郷あり」と讃え、全国に広まりました。山頂からは花越しに吾妻連峰と福島市街を一望できます。
推しポイント2:くだもの王国──桃の全国有数の産地
福島市は「くだものの宝石箱」を名乗るほどのフルーツの町で、福島県は桃の収穫量で全国第2位を誇ります(出典:福島市公式ホームページ)。市西部の吾妻連峰の麓には「フルーツライン」「ピーチライン」と呼ばれる道が走り、観光果樹園がずらりと並びます。6月のさくらんぼに始まり、桃、梨、ぶどう、りんごと、半年近くくだもの狩りが楽しめるんですよ。
推しポイント3:浄土平と吾妻小富士──天空の火山景観
市西部の福島市と猪苗代町を結ぶ山岳道路「磐梯吾妻スカイライン」の中間にあるのが、標高約1,600mの浄土平です。磐梯朝日国立公園に含まれ、噴気を上げる一切経山や、火口を一周できる吾妻小富士(標高1,707m)に囲まれています(出典:浄土平ビジターセンター)。荒々しい火山地帯は「日本のアリゾナ」とも呼ばれ、駐車場から15分ほどで吾妻小富士の火口壁に立てます。
推しポイント4:日本一の大わらじとわらじまつり
信夫山の羽黒神社に奉納される長さ12mの大わらじは「日本一」と称され、健脚を願う信仰に由来します。その伝統を受け継ぐ夏の「福島わらじまつり」では、この大わらじが市街地を練り歩きます。2026年は8月7日(金)〜9日(日)に開催され、7・8日が本まつり、9日が羽黒神社への奉納です(出典:福島わらじまつり公式サイト)。
推しポイント5:古関裕而のふるさと──「エール」の舞台
福島市は、昭和を代表する作曲家・古関裕而の生誕地で、市の名誉市民第1号です。「栄冠は君に輝く」「オリンピック・マーチ」「六甲おろし」など数々の名曲を残しました。市制80周年を記念して1988年に開館した古関裕而記念館では、その業績や直筆資料を見ることができます(出典:福島市古関裕而記念館)。2020年の連続テレビ小説「エール」は、古関をモデルにした物語でした。
福島市の歴史

福島市の歴史は、古代の駅家が置かれた「岑越(みねこし)」の地に始まります。中世には城が築かれて政治の中心が「杉妻(すぎのめ)」へ移り、安土桃山時代に縁起の良い「福島」と改められました。近代には養蚕・生糸の集散地として栄え、東北で最初の日本銀行支店が置かれるなど、経済都市としての基盤が築かれていきます。
古代〜中世──岑越から杉妻、そして福島城へ
奈良時代には東山道の駅家が置かれ、この地域は「岑越」と呼ばれていました。現在の信夫山も、かつては岑越山と呼ばれていたと記されています。その後、大仏城(杉目城)や大森城が築かれ、政治の中心が杉妻へと移りました。1592年(文禄元年)、蒲生氏郷の家臣・木村吉清が杉目城を「福島城」と改称したのが、現在の地名につながる転機となりました。
近世〜近代──城下町と養蚕・生糸の集散地
江戸時代の福島は、本多家や堀田家、板倉家が治める城下町として町並みを整えました。奥州街道沿いの7町(福島本通り7町)が町の骨格をなし、その多くは現在も福島市都心部の中核となっています。明治以降は蚕種・生糸・織物の集散地として発展し、1899年(明治32年)には東北地方で初となる日本銀行の店舗が開設されました。1907年(明治40年)に市制を施行し、福島市が誕生しています。
現代──県都としての歩み
1876年(明治9年)に旧福島県・磐前県・若松県が合併して現在の福島県が成立し、県庁は福島町に置かれました。以後、福島市は行政・金融機関が集まる県都として歩みます。1982年には東北新幹線、1992年には山形新幹線が福島駅で分岐し、交通の要所となりました。2011年の東日本大震災では市内で最大震度6弱を観測しましたが、くだものや観光を軸に町は歩みを続けています。
福島市の文化・風習

盆地に暮らす福島市の人々の生活は、四季のくだものと、年間を通じて続くお祭りとともにあります。言葉はやわらかく、人の距離感も温かい。ここでは、方言・お祭り・季節の暮らしから、この町に住んだときの空気感を紹介していきますね。
方言と話し方の特徴
福島市の言葉は東北方言の一種で、濁る音が多く、語尾がやわらかいのが特徴です。旅行者がまず戸惑うのが、だから(そうだよね・分かる、という同意や共感)の使い方だと言われます。ほかにも語尾の〜だべ(〜だよね)、〜だべした(〜でしょう)、返事のんだ(そうだ・うん)、あんがとない(ありがとう)などがよく登場します。慣れると、この語尾のやわらかさがとても心地よく感じられますよ。
祭りとともに巡る一年
福島市の一年はお祭りで彩られます。2月には400年以上の伝統を持つ「信夫三山暁まいり」で、健脚を願う日本一の大わらじが羽黒神社へ奉納されます。夏には「福島わらじまつり」でその大わらじが市街地を巡り、10月上旬には日本三大喧嘩祭りのひとつ「飯坂けんか祭り」が飯坂温泉で開かれます。神輿をぶつけ合う勇壮な祭りで、温泉街が熱気に包まれるんですよ。
盆地の四季と人の気質
福島市は夏と冬の寒暖差が激しい盆地の内陸性気候で、夏はフェーン現象で猛暑日を記録することもあれば、冬は吾妻おろしの季節風が吹き込みます。同じ市内でも標高差が大きく、花見は低地から高地まで1か月以上楽しめるほど。くだもの畑の手入れとともに季節が巡る暮らしのなかで、人々はおおらかで人懐っこい気質を育んできました。
福島市の特産品・食

「くだもの王国」の名にふさわしく、福島市の食卓は季節の果物で豊かです。そこに、戦後生まれのご当地グルメや温泉地の名物が加わります。ここでは、桃・梨・円盤餃子・ラヂウム玉子を紹介していきますね。
特産品1:桃(あかつき)
福島市を代表するのが桃で、福島県は桃の収穫量で全国第2位を誇ります(出典:福島市公式ホームページ)。主力品種は福島県で名づけられた「あかつき」で、袋をかけない無袋栽培で太陽をたっぷり浴びるため、糖度が高く濃厚な味わいです。旬は7月中旬から9月ごろ。冷やしてかじると、あふれる果汁とねっとりした果肉の甘さに驚きます。フルーツラインの直売所でもぎたてを買うのが一番のぜいたくですよ。
特産品2:梨(萱場梨)
水はけのよい市西部の扇状地では梨づくりも盛んで、明治以来100年以上の歴史を持つ「萱場梨(かやばなし)」の産地として知られます。8月下旬から甘くて果汁たっぷりの「幸水」が始まり、9月中旬の「豊水」、上品な味わいの「二十世紀」へと続きます。シャリッとした歯ざわりと、口いっぱいに広がるみずみずしさは、秋の福島ならではの味覚です。
特産品3:円盤餃子
福島市のソウルフードといえば「円盤餃子」。戦後、満州から引き揚げてきた人々が伝えた餃子が始まりとされ、フライパンに円形にぎっしり並べて焼き、皿にひっくり返して出す豪快なスタイルが特徴です。発祥の店は1953年(昭和28年)創業の「満腹」で、この食文化は文化庁の「100年フード」にも認定されています(出典:福島市観光ノート(福島市観光コンベンション協会))。野菜たっぷりで軽やか、皮はモチモチ。気づけば一皿ぺろりといけちゃいます。
特産品4:ラヂウム玉子
飯坂温泉の名物が「ラヂウム玉子」です。温泉の熱でじっくり作る温泉卵で、白身がとろりと半熟、黄身がほどよく固まった独特の食感が楽しめます。日本国内で初めてこの地でラジウムが確認されたことにちなむ名前ですが、卵そのものにラジウム成分は含まれていません。湯上がりに一つ、つるりといただくのが飯坂流の楽しみ方ですよ。
現地に行くのはなかなか難しい方もいますよね。でもふるさと納税なら、実質2,000円の自己負担で全国の特産品が返礼品として届きます。
会社員ならワンストップ特例で確定申告も不要です。
返礼品は数万点あるので、迷ったらAmazonの【今みんなが選んでいる人気返礼品ランキング】から見るのが失敗しないコツですよ。
楽天ユーザーの方は【返礼品ランキング総合TOP100】でチェックしてみてくださいね。
福島市の観光スポット

福島市の見どころは、大きく「西の山」と「里の花・果物」と「温泉・文化」に分かれます。西へ登れば標高1,600mの火山景観、里に下りれば花見山やフルーツライン、そして市街地には温泉と音楽の名所が待っています。まずはこの町でぜひ押さえたいスポットを、カテゴリごとに紹介していきますね。
火山と絶景を楽しむスポット
- 浄土平・吾妻小富士 – 磐梯朝日国立公園に含まれる標高約1,600mの火山地帯です。浄土平ビジターセンターから15分ほど階段を登ると、吾妻小富士(標高1,707m)の火口壁に立てます(出典:浄土平ビジターセンター)。火口を一周する「お鉢巡り」は約1時間。眼下に広がる大きな火口と、荒々しい山肌の景色に息をのみます。
- 磐梯吾妻スカイライン – 福島市と猪苗代町を結ぶ全長約29kmの山岳観光道路で、浄土平を通り抜けます。冬期は通行止めとなり、例年は11月中旬から翌4月下旬まで閉鎖されます(出典:福島県ホームページ)。「日本のアリゾナ」とも呼ばれる荒野を貫くドライブは爽快そのものですよ。
- つばくろ谷(不動沢橋) – スカイライン沿いの絶景スポットで、谷底までの高さは約80m。橋越しに福島盆地を見渡せます。新緑や紅葉の季節は、思わず車を停めたくなる眺めが広がります。
- 福島市浄土平天文台 – 浄土平にある公開天文台です。標高が高く空気が澄んでいるため、夏の星空観察イベントも開かれます。昼は火山、夜は満天の星と、一日で二つの顔を楽しめる場所なんですよ。
花と果物を楽しむスポット
- 花見山公園 – 花木農家の私有地が開放された花の名所で、春にウメ・トウカイザクラ・ソメイヨシノ・ハナモモなど約70種類の花々が一斉に咲きます(出典:花見山特設サイト(福島市観光コンベンション協会))。写真家の故・秋山庄太郎が「福島に桃源郷あり」と讃えた景色で、山頂からは花越しに吾妻連峰を望めます。
- フルーツライン – 市西部の吾妻連峰の麓を走る県道の愛称で、沿道に観光果樹園や直売所が並びます。6月のさくらんぼに始まり、桃、梨、ぶどう、りんごと、半年近くくだもの狩りが楽しめます。もぎたての桃をその場でほおばる贅沢は、産地ならではです。
温泉と文化にふれるスポット
- 飯坂温泉(鯖湖湯) – 市北部の古湯・飯坂温泉のシンボル的な共同浴場です。松尾芭蕉も立ち寄ったと伝わる飯坂で最も古い湯で、入浴料は大人400円、小人200円です(出典:飯坂温泉 共同浴場(福島市観光開発))。ヒバの香りに包まれた熱めの湯で、旅の疲れがほどけていきます。
- 高湯温泉 – 吾妻の山あいにある、全国有数の高濃度硫黄泉で知られる温泉地です。乳白色のにごり湯が特徴で、山の空気とともに浸かる露天風呂は格別。スカイラインの入り口にあたるため、山ドライブの前後に立ち寄りやすい場所です。
- 土湯温泉 – こけし発祥地のひとつとして知られる温泉街です。街を歩くとこけしのモチーフに出会え、伝統工芸の工房も残ります。静かな山あいで、湯治情緒をゆっくり味わいたい人に向いています。
- 信夫山 – 市街地のすぐそばにそびえる、盆地を見渡せる里山です。羽黒神社があり、日本一の大わらじが奉納される山でもあります。散策路が整い、市民の憩いの場になっています。
- 福島市古関裕而記念館 – 「栄冠は君に輝く」などを生んだ作曲家・古関裕而の記念館です。開館時間は9:00〜17:00(入館は16:30まで)、入館料は一般300円、小・中学生100円です(出典:福島市ホームページ)。代表曲を自由に聴けるコーナーもあり、古関メロディーにひたれます。
- 福島競馬場 – 東北で唯一のJRA(日本中央競馬会)の競馬場です(出典:JRA福島競馬場)。開催日には場内がにぎわい、家族連れも楽しめる催しが開かれます。競馬の街としての福島市のもう一つの顔です。
福島市の観光ルート

福島市は、里の花や果物と、西の火山・温泉を一日でつなげるのが醍醐味です。春なら花見山から山へ、夏から秋なら果物狩りから絶景ドライブへ。ここでは町なか完結の半日コースから、隣町まで足を延ばす広域コースまで紹介しますね。
【車・1日】花と火山の絶景ルート(春〜秋)
9:00 福島駅 → 9:15 花見山(車15分)→ 11:00 フルーツライン → 13:30 浄土平(車1時間)→ 16:00 高湯温泉 → 17:30 福島駅
①花見山公園(90分)→ 朝いちばんの澄んだ空気のなか、花と吾妻連峰のコントラストを楽しみます。混雑を避けるなら午前が狙い目です。
②フルーツライン(120分)→ 直売所で果物狩りと昼食を。桃や梨をその場で味わえば、産地の甘さに驚きます。
③浄土平・吾妻小富士(120分)→ 磐梯吾妻スカイラインを登り、吾妻小富士のお鉢巡りへ。火山地帯の大パノラマは午後の光でくっきり見えます。
④高湯温泉(60分)→ 山を下りたら硫黄泉でしめくくり。乳白色の湯が一日の疲れを流してくれます。※スカイラインは冬期通行止めのため、この山越えルートは春〜秋向けです。
【車・半日】温泉と音楽・信夫山ルート(通年)
9:00 福島駅 → 9:10 信夫山 → 10:30 古関裕而記念館 → 11:30 飯坂温泉(車20分)→ 13:00 飯坂温泉駅
①信夫山(60分)→ 市街地を見下ろす里山を軽く散策。羽黒神社に参れば、日本一の大わらじの信仰にふれられます。
②古関裕而記念館(50分)→ 名曲を聴きながら、福島が生んだ作曲家の足跡をたどります。雨の日でも楽しめる屋内スポットです。
③飯坂温泉(鯖湖湯)(60分)→ 古湯の共同浴場で熱めの湯を体験。湯上がりに名物のラヂウム玉子をつるりといただくのが飯坂流です。
④飯坂温泉街(散策)→ 電車で福島駅から約20分。温泉情緒あふれる街並みを歩けば、旅の締めくくりにぴったりです。
【車・1日】広域ルート:福島〜土湯〜猪苗代(春〜秋)
9:00 福島駅 → 9:40 土湯温泉 → 11:00 浄土平(車1時間)→ 13:00 猪苗代方面 → 磐梯山・猪苗代湖 → 17:00 福島駅
①土湯温泉(60分)→ こけしの里で朝の温泉街を散策。工房でこけし作りを見学できることもあります。
②浄土平(90分)→ 磐梯吾妻スカイラインの絶景を抜けて火山地帯へ。噴気を上げる一切経山を間近に感じます。
③猪苗代湖・磐梯山(滞在)→ スカイラインは猪苗代町へ抜けられます。福島市の火山景観から、雄大な湖と山の景色へと表情が変わります。
④帰路 → 猪苗代から福島市街へ戻ります。山と湖、二つの国立公園エリアを一日で巡る贅沢なコースです。
ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。
【エアトリ
】でレンタカーをまとめて比較する
そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。
【じゃらんnet
】でこのエリアの宿を探す
福島市の年間イベント

福島市の一年は、春の花と夏の花火・祭り、秋のけんか祭り、そして冬の暁まいりで彩られます。とくに夏から秋にかけては大きなイベントが続き、町全体が熱気に包まれます。季節ごとに、ぜひ訪れてほしい行事を紹介していきますね。
春:花見山と桃源郷の季節
春いちばんの主役は花見山です。例年3月下旬から4月中旬にかけて花々が見頃を迎え、開花シーズンには福島駅から臨時バスも運行されます(出典:花見山特設サイト(福島市観光コンベンション協会))。山全体が淡いピンクに染まる光景は圧巻で、まさに桃源郷そのもの。晴れた日には吾妻小富士に「雪うさぎ」の雪型も現れます。
夏:花火と日本一の大わらじ
夏はイベントが目白押しです。まず7月最終土曜には「ふくしま花火大会」が信夫ケ丘緑地で開かれ、2026年は7月25日に第48回を迎えます(出典:福島市観光ノート(福島市観光コンベンション協会))。水辺に響く大玉花火は迫力満点ですよ。
8月上旬には「福島わらじまつり」が開催されます。2026年は8月7日〜9日で、7・8日が本まつり、9日が信夫山への大わらじ奉納です(出典:福島わらじまつり公式サイト)。長さ12mの大わらじが市街地を練り歩く姿は、一度見たら忘れられません。
お盆の頃には「福島とうろう流し花火大会」が例年8月17日に行われます(出典:福島市観光ノート)。灯籠の灯りと花火が川面を照らす、福島の夏の風物詩です。
秋:温泉街を揺らすけんか祭り
秋の主役は飯坂温泉の「飯坂けんか祭り(八幡神社例大祭)」で、例年10月上旬の3日間にわたって開かれます(出典:福島市観光ノート)。日本三大けんか祭りのひとつで、6台の太鼓屋台が激しくぶつかり合う宮入りは大迫力。太鼓の音が途切れることなく響く、熱い男たちの祭りです。同じ10月には福島稲荷神社の例大祭も市街地でにぎわいます。
冬:日本一の大わらじを奉納する暁まいり
冬の伝統行事が「信夫三山暁まいり」で、例年2月に信夫山の羽黒神社へ日本一の大わらじが奉納されます(出典:福島わらじまつり公式サイト)。400年以上続く行事で、健脚や無病息災を願う人々でにぎわいます。夏のわらじまつりの原点となった行事で、雪の残る参道を大わらじが進む姿には荘厳さがあります。
福島市のエリア別の顔

福島市は、県都としての市街地、北の温泉郷、西の山岳・果樹地帯、南の花の里と、方向によって表情がまるで違います。旅の目的に合わせてエリアを選ぶと、この町の奥行きが見えてきます。ここでは主要なエリアを、訪れる視点から紹介していきますね。
中心市街地エリア──県都の顔と音楽の街
福島駅を中心とした市街地は、県庁や金融機関が集まる行政都市の顔を持ちます。奥州街道沿いのレンガ通りには古い商都のなごりが残り、駅では発着音に古関メロディーが流れます。古関裕而記念館や県立美術館も市街地圏内。街歩きとカルチャーを楽しみたい人におすすめのエリアです。
飯坂温泉エリア(北部)──古湯とけんか祭りの里
市北部の飯坂温泉は、松尾芭蕉ゆかりの古湯として知られる温泉郷です。共同浴場が点在する温泉街は、そぞろ歩きが似合います。秋には勇壮な飯坂けんか祭りで町全体が熱気に包まれます。湯めぐりと祭りの熱を味わいたいときに訪れたいエリアです。
吾妻・スカイラインエリア(西部の山)──火山と温泉の絶景
市西部の吾妻連峰一帯は、浄土平や吾妻小富士、高湯温泉・土湯温泉を擁する山のエリアです。磐梯吾妻スカイラインが貫き、火山景観と山の湯を同時に楽しめます。ドライブや軽登山、星空観察が目当ての人にぴったり。スカイラインが開く春から秋がベストシーズンです。
フルーツラインエリア(西部の里)──くだもの狩りの舞台
吾妻の麓に広がる扇状地は、観光果樹園が連なるくだものの一大産地です。フルーツラインやピーチラインを走れば、桃畑やりんご畑の景色が続きます。夏から秋の果物狩りシーズンに、家族連れで訪れるのが楽しいエリアです。
花見山・渡利エリア(南部)──春の桃源郷
阿武隈川の南側に位置する渡利地区は、花見山を擁する花木農家の里です。春には山も畑もいっせいに花で染まり、県内外から多くの人が訪れます。ふだんは静かな里山の風景が広がり、春先の花見を目的に訪れたいエリアです。
福島市の気候・季節の暮らし

福島市は、西の奥羽山脈と東の阿武隈高地に挟まれた盆地特有の内陸性気候です。年平均気温は13.4℃、年間降水量は約1,207mm、年間降雪量は122cmです(出典:気象庁)。夏と冬の寒暖差が大きいのが特徴で、同じ市内でも標高差によって気候がかなり変わります。実際に暮らすと、四季のメリハリをはっきり感じられる土地なんですよ。
夏──7月〜8月の暮らし
夏は盆地特有の蒸し暑さがあり、猛暑日は平年で年9日ほど、真夏日は年47日ほどにのぼります(出典:気象庁)。山からのフェーン現象で、日本一の暑さを記録することもあります。2023年8月には39.1℃を観測しました。エアコンは夏の必需品ですが、そのぶん桃をはじめとする果物が甘く実る季節でもあります。
秋──9月〜11月の暮らし
秋は朝晩がすっと涼しくなり、果樹地帯が梨・ぶどう・りんごの収穫でにぎわう季節です。飯坂けんか祭りをはじめ、祭りが続く時期でもあります。西の吾妻連峰や磐梯吾妻スカイラインの紅葉も見頃を迎え、山も里も色づきます。日中は過ごしやすく、散策や果物狩りに出かけたくなる気持ちのいい季節ですよ。
冬──12月〜2月の暮らし
冬は西高東低の気圧配置になると、米沢方面から雪雲が流れ込みます。市中心部の年間降雪量は122cmで、市街地では30cm積もれば大雪という程度ですが、北部や西部は雪が多く、大部分が豪雪地帯に指定されています(出典:気象庁)。中心部に住むなら雪はさほど深刻ではありませんが、山沿いに住む場合は雪かきと冬タイヤが欠かせません。
春──3月〜5月の暮らし
春は町全体が花で染まる、福島市がいちばん華やぐ季節です。花見山を筆頭に、桃やさくらの花が里を彩ります。標高差が大きいため、低地から高地まで1か月以上も花を追いかけられるのが盆地ならでは。吾妻小富士に現れる「雪うさぎ」の雪型は、農作業を始める合図として親しまれてきました。
福島市の移住・暮らし情報

福島市は、県庁や企業が集まる県都でありながら、車で少し走れば山も果樹園も広がる「都会と田舎のいいとこ取り」の町です。新幹線で東京へ約1時間半という距離感も魅力。ここでは、実際に暮らすとどうなのか、生活の視点から見ていきますね。
通勤・通学
福島市は県内有数の行政・金融都市で、市内の官公庁や企業に通う人が多い町です。福島駅を中心にJRや福島交通の鉄道・バスが通りますが、車通勤も一般的。福島県は車での通勤・通学が7割を超えるとされ、駅から離れた物件には駐車場が付くのが普通です(出典:SUUMO)。
住宅環境
家賃相場は都市部にくらべて手ごろです。福島市の賃貸マンション・アパートの平均家賃は、ワンルームや1Kでおよそ4.8万円前後、1LDKで約6.2万円、ファミリー向けの2LDKで約5.9万円が目安です(出典:LIFULL HOME’S)。駅周辺は利便性重視、郊外は駐車場付きの戸建てや広めの物件が見つけやすい傾向です。
買い物環境
福島駅周辺には商業施設が集まり、郊外にはロードサイド店やショッピングセンターが並びます。日常の買い物は車があればまず困りません。一方で、駅前の百貨店だった中合が閉店するなど中心市街地の変化も進んでいます。2026年には近隣の伊達市にイオンモール伊達が開業予定で、買い物の動線が変わりそうです。
子育て・教育
子育て環境の評価は高く、日本経済新聞社などが実施した「共働き子育てしやすい街ランキング」で、福島市は2023年・2024年と2年連続で東北地方第1位となりました(出典:福島市ホームページ)。子育てアプリ「えがお」や送迎・預かりのサポートも整っています。教育面では、国立の福島市の福島大学、公立の福島県立医科大学など高等教育機関もそろっています。
医療環境
福島市は中核市であり、保健所を持つ都市です。市内には福島県立医科大学附属病院をはじめとする総合病院があり、高度な医療にもアクセスできます(出典:福島市ホームページ)。県都として医療機関が集まっているため、いざというときの安心感は大きいと考えられます。
エリア別の暮らし視点
住む視点で見ると、福島駅周辺の中心市街地は利便性が高く、単身者や共働き世帯に向いています。北部の飯坂・笹谷方面は温泉が身近な住宅地。西部のフルーツラインや土湯・高湯方面は自然が濃く、車が前提ですが、のびのび暮らしたい人向けです。移住者向けには、市外からの転入者が公衆浴場の入浴料が一定期間無料になる制度などもあります(出典:福島市ホームページ)。
福島市へのアクセス

福島市は、東北新幹線と山形新幹線が分岐し、東北自動車道と東北中央自動車道が交わる交通の要所です。東京からも仙台からもアクセスしやすく、旅の拠点にしやすい町です。交通手段ごとに見ていきましょう。
車でのアクセス
車では、東北自動車道の福島西IC・福島飯坂ICが玄関口になります。仙台市方面からは東北自動車道で約1時間、東京方面からは約4時間が目安です。市内には東北中央自動車道も通り、米沢市など山形県側や浜通り方面へも抜けやすくなっています。フルーツラインや磐梯吾妻スカイラインなど、郊外の観光は車があると格段に動きやすいですよ。
鉄道+バスでのアクセス
東京駅から福島駅までは、東北新幹線で約1時間半です(出典:福島県移住ポータルサイト ふくしまぐらし)。普通車指定席の運賃は通常期でおよそ9,000円台が目安です。福島駅では山形新幹線「つばさ」も停車し、米沢市・山形方面へも乗り換えなしで向かえます。市内では福島交通の飯坂線やバスが地域の足を担っています。
飛行機でのアクセス
遠方から空路で向かう場合、最寄りは仙台空港です。仙台空港からは福島駅方面への直通高速バスが運行されており、鉄道乗り継ぎより手軽なことがあります。関西方面などからは、仙台空港を経由するルートが現実的だと考えられます。空港からそのまま高速バスに乗れば、乗り換えの手間が少なくて済みますよ。
町内移動の現実的アドバイス
市街地は鉄道・バスで動けますが、フルーツラインの果樹園や磐梯吾妻スカイライン、温泉郷など郊外のスポットは公共交通だけだと不便な場所も多いです。観光でしっかり回るならレンタカーが安心。花見山シーズンには福島駅から臨時バスも出るので、時期によって使い分けるのが賢い方法です。
交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。
【トラベリスト】
で航空券をまとめて比較する
【地元住民に直撃!】福島市の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。
西部の果樹地帯で観光果樹園をやっています。夏は桃、秋には梨やぶどう、りんごと、半年近くお客さんを迎える仕事です。もぎたてをその場で食べてもらえるのが、この土地ならではの喜びなんですよ。
朝畑に出ると、吾妻の山から下りてくる空気がひんやりしていて。この時間が一番好きです。福島市は本当に果物とともに一年が回っていく町だと感じています。
Q2.福島市に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
やっぱり花見山ですね。春になると山も畑もいっせいに花で染まって、まさに桃源郷。観光の方が多いですが、朝早い時間の、まだ人がまばらな花の匂いは格別なんですよ。
地元の者としては、市街地のすぐそばの信夫山もおすすめです。市民運動公園で体を動かした帰りに登ると、盆地がぐるりと見渡せて、ああ我が町だなと落ち着きます。
Q3.福島市でお土産を買うとしたらなんですか?
季節が合えば、迷わず桃です。福島市の桃は太陽をたっぷり浴びて濃厚な甘さで、贈ると本当に喜ばれます。秋なら梨やぶどう、りんごもいいですね。
果物の時期を外すなら、フライパンで焼く円盤餃子を持ち帰る人も多いです。あとは温泉地の温泉卵。地元の人間はこういう定番を、普段づかいでさらっと選びます。
Q4.外から人が来たときに、福島市でまず連れていく店はどこですか?
まずは円盤餃子のお店ですね。フライパンごと焼いた餃子を皿にひっくり返して出す、あの見た目でみんな盛り上がります。野菜たっぷりで軽いので、いくつでも入るんですよ。
あとは温泉街の、昔ながらの共同浴場へ。熱めの湯につかって、湯上がりに温泉卵をつるりと。飾らない福島市の日常を味わってもらいます。
Q5.福島市はどんな気質だと思いますか?
おおらかで、人懐っこい人が多いと思います。県都といっても気取ったところがなくて、畑仕事の合間に近所と立ち話をするような、素朴なあたたかさが残っています。
盆地で寒暖差が激しいぶん、辛抱強い一面もありますね。冬をじっと越えて、春の花と夏の果物を待つ。そういう暮らしが気質を作っているのかなと感じます。
Q6.昔に比べて、福島市の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
正直、駅前の中心市街地は少しさびしくなりました。長く親しんだ百貨店がなくなって、買い物の流れが郊外や近隣の市に移ってきたのは実感しています。
その一方で、朝ドラをきっかけに音楽の町として知られるようになったり、果物や温泉を目当てに来てくれる人は増えました。市長を中心に、町を盛り上げようという動きも続いています。
Q7.福島市のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
近隣の市に大きな商業施設ができる話があって、人の流れがどう変わるか、正直気になっています。便利になる反面、市街地はどうなるだろうと。
期待しているのは、やっぱり果物と観光をつなぐ取り組みです。市民センターでの催しや、水源にもなっている川沿いの憩いの場を活かして、福島市の観光がもっと元気になればと願っています。

