【福島県川俣町】ってどんなとこ?絹の里と川俣シャモの町【地元民のリアルな声あり】

福島県川俣町の川俣シャモまつり:福島県川俣町の名物地鶏「川俣シャモ」を味わえる人気のイベントで、焼き鳥などのグルメを堪能できます。

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川俣町(かわまたまち)は、福島県北部・中通りの阿武隈高地に位置する人口1万人あまりの町です。県庁所在地の福島市から車で約30分、絹織物と地鶏で知られています。

川俣町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 川俣シャモ──江戸の闘鶏文化から生まれた福島県ブランド認証の地鶏(国のGI登録品)
  • 「絹の里」一千年──平安時代に小手姫が伝えたと語られる養蚕・絹織物のまち
  • コスキン・エン・ハポン──1975年から続く日本最大の南米フォルクローレ音楽祭
  • 花塚山(918.5m)──富士山が見える「北限」と公式認定された山
  • 古関裕而ゆかりのまち──朝ドラ「エール」の主人公が青春を過ごした地

「歴史や文化に触れたい旅行者」「食べ歩きが好きな人」「ゆったりした暮らしの移住先を探している人」に向いた町です。本記事では、序盤で観光の推しポイント、中盤で歴史、終盤で文化・風習と特産品を、地元目線で紹介していきます。

人口10,456 人 ※2026年6月1日時点(推計人口)
面積127.70 km²
人口密度81.9 人/km²

(面積・行政情報の出典:川俣町公式サイト

川俣町は福島県の県北・中通り、阿武隈高地の北部に広がる町です。西で県庁所在地の福島市、北で伊達市、南で二本松市と接し、南東は浪江町、東は飯舘村へとつながります(出典:川俣町公式サイト)。

加えて、町の最南端にそびえる日山(天王山・標高1,057m)の山頂付近では、田村市葛尾村とも境を接しています。日山は二市二町一村がひとつの頂で出会う、めずらしい山なんですよ。

鉄道は通っていませんが、国道114号・349号・459号が町を貫き、浜通りと中通りを結ぶ交通の要衝でもあります。絹・地鶏・音楽と、小さな町にいくつもの「顔」が重なっています。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

川俣町の推しポイント

川俣町の見どころは、ひとつのテーマに収まりません。平安時代から続く「絹の里」としての歴史、江戸の闘鶏文化から育ったブランド地鶏、半世紀続く南米音楽の祭典、そして富士山を望む北限の山。この町を象徴する5つの顔を、順番に見ていきましょう。

推しポイント1:川俣シャモ──闘鶏文化から生まれたブランド地鶏

川俣シャモは、脂っぽくないのに深いコクがあり、噛むほどに旨みが広がる地鶏です。江戸時代、絹で財を成した旦那衆が娯楽にした「闘鶏」の鶏がルーツで、1983年に食用としての研究が始まりました。2022年3月には国の地理的表示(GI)保護制度に登録され、ブランドとして守られています(出典:地理的表示産品情報発信サイト)。

推しポイント2:「絹の里」の一千年──小手姫が伝えた養蚕のまち

川俣町は、平安の昔から養蚕と絹織物で栄えた「絹の里」です。崇峻天皇の妃・小手姫がこの地に養蚕と機織りを伝えたという伝説が残り、軽くて艶やかな「川俣羽二重」は近代日本の輸出を支えました。町なかには絹の文化を伝える施設もあり、まちの記憶がしっかり受け継がれています。

推しポイント3:コスキン・エン・ハポン──日本最大の南米音楽祭

毎年10月初旬、この小さな町に南米アンデスの音楽が響きます。1975年から続く「コスキン・エン・ハポン」は、国内最大のフォルクローレ(中南米民俗音楽)の祭典で、全国から愛好家や演奏家が集まります(出典:コスキン・エン・ハポン公式サイト)。2024年には本場アルゼンチンのコスキン市と姉妹都市提携を結び、交流はさらに深まっています。

推しポイント4:花塚山──富士山が見える北限の山

川俣町と飯舘村にまたがる花塚山(標高918.5m)は、なんと「富士山が見える北限の山」。地元の登山愛好家が7年がかりで撮影に挑み、2017年に日本地図センターから正式に認定されました。富士山までの距離は約308km、山頂手前の「富士見岩」がその撮影スポットです(出典:川俣町公式サイト)。

推しポイント5:古関裕而ゆかりのまち──朝ドラ「エール」の青春の地

2020年の連続テレビ小説「エール」の主人公モデル・古関裕而。福島市出身の彼が青春時代を過ごしたのが、じつは川俣町なんです。銀行員として川俣銀行(現・東邦銀行川俣支店)に勤め、「川俣町民の歌」なども残しました(出典:川俣町公式サイト)。

川俣町の歴史

川俣町の歴史は、大きく3つの時代で読み解けます。人々の営みが始まった古代から中世、絹織物で日本有数の産地に育った近世から近代、そして工業化と震災を経て今へと続く現代です。その一本の芯を貫くのが「絹」でした。

古代〜中世──小手保と河股城

この地では縄文時代早期の遺物が出土するなど、古くから人々が暮らしていました。12世紀には「小手保(おでのほ)」と呼ばれる一帯を鎌倉幕府の地頭が支配し、南北朝時代には河股城をめぐる攻防が繰り返されました。その後、16世紀には伊達氏の領地となります。

近世〜近代──絹で栄えた町

江戸時代に絹織物・繊維産業が発達し、川俣は「山あいの工業小都市」として名を高めました。1703年には川俣代官所が置かれています。明治から昭和初期にかけては羽二重の輸出で大いに栄え、いち早く銀行が進出するほどの「ハイカラ」な土地柄だったと記されています。

現代──合併・震災・復興

1955年、川俣町と周辺7村が合併し、現在の川俣町が生まれました。その後は絹に替わって自動車部品・電子部品の工場が立地します。2011年の福島第一原発事故では南東部の山木屋地区が避難指示区域となりましたが、2017年3月31日にすべての避難指示が解除されました(出典:福島県ふくしま復興情報ポータルサイト)。

川俣町の文化・風習

方言と話し方の特徴

川俣町で話されるのは、福島県中通りの「福島弁」。東北方言のなかでも南奥羽方言に属し、アクセントの起伏が少なく、語尾がやわらかく上がるのが特徴です。会話に耳を澄ませると、こんな言葉が聞こえてきますよ。

たとえば相づちのんだ(そうだ・そうそう)、共感を表すだから(そうだよね、の意味)。ほかにも〜だべ〜だべした(〜でしょう)や、お礼のありがとない(ありがとう)など、あたたかみのある言い回しが日常に息づいています。

コスキンと絹市──町ぐるみの祭り

川俣町の秋は、祭りの季節。10月にはアンデス音楽の「コスキン・エン・ハポン」で町じゅうに南米の調べが流れ、同じく10月には絹製品などが並ぶ「絹市」もにぎわいます。人口1万人あまりの町が、音楽と絹をきっかけに全国とつながっている──そんな空気が味わえます。

食卓と四季の暮らし

阿武隈高地の町だけあって、四季の寒暖差がはっきりしています。冬は冷え込みますが、その寒暖差がシャモや農産物のおいしさを育てます。ハレの日には川俣シャモの親子丼や鍋が食卓にのぼり、家族や近所で分け合う。都会とはひと味違う、里山ならではの距離の近さが残っています。

川俣町の特産品・食

特産品1:川俣シャモ

川俣町といえば、まずこれ。しっかりした歯ごたえと、噛むほどにあふれる旨みが魅力の地鶏です。通常のブロイラーの2倍以上、110日以上かけてじっくり平飼いで育てるからこそのおいしさなんですよ。焼き鳥、とろとろの親子丼、皮がパリッと香ばしい丸焼きと、食べ方はさまざま。福島県ブランド認証を受け、国のGI保護制度にも登録された折り紙付きの味です(出典:地理的表示産品情報発信サイト)。

毎年ゴールデンウィークには「川俣シャモまつり」が開かれ、名物「世界一長い川俣シャモの丸焼き」に挑戦します。2026年の第21回では、150羽・約90mというスケールに挑みました(出典:川俣町公式サイト)。会場の香ばしい匂いに、行列ができるのも納得です。

特産品2:川俣シルク(羽二重)

もうひとつの顔が、一千年の歴史をもつ絹。川俣で織られる「羽二重」は、軽くてなめらかで、光を含んだような艶やかさが自慢です。かつては海外にも輸出され、まちを潤しました。今も絹の文化に触れられる施設が町なかにあり、スカーフやネクタイといった上質な製品として受け継がれています。手に取るとその軽さに驚くはずです。

特産品3:トルコギキョウと高原の恵み

阿武隈高地の澄んだ空気と寒暖差は、花や農産物も育てます。近年は花き栽培に力が入り、華やかな「トルコギキョウ」は川俣を代表する農産物のひとつ。標高の高い周辺部では葉タバコや酪農も営まれ、米どころの中心部とあわせて、里山らしい多彩な恵みが食卓を彩ります。旬の直売所をのぞくのも、この町の楽しみ方です。


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川俣町の観光スポット

川俣町の楽しみ方は、大きく3つ。「絹の里」の文化に触れる、阿武隈の山を歩く、そして川俣シャモを味わう。序盤の推しポイントで紹介した絹・地鶏・花塚山を、ここではもう一歩踏み込んで、実際に訪ねる目線で見ていきましょう。どこも町の中心から車で30分圏内にまとまっているのが、この町のうれしいところなんですよ。

絹の里の文化に触れる

  • 道の駅かわまた(シルクピア) – 国道114号沿いの道の駅で、全体を「シルクピア」と呼びます。絹製品や川俣シャモを扱う「かわまた銘品館シルクピア」、織物展示館、体験施設、直売所などが集まっています(出典:川俣町公式サイト)。ドライブの休憩がてら、シャモメンチやシルクソフトをつまむのが定番の楽しみ方です。
  • からりこ館 – 1995年オープンの織物体験施設で、昔ながらの手織りや草木染めが体験できます。開館は午前9時から午後5時(最終入館16時30分)、毎週月曜休館、入館料は無料です(出典:川俣町公式サイト)。機織り機のカタン、コトンという音に包まれていると、絹のまちの時間の流れを肌で感じられますよ。
  • おりもの展示館 – 川俣の織物の歴史や伝統技術を紹介する施設で、道の駅かわまたの一角にあります。教科書でしか見たことのない「絹の里」の歩みを、実物とともにたどれます。手織り体験の前に立ち寄ると、体験の意味がぐっと深まります。

阿武隈の山と自然を歩く

  • 花塚山 – 標高918.5mの町の最高峰で、「富士山が見える北限の山」として2017年に日本地図センターから正式認定されました(出典:川俣町公式サイト)。山頂手前の「富士見岩」がその撮影スポット。空気の澄んだ冬の朝、条件がそろえば約308km先の富士山が姿を見せます。
  • 峠の森自然公園 – 花塚山の登山口にある、キャンプやバーベキューが楽しめる公園です。トイレや炊事場が新しくなり、そば打ち体験館も併設されています(出典:川俣町公式サイト)。木々に囲まれた野営気分と、打ちたてのそば。里山の一日をまるごと味わえます。
  • 花塚の里 – 花塚山の中腹に広がる公園で、大型すべり台やアスレチックがそろい、家族連れに人気です。花塚の里・峠の森・山頂を結ぶ「花塚山探勝路」の起点のひとつでもあります。子どもを遊ばせながら、大人はバードウォッチングや森林浴、と過ごし方を分けられるのが魅力なんですよ。

川俣シャモを味わう

  • 道の駅レストラン Shamoll(シャモール) – 川俣町農業振興公社が運営する川俣シャモ料理の専門店で、道の駅かわまたのからりこ館内にあります。親子丼や焼き鳥丼のほか、ステーキプレート、うどん、パスタ、ピザまで、どれも川俣シャモを使っています(出典:川俣町公式サイト)。噛むほどに旨みがあふれる地鶏を、まずは親子丼で味わってみてください。
  • 愛菜館ここら – 道の駅かわまたにある農産物直売所です。地元の野菜や花が手ごろな値段で並び、切り花を買うと切り口をていねいに包んでくれる、そんな温かさが残っています。旬の恵みをのぞくだけでも、この町の季節が伝わってきます。

川俣町の観光ルート

計算中…

川俣町は町の中心にスポットが集まっているので、半日でも1日でも組み立てやすいのが強みです。絹とシャモをじっくり味わう町なか完結型から、花塚山を歩く自然派、さらに隣町へ足を延ばす広域型まで、気分に合わせて選んでみてくださいね。

【車・半日】絹の里とシャモ食べ歩きルート

10:00 道の駅かわまた → 10:15 からりこ館(車すぐ・同一敷地) → 12:00 Shamoll → 13:00 愛菜館ここら → 13:40 中央公園(車10分)

道の駅かわまた・からりこ館(約90分)→ まずは絹の里の玄関口へ。手織りや草木染めを体験すると、絹のまちの歴史が指先から伝わってきます。午前中は光がやわらかく、写真もきれいに撮れます。

Shamoll(約60分)→ お昼は川俣シャモの親子丼で。とろりとした卵と弾力のある地鶏の相性は格別です。混み合う前の正午前後がねらい目ですよ。

愛菜館ここら(約20分)→ 食後は直売所で旬の野菜や花をチェック。おみやげ選びにちょうどいい立ち寄りスポットです。

中央公園(約40分)→ 締めは緑地でひと休み。春はソメイヨシノが咲き、のんびり散策するのに向いています。

【車・1日】花塚山と絹の里 満喫ルート

9:00 道の駅かわまた → 9:30 峠の森自然公園(車30分) → 10:00 花塚山ハイキング → 13:00 Shamoll(昼食) → 14:30 からりこ館

道の駅かわまた(約30分)→ 出発前に飲み物と軽食を調達。登山情報もここで確認できます。

峠の森自然公園・花塚山(約180分)→ 登山口から富士見岩を目指します。澄んだ空気の中を歩けば、山頂からは太平洋や吾妻・安達太良連峰が一望。冬の朝なら富士山との対面も。

Shamoll(約60分)→ 下山後は町へ戻り、遅めの昼にシャモステーキで疲れをねぎらいます。運動のあとの一皿は格別ですよね。

からりこ館(約60分)→ 午後は室内でゆったり手織り体験。一日の締めくくりに、絹の手ざわりを楽しんでください。

【車・1日】広域ルート:山木屋から阿武隈の里山へ

9:00 道の駅かわまた → 9:40 山木屋地区(車40分) → 11:30 飯舘村方面 → 14:00 浪江町方面(国道114号)

道の駅かわまた(約30分)→ 町の中心で準備を整え、南東の山木屋地区へ向かいます。

山木屋地区(約120分)→ 高原状のこの地区は、2017年に避難指示が解除され、復興拠点の商業施設も整いました。阿武隈高地らしい静かな風景が広がっています。

飯舘村方面(約90分)→ 東へ抜けると飯舘村。里山の集落や交流施設をめぐりながら、阿武隈の暮らしに触れられます。

浪江町方面(移動)→ 国道114号を南東に進めば、阿武隈高地を越えて太平洋側の浪江町へ。中通りと浜通りを一日でつなぐ、この町ならではのルートです。


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川俣町の年間イベント

川俣町の一年は、シャモと絹と音楽で彩られます。ゴールデンウィークのシャモまつりに始まり、秋には南米音楽の祭典と絹市が続きます。人口1万人あまりの町とは思えないほど、季節ごとに全国から人が集まるんですよ。順番に見ていきましょう。

春〜初夏:川俣シャモまつりと桜

まず訪れてほしいのが、ゴールデンウィークに開かれる「川俣シャモまつり」。例年5月上旬に川俣町中央公民館で開催され、名物「世界一長い川俣シャモの丸焼き」に挑みます(出典:川俣町公式サイト)。

炭火でじっくり焼かれる丸焼きの香ばしい匂いに誘われて、会場には長い行列ができます。焼き鳥、親子丼、シャモメンチと、地鶏づくしの一日。春の陽気の中で頬張るシャモは、最高のごちそうです。

同じころ、町なかの中央公園ではソメイヨシノが、山あいの秋山地区では樹齢500年以上とされる駒ザクラが見ごろを迎えます。まつりと花見をあわせて楽しめるのが、この季節ならではですね。

秋:コスキン・エン・ハポンと絹市

秋の主役は、なんといっても「コスキン・エン・ハポン」。例年10月初旬に3日間開かれる、日本最大の南米フォルクローレ音楽祭です(出典:コスキン・エン・ハポン公式サイト)。

全国から集まった愛好家やプロの奏者が、ケーナやチャランゴの音色を町じゅうに響かせます。中南米の衣装をまとったパレードも行われ、小さな町が三日間だけアンデスの空気に包まれるんですよ。

同じ10月には、絹製品などが並ぶ「絹市」も開かれます(出典:川俣町公式サイト)。音楽と絹、この町の二つの顔が同じ季節に重なる、いちばん賑やかな時期です。

通年:道の駅まつりとスポーツ行事

季節の大きな祭り以外にも、川俣町では一年を通してさまざまな催しが開かれます。道の駅かわまたでは近隣の道の駅を招いた交流祭が開かれ、特産品が並びます。

初夏には「川俣町ロードレース大会」も行われ、里山の風景の中を走る参加者でにぎわいます。旅の日程に合えば、こうした地元密着の行事に飛び込んでみるのも楽しいものですよ。

川俣町のエリア別の顔

川俣町は、1955年に1町7村が合併して生まれた町です。そのためエリアごとに表情が違い、旅する目線で歩くと発見がたくさんあります。絹の商店街が残る中心部、高原状の山木屋、登山口のある東部里山と、方向を変えるだけで景色ががらりと変わるんですよ。

中心市街地エリア──絹の商店街と道の駅

広瀬川沿いに広がる町の中心部は、絹織物で栄えた時代の名残が濃く残るエリアです。蔵やのこぎり屋根の建物が点在し、歩けば「ハイカラ」だった往時の空気が感じられます。

役場や道の駅かわまた、飲食店が集まるので、旅の拠点にするならここ。まちなか散策とグルメをセットで楽しみたい人に向いています。

山木屋エリア──南東の高原と復興のいま

町の南東に位置する山木屋地区は、標高の高い高原状のエリアです。原発事故で避難指示が出ていましたが、2017年3月にすべて解除されました(出典:福島県ふくしま復興情報ポータルサイト)。

復興拠点の商業施設も整い、静かな山あいの風景が広がります。国道114号で浜通りへ抜ける途中に立ち寄り、阿武隈高地のいまを感じたい人におすすめのエリアです。

東部里山エリア──花塚山と登山の玄関口

飯坂・小綱木など町の東部は、花塚山や峠の森自然公園をひかえた里山のエリアです。登山やキャンプ、そば打ちと、自然のなかで体を動かしたい旅にぴったり。

朝は登山口に向かう人の車が行き交い、夕方には鳥の声だけが残る。都会とは違う時間の流れを味わいたい人は、このエリアへ足を運んでみてくださいね。

川俣町の気候・季節の暮らし

川俣町は内陸の阿武隈高地に位置し、四季のメリハリがはっきりしています。近隣にある福島地方気象台の平年値では、年平均気温は13.4℃、年間降水量はおよそ1,200mmです(出典:気象庁)。

ただし川俣町は標高が高いぶん、福島市の中心部よりもいくらか冷涼で、冬の冷え込みや雪もやや強めに感じられます。都会の暮らしとはひと味違う、山あいの季節の移ろいを感じられる町なんですよ。

夏──7月〜8月の暮らし

もっとも暑い8月でも平均は25.5℃ほどで、真夏日になる日もあります(出典:気象庁)。

とはいえ高地なので、朝晩は風が涼しく、熱帯夜が続く都市部よりは過ごしやすいと考えられます。里山の緑が濃くなり、川のせせらぎが心地よい季節です。

秋──9月〜11月の暮らし

秋はこの町がいちばん華やぐ季節。10月にはコスキン・エン・ハポンと絹市が続き、町なかに音楽と人の熱気があふれます。

朝晩は冷え込みが増し、阿武隈の山々が色づきはじめます。日中と朝晩の寒暖差が、川俣シャモや農産物のおいしさを育てる時期でもあるんですよ。

冬──12月〜2月の暮らし

もっとも寒い1月は平均1.9℃、日最低は氷点下まで下がります。年間の降雪量はおよそ122cmで、日本海側の豪雪地帯ほどではありません(出典:気象庁)。

それでも山あいの朝は霜が降り、道路の凍結には注意が要ります。冬タイヤは必須で、暖房費もそれなりにかかると考えておくと安心です。

春──3月〜5月の暮らし

春は花の季節。町なかの中央公園ではソメイヨシノが、秋山地区では樹齢500年以上とされる駒ザクラが咲き、花塚山では山開きを迎えます。

ゴールデンウィークには川俣シャモまつりも開かれ、町全体が一気ににぎやかになります。冬の静けさから目覚める、いちばん心が浮き立つ時期ですよね。

川俣町の移住・暮らし情報

川俣町は「ちょうどいい田舎暮らし」を掲げ、移住・定住に力を入れている町です。福島市まで車で約30分、海へも山へも1時間以内という距離感が魅力。移住相談の窓口も整っているので、暮らしの現実を具体的に見ていきましょう。

通勤・通学

県庁所在地の福島市まで車で約30分と、通勤圏に入っています。町内には自動車部品や電子部品の工場もあり、地元で働く人も少なくありません。車があれば、生活の選択肢がぐっと広がるエリアです。

住宅環境

賃貸物件は数が限られますが、駐車場付きのアパートや一戸建てが中心で、都市部より家賃はおさえめと考えられます。川俣町では空き家等バンクや、公営住宅をリノベーションした移住・定住促進住宅なども用意されています(出典:かわまた暮らし)。

買い物環境

国道114号沿いには中規模のロードサイド店が並び、日常の買い物には困りません。道の駅かわまたの直売所「愛菜館ここら」では、地元の新鮮な野菜や花も手に入ります。大型商業施設を使いたいときは福島市へ、という使い分けが現実的です。

子育て・教育

町内には町立の小・中学校があり、高校は福島県立川俣高等学校が立地しています(出典:川俣町公式サイト)。外国語教育や、近畿大学と連携したSDGsの学びなど、小さな町ならではの特色ある教育に取り組んでいるのも特徴です。

医療環境

町内には診療所などの医療機関があり、日常の受診に対応しています。より専門的な医療が必要なときは、車で約30分の福島市の病院を利用できます。高齢者向けには川俣地域包括支援センターが生活支援を行っています(出典:かわまた暮らし)。

エリア別の暮らし視点

暮らしの拠点にするなら、役場や道の駅、店が集まる中心市街地エリアが便利です。買い物も通勤もこなしやすく、車移動の負担が少なくてすみます。

一方、山木屋エリアや東部の里山エリアは、静かな環境で庭付きの家に暮らしたい人向き。自然が近いぶん、雪や車移動を前提に考えておくと暮らしやすいですよ。

川俣町へのアクセス

川俣町には鉄道が通っていないため、アクセスの基本は車か、福島駅からのバスです。東京からでも新幹線とバスを乗り継いで2時間半ほど。主要ルートを整理しておきましょう。

車でのアクセス

東北自動車道の福島西ICまたは二本松ICから、いずれも車で約30分です。県庁所在地の福島市中心部からも約30分でアクセスできます(出典:かわまた暮らし)。国道114号・349号・459号が通り、浜通り方面へも抜けられます。

鉄道+バスでのアクセス

まず東北新幹線で福島駅へ。東京駅からは約1時間40分、仙台駅からは約25分です。福島駅東口からはJRバス東北や福島交通の路線バスで、川俣の中心部まで45〜52分ほどで到着します(出典:JRバス東北)。バスは交通系ICカードやタッチ決済に対応しています。

飛行機でのアクセス

空路の場合は、福島空港または仙台空港が玄関口になります。いずれもレンタカーを借りて向かうのが現実的で、そこから高速道路で川俣町を目指す形です。遠方から訪れるなら、空港で車を確保しておくと動きやすいですよ。

町内移動の現実的アドバイス

町内に鉄道はなく、スポットも点在しているので、移動は車が基本と考えてください。車がない場合は、自治体バス「絹の里ふれあい号」やデマンドタクシーといった地域の交通も利用できます。観光で回るなら、レンタカーを福島駅で借りるのがいちばんスムーズです。


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【地元住民に直撃!】川俣町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

川俣シャモを育てる農家をやっています。この町のシャモは、闘鶏の血を引く地鶏で、脂っぽくないのに深いコクが出るんですよ。

通常の鶏の倍以上、百日以上かけて平飼いで育てます。手はかかりますが、噛むほどに旨みが出る肉に仕上がると、やっぱり報われた気持ちになりますね。

Q2.川俣町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは花塚山です。富士山が見える北限として認められた山で、条件のそろった冬の朝に富士見岩から遠くの富士山が見えたときは、地元の私でも鳥肌が立ちます。

あとは町の中心を流れる広瀬川沿いを歩くのもいい。絹で栄えた頃の蔵やのこぎり屋根が残っていて、静かな水の音を聞きながらだと、この町の来し方がしみてくるんですよ。

Q3.川俣町でお土産を買うとしたらなんですか?

やっぱり川俣シャモですね。生肉はもちろん、燻製やレトルトの加工品なら日持ちもするので、遠方の方にも喜ばれます。

それと、地元の人間としては絹製品を推したい。スカーフやネクタイは軽くて艶があって、絹の里の底力を感じてもらえます。道の駅の直売所で旬の野菜や花を買って帰るのも、私はよくやりますよ。

Q4.外から人が来たときに、川俣町でまず連れていく店はどこですか?

道の駅にあるシャモ料理の店へ連れていきます。親子丼を頼んでもらうことが多いですね。とろりとした卵と、弾力のある地鶏の相性は、言葉で説明するより食べてもらうのが早いんです。

食べた人が「これが地鶏か」と目を丸くする顔を見るのが、育てている側としては一番うれしい瞬間なんですよ。

Q5.川俣町はどんな気質だと思いますか?

絹で横浜あたりとも行き来があった土地なので、田舎のわりに人が新しいものを受け入れるんです。南米の音楽祭を半世紀も続けているのが、その気質をよく表していますよね。

普段は口数が多いほうではないけれど、芯は温かい。祭りとなると町ぐるみで動く、そういう底力のある人たちだと思います。

Q6.昔に比べて、川俣町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直に言えば、人は減りました。絹で栄えた頃の商店街も、往時のにぎわいとは違います。震災と原発事故のあと、山あいの地区がしばらく避難区域になったのも大きかった。

ただ、避難指示も解けて、移住して農業や商いを始める若い人もぽつぽつ出てきています。派手ではないけれど、確かに前を向いている手応えは感じますよ。

Q7.川俣町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

大きな箱物より、移住や就農の支援がじわじわ広がっているのに期待しています。空き家を活かした住まいや、花き栽培の担い手を育てる取り組みも動いていますからね。

私としては、川俣シャモと絹、この二つの看板をもっと外に届けたい。秋の南米音楽祭に全国から人が集まるあの熱気を、一年を通して町に呼び込めたらと思っています。

川俣町の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

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