色麻町(しかまちょう)は、宮城県北西部の加美郡にある人口5,950人の農業の町です。西に奥羽山脈、東に大崎平野が広がり、米とえごまを育む田園地帯です。
色麻町の見どころを5つに絞ると、こうなります。
- ✅ おかっぱ様(磯良神社)──木彫りの河童を御神体とする、全国でも珍しい神社
- ✅ 宮城県一の「えごま」産地──えごま油・えごまたまごが町の名物
- ✅ 船形山(標高1,500m)と落差約41mの色麻大滝──奥羽山脈の自然
- ✅ 愛宕山公園のシャクヤクまつり──初夏に約1万株が咲く花の名所
- ✅ 「河童のふるさと」──町のあちこちに河童のモニュメントが立つ
「神話や伝説が好きな人」「火山や山歩きを楽しみたい人」「のんびりした田園の暮らしに惹かれる人」に向いた町です。この記事では、観光・歴史・文化・特産まで、色麻町の顔を地元目線で紹介します。
| 人口 | 5,950 人 ※2026年5月1日時点(推計人口) |
|---|---|
| 面積 | 109.28 km² |
| 人口密度 | 54.4 人/km² |
※面積は国土地理院の面積調による値。人口は推計人口(2026年5月1日時点)。
色麻町は宮城県北西部・加美郡の農業の町です。西は奥羽山脈の山岳地帯、東は大崎平野に開けています。北から東を大崎市、北西を加美町、南を黒川郡の大和町・大衡村に接し、西端の船形山(標高1,500m)の山頂付近では仙台市(青葉区)と山形県の尾花沢市にも接しています(出典:加美町公式サイト、林野庁東北森林管理局)。
鉄道は通っておらず、最寄り駅はJR陸羽東線の西古川駅、最寄りインターチェンジは東北自動車道の大衡ICです。米作を中心に、転作作物のえごまが町の特産として根づいています。それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
色麻町の推しポイント

色麻町の顔は、なんといっても「河童」です。木彫りの河童を御神体とするおかっぱ様(磯良神社)を中心に、町全体が「河童のふるさと」を掲げています。そこに宮城県一のえごき、奥羽山脈の船形山、初夏のシャクヤクが加わります。信仰・食・自然・花と、性格の違う見どころが小さな町に詰まっています。順番に見ていきましょう。
おかっぱ様(磯良神社)──全国でも珍しい木彫り河童の御神体
一の関地区にある磯良(いそら)神社は、地元で「おかっぱ様」と呼ばれています。木彫りの河童を御神体として祀っており、これは全国でもただ一つと伝えられているんですよ(出典:色麻町公式サイト)。水難よけ・縁結び・安産にご利益があるとされ、御神体は60年に一度だけ開帳される、なんとも神秘的な神社です。
宮城県一の「えごま」の里
色麻町は、宮城県で一番のえごまの産地です(出典:khb東日本放送)。米の転作作物として平成12年度から本格的に栽培が始まり、令和6年度の町内の作付面積は約23.9ヘクタールでした(出典:色麻町公式サイト)。えごま油やえごまたまごなど、加工品もそろっています。
船形山と色麻大滝──奥羽山脈の自然
町の西にそびえる船形山(標高1,500m)は、宮城・山形両県にまたがる船形連峰の主峰で、両県の県立自然公園に指定されています(出典:色麻町公式サイト)。色麻町側の登山口の手前には、落差約41mの色麻大滝(おおたき)。雪どけの流量が多い春先の眺めは迫力がありますよ。
愛宕山公園のシャクヤクまつり
町を見渡せる愛宕山公園は、初夏になるとシャクヤクで彩られます。約1万株が咲き誇る花畑は見ごたえがあるんですよ(出典:旅東北(東北観光推進機構))。2026年のシャクヤクまつりは5月21日から28日に開かれました(出典:色麻町公式サイト)。
色麻町の歴史

色麻という地名は、奈良時代までさかのぼります。古代には朝廷が東北を治める拠点のひとつが置かれ、近代には農村として歩み、現代には「平成の大合併」で単独存続を選びました。古代・近代・現代という3つの節目を追っていきます。
古代──柵戸の地、色麻柵
奈良時代の天平9年(737年)の『続日本紀』に、すでに「色麻柵(しかまのき)」という記述があります。律令国家が東北を治めるために置いた拠点で、関東地方から移り住んだ人々が黒川以北十郡を開いたと伝えられ、その十郡のひとつが色麻でした。地名の古さが、この地の歴史の深さを物語っています。
近代──色麻村の成立と王城寺原演習場
1889年(明治22年)の町村制施行で色麻村が発足しました。一方、町の南部には1881年(明治14年)から旧陸軍が使用した王城寺原演習場(約4,651ヘクタール)が広がります。第二次世界大戦後に米軍へ接収され、1958年(昭和33年)に返還されました(出典:宮城県(王城寺原補償工事事務所))。現在は大和町・大衡村にまたがる自衛隊の演習場となっています。
現代──単独存続を選んだ町
1978年(昭和53年)に町制を施行し、色麻町となりました。2003年(平成15年)には、中新田町・小野田町・宮崎町とともに合併して「加美市」となる計画がありましたが、色麻町は直前に合併不参加を選びます。その結果、3町が合併して加美町が誕生し、色麻町は単独の町として存続しました(出典:加美町公式サイト)。
色麻町の文化・風習

方言と話し方の特徴
色麻町で話されるのは、宮城県全域で使われる仙台弁(宮城弁)です。県北にあたるため、なまりはやや強めだと言われています。県外の人が戸惑いやすいのがいずい(しっくりこない・違和感がある)と、相づちのだから(「そうそう」と同意する言葉。問い詰めているわけではありません)。ほかにもなげる(捨てる)、うるかす(水に浸す)、がおる(疲れる・体調を崩す)、めんこい(かわいい)といった言葉が日常で使われます。
河童とともにある暮らし
「河童のふるさと」を掲げる色麻町では、河童が暮らしに溶け込んでいます。おかっぱ様はキュウリが大好物とされ、この地域では初物のキュウリを川に流してから食べるならわしが今も残っているんですよ(出典:色麻町公式サイト)。毎年7月の第4土・日曜には磯良神社で例祭が開かれ、河童太鼓などが奉納されます。
食卓と季節の暮らし
奥羽山脈から流れる保野川や花川がうるおす田園が、色麻町の暮らしの土台です。秋には黄金色の稲穂が広がり、新米の季節がやってきます。冬は奥羽山脈おろしの北西風が吹き、雪も積もります。食卓には地元のお米とえごまが並び、みそ汁やサラダにえごま油をひとさじ──そんな健康的な食習慣が根づいています。
色麻町の特産品・食

えごま・えごま油
色麻町といえば、やっぱりえごまです。シソ科の一年草で、地元では「じゅうねん」とも呼ばれます。実から搾ったえごま油は、αリノレン酸を豊富に含むのが特徴。クセが少なくさっぱりとしているので、みそ汁やサラダ、卵かけご飯にそのままかけて使えます。町は栽培農家と農薬不使用の契約を結び、安心して使えるえごま作りに取り組んでいます(出典:色麻町公式サイト)。旬は秋。10月ごろに収穫の最盛期を迎えます。
えごまたまご
えごまを飼料に加えて育てた鶏が生む「えごまたまご」も、町の人気者です。甘みのある濃厚な味わいで、普通の卵よりαリノレン酸が多く含まれるのが特徴。地元では、この卵を使った「えごまたまごかけご飯」が名物になっていて、専用のえごま醤油をかけて味わえます。炊きたてのご飯にとろりとかければ、それだけでごちそうですよ。
色麻の米
米作りは色麻町の基幹産業です。きれいな山の水で育つ「ひとめぼれ」をはじめ、餅に使われるブランド米「みやこがね」も生産されています。粒立ちのよい白餅は、地元ならではの味。秋に実る新米は、えごま油やえごまたまごとの相性も抜群です。
キクイモ
近年注目されているのが、シャキシャキとした食感のキクイモです。色麻町のふるさと納税返礼品にも並ぶ特産で、煮物や炒め物、漬物にして楽しめます。素朴ながら滋味のある根菜で、寒い季節の食卓にうれしい一品なんですよ。
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色麻町の観光スポット

色麻町の旅のキーワードは「河童」と「水」です。木彫りの河童を祀るおかっぱ様から、奥羽山脈の色麻大滝、源泉かけ流しのかっぱのゆまで、見どころは小さな町に点々と散らばっています。車があれば半日〜1日でぐるりと回れますよ。信仰・自然・くつろぎ・歴史の順に見ていきましょう。
河童と信仰にふれるスポット
- おかっぱ様(磯良神社) – 一の関地区に鎮座する神社で、木彫りの河童を御神体として祀っています。これは全国でも珍しく、御神体は60年に一度だけ開帳されます。創建は約1200年前の延暦22年(803年)と伝わります(出典:色麻町公式サイト)。境内にはユーモラスな河童の石像が点在し、裏手を河童川が静かに流れています。水音を聞きながら参道を歩くと、伝説の世界に迷い込んだような気分になりますよ。縁結び・安産を願う人にもおすすめです。
奥羽山脈の自然とアウトドア
- 色麻大滝 – 船形山の登山口手前にある落差約41mの滝で、船形連峰とともに県立自然公園に指定されています(出典:色麻町公式サイト)。雪どけで水量が増す春先は、しぶきを上げて流れ落ちる姿が迫力満点。新緑や紅葉の季節は、まわりの森とのコントラストが見事です。マイナスイオンをたっぷり浴びたい人にぴったりですよ。
- 大滝キャンプ場 – 色麻大滝の近くにある野営場で、船形山(小栗山コース)の登山口にもなっています。近くの鈴沼は、新緑や紅葉が水面に映り込む静かな名所。町なかから車で山道を登った先にあるので、星空や山の静けさを味わいたい人に向いています。
- 愛宕山公園(農業伝習館) – 町を見渡す高台にある公園で、河童をモチーフにした研修・宿泊施設「農業伝習館」が中心です。桜・シャクヤク・アジサイと花の名所で、初夏には約1万株のシャクヤクが咲き誇ります(出典:旅東北(東北観光推進機構))。36ホールのパークゴルフ場もあり、家族でのんびり一日過ごせる場所なんですよ。
温泉とくつろぎのスポット
- かっぱのゆ(色麻平沢温泉・平沢交流センター) – 平沢地区にある日帰り温泉で、営業時間は9:00〜21:00、1日券は大人1,000円・こども400円、短時間券は大人500円・子ども200円です。休館日は第2・4月曜(祝日の場合は翌日休、GW・盆・年末年始は営業)(出典:色麻町公式サイト)。源泉かけ流しの露天風呂とサウナがあり、無色無臭でまろやかな湯です。湯あがりには館内のレストランや農産物直売所も楽しめます。山歩きや観光のしめくくりに立ち寄りたい一軒ですよ。
歴史と遺跡をたどるスポット
- 念南寺古墳群 – 町内に残る古墳群で、この地の歴史の古さを物語る史跡です。古代に「色麻柵」が置かれた土地であることを思い出しながら歩くと、足もとの土の下に積み重なった時間を感じられます。
- 日の出瓦窯跡 – かつて瓦を焼いた窯の跡で、古代の色麻が役所機能を担った地域だったことをうかがわせる遺跡です。派手な観光地ではありませんが、歴史好きには静かに心ひかれる場所なんですよ。
色麻町の観光ルート

色麻町は鉄道が通っていないので、旅の基本は車です。町なかは平地、西へ向かうと山という地形なので、「河童めぐり+温泉」の半日コースと、「山の自然まで足をのばす」1日コースが組みやすいんですよ。隣の加美町とつなぐ広域ルートも紹介します。
【車・1日】かっぱと自然のよくばりルート
9:30 色麻町役場 → 9:45 おかっぱ様(磯良神社)(車約15分)→ 11:00 色麻大滝(車約50分)→ 13:30 愛宕山公園(車約50分)→ 15:30 かっぱのゆ(車約15分)
①おかっぱ様(磯良神社)(40分)→ まずは河童の御神体に参拝。朝のひんやりした空気の中、河童川の水音を聞きながら境内を歩くのが気持ちいいんですよ。
②色麻大滝(60分)→ 山道を登って滝へ。水量の多い午前中は光が差し込み、しぶきがきらめきます。歩きやすい靴がおすすめです。
③愛宕山公園(90分)→ 高台でお昼。レストランで町内産の食材を味わい、初夏ならシャクヤク畑を散策。のんびり過ごせます。
④かっぱのゆ(90分)→ しめくくりは源泉かけ流しの湯。一日歩いた身体を芯から温めて、直売所でおみやげも選べますよ。
【車・半日】河童と温泉のゆったりルート
13:00 色麻町役場 → 13:15 おかっぱ様(磯良神社)(車約15分)→ 14:30 かっぱのゆ(車約20分)→ 16:00 直売所でおみやげ
①おかっぱ様(磯良神社)(45分)→ 河童の石像を眺めながら、伝説の里をゆっくり散策。縁結びや安産を願う人にも人気です。
②かっぱのゆ(90分)→ 露天風呂とサウナでリフレッシュ。午後の早い時間なら混みにくく、のんびりできますよ。
③直売所・レストラン(30分)→ えごま関連商品や地元野菜をチェック。半日でも河童と温泉をしっかり満喫できます。
【車・1日】広域ルート:色麻町+加美町
9:30 色麻町役場 → 9:45 おかっぱ様(車約15分)→ 11:00 かっぱのゆ(車約20分)→ 13:00 加美町・やくらいエリア(車約30分)→ 15:00 薬萊山周辺を散策
①おかっぱ様(磯良神社)(40分)→ 河童伝説の里からスタート。色麻町の「顔」をまず押さえます。
②かっぱのゆ(60分)→ 早めの入浴でリフレッシュ。山あいの景色を眺めながらの湯あみが格別です。
③加美町・やくらいエリア(120分)→ 隣町まで足をのばし、加美富士と呼ばれる薬萊山のふもとへ。花や自然のレジャー施設が集まるエリアで、色麻町とはまた違った山あいの景色が楽しめますよ。
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色麻町の年間イベント

色麻町のイベントは、やっぱり河童が主役です。初夏のシャクヤクに始まり、夏には河童の神社の祭りと町をあげての夏祭りが続きます。小さな町ならではの、顔の見える距離感が魅力なんですよ。季節順に紹介します。
初夏──愛宕山公園のシャクヤクまつり
ぜひ訪れてほしいのが、毎年5月下旬ごろに愛宕山公園で開かれるシャクヤクまつりです(出典:色麻町公式サイト)。約1万株のシャクヤクが赤・ピンク・白の大輪を咲かせ、一帯が優雅な香りに包まれます。期間中は切り花や株の販売、特産品の出店もあって、写真好きにはたまらない時間ですよ。
夏──おかっぱ様祭りとかっぱのふるさと祭り
夏は河童づくしです。毎年7月には磯良神社の例祭「おかっぱ様祭り」が開かれ、お神輿が町をめぐります(出典:色麻町公式サイト)。「せいや、せいや」の掛け声が田園に響き、夏の到来を告げます。
そして毎年8月には、町最大の「かっぱのふるさと祭り」が役場前広場で開催されます(出典:色麻町公式サイト)。ステージイベントやキッチンカー、抽選会でにぎわい、夕方には一気に熱気が高まります。小さな町が一年で一番ふくらむ日なんですよ。
秋〜冬──実りの季節と雪景色
秋は収穫の季節。10月ごろには特産のえごまが収穫の最盛期を迎え、直売所にも新米や地元野菜が並びます。商工会による「かっぱ市」など、地域の催しも近年は秋に開かれてきました。
冬になると、奥羽山脈おろしの風が吹き、船形山は雪をまといます。派手なイベントは少なくなりますが、雪化粧した田園と、湯けむりの上がるかっぱのゆの組み合わせは、この季節ならではの静かな楽しみですよ。
色麻町のエリア別の顔

色麻町は、東の田園地帯から西の山岳地帯へとなだらかに高度を上げていく町です。役場のある中心部、河童伝説の一の関、温泉と花の平沢、山と滝の西部と、エリアごとに違った表情を見せます(出典:色麻町公式サイト)。旅する目線で、それぞれの顔を見ていきましょう。
中心エリア(四竃周辺)──町の玄関口
役場や学校が集まる町の中心部です。夏の「かっぱのふるさと祭り」の会場もここ。ふだんは落ち着いた田園の町ですが、祭りの日には町じゅうの人が集まります。まず町の空気をつかみたいときに立ち寄るエリアですよ。
一の関エリア──河童伝説の里
おかっぱ様(磯良神社)が鎮座する、河童伝説の中心地です。神社の裏手を河童川が流れ、田園のなかに古い時間が溶け込んでいます。歴史や伝承が好きな人、静かに散策したい人に向いたエリアです。神社めぐりはここから始めるのがおすすめですよ。
平沢エリア──温泉と花のくつろぎゾーン
かっぱのゆと愛宕山公園が集まる、旅のくつろぎどころです。温泉でのんびりしたあと、高台の公園で花や景色を楽しめます。初夏のシャクヤクの季節は特に華やか。ゆっくり過ごしたい人、家族連れにぴったりのエリアですよ。
西部山岳エリア(小栗山・船形山麓)──滝と森のアウトドア
色麻大滝や大滝キャンプ場がある、奥羽山脈のふところです。船形山の登山口もこのエリア。舗装されていない林道もあるので、自然のなかへ分け入りたいアウトドア派や登山者に向いています。マイナスイオンと静けさを求めるなら、迷わずこちらへ。
色麻町の気候・季節の暮らし

色麻町は内陸性の気候で、夏と冬の寒暖差がはっきりしています。最寄りの観測点である古川(大崎市)の平年値では、年平均気温は11.5℃、年間降水量は約1,173mm、年間の降雪量は約200cmです(出典:気象庁)。平地と西部山間で雪の量が大きく違うのが、この町の特徴なんですよ。季節ごとに見ていきましょう。
夏(7〜8月)──蒸し暑い昼と涼しい朝晩
夏は8月の平均気温が23.7℃、日最高は28.4℃ほどです(出典:気象庁)。内陸なので日中は蒸し暑くなりますが、山が近いぶん朝晩は涼やかです。夏祭りの夜に吹く風が、ほどよく汗を引かせてくれますよ。
秋(9〜11月)──実りと紅葉の季節
秋は田んぼが黄金色に染まり、えごまや新米の収穫期を迎えます。朝晩はぐっと冷え込み、船形山のふもとから紅葉が下りてきます。空気が澄んで、星空がきれいに見える季節なんですよ。散策や山歩きにちょうどいい時期です。
冬(12〜2月)──雪と寒さの備えが必要
冬は1月の平均気温が0.0℃、日最低は-3.8℃まで下がります(出典:気象庁)。平地でも雪が積もり、西部の山間部はさらに雪深くなります。暖房と雪かき、冬タイヤは欠かせません。雪化粧した田園と湯けむりの組み合わせは、この季節ならではの景色ですよ。
春(3〜5月)──雪どけと花の季節
春先は北西風が強く吹き、雪どけが進みます。3月の平均気温は3.8℃、5月には15℃を超えて一気に過ごしやすくなります(出典:気象庁)。5月下旬には愛宕山公園のシャクヤクが咲き、町が一年で最も華やぐ時期を迎えます。
色麻町の移住・暮らし情報

色麻町は、田園と山に囲まれた静かな暮らしと、手厚い子育て支援が特徴の町です。鉄道がないため車が生活の基本になりますが、そのぶん家庭菜園や星空を楽しめる、ゆったりした時間が流れています。住む視点での実際を見ていきましょう。
通勤・通学
仙台市までは高速バス・車のどちらでも約60分です(出典:みやぎ移住・交流ガイド(宮城県))。隣の大崎市古川エリアへ通勤・通学する人も多く、路線バスが大崎市民病院や古川駅前まで通っています。日常的には自家用車が必要な地域です。
住宅環境
賃貸物件は町内に少なく、持ち家・一戸建てが中心です(出典:SUUMO)。町は移住者向けに、3LDKメゾネットの地域活性化住宅(高校生以下の子がいる世帯は家賃3万5千円・要件あり)や、住宅取得・リフォームへの定住促進補助金(最大50万円)を用意しています(出典:みやぎ移住・交流ガイド(宮城県))。
買い物環境
町内には産直所やスーパーがあり、新鮮な地元野菜やえごき関連商品が手に入ります。まとまった買い物や大型店は、車で大崎市古川エリアまで出るのが一般的です。日々の食材は町内、週末はまとめ買い、という暮らしのリズムになりそうですよ。
子育て・教育
色麻町は子育て支援が手厚く、医療費は18歳まで自己負担無料(所得制限なし)です。出産祝金は第1子3万円・第2子5万円・第3子以降10万円、学校給食費の軽減もあります(出典:みやぎ移住・交流ガイド(宮城県))。教育は小中一貫の義務教育学校「色麻学園」と認定こども園が町内にそろっています。
医療環境
町内には小児科のある公立の医療機関があり、近隣の大崎市には大崎市民病院など大きな病院も整っています(出典:みやぎ移住・交流ガイド(宮城県))。日常の受診は町内、専門的な診療は近隣市へ、という形で安心して暮らせる環境ですよ。
エリア別の暮らし視点
役場や学校が集まる中心部(四竃周辺)は、生活の利便がよく住みやすいエリアです。平沢は温泉や公園が近く、のんびり派に向いています。一の関は田園が広がる静かなエリア、西部の山間部は雪が多めで自然志向の人向き。生活導線を考えるなら中心部、自然との距離を縮めたいなら平沢や西部、と選べますよ。
色麻町へのアクセス

色麻町は鉄道が通っていないため、玄関口は東北新幹線の古川駅(大崎市)と、東北自動車道のインターチェンジになります。仙台方面からは高速バスと車、遠方からは新幹線+乗り継ぎが基本です。交通手段ごとに整理します。
車でのアクセス
東北自動車道の大衡ICから町まで約15分、古川ICからは約40分です(出典:みやぎ移住・交流ガイド(宮城県))。仙台市からは国道4号・457号を経由して約60分。山あいの観光スポットも車があれば効率よく回れます。旅でも暮らしでも、車があると行動の幅がぐっと広がりますよ。
鉄道+バスでのアクセス
遠方からは、東北新幹線で東京から仙台までおよそ1時間30分、仙台から古川までおよそ15分です。古川からはJR陸羽東線で西古川駅へ、そこから車やバスで町内へ向かいます。仙台駅前からは高速バス(仙台-加美線)で色麻町役場前まで約60分です(出典:みやぎ移住・交流ガイド(宮城県))。乗り換えを減らしたいなら、仙台からの高速バス直行が分かりやすいですよ。
飛行機でのアクセス
遠方から空路を使う場合は、仙台空港が玄関口です。仙台空港アクセス線で仙台駅まで出て、そこから新幹線や高速バスで色麻町方面へ乗り継ぎます。空港からレンタカーを借りて、そのまま高速道路で向かうのも分かりやすい方法ですよ。
町内移動の現実的アドバイス
町内に鉄道はなく、路線バスは古川駅前〜西古川駅前〜色麻町役場を結びますが、本数は限られます。観光でも暮らしでも、自家用車かレンタカーが現実的です。冬は積雪・路面凍結に備え、時間に余裕をもって移動するのがおすすめですよ。
交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。
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【地元住民に直撃!】色麻町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。
えごまを作っている農家です。この町ではえごまが宮城県でも有数の作付けで、米の転作として根づいてきました。父の代から続けていて、秋の収穫期は朝から畑に出ずっぱりです。
搾った油やふりかけなんかに加工されて、町の名産になっています。手はかかりますが、自分の作ったものが食卓に届くのは、やっぱり嬉しいものですよ。
Q2.色麻町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
まずは河童をご神体に祀っている磯良神社、地元では「おかっぱ様」と呼ぶ神社ですね。裏手を河童川が流れていて、境内に並ぶ河童の石像を眺めながら歩くと、静かで不思議な気持ちになります。
もうひとつは西の船形山のふもとの色麻大滝。水量の多い春先は迫力があって、地元の人間でも見るたびに背筋が伸びますよ。
Q3.色麻町でお土産を買うとしたらなんですか?
定番はやっぱりえごま油やえごまのふりかけです。みそ汁やサラダにかけるだけで使えるので、配る相手を選びません。
地元の人間がよく買うのは、えごまを飼料に育てた鶏の卵ですね。甘みがあって、卵かけご飯にすると止まりません。産直所をのぞくと、その時季の地元野菜や新米も並んでいて、つい余計に買ってしまいますよ。
Q4.外から人が来たときに、色麻町でまず連れていく店はどこですか?
温泉施設の食事処に連れていくことが多いです。湯につかってから、地元の食材を使った素朴な定食を食べてもらう。これがいちばん喜ばれます。
あとは高台の公園にある食事どころですね。町を見下ろしながら、地のものを使った料理をゆっくり味わえます。観光案内は町民センターで地図をもらうと安心ですよ。
Q5.色麻町はどんな気質だと思いますか?
派手さはないけれど、まじめで粘り強い人が多い町だと思います。奈良時代から人が住んできた土地で、堅い地盤の上に田んぼと畑を守ってきた、そういう辛抱強さが根っこにあります。
よそ者にも、最初は控えめですが、一度顔を覚えると一気に距離が縮まる。あたたかい気質ですよ。
Q6.昔に比べて、色麻町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
正直、人は減りました。子どもの頃に比べると田畑を続ける家も少なくなって、後継ぎの話はどこの農家でも頭の痛いところです。
ただ、合併せずに単独の町であり続けると決めた頃から、河童で町をまとめていこうという軸はぶれていません。夏祭りの日に町じゅうの人が集まる光景を見ると、活気はちゃんと残っているなと感じますよ。
Q7.色麻町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
大きな箱ものより、子育て世帯への支援が手厚くなっているのが心強いです。医療費の無料や住宅の補助があって、若い家族が移ってくる流れに期待しています。
農家としては、えごまをもっと町の顔に育てていきたい。町長や役場と一緒に、若い担い手が増える仕掛けを進めてもらえたらと思っていますよ。

