【宮城県登米市】ってどんなとこ?仙台牛と伊豆沼の米どころ【地元民のリアルな声あり】

宮城県登米市にある長沼フートピア公園:北上川沿いにある、オランダ風車がシンボルの公園です。自然豊かな沼やアスレチックがあり、四季折々の風景も楽しめます。

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登米市(とめし)は、宮城県北部に位置する人口68,105人のまちです。岩手県と県境を接し、市内中央には東北一の大河・北上川が流れています。仙台市から北へ約70km、車でおよそ1時間の距離にあります。

市名は「とめし」と読みますが、市内の登米町は「とよままち」と読む、全国でも珍しい難読地名としても知られています。

登米市の見どころを5つに絞ると、こうなります:

  • 仙台牛──最高ランクA5・B5だけが名乗れるブランド牛。飼養頭数は本州一
  • 伊豆沼・内沼──マガンやハクチョウが集う国内最大級の渡り鳥越冬地(ラムサール条約湿地)
  • ササニシキ・ひとめぼれの主産地──県内有数の穀倉地帯で「環境保全米発祥の地」
  • はっと──藩政時代から伝わる小麦の郷土料理。「日本一はっとフェスティバル」も開催
  • 石ノ森章太郎のふるさと──「みやぎの明治村」やNHK朝ドラ「おかえりモネ」の舞台

「食を目当てに旅したい人」「冬の野鳥や自然が好きな人」「のんびり暮らせる移住先を探している人」に向いたまちです。本記事では、推しポイント・歴史・文化・特産まで、登米のリアルな顔を順番に紹介していきます。

人口68,105 人 ※2026年6月1日時点(推計人口)
面積536.09 km²
人口密度127 人/km²

※基礎情報は登米市公式サイトを参照

地理的には、北は岩手県一関市、西は栗原市大崎市、南は石巻市・遠田郡涌谷町、東は気仙沼市・本吉郡南三陸町の7市町に接しています(出典:宮城県公式ウェブサイト)。

市の西部は丘陵地帯、東北部は北上山地に連なる山間地帯で、その間に広大な田園が広がります。中心市街地は市役所のある迫町佐沼地区。鉄道は中心部を通っておらず、JR東北新幹線くりこま高原駅や三陸自動車道の登米ICが玄関口になります。

米・牛・野鳥・郷土料理と、平野のまちに「本州一」「日本一」が点在しているのが登米の面白さです。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

登米市の推しポイント

登米市の魅力は「食」と「自然」と「物語」に集約されます。最高級ブランド牛・仙台牛の一大産地であり、冬には十数万羽の渡り鳥が舞う伊豆沼を抱え、漫画家・石ノ森章太郎を生んだまちでもあります。ここでは代表的な4つを少し掘り下げて紹介します。

仙台牛──本州一の飼養頭数を誇る「牛の里」

仙台牛は、肉質等級が最高の「5」に格付けされないと名乗れない、全国でも珍しいブランド牛です(出典:宮城県公式ウェブサイト)。登米市は飼養頭数が本州一で、農協出荷の仙台牛の約4割を市産が占めています(出典:登米市公式サイト)。良質な稲わらで2年半かけて育てられる、まさに米どころならではの牛なんですよ。

伊豆沼・内沼──十数万羽が集う渡り鳥の聖地

市の西部に広がる伊豆沼・内沼は、栗原市とまたがる県内最大級の淡水湖沼です。1985年にラムサール条約湿地に登録されました(出典:宮城県公式ウェブサイト)。日本で越冬するマガンの約8割がここに集まり、夜明けに一斉に飛び立つ羽音は「日本の音風景100選」にも選ばれています。冬の早朝にしか見られない、圧巻の光景です。

はっと──小麦が生んだ郷土料理

「はっと」は、小麦粉を練って薄くのばし、汁物に入れて煮込む郷土料理。すいとんに近い、もちもちの食感が魅力です。あまりに美味しく、米作りがおろそかになるのを心配した殿様が「ご法度」にした、という名前の由来が伝わっています。毎年秋には市をあげて「日本一はっとフェスティバル」も開かれるんですよ。

石ノ森章太郎のふるさと──物語が生まれた町

「仮面ライダー」「サイボーグ009」で知られる漫画家・石ノ森章太郎は、登米市中田町石森(いしのもり)の出身です。今も生家が残り、近くには石ノ森章太郎ふるさと記念館があります。城下町の面影を残す登米町は、2021年のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台にもなりました。

登米市の歴史

登米の歴史は、おおまかに3つの時代で語れます。中世に北上川流域を治めた葛西氏の時代、仙台藩の城下町として栄えた江戸時代、そして9つの町が合併して現在の市が誕生した平成です。米と川と城下町が、今のまちの骨格をつくりました。

古代〜中世──葛西氏が治めた北上川流域

奈良時代以前、この地には「遠山(とおやま)村」があり、これが「登米(とよま)」の語源になったと伝えられています。鎌倉から戦国時代にかけては葛西氏一族がこの一帯を領有し、登米の寺池城に本拠を構えました。蝦夷の抵抗が根強い、辺境の要衝でもありました。

近世──仙台藩の城下町として

1590年、豊臣秀吉の奥州仕置で葛西氏は改易され、葛西・大崎の旧臣が起こした一揆を伊達政宗が鎮圧しました。その後、この地は伊達領に組み込まれます。1601年に仙台藩が成立すると、白石宗直が政宗から「伊達」姓を賜り、寺池城に入って登米伊達氏の祖となりました。北上川の舟運による米の集散地として、まちは栄えていきます。

近代〜現代──「みやぎの明治村」と平成の大合併

旧登米町には、1888年落成の旧登米高等尋常小学校(教育資料館)など、明治期の洋風建築が数多く残り、「みやぎの明治村」と呼ばれています。教育資料館は国の重要文化財に指定されています(出典:登米市公式サイト)。2005年、登米郡8町と本吉郡津山町が合併し、現在の登米市が誕生しました。

登米市の文化・風習

方言と話し方の特徴

登米のあたりで話される言葉は、宮城県北部の方言です。ズーズー弁とも呼ばれる、濁音が多くやわらかな響きが特徴ですよ。標準語に訳しにくい独特の言い回しもあります。

代表的なものを挙げると、いずい(しっくりこない・違和感がある)、だから(そうそう・その通り、と強く同意する相づち)、なげる(捨てる)、めんこい(かわいい)、しばれる(凍えるほど寒い)など。語尾に〜だっちゃ(〜だよ)や〜べ(〜しよう)が付くのも、この地域らしい話し方です。

食卓と季節の暮らし

食卓に欠かせないのが、やっぱり「はっと」。家庭ごとに具や味付けが違い、しょうゆ仕立てはもちろん、あずきをからめた甘いはっとを食べる家もあります。お祝いや人が集まる日に、大鍋でつくって囲むのが登米らしい光景なんですよ。

冬はとにかく冷え込みが厳しく、近年でも氷点下17度を下回る日が観測されています。一方で雪は比較的少なく、その乾いた気候が良質な稲わらを生み、仙台牛の肥育を支えてきました。寒さもまた、このまちの恵みの一部なんですよね。

火伏せの来訪神「米川の水かぶり」

東和町米川に伝わる「米川の水かぶり」は、毎年2月初午の日に行われる火伏せの行事です。わらをまとい、かまどのすすを顔に塗った男たちが火の神に化身し、家々の屋根に水をかけて町中の火災除けを祈ります。2018年にユネスコ無形文化遺産「来訪神:仮面・仮装の神々」に登録されました(出典:登米市公式サイト)。

登米市の特産品・食

特産品1:ササニシキ・ひとめぼれ

登米は江戸時代から知られる米どころで、ササニシキとひとめぼれの主産地です(出典:JAみやぎ登米)。ササニシキはあっさりと粘りが少なく、寿司や和食の引き立て役にぴったり。ひとめぼれはツヤと甘みがあり、冷めてもおいしいのでお弁当向きです。旬は新米の出回る9月下旬から。JAみやぎ登米管内では水田の約9割で「環境保全米」を栽培しており、登米は「環境保全米発祥の地」としても知られています。

特産品2:仙台牛・みやぎ登米産牛

最高ランクだけが名乗れる仙台牛は、登米を代表する味です。きめ細かな霜降りで、口に入れた瞬間に脂がとろける濃厚さ。サーロインやヒレはレアに焼いたステーキでわさびを添えて、ほどよく歯ごたえのあるモモはすき焼きで豪快に味わうのがおすすめです。良質な稲わらと水でじっくり育てる、米どころだからこそ生まれた牛なんですよ。

特産品3:油麩(あぶらふ)と油麩丼

登米の食卓に根づいているのが、植物油で揚げた香ばしい「油麩」。これを卵でとじて丼にした「油麩丼」は、登米生まれのご当地グルメです。だし汁を吸った油麩はジューシーで、見た目はカツ丼風なのにあっさり。肉を使わないやさしい味わいで、はっと汁とセットで出すお店も多いんですよ。

特産品4:きゅうり・キャベツ

米と牛の陰に隠れがちですが、登米は野菜の産地でもあります。きゅうりとキャベツは国の指定産地で、県内一の生産量を誇ります(出典:JAみやぎ登米)。広い平野と昼夜の寒暖差が、しゃきっと締まった野菜を育てます。夏の食卓を彩る、地元の名脇役です。


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登米市の観光スポット

登米市の観光は、大きく3つの顔に分かれます。「萬画とドラマの世界」「明治の城下町歩き」、そして「水辺と渡り鳥の自然」です。市域が広いので、まずは興味のある顔をひとつ決めて回るのがおすすめですよ。ここでは代表的なスポットを、見どころと一緒に紹介していきます。

萬画とドラマをめぐる

  • 石ノ森章太郎ふるさと記念館 – 「仮面ライダー」「サイボーグ009」の生みの親・石ノ森章太郎の記念館。生家に近い中田町石森にあり、伝説のアパート「トキワ荘」の部屋を再現した展示が見られます。開館は9時30分〜17時(7・8月は9時〜18時)、月曜休館、入館料は大人500円・中高生300円・小学生100円です(出典:石ノ森章太郎ふるさと記念館)。すぐそばの生家も共通券で見学でき、原画やキャラクターに囲まれていると時間を忘れますよ。
  • 長沼フートピア公園 – 宮城県最大の自然湖沼・長沼のほとりにある公園。高さ21mのオランダ風車「白鳥」がシンボルで、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のロケ地にもなりました(出典:登米市公式サイト)。風車の足元には県内最長クラスの111mローラーすべり台があり、子どもから大人まで歓声が上がります。隣には五輪候補地にもなった長沼ボート場が広がります。
  • 寺池園 – 登米町にある、「おかえりモネ」でヒロインの下宿先「サヤカさんの家」として撮影された庭園です。ドラマの空気をそのまま感じたい人にぴったりの、静かな聖地巡礼スポットですよ。

明治と城下町を歩く(みやぎの明治村)

  • 教育資料館 – 1888年(明治21年)落成の旧登米高等尋常小学校校舎で、国の重要文化財に指定されています(出典:とよま振興公社)。コの字型の木造校舎に昔の机やオルガンが並び、廊下を歩くとぎしぎし鳴る床板まで当時のまま。タイムスリップした気分になれます。
  • 警察資料館・水沢県庁記念館 – 旧登米警察署庁舎を使った警察資料館では、白バイやパトカーの展示が楽しめます。隣の水沢県庁記念館は、廃藩置県の時代にこの地が県庁所在地だった歴史を伝える建物です。
  • 登米懐古館・森舞台 – 登米伊達家ゆかりの甲冑や刀剣を展示する登米懐古館は、建築家・隈研吾の設計で2019年に移転・新築されました。同じく隈研吾が手がけた能舞台「森舞台」もあり、竹林に囲まれた静謐な空間が広がります。これら歴史資料館・美術館は6施設共通券(一般1,000円ほか)で巡れます(出典:とよま振興公社)。

水辺と渡り鳥に出会う

  • 伊豆沼・内沼栗原市とまたがるラムサール条約湿地で、冬は十数万羽のマガンやハクチョウが集う国内最大級の越冬地です。沼のほとりには登米市側のサンクチュアリセンター(淡水魚館)があり、無料で展示や眺望を楽しめます(出典:登米市公式サイト)。夜明けに数千羽が一斉に飛び立つ羽音は、一度聞いたら忘れられません。
  • チャチャワールドいしこし – 石越町にある遊園地で、観覧車やゴーカートなどのアトラクションがそろいます。園内のあじさい園は約70種3万株が咲き、鮮やかな青は「高森ブルー」と呼ばれます。営業時間は9時30分〜17時、火曜定休です(出典:登米市公式サイト)。家族連れの一日遊び場として人気ですよ。

登米市の観光ルート

計算中…

登米市は鉄道が中心部を通っていないため、観光は車が基本になります。市内は平野が広く道も走りやすいので、エリアをまたいでも意外とスムーズに回れますよ。ここでは町内で完結する2ルートと、隣のまちまで足を延ばす広域ルートを紹介します。

【車・1日】萬画と明治村めぐりルート

時系列はこんなイメージです。

9:00 佐沼地区 → 9:25 石ノ森章太郎ふるさと記念館(車25分)→ 11:00 みやぎの明治村・登米町(車40分)→ 14:00 長沼フートピア公園(車40分)→ 16:00 佐沼地区

石ノ森章太郎ふるさと記念館(90分)
→ 朝いちばんで萬画の世界へ。空いている午前中なら、トキワ荘の再現展示やライブラリーをゆっくり味わえます。

みやぎの明治村(150分)
→ 城下町・登米町で明治の校舎や武家屋敷を散策。昼は名物の油麩丼やはっと汁を挟むと、ちょうどよい流れになります。

長沼フートピア公園(90分)
→ 締めは風車のある公園で深呼吸。夕方の斜光に照らされる風車は、写真映えする時間帯ですよ。

【車・半日】伊豆沼・水辺さんぽルート

9:00 佐沼地区 → 9:20 伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター(車20分)→ 11:00 長沼フートピア公園(車25分)→ 12:00 佐沼地区

伊豆沼・内沼(90分)
→ 冬なら渡り鳥、夏ならハスが主役。早朝はマガンの飛び立ち、午前中はハスの花が開いていて狙い目です。

長沼フートピア公園(60分)
→ 水辺をはしごして、最後は風車とローラーすべり台でひと遊び。半日でも水の里・登米らしさを満喫できます。

③ お土産は佐沼地区や市内の道の駅で。仙台牛や登米産米を買って帰るのがおすすめです。

【車・1日】広域ルート:おかえりモネの登米から気仙沼へ

9:00 登米町 → 9:00 みやぎの明治村散策 →(車)→ 三陸自動車道経由 → 11:30 気仙沼市(車約70分)→ 港町でランチ・観光

みやぎの明治村(120分)
→ ドラマで「森の町」として描かれた登米の城下町をじっくり。北上川沿いの町並みが心を落ち着かせてくれます。

気仙沼市(午後)
→ 三陸自動車道で海のまちへ。ドラマの舞台がもう一つの主人公でもあった気仙沼まで、内陸と沿岸の対比を一日で味わえます。

登米市は北で岩手県一関市、世界遺産・平泉とも近く、西へ向かえば栗原市方面へも抜けられます。旅の目的に合わせて広域に組み替えられるのも、内陸の交通の要にある登米ならではですよ。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

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登米市の年間イベント

登米市のイベントは、水辺の花・夏祭り・郷土料理・伝統行事と季節ごとに表情が変わります。米どころらしく食をテーマにしたお祭りが多いのも特徴です。ぜひ行ってみてほしいものを、季節順に紹介していきますね。

春〜夏:花と水辺、夜空の花火

夏の主役は、なんといっても水辺です。伊豆沼・内沼はすまつり長沼はすまつりは、例年7月下旬から8月下旬にかけて開かれ、小型遊覧船でハスの花の間を進めます(出典:登米市公式サイト)。早朝に咲いて昼にはしぼむので、午前中の乗船がおすすめですよ。

例年7月下旬には登米市佐沼夏祭りが開かれます(出典:登米市佐沼夏祭り公式サイト)。よさこいや手踊りパレードで盛り上がり、フィナーレには迫川河畔で花火が打ち上がります。県北最大級という露店の列を歩くだけでも、お祭り気分が高まります。

秋:城下町の山車と郷土料理

秋の見どころは登米秋まつり。江戸時代から350年あまり続く伝統の祭りで、例年9月下旬に登米町の寺池地区で開かれます(出典:宮城県観光連盟)。「とよま型」と呼ばれる豪華な山車や武者行列が練り歩き、宵祭には薪能(とよま能)が奉納されます。かがり火に浮かぶ舞台は幽玄そのものです。

食の祭典なら日本一はっとフェスティバル。例年11月下旬から12月上旬に開かれ、油麩入りの定番から海鮮・カレー・スイーツ系まで、多彩なはっとが集まります(出典:登米市観光物産協会)。食べ比べでお腹も心も温まる一日ですよ。

冬:火伏せの来訪神

冬の登米でいちばん見てほしいのが、米川の水かぶりです。東和町米川に伝わる火伏せの行事で、例年2月の初午の日に行われます。2018年にユネスコ無形文化遺産「来訪神:仮面・仮装の神々」に登録されました(出典:登米市公式サイト)。すすを塗った男たちが火の神となり、家々の屋根に水をかけて回る姿は迫力満点です。

登米市のエリア別の顔

登米市は、2005年に9つの町が合併して生まれました。今もそれぞれの地区が総合支所を置き、別々の個性を残しています(出典:登米市公式サイト)。旅する視点で、主なエリアの顔を見ていきましょう。どこを目的に動くかで、登米の印象はがらりと変わりますよ。

迫(はさま)エリア──玄関口・佐沼と伊豆沼

市役所のある佐沼地区を中心とした、登米の中心市街地です。飲食店が市内でいちばん集まるエリアで、夜は市内各地から人が食事に訪れます。北西には伊豆沼が広がり、自然と街の両方を起点にできる、旅のベースに向いたエリアですよ。

登米(とよま)エリア──城下町「みやぎの明治村」

北上川の西側に開けた、登米伊達家の城下町。明治の洋風校舎や蔵造りの商家、武家屋敷が残り、「みやぎの明治村」と呼ばれています。ゆっくり歩いて時間旅行を楽しみたい人や、レトロな町並みで写真を撮りたい人にぴったりです。

中田・石越エリア──萬画のふるさととあじさいの町

中田町石森は、石ノ森章太郎が生まれ育った地。生家や記念館が点在し、ファンの聖地になっています。北隣の石越町は「あじさいの町」として知られ、チャチャワールドいしこしには遊園地とあじさい園があります。家族連れで一日遊ぶならこのエリアです。

東和エリア──北上山地の森と来訪神

市の東部、北上山地に連なる山あいのエリアです。森林セラピー基地に認定された豊かな森が広がり、ユネスコ無形文化遺産「米川の水かぶり」が伝わる米川地区もここ。隠れキリシタンの里としても知られ、静かに歴史と自然に触れたい人に向いています。

南方・米山・豊里・津山エリア──田園と水辺の郊外

市の南部から東部に広がる、のどかな田園地帯です。米山町の平筒沼やみなみかたの花菖蒲など、季節の花と水辺の風景が点在します。三陸自動車道沿いには道の駅もあり、ドライブの休憩やお土産探しに立ち寄りやすいエリアですよ。

登米市の気候・季節の暮らし

登米市の年平均気温は11.5℃で、最も寒い1月は平均マイナス0.1℃、最も暑い8月は平均23.8℃です(出典:気象庁)。内陸らしく一日・一年の寒暖差が大きいのが特徴です。海沿いの町とは違う、はっきりした四季がここにはありますよ。

夏──暑さと水辺の季節

夏は日中30℃近くまで上がる日もありますが、朝晩は田んぼを渡る風で涼しくなります。伊豆沼や長沼でハスが咲くのもこの時期。水辺の多い登米らしい、みずみずしい季節です。

冬──冷え込みが厳しい朝

冬の冷え込みは仙台市よりも厳しく、最低気温が0℃を下回る冬日が年100日を超え、近年でもマイナス17℃台を記録した年があります(出典:気象庁)。ただ年間降水量は1078.2mmと宮城県内の観測所でいちばん少なく、日本海側ほど雪は積もりません。晴れた朝に霜柱を踏む、からっとした寒さなんですよ。

春・秋──過ごしやすい移ろいの季節

春は登米町の武家屋敷通りや平筒沼の桜が見頃を迎え、町全体がやわらかな色に包まれます。秋は山あいの東和エリアの紅葉が美しく、新米と仙台牛が食卓を彩る、いちばんおいしい季節です。

登米市の移住・暮らし情報

登米市での暮らしは、車を前提にした「のびのび田園生活」が基本です。広い平野に田んぼと住宅が点在し、買い物も通勤も車で完結します。家賃が手ごろで、米も牛も地元産という食の豊かさは、ここならではですよ。

通勤・通学

市内や近隣の栗原市大崎市石巻市へ車で通う人が多数です。仙台へ通う場合は、くりこま高原駅から新幹線で約20分という選択肢もあります。鉄道が中心部を通らないぶん、生活の足は基本的にマイカーです。

住宅環境

家賃相場は1LDKがおよそ5万円台、2LDKがおよそ6万円台が中心です(出典:SUUMO)。築年数が新しい物件や戸建ての賃貸も見つかりやすく、駐車場付きが当たり前。都市部の感覚からするとかなりゆとりがあります。

買い物環境

中心部の佐沼地区には、イオンタウン佐沼やイオンスーパーセンターなど大型のロードサイド店が集まります。日用品はこのエリアでほぼそろうので、まとめ買いの暮らしになりますよ。

子育て・教育

市内には市立の小中学校やこども園・保育所が各地区にあり、子育て関連の情報は市の公式サイトにまとまっています(出典:登米市公式サイト)。高校は佐沼・登米・登米総合産業など複数あり、地元で進学先を選べます。

医療環境

地域医療の中核は登米市立登米市民病院です。市は登米市民病院・豊里病院・米谷病院の3つの市立病院に加え、診療所も運営しています(出典:登米市公式サイト)。急性期から在宅まで地域で支える体制が整っています。

移住支援

市は2017年に登米市移住・定住サポートセンターを開設し、相談や情報提供を行っています。東京圏からの移住で一定の要件を満たすと、単身60万円・世帯100万円などの移住支援金が支給されます(出典:登米市公式サイト)。

エリア別の暮らし視点

暮らしやすさで言うと、買い物も病院も近い迫(佐沼)エリアがいちばん便利です。中田・石越エリアは子育て世代向けの住宅が多く、登米や東和の山あいは静けさと自然を求める人に向いています。どこを選ぶかで生活のリズムが変わりますよ。

登米市へのアクセス

登米市は仙台市から北へ約70km、内陸の交通の要にあります。新幹線・高速道路・空港のいずれからもアクセスでき、特に車だと市内をまたいで動きやすいのが強みです。主な行き方を交通手段ごとに整理します。

車でのアクセス

市内中心部の最寄りインターは三陸自動車道の登米ICです。東北自動車道を使う場合は栗原市の築館IC・若柳金成ICを利用します。2021年にみやぎ県北高速幹線道路が全線開通し、東北道と三陸道が直結して市内へ入りやすくなりました(出典:宮城県公式ウェブサイト)。

鉄道+バスでのアクセス

新幹線の最寄りはくりこま高原駅(栗原市)で、仙台駅から約20分です。そこから市の中心・佐沼地区までは車で向かいます。仙台駅前からは東日本急行の高速バスが登米市役所・とよま方面へ運行しているので、城下町の登米町へ直行したいときはこちらが便利ですよ。

飛行機でのアクセス

空の玄関口は仙台空港です。仙台空港アクセス線で仙台駅まで約25分、そこから新幹線または高速バスで登米へ向かう流れになります。遠方からでも、仙台を経由すれば半日かからずたどり着けます。

町内移動の現実的アドバイス

市域が広く路線バスの本数も限られるため、観光でも移住でも車があると圧倒的に動きやすいです。レンタカーを借りるなら、新幹線で来てくりこま高原駅周辺、もしくは仙台で借りるのがおすすめです。


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【地元住民に直撃!】登米市の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

米農家をしています。環境保全米といって、農薬や化学肥料をできるだけ抑えてつくるお米を育てているんです。

登米は昔から知られた米どころで、この広い田んぼで育てた米を出すのが、私たちの誇りなんですよ。朝の田んぼに立つと、空気がぴんと澄んでいて気持ちがいいです。

Q2.登米市に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは伊豆沼ですね。冬の早朝、何万羽もの渡り鳥がいっせいに飛び立つ羽音は、本当に体に響きます。あれは地元の私でも毎年見入ってしまいます。

あとは登米町の城下町。明治の校舎や蔵が残っていて、北上川沿いを歩くと時間がゆっくり流れているんです。観光地ですが、夕方の人気のない通りの静けさは地元ならではですよ。

Q3.登米市でお土産を買うとしたらなんですか?

やっぱりお米ですね。重いけれど、登米のお米は喜ばれます。仙台牛も間違いないですし、贈り物にすると豪華です。

地元の人間が買うなら、油麩でしょうか。煮物に入れても丼にしても出汁を吸って美味しいんです。これを土産にすると「通だね」って言われますよ。

Q4.外から人が来たときに、登米市でまず連れていく店はどこですか?

はっとを食べさせてくれる店ですね。小麦を練ったもちもちの生地を、しょうゆ仕立ての汁で煮込んだ郷土料理で、すいとんに近いです。

店名というより、湯気と出汁の匂いが立ちこめる、昔ながらの素朴な食事処に連れていきます。油麩丼とはっと汁を一緒に頼むのが、私の定番なんですよ。

Q5.登米市はどんな気質だと思いますか?

のんびりしていて、芯は粘り強い人が多いと思います。米づくりは天気と相談しながら一年かけて待つ仕事なので、せっかちな人は少ないですね。

口数は多くないけれど、困っている人がいると黙って手を貸す。水路の掃除や祭りの準備も、声をかければ自然と集まる。そういう地域のつながりが、まだ生きています。

Q6.昔に比べて、登米市の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直に言うと、人は減りました。田んぼを続ける家も少しずつ減って、若い人が街へ出ていくのは寂しいです。

その一方で、朝ドラの舞台になってから外から訪ねてくれる人が増えました。私たちが当たり前だと思っていた田園や水辺を「きれいだ」と言ってもらえると、地元の良さを改めて感じるんですよ。

Q7.登米市のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

大きな箱物より、いまある水辺や田園をどう生かしていくかに期待しています。伊豆沼や長沼の自然は、登米の宝ですから。

環境にやさしいお米づくりを、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。市長や行政にも、農業と観光をつなぐ取り組みを続けてほしい。市民センターのような場で、地元と移住者が交わる集まりが増えたら嬉しいです。

登米市の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

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