【宮城県大和町】ってどんなとこ?七ツ森と城下町・吉岡宿【地元民のリアルな声あり】

宮城県大和町の立輪水辺公園:大和町にある立輪水辺公園は、七ツ森の山並みと吉田川の豊かな自然に囲まれた、静かな癒やしのスポットです。

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大和町(たいわちょう)は、宮城県のほぼ中央、仙台市の北どなりに位置する人口およそ2万8千人の町です。仙台市中心部まで車でおよそ40分、七ツ森と吉田川に抱かれた、田園と工業団地が同居するまちです。

大和町の見どころを5つに絞ると、こうなります:

  • 七ツ森──笹倉山など標高300m前後の7つの里山が町のシンボル
  • 吉岡宿──映画『殿、利息でござる!』の舞台になった奥州街道の城下町・宿場
  • ✅ 半導体大手・東京エレクトロン宮城などが立地し、宮城県内で唯一の「不交付団体」になった年も
  • ✅ 人口減少が進む全国のなかで、めずらしく人口が増えてきたまち
  • ✅ 町産そば粉の「七ツ森そば」と、ひとめぼれをはじめとする宮城米

「自然のそばで暮らしたい人」「歴史や城下町が好きな人」「仙台に通える移住先を探している人」に向いた町です。この記事では、町の見どころ・歴史・くらしの文化・特産の食まで、地元目線で順番に紹介していきます。

人口28,373 人 ※2026年5月1日時点(推計人口)
面積225.49 km²
人口密度126 人/km²

地理的には、北が大衡村、北西が色麻町、東が大郷町、南東が利府町、南は富谷市仙台市泉区青葉区)に接しています(出典:大和町公式ホームページ)。地図で見ると富谷市が南から町の中央へ食い込み、ちょうちょが羽を広げたような不規則な形をしています。

町の東部には宮城米の田園が、西部には七ツ森や船形山の里山が広がります。火山がつくった山並みと、江戸時代の城下町、そして最先端の工場が同じ町に同居しているのが大和町の面白さです。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

大和町の推しポイント

大和町の魅力は、「自然」「歴史」「産業」が一つの町にぎゅっと詰まっているところにあります。町を囲む七ツ森、映画の舞台になった城下町・吉岡宿、半導体産業を支える工業団地、そして全国でめずらしく人が増えてきた背景。それぞれを、ここから少しずつ掘り下げていきます。

推しポイント1:七ツ森──町を囲む7つの里山

七ツ森は、笹倉山・松倉山・撫倉山・大倉山・蜂倉山・鎌倉山・遂倉山という、標高300m前後の7つの山の総称で、町のどこからでも望める大和町のシンボルです。遊歩道やキャンプ場、湖畔公園が整い、休日には町内外から人が訪れます。船形火山群に属する山々で、ふもとには湧き水や温泉も点在しています。

推しポイント2:吉岡宿と『殿、利息でござる!』

町の中心・吉岡は、江戸時代に奥州街道の宿場・城下町として栄えた土地です。貧しい宿場を救うために町の商人たちが大金を出し合った実話が、2016年公開の映画『殿、利息でござる!』として描かれました。フィギュアスケートの羽生結弦選手も出演したことで知られ、いまも町の大きな顔になっています。

推しポイント3:東京エレクトロンと“県内唯一の不交付団体”

大和リサーチパークには半導体製造装置大手の東京エレクトロン宮城の工場が立地し、町には自動車・電子関連の企業が集まっています。立地企業の好調を背景に税収が伸び、2022年度(令和4年度)には大和町が宮城県内で唯一の普通交付税の不交付団体となりました(出典:河北新報オンライン)。国の交付税に頼らず自前で運営できる、めずらしい町なんですよ。

推しポイント4:人が増えるまちと公立宮城大学

全国の多くの市町村で人口が減るなか、大和町は仙台への通いやすさと住宅地の整備で人口が増えてきました(出典:大和町公式ホームページ)。町内には事業構想学群などを置く公立の宮城大学もあり、若い世代の姿も見られます。

推しポイント5:七ツ森そばと宮城米

食では、町産そば粉を使った「七ツ森そば」と、ひとめぼれをはじめとする宮城米が看板です。西部の里山で打たれる手打ちそばや、川魚を使った郷土の味も楽しめます。詳しくは後半の「特産品・食」で紹介します。

大和町の歴史

大和町の歴史は、大きく3つの時代に分けて見ると分かりやすくなります。古墳時代から豪族が暮らした古い土地であったこと、江戸時代に伊達家ゆかりの城下町・宿場として栄えたこと、そして昭和の合併と企業立地を経て今の姿になったことです。それぞれの時代が、いまの地名や産業に確かにつながっています。

古代〜中世──古墳と黒川氏の時代

町内の鳥屋八幡古墳は宮城県の指定史跡で、古墳時代後期にはこの地に豪族が住んでいたと考えられています。14世紀半ばには大崎氏の一族である黒川氏の所領となり、戦国期まで黒川一帯を治めました。1590年(天正18年)、黒川晴氏が伊達氏に敗れると、この地は伊達氏の支配下に入ります。

江戸時代──城下町・吉岡宿の繁栄

1615年から翌年(元和元年〜2年)にかけて、伊達政宗の三男・伊達宗清が3万8千石で吉岡城(吉岡所)を築き、侍屋敷や寺社を整えて城下町・宿場の体裁をつくりました。奥州街道と松島道の分かれ道にあたる交通の要所で、仙台以北では大きな宿場として黒川郡の中心となりました。仙台藩からの助成が乏しく住民が困窮した時代には、商人らが大金を出し合って宿場を支えたという実話が残り、これがのちに映画『殿、利息でござる!』の題材になりました。

近現代──合併と企業のまちへ

1955年(昭和30年)4月、吉岡町と落合・鶴巣・宮床・吉田の4村が合併し、「大きな和の町」を願って大和町が誕生しました。1997年には公立の宮城大学が開校。2011年には東京エレクトロン宮城の新工場が操業を始め、産業のまちへと姿を変えていきます。一方で、2015年の関東・東北豪雨や2019年の東日本台風では吉田川が氾濫・越水し、水害と向き合ってきた歴史もあります。

大和町の文化・風習

話し方と方言の特徴

大和町を含む宮城県では、仙台藩の言葉を受け継ぐ「仙台弁(宮城弁)」が話されています。語頭以外のカ行・タ行が濁りやすく、やわらかく聞こえるのが特徴で、町に本社を置くエントワデザインが手がけた「仙台弁こけし」は、その訛りをそのままキャラにして全国に知られています。

代表的な言葉を紹介すると、いぎなり(とても・すごく)、いずい(しっくりこない・違和感がある)、なげる(捨てる)、うるかす(水に浸す・ふやかす)、ちょす(さわる・いじる)、だっちゃ(〜だよね)などがあります。「ゴミなげといて」が「ゴミを投げて」ではなく「ゴミを捨てておいて」の意味になるので、はじめて聞くと戸惑うかもしれませんね。

食卓と季節の暮らし

東部に田んぼが広がる米どころだけあって、食卓の中心はやっぱりごはんです。秋には新米とそばが出回り、寒くなると里芋たっぷりの芋煮や鍋が食卓に並びます。内陸で冬は冷え込み、日本海側からの雪雲の影響で雪も少なくありません。だからこそ、温かいそばや煮込み料理がしみる土地なんですよ。

人の気質と地域のつながり

困った宿場をみんなで支えた江戸時代の逸話が今も語り継がれているように、助け合いの気風が根づいた土地です。仙台に近く新しい住民も増えているため、昔ながらの里山の暮らしと、移り住んだ人を受け入れる開けた空気が同居しています。みなさんが想像する「田舎の不便さ」より、ずっと暮らしやすい距離感だと考えられます。

大和町の特産品・食

特産品1:宮城米(ひとめぼれほか)

町の東部には、ひとめぼれやササニシキの田んぼが一面に広がります。ひとめぼれは宮城県が本家で、ほどよい粘りと甘み、冷めてもおいしいのが持ち味。最近はもっちりした「だて正夢」や「つや姫」など品種もそろうので、食べ比べて“推し米”を見つけるのも楽しいですよ。旬は秋の新米シーズン。炊きたてを塩むすびにするだけで、米の力が分かります。

特産品2:七ツ森そば

「七ツ森そば」は、大和町でとれたそば粉を使い、地酒を練り込んで仕上げる町の名物そばです。コシとのど越しがよく、ざるでも温かいかけでもいけます。そばの収穫は秋なので、香りを楽しむなら新そばの季節がおすすめ。西部の里山には自家栽培・石臼挽きにこだわる手打ちそばの店も点在していて、七ツ森の湧き水で打つ一杯は格別なんです。

特産品3:伊達イワナと七つ森サーモン

山と清流の町ならではの味が、川魚です。大和町でも育てられる「伊達イワナ」は臭みがなく上品でさっぱり、「七つ森サーモン」はとろりとした脂の甘みが特徴で、二つを食べ比べる丼やセットを出す店もあります。刺身でも焼いてもおいしく、山あいのドライブの途中に味わうと、この土地の水のきれいさが伝わってきますよ。

特産品4:町産ぶどうとワイナリー

近年は、町内産のぶどうを使ったワイン造りも始まり、仙台から1時間ほどで行ける新しい立ち寄りスポットとして注目されています。里山の景色を眺めながら地元のワインを味わえるのは、果樹も育つ大和町ならではの楽しみ方だと考えられます。


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大和町の観光スポット

序盤で触れた七ツ森・吉岡宿・伊達文化を、ここからは一つずつ訪ねていきます。大和町の見どころは、西部の七ツ森と南川ダム湖畔に固まる「自然・文化ゾーン」と、中心部の吉岡に残る「城下町ゾーン」、そして北西の山あいに広がる「船形山ゾーン」の3方向に分けると回りやすいですよ。地区ごとに表情がはっきり違うので、目的に合わせて選んでみてください。

七ツ森と湖畔の自然

  • 七ツ森 – 笹倉山・松倉山・撫倉山・大倉山・蜂倉山・鎌倉山・遂倉山という7つの里山の総称で、最高峰の笹倉山でも約500mと登りやすい山々です。町のどこからでも稜線が見え、季節ごとに表情を変えます。新緑と紅葉の頃がとくに気持ちよく、低山ハイキングの入門にもぴったりなんですよ。
  • 七ツ森湖畔公園・南川ダム – 南川ダムがつくる七ツ森湖の周りに、蛇石せせらぎ公園・立輪水辺公園・宮橋公園・四十八滝運動公園が並ぶ広々としたレジャースポットです。芝生でのお弁当や水遊び、釣りまで楽しめます。湖面に七ツ森が映る昼下がりがいちばんの撮りどころですよ。
  • 七ツ森ふれあいの里 – 七ツ森湖を見下ろす高台のキャンプ場で、ログハウスのバンガロー(10人用・6人用)とテントサイトがあります。利用期間は4月〜11月、申し込みは南川ダム資料館で受け付けています(出典:大和町公式ホームページ)。星空とキャンプファイヤー、そして直売所の新鮮野菜で、手軽にアウトドア気分が味わえます。

城下町・吉岡宿の歴史

  • 吉岡宿(中町・上町通り) – 奥州街道の宿場・城下町として栄えた中心市街で、映画『殿、利息でござる!』の舞台になった町です。観光の起点になる吉岡宿本陣案内所は9:30〜16:00の営業(火曜定休)で、まち歩きの地図がもらえます(出典:大和町観光物産協会)。落ち着いた通りを歩くと、宿場町だった頃の名残が今も感じられますよ。
  • 吉岡八幡神社 – 吉岡宿の鎮守として400年以上の歴史をもつ古社です。毎年12月の「島田飴まつり」の舞台で、ふだんは静かな境内ですが、師走には縁結びを願う人で一気ににぎわいます。木立に囲まれた参道は、散策のついでに立ち寄りたくなる凛とした空気が流れています。

伊達文化と歌人の記憶(宮床)

  • 宮床宝蔵 – 伊達政宗の孫・宗房にはじまる宮床伊達家ゆかりの品を展示する資料館で、敷地には茅葺屋根の旧宮床伊達家住宅(町指定文化財)が保存されています(出典:大和町公式ホームページ)。展望台からは七ツ森が一望でき、箪笥の引き出しを開けると民話の人形が現れる仕掛けも楽しいんですよ。
  • 原阿佐緒記念館 – アララギ派の歌人・原阿佐緒の生家(明治の擬洋風建築)を整備した記念館で、日記や歌稿、文人らとの書簡が見られます。開館は9:00〜16:00、月曜休館で、入館料は大人210円ほどです(出典:大和町観光物産協会)。私室もそのまま残り、波瀾の生涯を知るほど引き込まれていきます。
  • 七ツ森陶芸体験館(台ヶ森焼) – 南川ダム湖畔にあり、七種類の窯で世界に一つだけの焼き物づくりが体験できます(出典:大和町観光物産協会)。窯元の指導を受けながら土をこねる時間は、雨の日の旅程にも組み込みやすいですよ。プロの台ヶ森焼を買って帰るのもおすすめです。

船形山と吉田のブナ林

  • 船形山(升沢コース) – 宮城・山形県境にそびえる標高1,500mの山で、日本二百名山のひとつ。大和町側からは吉田・升沢の旗坂キャンプ場を起点とする升沢コースが代表的で、山頂まで約4時間、ブナの原生林から草原・稜線へと景色が変わります(出典:林野庁 東北森林管理局)。歩きごたえのある本格コースなので、装備を整えて挑みたい一座です。
  • 升沢遊歩道・すりばち沼 – 旗坂キャンプ場側から歩く軽めの自然遊歩道で、ブナ林の奥に静かなすりばち沼があります。6月下旬はモリアオガエルの産卵期にあたり、木道を歩きながら森の生きものに出会えます。山頂はハードルが高い人でも、ここなら森の空気だけ味わって戻ってこられますよ。

大和町の観光ルート

計算中…

大和町は鉄道駅がないので、観光は車が基本になります。東北自動車道・大和ICを起点にすると、七ツ森や宮床の文化施設を1日でまとめて回れます。半日なら吉岡の城下町さんぽ、まる1日かけるなら船形山の山歩きと、体力と時間で選べるのがいいところなんですよ。

【車・1日】七ツ森・宮床まるごとコース

9:00 大和IC → 9:20 宮床地区(車20分)

宮床宝蔵(60分)
→ 伊達家ゆかりの品と茅葺の旧住宅を見学。展望台から七ツ森を見渡してから動き出すと、この日の地理感がつかめます。

原阿佐緒記念館(40分)
→ 宮床宝蔵から徒歩数分。歌人の暮らしに触れる、しっとりした時間です。

11:30 七ツ森陶芸体験館(車15分)

七ツ森陶芸体験館(90分)
→ 湖畔で陶芸体験。土に集中する時間はあっという間で、ちょうどお昼をはさむと心地よいリズムになります。

七ツ森湖畔公園(90分)
→ 蛇石せせらぎ公園で水遊びや散歩。午後の光が湖面に映る七ツ森がきれいな時間帯です。

15:00 七ツ森ふれあいの里(車5分)

七ツ森ふれあいの里(60分)
→ 高台の展望台まで散策。締めに宮床のそば店へ立ち寄れば、まる1日が気持ちよく終わります。

【車・半日】吉岡宿・城下町さんぽコース

9:30 吉岡宿本陣案内所 出発

吉岡宿本陣案内所(20分)
→ まず地図をもらって全体像をつかみます。まち歩きの相談にものってもらえます。

中町・上町通り(40分)
→ 宿場町の通りをのんびり歩きます。映画の舞台になった町の空気を、足の裏で感じる時間です。

吉岡八幡神社(40分)
→ 参道の静けさが心地よい古社。手を合わせて、宿場の歴史に思いをはせてみてください。

吉岡のグルメ(60分)
→ 中心部のそば店や定食屋でお昼に。半日でも町の歴史と食をしっかり味わえます。

【車・1日】船形山・升沢ブナ林コース(広域)

7:00 大和IC → 7:45 旗坂キャンプ場(吉田・升沢方面/車45分)

旗坂キャンプ場(登山口・準備)
→ 升沢コースの出発点。県境の山に入る前に、装備と水を整えます。

升沢遊歩道・三光の宮(道中)
→ ブナの原生林を抜けていく道。木漏れ日のなか、鳥の声だけが響く静けさです。

船形山 山頂(往復・本格登山)
→ 体力に自信があれば山頂へ。草原と稜線の眺めは、登った人だけのごほうびです。

すりばち沼(軽めの選択肢)
→ 山頂が難しい日は、こちらでブナ林散策に切り替え。森の空気だけでも訪れる価値があります。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

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大和町の年間イベント

大和町のイベントは、夏の花火から秋の味覚と民謡、そして冬の縁結びまで、季節ごとに色がはっきり分かれています。なかでも師走の「島田飴まつり」は、この町でしか見られない一日。順番に紹介していきますね。

夏:まほろば夏まつり

夏(8月ごろ)には、吉岡を会場に「まほろば夏まつり」が開かれ、夜空に花火が打ち上がります。ステージや屋台でにぎわう、町いちばんの夏の夜。子ども連れでもゆったり楽しめる、地元密着のあたたかい夏祭りなんですよ。

秋:たいわ産業まつりとお立ち酒全国大会

10月ごろの「たいわ産業まつり(囲炉裏祭)」では、巨大な囲炉裏で買った食材をその場で焼いて食べられます。さんまのつかみ取りや苗木プレゼントなど、家族で楽しめる企画が並びます(出典:大和町公式ホームページ)。

11月ごろには、台ヶ森焼の窯開きと半額市でにぎわう「陶器まつり」も開かれます(出典:大和町公式ホームページ)。

同じく11月ごろには、宮床地区発祥の民謡「お立ち酒」の歌い手日本一を決める「お立ち酒全国大会」が開かれます(出典:大和町観光物産協会)。婚礼の席で唄われてきた一曲を、全国の愛好者が披露する独特の大会ですよ。

冬:島田飴まつり

毎年12月、吉岡八幡神社で「島田飴まつり」が開かれます。花嫁の島田髷をかたどった縁起物の飴「島田飴」が、この日だけ授与される良縁祈願の伝統行事です(出典:大和町観光物産協会)。和装の人々が宿場町を練り歩く「花嫁道仲行列」が見どころで、雪の降る師走の通りに、白無垢の列がしずしずと進む光景は、この町ならではの冬の風物詩なんですよ。

大和町のエリア別の顔

大和町は1955年に1町4村(吉岡町・落合村・鶴巣村・宮床村・吉田村)が合併して生まれた町で、今もその5つの地区ごとに表情が違います(出典:大和町公式ホームページ)。旅する目線でいうと、歴史の吉岡、自然と文化の宮床、山の吉田、田園の鶴巣、新しい街の落合、と覚えておくと回りやすいですよ。

吉岡エリア──城下町さんぽとお祭りの中心

町役場のある中心市街で、奥州街道の宿場・城下町として栄えた歴史が残ります。吉岡八幡神社や本陣案内所があり、まち歩きやグルメ、島田飴まつりを楽しむならこのエリア。半日のんびり歩いて、宿場町の空気を味わいたい人に向いています。

宮床エリア──七ツ森と伊達文化が集まる西部

南川ダムと七ツ森湖を中心に、宮床宝蔵・原阿佐緒記念館・陶芸体験館・キャンプ場が点在します。自然と文化をまとめて楽しめる、この町の観光の主役エリア。一日かけてドライブで巡るのにいちばん向いていますよ。

吉田エリア──船形山へ続く山あいの里

北西の山間部で、船形山の登山口・升沢やブナの原生林が広がります。そば栽培も盛んな静かな里。登山や森歩き、清流の景色を求める人にぴったりで、アウトドア派の一日を過ごせるエリアです。

鶴巣エリア──田園と高速の玄関口

東部に広がる田園地帯で、東北自動車道の鶴巣パーキングエリアがある交通の入り口。宮城米の景色が広がり、ドライブの途中に立ち寄って休むのに向いています。のどかな田園風景を眺めながら通り抜けたいエリアですよ。

落合エリア──仙台に近い新しい街並み

南部の仙台市富谷市寄りで、もみじが丘や杜の丘などの新しい住宅地、公立宮城大学、大和リサーチパークが広がります。観光地という顔より、これから伸びる新しい町の表情が見られるエリア。仙台からの行き帰りに、町の「今」を感じたい人におすすめです。

大和町の気候・季節の暮らし

大和町は内陸に位置するため、海沿いの仙台市より数℃低めで、冬は日本海側から流れ込む雪雲の影響を受けやすい土地です。参考として県都・仙台の平年値は、年平均気温12.8℃、年間降水量1276.7mm、年間降雪量59cmです(出典:気象庁)。実際の大和町は、これより冬の冷え込みと雪が一段強まると考えられます。

夏──6月〜8月の暮らし

夏は内陸らしく日中は暑くなる日もありますが、海沿いの蒸し暑さよりは過ごしやすいと考えられます。朝晩は七ツ森から涼しい風が下りてきて、湖畔や山あいに入るとひんやり感じられます。キャンプや川遊びがいちばん気持ちいい季節ですよ。

秋──9月〜11月の暮らし

秋は空気が澄み、七ツ森や船形山の紅葉が見頃を迎えます。新米とそばが出回り、食卓がいちばん豊かになる時期。朝晩の冷え込みが日に日に強まり、11月の終わりには初雪の便りも届きます。

冬──12月〜2月の暮らし

冬は最も寒さが厳しく、雪が積もる日も少なくありません。車のスタッドレスタイヤや雪かきは、ここで暮らすなら備えておきたい装備です。それでも、雪化粧した七ツ森や、師走の島田飴まつりの白無垢の列など、冬ならではの景色が楽しめます。

春──3月〜5月の暮らし

春は雪解けとともに一気に花の季節へ。七ツ森湖畔の桜や、田んぼに水が張られる頃の風景はのどかそのものです。風はまだ冷たい日もありますが、外歩きが心地よくなり、山開きとともに登山シーズンも始まります。

大和町の移住・暮らし情報

大和町は、仙台に通える距離にありながら自然と田園が身近にある町です。企業の立地が進んで働く場も多く、子育て支援にも力を入れているため、近年は人口が増えてきました。中盤では旅の視点で各エリアを見ましたが、ここからは「暮らす視点」で実際の生活を見ていきますね。

通勤・通学

仙台市中心部や泉区の職場へ通う人が多く、車なら町内から仙台都心まで40分前後が目安です。町内には東京エレクトロン宮城をはじめ大きな事業所もあり、地元で働く人も少なくありません。通勤先は仙台か町内か、暮らし方で選べるのがこの町の強みですよ。

住宅環境

黒川郡大和町の平均家賃はおよそ5万円前後、ファミリー向けの2LDK以上でおよそ6万円台が目安です(出典:LIFULL HOME’S)。吉岡や、もみじケ丘・杜の丘といった新しい住宅地が中心で、仙台に近いわりに家賃を抑えやすいのが魅力です。

買い物環境

中心部の吉岡には、ショッピングセンターやドラッグストア、ホームセンターなど国道沿いの店がそろい、日常の買い物に困ることはまずありません。車での生活が基本になりますが、ロードサイド店が充実しているので、まとめ買いがしやすい環境です。

子育て・教育

大和町には、子どもの医療費を助成する「あんしん子育て医療費助成」があり、対象年齢を高校生世代まで広げています(出典:大和町公式ホームページ)。町内には小・中学校に加え、公立の宮城大学(出典:公立大学法人宮城大学)もあり、子育て世帯が暮らしやすい土台が整っています。

医療環境

地域の中核は、吉岡にある公立黒川病院です(出典:公立黒川病院)。大和町大郷町大衡村富谷市の黒川地域を支える病院で、いざという時の安心につながります。専門的な高度医療が必要な場合は、車で仙台市内の大病院にもアクセスできます。

エリア別の暮らし視点

住む場所としては、商業と役場が近い吉岡が便利。新しい家を探すなら、仙台寄りで区画整理されたもみじケ丘・杜の丘が人気です。静かな環境重視なら宮床や吉田の山あいも選択肢になりますが、雪と車移動が前提になる点は頭に入れておきたいですね。

大和町へのアクセス

大和町には鉄道駅がないため、移動の主役は車と路線バスです。東北自動車道の大和ICがあり、仙台都心からは車でおよそ40分。公共交通なら仙台市地下鉄の泉中央駅を起点にバスを乗り継ぐのが基本になります。

車でのアクセス

東北自動車道・大和ICが町の玄関口です。大和町は仙台市から約20km北に位置し、車で40分前後でアクセスできます(出典:大和町公式ホームページ)。観光で七ツ森方面へ向かうなら、大和ICから南川ダム湖畔まで20分ほどです。

鉄道+バスでのアクセス

鉄道利用の最寄りは、仙台市地下鉄南北線の泉中央駅です。泉中央駅から大和町バスターミナルまでは、宮城交通・ミヤコーバスの吉岡線で約30分、運賃は600円台が目安です(出典:宮城交通)。仙台駅とを結ぶ高速バス(高速仙台-大和・大衡線)も運行しています(出典:大和町公式ホームページ)。

飛行機でのアクセス

遠方からは仙台空港が入り口になります。仙台空港から仙台空港アクセス線でJR仙台駅まで約25分、そこから地下鉄とバスを乗り継いで大和町へ向かう流れです(出典:公立大学法人宮城大学)。空港でレンタカーを借りて高速道路で向かうと、乗り換えなしでスムーズですよ。

町内移動の現実的アドバイス

正直なところ、観光も暮らしも車があるとぐっと楽になります。七ツ森・宮床・吉田の見どころは山あいに点在していて、バスだけで回るのは時間がかかるためです。仙台から日帰りで観光するなら、レンタカーか自家用車で動くのがいちばん現実的だと考えられます。


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【地元住民に直撃!】大和町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

ぶどうを育てています。この町は水と土に恵まれていて、果樹には本当にいい土地なんですよ。収穫したぶどうの一部はワイン用にも回していて、町の新しい挑戦に少しでも関われているのが嬉しいですね。

朝晩の冷え込みと昼の暖かさ、その寒暖差が実を甘くしてくれる。七ツ森を眺めながら畑に立つ毎日で、季節の移り変わりを体ごと感じられる仕事です。

Q2.大和町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは七ツ森ですね。七つの山が連なっていて、町のどこからでも見える、いわば大和町のおすすめスポットです。南川ダムの湖面に山が映る昼下がりは、地元の人間でも足を止めて見入ってしまいます。

あとは吉岡の城下町。昔ながらの宿場の通りを歩くと、空気がすっと静かになる。観光で来るなら、自然と歴史、両方触れてほしいです。

Q3.大和町でお土産を買うとしたらなんですか?

定番はやっぱりお米ですね。ひとめぼれは間違いがないですし、贈ると喜ばれます。あとは町でとれたそば粉を使ったそばも、この土地の有名なものとして自信を持って勧められます。

地元の人間が好きなのは、湖畔の窯で焼かれる焼き物です。素朴で温かみがあって、ひとつ持って帰ると暮らしに馴染む。観光客はあまり知らない、いいお土産ですよ。

Q4.外から人が来たときに、大和町でまず連れていく店はどこですか?

山あいの、手打ちのそば屋に連れていくことが多いですね。七ツ森の湧き水で打ったそばは香りが違う。窓の外に里山が広がる席で食べると、それだけでごちそうなんですよ。

川魚を出す店もいいですね。きれいな水で育った魚は臭みがなくて上品で、この町の水の良さがそのまま伝わる。遠くから来た人ほど驚いてくれます。

Q5.大和町はどんな気質だと思いますか?

困っている人を放っておけない土地柄だと思います。昔、貧しい宿場をみんなでお金を出し合って支えた話が今も語り継がれていて、その助け合いの気風が根っこにあるんですよ。

仙台に近くて新しく移ってくる人も多いので、よそ者を construct…身構えずに受け入れる。閉じていない、開けた人付き合いが多い町だと感じます。

Q6.昔に比べて、大和町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直、ずいぶん変わりました。大きな工場や会社が増えて、若い世帯が住宅地に入ってくる。人口が減る町が多いなかで、ここは増えてきた。活気が出たのは間違いないです。

ただ、田んぼや里山と新しい街並みの境目で、昔の静かな暮らしが薄れる寂しさもある。便利さと引き換えに失うものもあるなと、正直に思いますね。

Q7.大和町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

町ぐるみで進んでいるワイン造りには期待しています。私らが育てたぶどうが地元のワインになって、それを目当てに人が来てくれたら、農家としてこんなに嬉しいことはないですよ。

新しい住宅地や流通の整備も進むと聞きます。便利になるのは歓迎ですが、七ツ森や水源、この自然だけは残したまま育ってほしい。それが地元の人間の本音です。

大和町の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

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