【宮城県七ヶ浜町】ってどんなとこ?東北最小、菖蒲田ビーチと縄文【地元民のリアルな声あり】

宮城県七ヶ浜町の深山権現:七ヶ浜町の多聞山遊歩道沿いに鎮座する深山権現は、松島四大観の一つ「偉観」の景勝地にある信仰の場です。

この記事にはプロモーション(広告)が含まれています。

七ヶ浜町(しちがはままち)は、宮城県中部・仙台市の東に突き出た半島にある、三方を海に囲まれた人口16,843人の町です。面積13.18km²は、北海道・東北の市町村で一番小さい広さです。

七ヶ浜町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 菖蒲田海水浴場──1888年開設、東北で初めて・全国3番目の歴史を持つ砂浜
  • 大木囲貝塚──縄文土器「大木式土器」の名前の由来となった国史跡
  • ✅ 「海の高山」──軽井沢・野尻湖と並ぶ日本三大外国人避暑地の一つ
  • ✅ 松島四大観の多聞山──日本三景・松島の南端をなす絶景
  • ✅ 皇室にも献上される七ヶ浜の海苔──寒流が育てる厚みのある黒い海苔

「海と歴史が好きな旅行者」「縄文や地学に興味がある人」「仙台に近い海辺で暮らしたい移住検討者」に向いた町です。本記事では、観光・歴史・文化・特産まで、東北で一番小さな海辺の町を地元目線で紹介します。

人口16,843 人 ※2026年5月1日時点(推計人口)
面積13.18 km²
人口密度1,278 人/km²

地理的には、七ヶ浜町の南は太平洋、北と東は松島湾に面し、陸でつながる西側は仙台市宮城野区)・多賀城市塩竈市の3市と隣接しています(出典:七ヶ浜町公式サイト)。半島の付け根は江戸時代に掘られた貞山運河で断ち切られ、橋を渡って出入りする「島のような町」です。

町内に鉄道はなく、多賀城市のJR仙石線多賀城駅などから町民バスで結ばれています。仙台中心部からは車でおよそ40分。海・縄文・国際交流と、小さな町に見どころが凝縮されています。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

七ヶ浜町の推しポイント

東北で一番小さな町ながら、七ヶ浜町の見どころは多彩です。明治からの歴史を持つ海水浴場、縄文研究の基準になった貝塚、外国人避暑地として開かれた異国情緒、松島の絶景、そして寒流が育てる海苔。海をめぐる5つの個性を、ここから少し掘り下げます。

菖蒲田海水浴場──東北で最も歴史ある砂浜

菖蒲田海水浴場は、1888年(明治21年)に東北で初めて、全国でも3番目に開設された歴史ある海水浴場です(出典:七ヶ浜町公式サイト)。2023年6月には、清潔さと安全性を満たしたビーチに与えられる国際環境認証「ブルーフラッグ」を東北で初めて取得しました(出典:日本ブルーフラッグ協会)。毎年7月中旬の海開きから夏のあいだ、多くの海水浴客でにぎわいます。

大木囲貝塚──「大木式土器」のふるさと

大木囲貝塚(だいぎがこいかいづか)は、縄文時代前期から中期の集落跡で、1968年に国の史跡に指定されています(出典:七ヶ浜町公式サイト)。ここから出土した土器は「大木式土器」と呼ばれ、東北地方南部の縄文土器の年代を判断する基準資料の一つとして知られます。仙台湾周辺でも最大規模の貝塚の一つです(出典:宮城県公式ウェブサイト)。

海の高山──日本三大外国人避暑地

七ヶ浜町の高山地区は、「山の軽井沢、湖の野尻湖、海の高山」と称された日本三大外国人避暑地の一つです(出典:林野庁)。明治時代にアメリカ人宣教師らが別荘を建てたのが始まりで、今も異国情緒が残ります。隣接の高台にある七ヶ浜国際村は1993年に開館し、国際交流と文化発信の拠点になっています。

多聞山──松島四大観の絶景

町の北東にある多聞山は、日本三景・松島を見渡す「松島四大観」の一つに数えられます。七ヶ浜町の東部は県立自然公園松島に含まれ、海岸線は特別名勝「松島」に指定されています(出典:七ヶ浜町公式サイト)。松島湾に浮かぶ島々の眺めは、わざわざ訪れる価値がありますよ。

海苔の半島──皇室にも届く寒流のり

海に囲まれた七ヶ浜町は、宮城を代表する海苔の産地です。最高級の乾海苔は皇室にも献上される逸品です(出典:林野庁)。詳しくは特産品のセクションで紹介します。

七ヶ浜町の歴史

七ヶ浜町の歴史は、海とともにあります。縄文の人々が貝塚を残し、奈良時代には都の出先機関へ海の幸を送り、明治には7つの浜が一つの村にまとまりました。古代・近世・近現代の3段階で、町の歩みをたどります。

縄文〜古代──海の恵みを支えた半島

縄文時代、海岸部には大木囲貝塚をはじめ数多くの貝塚が築かれました。奈良時代には、陸奥国の国府が置かれた多賀城に隣接し、「国府厨(こくふのくりや)」が設けられて豊富な海産物が運ばれました。古代から、この半島は海の供給拠点でした(出典:七ヶ浜町公式サイト)。

近世──仙台藩の蔵入地として

江戸時代、町域の大部分は仙台藩の蔵入地でした。半島の付け根を横断する貞山運河が掘られ、町は島のような形になりました。松ヶ浜の眺めのよい岬には仙台藩主の仮館が置かれ、その名残から今も「御殿崎(ごてんざき)」という地名が残されています。

近代〜現代──七つの浜が一つの町へ

1889年(明治22年)、湊浜・松ヶ浜・菖蒲田浜・花渕浜・吉田浜・代ヶ崎浜・東宮浜の七浜が統合され、七ヶ浜村が誕生しました。1959年(昭和34年)に町制を施行し、現在の七ヶ浜町となります(出典:七ヶ浜町公式サイト)。2011年の東日本大震災では津波により町の面積の約4分の1が浸水しましたが、復興を遂げ、ビーチも国際認証を取得するまでに歩みを進めました。

七ヶ浜町の文化・風習

方言と話し方の特徴

七ヶ浜町で話されるのは、宮城県全域に広がる仙台弁(宮城弁)です。代表的なのがいずい(しっくりこない・違和感がある)。標準語にぴったり当てはまる言葉がなく、宮城県民でも説明に困る一語なんですよ。

寒い日にはしばれる(凍えるほど寒い)、冷たいものにはしゃっこい(冷たい)。ゴミを捨てることをなげる(捨てる)と言うので、初めて聞くと驚くかもしれません。疲れたときはがおる(疲れる・弱る)、相づちにはだから(そうだよね、と同意する言葉)を使います。

地元ならではの呼び方もあります。花渕浜をはなぶしと読むのは、地元の方や町にゆかりのある人の証。海の幸の呼び名にも、土地の言葉が息づいています。

海とともにある暮らし

七つの浜があるこの町では、暮らしのリズムが海と結びついています。冬は海苔漁の最盛期で、浜は早朝から活気づきます。みなさんが思い浮かべる穏やかな養殖場とは違い、外洋に近い荒い波間での作業。だからこそ、しっかりした海苔が育つんですよね。

国際色という個性

明治以来の高山外国人避暑地、1990年にアメリカ・マサチューセッツ州プリマスと結んだ姉妹都市、そして七ヶ浜国際村。小さな町なのに、国際交流が暮らしの一部になっているのが七ヶ浜町の面白いところです(出典:七ヶ浜町公式サイト)。海辺で異国情緒に触れられる、ちょっと珍しい町です。

七ヶ浜町の特産品・食

特産品1:海苔(寒流のり)

七ヶ浜町といえば、まず海苔。最高級の乾海苔は皇室にも献上される逸品です(出典:林野庁)。冷たい寒流で育つため色が黒く、香りが高く、厚みがあるのが特徴。旬は晩秋から冬で、さっと炙れば口いっぱいに磯の香りが広がります。波をかぶって育つから繊維がしっかりして、おにぎりに巻いても時間が経って崩れにくいんですよ。

特産品2:ボッケ(ケムシカジカ)

地元でボッケと呼ばれる魚は、標準名をケムシカジカといいます。旬は10月中旬から11月中旬。厚みのある白身はフグのような食感で、新鮮なものは刺身や薄造りが絶品です。寒い時期にはボッケ汁などの鍋でも親しまれています。あまりに町の顔なので、観光キャラクター「ぼっけのボーちゃん」のモチーフにもなっているんです。

特産品3:ウニ・アワビ

三方を海に囲まれた七ヶ浜町では、夏のウニや磯のアワビなど、四季を通じて新鮮な海の幸が味わえます(出典:林野庁)。とれたてのウニの甘さは、産地ならではのごちそう。海辺の食堂や海の駅で、その日の浜の恵みを楽しんでみてください。

特産品4:わかめ・茎わかめ・ふのり

海苔だけでなく、浅海養殖のわかめも七ヶ浜町の自慢です。シャキシャキした茎わかめは、酢の物・煮物・炒め物と万能。味噌汁にふっくらと浮かぶ地元産のふのりも、浜のおふくろの味です。海藻のうまみを毎日の食卓で味わえるのが、この町の豊かさですよね。


現地に行くのはなかなか難しい方もいますよね。でもふるさと納税なら、実質2,000円の自己負担で全国の特産品が返礼品として届きます。

会社員ならワンストップ特例で確定申告も不要です。

返礼品は数万点あるので、迷ったらAmazonの【今みんなが選んでいる人気返礼品ランキング】から見るのが失敗しないコツですよ。

楽天ユーザーの方は【返礼品ランキング総合TOP100】でチェックしてみてくださいね。

七ヶ浜町の観光スポット

七ヶ浜町の見どころは、半島をぐるりと囲む海岸線に沿って点在しています。歴史あるビーチ、縄文の貝塚、アニメの聖地になった神社、松島を見渡す高台まで、車があれば半日〜1日で回りきれる距離感なんですよ。海・歴史・眺望の3つの切り口で紹介します。

海とビーチを楽しむスポット

  • 菖蒲田海水浴場 – 1888年(明治21年)に東北で初めて、全国で3番目に開設された砂浜で、2023年6月には国際環境認証「ブルーフラッグ」を東北で初めて取得しました(出典:日本ブルーフラッグ協会)。太平洋に向かって開けたロングビーチで、夏は海水浴客、オフシーズンはサーファーや散策する人の姿が絶えません。堤防を越えた瞬間に視界いっぱいに広がる海は、何度見ても気持ちいいですよ。
  • 表浜 – 高山外国人避暑地に隣接する、通称「外人浜」とも呼ばれる砂浜です。避暑に訪れた外国の人々の姿もあり、どこか異国情緒が漂います。人が少なく静かなので、波の音だけを聞きながらぼんやり過ごしたいときにぴったりです。
  • 小浜港(ヨットハーバー) – 花渕浜にある、県内有数の外洋ヨットの停泊地。松島湾の入口に位置し、港を出ればすぐにセーリングポイントという好立地です。マストの並ぶ港の風景は、海の町ならではの眺めですよね。

歴史と信仰にふれるスポット

  • 大木囲貝塚・歴史資料館 – 縄文土器「大木式土器」の名前の由来となった国史跡で、貝塚は遺跡公園として開放されています。隣接する歴史資料館は入館無料、開館は9時〜16時、月曜と年末年始が休館です(出典:七ヶ浜町公式サイト)。土器や漁具を眺めていると、6000年前の暮らしがぐっと近づいてきます。
  • 鼻節神社 – 約2400年前に建立され、奈良時代に現在地へ遷された古社で、「延喜式神名帳」に格の高い名神大社として記された由緒を持ちます(出典:七ヶ浜町公式サイト)。アニメ「かんなぎ」の神社のモデルとされ、放送後は聖地巡礼に訪れるファンでにぎわいました。海へ突き出た岬の急な石段を登ると、緑に包まれた静かな社殿が待っています。
  • 多聞山・毘沙門堂 – 日本三景・松島を見渡す「松島四大観」の一つ「偉観」に数えられる高台です。海岸線は特別名勝「松島」に指定されています(出典:七ヶ浜町公式サイト)。松島湾に浮かぶ島々を一望でき、写真を撮る手が止まらなくなる絶景ですよ。

高台の眺めと国際色のスポット

  • 君ヶ岡公園 – 標高59mの七ヶ浜町最高峰に広がる桜の名所で、春と秋〜冬に2回咲く「四季桜」のほか、ソメイヨシノやヤマザクラなどが植えられています(出典:七ヶ浜町公式サイト)。展望台からは太平洋や松島湾の島々、遠くに金華山や蔵王連峰まで見渡せます。桜のシーズンは、地元の花見客でほどよくにぎわいます。
  • 七ヶ浜国際村 – 海を見渡す高台に建つ町立の文化施設で、開館は9時〜22時、毎週火曜(祝日の場合は翌日)と年末年始が休館です(出典:七ヶ浜町公式サイト)。姉妹都市プリマスの砦を復元した「プリマスハウス」では、入植当時の暮らしやメイフラワー号の歴史、高山外国人避暑地の足跡を知ることができます(出典:七ヶ浜町公式サイト)。舞台の奥に海が広がる「海の見えるホール」も、ここならではの空間です。

七ヶ浜町の観光ルート

計算中…

七ヶ浜町は東北で一番小さな町なので、車なら主要スポットを1日で回れます。鉄道がない町なので、起点は隣接する多賀城市のJR多賀城駅。海・縄文・絶景をつなぐ町内ルートと、松島・塩竈まで足をのばす広域ルートを用意しました。

【車・1日】七ヶ浜ぐるり海と縄文ルート

時系列:9:30 多賀城駅 → 10:00 大木囲貝塚・歴史資料館 → 11:00 多聞山 → 12:00 昼食 → 13:30 鼻節神社 → 14:30 菖蒲田海水浴場 → 15:30 七ヶ浜国際村

大木囲貝塚・歴史資料館(60分)→ まずは縄文の世界から。無料の資料館で土器を見てから貝塚公園を歩くと、町の成り立ちが頭に入りますよ。

多聞山(45分)→ 松島四大観の絶景で深呼吸。午前の澄んだ空気のうちに島々を眺めるのがおすすめです。

鼻節神社(45分)→ 急な石段を登って、海辺の古社へ。アニメの聖地でもあり、静けさに包まれます。

菖蒲田海水浴場(60分)→ 東北で一番歴史あるビーチで海風を浴びて。夕方の斜光が砂浜を照らす時間帯が美しいです。

七ヶ浜国際村(60分)→ 締めくくりは高台の文化施設へ。プリマスハウスで町の国際交流の歴史をたどれます。

【車・半日】ビーチと聖地巡礼ルート

時系列:13:00 多賀城駅 → 13:30 菖蒲田海水浴場 → 14:15 表浜 → 15:00 鼻節神社 → 15:45 小浜港

菖蒲田海水浴場(45分)→ 半日コースの主役。波打ち際を歩くだけでも旅気分が高まります。

表浜(30分)→ 避暑地に隣接する静かな「外人浜」で、異国情緒のある砂浜をのんびり。

鼻節神社(45分)→ 岬の先端の古社で参拝。海から登る参道の雰囲気が格別です。

小浜港(30分)→ ヨットが並ぶ港で夕方の海を眺めて締めくくり。潮の匂いが心地よい時間帯です。

【車・1日】広域ルート:松島・塩竈とあわせて

時系列:9:00 多賀城駅 → 9:30 七ヶ浜(多聞山・菖蒲田)→ 12:00 塩竈市(鹽竈神社・寿司)→ 14:30 松島町(瑞巌寺・遊覧船)

七ヶ浜町(150分)→ 多聞山と菖蒲田ビーチで、松島湾の南端の眺めを満喫します。

塩竈市(150分)→ 隣の塩竈市へ移動し、鹽竈神社の参拝と港町の寿司を楽しみます。

松島町(午後)→ 日本三景の中心松島町で、瑞巌寺や遊覧船へ。七ヶ浜町から眺めた島々を、今度は海の上から見られます。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

エアトリ 】でレンタカーをまとめて比較する

そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

じゃらんnet 】でこのエリアの宿を探す

七ヶ浜町の年間イベント

海の町・七ヶ浜町のイベントは、特産の海苔と夏のビーチが二枚看板です。冬は海苔づくしのお祭り、初夏はトライアスロン、夏は海開きと花火。季節ごとに海の恵みを味わえるのが、この町らしいところなんですよね。

冬〜早春:新海苔だよ!全員集合!

新海苔が市場に出る時期に合わせて、毎年2月ごろ「ながすか多目的広場」で開かれる海苔のお祭りです(出典:宮城まるごと探訪(宮城県観光連盟))。目玉は、県内の飲食店が海苔を使った創作料理No.1を競う「N-1グランプリ」。来場者が投票で優勝を決めます。ぜひ味わってほしいのが、この時期しか出回らない希少な生海苔の試食。とれたての磯の香りに、海苔の概念が変わりますよ。

初夏:仙台ベイのトライアスロン

毎年初夏には、菖蒲田浜などを舞台にした「みやぎ国際トライアスロン仙台ベイ七ヶ浜大会」が開かれます。スイム・バイク・ランで半島を駆けめぐる大会で、海と坂が織りなすタフなコースは選手たちに「七ヶ浜を制すれば国内レースを制す」と言われるほど。沿道で応援するだけでも、町じゅうが熱気に包まれる一日を体感できます。

夏:菖蒲田海水浴場の海開きと花火大会

夏のハイライトは、毎年7月中旬に海開きを迎える菖蒲田海水浴場です(出典:宮城まるごと探訪(宮城県観光連盟))。期間中は防潮堤の広場にキッチンカーが並び、8月には花火大会も開かれます。砂浜に寝そべって、打ち上がる花火を海越しに眺める時間は、夏の七ヶ浜町ならではのぜいたくですよ。

七ヶ浜町のエリア別の顔

七ヶ浜町は、その名のとおり湊浜・松ヶ浜・菖蒲田浜・花渕浜・吉田浜・代ヶ崎浜・東宮浜の7つの浜と、丘の上のニュータウン「汐見台」からなります(出典:七ヶ浜町公式サイト)。小さな町ですが、浜ごとに表情が違うんですよ。旅の視点で、4つのエリアの顔を紹介します。

菖蒲田浜・花渕浜エリア──海と国際色の観光中心

町の観光がいちばん集まるのが、このエリアです。菖蒲田海水浴場や表浜、鼻節神社、小浜港、そして高台の七ヶ浜国際村と高山外国人避暑地が点在しています。海とアートと異国情緒が同居する、不思議な空気感。初めての七ヶ浜町なら、まずここを目指すのがおすすめですよ。

東宮浜・代ヶ崎浜エリア──縄文と松島の眺め

町の歴史と絶景が詰まったエリアです。国史跡の大木囲貝塚と歴史資料館があり、北東には松島四大観の多聞山がそびえます。縄文の暮らしに思いを馳せたあと、松島湾の島々を見下ろす。歴史好き・眺望好きにじっくり歩いてほしい一帯です。

湊浜・松ヶ浜エリア──静かな浜と港の風景

観光地化されていない、暮らしの浜が広がるエリアです。仙台藩主の仮館があった御殿崎や、湊浜緑地海岸が静かに続きます。湊浜は古くから七北田川(冠川)河口の港として栄えた場所。素朴な漁村の風景を味わいたいときに、ふらりと立ち寄りたいエリアですよね。

汐見台エリア──緑道のある丘の住宅地

1980年代に分譲が始まったニュータウンで、町の生活の中心です。歩行者専用の緑道や公園的な街並みが整えられ、観光地とはまた違う、落ち着いた丘の風景が広がります。スーパーや施設が集まるコンパクトな一帯なので、旅の途中の買い出しや休憩にも便利です。

七ヶ浜町の気候・季節の暮らし

七ヶ浜町には気象庁の観測所がないため、最も近い仙台管区気象台の平年値が暮らしの目安になります。年平均気温は12.8℃、1月の平均が2.0℃、8月の平均が24.4℃で、海に囲まれた土地らしく寒暖の差が穏やかです(出典:気象庁)。三方を海に開いた半島なので、内陸の盆地より一年を通して過ごしやすい気候なんですよ。

夏──7月〜8月の暮らし

夏は太平洋からの海風のおかげで、猛暑日になる日が少ないのが七ヶ浜町の夏です。海開きは毎年7月中旬。浜が近いので、仕事帰りや休日にふらりと海風を浴びに行ける距離感が魅力です。年によっては「ませ」と呼ばれる冷たい北東風で涼しい夏になることもあります。

秋──9月〜11月の暮らし

秋は雨が多めの季節です。仙台周辺では9月に最も降水量が多くなり、台風の影響を受ける年もあります(出典:気象庁)。雨が抜ければ空気は一気に澄み、多聞山や君ヶ岡公園からの眺めがくっきりする心地よい時季ですよ。

冬──12月〜2月の暮らし

冬は東北の中では雪が少なく、晴れる日が多いのが特徴です。仙台管区気象台の年間降雪量は59cm、最深積雪も16cmほどで、最高気温が0℃を下回る真冬日はほとんどありません(出典:気象庁)。ただし晴れた夜は放射冷却で冷え込むので、朝の海風はなかなか身にしみます。海苔漁がいちばん忙しくなるのもこの季節です。

春──3月〜5月の暮らし

春は1年で最も過ごしやすい時季です。君ヶ岡公園の桜が咲き、海沿いを散歩する人の姿が増えてきます。海からの風が強い日もありますが、日差しはやわらかく、半島ぜんたいがのんびりとした空気に包まれます。

七ヶ浜町の移住・暮らし情報

七ヶ浜町は、公共施設や金融機関、スーパーが町の中心にまとまった「コンパクトな町」です(出典:みやぎ移住・交流ガイド)。仙台近郊にありながら海と自然が身近で、車があれば暮らしの用事は町内でほぼ完結します。住む視点で、現実的なところを見ていきましょう。

通勤・通学

町内に鉄道がないため、通勤・通学は車か、隣接する多賀城市塩竈市の駅からのバス利用が中心です。仙台・多賀城・塩竈方面へ通う人が多く、生活上、自家用車の必要性は高い地域です(出典:みやぎ移住・交流ガイド)。

住宅環境

住まいの中心は、丘の上のニュータウン「汐見台」です。歩行者用の緑道が整えられた区画で、戸建てを中心に落ち着いた住宅地が広がります。家賃はファミリー向けの2LDKでおよそ6万円前後が目安と考えられます(出典:SUUMO)。仙台市内に比べると、住居費を抑えやすいのは嬉しいところです。

買い物環境

スーパーや金融機関、役場などが町の中心部にコンパクトに集まっているので、車があれば日常の買い物はストレスなく回せます。まとまった専門店やモールを利用したいときは、隣の多賀城市仙台市まで足をのばす形になります。

子育て・教育

七ヶ浜町には町立の小学校と中学校があります(出典:七ヶ浜町公式サイト)。子ども医療費助成は0歳から18歳まで所得制限なしで受けられ、子育て支援センターや保育所・認定こども園もそろっています(出典:みやぎ移住・交流ガイド)。小さな町ならではの、顔の見える子育て支援が心強いですよね。

医療環境

町内には診療所(クリニック)があり、日常的な体調の不調はここで対応できます。入院や専門的な医療が必要なときは、隣接する塩竈市多賀城市仙台市の病院を利用するのが現実的です。車での移動を前提に考えておくと安心です。

エリア別の暮らし視点

暮らしの利便性で選ぶなら、施設が集まる汐見台エリアが中心になります。海のそばで静かに暮らしたいなら菖蒲田浜・花渕浜・松ヶ浜などの浜エリア。どのエリアも町の中心まで車ですぐなので、生活導線はコンパクトにまとまります。

七ヶ浜町へのアクセス

七ヶ浜町は仙台市の東に位置しますが、国道も鉄道も通っていません。アクセスの基本は車、または隣接する多賀城市のJR多賀城駅からの路線バスです。仙台中心部からの距離感を、手段別に整理します。

車でのアクセス

仙台駅からは国道45号などを経由して約40分です(出典:みやぎ移住・交流ガイド)。高速利用なら仙台東部道路の仙台港北ICが最寄りで、菖蒲田海水浴場まで約20分。観光でも暮らしでも、車がいちばん融通の利く手段です。

鉄道+バスでのアクセス

鉄道を使う場合は、JR仙台駅から仙石線で多賀城駅まで約21分(運賃は片道260円ほど)、そこから町民バス「ぐるりんこ」に乗り換えて約30分、合わせておよそ50分です(出典:みやぎ移住・交流ガイド)。ぐるりんこの運賃は七ヶ浜町内の乗降が一律100円、町外をまたぐ場合は150〜350円です(出典:多賀城市公式サイト)。

飛行機でのアクセス

遠方からは仙台空港が玄関口です。仙台空港アクセス線で仙台駅へ出て、仙石線で多賀城駅へ。そこから町民バスか、迎えの車に乗り換えるルートが現実的です。空港からレンタカーを借りて、そのまま海沿いをドライブするのも気持ちいいですよ。

町内移動の現実的アドバイス

正直なところ、七ヶ浜町での移動は車があると段違いに快適です。バスは多賀城・塩竈の各駅と町内を結んでいますが、本数や時間帯は限られます。観光で訪れるなら、多賀城駅周辺でレンタカーを確保しておくのがおすすめです。


交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。

【トラベリスト】 で航空券をまとめて比較する

【地元住民に直撃!】七ヶ浜町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

海で海苔の養殖をやっています。この町は寒流が入る外洋に近い海でしてね、波をかぶって育つから、色が黒くて厚みのある、香りの強い海苔になるんです。

冬がいちばんの稼ぎ時で、朝はまだ暗いうちから船を出します。きつい仕事ですが、最高級のものは皇室にも納められると聞くと、やっぱり誇らしいですよ。

Q2.七ヶ浜町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは菖蒲田の浜ですね。明治の頃に東北で最初に開かれた海水浴場で、夏は人でにぎわいます。堤防を越えた瞬間に太平洋がばーんと開ける、あの感じはぜひ味わってほしい。

あとは多聞山。松島を見下ろす高台で、地元の人間でも何度見ても飽きません。早朝、誰もいない時間に島々を眺めると、肩の力が抜けますよ。

Q3.七ヶ浜町でお土産を買うとしたらなんですか?

やっぱり海苔です。観光の交流センターあたりで地元産の焼き海苔が買えますから、まずはそれ。炙れば香りが立って、ご飯がいくらでも進みます。

地元の人間が好きなのは、海苔を使った万能だれの類いですね。卵かけご飯にかけても、唐揚げに添えてもうまい。わかめや茎わかめも、浜の味で外れがないですよ。

Q4.外から人が来たときに、七ヶ浜町でまず連れていく店はどこですか?

海のそばの、地元の魚介を出してくれる浜の食堂ですね。その日に揚がったものを焼いたり刺身にしたり、磯の匂いごと味わってもらいます。

秋から冬なら、地元でボッケと呼ぶ魚をぜひ。白身に厚みがあって、刺身も鍋もいける。観光客はまず知らない魚なので、出すと驚かれますよ。

Q5.七ヶ浜町はどんな気質だと思いますか?

海と一緒に生きてきた土地なので、気取らず、さっぱりした人間が多いと思います。漁師町ですから、言葉は素っ気なくても、根は世話好きでね。

面白いのは、昔から外国人の避暑地があって、国際交流が暮らしに溶け込んでいること。漁村なのに、どこか外に開けた感覚を持っているんですよ。

Q6.昔に比べて、七ヶ浜町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直に言えば、漁業だけで食う家は減りました。丘の上の住宅地ができてから、町外へ勤めに出る人が多くなって、昼間は静かになったように感じます。

震災のときは浜がやられて、本当に応えました。それでも海開きを続け、ビーチがきれいだと国際的なお墨付きまでもらえた。よく戻したと思いますよ。

Q7.七ヶ浜町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

大きな建物がどうこうより、海をきれいに守りながら浜のにぎわいを残していく、その地道な活動に期待しています。海苔のお祭りなんかも、若い人が来てくれると張り合いが出ます。

町長や役場にも、子育てと海の仕事の両方を支えてほしい。この小さな町の運動公園や集いの場で、子どもの声が絶えないでいてくれたらと願っています。

七ヶ浜町の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次