【秋田県横手市】ってどんなとこ?かまくらと横手やきそば【地元民のリアルな声あり】

秋田県横手市のよこての全国線香花火大会:横手市で夏の終わりに開催される、職人技の美しい国産線香花火の長さを競い合う全国規模の大会です。

この記事にはプロモーション(広告)が含まれています。

横手市(よこてし)は、秋田県の内陸南部・横手盆地の中央に位置する人口75,690人の市です。秋田市に次ぐ県内第2の都市で、日本有数の豪雪地帯としても知られています。

横手市の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • かまくら──約450年続く小正月の伝統行事。2026年からは2月13日・14日の開催に
  • 横手やきそば──日本三大焼きそばの一つ。B-1グランプリで優勝した太麺の名物
  • ✅ ホップ生産量が市町村別で全国一──ビールの本場「大雄のホップの郷」
  • 増田の「内蔵(うちぐら)」の町並み──国の重要伝統的建造物群保存地区
  • 横手市増田まんが美術館──全国初のまんが美術館で原画収蔵数は日本一

「雪国の伝統行事を体験したい旅行者」「B級グルメや地ビールが好きな人」「果樹や田園の風景のなかで暮らしたい移住希望者」に特におすすめの町です。この記事では、観光・歴史・文化・特産まで、横手盆地の顔となる要素を順番に紹介していきます。

人口75,690 人 ※2026年6月1日時点(推計人口)
面積692.80 km²
人口密度109 人/km²

地理的には、東は岩手県西和賀町、北は大仙市美郷町、西は由利本荘市、南は湯沢市羽後町東成瀬村と、1市6町村(うち1町は県外)に接しています。中心は奥羽本線と北上線が乗り入れる横手駅で、秋田新幹線は市内を通らず、隣の大仙市にある大曲駅で乗り換えます。県庁のある秋田市からは約70kmの距離です。

豪雪、果樹、焼きそば、そして雪の中に灯るかまくら。小さな盆地の町に「日本一」や「全国初」が点在しています。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

横手市の推しポイント

横手市といえば、まず思い浮かぶのは雪と食です。約450年続く「かまくら」、B級グルメの王者「横手やきそば」、市町村別で全国一のホップ生産、そして増田の蔵の町並みと日本一の原画を誇るまんが美術館。冬の伝統行事から現代のマンガ文化まで、時代の幅がとにかく広いのがこの町の面白さなんですよ。ここからは、その5つを少しだけ深掘りしていきます。

かまくら──約450年続く雪の伝統行事

雪で作った室(むろ)の中に水神様を祀り、子どもたちが甘酒や餅をふるまう小正月の行事です。約450年の歴史があるといわれ、市内には毎年およそ60基のかまくらが並びます(出典:横手市公式サイト)。2026年からは開催日が変わり、2月13日(金)・14日(土)に行われます(出典:横手市観光協会)。日が落ちて雪と灯りが青くにじむ時間帯は、写真好きにはたまらない光景です。

横手やきそば──B-1グランプリを制した太麺

ゆでたストレートの太い角麺に、だし入りの甘めのウスターソース、片面焼きの目玉焼き、そして紅しょうがではなく福神漬け。これが横手流です。B級グルメの祭典「B-1グランプリ」では、地元開催の2009年(第4回)でゴールドグランプリ(優勝)に輝きました(出典:横手やきそば暖簾会)。黄身を崩して麺に絡めて食べると、まろやかさが一段と増します。

ホップの郷──市町村別で全国一の生産量

ビールの香りと苦みを生むホップは、市東部の大雄地域を中心に栽培されています。都道府県別では岩手県が全国一ですが、市町村別で見ると横手市が2017年に岩手県遠野市を抜いて全国一になりました(出典:キリンホールディングス)。地元の子どもたちがグリーンカーテンでホップを育てるなど、まちぐるみで「ホップの郷」を守る動きが広がっています。

増田の内蔵──蔵が家の中に建つ町並み

南部の増田地域には、切妻造りの商家が連なる古い町並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。特徴は「内蔵(うちぐら)」と呼ばれる、主屋の奥に建てられた鞘(さや)付きの土蔵。豪雪や火災から家財を守る雪国ならではの知恵で、外からは見えない蔵が家の中にそびえる光景は独特です。

増田まんが美術館──原画収蔵数が日本一

『釣りキチ三平』で知られる漫画家・矢口高雄の出身地に開かれた、全国初のまんが美術館です。2019年に原画の保存を軸としてリニューアルし、収蔵する原画は45万点を超え、収蔵枚数は日本一とされています(出典:横手市増田まんが美術館)。ガラス越しに収蔵作業を見られる「マンガの蔵」は、原画の迫力を間近で感じられる空間です。

横手市の歴史

横手市の歴史は、大きく3つの時代で捉えると分かりやすくなります。奈良時代に「平鹿郡(ひらかぐん)」として一つの地域にまとまった古代。小野寺氏や佐竹氏の城下町として発展した中世〜近世。そして8つの市町村が一つになった2005年の合併以降の現代です。現在の市域が、そのまま古代の平鹿郡の範囲にほぼ重なっているのが、この町の大きな特徴です。

古代──平鹿郡の成立と後三年の役

奈良時代の天平宝字3年(759年)に平鹿郡が設置され、これが現在の横手市域にあたります。平安時代後期の永保3年(1083年)から寛治元年(1087年)にかけて戦われた後三年の役では、市内の沼柵(ぬまのさく)や金沢柵(かねざわのさく)が主戦場となりました。清原氏と藤原清衡が争ったこの戦いは、東北の歴史を大きく動かした出来事として知られています。

中世〜近世──城下町としての横手

戦国時代には、出羽で勢力を誇った小野寺氏が横手城を築きました。築城は天正7年(1579年)とされます。関ヶ原の戦いの後、慶長6年(1601年)に小野寺氏は改易となり、翌年に佐竹氏が秋田へ入封。以降、横手城には城代として戸村氏一族が置かれました。元和6年(1620年)の一国一城令では多くの城が壊されましたが、横手城は久保田城・大館城とともに例外として存続を許されています。横手川をはさんで武士の住む「内町」、商人の住む「外町」が形づくられ、かまくらや梵天といった行事もこの城下町の暮らしのなかで育まれました。

現代──8市町村の合併で生まれた新・横手市

江戸末期の戊辰戦争では、慶応4年(1868年)に横手城が旧幕府軍に攻められて落城しました。その後の大きな転機が、2005年(平成17年)10月1日の合併です。旧横手市と平鹿郡の増田町・平鹿町・雄物川町・大森町・十文字町・山内村・大雄村が一つになり、新しい横手市が誕生しました。これにより、県庁所在地の秋田市を除いて県内で唯一人口10万人を超える、県南の中心都市となりました。旧町村の名は今も地域局や地名に残り、それぞれの祭りや食文化が受け継がれています。

横手市の文化・風習

方言と話し方の特徴

この地域で話されるのは、濁音が多く、言葉を短くまとめる秋田弁です。相づちのんだ(そうだね)、めんけ(かわいい)、しったげ(とても・すごく)、別れ際のへば(それじゃあ)などが日常的に使われます。漬物を指すがっこ(漬物)という言葉も、このあたりでは今も現役です。そしてかまくらの季節になると、中にいる子どもたちがはいってたんせ(かまくらに入ってください)と声をかけてくれます。初めて聞くと少し照れくさいですが、これぞ横手の冬の風物詩なんですよ。

雪とともにある冬の暮らし

横手市は日本有数の豪雪地帯で、増田・大森・雄物川・山内の各地域は特別豪雪地帯に指定されています。冬になると、朝は雪かきから一日が始まり、屋根の雪下ろしも欠かせません。雪は生活の大変さでもある一方で、かまくらやミニかまくら、梵天といった行事を生み出してきた文化の源でもあります。厳しい冬をどう楽しむかという知恵が、この町の暮らしには染みついているんですよね。

食卓と人の気質

食卓に欠かせないのが、いぶりがっこをはじめとする漬物です。長い冬を越すための保存食が、そのまま地域の味として根づいています。人の気質は、農業を中心とした共同体のなかで培われた、素朴で情に厚いあたたかさ。控えめだけれど、一度打ち解けると「まず上がってけれ(まあ上がってください)」と家に招き入れてくれる──そんな距離感の近さが、雪国の暮らしのなかにあります。

横手市の特産品・食

特産品1:横手やきそば

ゆで麺ならではのもちっとした太麺に、甘めのソースが絡む横手やきそば。目玉焼きの黄身を割ってからめると、味がぐっとまろやかになります。付け合わせが福神漬けなのは、もともと子どものおやつとして親しみやすく工夫された名残だといわれています。年間を通して市内の多くの店で食べられ、店ごとにソースや具が少しずつ違うので、食べ比べも楽しいんですよ。

特産品2:いぶりがっこ

大根を囲炉裏の煙でいぶし、米ぬかで漬け込んだ、雪国ならではの燻製漬物です。日照が少なく大根を天日で干しにくい豪雪地帯で、囲炉裏の熱と煙を使って乾かしたことから生まれました。旬は仕込みが進む冬。パリッとした歯ごたえと、燻製ならではの香ばしさが特徴で、チーズと合わせたりお茶うけにしたりと、今では通年で楽しまれています。

特産品3:ホップと地ビール

大雄地域を中心に栽培されるホップは、市町村別で全国一の生産量を誇ります(出典:キリンホールディングス)。柑橘系の香りが特徴の「IBUKI」などが育てられ、収穫期には地元メーカーが横手産ホップでクラフトビールを仕込みます。畑で摘みたてのホップを味わうビアツーリズムも行われていて、ビール好きにはたまらない産地です。

特産品4:りんご・ぶどう・さくらんぼ

横手市は農業産出額が秋田県内で第1位の、県内屈指の農業地帯です(出典:農林水産省)。東部の丘陵ではりんごやぶどう、十文字地域ではさくらんぼ、雄物川地域ではすいかと、地域ごとに旬の果物が実ります。さくらんぼは初夏、ぶどうやりんごは秋が食べごろ。盆地特有の寒暖差が、果実の甘みをぎゅっと引き締めてくれるんですよね。


現地に行くのはなかなか難しい方もいますよね。でもふるさと納税なら、実質2,000円の自己負担で全国の特産品が返礼品として届きます。

会社員ならワンストップ特例で確定申告も不要です。

返礼品は数万点あるので、迷ったらAmazonの【今みんなが選んでいる人気返礼品ランキング】から見るのが失敗しないコツですよ。

楽天ユーザーの方は【返礼品ランキング総合TOP100】でチェックしてみてくださいね。

横手市の観光スポット

序盤で紹介した横手市の顔──かまくら、横手城、そして増田の蔵とマンガ。ここではそれを実際に「見て・歩ける」場所として深掘りしていきます。市の中心部と南部の増田地域に見どころが集まっているので、この2つを軸に回るのがおすすめですよ。まずはスポットごとの楽しみ方から見ていきましょう。

雪国の伝統に触れるスポット

  • 横手市ふれあいセンターかまくら館 – かまくらの時期を逃しても大丈夫。館内の「かまくら室」は常時マイナス10度ほどに保たれ、本物の雪で作ったかまくらを1年中体験できます(出典:横手市観光協会)。夏でもコートを羽織って雪室に入る体験は、ちょっと不思議で楽しいんですよ。
  • 横手公園展望台(横手城) – 横手城の二の丸跡に建つ、天守閣を模した展望台です。1階から3階は郷土資料館、4階の展望室からは横手盆地や蛇行する横手川、遠くの鳥海山まで見渡せます(出典:横手市公式サイト)。通称「お城山」と呼ばれ、桜の名所でもあります。冬期は閉館しますが、2月の雪まつりに合わせて臨時開館し、ライトアップされた城とかまくらの共演が見られます。

蔵とマンガの町・増田を歩く

  • 横手市増田まんが美術館 – マンガ原画をテーマにした全国初の美術館です。開館時間は10:00〜18:00(入館は17:30まで)、休館日は毎月第3火曜日、常設展は無料で特別企画展のみ有料です(出典:横手市増田まんが美術館)。収蔵する原画は45万点以上。ガラス越しに保存作業を見られる「マンガの蔵」は、原画の迫力を間近に感じられます。
  • 増田の内蔵(うちぐら)の町並み – 主屋の奥に土蔵を建て込んだ「内蔵」が連なる、国の重要伝統的建造物群保存地区です。外からは見えない蔵が家の中にそびえる独特の造りで、一部の商家は内部を公開しています。しんと静まった土間から漆塗りの扉を抜けると、豪雪の町が守り継いだ暮らしの厚みが伝わってきますよ。
  • 増田観光物産センター「蔵の駅」 – 金物店だった旧石平金物店を活用した施設で、明治中期に建てられた内蔵を見学できます。増田の町並み散策の起点にちょうどよく、特産品の買い物も楽しめます。

家族で一日楽しむスポット

  • 秋田ふるさと村 – 秋田自動車道・横手ICのそばにある、秋田県立のテーマパークです。営業時間は9:30〜17:00で、全館が回廊でつながっているので雨や雪の日でも安心です(出典:秋田ふるさと村)。トリックアートの「ワンダーキャッスル」、東北最大級のプラネタリウム「星空探険館スペーシア」、秋田県立近代美術館、手づくり体験工房と盛りだくさん。稲庭うどんや横手やきそばも味わえて、一日いても飽きないんですよね。

横手市の観光ルート

計算中…

横手市は見どころが「中心部」と「増田地域」に分かれているので、この2つをどうつなぐかがルート作りのポイントです。移動はほぼ車が前提になりますが、その分1日でぐるっと回れます。町なか完結の1日ルートと、増田をじっくり歩く半日ルート、そして隣町まで足をのばす広域ルートを用意しました。

【車・1日】横手まるごと満喫ルート

9:30 秋田ふるさと村 → 11:00 横手公園(横手城)→ 12:00 市街地で昼食 → 13:30 増田の内蔵 → 15:00 増田まんが美術館

秋田ふるさと村(90分)→ 開館直後に入って、プラネタリウムや体験工房で午前中をゆったり過ごします。混む前の時間帯が狙い目です。

横手公園(横手城)(60分)→ お城山に登り、展望台から横手盆地を一望。街の全体像がつかめるので、旅の序盤に来ておくと土地勘が湧きます。

③市街地で横手やきそばの昼食(60分)→ 太麺に目玉焼きをからめる本場の一皿を。店ごとに味が違うので、事前に一軒決めておくとスムーズです。

増田の内蔵(90分)→ 車で南下し、蔵の町並みへ。公開されている商家に上がって、内蔵の重厚な造りを見学します。

増田まんが美術館(90分)→ 締めくくりは原画の世界へ。閉館は18時なので、夕方までたっぷり楽しめます。

【車・半日】増田さんぽルート

13:00 蔵の駅 → 13:30 内蔵見学 → 15:00 増田まんが美術館

蔵の駅(30分)→ まず観光の起点で町並みの地図をもらい、散策のイメージをつかみます。

内蔵めぐり(90分)→ 通りを歩きながら公開商家をいくつか巡ります。昔ながらの町の空気ごと味わうのが増田の楽しみ方です。

増田まんが美術館(90分)→ 蔵の町歩きのあとに、現代の「マンガの蔵」へ。歴史と現代がひと続きに感じられる半日です。

【車・1日】広域ルート:横手から南の温泉郷へ

9:30 横手市街 → 増田地域 → 南隣の湯沢市方面(小安峡温泉ほか)

①午前は横手市内で横手城やかまくら館を回り、②昼は横手やきそば、③午後は南隣の湯沢市方面へ抜けて温泉や渓谷を楽しむ組み立てです。横手市湯沢市羽後町東成瀬村と接しているので、県南をまとめて旅する拠点として便利なんですよ。宿泊を挟めば、翌日は大仙市の大曲方面へ足をのばすこともできます。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

エアトリ 】でレンタカーをまとめて比較する

そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

じゃらんnet 】でこのエリアの宿を探す

横手市の年間イベント

横手市のイベントは、四季それぞれに主役がいます。冬はかまくらと梵天、春は桜と熱気球、夏は屋形舟がぶつかり合う送り盆、秋は夜を徹して舞う神楽。雪国ならではの祈りと賑わいが、一年をぐるりと彩ります。季節ごとに見ていきましょう。

冬:かまくらと梵天

横手の冬といえば、やっぱりかまくらです。約450年続く小正月行事で、例年2月中旬に行われてきましたが、2026年からは2月中旬の金・土曜に開催日が移りました(出典:横手市観光協会)。雪の室に灯りがともり、子どもたちが甘酒をふるまってくれる光景は、写真でも実物でも心に残ります。同じ時期には、豪華絢爛な梵天を担いで先陣を競う旭岡山神社梵天奉納祭も2月中旬に行われ、こちらは静かなかまくらとは対照的な熱気に包まれます。

春:真人公園さくらまつりと熱気球

ぜひ訪れてほしいのが、増田地域の真人(まとう)公園です。「日本さくら名所100選」に選ばれた県内屈指の桜の名所で、開花に合わせて例年4月中旬から下旬にさくらまつりが開かれます(出典:横手市観光推進機構)。名物の「たらいこぎ競争」も同時期の名物で、沼に落ちまいと必死に漕ぐ選手たちに笑いと声援が飛びます。春にはもう一つ、平鹿地域の浅舞で20機を超える熱気球が空を舞う秋田スカイフェスタも開催されます(出典:横手市公式サイト)。夜に気球が提灯のように光る「バルーングロー」は幻想的ですよ。

夏:横手の送り盆まつり

夏の主役は、毎年8月に開かれる横手の送り盆まつりです。秋田県指定無形民俗文化財で、江戸時代の大飢饉の犠牲者を供養するため約300年前に始まったと伝えられています(出典:横手市観光協会)。重さ700kg超の屋形舟を若衆が担ぎ、蛇の崎橋の上で舟の船首を高く持ち上げてぶつけ合う「舟ぶつけ」は大迫力。サイサイ囃子の音と、横手公園から上がる花火が夏の夜空を焦がします。

秋:保呂羽山の霜月神楽

秋の深まりとともに行われるのが、大森地域の保呂羽山波宇志別(はうしわけ)神社に伝わる霜月神楽です。国の重要無形民俗文化財で、その年の収穫に感謝し五穀豊穣を祈る神事として、例年11月に夜を徹して舞われます(出典:横手市公式サイト)。1200年以上の歴史をもつとされる湯立神楽で、釜で沸かした湯を笹の葉で振りまき場を清める場面は、厳かで見応えがあります。

横手市のエリア別の顔

今の横手市は、2005年に旧横手市と平鹿郡の7町村が合併して生まれた市です。そのため、市内は旧町村を単位とした個性豊かなエリアの集まりになっています。旅の視点で、それぞれの顔を紹介していきます。行き先を決めるときの参考にしてくださいね。

横手エリア──駅とお城山を抱える市の中心

横手駅を中心とした市街地で、横手城(お城山)、かまくら館、送り盆まつりの舞台となる蛇の崎川原が集まります。観光の起点にするならまずここ。冬のかまくら、夏の送り盆と、市を代表する行事の現場に立ち会えるエリアです。

増田エリア──蔵とマンガが同居する町

内蔵の町並みとまんが美術館を擁する、横手市観光のもう一つの核です。古い商家をじっくり歩きたい人、マンガ文化に浸りたい人におすすめ。真人公園の桜もこのエリアで、春は花見客で賑わいます。歩いて回れる密度なので、半日の町歩きにぴったりですよ。

平鹿・大雄エリア──田園とホップの郷

浅舞を中心とした平鹿と、ホップ栽培で全国一を誇る大雄。広がる水田と果樹園、そして熱気球が舞う春のスカイフェスタが、のどかな田園エリアの見どころです。ビールや農の風景が好きな人に向いています。

大森・雄物川エリア──自然と伝統芸能の里

桜や芝桜で知られる大森公園、霜月神楽が伝わる保呂羽山を抱える大森と、すいかの産地で古民家苑のある雄物川。派手さより、静かな自然と受け継がれた祭事にじっくり向き合いたい人におすすめのエリアです。

十文字・山内エリア──街道の要衝と山あいの味

交通の結節点でさくらんぼ栽培が盛んな十文字と、いぶりがっこなど漬物文化が根づく山あいの山内。道の駅で旬の果物や加工品を買い込み、ドライブの補給地点にするのにちょうどいいエリアです。

横手市の気候・季節の暮らし

横手市の年平均気温は11.2℃、年間の降雪量(降雪の深さの合計)は793cmにのぼります(出典:気象庁)。夏は盆地特有の蒸し暑さ、冬は特別豪雪地帯に指定される雪深さと、四季の振れ幅が大きい土地です。暮らすうえで一番身構えるのはやっぱり冬。ここでは季節ごとの生活の実感を見ていきますね。

夏──7月〜8月の暮らし

もっとも暑い8月の平均気温は24.7℃です(出典:気象庁)。三方を山に囲まれた盆地なので、日中は熱がこもって蒸し暑くなりますが、朝晩は思いのほか涼しくなります。この時期は送り盆まつりの屋形舟が町を練り歩き、夜は花火が上がる、一年で一番賑やかな季節ですよ。

秋──9月〜11月の暮らし

秋は寒暖差が大きく、盆地の朝は霧に沈むことがあります。この昼夜の温度差が、りんごやぶどうの甘みを引き締めてくれるんですよね。果樹園がにぎわい、11月には保呂羽山で夜通しの霜月神楽が舞われる、実りと祈りの季節です。ただ、11月後半には初雪が降りはじめ、冬支度が本格化します。

冬──12月〜3月の暮らし

冬の横手は、暮らしの主役が雪になります。1月の平均気温は-1.3℃、1月だけで降雪量は276cmに達します(出典:気象庁)。朝は雪かきから一日が始まり、屋根の雪下ろしも欠かせません。車はスタッドレスが必須で、圧雪と凍結の道に慣れが要ります。その一方で、2月には約450年続くかまくらが灯り、雪国の冬にしかない静かな美しさに出会える季節でもあります。

春──4月〜5月の暮らし

雪が解けるのは3月下旬から4月にかけて。長い冬が明けると、真人公園の桜や大森の芝桜が一気に咲き、浅舞の空には熱気球が浮かびます。待ちわびた春の解放感は、雪国ならではのものですよね。田植えの準備も始まり、盆地全体が緑に色づいていきます。

横手市の移住・暮らし情報

横手市秋田市に次ぐ県内第2の都市で、生活に必要な施設がひと通りそろう「ほどよい地方都市」です。家賃は都市部よりぐっと抑えられ、冬の雪とうまく付き合えるかが暮らしの分かれ目になります。ここからは、住む視点で町の実際を見ていきましょう。

通勤・通学

市内中心部への通勤に加え、隣の大仙市(大曲)や県都秋田市方面へ通う人もいます。奥羽本線で大仙市の大曲までは18分ほどと近く、鉄道通勤も現実的です。ただし本数は都市部ほど多くないので、車を1人1台持つ世帯が多いエリアです。

住宅環境

家賃は手頃で、2LDKの賃貸でおよそ5〜6万円前後が中心です(出典:SUUMO)。中心部を離れれば一戸建ての借家や広めの物件も見つかりやすくなります。雪国なので、駐車スペースや除雪のしやすさ、断熱性能を物件選びの軸にすると暮らしがぐっと楽になりますよ。

買い物環境

横手駅周辺の市街地に加え、郊外の国道沿いにはイオンをはじめとするロードサイド店が並びます。日常の買い物で困る場面は少ないと考えられます。十文字増田には道の駅もあり、旬の果物や地元の加工品を手に入れやすいのも、この町の暮らしの楽しみです。

子育て・教育

横手市は妊娠・出産から育児・教育まで、市の子育て支援情報を公式サイトにまとめています(出典:横手市公式サイト)。市内には小中学校が各地域に配置され、秋田県は全国学力調査で上位の常連として知られる教育県でもあります。自然のなかでのびのび子育てしたい世帯に向いた環境と考えられます。

医療環境

地域の中核となるのが、救急にも対応する平鹿総合病院です。市の医療・病院情報は公式サイトで確認できます(出典:横手市公式サイト)。人口約7.6万人の市として総合病院と診療所が揃い、県南の医療拠点の一つになっているため、いざというときの安心感があります。

エリア別の暮らし視点

中心部の横手地域は駅・買い物・病院が近く、利便性重視の人向き。増田十文字は果樹と道の駅が身近な暮らし。平鹿大雄雄物川は田園に囲まれた静かな環境で、家賃や土地に余裕を求める人に向いています。大森山内は山や自然が近く、のんびり暮らしたい人に合うエリアです。

横手市へのアクセス

横手市へは、鉄道・飛行機・車のいずれでも行けますが、秋田新幹線が市内を通らないため「大曲での乗り換え」がカギになります。首都圏からは鉄道でも空路でもアクセスでき、県南観光の拠点にしやすい立地です。手段ごとに見ていきましょう。

鉄道でのアクセス

東京からは秋田新幹線こまちで大曲まで行き、奥羽本線に乗り換えて横手駅まで、乗り換え時間を含めて約3時間40分です(出典:横手市公式サイト)。仙台からは大曲経由で約2時間10分、東北新幹線で北上に出て北上線に乗り換えるルートなら東京から約4時間です。大曲での乗り換えは進行方向が変わるので、時間に余裕をもっておくと安心ですよ。

飛行機でのアクセス

空路の玄関口は秋田空港で、横手市街までは道路アクセスで約1時間です。羽田から秋田空港までは約1時間10分、新千歳からは約1時間で結ばれています(出典:横手市公式サイト)。空港からはリムジンバスで秋田駅へ出て鉄道で約1時間20分、またはレンタカーで約1時間。2024年からは空港と横手を結ぶ送迎サービス「よこてWARP」も運行しています。いわて花巻空港も車で約1時間の距離にあります。

車でのアクセス

車なら秋田自動車道が便利で、秋田中央インターから横手まで約52分、北上からは約48分です(出典:横手市公式サイト)。仙台からは約2時間6分、東京からは約5時間30分が目安です。市内には横手ICと横手北スマートICがあり、雪まつりや秋田ふるさと村へのアクセスにも使いやすい配置になっています。

町内移動の現実的アドバイス

市域が広く見どころが各地域に散らばっているので、旅でも暮らしでも車があると格段に動きやすいです。鉄道は奥羽本線と北上線が走りますが本数は限られるので、時刻表を先に押さえておくのがコツ。冬は路面凍結を見込んで、移動時間に余裕をもたせておくと安心ですよ。


交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。

【トラベリスト】 で航空券をまとめて比較する

【地元住民に直撃!】横手市の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

果樹園をやっています。横手市の東側の丘のほうで、りんごやぶどうを育てているんです。うちは親の代からで、私で三代目になります。

盆地は昼と夜の寒暖差が大きいので、実がぎゅっと締まって甘くなるんですよ。秋の収穫期が一番忙しくて、でも一番やりがいを感じる季節ですね。

Q2.横手市に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

やっぱりお城山ですね。横手城の展望台に登ると、横手盆地も横手川の流れも、遠くの鳥海山まで一望できて、自分の住んでいる町の形が分かるんです。

地元の人間としては、送り盆の時期の蛇の崎川原もおすすめです。屋形舟がぶつかり合う音と花火が響くと、ああ夏が終わるなって、毎年しみじみします。

Q3.横手市でお土産を買うとしたらなんですか?

オーソドックスなのはやっぱり横手やきそばと、いぶりがっこですね。がっこは燻製の香りが独特で、日持ちもするので喜ばれます。

あと地元ならではだと、うちみたいな果樹園のりんごやぶどう、あとは秋のフルーツそのものです。旬に合わせて買えると、一番おいしいところを持っていけますよ。

Q4.外から人が来たときに、横手市でまず連れていく店はどこですか?

まずは横手やきそばのお店ですね。太い麺に目玉焼きをのせて、黄身を崩して食べる、あの甘めのソースの香りは横手そのものだと思うので。

店ごとに味が少しずつ違うので、その日の気分で昔ながらの鉄板のお店を選びます。油と出汁の匂いが立ちこめる中で食べる一皿は格別なんですよ。

Q5.横手市はどんな気質だと思いますか?

雪深い土地なので、辛抱強くて、人にやさしい人が多いと思います。長い冬をみんなで支え合って越してきた土地柄なんでしょうね。

最初は口数が少なくて距離を感じるかもしれませんが、一度打ち解けると、まあ上がっていきなさいって家に招いてくれる。そういう温かさがありますよ。

Q6.昔に比べて、横手市の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直なところ、人は少しずつ減っていて、駅の周りも昔ほどの賑わいはないかなと感じます。若い人が街に出ていくのは、やっぱり寂しいですね。

でもその一方で、まんがや蔵の町並みを目当てに外から来る人は増えた気がします。かまくらの時期の観光の人出も、しっかり続いているのは嬉しいです。

Q7.横手市のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

大きな施設というより、蔵の町並みやマンガの文化を生かした町おこしに期待しています。古いものを壊さずに残していく流れは、続いてほしいですね。

あとは、うちのような果樹やホップの農業を若い人がもっと継いでくれたらと思います。この盆地の恵みを、次の世代につなげていけたら一番いいなと。

横手市の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次