【秋田県潟上市】ってどんなとこ?牛乗り神事と八郎潟の佃煮【地元民のリアルな声あり】

秋田県潟上市の小玉醸造:秋田県潟上市にある、銘酒「太平山」やヤマキウ味噌・醤油の醸造で知られる明治創業の老舗醸造元。

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潟上市(かたがみし)は、秋田県のほぼ中央の沿岸部、八郎潟(八郎湖)の南に位置する人口約3万人の市です。県都・秋田市の北西に隣接し、車で20〜30分の距離にあります。

潟上市の見どころを5つに絞ると、こうなります:

  • 東湖八坂神社の「牛乗り・くも舞」──千年以上続く国指定重要無形民俗文化財の神事
  • 八郎潟の佃煮──ワカサギやハタハタを甘辛く煮た、湖とともに育った保存食
  • 秋田県で最も面積の小さい市(97.72km²)──秋田市のベッドタウン
  • ✅ 道の駅てんのう「天グリ」──高さ59.8mの天王スカイタワーと県内最大級の温泉
  • ✅ 昭和地区は東北でも有数の花の産地──市の花はバラ

「祭りや民俗文化が好きな人」「秋田の食を味わいたい人」「秋田市の近くでゆったり暮らせる場所を探している人」に向いた市です。この記事では、神話の祭りから八郎潟の食、歴史、方言や暮らしまで、地元目線で紹介します。

人口30,023 人 ※2026年6月1日時点(推計人口)
面積97.72 km²
人口密度307 人/km²

地理的には、東は井川町、南は県都秋田市、西は男鹿市と接し、北は八郎湖(八郎潟)を挟んで大潟村と向かい合っています(出典:潟上市公式サイト)。市域97.72km²は秋田県の市でもっとも小さく、秋田市のベッドタウンとして住宅地が広がります。

秋田空港からは車で約30分、秋田自動車道の昭和男鹿半島ICが玄関口です。JR男鹿線と奥羽本線が市内を通り、中心となるのは二田駅。鉄道と高速道路の両方が使えます。

湖の恵み、神話の祭り、田園と花。小さな市に見どころが詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

潟上市の推しポイント

潟上市の一番の顔は、天王地区に伝わる東湖八坂神社の統人(とうにん)行事です。千年以上続く神事は国の重要無形民俗文化財に指定されています。加えて、八郎潟が育てた佃煮、県内最大級の温泉をもつ道の駅、田園と花のある暮らし。ここからは、その一つひとつを掘り下げていきますね。

牛乗り・くも舞──湖畔で演じられる神話

天王地区の東湖八坂神社の例大祭で、毎年7月7日に演じられるのが「牛乗り」と「くも舞」の神事です。スサノオノミコトが御神牛に乗って練り歩き、船越水道の対岸ではヤマタノオロチが船上で舞う。神話「ヤマタノオロチ退治」を再現する奇祭で、1986年に国の重要無形民俗文化財に指定されました(出典:潟上市公式サイト)。祭りは対岸の男鹿市船越地区と共同で担われています。

佃煮の里──八郎潟が生んだ保存食

潟上市を歩くと「佃煮」の看板が目に入ります。八郎湖周辺は佃煮づくりが盛んな地域で、ワカサギやハタハタ、白魚を甘辛く煮た一品が名物です(出典:秋田県秋田地域振興局)。昭和大久保には昭和7年(1932年)創業の老舗もあり、湖の恵みが今も台所に届いています。ごはんに一切れ乗せるだけで、ぐっと箸が進むんですよ。

天王スカイタワーと「天グリ」──夕日と温泉

道の駅てんのう(天王グリーンランド)は、地元で「天グリ」と親しまれる約20万m²のレジャー拠点です。高さ59.8mの天王スカイタワーは展望台が入場無料で、男鹿半島や八郎湖、日本海に沈む夕日を見渡せます(出典:潟上市公式サイト)。県内最大級の温泉「くららの湯」もあり、遊んだあとに汗を流せます。家族連れなら一日過ごせる場所ですよ。

穀倉地帯と昭和地区の花

市の中央から北部は八郎湖に向かって田園が広がる肥沃な穀倉地帯で、あきたこまちの産地です。一方、昭和地区は寒冷地の悪条件を克服して花き栽培が根づき、市では東北でも有数の花の産地と位置づけています(出典:潟上市公式サイト)。市の花はバラ。米と花、二つの顔をもつ土地です。

潟上市の歴史

潟上市の歴史は、八郎潟という大きな湖とともにあります。地名は平安時代の史書にさかのぼり、湖畔には千年以上続く祭りが伝わりました。近代には湖の干拓が地域を大きく変え、2005年に3つの町が一つになって現在の市が生まれました。時代の流れを追っていきます。

古代──「方上」と呼ばれた地

市名「潟上」は、平安時代の史書『日本三代実録』の元慶2年(878年)の記述に由来します。当時は「方上」と記され、『和名類聚抄』にも秋田郡の一地域として登場しました(出典:潟上市公式サイト)。八郎潟の上方(潟の上)に位置することが名の元になっています。

天王地区の東湖八坂神社は、社伝では延暦20年(801年)に坂上田村麻呂が創建したと伝えられます。江戸時代には佐竹藩の御国十二社の一つとして手厚い庇護を受けました。

近代──八郎潟の干拓と佃煮

明治期には、茨城・霞ヶ浦の技術が伝わって八郎潟の佃煮づくりが広がりました。昭和に入ると、1957年に着工した八郎潟の干拓事業が地域を一変させます。事業は1977年に完工し、干拓地には隣の大潟村が誕生しました。

湖の面積は大きく減りましたが、残った八郎湖ではワカサギ漁などが続きました。潟上市は湖と海の両方に面する立地を生かし、漁業と農業の町として歩んできました。

現代──3町合併で誕生した市

2005年(平成17年)3月22日、南秋田郡の飯田川町・昭和町・天王町が新設合併し、潟上市が発足しました。2015年には天王地区に新庁舎が完成し、行政機能が集約されています。旧3町の名は今も地区名として残り、それぞれ異なる表情を伝えています。

潟上市の文化・風習

方言と話し方の特徴

潟上市で話されるのは秋田弁です。母音の響きがやわらかく、短い言葉でテンポよく会話が進むのが特徴なんですよ。旅先で耳にすると、意味は分からなくても温かさが伝わってきます。

よく使われる言葉をいくつか紹介します。相づちのんだ(そうだ)、めんこい・めんけ(かわいい)、しったげ(とても・すごく)、応援するときのけっぱれ(頑張れ)。別れ際にはへば(それじゃあ)と言います。

面白いのがこわい(疲れた)。標準語の「怖い」と間違えやすい言葉です。ほかにける(あげる)、けれ(ちょうだい)など、一文字二文字で通じる表現が多いのも秋田弁らしさですね。

食卓と季節の暮らし

食卓には八郎潟の佃煮がよく登場します。ごはんのおともにワカサギやハタハタの甘辛い一品、冬にはハタハタ料理。米どころなので、炊きたてのあきたこまちが主役になる日も多いんです。

四季ははっきりしています。春は道の駅の桜、夏は出戸浜で海水浴、秋は稲刈り、冬は雪。日本海に沈む夕日は一年を通して美しく、季節ごとに暮らしの風景が入れ替わります。

人の気質と地域のつながり

東湖八坂神社の統人行事は、輪番で選ばれた責任者「統人」が一年がかりで祭りを取り仕切ります。健常な妻帯者であることが条件で、開始以来一度も途切れていないと伝わります。祭りを守り続ける姿に、この土地の結束の強さがにじんでいます。地域で支え合う気風が、今も暮らしの底に流れているんですよ。

潟上市の特産品・食

特産品1:あきたこまち

市の中央から北部に広がる肥沃な穀倉地帯で育つのが、あきたこまちです。八郎湖に向かう平野の水と土が、粒立ちよく甘みのある米を生みます。旬は新米が出回る秋。炊きたてはもちもちで、冷めても味が落ちにくいのでおにぎりにもぴったりなんですよ。潟上市はふるさと納税の返礼品でも米が人気です(出典:潟上市公式サイト)。

特産品2:八郎潟の佃煮

ワカサギやハタハタ、白魚を甘辛く煮た佃煮は、潟上市を代表する味です。八郎湖周辺は古くから佃煮づくりが盛んな産地で、湖でとれた小魚を保存食にしたのが始まりでした(出典:秋田県秋田地域振興局)。甘さとしょっぱさが同居した濃い味は、ごはんが止まらなくなります。道の駅などで少量ずつ選べるので、食べ比べも楽しいですよ。

特産品3:昭和地区の花(バラ)

昭和地区は花き栽培が根づいた土地で、市の花もバラです。寒冷地の難しい条件を乗り越えて花づくりが広がり、市では東北でも有数の花の産地と位置づけています(出典:潟上市公式サイト)。旬は初夏と秋。華やかで香り高いバラは、米とはまた違う潟上らしさを見せてくれます。

特産品4:海と湖の幸

潟上市は日本海に面した漁港をもち、鯛やアマダイ、アジなどが水揚げされます。隣接する八郎湖ではフナやコイ、冬はワカサギ釣りが楽しめ、一年を通して水の恵みが食卓に届きます(出典:秋田県移住・定住ポータル)。海と湖、両方の魚が味わえるのは、この立地ならではですね。


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潟上市の観光スポット

潟上市の見どころは、大きく「湖と神話」「花と食」「海と自然」の3方向に分かれます。天王地区には道の駅と古社、昭和地区には花の道の駅と酒蔵、そして日本海側には遠浅の砂浜。どれも車ですぐ回れる距離にあるので、半日でも欲張れるんですよ。まずは押さえておきたいスポットを、方向ごとに見ていきましょう。

湖と神話を感じるスポット

  • 道の駅てんのう(天王グリーンランド) – 約20万m²の広い敷地に、高さ59.8mの天王スカイタワー、県内最大級の公共温泉「くららの湯」、産直施設などが集まります。スカイタワーの展望台は入場無料です(出典:潟上市公式サイト)。晴れた日は男鹿半島も八郎湖も日本海も見渡せて、夕方には海に沈む夕日が正面に広がります。2025年にリニューアルされ、家族連れが一日過ごせる場所です。
  • 潟の民俗展示室 – 天王スカイタワーの2階にあり、干拓前の八郎潟で使われた漁具や、江戸時代の紀行家・菅江真澄が描いた潟周辺の絵などを展示しています(出典:道の駅てんのう公式サイト)。かつて日本で二番目に大きかった湖の暮らしが、道具から立ちのぼってくる空間なんですよ。
  • 東湖八坂神社 – 社伝では延暦20年(801年)創建と伝わる古社で、天王地区の名の由来にもなりました。例大祭の「統人行事(牛乗り・くも舞)」は1986年に国の重要無形民俗文化財に指定されています(出典:潟上市公式サイト)。杜に囲まれた境内は静かで、千年の祭りが息づく場所の重みが伝わってきます。

花と食に出会うスポット

  • ブルーメッセあきた(道の駅しょうわ) – 「花の町」昭和地区にある、花と緑がテーマの道の駅です。約8ヘクタールの敷地に花壇広場と三棟の鑑賞温室があり、地元の草花や特産品を扱うアグリプラザ昭和、花壇を眺めながら食事できるレストラン「花の大地」もあります(出典:潟上市公式サイト)。温室があるので、雪の季節でも花に会えるのがうれしいところですね。
  • 小玉醸造(太平山) – 飯田川飯塚にある、明治12年(1879年)創業の酒蔵です。伝統の「家伝生酛」で知られる清酒「太平山」や、味噌・醤油を造っています(出典:小玉醸造公式サイト)。蔵元の直売所では地酒を買ったり味わったりできます。蔵見学は時期により休止することがあるので、訪ねる前に確認しておくと安心ですよ。

海と自然を楽しむスポット

  • 出戸浜海水浴場 – 天王地区の日本海に面した、遠浅で波の穏やかな砂浜です。子どもも安心して泳げて、夏場はファミリーでにぎわいます。JR男鹿線「出戸浜」駅から徒歩10分とアクセスも良好です(出典:潟上市公式サイト)。海岸からは男鹿半島や鳥海山が望め、日本海に落ちる夕日は迫力満点。泳がない季節も散歩に気持ちいい浜です。

潟上市の観光ルート

計算中…

スポットが車で近い潟上市は、動線を組みやすい町です。天王地区の湖と海をまとめて回る1日ルート、昭和・飯田川の花と酒をつなぐ半日ルート、さらに隣の男鹿市大潟村まで足をのばす広域ルートまで、目的に合わせて選べます。代表的な3本を紹介しますね。

【車・1日】天王・湖と海まんきつルート

秋田市方面から入り、天王地区の見どころを一日で回るルートです。神話の古社から湖の展望、海辺まで一気に楽しめます。

9:30 東湖八坂神社 → 10:30 道の駅てんのう(車10分)→ 12:30 昼食・くららの湯 → 14:30 出戸浜海水浴場(車15分)→ 16:00 ブルーメッセあきた(車25分)

東湖八坂神社(60分)→ 静かな杜で参拝し、牛乗り・くも舞の舞台となる境内の空気を味わいます。朝の澄んだ時間帯が気持ちいいですよ。

道の駅てんのう(120分)→ スカイタワーで八郎湖と日本海を見渡し、昼食後は温泉でひと休み。晴れた昼は展望が一番きれいです。

出戸浜海水浴場(60分)→ 遠浅の浜で海風にあたります。夕方に向かうと、日本海に沈む夕日が待っています。

ブルーメッセあきた(60分)→ 花の道の駅でおみやげ選び。温室の花を眺めて一日を締めくくります。

【車・半日】昭和・飯田川 花と酒ルート

大久保駅周辺の昭和・飯田川地区を、半日でめぐる大人向けルートです。花、地酒、佃煮と、潟上の「味」に的をしぼります。

13:00 ブルーメッセあきた → 14:00 小玉醸造(車10分)→ 15:00 佃煮店めぐり

ブルーメッセあきた(60分)→ 花壇と温室を歩き、地元の草花や特産品を眺めます。写真好きにはたまらない色の広場です。

小玉醸造(45分)→ 「太平山」の蔵元で地酒を選びます。直売所で好みの一本を見つけるのが楽しいんですよ。

佃煮店めぐり(45分)→ 昭和地区の佃煮店で、ワカサギやハタハタの甘辛い味を食べ比べ。ごはんのおともが増えます。

【車・1日】広域ルート:男鹿・大潟村へ

潟上を拠点に、八郎潟をぐるりと囲む隣町まで足をのばすルートです。神話の祭りでつながる男鹿市、干拓地の大潟村を組み合わせます。

9:00 道の駅てんのう → 10:00 男鹿・船越方面(車20分)→ 13:00 大潟村(車40分)→ 16:00 潟上へ戻る

道の駅てんのう(60分)→ まず潟上で腹ごしらえと情報収集。旅のスタート地点にちょうどいい場所です。

男鹿・船越方面(120分)→ 東湖八坂神社の祭りを共同で担う対岸の町。なまはげで知られる男鹿半島の入り口です。

大潟村(150分)→ 八郎潟を干拓して生まれた広大な田園地帯。まっすぐな道と大きな空が印象に残ります。

潟上へ戻る → 夕方は再び湖の南岸へ。一日で湖を一周する感覚が味わえるルートです。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

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潟上市の年間イベント

潟上市のイベントは、夏に集中します。7月は千年続く神話の祭り、8月は龍のパレードと花火。湖と海に囲まれた町らしく、水や自然にちなんだ行事が多いのも特徴です。季節ごとに見ていきましょう。

初夏〜夏:東湖八坂神社例大祭

まず外せないのが、毎年7月に行われる東湖八坂神社の例大祭「統人行事」です(出典:潟上市公式サイト)。天王地区からは御神牛に乗ったスサノオノミコトの「牛乗り」、対岸の男鹿市船越地区からはヤマタノオロチの「くも舞」。

山太鼓が鳴り響くなか、船越水道を舞台に神話「ヤマタノオロチ退治」が再現されます。国の重要無形民俗文化財の神事を間近で見られる、貴重な機会なんですよ。夏の海水浴シーズンとも重なります。

夏:八郎まつり・天王グリーンランドまつり

毎年8月には、大久保駅前で「八郎まつり」が開かれます。1967年(昭和42年)に始まった祭りで、体長64メートルの「太郎龍」を約80人で担ぐ龍体パレードが見どころです(出典:潟上市公式サイト)。八郎潟の主となった八郎太郎の伝説が、目の前で動き出します。

同じ8月には、道の駅てんのうで「天王グリーンランドまつり」も開催されます(出典:潟上市公式サイト)。お笑いライブやステージで盛り上がり、フィナーレはライトアップされたスカイタワーのそばに打ち上がる花火。夏の夜空を彩る、町いちばんの花火です。

夏〜冬:海と花のシーズン

夏は出戸浜海水浴場が開き、遠浅の浜が家族連れでにぎわいます。海の家も出て、夕日を眺めながら過ごせる季節です。

秋から冬は、ブルーメッセあきたの温室が主役になります。屋外が雪に覆われる時期でも、鑑賞温室では花や熱帯植物を楽しめます。冬に花を見に行けるのは、この町ならではの過ごし方ですね。

潟上市のエリア別の顔

潟上市は、2005年に旧天王町・旧昭和町・旧飯田川町の3町が合併して生まれた市です(出典:潟上市公式サイト)。今もこの3つの地区が、それぞれ違う表情をもっています。旅する視点で、エリアごとの顔を見ていきましょう。

天王エリア──湖と海、旅の拠点

市役所や道の駅てんのう、東湖八坂神社、出戸浜海水浴場が集まる、観光の中心エリアです。日本海と八郎湖の両方に接し、秋田県立大学もあります。旅の起点にするなら、まずここ。湖と海と神話が一度に味わえる、潟上のショーケースのような地区なんですよ。

昭和エリア──花と佃煮、商店街の情緒

大久保駅を中心に、住宅地と昔ながらの商店街が残るエリアです。「花の町」と呼ばれる花き産地で、ブルーメッセあきたや佃煮店が点在します。八郎まつりの舞台もここ。花を眺めて、佃煮を選んで、駅前をぶらり歩く。のんびりした時間を過ごしたい人に向いています。

飯田川エリア──田園と酒蔵

羽後飯塚駅の周辺に広がる、田園と住宅ののどかなエリアです。国道7号沿いには郊外型の商業施設が並ぶ一方、明治創業の酒蔵・小玉醸造(太平山)が地域の歴史を伝えています。田んぼの風景と地酒を味わいに、静かに立ち寄りたい地区ですね。

潟上市の気候・季節の暮らし

潟上市は日本海に面した秋田平野の一角にあり、四季がはっきりしています。市内に気象台はないため、隣接する秋田市(秋田地方気象台)の平年値を目安にすると、年平均気温は12.1℃、年間降水量は1741.6mm、年間の降雪量合計は273cmです(出典:気象庁)。雪は降りますが、内陸の豪雪地帯ほどではありません。海沿いらしく、風の強さを感じる町なんですよ。

夏──6月〜8月の暮らし

夏の暑さは厳しすぎません。もっとも暑い8月でも平均25.0℃、日最高の平均は29.2℃です(出典:気象庁)。海風が入る日は過ごしやすく、出戸浜の海水浴やお祭りでにぎわう季節です。

秋──9月〜11月の暮らし

秋は稲刈りの季節。田園が黄金色に染まり、新米のあきたこまちが出回ります。空気が澄んで、スカイタワーからの眺めが一年で一番きれいに感じられる時期ですよ。11月に入ると、初雪の便りが近づきます。

冬──12月〜2月の暮らし

冬は雪と付き合う季節です。1月の平均気温は0.4℃、日最低の平均は-2.1℃で、1月だけで降雪量の合計はおよそ100cmになります(出典:気象庁)。雪かきは必要ですが、車があれば生活は回ります。窓の外が白くなる朝は、しんと静かなんです。

春──3月〜5月の暮らし

3月後半から雪がゆるみ、4月には道の駅や公園の桜が咲きます。ブルーメッセあきたの花壇もにぎやかになる頃。春先は日本海側特有の強い風が吹く日が多いので、上着が一枚あると安心です。

潟上市の移住・暮らし情報

潟上市は、県都秋田市に隣接するベッドタウンです。秋田県内の13市でもっとも面積が小さく、コンパクトにまとまっているのが特徴です(出典:秋田暮らしはじめの一歩)。都市の便利さと田園の落ち着きが近い距離に同居する、暮らしやすい町なんですよ。

通勤・通学

秋田市中心部まで車で20〜30分ほどのため、秋田市へ通勤・通学する人が多い町です。JR奥羽本線・男鹿線や国道7号が使え、車通勤との相性も良好です。天王地区には秋田県立大学の秋田キャンパスもあります。

住宅環境

家賃は秋田市より控えめです。単身向けのワンルーム〜1Kでおよそ3〜4万円台、ファミリー向けの2LDKでも5〜6万円前後が中心と考えられます。SUUMOの試算では、新築で駅から徒歩5分以内という条件でもワンルーム4.6万円ほどが目安です(出典:SUUMO)。追分地区など、住宅整備が進むエリアもあります。

買い物環境

飯塚地区の国道7号・国道285号沿いには、郊外型の商業施設が続けて出店しています。日常の買い物は市内で十分にそろい、大型店が増えるなかで昔ながらの商店街が残っているのも、この町らしい風景です。

子育て・教育

市内には認定こども園4、保育園1、幼稚園1、小学校6、中学校3、高等学校1(秋田県立秋田西高等学校)、特別支援学校1があります(出典:秋田暮らしはじめの一歩)。県外からの移住世帯には1世帯10万円の「はじめての潟上暮らし応援助成金」もあります(出典:潟上市公式サイト)。

医療環境

市内には一般診療所12、歯科9、病院2、薬局9があります(令和4年11月時点/出典:秋田暮らしはじめの一歩)。日常の受診は市内で対応でき、より高度な医療が必要なときは隣接する秋田市の総合病院にかかりやすい立地です。

エリア別の暮らし視点

天王エリアは市役所や県立大学、道の駅があり、海も近い生活圏。追分地区は人口が増え、住宅や医療が整いつつあります。昭和エリアは大久保駅を中心に商店街と郊外店が共存し、買い物がしやすい地区です。

飯田川エリアは田園と住宅がのどかに広がり、国道7号沿いに郊外店が並びます。移住のリフォーム支援は費用の2〜3割・最大30万円まで用意されています(出典:潟上市公式サイト)。地区ごとに表情が違うので、暮らし方に合わせて選べます。

潟上市へのアクセス

潟上市は、車・鉄道・空路のどれでもアクセスしやすい町です。県都秋田市に隣接し、高速道路と空港が近いのが強み。首都圏からは新幹線と飛行機のどちらでも向かえます。ルートごとに見ていきましょう。

車でのアクセス

秋田市中心部からは車で20〜30分ほど。秋田自動車道の昭和男鹿半島ICが市の玄関口で、ICから道の駅てんのうや出戸浜方面へすぐに出られます。日本海沿岸東北自動車道も使え、広域移動もしやすい立地です。

鉄道+バスでのアクセス

市内にはJR奥羽本線(追分・大久保・羽後飯塚駅)とJR男鹿線(二田・上二田・出戸浜駅)が通り、中心となるのは二田駅です。秋田駅から追分駅までは10数分ほど。市内の移動には秋田中央交通の路線バスやマイタウンバスも利用できます。

飛行機でのアクセス

羽田空港から秋田空港までは、フライトで約1時間5分です。秋田空港から潟上市までは車で約30分でアクセスできます(出典:潟上市公式サイト)。時間を優先するなら、首都圏からは飛行機が便利です。

町内移動の現実的アドバイス

首都圏から鉄道で向かうなら、秋田新幹線こまちで東京から秋田まで約3時間45分。秋田駅で在来線かレンタカーに乗り換えるのがスムーズです。町内は駅とスポットが離れているので、実際に暮らす・巡るなら車があると安心ですよ。


交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。

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【地元住民に直撃!】潟上市の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

八郎潟の魚を炊く、佃煮の職人をしています。ワカサギやハタハタ、白魚なんかを甘辛く煮る仕事です。

この土地では昔から続いてきた仕事で、湖の恵みをそのまま味に閉じ込めている感覚があります。朝から工場に湯気と魚の香ばしい匂いが立ちこめる、そんな毎日ですね。

Q2.潟上市に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは天王のスカイタワーですね。展望台から男鹿半島も八郎湖も日本海も一望できて、夕日が海に沈む時間は本当に見事です。

あとは地元の人間として推したいのが、東湖八坂神社です。杜に囲まれた境内は静かで、千年続く牛乗りの祭りの重みが空気に残っている。観光地とはまた違う、背筋が伸びる場所なんですよ。

Q3.潟上市でお土産を買うとしたらなんですか?

やっぱり定番は、あきたこまちのお米ですね。この辺りは穀倉地帯なので、間違いのない品です。

それと、地元の人間だから言うんですが、八郎潟の佃煮はぜひ持ち帰ってほしい。ごはんに一切れ乗せるだけで箸が止まらなくなります。花の産地でもあるので、季節の花を添えるのも喜ばれますよ。

Q4.外から人が来たときに、潟上市でまず連れていく店はどこですか?

道の駅にある産直と食事どころへ連れていくことが多いですね。地元で採れた野菜や魚が並んでいて、この土地の暮らしがそのまま見える場所なんです。

温泉も併設されているので、ひと通り見て回って、湯に浸かって、地のものを食べる。それだけで潟上らしさが伝わるので、案内する側としても楽なんですよ。

Q5.潟上市はどんな気質だと思いますか?

派手さはないですが、地道で辛抱強い人が多い土地だと思います。祭りを千年続けてきたように、決めたことをこつこつ守っていく気質ですね。

湖と海と田んぼに囲まれて暮らしてきたからか、自然に対して無理をしない。困ったときはさりげなく手を貸す、そういう距離感の温かさがある町だと感じています。

Q6.昔に比べて、潟上市の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

国道沿いに郊外型の店が増えて、買い物は確かに便利になりました。秋田市に近いこともあって、住宅地として選ぶ人も増えている印象です。

その一方で、昔ながらの商店街や佃煮屋のような小さな生業は、担い手が少なくなってきました。便利さと引き換えに失いかけているものもある、というのが正直なところですね。

Q7.潟上市のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

市民センターや運動公園のように、人が集まれる場所がもっと活きてくるといいなと思っています。市長をはじめ、観光にも力を入れようとしている動きは感じますね。

個人的には、湖の佃煮や花といった地元の産業を、外の人に知ってもらう活動が続いてほしい。この土地の暮らしそのものを味わってもらえたら、一番うれしいです。

潟上市の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

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