【岩手県山田町】ってどんなとこ?牡蠣育む山田湾とオランダ島【地元民のリアルな声あり】

岩手県山田町にある弁天島:山田町の湾内に浮かぶ周囲約1kmの島で、かつては弁財天が祀られていました。絶景の観光名所です。

山田町(やまだまち)は、岩手県沿岸中部の三陸海岸に位置する人口12,495人の港町です。北は宮古市、西から南は大槌町に接し、東は太平洋に開けています。

山田町の魅力を5つに凝縮すると、こうなります:

  • 山田湾──「海の十和田湖」と呼ばれる穏やかな湾。牡蠣・ホタテ養殖の本場
  • オランダ島──1643年のオランダ船漂着に由来する、東北で唯一の無人島
  • 鯨と海の科学館──全長17.6mのマッコウクジラ骨格標本が見られる博物館
  • 山田祭り──神輿が海に入る大杉神社の「おしおごり」と暴れ神輿
  • ✅ 第70代内閣総理大臣・鈴木善幸を生んだ漁師町

「三陸の海の幸を味わいたい旅行者」「漁師町の祭りや歴史に触れたい人」「海辺でのんびり暮らせる移住先を探している人」に向いた町です。この記事では、序盤で町の見どころ、中盤で歴史と暮らし、終盤で特産の海産物を、地元目線で紹介します。

人口12,495 人 ※2026年5月1日時点(推計人口)
面積262.81 km²
人口密度47.5 人/km²

地理的には、北を宮古市、西から南にかけてを大槌町に接し、東側は太平洋に面しています(出典:山田町公式サイト)。北上山地が海に沈み込んでできたリアス海岸で、山田湾と船越湾という二つの湾を抱えています。

鉄道は三陸鉄道リアス線が通り、陸中山田駅・岩手船越駅などが置かれています。車なら三陸沿岸道路の山田IC・山田南ICが入口です。海と山が近く、祭りと海産物がこの町の主役。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

山田町の推しポイント

山田町の顔は、なんといっても波静かな山田湾とそこで育つ牡蠣・ホタテです。湾にぽつんと浮かぶオランダ島、世界最大級のクジラ標本がある科学館、海に神輿が入る秋の大祭、そして総理大臣を生んだ漁師町の歴史と、見どころは海に向かって並んでいます。ここからは5つを順番に深掘りしていきますね。

推しポイント1:山田湾──「海の十和田湖」と養殖いかだ

山田湾は北と南の半島に挟まれ、湾口が狭く、外洋から閉ざされた湖のように見えることから「海の十和田湖」とも呼ばれます(出典:三陸やまだ漁業協同組合)。一年を通して波が穏やかで、養殖にうってつけの湾なんですよ。

湾内には牡蠣やホタテの養殖いかだがびっしりと並びます。背後の北上山地から栄養が流れ込み、プランクトンが豊かに育つ環境です。この「いかだが浮かぶ湾」の風景こそ、山田を象徴する一枚と言っていいでしょう。

推しポイント2:オランダ島──オランダ船が残した無人島

山田湾に浮かぶ無人島・大島は、通称オランダ島。江戸時代の1643年(寛永20年)にオランダ船「ブレスケンス号」が水と食料を求めて入港した史実にちなみ、後に名づけられました(出典:三陸ジオパーク)。

この縁から、山田町は2000年にオランダのザイスト市と友好都市提携を結んでいます。なお、島の桟橋が高波で破損したため、近年は海水浴場の開設が見合わされています。訪れる前に最新の状況を確認してくださいね。

推しポイント3:鯨と海の科学館──17.6mのマッコウクジラ

船越地区にある町立の博物館です。目玉は、全長17.6メートルというマッコウクジラの実物骨格標本。地球最大級の生き物を間近で体感できます(出典:復興庁)。

東日本大震災の津波で床上約5メートルまで浸水しながらも、この標本は流失を免れて残りました。捕鯨の町としての歴史も学べる場所です(出典:鯨と海の科学館)。

推しポイント4:山田祭り──海に入る神輿「おしおごり」

毎年9月、山田八幡宮と大杉神社、2つの神社の祭礼を合わせた秋の大祭が行われます。神輿が町を駆け回る「暴れ神輿」が名物です。

大杉神社の見せ場は、神輿を担いだ男たちが海に入る「おしおごり」。漁船が大漁旗を掲げる中での勇壮な神事です。この神幸行事「山田の神幸行事」は、2024年(令和6年)に岩手県の無形民俗文化財に指定されました(出典:山田祭り公式サイト)。

推しポイント5:鈴木善幸のふるさと──漁師町が生んだ総理大臣

第70代内閣総理大臣・鈴木善幸(1911〜2004)は、この山田町の網元の家に生まれました(出典:首相官邸)。漁業団体を足場に政界へ進み、総理にまで上り詰めた人物です。

息子の鈴木俊一氏も政界で活躍しており、海と政治がつながる町の物語として語り継がれています。

山田町の歴史

山田町の歴史は、海とともに歩んできました。縄文時代の集落跡が残る古い土地であり、江戸時代には鎖国下の日本でオランダ船が漂着した珍しい港でもあります。近代には鉄道が通り、総理大臣を輩出し、そして東日本大震災から復興へと進んできました。三段階で見ていきます。

縄文の集落と蝦夷の古墳

沢田地区の遺跡からは、約6000年前の縄文時代前期の集落跡が見つかっています。また房の沢遺跡の古墳からは、蝦夷の首長の副葬品とみられる蕨手刀や直刀が出土しました。古くから人が暮らしてきた土地であることがわかります。

中世には安倍氏や奥州藤原氏の勢力下に入り、軍馬を育てる公的な牧場も置かれました。

盛岡藩の時代とオランダ船ブレスケンス号

南部氏が領内を統一した後、当地は盛岡藩の大槌代官所の管轄となりました。江戸時代前期の1643年には、オランダ船ブレスケンス号が山田湾に現れる出来事が起こります。

鎖国下のこの事件は、後にオランダ島の名の由来となり、現代のオランダ・ザイスト市との交流にもつながりました。一つの史実が、数百年を経て国際交流の縁になったわけです。

鉄道・総理大臣・震災からの復興

1935年(昭和10年)に国鉄山田線が開通し、陸中山田駅が開業しました。1980年には地元出身の鈴木善幸が第70代内閣総理大臣に就任しています。

2011年3月11日の東日本大震災では、町は大津波と津波火災に襲われ、陸中山田駅周辺の市街地が壊滅的な被害を受けました。その後、地盤を約3メートルかさ上げし、高さ約10メートルの防潮堤を備えて市街地を再建。2019年には不通だったJR山田線の宮古〜釜石間が三陸鉄道へ移管され、リアス線として走り出しました。

山田町の文化・風習

方言と話し方の特徴

山田町の言葉は、岩手県沿岸部で話される南部弁の系統に入ります。三陸海岸の話し方の特徴として、「し」と「す」、「ち」と「つ」をはっきり区別せずに発音する傾向があるんですよ。

岩手で広く使われる表現には、めんこい(かわいい・愛らしい)、んだ(そうだ・その通り)、んだば(それじゃあ・それなら)、あいや(驚いたときの「あら」「おや」)などがあります。耳にすると、ふっと距離が縮まる温かさがありますよね。

海とともにある食卓

食卓の主役は、やっぱり海の幸。牡蠣やホタテ、ホヤ、ワカメ、アワビ、ウニと、季節ごとに山田湾と外海の恵みが並びます。冬は牡蠣、夏はウニと、旬がはっきりしているのが港町らしいところ。

イカも身近な食材で、町内では古くからイカの塩辛が各家庭・各店の味で作られてきました。みなさんも訪れたら、食べ比べてみてください。

漁師町の気質と祭りのつながり

海を相手にしてきた町だけあって、人の気質はさっぱりとして気っぷがいい、と言われます。震災のような苦境でも祭りを絶やさず続けてきた粘り強さも、この町の人たちの芯の強さを物語っています。

秋の山田祭りでは、郷土芸能の団体が家々を回り、地域のつながりが一気に濃くなります。祭りが人と人を結び直す装置になっているんですね。

山田町の特産品・食

特産品1:牡蠣

山田町といえば牡蠣。山田湾は岩手県を代表する牡蠣の産地で、かつては大沢地区が殻付き牡蠣の生産量で日本一を誇ったと地元で語り継がれています(参考:三陸やまだ漁協ほか)。旬は晩秋から春先にかけて。

穏やかな湾と山からの栄養で育つ牡蠣は、磯の香りと旨味のバランスが持ち味です。蒸し焼きにして殻を開けた瞬間の湯気と香り、想像するだけでお腹が鳴りますよね。

特産品2:ホタテ

牡蠣と並ぶ主役がホタテです。山田湾ではほぼ通年で出荷され、貝柱の甘みと食べ応えが自慢(出典:山田町公式サイト)。

刺身でそのまま、あるいは殻ごと焼いて醤油をひとたらし。シンプルな食べ方ほど、山田湾で育った身のうまさがまっすぐ伝わります。

特産品3:オランダ島サーモン

近年の山田を代表する魚が、漁協ブランドのオランダ島サーモン。穏やかな山田湾の生簀で育てたトラウトサーモンで、三陸の冷たい水が締まった身と上品な脂を生みます(出典:三陸やまだ漁業協同組合)。

まずは刺身で、プリッとした歯ごたえと脂の口どけを。漬け丼や洋風のアレンジにも合う、使い勝手のいい一尾です。

特産品4:イカ(塩辛・イカ徳利)

山田はイカ漁が盛んだった町で、イカは食卓の定番。胴を徳利の形にして天日干しにした「イカ徳利」は、日本酒を注ぐとほのかにイカの旨味が溶け出す、遊び心のあるお土産です(出典:山田町観光協会)。

塩辛は各店それぞれのこだわりで味が違うので、ぜひ食べ比べを。熱いごはんにのせれば、それだけで一杯いけちゃいます。


現地に行くのはなかなか難しい方もいますよね。でもふるさと納税なら、実質2,000円の自己負担で全国の特産品が返礼品として届きます。

会社員ならワンストップ特例で確定申告も不要です。

返礼品は数万点あるので、迷ったらAmazonの【今みんなが選んでいる人気返礼品ランキング】から見るのが失敗しないコツですよ。

楽天ユーザーの方は【返礼品ランキング総合TOP100】でチェックしてみてくださいね。

山田町の観光スポット

山田町の見どころは、波静かな山田湾を中心に、海沿いと船越半島にぎゅっと集まっています。牡蠣を頬張る、クジラの骨格に見上げる、オランダ船の物語に触れる──海と人の営みをまるごと体感できるのが、この町の旅の魅力なんですよ。海の幸を楽しむスポットと、歴史・自然に触れるスポットに分けて紹介します。

海の幸と山田湾を味わうスポット

  • 道の駅やまだ おいすた – 三陸沿岸道路・山田ICのたもとに、2023年7月に移転リニューアルした道の駅です。産直「オイストア」の営業は9:00〜18:00(出典:道の駅やまだ おいすた公式サイト)。愛称「おいすた」は、特産の牡蠣(オイスター)と地元の言葉「おでんした(ようこそ)」を掛けたもの。建物はオランダ島と小島をかたどっています。旅の入口にして、海産物の補給基地にぴったりですよ。
  • 三陸山田かき小屋 – 例年11月から翌5月末のシーズン限定で、制限時間40分の蒸し牡蠣が楽しめます(蒸し時間10分込み/出典:いわての旅(岩手県観光協会))。殻を開けるたびに立ちのぼる磯の湯気と、ぷりっとした身。冬の山田に来たなら、ここは外せません。
  • 山田湾の養殖いかだ見学 – 漁師さんの船で、牡蠣やホタテの養殖棚を間近に見られる体験です。「海の十和田湖」と呼ばれる穏やかな湾の上で、育て方の話を聞きながら、船上で旬の海の幸を味わえるオプションもあります。要予約なので、早めに段取りしておくのがおすすめです。

歴史と自然に触れるスポット

  • 鯨と海の科学館 – 全長17.6mのマッコウクジラ骨格標本が主役の博物館です。開館は9:00〜17:00(入場16:30まで)、休館日は毎週火曜(祝日の場合は翌平日)、入館料は一般大人300円・高校生や学生200円・小中学生150円(出典:鯨と海の科学館公式サイト)。天井から吊られた模型を見上げ、らせん状の展示を下っていくと、まるで海に潜っていくような感覚になりますよ。岩手船越駅から歩いて10分ほどです。
  • オランダ島(大島) – 山田湾に浮かぶ無人島で、1643年のオランダ船ブレスケンス号の入港に由来します(出典:三陸ジオパーク)。牡蠣いかだの向こうに緑の島影が浮かぶ景色は、山田湾を象徴する一枚。ただし島の桟橋が高波で破損したため、近年は海水浴場の開設が見合わされています。今は海辺や船上から眺める島として楽しんでくださいね。
  • 道の駅ふなこし いぐべす – 船越半島側にある、リニューアルを経た道の駅です。愛称の「いぐべす」は「行こうよ」というニュアンスの地元の呼びかけ。鯨と海の科学館とあわせて、半島さんぽの休憩スポットになります。海を見ながらひと息つくのにちょうどいい場所です。

山田町の観光ルート

計算中…

山田町は車があれば、半日でも丸一日でもしっかり遊べます。山田湾を一周しながら牡蠣とクジラを楽しむ町内ルート、船越半島だけをさくっと回る半日ルート、そして三陸沿岸道路を使って隣町までつなぐ広域ルート。気分と時間に合わせて選んでみてください。

【車・1日】山田湾まるごと満喫ルート

9:00 道の駅やまだ おいすた → 9:30 三陸山田かき小屋 → 11:00 山田湾いかだ見学 → 13:30 鯨と海の科学館 → 15:00 船越半島

道の駅やまだ おいすた(60分)
→ まずは産直で町の海産物を眺めて、旅のテンションを上げます。朝いちは品ぞろえが豊富なんですよ。

三陸山田かき小屋(60分)
→ 冬季なら蒸し牡蠣で早めのランチ。殻を開ける作業も込みで、これが旅の主役級の体験になります。

山田湾の養殖いかだ見学(90分)
→ 漁師さんの船で湾の真ん中へ。穏やかな水面と養殖棚の風景は、昼前の光がいちばんきれいです(要予約)。

鯨と海の科学館(90分)
→ 午後はクジラに会いに。巨大な骨格標本を見上げると、海の大きさが体でわかります。

船越半島(60分)
→ 締めは半島の海辺を散歩。夕方の山田湾は光が柔らかく、一日の余韻にぴったりです。

【車・半日】船越半島ぐるりルート

13:00 岩手船越駅 → 13:15 鯨と海の科学館 → 14:30 船越半島の海辺 → 15:30 道の駅ふなこし いぐべす

岩手船越駅(15分)
→ 三陸鉄道リアス線の駅から出発。鉄道旅と組み合わせるならここが起点です。

鯨と海の科学館(75分)
→ 駅から徒歩圏。半日でも、クジラの迫力はしっかり味わえます。

船越半島の海辺(45分)
→ 山田湾と船越湾、二つの海に挟まれた半島で潮風を浴びます。午後の散策が気持ちいい時間帯です。

道の駅ふなこし いぐべす(30分)
→ 最後にお土産を物色して締め。海を見ながらのひと休みで半日が完結します。

【車・1日】広域ルート:宮古〜山田〜大槌の三陸海岸ドライブ

9:00 宮古・浄土ヶ浜 → 10:30 道の駅やまだ おいすた → 12:00 三陸山田かき小屋 → 14:00 大槌・蓬莱島

宮古市・浄土ヶ浜(90分)
→ 白い岩と青い海のコントラストで知られる景勝地から、三陸ドライブをスタート。

道の駅やまだ おいすた(60分)
→ 三陸沿岸道路で南下し、山田へ。宮古市から30分ほどで到着します。

三陸山田かき小屋(90分)
→ ここで牡蠣ランチ。シーズン中なら蒸し牡蠣を心ゆくまで楽しめます。

大槌町・蓬莱島(60分)
→ さらに南下し、人形劇のモデルとされる小島へ。山田町から大槌までは20分ほどです。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

エアトリ 】でレンタカーをまとめて比較する

そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

じゃらんnet 】でこのエリアの宿を探す

山田町の年間イベント

山田町のイベントは、海とともに季節が巡ります。春はクジラ、秋は神輿、そして晩秋から冬にかけては牡蠣。漁師町ならではの熱気と海の香りが、一年を通じて町を彩ります。代表的なものを季節ごとに紹介しますね。

春:くじら館まつり

鯨と海の科学館では、例年ゴールデンウィークの頃に「くじら館まつり」が開かれます(出典:鯨と海の科学館公式サイト)。大型連休に家族で訪れるなら、ぜひ行ってみてほしいのがこのタイミング。巨大なクジラ標本を前に、子どもも大人も海の世界に引き込まれます。

秋:山田祭り

毎年9月、山田八幡宮と大杉神社の祭礼を合わせた「山田祭り」が町を熱狂で包みます(出典:山田祭り公式サイト)。早朝から晩まで暴れ神輿が駆け回り、郷土芸能の山車に「わっせ、わっせ」と突っ込んでいく掛け合いは圧巻。大杉神社の神輿が海に入る「おしおごり」は、漁師町ならではの勇壮な見せ場です。神霊を運ぶ「山田の神幸行事」は、2024年に岩手県の無形民俗文化財に指定されています。

冬:山田のカキと産直まつり

晩秋になると、山田魚市場の周辺で「山田のカキと産直まつり」が開かれます。例年11月頃の開催で、身が大きくふっくらした旬の牡蠣をはじめ、カキ汁や鮮魚の販売でにぎわう恒例イベントです(出典:山田町公式サイト)。同じ頃から翌5月末にかけては三陸山田かき小屋もシーズンインするので、冬の山田は牡蠣づくしで楽しめますよ。

山田町のエリア別の顔

山田町は、海沿いの地区ごとに表情が変わります。役場や駅が集まる中心部、牡蠣養殖の本場、博物館とオランダ島を望む半島、そして内陸寄りの産業地区。旅の目的に合わせて、どのエリアを軸にするか決めると動きやすくなります(地区の位置関係は山田町公式サイトでも確認できます)。

山田・中心市街地エリア──復興した町の玄関口

陸中山田駅を中心に、役場や港、商店が集まるエリアです。東日本大震災の津波で大きな被害を受けた後、地盤をかさ上げして再建された新しい街並みが広がっています。鉄道で訪れる人の起点になる場所で、町歩きや海産物の買い出しに向いています。

船越・織笠エリア──海と歴史に触れる半島

山田湾と船越湾に挟まれた船越半島を含むエリアです。鯨と海の科学館があり、沖にはオランダ島が浮かびます。観光の見どころが密集しているので、半日かけてゆっくり巡るのにぴったり。海を眺めながらの散策を楽しみたい人に向いています。

大沢エリア──牡蠣養殖の本場

大沢漁港を抱える、牡蠣養殖で名高いエリアです。かつて殻付き牡蠣の生産で全国に知られた浜で、今も漁師さんの手仕事が息づいています。郊外型の店舗も集まり、生活の気配と漁港の風景が同居する場所。海の現場の空気を感じたい人におすすめです。

豊間根エリア──内陸寄りの産業の顔

宮古市に隣接する、町の北西寄りのエリアです。国道沿いに製造業の工場が点在し、観光地とはまた違う、暮らしと産業の山田が見えてきます。三陸鉄道リアス線の豊間根駅もこのあたり。山あいの落ち着いた風景を抜けていく道のりが印象的です。

山田町の気候・季節の暮らし

山田町の年平均気温はおよそ10.9℃。最も寒い1月で平均0.5℃前後、最も暑い8月でも平均22.4℃ほどと、夏も比較的しのぎやすい気候です(出典:気象庁)。三陸沖の海流と北上高地の影響で、県内陸部に比べて降雪は少なめ。海沿いらしい、穏やかさと厳しさが同居する四季なんですよ。

夏──涼やかな海風の季節

三陸の夏は、内陸の盆地ほど暑くなりにくいのが特徴です。海から吹く風が日中の暑さをやわらげてくれます。とはいえ「やませ」と呼ばれる冷たい北東風が続くと、夏でもひんやり感じる日があるのが沿岸ならでは。羽織るものが一枚あると安心です。

冬──雪は少なめ、でも風は冷たい

冬は内陸の盛岡に比べて積雪が少なく、晴れる日も多めです。ただし海風が強く、体感温度はぐっと下がります。雪かきに追われる豪雪地帯とは違う一方で、防風・防寒はしっかり備えたいところ。牡蠣がいちばんおいしくなるのも、この寒い季節です。

春・秋──過ごしやすい行楽シーズン

春と秋は、海も山も穏やかで町歩きが気持ちいい時期です。秋は山田祭りで町が熱気に包まれ、春先は風がやや強いものの、日に日に光が明るくなっていきます。海辺の散歩やドライブを楽しむなら、この季節がおすすめですよ。

山田町の移住・暮らし情報

暖冬涼夏で過ごしやすく、海の幸が身近にある山田町は、海辺の暮らしを求める人に向いた町です。買い物や医療の拠点はコンパクトにまとまり、移住や子育ての支援制度も用意されています。「ここで暮らしたらどんな感じか」を、具体的に見ていきましょう。

通勤・通学

漁業や水産加工、町内の事業所に通う人が多い一方、隣の宮古市へ通勤・通学する人もいます。宮古市へは三陸沿岸道路を使えば車で30分ほど。海沿いの町としては、隣町へのアクセスは比較的スムーズです。

住宅環境

賃貸物件は数が多いわけではなく、戸建てや平屋の貸家が中心です(参考:SUUMO)。町では空き家所有者と利用希望者をつなぐ空き家バンクや、移住者向けの中古物件リフォーム補助も行われています(出典:岩手県移住定住ポータルサイト)。家を探すなら、空き家活用も視野に入れると選択肢が広がります。

買い物環境

中心市街地には大型スーパーやコンビニがそろい、日常の買い物で困ることは少ないです。郊外でも、車やバスで20分ほど動けば日用品はひととおり手に入ります。大沢地区には全国チェーンの店舗も進出していて、生活の利便性は保たれています。

子育て・教育

町には「山田町子ども家庭センター」があり、妊娠前から出産・育児まで、助産師や保健師が切れ目なく相談に応じています(出典:山田町公式サイト)。学校は統廃合が進み、現在は山田小学校・豊間根小学校などの町立校に加え、県立の高校もあります。新婚世帯への住居費助成といった支援も用意されています。

医療環境

町内には一般病床50床の岩手県立山田病院があり、地域の医療を担っています(出典:岩手県)。より高度な医療が必要なときは、隣の宮古市の総合病院が選択肢になります。日常の通院は町内で、いざというときは宮古へ、という二段構えで考えておくと安心です。

エリア別の暮らし視点

住む場所としては、駅・役場・スーパーが近い山田中心部が利便性で一歩リードします。大沢地区は車前提ですが郊外店がそろい、船越・織笠地区は静かで海が近く、豊間根地区は宮古市寄りで工場勤務の人に動きやすい立地です。暮らし方の好みでエリアを選べるのが、この町のいいところですよ。

山田町へのアクセス

山田町へは、盛岡を起点に向かうのが基本です。三陸沿岸道路の開通で車のアクセスはぐっと良くなり、鉄道は三陸鉄道リアス線が町内を走ります。車・公共交通・空路それぞれの行き方を整理します。

車でのアクセス

三陸沿岸道路が町を通り、山田IC・山田南ICが入口になります。宮古市から約30分、隣の大槌町からは約20分ほど。仙台方面からも三陸沿岸道路を北上してアクセスできます。海沿いの町としては、車での移動がいちばん小回りが利きます。

鉄道+バスでのアクセス

盛岡から宮古市へは、JR山田線の快速リアスで約2時間20分、運賃は片道1,980円です(出典:宮古市)。急ぐなら106特急バスが約1時間40分、大人2,300円で便数も多めです(出典:岩手県北バス)。

宮古駅からは三陸鉄道リアス線に乗り換え、南へ向かうと陸中山田駅や岩手船越駅に着きます(出典:三陸鉄道)。海沿いを走る車窓は、移動そのものが旅になりますよ。

飛行機でのアクセス

空の玄関は、いわて花巻空港が最寄りです。空港からは盛岡を経由して鉄道やバスで向かうか、レンタカーで三陸沿岸道路に乗るのが現実的なルート。遠方から来るなら、空港でレンタカーを借りておくと町内も周辺も動きやすくなります。

町内移動の現実的アドバイス

町内の見どころは海沿いと船越半島に分かれているため、車があると断然便利です。鉄道で訪れる場合は、陸中山田駅や岩手船越駅を拠点に、徒歩と組み合わせて巡るのがおすすめ。牡蠣や道の駅を回るなら、やはりレンタカーが心強い相棒になります。


交通手段ごとに見てきましたが、「結局いちばん安く行くにはどうすれば?」と迷う方も多いはず。飛行機で向かうなら、航空券は予約のタイミングや会社によって料金が大きく変わります。複数の航空会社・LCCをまとめて比較できるサイトで、いちど最安値をチェックしておくと安心ですよ。

【トラベリスト】 で航空券をまとめて比較する

【地元住民に直撃!】山田町の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

牡蠣の養殖を手伝いながら、水産物の直売所で販売の仕事をしています。山田町で生まれ育って、もう三十年になります。

朝は湾の様子を見て、その日のおすすめをお客さんに伝える。山田湾の海と一緒に生きている、そんな毎日ですね。

Q2.山田町に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは山田湾を見てほしいです。「海の十和田湖」と呼ばれるくらい穏やかで、養殖いかだがびっしり並ぶ景色は、ここでしか見られないと思います。

あと地元の人間としては、船越半島のあたり。沖にオランダ島が浮かんでいて、潮の匂いと静かな波の音だけがある時間は、観光地化されていない山田の素顔だと感じます。

Q3.山田町でお土産を買うとしたらなんですか?

定番はやっぱり牡蠣やホタテですね。山田湾で育ったものは身がしっかりしていて、贈ると喜ばれます。

地元の人間がよく買うのは、イカの塩辛とイカ徳利。塩辛はお店ごとに味が違うので、食べ比べるのが楽しいんですよ。徳利は日本酒を入れると風味が変わって、ちょっと面白い一品です。

Q4.外から人が来たときに、山田町でまず連れていく店はどこですか?

冬場なら、迷わず牡蠣を蒸して食べさせてくれるところに連れていきます。殻を開ける湯気と磯の香りは、写真じゃ伝わらないので。

季節が合わなければ、地元で揚がった魚を出す食堂ですね。海沿いの町らしい、出汁と魚の匂いがする店で食べると、山田に来たなって実感してもらえます。

Q5.山田町はどんな気質だと思いますか?

海を相手にしてきた町なので、さっぱりして気っぷのいい人が多いです。よそから来た人にも、わりとすぐ打ち解けますね。

その分、祭りとなると一気に熱くなる。震災で大変なときも祭りだけは絶やさなかったと聞いていて、芯の強さみたいなものは町全体にあると思います。

Q6.昔に比べて、山田町の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直に言うと、人は減りましたし、中心の街も昔ほどの賑わいはないです。漁師の高齢化も進んでいて、課題は多いと感じます。

ただ、震災から町を作り直す中で、新しい場所や集まれる施設も少しずつ増えてきました。落ち込むより前を向こうとする空気は、確かに出てきていますね。

Q7.山田町のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

町長をはじめ、町ぐるみで山田の海産物をもっと外に届けようという動きがあって、そこには期待しています。牡蠣やホタテのブランドが育てば、若い人が戻る理由にもなりますから。

観光の面でも、湾を船で巡る体験や祭りを軸に、山田を訪ねてくれる人が増えてほしい。海と一緒に暮らせる町として、続いていってくれたらと思っています。

山田町の関連リンク

本記事は、全国1741市町村を応援するために徹底調査して作成していますが、地元の方だからこそ知る最新情報や、記述の誤りなどがあれば、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお知らせください。地域の皆様と一緒に、より素晴らしい紹介ページを作っていきたいと考えております。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次