【岩手県九戸村】ってどんなとこ?甘茶と折爪岳のヒメボタル【地元民のリアルな声あり】

岩手県九戸村にあるふるさと創造館:九戸村の歴史や文化、戦国武将・九戸政実に関する資料などを展示する施設です。地域の学びの拠点です。

九戸村(くのへむら)は、岩手県北部・九戸郡にある人口4,619人の村です。村の中央を瀬月内川(せつきないがわ)が南北に流れ、周囲を北上山地の丘陵が囲んでいます。

九戸村の魅力を5つに絞ると、こうなります:

  • 甘茶(あまちゃ)の国内有数の産地──砂糖の約200倍甘いのに低カロリーの不思議なお茶
  • 折爪岳のヒメボタル──100万匹ともいわれる東北有数の生息地(岩手県天然記念物)
  • 戦国武将・九戸政実のふるさと──豊臣秀吉と戦った「最後の合戦」の主役
  • 県内一の鶏肉産地「チキン王国」──ブランド鶏「あべどり」を育てる村
  • ✅ 道の駅おりつめ「オドデ館」──怪鳥オドデ様が出迎える産直スポット

「火山や昆虫など自然が好きな人」「戦国の歴史をたどりたい人」「のんびり暮らせる移住先を探している人」に向いた村です。本記事では、序盤で観光の見どころ、中盤で歴史、終盤で文化と特産を、地元目線で紹介します。

人口4,619 人 ※2026年5月1日時点(推計人口)
面積134.02 km²
人口密度34.5 人/km²

地理的には、北は軽米町、東は久慈市、南は岩手郡の葛巻町、西は二戸市一戸町に接しています(出典:全国観光資源台帳(日本交通公社))。村内に鉄道は通らず、最寄りは東北新幹線・IGRいわて銀河鉄道の二戸駅で、車で約20分。八戸自動車道の九戸ICもあり、盛岡市から約1時間10分の距離です。

甘茶にホタル、戦国の記憶に鶏肉と、小さな村に「ここだけ」の要素が詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。

目次

九戸村の推しポイント

九戸村の見どころは、大きく「自然」「歴史」「食」の三つに分けられます。夏の夜に折爪岳を埋めつくすヒメボタル、戦国の世を揺るがした九戸政実の足跡、そして県内一を誇る鶏肉と全国でも有数の甘茶。山あいの小さな村に、驚くほど濃い魅力が詰まっているんですよ。順番に見ていきましょう。

折爪岳のヒメボタル──夏の夜に舞う100万匹

標高852mの折爪岳(おりつめだけ)は、九戸村二戸市軽米町の3市町村にまたがる山です。その山頂付近のブナ林は、東北でも有数のヒメボタルの生息地として知られています。

2018年には「折爪岳のヒメボタル生息地」が岩手県の天然記念物に指定されました(出典:いわての旅(岩手県観光協会))。最盛期の7月、条件がそろえば100万匹ともいわれる光がいっせいに明滅する、幻想的な夜に出会えます。

九戸政実のふるさと──秀吉に挑んだ戦国武将

戦国武将・九戸政実(くのへまさざね)は、1536年にこの地で生まれたと伝えられています(出典:岩手県)。村にはゆかりの長興寺や九戸神社、首塚などの史跡が点在します。

1591年、政実はわずか5,000の兵で豊臣秀吉の大軍に立ち向かいました。「豊臣秀吉 天下統一最後の戦い」とも語られる合戦の主役が、この村の出身なんです。なお政実の居城・九戸城は、現在の二戸市に残っています。

チキン王国──県内一の鶏肉産地

九戸村は、岩手県内で一番の鶏肉(ブロイラー)産地です。村内には66の飼育農場があり、出荷数は1億羽以上にのぼります(出典:九戸村公式サイト)。

ブランド鶏「あべどり」が育つこの村は、地元で「チキン王国」と呼ばれ、商工会青年部のキャラクター「キングオブチキン」も生まれました。道の駅では、揚げたての唐揚げや鶏料理が味わえます。

甘茶──砂糖の200倍甘い不思議なお茶

九戸村は、甘茶(あまちゃ)の国内有数の産地です(出典:九戸村公式サイト)。アジサイの仲間の葉を発酵・乾燥させたお茶で、砂糖の約200倍ともいわれる甘さを持ちます。

それでいてカロリーはほぼゼロ、ノンカフェイン。ヨーロッパにも輸出される村自慢の特産で、詳しくは終盤の特産品コーナーで紹介します。

道の駅おりつめ「オドデ館」──怪鳥が出迎える産直

九戸ICのそばにある道の駅おりつめの産直施設が「オドデ館」です(出典:九戸村公式サイト)。甘茶や鶏肉、木炭、雑穀など、村の味が一堂にそろいます。

名前の「オドデ」は、上半身がフクロウ・下半身が人間という、村の民話に伝わる怪鳥のこと。予言の力を持つ守り神として親しまれているんですよ。

九戸村の歴史

九戸村の歴史は、大きく三つの時代で語れます。中世にこの地を治めた九戸氏と、戦国の世を揺るがした九戸政実の時代。明治の町村制で三つの村が生まれた近代。そして昭和に三村が合併し、鶏肉や甘茶の村へと歩んだ現代です。村名のもとになった「九戸」は古くからこの地方を指す呼び名で、戦国の合戦を通じて全国に知られることになりました。まずは中世からたどってみましょう。

中世──九戸氏と九戸政実

九戸氏は、南部氏の祖・南部光行の六男が伊保内(いぼない)に入って名乗ったのが始まりと伝えられます。戦国期には有力一族として勢力を広げました。

その流れをくむ九戸政実は、1591年に南部宗家と豊臣秀吉に反旗をひるがえし、九戸城に籠もって戦いました。これが秀吉の天下統一における最後の大規模な合戦になったと記されています(出典:岩手県)。なお政実の居城・九戸城は、現在の二戸市にあります。

近代──町村制と三つの村

1889年(明治22年)の町村制施行で、現在の村域には戸田村・伊保内村・江刺家(えさしか)村の三村が成立しました。いずれも瀬月内川沿いの集落をまとめた村です。

その後、1897年に北九戸郡と南九戸郡が合わさって九戸郡となり、三村はこの郡に属しました。山林に囲まれた地形のため、人々は川沿いの谷あいで農業や林業を営んできました。

現代──昭和の合併と「産業の村」へ

1955年(昭和30年)、戸田村・伊保内村・江刺家村の三村が合併し、現在の九戸村が誕生しました。村の名は、この地方の古い呼び名から取られています。

昭和45年ごろにはブロイラー産業が本格化し、1983年には甘茶の栽培が始まりました(出典:いわてアグリベンチャーネット(岩手県))。戦国の記憶を残しつつ、食の産地として歩む——それが今の九戸村です。

九戸村の文化・風習

方言と話し方の特徴

九戸村は旧南部藩の領域にあたり、青森県東部から続く南部弁(北奥羽方言)が話される地域です。やわらかいイントネーションと、丁寧な語尾が特徴とされます。

たとえばんだ(そうだ)、んだべ(そうだよね)と相づちを打ち、かわいいものをめんこい(かわいい)と言います。「少し」はわんつか(ちょっと・少し)です。

助詞も独特で、(〜へ。「山さ行く」で「山へ行く」)や、(〜を。「まんまば食う」で「ごはんを食べる」)が使われます。見送りのときのお静かに(気をつけてね、の意のあいさつ)も、知らないと戸惑う言葉ですよね。

神楽と祭りの村

九戸村は「神楽の里」とも呼ばれます。中でも江刺家神楽は、岩手県の神楽の三源流のひとつとされ、青森県下北まで伝わる山伏神楽の流れをくみます(出典:九戸村公式サイト)。

夏には、伊保内の熊野神社を中心とした「九戸まつり」が開かれます。風流山車や九戸神楽、駒踊り、流し踊りが商店街を彩り、花火が夜空を染めます(出典:九戸村公式サイト)。

食卓と季節の暮らし

九戸村の年平均気温は9℃ほど。夏は冷涼で、冬の寒さは厳しく、寒暖差の大きい土地です。だからこそ、山の幸や雑穀を生かした保存食の文化が根づいてきました。

食卓には、そばや小麦の生地を三角に切って豆腐と煮る郷土料理「かっけ」が並びます。秋にはきのこや山ぶどう、冬には凍み豆腐——四季がそのまま食卓に映るような暮らしなんですよ。

人の気質とオドデ様の民話

九戸村には、人の言葉を話し、天気や運勢を言い当てる怪鳥「オドデ様」の民話が伝わります。上半身はフクロウ、下半身は人間という不思議な姿で、村の守り神として親しまれています。

道の駅の名前にもなったオドデ様は、村の人にとって今も身近な存在。山あいで助け合って暮らしてきた土地らしい、あたたかな空気が流れています。

九戸村の特産品・食

甘茶──砂糖の200倍、なのに低カロリー

九戸村を代表する特産が甘茶(あまちゃ)です。アジサイの仲間「アマチャ」の葉を摘み、もんで発酵・乾燥させると、甘み成分フィロズルチンが生まれます(出典:いわてアグリベンチャーネット(岩手県))。

その甘さは砂糖の約200倍ともいわれるのに、カロリーはほぼゼロでノンカフェイン。村では1983年から栽培が始まり、今では国内有数の産地に育ちました(出典:九戸村公式サイト)。お湯を注ぐと見た目はふつうのお茶なのに、ひと口で「甘っ!」と驚く——一度は試してほしい味です。

鶏肉「あべどり」──チキン王国の主役

岩手県は鶏肉(ブロイラー)の生産が全国でも上位で、その県内一の産地が九戸村です。66の農場で1億羽以上が育てられています(出典:九戸村公式サイト)。

ブランド鶏「あべどり」は、ほどよい歯ごたえとうまみが持ち味。道の駅おりつめのレストランでは、唐揚げ定食ややきとり丼で味わえます。揚げたての唐揚げは、衣はサクッ、中はジューシーですよ。

郷土食「かっけ」──北岩手の粉もの文化

この地方の冬を支えてきたのが、そばや小麦を使った「粉もの」です。代表が「かっけ」。生地を平たくのばして三角に切り、豆腐や野菜と一緒に煮て、ニンニク味噌をつけて食べます。

道の駅では、小麦のもちを焼いた「串もち」も毎日焼かれています。寒い土地で生まれた素朴なおやつは、ほっとする味。雑穀のかりんとうや、どんぐりを使った「しだみだんご」も、ここならではです。

山ぶどうと南部箒──山の恵みと手仕事

村の山野に自生する山ぶどうは、ジュースやワインに加工されて親しまれています。濃い色とほどよい酸味が魅力で、道の駅の定番みやげです。

もうひとつ忘れたくないのが、職人が一本ずつ編み上げる「南部箒(ほうき)」。先端の縮れが強く、絨毯の細かなゴミまで掻き出す逸品です。木炭づくりも盛んで、山と暮らす知恵が今も息づいています。


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九戸村の観光スポット

九戸村の観光は、大きく「折爪岳の自然」「戦国武将・九戸政実の史跡」「温泉や産直でくつろぐ立ち寄りスポット」の三つに分けられます。村内に鉄道は通っていないので、移動の基本は車。山あいに点在する見どころを、のんびりつないでいくのがこの村らしい楽しみ方なんですよ。まずはエリアごとに、押さえておきたいスポットを見ていきましょう。

折爪岳と山の自然を味わうスポット

  • 折爪岳(おりつめだけ) – 標高852mの山で、九戸村二戸市軽米町の3市町村にまたがります。山頂の展望台からは岩手山や青森の岩木山、八甲田連峰、遠く八戸沖まで見渡せます。空気が澄む朝夕は特に眺めがよく、雲海に出会えることも。気軽に登れる山なので、ドライブの途中にふらりと立ち寄れますよ。
  • 折爪岳のヒメボタル生息地 – 山頂付近のブナ林は、東北でも有数のヒメボタルの生息地です。2018年には「折爪岳のヒメボタル生息地」が岩手県の天然記念物に指定されました(出典:いわての旅(岩手県観光協会))。7月の夜、無数の小さな光が森いっぱいに明滅する光景は、ここでしか見られない夏の宝物です。
  • 折爪五滝 – 折爪岳の林道沿いに点在する滝です。木漏れ日のなか、せせらぎの音を聞きながら歩くと、火照った体がすっと涼んでいきます。新緑や紅葉の季節は、滝と森の色のコントラストが見ものですよ。

戦国武将・九戸政実をたどる史跡

  • 長興寺(ちょうこうじ) – 永正元年(1504年)開山と伝わる、九戸氏代々の菩提寺です。境内の大イチョウ(公孫樹)は、政実が出陣の際に手植えしたものと伝えられています(出典:岩手県)。秋には黄金色に色づき、戦国の記憶を今に伝えています。
  • 九戸神社 – 承和9年(842年)の創建と伝わる、九戸地方の総鎮守です。九戸家が代々戦勝を祈願した神社で、政実が祭神としてまつられています。静かな境内に立つと、ぴんと張りつめた空気が背筋を伸ばしてくれます。
  • 政實公の首塚 – 斬首された政実の首級を、家臣がひそかに持ち帰って鎮めたと伝わる場所です。九戸神社の近くにあり、敗者となった武将への村人の思いが、今も静かに守られています。
  • 黒山の昔穴遺跡 – 平安時代後期の高地性集落跡で、岩手県の指定史跡です(出典:九戸村公式サイト)。山の上に暮らした古代の人々の痕跡が残り、歴史好きならじっくり歩きたいスポットです。

温泉・産直でくつろぐ立ち寄りスポット

  • 道の駅おりつめ「オドデ館」 – 九戸ICのそばにある産直施設で、営業は8:00〜19:00、休みは1月1日・2日です(出典:全国「道の駅」連絡会)。甘茶や鶏肉、木炭、雑穀がずらりと並び、上半身フクロウ・下半身人間の怪鳥「オドデ様」が出迎えてくれます。お母さんたちの手作り総菜も人気ですよ。
  • ふるさとの湯っこ – ふるさとの館に併設の日帰り温泉です。営業は10:00〜22:00、入浴料は大人500円・小学生300円(出典:いわての旅(岩手県観光協会))。露天風呂を含む7種類のお風呂があり、湯船から折爪岳や雑木林の新緑・紅葉・雪景色を眺められます。
  • ふるさと創造館 – 大正時代の豪農の民家を移築した資料館です。35畳の囲炉裏の間や黒光りする板の間、かまどがそのまま残り、なんだか懐かしい気持ちになります。機織りや凍み豆腐づくりの道具など、村の暮らしの記憶が詰まっています。
  • 村営くのへスキー場 – 冬季に営業するファミリー向けのスキー場で、ナイター設備もあります。日中の営業は9:00〜16:00です(出典:村営くのへスキー場)。緩やかな斜面が多く、子ども連れでものびのび滑れます。すぐ隣がふるさとの湯っこなので、滑ったあとはそのまま温泉へどうぞ。
  • コロポックルランド – 折爪岳のふもとにある遊具広場です。自然のなかで子どもがのびのび遊べますが、一部の設備が休止していることもあるので、訪れる前に最新の状況を確認しておくと安心ですよ。

九戸村の観光ルート

計算中…

見どころが山あいに散らばる九戸村は、車でつなぐとちょうどよく回れます。半日あれば史跡と産直を、1日あれば自然・歴史・温泉までしっかり味わえますよ。夏なら夜のヒメボタルまで組み込むのがおすすめ。代表的なルートを3つ紹介します。

【車・1日】九戸まるごと満喫ルート

9:00 九戸IC → 9:05 道の駅おりつめ(車5分)→ 9:50 長興寺・九戸神社(車15分)→ 11:00 折爪岳展望台(車25分)→ 13:30 ふるさとの湯っこ(車30分)

道の駅おりつめ「オドデ館」(40分)→ まずは産直で旅の腹ごしらえと情報集め。甘茶ソフトや鶏料理で朝から元気をチャージできます。

長興寺・九戸神社(60分)→ 戦国武将・九戸政実ゆかりの寺と神社へ。静かな境内で、村の歴史にそっと触れられます。

折爪岳展望台(90分)→ 山頂までドライブして大パノラマを満喫。お昼は眺めのよい場所でのんびりと。空気の澄む日中がおすすめです。

ふるさとの湯っこ(90分)→ 締めは露天風呂で疲れを流して。夏はここから折爪岳に戻り、夜のヒメボタルへつなげるのが贅沢な締めくくりです。

【車・半日】史跡と産直の半日ルート

13:00 九戸IC → 13:05 道の駅おりつめ(車5分)→ 13:50 黒山の昔穴遺跡(車20分)→ 14:40 ふるさと創造館(車15分)→ 15:30 九戸神社(車15分)

道の駅おりつめ「オドデ館」(30分)→ 軽めのランチとおみやげ選びから。木工品や甘茶はここで手に入ります。

黒山の昔穴遺跡(30分)→ 平安時代の高地性集落跡へ。古代の暮らしに思いをはせる、静かな時間です。

ふるさと創造館(40分)→ 移築された豪農の家で、昔の村の生活道具に出会えます。雨の日でも楽しめるのがうれしいところ。

九戸神社(30分)→ 締めは総鎮守へお参り。半日でも、歴史と暮らしの両方が味わえます。

【車・1日】広域ルート:カシオペア連邦をめぐる

九戸村は、二戸市軽米町・一戸町とともに「カシオペア連邦」と呼ばれる広域連携を組んでいます。せっかくなら隣町まで足をのばしてみましょう。

9:30 九戸IC → 9:55 九戸城跡・二戸(車25分)→ 12:00 折爪岳(車35分)→ 14:30 道の駅おりつめ(車25分)

九戸城跡(90分・二戸市)→ 政実が籠もった城跡へ。本丸に残る石垣は東北最古級で、合戦の舞台を実際に歩けます。

折爪岳(120分)→ 3市町村にまたがる山の頂へ。二戸市軽米町側の登り口もあり、広域の自然を体感できます。

道の駅おりつめ(60分)→ 旅の締めは九戸村の産直へ。鶏肉や甘茶を買い込んで帰路につきましょう。


ここまで見てきたとおり、見どころが少し離れた場所に点在していることもあります。気になるスポットをまとめて回るなら、レンタカーがあると一気に動きやすくなりますよ。料金は会社や時期でけっこう変わるので、まとめて比較できるサイトでサッと見ておくのがおすすめです。

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そして遠方から訪れるなら、思いきって一泊するのもおすすめです。日帰りでは通り過ぎてしまう夜や朝の時間に、その町ならではの静けさや表情に出会えます。お祭りやイベントの時期は宿が一気に埋まるので、早めの確保が安心ですよ。

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九戸村の年間イベント

小さな村ですが、九戸村では季節ごとに祭りや催しが続きます。春は水芭蕉、夏はホタルと夏祭り、秋は実りの収穫祭、冬は雪のゲレンデ。一年を通して、村の暮らしと自然が肌で感じられるんですよ。代表的なものを季節順に紹介します。

春〜夏:水芭蕉・ホタル・夏祭り

春のはじまりを告げるのが、毎年5月ごろ(ゴールデンウィーク前後)に開かれる「戸井良沢水芭蕉まつり」です(出典:いわての旅(岩手県観光協会))。雪どけの湿地に白い水芭蕉が咲きそろう、春らしい催しなんですよ。

夏に村が最も輝くのが、毎年7月の「折爪岳ヒメボタル観賞会」です(出典:いわての旅(岩手県観光協会))。山頂付近を交通規制し、ガイドの案内で森の光の舞を楽しめます。漆黒の森に光が広がる瞬間は、思わず息をのみますよ。

そして夏の一大イベントが、毎年8月(お盆ころ)の「九戸まつり」です(出典:九戸村公式サイト)。絢爛豪華な風流山車や九戸神楽、駒踊りが商店街を練り歩き、夜は花火が夜空を染めます。笛と太鼓のお囃子で、町中が祭り一色になるんですよ。

秋:実りと紅葉を祝う収穫祭

秋になると、村は実りの季節を迎えます。新そばを味わう「新そばまつり」やオドデ館の収穫感謝祭、瀬月内川流域の収穫祭など、地元の恵みを祝う催しが続きます。

紅葉のころには「熊野舘公園もみじ祭り」も開かれ、九戸政實武将隊の勇壮な演舞が披露されることもあります。とれたての雑穀や山の幸を味わいながら、村の秋をのんびり楽しめますよ。

冬:雪のゲレンデと静かな村

冬は雪深い村ですが、その雪が遊び場になります。村営くのへスキー場は緩やかな斜面が中心で、ナイター設備も整っています。日中の営業は9:00〜16:00です(出典:村営くのへスキー場)。

滑ったあとは隣のふるさとの湯っこで温まるのが定番コース。雪をかぶった折爪岳を眺めながらの露天風呂は、冬ならではのごほうびです。

九戸村のエリア別の顔

九戸村は、瀬月内川沿いの盆地に集落が点在しています。旅の視点で大きく分けると、役場と商店街が集まる「伊保内(いぼない)」、九戸ICと道の駅がある玄関口の「山屋(やまや)周辺」、村西部にそびえる「折爪岳」、そして神楽と史跡が残る東部の里、という4つの顔が見えてきます。目的に合わせて訪れる場所を選ぶと、旅がぐっと充実しますよ。

伊保内エリア──村の中心、滞在と散策の拠点

村役場や商店街、ドラッグストアなどが集まる、九戸村の中心エリアです。日常の買い物ができる店がそろい、ふるさとの館・湯っこ・スキー場もこの一帯にあります。

夏の「九戸まつり」で山車が練り歩くのも、この伊保内の通り。拠点を構えてのんびり滞在したい人や、温泉とセットで過ごしたい人に向いたエリアですよ。

山屋・九戸IC周辺──ドライブの玄関口

八戸自動車道の九戸ICを降りてすぐ、道の駅おりつめ「オドデ館」があるのがこのエリアです。折爪岳を望む立地で、旅の出入り口にぴったり。

産直で特産を買い込んだり、レストランで鶏料理を味わったりと、短時間でも村の味を楽しめます。ドライブ途中にさっと立ち寄りたい人におすすめです。

折爪岳エリア──展望とホタルの自然

村の西部にそびえる折爪岳一帯は、自然好きのためのエリアです。山頂展望台からの大パノラマ、夏のヒメボタル、林道沿いの滝と、四季を通じて見どころが尽きません。

トレッキングや写真撮影を楽しみたい人、星空や夜の森に出会いたい人にぴったり。夜間は交通規制や冷え込みもあるので、装備を整えて訪れるのがおすすめですよ。

江刺家・東部の里──神楽と史跡が息づく農村

瀬月内川の東側に広がる、田園と山あいの里エリアです。江刺家神楽をはじめとする郷土芸能が受け継がれ、長興寺や九戸神社など歴史の舞台も点在します。

派手な観光地ではありませんが、戦国の記憶や農村の暮らしの空気をじっくり味わえます。歴史散策や、静かな田舎時間を過ごしたい人に向いたエリアです。

九戸村の気候・季節の暮らし

九戸村は、年平均気温が9.3℃、年間降水量はおよそ1,100mmで、寒暖差の大きい内陸の気候です(出典:岩手県移住定住ポータルサイト)。夏は冷涼で過ごしやすく、冬の寒さは厳しいのが特徴です。北上山地の丘陵に囲まれた盆地のため、朝晩はぐっと冷え込みます。四季がはっきりしていて、季節ごとに村の表情が大きく変わるんですよ。

夏──涼しく過ごしやすい高原の気候

真夏でも空気がさらりとしていて、寝苦しい夜が少ないのがこの村の夏です。エアコンに頼りきらず、窓を開けた風で過ごせる日も多いんですよ。

7月には折爪岳でヒメボタルが舞い、8月にはお盆の九戸まつりで村がにぎわいます。涼しさを求めて訪れる人にとっても、夏は気持ちのいい季節です。

秋──短く濃い実りの季節

秋は駆け足でやってきます。山が色づき始めると、新そばやきのこ、山ぶどうが出回り、食卓が一気に豊かになります。

朝晩の冷え込みが日に日に増していくので、ストーブの準備は早めが安心です。澄んだ空気のなかで眺める折爪岳の紅葉は、この季節ならではのごほうびですよ。

冬──氷点下と雪の暮らし

冬は氷点下の日が続き、雪も積もります。雪かきや車の冬支度は欠かせず、スタッドレスタイヤは必需品です。寒さは厳しいですが、その分くのへスキー場や雪景色の露天風呂が楽しめます。

厳しい寒さを逆手にとって、凍み豆腐づくりなどの保存食文化が育ってきました。冬の暮らしには、寒い土地ならではの知恵が息づいています。

春──遅い雪どけと水芭蕉

春の訪れは、本州のなかでも遅め。雪がとけるころ、湿地には白い水芭蕉が咲き、5月ごろには戸井良沢水芭蕉まつりが開かれます。

長い冬を越えたあとの春は、村全体がほっとゆるむ季節です。芽吹きの早さに、毎年驚かされるんですよ。

九戸村の移住・暮らし情報

九戸村での暮らしは、車があってこそ成り立つ「のどかな田舎暮らし」です。高速道路の九戸ICがあり、近隣の町へのアクセスは良好。高校生世代までの医療費無料や、就農・雇用の支援制度もそろっています(出典:岩手県移住定住ポータルサイト)。実際に住むとどんな感じか、項目ごとに見ていきましょう。

通勤・通学

村内には農業や鶏肉関連の仕事のほか、伊保内地区の商店街や事業所があります。二戸市や周辺の町へ車で通う人も多く、九戸ICを使えば移動はスムーズです。

通学先としては、村内に小学校・中学校があり、高校は県立伊保内高校が村内にあります。村外の高校へバスで通う生徒も少なくありません。

住宅環境

民間の賃貸物件は数が限られ、不動産情報サイトでも九戸郡の家賃相場は公開データが乏しいのが実情です(出典:SUUMO)。暮らしの中心は持ち家や村営住宅になります。

村では若者世代向けに、木造平屋2LDKタイプの若者定住促進住宅も用意されています。空き家バンクなども含めて、移住前に役場へ相談しておくと探しやすいですよ。

買い物環境

日常の買い物は、伊保内商店街の各種小売店や飲食店が中心です。ドラッグストアやDIY関連のチェーン店もあり、生活必需品はそろえられます(出典:岩手県移住定住ポータルサイト)。

野菜や特産品は道の駅おりつめ「オドデ館」で手に入ります。大型の買い物は二戸市まで足をのばす人が多く、車で30分ほどの距離感です。

子育て・教育

子育て世帯にうれしいのが、高校生世代まで医療費が無料になる制度です(出典:岩手県移住定住ポータルサイト)。小・中学校では学校給食が無料で提供されます。

県立伊保内高校には、全生徒への給食無料提供や制服費の全額助成、通学バス定期の半額助成などの支援もあります(出典:九戸村公式サイト)。小さな村ならではの手厚さですよね。

医療環境

村内には地域診療センターがあり、日常的な診療に対応しています。入院や専門的な医療が必要なときは、二戸市や周辺の県立病院と連携して地域の医療を支えています(出典:岩手県)。

大きな病院に通うには車での移動が前提になります。移住を考えるなら、医療の導線も含めて確認しておくと安心です。

エリア別の暮らし視点

中盤では旅の視点でエリアを紹介しましたが、住む視点で見ると、生活の便利さが最も高いのは役場・商店街・高校が集まる伊保内エリアです。買い物も通学も、ここを中心に動くと回しやすいですよ。

戸田や江刺家など周辺の集落は、田畑と山に近いのどかな環境です。車は一人一台が基本になりますが、その分ゆったりとした田舎暮らしが楽しめます。

九戸村へのアクセス

九戸村には鉄道が通っていないため、移動の軸は車と新幹線です。八戸自動車道の九戸ICがあり、最寄りの新幹線駅は二戸市の二戸駅。首都圏からでも、思っているより近く感じられますよ。

車でのアクセス

八戸自動車道の九戸ICが村内にあり、盛岡市からは約1時間10分です。二戸市・八戸市・久慈市へはいずれも40分圏内でアクセスできます(出典:九戸村公式サイト)。

道の駅おりつめは九戸ICのすぐそばなので、ドライブの拠点にちょうどいい立地です。

鉄道+バスでのアクセス

東京駅からは東北新幹線「はやぶさ」で二戸駅まで約2時間40分〜3時間です。普通車指定席の運賃・料金は、通常期でおよそ16,000円ほどと考えられます。

二戸駅からは、九戸村中心部の伊保内地区までバスで約30分、車なら約20分です。本数が限られるので、バス利用なら時刻の確認をお忘れなく。

飛行機でのアクセス

飛行機を使う場合は、いわて花巻空港が県内の玄関口になります。ただし空港から村までは距離があるため、首都圏方面からは新幹線で二戸駅へ向かうルートが現実的です。

北海道や西日本から来るなら、花巻空港でレンタカーを借りて北上するのがわかりやすいですよ。

村内移動の現実的アドバイス

村内の見どころは山あいに点在しているので、移動は基本的に車になります。レンタカーがあると、折爪岳や史跡まで一気に回れて便利です。

車がない場合は、九戸村循環バスや高速バス、オドデ館経由の路線が頼りになります。村民にはバス利用の助成もあり、公共交通も少しずつ使いやすくなっています。


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【地元住民に直撃!】九戸村の本当の魅力を聞いてみた

Q1.あなたのご職業を教えてください。

畑で甘茶を育てています。アジサイの仲間の葉を摘んで、もんで発酵させて乾かすと、砂糖の何倍もの甘さが出るんですよ。手間のかかる作物で、収穫できるようになるまで何年もかかります。

この村で昔から続いてきた仕事です。海外にも届く特産だと思うと、誇らしい気持ちで畑に立っています。

Q2.九戸村に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

まずは折爪岳ですね。村の有名なものといえばここで、頂上の展望からは遠くの山まで見渡せます。観光の方には、夏のヒメボタルをぜひ見てほしいです。

地元の人間としては、九戸神社の静けさも好きです。戦国武将ゆかりの土地で、境内に立つと背筋が伸びる、そんな空気が流れています。

Q3.九戸村でお土産を買うとしたらなんですか?

定番は、やっぱり甘茶です。それと、地元の山ぶどうを使った加工品や鶏肉も喜ばれます。村のおすすめスポットである道の駅に行けば、ひと通りそろいますよ。

地元の者がよく買うのは、職人さんが一本ずつ編む南部箒。掃除機に負けない働きで、長く使える品です。

Q4.外から人が来たときに、九戸村でまず連れていく店はどこですか?

道の駅の産直に併設された食事処に連れていきます。村は鶏肉の産地なので、揚げたての唐揚げや鶏のだしのきいた郷土料理が味わえるんです。

お母さんたちの手作り総菜が並ぶ棚を見て回るだけでも楽しいですよ。地のものを気取らず食べてもらえる、ありがたい場所です。

Q5.九戸村はどんな気質だと思いますか?

山あいで助け合ってきた土地なので、口数は多くないけれど、芯のあたたかい人が多いです。困っている人をそっと気にかける、そういう優しさがありますね。

派手さはありません。でも、一度受け入れたら長く付き合ってくれる。そんな実直さが、この村の人柄だと思っています。

Q6.昔に比べて、九戸村の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

正直に言えば、人は減りました。子どもの声も昔より静かで、農業の担い手が足りないのは、私たち甘茶農家も同じ悩みです。

その一方で、若い人が地域を盛り上げようと、村の鶏肉を打ち出した活動を始めたりしています。小さくても、新しい芽は出ていると感じます。

Q7.九戸村のこれから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

大きな施設というより、今あるものを大事に育てていってほしいです。市町村民センターのような集いの場や運動公園が、これからも人の集まる場所であってほしいと願っています。

市町村長さんには、甘茶の作り手を増やす支援を続けてほしいですね。水源の豊かなこの土地の恵みを、次の世代へつなげていきたいんです。

九戸村の関連リンク

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