| 人口 | 131,783 人 ※2026年3月31日時点(住民基本台帳) |
|---|---|
| 面積 | 657.48 km² |
| 人口密度 | 200 人/km² |
みなさん、札幌市には10の区があります。その中の札幌市南区(さっぽろしみなみく)って知ってますか?「札幌」と聞くと大通公園やすすきのを思い浮かべる方が多いと思いますが、札幌市南区は札幌市10区の中で最も広く、全市域の約60%を占める「奥座敷」のような区なんですよ。定山渓温泉や藻岩山、支笏洞爺国立公園を抱える、まさに札幌の自然と観光の心臓部です。
札幌市南区は札幌市の南西部に位置し、面積はなんと657.48km²。区域は東西33.2km、南北37.6kmにも及びます。札幌岳や余市岳など標高1,000mを超える山が17座もあり、可住地面積はわずか112.87km²、つまり区全体の約17%しかありません。残りの大半は山岳と森林。市街地でありながら、ヒグマも出る大自然が広がっているのが札幌市南区の最大の特徴なんですよね。
同じ札幌市内では、北で中央区、東で豊平区と清田区、北西で西区に接しています。また、手稲山の尾根を境に手稲区と接しています。さらに札幌市の外では、北西に小樽市、西に虻田郡京極町と虻田郡喜茂別町、南に恵庭市、南東に千歳市と接していて、後志・胆振方面への玄関口にもなっています。1866年(慶応2年)に修験僧・美泉定山が湯治場を開いて以来160年。アジア初の冬季オリンピック(1972年)の主要会場・真駒内を擁する歴史の舞台でもあり、いまも約120万人が宿泊する道内屈指の温泉郷を抱える、観光・自然・歴史が三拍子そろった町。したっけ(それじゃあ)、ここから札幌市南区の魅力を一緒にのぞいていきましょう。
札幌市南区の推しポイント
開湯160年の温泉郷「定山渓温泉」
札幌市南区といえば、やっぱりここを外しては語れません。1866年に美泉定山が湯治場を築いて始まった定山渓温泉は、年間約120万人が宿泊する道内有数の温泉地。札幌中心部から車で約1時間という近さなのに、豊平川の渓谷美に包まれた景観はなまら(とても)非日常的なんですよ。源泉は56カ所、毎分8,600リットルもお湯が湧き出ているというから驚きです。
札幌市民の心の山「藻岩山」
標高531mの藻岩山は、札幌の夜景を一望できる名スポット。「藻岩原始林」は1921年(大正10年)に国の天然記念物に指定された貴重な森で、市街地の至近距離にこんな原生林があるのは全国でも珍しいんですよ。ロープウェイとミニケーブルカー「もーりすカー」で山頂までアクセスできて、観光客にも市民にも愛されています。
アジア初の冬季五輪の舞台「真駒内」
1972年、アジアで初めて開催された冬季オリンピックの開会式・閉会式が行われたのが、札幌市南区の真駒内。半世紀経った今も、真駒内セキスイハイムスタジアムや真駒内セキスイハイムアイスアリーナとして現役で使われていて、サッカーやコンサート、フィギュアスケートなど多目的に活躍しています。歴史と現役感が同居する、なまら(すごく)アツい場所なんですわ。
札幌の里山ワインと果樹園「八剣山エリア」
南区の砥山地区にそびえる標高498mの八剣山(観音岩山)。本来の名は「観音岩山」ですが、岩の峰々が8本の剣に見えることから「八剣山」と呼ばれるようになりました。この山のふもとは古くからリンゴやさくらんぼの果樹栽培が盛んで、2011年には「八剣山ワイナリー」が誕生し、「さっぽろ地ワイン」を生み出しています。札幌市内なのにワインの産地、というのがめんこい(かわいらしい)ギャップなんですよね。
支笏洞爺国立公園のダイナミックな自然
区内には支笏洞爺国立公園に指定されているエリアがあり、定山渓ダム(さっぽろ湖)、豊平峡ダム、アシリベツの滝など見どころがいっぱい。さらに札幌芸術の森や国営滝野すずらん丘陵公園もあって、四季を通じて遊べる懐の深さが札幌市南区の凄みです。
札幌市南区の歴史
豊平川と山林伐採から始まった開拓
札幌市南区の歴史をたどると、1753年(宝暦3年)にまでさかのぼります。飛騨屋久兵衛が豊平川沿いの山林伐採を始めたのが記録上の起点。札幌中心部の開拓よりずっと前から、この地はすでに「資源のある場所」として目をつけられていたんですね。明治期に入ると、1872年(明治5年)には硬石山から砕石が始まり、石山地区で札幌軟石が発見されます。札幌の建築物を支える石材の里として、産業の基盤が築かれていきました。
美泉定山と「定山渓」の誕生
札幌市南区の顔である定山渓温泉の歴史は、1866年(慶応2年)に始まりました。修験僧・美泉定山が温泉を発見し仮屋を設置したのが原点。1871年(明治4年)には豊平川沿いに通路が開かれ、本願寺道路が開通し、ここで初めて「定山渓」と命名されました。したっけ(そして)、湯守となった定山の名前がそのまま地名として今日まで受け継がれているわけです。1909年(明治42年)の定山渓発電所完成、1918年(大正7年)の定山渓鉄道線開業(1969年廃止)と、温泉郷は近代化の波に乗って発展していきました。
真駒内とエドウィン・ダンの牧畜
1876年(明治9年)、お雇い外国人だったアメリカ人エドウィン・ダンが真駒内に牧牛場(後の真駒内種畜場)を開きました。これが日本の近代畜産の出発点のひとつで、いまも「エドウィン・ダン記念館」として旧北海道庁真駒内種畜場事務所が保存されています。第二次大戦後の1946年(昭和21年)にはアメリカ軍に接収され「キャンプ・クロフォード」となり、1955年(昭和30年)から返還が始まって陸上自衛隊真駒内駐屯地が置かれました。牧場→米軍キャンプ→自衛隊駐屯地と、土地の使われ方が時代を映していてなまら(とても)興味深いんですよね。
1972年札幌オリンピックという転換点
札幌市南区の歴史で外せないのが、1972年(昭和47年)2月3日から13日まで開催されたアジア初の冬季オリンピック。開会式は気温氷点下8度、5万4千人の大観衆が集まる中、真駒内屋外競技場で行われました。閉会式は同じ真駒内公園内の屋内スケート競技場で開催。同年、札幌市は政令指定都市に移行し、行政区制が施行されて「南区役所」が開設されたんです。つまり、札幌市南区という行政区そのものがオリンピックと同じ年に誕生した、というのもなんだか運命的ですよね。同年には豊平峡ダムも完成し、1971年(昭和46年)には札幌市営地下鉄南北線(北24条—真駒内)が開業して、区の交通インフラが一気に整いました。
札幌市南区の文化・風習
暮らしに密着する「温泉」と「自然」
札幌市南区の暮らしは、なんといっても温泉と自然が日常の一部になっているのが特徴です。定山渓には足湯や手湯が温泉街に4カ所もあり、年中無料で利用できる「足のふれあい太郎の湯」「長寿と健康の足つぼの湯」などは、住民にとっても観光客にとっても気軽な憩いの場。したっけ(それから)、休日には藻岩山に登ったり、豊平川さけ科学館で鮭の遡上を眺めたり…そんなのんびりした過ごし方ができるのが札幌市南区ライフです。
方言と話し方の特徴
南区を含む札幌の言葉は、東北や北陸の影響を受けつつも比較的標準語に近いんです。それでも、別れ際に「したっけねー(じゃあね)」と挨拶したり、寒い朝には「今朝はしばれる(とても寒い)ね」と声をかけ合ったりするのは日常茶飯事。お茶碗を水につけることを「うるかす(水に浸してふやかす)」、ゴミを捨てることを「なげる(捨てる)」というのも道民あるある。観光で訪れた方が「ゴミステーション(ゴミ集積所)」の表記を見て驚く、なんて話もよく聞きますよ。
食卓と「ザンギ」「ジンギスカン」
札幌市南区の食卓も北海道らしさ全開。鶏のから揚げを「ザンギ」と呼んだり、休日のレジャーといえばジンギスカンだったりと、北海道食文化の真ん中にいます。八剣山果樹園や砥山ふれあい果樹園のあたりではジンギスカンやバーベキュースペースも併設されていて、果物狩りのあとに地元の肉と野菜を炭火で焼く、というのが札幌市南区流の夏の楽しみ方なんですよ。
四季の暮らしと冬の厳しさ
札幌は豪雪地帯に指定されていて、年平均降雪量はなんと479cm。札幌市南区は山あいに位置するため、市街地以上に雪が深く、冬はなまら(とても)しばれる(厳しく冷える)日が続きます。一方で、4〜5月の定山渓温泉渓流鯉のぼり、5月の小金湯さくら祭り、7月の北海道真駒内花火大会、8月の定山渓かっぱ祭り、1〜2月の定山渓温泉雪灯路と、季節ごとのイベントが目白押し。雪が深いぶん、春の訪れを心待ちにする気持ちも強くて、桜が咲くと町全体が浮き立つ感じがめんこい(かわいらしい)んですわ。
札幌市南区の特産品・食
定山渓温泉まんじゅう
札幌市南区の特産品といえば、まずは定山渓温泉まんじゅう。昭和6年(1931年)創業の老舗「大黒屋」をはじめ、温泉街にはいくつかのまんじゅう店が並びます。しっとりモチモチの皮に上品なこしあんが入っていて、ふかしたてはなまら(すごく)あったかくて優しい甘さ。味は「素朴で添加物無しの自然な甘み」、旬は「通年」、食べ方は「蒸したてをその場で頬張るのが正解」。「おもひで屋」では工房で作る様子を見学しながら出来立てを食べられます。温泉文化と一体になって発展してきた、札幌市南区を象徴するお土産なんですよね。
八剣山ワイン(さっぽろ地ワイン)
2011年に誕生した八剣山ワイナリーが手がける「さっぽろ地ワイン」も、いまや札幌市南区を代表する一品。八剣山南山麓の南向き扇状地は水はけ・日当たりが良く、礫質土壌が蓄熱してブドウを温めることで個性豊かなワインを生み出しています。味は「ミネラル感のあるすっきりした飲み口」が特徴で、赤・白・ロゼ・スパークリングを醸造。旬は「収穫の秋〜冬の熟成期」、食べ方は「ワイナリー併設レストランで料理と合わせるのが至福」。札幌中心部から車で30〜40分の場所に本格的なワイナリーがあるなんて、したっけ(しかも)2008年からの試験栽培という新しい挑戦の結晶。なまら(とても)面白い特産品なんですよ。
八剣山・砥山のさくらんぼ・プラム・ハスカップ
八剣山周辺は古くから果樹栽培が盛んな地域で、八剣山果樹園や砥山ふれあい果樹園では旬の果物狩りが楽しめます。6月末〜7月上旬のいちご、7月中旬のさくらんぼ、8月中旬のプラム、6月下旬からのハスカップなど、季節ごとに主役が変わるのが特徴。味は「冷涼な気候で育つから酸味と甘みのバランスがめっちゃ良い」、食べ方は「もぎたてをその場でガブッと」が一番。背景には、八剣山周辺の扇状地が水はけと日当たりに恵まれているから果樹栽培に向いていた、という地理的条件があります。したっけ(だから)、札幌市内なのに「フルーツの里」になっているわけです。
豊平峡温泉のインドカレー
意外と知られていない札幌市南区のグルメが、支笏洞爺国立公園の森の中にある豊平峡温泉のインドカレー。温泉施設なのに本格的な「ナン」にこだわったカレーが食べられる、というユニークなスポットです。味は「スパイスがしっかり立った本格派」、旬は「通年」、食べ方は「温泉に浸かったあとに食べるのが定番」。観光地グルメではあるんですが、地元民もわざわざ食べに来るほど人気で、温泉とカレーという意外な組み合わせが札幌市南区らしい多様性を象徴していると考えられます。
定山渓の温泉卵「温玉の湯」
定山渓温泉街の中心にある「定山源泉公園」では、温泉卵が作れる「温玉の湯」が湧き出しています。物産館で温泉卵セット(卵3個+ネット)が180円で購入でき、その場で源泉につけて作れるんですよ。味は「黄身がとろっと半熟、塩を一振りで素材の甘みが引き立つ」、旬は「通年」、食べ方は「散策の合間に熱々をフーフーしながらいただく」。修験僧・美泉定山が見つけた湯がいまも卵を茹でているわけで、したっけ(つまり)160年前と同じ熱が今の食につながっている、という歴史の連続性を感じられる一品。なまら(すごく)ロマンがあるんですわ。
札幌市南区の観光スポット
定山渓温泉エリアの名所
- 定山渓温泉 – 1866年に修験僧・美泉定山が湯治場を開いて以来160年の歴史を持つ温泉郷。源泉は56カ所、毎分8,600リットル、泉質はナトリウム塩化物泉で、肌にやさしくよく温まる無色透明のお湯です。年間約120万人が宿泊する道内屈指の温泉地で、豊平川の渓谷に湯けむりが立ちのぼる景色は気温の低い春・秋・冬がとくに情緒があります。札幌中心部から車で約1時間という近さなのに、すっぽりと山に包まれる感覚がなまら(とても)非日常的なんですよ。
- 定山源泉公園 – 温泉街の中心にある散策スポット。温泉卵が作れる「温玉の湯」が湧き、卵3個+ネットを物産館で180円で購入できます。源泉のもうもうと立ち上る湯気と硫黄の匂い、足湯のあたたかさが旅情を誘うので、夕暮れ前の散策がおすすめです。したっけ(それから)湯けむりの中の修験僧・美泉定山の石像にもぜひ手を合わせてみてください。
- 二見吊橋 – 真っ赤な吊橋から豊平川の渓谷美を見下ろす定山渓のフォトスポット。新緑の5月、紅葉の10月中旬、雪景色の冬と、季節ごとに表情がガラリと変わります。橋の下にはかっぱ伝説の残る「かっぱ淵」があり、足元から響く水音とともに渓谷の風が抜けていく感覚は、温泉街にいることを忘れさせる迫力です。
- 豊平峡ダム – 1972年完成の道内屈指のアーチ式ダムで、林野庁の「水源の森100選」「ダム湖100選」に選ばれた紅葉の名所。電気バス(公式)の運行期間は例年5月初旬〜11月初旬、運行時間は8:45〜16:00(上り最終15:30)。駐車場からダムまで片道約2.0kmは国立公園保全のため一般車進入不可で、電気バスか徒歩のみ。10月中旬の紅葉と観光放流のコラボはなまら(とても)圧巻なんですわ。
真駒内エリアの五輪レガシー
- 真駒内セキスイハイムスタジアム – 1972年札幌オリンピックの開会式・スピードスケート会場として建設された屋外競技場。気温氷点下8度、5万4千人の大観衆を集めた「アジア初の冬季五輪」開会式の舞台で、いまも真駒内花火大会など大規模イベントの会場として使われています。スタンドに座って真駒内の山々を眺めると、半世紀前の歓声が空気に染み込んでいるような感覚があります。
- 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ – 1972年札幌オリンピックの閉会式とフィギュアスケート・アイスホッケー会場として使われた屋内アリーナ。今もフィギュアスケートやアイスホッケーの大会、コンサート会場としてフル稼働中で、特に氷上に立つときのひんやりした空気は他では味わえないんですよね。
- 北海道立真駒内公園 – 1975年開園の85haを超える広大な総合公園。真駒内川が公園内を流れ、エゾリスが顔を出すこともあります。春は桜、夏は青々とした芝生、秋はイチョウの黄葉、冬はクロスカントリースキー場と、四季それぞれに違う顔を見せてくれます。札幌マラソンのメイン会場でもあり、市民の運動の聖地です。
- エドウィン・ダン記念館 – 1876年(明治9年)に真駒内に牧牛場を開いたお雇い外国人エドウィン・ダンを記念する施設で、旧北海道庁真駒内種畜場事務所が国登録有形文化財として保存されています。日本の近代畜産発祥の地を体感できる、めんこい(味のある)赤い屋根の洋館です。
藻岩山と八剣山の自然
- 藻岩山 – 標高531m、アイヌ語で「インカルシぺ(いつも上って見張りをするところ)」と呼ばれた札幌市民の心の山。「藻岩原始林」は1921年(大正10年)に国の天然記念物に指定された貴重な森で、市街地の至近距離にこんな原生林があるのは全国的にも稀なんですよ。日本新三大夜景に選ばれた山頂からの夜景は、暮れていく空が群青に染まり、街の灯がポツポツと点り出す18時〜19時頃が特に絶景です。
- 札幌もいわ山ロープウェイ – 山麓駅から中腹駅まで約5分で結ぶゴンドラと、中腹から山頂までを世界初の駆動方式で結ぶミニケーブルカー「もーりすカー」の2段構え。営業時間は4〜11月10:30〜22:00、12〜3月11:00〜22:00(上り最終はいずれも21:30)。ロープウェイ+ミニケーブルカー往復で大人2,100円、小人1,050円。山頂展望台の「幸せの鐘」は恋人の聖地に認定されていて、夜景デートの定番スポットです。
- 八剣山(観音岩山) – 標高498m、岩の峰々が8本の剣のように切り立つ独特の山容。本来の名は「観音岩山」ですが、その姿から「八剣山」と呼ばれるように。南・西・中央の3つの登山口があり、初心者は南登山口から1時間ほどで山頂へ。広葉樹林を抜けた先に切り立つ岩の断崖が現れ、藤野の町並みが箱庭のように見える瞬間はなまら(すごく)爽快なんですよ。
- 八剣山ワイナリー – 2011年誕生の「さっぽろ地ワイン」ブランドのワイナリー。札幌市南区砥山194-1にあり、緑のワイン畑に映える真っ赤な醸造所が印象的です。試飲付きワイナリーガイドツアー(予約制)や併設レストラン、キャンプ場もあって一日中楽しめます。火曜〜日曜10:00〜17:00、月曜定休。八剣山の地下水で造った炭酸水もぜひお試しを。
森と花のパーク
- 札幌芸術の森 – 1986年(昭和61年)開園の総合芸術施設。住所は札幌市南区芸術の森2丁目75番地、約40haの敷地に札幌芸術の森美術館、野外美術館(彫刻74点が並ぶ7.5ha)、工芸館、有島武郎旧邸などが点在します。開園時間は9:45〜17:00(6〜8月は17:30まで)、4/29〜11/3は無休、11/4〜4/28は月曜休園。野外美術館の入館料は大人800円、高大生400円、中学生以下無料。木洩れ日の中を散策しながら現代彫刻に出会う体験があずましい(心地よい)んですよね。
- 国営滝野すずらん丘陵公園 – 北海道で唯一の国営公園で、住所は札幌市南区滝野247。約400haの敷地に4つのゾーン(中心・渓流・滝野の森東・西)があり、入園料は15歳以上450円、15歳未満無料、65歳以上210円。営業時間は4/20〜5/31と9/1〜11/10が9:00〜17:00、6/1〜8/31が9:00〜18:00。冬季は「滝野スノーワールド」として12/23〜3/31の9:00〜16:00で営業し入園無料。日本の滝百選「アシリベツの滝」は10月の朝9〜10時半頃に虹がかかることもあります。
- アシリベツの滝 – 落差26m、日本の滝百選にも選ばれた札幌を代表する滝で、滝野すずらん丘陵公園の渓流ゾーン内にあります。轟音とともに流れ落ちる水しぶきが森に響き、夏は涼を運び、冬は12月下旬から少しずつ凍り始めて氷瀑になる姿も見られます。「アシリベツ」はアイヌ語で「新しい川」の意味と考えられています。
- 札幌市豊平川さけ科学館 – 1984年開館、真駒内公園に隣接する鮭の専門施設。秋にはガラス越しに豊平川を遡上する鮭の姿が観察でき、子どもから大人まで「都会のすぐそばにこんな自然があるのか」となまら(とても)驚かされます。入館無料というのも嬉しいポイント。
札幌市南区の観光ルート
【車・1日】定山渓〜豊平峡を巡る温泉とダムの絶景ルート
札幌市中央部から国道230号線を南下する、札幌市南区の王道コース。紅葉シーズンの10月中旬がベストですが、新緑の5月〜6月もおすすめです。
9:00 札幌駅 → 9:50 定山渓温泉(車50分) → 11:30 豊平峡ダム駐車場(車25分・電気バス10分) → 14:00 八剣山ワイナリー(車30分) → 16:30 定山渓温泉日帰り入浴 → 18:30 札幌駅
①定山渓温泉街散策(90分)
→ 朝の温泉街は人も少なくてあずましい(落ち着く)です。源泉公園で温泉卵を作り、二見吊橋まで歩いて渓谷美を堪能しましょう。9〜11時の柔らかい光が紅葉や新緑を一番きれいに照らしてくれます。
②豊平峡ダム(120分)
→ 駐車場から電気バスに乗り換えて、九段の滝や千丈岩を眺めながらダムへ。ダムサイトの展望台からは定山湖と紅葉のコントラストが圧巻。お昼は園内のレストハウスでジンギスカンが定番です。
③八剣山ワイナリー(90分)
→ 真っ赤な醸造所でワインの試飲とランチ。ぶどう畑と八剣山の岩稜を眺めながら飲む「さっぽろ地ワイン」はなまら(とても)格別。運転手はノンアルでもレストランの料理だけで楽しめます。
④定山渓温泉日帰り入浴(90分)
→ 帰り道に再度定山渓に立ち寄って、夕方の温泉でじっくり温まります。日没後の温泉街は雪灯路や鯉のぼりなど季節イベントも狙えます。
【鉄道+バス・半日】真駒内駅から芸術の森・滝野へ
札幌駅から地下鉄南北線で真駒内駅まで一本。そこからバスを乗り継いで南区の自然と芸術を半日で楽しむ、札幌市南区に車なしで来る方にぴったりのルートです。
10:00 札幌駅 → 10:17 真駒内駅(地下鉄南北線17分) → 10:30 札幌芸術の森(中央バス15分) → 13:30 国営滝野すずらん丘陵公園(バス約25分) → 16:30 真駒内駅 → 16:47 札幌駅
①札幌芸術の森(120分)
→ 真駒内駅2番乗り場から「滝野線」に乗車、「芸術の森入口」で下車。森の中を歩きながら彫刻74点と出会う野外美術館は、季節ごとに違う表情を見せてくれます。したっけ(それから)芸術の森センター2階のビュッフェレストランでお昼を食べましょう。
②国営滝野すずらん丘陵公園(150分)
→ 中心ゾーンの「花のまきば」で約120品種23万球のチューリップ(春)やコキア(秋)、夏はラベンダー畑を散策。子ども連れなら「こどもの谷」の大型遊具も外せません。
③アシリベツの滝(30分)
→ 渓流ゾーンの落差26mの滝へ。バス停「すずらん公園渓流口」から徒歩圏で、日本の滝百選の轟音と森の匂いがダイレクトに伝わってきます。
④真駒内公園を夕方散歩(必要に応じて)
→ 帰路の真駒内駅周辺で時間が余ったら、北海道立真駒内公園を散歩。1972年札幌オリンピックの空気がいまも残っています。
【徒歩・半日】定山渓温泉街てくてくかっぱ伝説巡り
定山渓に泊まったら、ぜひ歩いて回ってほしい温泉街内完結のルート。所要約3時間で、温泉街21体のかっぱ像を探しながらの散策です。
9:30 定山渓観光協会 → 9:45 定山源泉公園 → 10:15 月見橋・かっぱ淵 → 10:45 二見吊橋 → 11:30 定山渓神社 → 12:00 温泉まんじゅう店
①定山源泉公園(30分)
→ 朝イチで温泉卵を仕込みつつ、足湯で身体を温めます。湯気越しに見上げる空がなまら(とても)気持ちいい時間帯です。
②月見橋・かっぱ淵(30分)
→ 「ミスジョウザンケイカッパ」の像と記念撮影。明治時代の青年が女河童に連れ去られたという伝説の地で、橋の上から豊平川の青い水面を眺めましょう。
③二見吊橋(30分)
→ 真っ赤な吊橋を渡って渓谷美を満喫。橋の上は風が抜けてしゃっこい(涼しい)ので、夏でも上着があると安心です。
④定山渓神社(30分)
→ 温泉開拓の祖・美泉定山を合祀する神社。10月上旬の紅葉時期、1〜2月の雪灯路の会場としても有名で、参道の佇まいに歴史の重みを感じられます。
【車・1日】広域ルート:南区から後志・喜茂別方面へ抜ける峠越えドライブ
札幌市南区の南端から国道230号で峠を越え、虻田郡喜茂別町・京極町方面へと足を伸ばす広域ルート。新緑の6月〜紅葉の10月がベストシーズンです。
8:30 札幌駅 → 9:30 定山渓温泉(車60分) → 11:00 中山峠(車30分) → 12:00 喜茂別町(車30分) → 14:00 京極町ふきだし公園(車20分)
①定山渓温泉で朝風呂(60分)
→ 早朝の温泉でリセットしてから出発。温泉街のパン屋さんで朝食を買って、車内で食べるのもめんこい(楽しい)プランです。
②中山峠(45分)
→ 国道230号の標高約835mの峠で、道の駅「望羊中山」のあげいも(じゃがいもを丸ごと揚げた名物)が定番。羊蹄山が見える日は感動ものです。
③喜茂別町(60分)
→ 札幌市南区から峠を越えてすぐ隣の町。羊蹄山ビューが楽しめる農村風景が広がっており、ドライブの休憩にぴったり。
④京極町ふきだし公園(90分)
→ 名水百選にも選ばれた湧水地。羊蹄山の伏流水が地表に湧き出る景色は、なまら(すごく)爽快で、夏でも水がしばれる(凍りそうに冷たい)ほど。
札幌市南区の年間イベント
春:定山渓温泉渓流鯉のぼり(4月上旬〜5月上旬)
ぜひ行ってみてほしいのがね、毎年4月上旬から5月上旬にかけて約1か月間開催される「定山渓温泉渓流鯉のぼり」です。1987年から続く春の風物詩で、2026年で40年目を迎えます。道内のご家庭から提供された約400匹の鯉のぼりが、温泉街の上空をゆったりと泳ぐ姿はなまら(とても)壮観なんですよ。会場は温泉街中心部、定山源泉公園、二見公園、太郎の湯、見返り坂、湯けむり坂、定山渓神社、かっぱ家族の願掛け手湯など複数。山々にまだ残雪が見える時期に、青空を泳ぐ鯉のカラフルさが映えて、新緑が芽生える「春紅葉(はるもみじ)」の時期まで楽しめます。風で布が音を立てるパタパタという音がしたっけ(それから)渓谷の清流の音と重なって、五感がいっぺんに春を感じる空間なんです。
夏:北海道真駒内花火大会(7月上旬〜中旬)
毎年7月上旬から中旬の土曜日に開催される「北海道真駒内花火大会」。会場は真駒内セキスイハイムスタジアムで、2026年は7月11日(土)に第14回を開催予定。打ち上げ数は道内最大級の22,000発で、花火、音楽、照明、炎をシンクロさせた完全演出型のエンタメ花火大会というのが他にない特徴。「日本橋丸玉屋」と「紅屋青木煙火店」という日本トップクラスの花火師が打ち上げを担当します。1972年札幌オリンピックの開会式を行った同じスタジアムで、いまは音楽と完全シンクロする花火が炸裂する。胸まで響く爆音と、座席を揺らすバスの低音、そして焦げた火薬の匂いが混ざり合う1時間は、忘れられない夏の記憶になりますよ。全席有料制(小学生以上有料)なので事前にチケット購入を。
夏:JOZANKEI NATURE LUMINARIE(6月〜10月)
定山渓温泉の自然散策路を舞台にした、デジタルアートイベント。例年6月から10月にかけて開催されていて、2025年は6月1日〜10月31日(6・7・8月は19:00〜21:30、9・10月は18:00〜21:30)でした。気鋭のクリエイティブ集団NAKEDがプロデュースする光と映像のインスタレーションで、二見吊橋周辺の渓谷を歩きながら自然と一体化したアートを体験できます。したっけ(それと)夏祭り期間は焚火ラウンジや月見ラウンジも登場。森の中に光が差し込み、川のせせらぎとプロジェクションの音が混ざる空間は、温泉旅行の夜の楽しみとしてなまら(すごく)ロマンチックなんですよね。
秋:定山渓五大紅葉(10月上旬〜中旬)
札幌市内なのに国立公園に指定されている定山渓は、毎年10月上旬から中旬にかけて全国でも有数の紅葉名所に変わります。観光協会が選ぶ「五大紅葉エリア」は豊平峡ダム、定山渓神社、八剣山、札幌国際スキー場、定山湖周辺。冷たい空気の中、赤・黄・橙のグラデーションが渓谷一帯を覆い尽くす光景は息を呑む美しさ。豊平峡ダムでは観光放流と紅葉のコラボ、札幌国際スキー場では冬のゴンドラを使う「紅葉ゴンドラライナー」も運行されます。落ち葉を踏むカサカサという音と、湿った土の匂いが秋の到来を全身で感じさせてくれますよ。
冬:定山渓温泉雪灯路 FINAL(1月下旬〜2月上旬)
毎年1月下旬から2月上旬の約8日間、定山渓神社を会場に開催されるスノーキャンドルイベント「雪灯路」。2011年にスタートした冬の風物詩で、2026年1月27日(火)〜2月3日(火)の18:00〜21:00開催が「FINAL」、つまり現在の形式での最終開催となります。温泉街の人々が手作りした約1,000個のスノーキャンドルが境内を埋め尽くし、奥の森では「祈りの森」と題したデジタルイルミネーションが展開。しばれる(極寒の)夜にろうそくの炎が雪に揺れる光景は、まさに最後の機会。協力金500円(高校生以上、定山渓宿泊者は無料)で参加できます。
夏〜秋:パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)(7月)
1990年に始まった世界的な音楽教育祭「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」。札幌芸術の森の野外ステージがメイン会場のひとつで、2026年は7月7日(火)〜27日(月)の開催が予定されています。世界中から若手演奏家が集まり、レナード・バーンスタインの遺志を継ぐクラシック音楽の祭典として札幌の夏を象徴するイベント。森の中の野外ステージで聴くオーケストラの響きは、ホールでは絶対に味わえない自然との融合体験。風で木々が揺れる音や鳥の声が音楽に溶け込んでいく感覚がめんこい(味わい深い)んですよ。
札幌市南区のエリア別の顔
真駒内エリア:オリンピックレガシーと文教の街
札幌市営地下鉄南北線の終着駅「真駒内駅」を中心に広がるエリア。1972年札幌オリンピックの主要会場として整備された経緯から、真駒内セキスイハイムスタジアムや真駒内セキスイハイムアイスアリーナ、北海道立真駒内公園など大型スポーツ施設が集中しています。陸上自衛隊真駒内駐屯地もあり、整然とした街並みが特徴。オリンピックの歴史を辿りたい方や、スタジアム観戦・コンサート目的で訪れるのになまら(とても)便利なエリアですよ。地下鉄一本で札幌中心部とつながっているので、観光拠点としても優秀。「真駒内エリアはこんな時に訪れるのがおすすめですよ」と言うなら、やっぱりイベント開催日や、近代史と都市計画に興味がある方の散策ですね。
定山渓エリア:道内屈指の温泉郷
札幌市南区の最奥、国道230号線を札幌中心部から約50分走った先にある温泉郷。定山渓温泉、小金湯温泉、豊平峡温泉と複数の温泉地が点在し、47軒もの宿泊施設、総定員10,503名(じゃらん掲載情報)を誇る一大リゾートです。観光・癒やし・グルメすべてが揃うので、1泊2日の温泉旅行で訪れるのがベストな使い方。したっけ(それから)二見吊橋やかっぱ淵、定山源泉公園など徒歩で回れる観光スポットが温泉街に密集しているので、車がなくても十分楽しめます。じょうてつバスの「かっぱライナー号」が札幌駅・大通・すすきのから1日13便運行(要予約)しているので、アクセスもバッチリ。「定山渓エリアはこんな時に訪れるのがおすすめですよ」と言うと、四季のどれもがおすすめですが、特に紅葉の10月中旬・雪景色の1〜2月・新緑の5月が外せません。
八剣山・砥山エリア:里山アクティビティの宝庫
定山渓へ向かう途中、国道230号線沿いに広がる果樹園と里山のエリア。八剣山ワイナリー、八剣山果樹園、砥山ふれあい果樹園、WILD MUSTANG’S(乗馬体験)、ノースサファリサッポロなどが点在し、札幌市内とは思えない田舎感が魅力です。果物狩り、ワイン、乗馬、登山、ジンギスカンと、屋外アクティビティが一日で全部楽しめてしまうという欲張りエリア。「八剣山・砥山エリアはこんな時に訪れるのがおすすめですよ」と言えば、6月末〜9月の果物狩りシーズンと、紅葉時期の10月。子連れ・グループ・カップルどんな組み合わせでも楽しめる懐の深さがあって、なまら(とても)使い勝手のいい一帯なんですよ。
藻岩山麓・川沿エリア:自然と都市が混じる住宅地と展望
豊平川沿いに広がる、市街地と山の境界線にあるエリア。藻岩山ロープウェイの山麓駅もこの近辺にあり、夜景観賞のために訪れる観光客が多い場所です。北の沢・川沿・南沢・藤野などの住宅街が広がり、市民の生活感とそれを囲む山々のコントラストが特徴。「藻岩山麓エリアはこんな時に訪れるのがおすすめですよ」というなら、夕方からの夜景目的の訪問がベスト。日没後の藻岩山頂上から見下ろす札幌市街の灯りは、まさに日本新三大夜景の名にふさわしい煌めき。したっけ(そして)山頂のレストラン「ザ ジュエルズ」で約270度の眺望と一緒にディナーを取れば、忘れられない夜になります。
芸術の森・滝野エリア:ファミリーと文化派の楽園
南区南東部に広がる、文化施設と国営公園が集中するエリア。札幌芸術の森(南区芸術の森2丁目75番地)、国営滝野すずらん丘陵公園(南区滝野247)、札幌市アイヌ文化交流センター(サッポロピリカコタン)など、半日〜1日かけてじっくり楽しむタイプの大型施設が並びます。「芸術の森・滝野エリアはこんな時に訪れるのがおすすめですよ」と言うなら、家族連れの休日や、雨の日の屋内代替案、そして冬の雪遊びシーズン。滝野は冬になると「滝野スノーワールド」になり、国内最大級の200mチューブそりコースが無料で楽しめるので、子どもの歓声が雪原に響き渡る光景はファミリーにとってなまら(とても)幸せな時間になりますよ。
札幌市南区の気候・季節の暮らし
夏は涼しく快適、湿度低めの北海道らしい夏
札幌市南区を含む札幌の気候は、亜寒帯湿潤気候(ケッペンの気候区分でDfa)に分類されます。気象庁の平年値(1991〜2020年)によると、札幌の年平均気温は9.2℃。本州の都市と比べるとかなり冷涼な気候で、夏でも30℃を超える真夏日は平年8.6日と少なめなんですよ。8月の平均最高気温は27℃前後で、湿度も本州より低いため、扇風機だけで過ごせる家庭も多いほど。とはいえ近年は猛暑日も観測されるようになっていて、2020年や2019年には34℃を記録した日もあったんです(出典:気象庁・過去の気象データ)。札幌市南区はさらに山あいに位置するエリアが多いので、定山渓や八剣山あたりは札幌中心部より2〜3℃低いことも珍しくありません。朝夕はしゃっこい(冷たい)風が吹き込んできて、夏でも長袖が一枚あるとあずましい(心地よく過ごせる)んですよね。
冬はがっつり雪国、暖房と除雪が暮らしの中心
札幌は札幌管区気象台の観測値で、平年の年降雪量は479cm(出典:気象庁・札幌の平年値)と、人口100万人を超える都市としては世界有数の豪雪都市。豪雪地帯にも指定されていて、12月から3月にかけてはほぼ毎日のように雪が降ります。年平均の真冬日(最高気温が0℃未満の日)は43.6日、冬日(最低気温が0℃未満の日)は121.8日、12月から2月の日平均気温は氷点下です。1月14日〜22日は最も寒い期間で、最高気温-0.6℃、最低気温-6.6℃〜-6.7℃が平年値(出典:気象庁・過去の気象データ)。札幌市南区は山あいのため札幌中心部より雪が深く、定山渓周辺の積雪は中心部の倍近くになることもあるんです。なまら(とても)しばれる(厳しく冷え込む)日には水道管凍結対策が必須で、外に出ると鼻の奥がツンと痛くなる感覚は、住まないと味わえないリアル。住宅は二重窓・断熱仕様が基本、灯油セントラルヒーティングか都市ガスFF式暖房が主流で、冬の灯油代は家計の大きな項目になりますよ。
季節ごとの暮らし方
春(4〜5月)は雪解けと桜が同時にやってくる、北海道らしい一気の春。したっけ(それで)小金湯さくら祭りや定山渓温泉渓流鯉のぼりといった、雪解けの地面と青空に映えるイベントが楽しみの始まりです。夏(6〜8月)は冷涼で過ごしやすく、果樹園での果物狩りやアウトドアアクティビティが本番に。秋(9〜10月)は紅葉が早く、定山渓や豊平峡ダムの紅葉は10月中旬がピーク。冬(11〜3月)は除雪との戦いで、玄関先のスコップが家庭の必需品。一方で札幌国際スキー場や滝野スノーワールドが目と鼻の先にあるので、ウィンタースポーツの楽しみも生活の一部です。
【地元住民に直撃!】札幌市南区の本当の魅力を電話で聞いてみた
※お話いただいた内容のニュアンスを大切にしながら、当編集部にて要点をまとめ、再構成しています。
※地元の人の選定はクラウドサービスで募集し、ご協力いただいているものです。あえて地元の言葉で話すようお願いしています。
30代女性
Q1.あなたのご職業を教えてください。
澄川のスーパーで店員やってます。生まれも育ちもずっと南区で、子どもの頃は真駒内公園で雪遊びして、夏は豊平川で石投げて遊んでた、なまら典型的な南区っ子っす。レジ立ってると近所のばあちゃんたちが「あんた大きくなったね〜」って今でも声かけてくるくらい、人の距離が近い街なんだわ。
Q2.この街に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
定山渓温泉はまあ鉄板として、地元民的に推したいのは石山緑地。軟石の切り場跡を公園にしてて、岩がドーンと切り立っててなまらカッコいい。観光客ほぼいないからゆっくりできるんだわ。
あと夏なら八剣山。標高498mしかないのに山頂は岩だらけで、登りきると藤野の街が箱庭みたいに見えてさ、ここ札幌?って毎回なる景色っす。
Q3.この市町村でお土産を買うとしたらなんですか?
無難に行くなら定山渓の大黒屋商店の温泉まんじゅう。あれだけ買いに来る人いるくらいうまいっす。
でも地元民として推したいのは「軟石や」さんのアロマストーン、かおるいえ。札幌軟石の端材で作った家の形の置物で、アロマ垂らすと香るやつ。北海道遺産にもなってる軟石が手に入るのはここだけだし、うちの嫁さんも家に飾ってますわ。
Q4.外から人が来たときにまず連れていく店はどこですか?
うちの店じゃないっすよ(笑)。澄川駅の周りに地元の居酒屋がゴチャっとあって、その中の「ほ乃か」ってとこに連れてくことが多いっす。礼文出身の女将さんが作るおばんざいがなまら旨くて、観光地のすすきのじゃ絶対食べれない味なんだわ。
あと若鶏半身揚げのふじたね。ザンギとはまた違う、半身まるごとのやつ、道民のソウルフードっすわ。
Q5.この市町村はどんな気質だと思いますか?
のんびり屋が多いっすね。中央区とか北区の人みたいにセカセカしてないっていうか。お年寄りが多いってのもあるけど、みんな気さくで、すれ違うと普通に挨拶してくる。クマ出ても「またかい」みたいな顔してる人いるからね(笑)。
冬の渋滞と雪かきで鍛えられてるから、ちょっとやそっとじゃ動じない。あと自然と上手く付き合うのが上手な人、なまら多いと思うわ。
Q6.昔に比べて、街の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
正直さみしくなった部分はあるっす。子どもの頃は真駒内中学とか緑小がワイワイしてたけど、今は閉校とか統廃合の話ばっかでね。空き家もちょこちょこ増えてきたし、定山渓行きのバスも本数減って、運転手不足ってニュースで見るたびモヤッとする。
でも逆に若い農家さんとかパン屋さんとか、新しく入ってきてる人もいて、八剣山周辺はジワジワ面白くなってる感じあるっすね。
Q7.これから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
やっぱ真駒内駅前の再開発。2032年に新しい区役所と商業施設できる予定で、駅から空中歩廊で繋がるとか聞いてさ、ようやく南区にも人が集まる場所できるんかなって。今までイオン藻岩とかミュー以外に大きい商業施設なかったからね。
あと定山渓の二見の足湯、できたばっかでまだ知られてないけど、川沿いで景色なまらいいから、もっと観光客来てほしいなって思うっす。
札幌市南区の移住・暮らし情報
通勤・通学:札幌中心部までは地下鉄1本
札幌市南区のメインとなる通勤導線は、札幌市営地下鉄南北線。終点の真駒内駅からさっぽろ駅までの所要時間は約18分、運賃はICカードで290円(出典:Yahoo!路線情報)。札幌中心部のオフィス街に通う人にとって、座って通勤できる「終点始発」というのはなまら(すごく)大きなメリットなんですよ。澄川駅・自衛隊前駅・真駒内駅周辺は地下鉄沿線として人気があり、ベッドタウンとして発展しています。一方、定山渓や藤野・石山など地下鉄駅から離れたエリアは、じょうてつバスでの通勤が中心で、冬の遅延を見越して早めに家を出る人が多いです。
住宅環境と家賃相場
SUUMOの北海道の家賃相場ランキング(出典:SUUMO公式)によると、札幌市南区の家賃相場は1Rで4.2万円と、札幌10区の中で最も安い水準。札幌市中央区の5.2万円と比較すると、約1万円も安く住める計算になります。広い間取りもお手頃で、ファミリーが2LDK・3LDKを探す場合の選択肢が豊富なのも魅力です。したっけ(そして)真駒内エリアは1972年の札幌オリンピック前後に造成された計画的な団地が多く、街路樹の通りや広い公園が特徴。澄川は地下鉄駅近で利便性が高く、藤野・石山は戸建て中心で庭付き一軒家を探す人にぴったり。定山渓や小金湯エリアは住戸数こそ少ないものの、温泉つきの二地域居住など独特なライフスタイルも実現できます。
買い物環境と日常生活
真駒内駅周辺には東光ストア(南区役所隣)、イオンといった大型スーパーが揃い、日常の買い物には困りません。澄川駅周辺もスーパーが点在しており、地下鉄沿線エリアは利便性が高い。一方、定山渓・八剣山方面は近隣スーパーが限られるため、車で札幌中心部や真駒内まで買い出しに行く生活パターンになります。地元の人に聞くと「冬の大雪の前にまとめ買いしておくのが習慣」だそうで、車庫付き戸建てに大型冷凍庫を置く家庭も少なくないと考えられます。八剣山果樹園や砥山ふれあい果樹園、JAさっぽろの直売所では新鮮な野菜・果物が手に入るので、農産物の鮮度に関しては都心では味わえないあずましい(満足できる)レベルなんですよ。
子育てと教育
札幌市南区には公立大学の札幌市立大学(芸術の森キャンパス)、私立大学の東海大学札幌キャンパスがあり、専門学校もまこまる周辺など複数立地。札幌市南区保育・子育て支援センター「ちあふる・みなみ」(まこまる内)や、子どもの体験活動の場「Coミドリ」など、子育て支援施設も充実しています。藻岩山・真駒内公園・滝野すずらん丘陵公園・札幌芸術の森と、自然・芸術系の学習スポットが日常的に使えるのは、札幌市南区の子育てならではのメリット。豊平川さけ科学館では鮭の遡上を観察できて、教科書だけでは得られない体験が日常になるんですよね。
医療環境
区内には愛全病院、小笠原記念札幌病院、札幌共立五輪橋病院、定山渓病院、中村記念南病院、晴生会さっぽろ南病院など、多数の総合病院・専門病院が点在しています(出典:札幌市医療機関名簿・南区)。地下鉄真駒内駅・自衛隊前駅周辺はクリニック密集エリア、定山渓地区には定山渓病院があるので、温泉地の高齢者ケアにも対応。札幌中心部の大学病院(北海道大学病院など)にも地下鉄一本でアクセスできるので、専門医療への導線もなまら(とても)安心感があります。
住む視点でのエリアガイド
真駒内エリアは地下鉄南北線の終点で、座って通勤できる利便性と整然とした街並みが魅力。1972年札幌オリンピックを契機に造成された計画都市らしく、緑豊かで治安も落ち着いていると考えられます。澄川エリアは駅近マンションが多く、単身〜DINKsに人気。藤野・石山エリアは戸建て中心で、車を所有して郊外暮らしを楽しみたいファミリー向け。八剣山・砥山エリアは農地と住宅が混在し、家庭菜園や果樹園を持ちたい方の理想郷。定山渓エリアは観光地ですが、温泉宿の従業員寮や別荘的な居住も少数存在します。したっけ(このように)一区とは思えないほどエリアごとの暮らし方が違うのが、札幌市南区の面白さなんですよ。
札幌市南区へのアクセス
飛行機+鉄道+地下鉄での主要都市からのアクセス
道外からのメインルートは新千歳空港経由。空港からの導線は2パターンがおすすめです。
【ルートA:JR+地下鉄】新千歳空港駅 → 札幌駅(JR快速エアポート約40分・1,230円) → さっぽろ駅で地下鉄南北線に乗り換え → 真駒内駅(地下鉄約18分・290円)。乗り換えはありますが、本数が多くて時間が読めるのが強み。荷物が多くなければこのルートが最速です。
【ルートB:空港連絡バス(真駒内線)】新千歳空港 → 三井アウトレットパーク → 札幌大学前 → 地下鉄真駒内駅 → アパホテル&リゾート札幌(北都交通・真駒内線、運賃は新千歳空港〜真駒内方面が1,400円〜1,500円程度/出典:北都交通公式)。乗り換えなしで真駒内まで一本、座っていけるので、大きなスーツケース持参の旅行者にはなまら(とても)ラク。ただ近年は減便もあるので、時刻表チェックが必須です。
東京から:羽田空港→新千歳空港(飛行機約1時間35分)→ 上記ルートで真駒内駅。所要時間トータル約3時間〜3時間30分が目安です。したっけ(それと)大阪・福岡など他の主要都市からも新千歳空港行きの直行便が多数あるので、まずは空路で千歳まで来るのが王道。
定山渓温泉エリアへのアクセス
定山渓温泉は札幌市南区の最奥にあるため、空港・札幌中心部から少し時間がかかります。おすすめは以下の3パターン(出典:定山渓観光協会公式サイト)。
【ルート1:直行バス】札幌駅前バスターミナル → 定山渓温泉直行バス「かっぱライナー号」(じょうてつ・約60分・要予約/1日13便)。乗り換えなしで温泉郷まで直行できるめんこい(便利な)バスです。
【ルート2:地下鉄+路線バス】さっぽろ駅 → 地下鉄南北線約18分 → 真駒内駅 → じょうてつバス約47分 → 定山渓温泉。地下鉄南北線とバスを乗り継ぐ昔ながらのルートで、本数が多いのが強み。
【ルート3:新千歳空港から直接】新千歳空港 → JR快速エアポート約40分 → 札幌駅 → かっぱライナー号約60分 → 定山渓温泉。または車で北広島IC→国道36号→国道230号で約90分。
車でのアクセス
札幌中心部から国道230号線(石山通)を南下するのが基本ルート。札幌駅周辺から定山渓温泉まで約30km・車で約50分、八剣山ワイナリー周辺までは約30〜40分、真駒内駅周辺までは約20〜30分です。新千歳空港から定山渓へは北広島IC経由で約90分。冬季は峠越え(中山峠)の道路が積雪・凍結するため、スタッドレスタイヤと余裕を持った走行時間が必須。「こう行くと便利ですよ」というアドバイスとしては、定山渓観光なら朝早めの出発が混雑回避のコツ。紅葉シーズン10月の週末は豊平峡ダム周辺の駐車場が午前中で満車になることもあるので、したっけ(だから)開門の8:45を狙って到着するのがおすすめです。
区内での移動アドバイス
区内は東西南北に広く、地下鉄南北線が走るのは真駒内駅までなので、それより南は車かじょうてつバスが基本。観光だけなら、真駒内駅を拠点にバスを乗り継ぐのが現実的です。札幌駅・大通・すすきのからの「かっぱライナー号」(要予約)と、藻岩山ロープウェイへの無料シャトルバス(市電「ロープウェイ入口」から)も覚えておくとなまら(すごく)便利ですよ。

