| 人口 | 6,416 人 ※2026年2月28日時点(住民基本台帳) |
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| 面積 | 638.68 km² |
| 人口密度 | 10 人/km² |
みなさん、せたな町(せたなちょう)って聞いたことありますか?北海道の南西部、檜山振興局の北部にある人口6,416人の小さな町なんですけど、これがもうなまら(とても・すごく)スゴい町なんですわ。何度も「清流日本一」に輝いた一級河川・後志利別川が町の真ん中を流れ、日本海に面した約78kmの海岸線には奇岩と絶景が連なります。さらに「日本一危険」と呼ばれる太田山神社や、日本初の洋上風車まである、ちょっと他にはない個性派タウンなんですよ。
2005年9月1日に旧瀬棚町・旧北檜山町・旧大成町の3町が合併して誕生したせたな町は、面積638.68km²と広い割に人口密度はわずか10人/km²。北部は道南最高峰の狩場山(1,520m)、南部は遊楽部岳(1,277m)といった山岳地帯に挟まれ、西側は日本海にドンと面した地形です。同じ北海道内で隣接しているのは、東で内陸側に接する今金町、南東側で渡島総合振興局管内の八雲町、北側の後志総合振興局管内の島牧村、そして山地の境界で接する長万部町。檜山振興局のなかでも今金町とともに飛び地になっているという、ちょっと変わった位置関係なんです。
そしてここが面白いところなんですけど、せたな町って「北海道のフランス」とも呼ばれてるんですよ。北緯42度25分という位置がフランスのノルマンディー地方の気候に似ていて、潮がよく流れる海とミネラル豊富な潮風が、海産物や乳製品を絶品にしてくれるんですって。観光で訪れるもよし、移住して暮らすもよし、自然と人情が両立した町。したっけ(それじゃあ)、その中身を一緒にのぞいていきましょう。
せたな町の推しポイント
せたな町を初めて知る人に「とにかくこの町、こんな顔してます!」と一気に伝えたい推しポイントを、5つに絞ってご紹介します。海・山・川・歴史・人物と、見事にバランスが取れた町なんですよ。
「日本一危険」と呼ばれる山岳霊場・太田山神社
大成区にある太田山神社は、断崖絶壁の太田山(標高485m)の山頂付近に本殿がある、道南五大霊場のひとつ。参道は平均斜度40度、しかも最後は高さ約7mの「北尋坊の崖」を鉄輪とロープでよじ登るという、もう参拝というより登山なんですわ。本殿までの所要時間は登りで約100分。サンダルでフラッと、なんてもってのほかですよ。
清流日本一・後志利別川
町の中心部を流れる一級河川・後志利別川(しりべしとしべつがわ)は、国土交通省の水質調査で1987年から2012年まで通算14回も「水質が最も良好な河川」に選ばれた道南唯一の一級河川。秋にはサケが遡上する姿が見られて、これがなまら(とても)感動するんですよ。
町のシンボル・三本杉岩と親子熊岩
瀬棚区の海にそびえる高さ約30mの「三本杉岩」と、長磯海岸にある「親子熊岩」は、せたな町を象徴する二大奇岩。三本杉岩はカントリーサインにもなっていて、親子熊岩はまるで親熊が小熊を抱きかかえているようなシルエット。自然がつくったとは思えない造形美に、誰もが息をのみます。
日本初の女医・荻野吟子ゆかりの地
日本人女医第1号となった荻野吟子は、明治30(1897)年に旧瀬棚村(現・瀬棚区本町)で産科・小児科の荻野医院を開業し、1908年まで瀬棚で活動しました。地酒「吟子物語」や「荻野吟子記念せたな町医療センター」など、今でも町のあちこちにその名が刻まれているんですよ。
日本初の洋上風力発電「風海鳥」
2004年、旧瀬棚町が国内で初めて町営の洋上風車「風海鳥(かざみどり)」(600kW×2基)を本格稼働させました。さらに2020年からは山間部で大里ウインドファーム(3,200kW×16基)も稼働。日本海から吹く強風を活かしたクリーンエネルギーの先進地で、立象山公園の展望台から風車群を一望できるんですわ。
せたな町の歴史
せたな町の歴史を語るには、合併前の3つの町の物語から入らんと話にならんのですわ。それぞれ違う表情をもった町が、平成の大合併で一つになった経緯があるんですよ。
「セタナイ」というアイヌ語の地名から
「せたな(瀬棚)」の地名は、アイヌ語の「セタナイ(seta-nay)」(犬・川)に由来すると考えられています。アイヌ語学者の永田方正は「セタルペㇱペナイ(犬・路・川)」が略されたものとし、松浦武四郎は神の召使いの大犬が山から下りて海に入り岩になったという伝説を紹介しています。山田秀三は現在の馬場川の川筋に山犬が住んでいたことが由来と考察。したっけ(それじゃあ)どれが正しいのかというと、これがまた決めきれないところが、また地名のロマンなんですよね。
松前藩の時代と太田山神社
町の歴史で外せないのが太田山神社の存在。創立は嘉吉年間(1441〜1443年)と伝えられ、享徳3年(1454年)には松前藩祖・武田信広らが太田に上陸し「太田大権現」の尊号を賜ったと伝わります。寛文年間(1660年代)には美濃国の僧・円空がこの地で修行し多くの仏像を彫ったとも、寛政元年(1789年)には菅江真澄が太田山に登り記録を残しています。蝦夷地の航海安全を祈る霊場として、こんなに古くから人々の信仰を集めてきたんですわ。
明治の入植と荻野吟子の活躍
明治期に入ると、開拓のため本州から多くの入植者がやってきました。徳島県からの入植者が阿波浄瑠璃を持ち込み、明治30(1897)年頃には「真駒内浄瑠璃一座」が結成されたほど。同じ明治30年、日本人女医第1号の荻野吟子が、理想郷を夢見て移住した夫・志方之善を追って瀬棚村にやってきて、産科・小児科の医院を開業します。淑徳婦人会を結成し、開拓民に病気や災害時の対処方法を教えたという話は、今も町の誇りとして語り継がれているんですよ。
2005年、3町合併でせたな町誕生
そして2005年(平成17年)9月1日、瀬棚郡瀬棚町・北檜山町と久遠郡大成町の3町が新設合併し、現在の「久遠郡せたな町」が発足しました。町名は旧瀬棚町から「瀬棚」をひらがな表記でいただき、町役場は旧北檜山町から、郡名は旧大成町から引き継いだ形。3つの町の個性をまるっと一つにした町なんですわ。なお、合併翌月の2005年10月1日に南部で隣接していた熊石町が八雲町(新)として渡島総合振興局管内になったため、檜山振興局は今金町とせたな町だけが飛び地として残るちょっと変わった構造になっています。
せたな町の文化・風習
歴史の話の次は、現代のせたな町の暮らしの色をのぞいていきましょう。海と山と川に囲まれた町には、季節ごとに表情を変える独特のリズムがあるんですよ。
北海道弁があったかい、人と人の距離
せたな町では北海道方言が日常的に使われています。「なまら(とても)うまいっしょ」「したっけ(それじゃあ)また明日ね」「これめんこい(かわいい)っしょ(よね)」みたいな言い回しが普通に飛び交うんですわ。語尾の「〜っしょ」「〜だべさ」が独特の温度感を生んで、初めて来た人にも壁を感じさせない雰囲気があります。人口6,416人の小さな町だからこそ、商店でも漁港でも、自然と立ち話になるんですよね。
四季がはっきりした「やませ」の町
気候はケッペンの気候区分で西岸海洋性気候。夏は最高気温30℃を超える日が少なく過ごしやすく、6月頃には東風「やませ」が吹き込むため気温が下がる独特の気候なんですわ。逆に冬は北西の季節風が冷たく強く吹きつけるけど、日本海側にしては雪は比較的少なめ。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、1月の日平均気温は−1.9℃、年間降水量は1,070.5mm程度で、北海道の中ではわりと穏やかな気候の部類に入ります。
食卓は「山海の幸」の宝庫
食卓に並ぶのはやっぱり海と山の恵み。朝は獲れたてのホッケの開きを焼いて、味噌汁にカキやアワビが入っていることもあるとか。秋には後志利別川を遡上するサケや、ふるさと納税でも人気の天然秋鮭のいくら醤油漬けが食卓に登場します。地元の人は「なまらうまいんだわ」と笑いながら、白いごはんに山盛りで載せて食べるんですって。一方の山側ではブランド米「北の白虎」やメロン、じゃがいもが採れるので、米と野菜と魚介が一気に揃うのが、この町の食卓の強みなんですよ。
祭りとイベントが彩る四季
5月第2日曜日の玉川公園水仙祭り、6月第4日曜日の浮島公園祭り、夏のせたな漁火まつり花火大会、秋のサケの遡上見学、冬の根ホッケの一夜干し作り。せたな町では月ごとに違うイベントが続いていて、地元の人たちが集まる「お祭り」がしっかり根付いているのが印象的です。住んだら、季節ごとの楽しみが自然に増えていくんでしょうね。
せたな町の特産品・食
さて、ここからはせたな町のおいしいもののお話。なんせ「北海道のフランス」と呼ばれるだけあって、海も山も牧場も全部そろっとるもんで、紹介しきれないほどあるんですわ。
根ホッケの一夜干し
味は脂がのってジューシーで、噛むほどに旨みがじゅわっと染み出します。旬は春から夏にかけて。獲れたてを1枚ずつ丁寧に開いて塩水で洗い、せたなの浜風と太陽の下で天日干しにすることで、うま味がぎゅっと凝縮されるんですわ。せたな町の根ホッケは沖合の岩礁帯に居着いた「根ホッケ」と呼ばれる脂ののった個体で、一般的な回遊ホッケとは別格の濃厚さ。グリルで両面をこんがり焼いて、大根おろしと醤油でいただくのが王道です。日本海の急峻な海岸線と岩礁帯という地形あってこその名物なんですよ。
後志利別川の天然秋鮭といくら醤油漬け
清流日本一の後志利別川には、毎年秋になると大量のサケが遡上します。船に上がったらすぐ活締めして血抜きしてから加工場へ運び、鮮度のまま醤油漬けにしたいくらは、生臭みがなくて粒がプチッと弾ける食感。旬は10月〜11月で、温かいごはんにたっぷり載せて口に運ぶと、なまら(とても)幸せな気持ちになるんですわ。産地だからこそできる鮮度のいくらは、ふるさと納税の人気返礼品にもなっています。
アワビ・ウニ・カキなど日本海の海鮮
味は濃厚で甘みがしっかり、しかも身が引き締まっています。アワビは刺身で食べてコリコリした歯ごたえを楽しむもよし、バター焼きで磯の香りを引き立てるもよし。ウニは食塩のみで仕上げた無添加の塩水ウニが鮮度抜群です。旬は夏(6月〜8月頃)。総延長約78kmの海岸線が面する日本海は潮の流れが速く、海水がよく循環するため、ホタテやカキの養殖でも品質の高いものが育つのがこの地ならではの強みなんですよ。
ブランド米「北の白虎」と地酒「吟子物語」
味はふっくら粘りがあって、冷めても甘みが残るタイプ。北檜山区若松地区で生産される独自のブランド米「北の白虎」は、道南有数の穀倉地帯が育てた優良品です。瀬棚区では平成10年からアイガモ農法による稲作がスタートし、有機JAS認証を受けた水稲栽培にも取り組んでいるんですって。その米を使った地酒「吟子物語」は、荻野吟子の名にちなんだ町の自慢の一本。米と水と先人の想いが詰まったお酒です。
「ほこほこ大地」の野菜とせたな潮トマト
味は甘くて濃厚、特に潮トマトは糖度8度以上と通常のトマトの約2倍。旬は夏。隣の今金町と共同で取り組むブランド「ほこほこ大地」では、だいこん、ばれいしょ、アスパラガス、ほうれんそう、ゆり根、メロン、小豆などが生産されています。そして「せたな潮トマト」は、隣の八雲町熊石沖の水深343mから汲み上げた海洋深層水で育てる特別なトマト。塩ストレスが甘みと旨みを凝縮させるんですわ。サラダで丸かじりしても、軽くオリーブオイルをかけても、とにかく素材が強い。
大津牧場・ひらかわ牧場の乳製品
味はミルク感がしっかりで、後味はさっぱり。ひらかわ牧場のしぼりたて生乳で作るアイスクリームや、大津牧場の「のむヨーグルト」は、ふるさと納税でも上位常連の人気者なんですよ。海からのミネラルたっぷりな潮風が運ばれてくる牧場で、牛がのんびり草を食む環境だからこそ、こんなにきれいな味になるんですわ。したっけ(それじゃあ)一度食べてみてもらわんと、この口どけは説明しきれんのですよ。なまらうまいですから、騙されたと思って試してみてくださいね。
せたな町の観光スポット
序盤でせたな町のシンボルや「日本一危険」な神社の話をしましたよね。したっけ(それじゃあ)ここからは、その一つひとつのスポットを「実際に立った時にどう見えるか」「どんな空気を吸うのか」って視点で深掘りしていきましょう。約78kmの海岸線にぎゅっと観光資源が詰まってるんで、見どころがなまら(とても)多いんですわ。
祈りと冒険が一体になる山岳霊場
- 太田山神社 – 大成区にある道南五大霊場のひとつで、北海道本土最西端の神社。最初の鳥居をくぐると、平均斜度45度の急峻な石段がいきなり現れます。そこを越えても獣道のような山道が続き、最後は高さ約7mの「北尋坊の崖」を鉄輪とロープでよじ登るという、もう完全に登山。本殿までの所要時間は登り約100分、下り約70分が目安です。早朝に登り始めれば人も少なく、日本海を見下ろす絶景に息を呑みます。マムシ・ヒグマ・ハチへの注意が必要なので、必ずスニーカー以上の装備で臨んでくださいね。
- 三本杉岩 – 瀬棚区の海岸にそびえる高さ約30mの3本の輝石安山岩。せたな町のカントリーサインにもなっている町のシンボルです。岩の上には岩松や寒冷地特有の植物が緑を添え、夕方には日本海の夕陽をバックにシルエットが映えるので、写真映え狙いなら絶対に夕方ですわ。すぐ横の三本杉海水浴場は環境省の水質調査で最高ランク「AA」を獲得した全国でも数えるほどしかない海水浴場で、波の音と岩のスケール感に圧倒されます。
奇岩と海岸線が織りなすドライブの絶景
- 親子熊岩 – 大成区の長磯海岸にあるせたな町のもうひとつのシンボル。まるで溺れそうな小熊を親熊が抱きかかえて救おうとするシルエットで、自然の造形とは思えないほど精巧なんですよ。国道229号「追分ソーランライン」沿いにあるので車を停めてサッと見られます。夕日を浴びる時間帯がベストで、岩の輪郭が金色に縁取られる様子はなまら(とても)ドラマチックです。
- 立象山展望台 – 瀬棚区西大里にある立象山頂上付近の公園で、瀬棚区の市街地から港、晴れた日には42km先の奥尻島まで一望できる絶景ポイント。展望台からは三本杉岩を真上から見下ろせ、洋上の「風海鳥」と山間部の大里ウインドファームの風車群も同時に視界に入ります。風が頬をかすめる中で見る夕陽はちょっと忘れられないんですわ。
- 茂津多岬灯台 – 道南最高峰の狩場山(1,520m)の尾根が日本海に没する場所にそびえる、北海道で最も高い場所にある灯台。奇岩の海岸線、奥尻島、遠くには積丹半島まで一望できる、空気の澄んだ朝に行きたい一番のスポットです。
清流と歴史が薫る文化スポット
- 後志利別川 – 国土交通省の水質現況で1987年から2012年まで通算14回「水質が最も良好な河川」に選ばれた、道南唯一の一級河川。秋(10〜11月頃)にはサケが遡上する姿を真駒内川河畔の親水公園で間近に観察できます。透明度の高い水面と山々の紅葉が重なる時期は、川辺をぼーっと歩くだけでもなまら(とても)気持ちいいですよ。
- 荻野吟子公園 – 日本人女医第1号・荻野吟子が瀬棚区本町で開業した跡地に整備された公園。平成12(2000)年に顕彰碑が移設され、隣接する生涯学習センター(瀬棚区本町651)の資料展示室には、彼女が日常生活で使用した遺品や貴重な資料が展示されています。明治の開拓時代に女性医師として活躍した先人の足跡を辿る、静かで重みのある場所です。
- 玉川公園 – 北檜山区にある標高約80mの小高い丘の上に広がる、町花「水仙」の名所。約30種・約30万株の水仙が4月下旬〜5月中旬に咲き誇り、5月上旬〜中旬には桜も満開になります。水田風景と遊楽部岳を望める高台で、春は一面が黄色と白に染まる絶景がありますよ。
ドライブと買い物の拠点
- 道の駅 てっくいランド大成 – 国道229号沿い・大成区平浜378にある道の駅。地元の言葉でヒラメを意味する「てっくい」がマスコットキャラクターになっています。営業時間は9:00〜17:00(11〜3月は9:00〜16:00、7月中旬〜8月中旬は9:00〜19:00)、年末年始休館。目の前は奇岩立ち並ぶ日本海で、夕陽の名所として有名ですわ。店内では海・山・畑の旬の味覚や町ゆるキャラ「セターナちゃん」グッズも買えるので、お土産選びの拠点にぴったりです。
- 湯とぴあ臼別温泉 – 大成区の山奥にある秘境感あふれる無人の公衆浴場。アイヌの時代から200年以上の歴史があり、加水・加温・循環が一切されていない天然温泉です。営業は4月下旬〜11月末日までで、清掃協力金100円で利用できます。峡谷の中の野趣あふれる露天風呂は、川のせせらぎを聞きながら体を芯から温めてくれる、北海道らしい湯ですわ。
- 温泉ホテルきたひやま – 北檜山区徳島4-16にある日帰り入浴可能な温泉ホテル。ナトリウム-塩化物泉で源泉の湯温は85.6℃と非常に高温。大きな内湯と露天風呂、サウナを備え、家族連れでも安心して長く滞在できます。冬の旅で身体が冷えきった時に立ち寄ると最高ですよ。
せたな町の観光ルート
スポットそのものの魅力はわかったとして、次は「どう回るか」の話。せたな町は3つの区(瀬棚区・北檜山区・大成区)に分かれていて、海岸線も長いので、効率よく回るコツがいるんですわ。したっけ(それじゃあ)、車・公共交通・徒歩それぞれのプランを紹介していきます。
【車】奇岩ロードを走り抜ける1日ドライブ
函館空港または新千歳空港からレンタカーで向かう、王道の1日コースです。
9:00 道の駅てっくいランド大成 → 9:30 親子熊岩 → 10:30 太田山神社 → 13:30 三本杉岩・立象山展望台 → 16:00 後志利別川河畔 → 17:30 温泉ホテルきたひやま
①道の駅てっくいランド大成(30分)
→ 大成区の入口で観光案内人から最新情報をもらい、お土産も先にチェック。早めに来ると駐車場が空いていて快適です。
②親子熊岩(30分)
→ 国道229号の追分ソーランライン沿いで、車を停めて記念撮影。午前中は逆光になりにくく、岩の細部までくっきり見えますよ。
③太田山神社(3時間)
→ 体力に余裕がある人だけ本殿登拝に挑戦。所要時間は往復で約3時間なので、ここになまら(とても)時間を使います。
④三本杉岩・立象山展望台(2時間)
→ 海岸で岩の足元まで近づいた後、立象山に登って真上からの絶景を楽しみます。夕方は逆光が美しい時間帯です。
⑤後志利別川河畔と温泉(最後)
→ 清流で1日の疲れを癒した後、北檜山区の温泉で締めるのが鉄板。湯の温度が高めなので冷えた体にしみますわ。
【車】半日でせたなのハイライトを巡る
時間がない人向けの、瀬棚区中心のショートコースです。
10:00 三本杉岩 → 10:40 荻野吟子公園 → 11:20 立象山展望台 → 13:00 やすらぎ館せたな公営温泉浴場
①三本杉岩(30分)
→ 高さ約30mの輝石安山岩を真下から見上げて、その造形美に圧倒される時間。
②荻野吟子公園(40分)
→ 日本初の女医ゆかりの地で、生涯学習センターの資料展示室も併せて見学。歴史の重みを感じられる静かな時間です。
③立象山展望台(40分)
→ 瀬棚区市街地から港、奥尻島まで一望。風車群もここから見渡せて、地域の今と昔を一度に俯瞰できますよ。
④やすらぎ館(90分)
→ 旧国鉄瀬棚線の瀬棚駅跡地に建つ温泉。日本海を一望できる露天風呂で、潮風と湯気を浴びながらリラックス。
【公共交通】長万部駅起点の鉄道+バス1日プラン
せたな町内に鉄道は通っていないので、JR函館本線の長万部駅から函館バスに乗り継ぐルートになります。
8:30 長万部駅 → 函館バスで90分 → 10:00 北檜山バスセンター → 12:00 瀬棚港・三本杉岩エリア → 16:00 北檜山バスセンター → 18:00 長万部駅
①北檜山バスセンター到着(30分)
→ 役場やまちの中心部を散策。地元の食事処でランチをとって、町の空気感を味わいます。
②瀬棚港・三本杉岩エリア(4時間)
→ バスで瀬棚区へ移動して、三本杉岩・荻野吟子公園・立象山展望台を徒歩と地元タクシーを組み合わせて巡ります。漁港の活気もなまら(とても)魅力的ですよ。
③北檜山温泉で〆(90分)
→ 戻りのバス前に温泉ホテルきたひやまで日帰り入浴。湯上りに食事処「まこまない」で夕食もアリです。
【徒歩・自転車】瀬棚区の街をゆっくり歩く半日散策
三本杉岩を起点に、海と歴史を1.5〜2時間で楽しめる町歩きコース。
9:00 三本杉岩 → 9:30 事比羅神社 → 10:00 荻野吟子公園 → 10:40 やすらぎ館
①三本杉岩(30分)
→ 朝の澄んだ空気の中で、海面の反射と一緒に岩を眺める贅沢な時間。
②事比羅神社(30分)
→ 海の町の守護神として古くから信仰される神社。徒歩圏で参拝できます。
③荻野吟子公園(40分)
→ 公園のベンチに腰掛けて、明治の医学史に思いをはせる時間に。
④やすらぎ館(自由時間)
→ 旧瀬棚駅跡の温泉で、徒歩旅行の疲れを癒して終了です。
せたな町の年間イベント
せたな町は人口6,416人の小さな町なんですけど、季節ごとのお祭りがしっかり根付いていて、地元の人たちが本当に楽しみにしてるんですわ。「せたな町三大祭り」と呼ばれる代表的なものを中心に紹介していきます。
春の訪れを告げる玉川公園水仙まつり(5月)
ぜひ行ってみてほしいのがね、毎年5月第2日曜日に開催される玉川公園水仙まつりですよ。会場の玉川公園は北檜山区の標高約80mの丘の上にあって、町花「水仙」が約30種・約30万株咲き誇る絶景スポット。地元学生の吹奏楽コンサートや郷土芸能、せたな町三大祭り恒例の餅まき、ゲストの歌謡ショーなど盛りだくさんです。せたな警察署の春の交通安全運動でパトカーや自衛隊の軽装甲機動車、建設協会の重機なんかも展示されて、子どもたちの目がキラキラするんですわ。出店やキッチンカーも並ぶので、水仙の甘い香りと屋台の香ばしさが混ざりあう、独特の春の空気を楽しめますよ。
うぐい沼の伝説に触れる浮島公園祭り(6月)
毎年6月第4日曜日に開催されるのが、瀬棚区の浮島公園祭り。会場の浮島公園は面積3.3km²の「うぐい沼」を中心に整備された自然公園で、沼の上に動く島がある不思議なスポットなんですよ。アイヌの時代から「カムイ・ルル・トウ=神が魚をもってくる沼」と呼ばれ、龍神伝説も残る神秘的な場所。緑がぐっと深まる初夏の時期に、地元の人たちが集まって賑やかに開催されるお祭りで、深い緑と水面のキラキラした反射の中、湿った土の匂いと木々のざわめきが心地いいんです。
夏の夜空を彩るせたな漁火まつり(8月)
そしてせたな町最大のイベントが、毎年8月第1土・日曜日に瀬棚区本町の漁火公園・瀬棚港で開催されるせたな漁火まつり。昭和48(1973)年から続くお祭りで、もちまき、漁火スペシャルライブ、活イカ・活ホタテの釣り堀り、イカ刺お造り大会、ヒラメの神経衰弱といったアイデア満載の催しが並ぶんですわ。フィナーレを飾る花火大会では約2,000発の花火が打ち上がり、海面に色とりどりの光が反射する様子はなまら(とても)幻想的。会場には地元食材のフードコートも並んで、焼きイカの香ばしい匂いと潮の匂いが入り混じる、夏のせたな町を象徴する一夜が過ごせます。
てっくいランド大成のがっぱり海の幸フェスタ(7月)
毎年7月最後の土曜日には、道の駅てっくいランド大成で「がっぱり海の幸フェスタinわっためがして大成」が開催されます。「がっぱり」は北海道弁で「たくさん」、「わっため」は「自分達で」、「がして」は「やって」という意味の方言を組み合わせたユニークなネーミングのお祭り。駅名にちなんだ大成エリアの特産品「ひらめ(てっくい)のつかみ取り」や、もちまきならぬ「あわびもちまき」など、ここでしか体験できない催しが目白押しです。日本海を眺めながらヒラメと格闘する、夏の風物詩なんですわ。
秋のサケ遡上シーズン(10〜11月)
イベントというより自然の風物詩なんですけど、毎年10月〜11月になると、清流日本一の後志利別川や支流の真駒内川にサケが遡上してきます。真駒内川河畔の親水公園では観察水路が設けられていて、サケの遡上・自然産卵・捕獲の様子を間近で見られるんですよ。冷えた秋の空気の中、水しぶきを上げて川を上るサケの力強さは、命の循環を感じさせるせたな町ならではの光景です。
せたな町のエリア別の顔
せたな町は2005年に3町合併で誕生した町なので、今でも町内が「瀬棚区」「北檜山区」「大成区」の3つの地域に分かれていて、それぞれ全然違う表情をしているんですわ。したっけ(それじゃあ)旅する視点で、エリアごとの「顔」を紹介していきます。
瀬棚区(旧瀬棚町)― 海と歴史が薫る町の表玄関
瀬棚区はせたな町の北部、日本海に面したエリアで、町の名前の由来となった旧瀬棚町の中心地です。瀬棚港は檜山管内で最も大きい港湾で、漁港の活気と荻野吟子の歴史が同居する独特の空気があるんですよ。三本杉岩、立象山公園、荻野吟子公園、せたな漁火まつりの会場・漁火公園など、観光資源がぎゅっと集中しています。海風と魚市場の匂いが混じる商店街を歩いていると、地元の人たちが「なまら(とても)暑いっしょ」とか挨拶しながら通り過ぎていく、そんな旅情を感じる町ですわ。海岸線をのんびり歩きたい人、日本初の女医ゆかりの地で歴史に触れたい人、夏祭りで賑わう漁港の活気を味わいたい人にはこのエリアがおすすめですよ。
北檜山区(旧北檜山町)― 町の中心・行政と暮らしの拠点
北檜山区はせたな町の中央部、町役場が置かれている行政・生活の中心地です。徳島・北檜山・若松といった地区があり、ブランド米「北の白虎」が生産される穀倉地帯や、玉川公園、温泉ホテルきたひやまといった施設が集まっています。明治24(1891)年に徳島県から入植した人々が阿波浄瑠璃を持ち込んだ歴史があるエリアで、町指定文化財「阿波浄瑠璃人形」が情報センター・郷土資料室に展示されているんですよ。商店や食事処、コンビニなども比較的揃っているので、町歩きのベース基地として使うのに便利です。地元の食堂で「せたな海鮮カレー」を食べたり、温泉でゆっくりしたり、内陸ならではの落ち着いた雰囲気を味わいたい人に向いているエリアですわ。
大成区(旧大成町)― 奇岩と秘境の「裏せたな」
大成区はせたな町の南部に位置し、合併前は久遠郡大成町だったエリアです。「久遠郡」という現在の郡名はこの大成区から引き継がれたんですよ。国道229号「追分ソーランライン」沿いに親子熊岩、タヌキ岩、窓岩といった奇岩が連続する「奇岩ロード」が走り、太田山神社、湯とぴあ臼別温泉、道の駅てっくいランド大成、平浜・太田・長磯の海岸といった、ちょっと冒険心をくすぐる秘境感のあるスポットが集まっています。海岸線をひたすらドライブしたい人、無人の天然温泉で野趣あふれる入浴体験をしたい人、登山に近い参拝で達成感を味わいたい人には、間違いなくこのエリアがおすすめですわ。日が落ちるとあたりは真っ暗になって、聞こえるのは波の音と風車のうなりだけ。したっけ(それじゃあ)こういう静けさにこそ価値があるって思える人にハマるエリアです。
沿岸エリア vs 内陸エリア ― 海と山の二つの表情
もう一つ別の見方をすると、せたな町は約78kmの「沿岸エリア」と、後志利別川流域の「内陸エリア」とでキャラクターがはっきり分かれます。沿岸は奇岩・海水浴・釣り・夕陽が中心で、夏の旅人向け。内陸は穀倉地帯・酪農・川釣り・サケ遡上が中心で、秋〜冬の静かな旅にぴったりです。同じ町内でも、海側を走るか川沿いを走るかで全く違う風景が広がるんですよ。これは合併してできたせたな町ならではの旅の楽しみで、1泊するなら昼は海・夜は内陸の温泉、なんてプランも組めます。一度に2つの北海道を体験できる、ちょっと贅沢な町なんですわ。
せたな町の気候・季節の暮らし
序盤から中盤でさんざん「せたな町は北海道のフランス」だの「日本一危険な神社がある」だの語ってきましたが、したっけ(それじゃあ)実際に住むとなるとどんな気候なのか、ここからは生活目線で見ていきましょう。
夏は涼しく、冬は意外と雪が少ない西岸海洋性気候
気象庁の1991〜2020年平年値によると、せたな町(瀬棚観測所)の年平均気温は9.1℃。月別では1月の日平均気温が−1.9℃、最も暑い8月でも21.4℃と、本州の感覚からするとずいぶん涼しいんですわ。最高気温の歴代記録でも32.8℃止まりなので、夏に「猛暑日が連発する」みたいなことはほぼありません。年間降水量は約1,070mm程度で、北海道の中ではしっとりした方ですが、日本海側にしては冬の雪が比較的少ないのが特徴です。ケッペンの気候区分では西岸海洋性気候に属していて、これがフランスのノルマンディー地方に似ているといわれる理由なんですよ。
夏は「やませ」が吹き抜ける、清涼な海風の季節
夏のせたな町で暮らすとどんな感じか、想像してみてくださいね。6〜7月頃には東風「やませ」が吹いて気温が下がるので、本州が梅雨でジメジメしてる時期にスッと涼しい風を感じられるんですわ。8月でも平均最高気温は25.1℃、夜は18℃台まで下がるので、エアコンなしで眠れる日も多いです。三本杉海水浴場は環境省の水質調査で最高ランク「AA」を獲得した全国でも数えるほどしかない海水浴場なので、家の近くに最高の遊び場があるのはなまら(とても)贅沢ですよ。朝は潮の匂いと田んぼの土の匂いが混ざる、独特の北海道の夏が広がります。
冬は北西の季節風が強く吹く、でも雪は控えめ
冬の暮らしの特徴は、北西の季節風がとにかく強く吹くこと。日本海側ですから1月の最低気温は平均−4.7℃まで下がり、夜はしばれる(厳しく冷え込む)日が続きます。記録的には−16.2℃まで下がったこともあるので、冬の防寒装備は必須ですわ。ただ、同じ北海道でも内陸部や日本海側北部に比べると雪は少なめで、12〜2月の月降水量は雪換算でも豪雪地帯ほどの積雪にはなりません。とはいえ風が強いので体感温度はさらに低く、灯油代は道内平均並みにかかると考えられます。室内ではセントラルヒーティングや薪ストーブが活躍する家庭が多く、家を出る前に車のフロントガラスに積もった雪をかいてからエンジンを温める、という北海道らしい朝の儀式があります。
春と秋は短く、しかし濃密
春は4〜5月にかけて一気に訪れます。玉川公園では4月下旬〜5月中旬に水仙約30万株が咲き誇り、続いて5月上旬〜中旬には桜が満開。雪解けの土の匂いと花の香りが混ざる短い春は、住む人だけが味わえる贅沢な時間です。秋は9〜10月に紅葉が深まり、後志利別川にサケが遡上する10〜11月頃が一年で最も「せたな町らしい」季節と言えるでしょう。冷えた朝の空気の中、川辺を歩くとサケが水しぶきを上げる音が聞こえるんですよ。したっけ(それじゃあ)冬支度を始めるのも10月後半。タイヤ交換、灯油の補充、雪かきスコップの確認と、季節の節目にやることがはっきりしているのも、暮らしのリズムとして案外心地いいものです。
【地元住民に直撃!】せたな町の本当の魅力を電話で聞いてみた
※お話いただいた内容のニュアンスを大切にしながら、当編集部にて要点をまとめ、再構成しています。
※地元の人の選定はクラウドサービスで募集し、ご協力いただいているものです。あえて地元の言葉で話すようお願いしています。
20代男性
Q1.あなたのご職業を教えてください。
北檜山区で米とじゃがいも作ってる農家っす。じいちゃんの代から続いてる家を継いだんだけど、まあこの歳で農業やってるって言うと珍しがられるんだわ。同級生はほとんど札幌とか函館出ちゃってさ、戻ってきたの俺くらい。でもこの後志利別川の水で育てる米はなまら旨いし、ここでしか作れないって思ってるから誇りはあるんだよね。
Q2.この街に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
定番だと三本杉岩と親子熊岩は外せないしょ。夕日が落ちる時間帯はもう、写真じゃ絶対伝わらん絶景なんだわ。
あと地元民的には立象山パノラマ線をドライブしてほしい。牧草地の向こうに日本海と奥尻島が見えてさ、風車がゴオーって回ってる音だけ聞こえる感じ。
それと臼別温泉な。砂利道を3キロ入った先の秘湯で、虫はすごいけど湯はホンモノだから。
Q3.この市町村でお土産を買うとしたらなんですか?
無難なとこだと瀬棚物産の「だるまいか」でしょ。これビールに合うんだわ。あとは若松ポークマンの餃子な、冷凍だから持って帰れるし。
でもさ、地元民しか知らんやつでいくならひらかわ牧場の生アイスだね。直売所行かないと食えないやつ。あと大津牧場のヨーグルト。スーパーじゃ買えないから、わざわざ牧場まで行く価値ある。チーズダムのモッツァレラも日本一獲ったやつだから自慢できるよ。
Q4.外から人が来たときにまず連れていく店はどこですか?
みつわ食堂の海鮮カレーだね。カレーアイランド2連覇したとこ。ホタテフライがトンカツみたいにデカくてビビるから。
夜なら居酒屋いかりや一択。30周年で、瀬棚海苔のおにぎりと赤ウインナーは「これが?」って思うけど食ったらわかる。ガッツリいきたい客なら和みで肉、ラーメン気分なら冨美栄食堂って使い分けてるかな。観光客向けじゃなくて、地元が普段行く店連れてくのが一番喜ばれるんだわ。
Q5.この市町村はどんな気質だと思いますか?
とにかく自己評価が低いんだわ、町民が。よそから来た人に「よく来たねー、こんなとこに」って絶対言うもん。「こんなとこに」じゃないんだって。チーズも豚も日本一級なのに、PR下手で売り方わからん人ばっかり。
でも人は本当にあったかいよ。じいちゃんばあちゃんも80、90でなまら元気だし。あとパロディ好きだね。観光ポスター毎年飲み会で決めてるって聞いて、ああこの町らしいわって思った。
Q6.昔に比べて、街の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
正直、活気って意味では年々厳しいわ。毎年200人くらい減ってるって聞くし、同級生もどんどん出てっちゃう。商店街も昔は賑わってたって親父が言うけど、今はシャッター閉まってる店も多いさ。
イカも獲れなくなったし、漁師のじいさんらが「昔はこんなもんじゃなかった」ってボヤいてるの聞くと切なくなる。でも最近は協力隊で大阪から移住してきた人らが頑張ってくれてて、ちょっとずつ風向きは変わってきてる気がする。
Q7.これから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
9月に河原さんが新町長になったしょ。三つどもえ制した新人だから、今までと違う風吹かせてくれるんでないかって期待してる。農水産物のブランド化って言ってたから、農家としては正直ありがたい話だわ。
風海鳥の撤去には5億超かかるみたいで頭痛いけど、新しい再エネの話も動いてるしね。あと「つなぐ」さんみたいに移住者が起業する流れが広がってほしい。横のつながり薄いの、ホント町の課題だから。
せたな町の移住・暮らし情報
気候の話の次は、お金や暮らしの実情の話。せたな町では人口が減少傾向にある一方で、移住者向けの支援制度がなまら(とても)充実してるんですわ。具体的に見ていきましょう。
住宅環境と家賃感
町内の賃貸物件は地元の檜山労政コンサルタント事務所(オフィスざんま)などが取り扱っており、北檜山区・瀬棚区を中心に1DK〜3LDKまでさまざまな間取りがあります。物件数は都市部と比べて限られているため、移住前に直接問い合わせるのが確実だと考えられます。家賃相場は北海道の地方町村部と同程度で、3LDKでも都市部に比べて大幅に安く抑えられる傾向があると考えられますよ。せたな町では「移住定住促進住宅奨励事業」として、町内業者による住宅新築には100万円、町外業者による新築には30万円、中古住宅の購入には20万円の奨励金が交付されます。また、移住検討者向けには2週間〜3か月の「お試し暮らし住宅」を1日1,500円(11月〜4月は冬期暖房料金500円/日加算)で貸し出していて、太櫓住宅(日本海沿いの漁村部)と丹羽住宅(田園風景の農村部)から選べるんですわ。
子育て・教育の手厚さがすごい
これがね、せたな町の本気を感じる部分なんですよ。出生祝金は新生児1人につき30,000円、結婚定住奨励事業では婚姻日が平成27年4月以降で夫婦のいずれかが40歳未満かつ5年以上の定住意志がある方に町共通商品券100,000円分を交付。子どもの医療費は高校卒業まで全額助成され、ひとり親家庭や心身に重度の障がいがある方の医療費も一部助成されます。さらに小中学校および保育所・認定こども園の給食費(主食・副食ともに)は無償化されているので、子育て世帯の経済的負担はかなり軽くなります。町内には瀬棚・北檜山・大成の各区に小中学校が配置されていて、スクールバスの運行も行われていますよ。
医療環境
町内の中核病院は、北檜山区北檜山378にある「せたな町立国保病院」です。内科、外科、小児科、整形外科、婦人科、循環器内科、消化器内科、リハビリテーション科などを標榜しており、入院対応も可能。さらに瀬棚区本町850-4には瀬棚診療所、大成区には大成診療所があり、それぞれ国保病院から患者バスが月曜日と金曜日の8:32発で運行されています。瀬棚診療所には歯科診療所も併設。生活圏に総合的な医療機関があるのは、地方移住で気になるポイントをしっかりカバーしてくれますよね。
買い物と通勤の現実
中心市街地の北檜山区には食料品店、衣料品店、薬局、ホームセンター、コンビニなどが揃っていて、日常の買い物はだいたい完結します。函館に直行する函館バスもあるので、月に1〜2回まとめ買いに行く人もいるんですって。通勤については、せたな町内で完結する人(役場・国保病院・漁協・農協など)が多く、隣接する今金町や八雲町へ車で通勤する人もいる印象です。高速道路は道央道の長万部ICや八雲ICまで車で約40分で出られるので、出張時のアクセスもまずまずですよ。ガソリンスタンドは町内に8つ(瀬棚区2、北檜山区4、大成区2)あるので、車社会の北海道暮らしでも給油には困りません。
エリア別の住む視点
中盤では旅する視点で3区を紹介しましたが、住むという視点で見ると次のような違いがあります。北檜山区はせたな町の行政・商業の中心で、町役場・国保病院・スーパー・コンビニ・温泉ホテルきたひやまなど生活インフラが集中。子育て世代や買い物の利便性を重視する人にはここが第一候補ですわ。瀬棚区は港町の活気と海岸線の近さが魅力で、漁業関係者や海の景色を毎日見たい人に向いています。やすらぎ館や荻野吟子公園など歴史と温泉が近いのも魅力。大成区は奇岩の海岸線と牧場、秘湯「湯とぴあ臼別」がある自然志向のエリアで、静けさを求める人や、後志利別川での渓流釣り・酪農などに憧れる人にはぴったり。したっけ(それじゃあ)どのエリアでも町内移動は車前提と考えてくださいね。
せたな町へのアクセス
「せたな町に行ってみたい!」「移住前の下見に行きたい!」って思った時にどう向かうか、ここをきっちり整理しておきましょう。せたな町内に鉄道はないので、最終的にはバスか車のどちらかになるんですわ。
飛行機+陸路ルート(道外からの定番)
道外から訪れる場合、最寄りの空港は函館空港または新千歳空港です。函館空港からは函館バスなどで函館駅まで移動し、そこから函館バス『快速瀬棚号』で北桧山バスターミナルまで約3時間50分・運賃4,900円(八雲駅前乗換の場合は約4時間・4,400円)。新千歳空港からは札幌経由でJR特急北斗に乗り、長万部駅で函館バスに乗り換えるルートになります。所要時間は乗り継ぎ込みで5〜6時間程度を見込んでおくと安心ですよ。
JR鉄道+バスルート
JRで向かう場合は、せたな観光協会の案内によると以下の通りです。
札幌駅 → JR特急 → 長万部駅 → 函館バス → 北桧山バスターミナル(合計 約4時間10分)
新函館北斗駅 → JR特急 → 長万部駅 → 函館バス → 北桧山バスターミナル(合計 約3時間)
大成区へ向かう場合は、北桧山バスターミナルで大成方面行に乗り換える必要があります。便数が限られているので、事前に函館バス公式サイトで時刻表を確認してから行ってくださいね。
車ルート(一番おすすめ)
正直なところ、せたな町を旅するなら車が圧倒的に便利です。せたな観光協会の案内によると、各都市からの所要時間は以下の通り。
札幌から:道央道経由で札幌南IC → 国縫IC → 国道230号 → せたな町北檜山区(約258km / 約3時間30分)。一般国道で行くと約195km・約4時間。
函館から:高速道路経由で大沼公園IC → 八雲IC → 道道42号 → 国道230号 → せたな町北檜山区(約127km / 約2時間5分)。一般国道だと約125km・約2時間30分。
函館空港でレンタカーを借りて八雲経由で向かうのが、観光客には一番スムーズなルートですわ。山道が多いので、冬季は冬タイヤ必須です。
町内移動と便利な情報源
町内の公共交通は函館バスの路線バスと、町が運行する予約制デマンドバス(東ハイヤー運行)が主体です。レンタカーがない場合は、北桧山バスターミナルを起点にバスを乗り継ぐことになりますが、便数は限られているので時刻表確認は必須。観光なら2泊以上を確保するか、車で巡るのが現実的だと考えられます。各種交通の最新情報は、函館バス株式会社(https://hakobus.co.jp/)の公式サイトおよびせたな観光協会の交通アクセスページ(http://setanavi.jp/about/access.html)でチェックすると安心ですよ。
せたな町の関連リンク
記事内で紹介してきたせたな町の公式情報源です。最新の制度や時刻表、観光情報は必ず公式サイトでご確認ください。
- せたな町公式サイト(北海道久遠郡せたな町) – 役場の各種手続き、移住・定住支援、子育て支援、入札情報、地域おこし協力隊募集など、暮らしに関わる情報をまとめた行政公式サイト。
- せたな観光協会(せたなび) – 観光スポット、季節のイベント、グルメ、交通アクセス、釣り・キャンプ情報、せたな漁火まつりや玉川公園水仙まつりの開催情報を発信する観光公式サイト。

