【北海道寿都町】ってどんなとこ?徹底解説!弁慶岬と全国自治体初の風力発電が魅せる風と海の町

北海道寿都町にある弁慶岬:寿都湾の西端に位置する景勝地。武蔵坊弁慶の伝説が残り、銅像や灯台、日本海の絶景を楽しめるスポットです。

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人口2,497 人 ※2026年3月31日時点(住民基本台帳)
面積95.25 km²
人口密度26.2 人/km²

みなさん、寿都町(すっつちょう)って知ってますか?北海道の南西部、日本海に面した後志管内のちっちゃな港町なんですけど、ここがまたなまら(とても)面白い町なんですわ。函館と札幌のちょうど真ん中あたり、弓のようにカーブした32kmの寿都湾に抱かれた、風と海の町です。人口2,497人・面積95.25km²というコンパクトサイズながら、1989年に全国の自治体として初めて風力発電を導入した「風のふるさと」として全国的に有名なんですよ。

後志総合振興局管内に属する寿都町は、東で蘭越町、南で黒松内町、西で島牧村と接していて、北側はぜーんぶ日本海。江戸時代から続くニシン漁の歴史と、義経・弁慶伝説が残る弁慶岬、そして対馬暖流の影響で北海道のなかでは比較的温暖な気候という、いろんな顔を持っているのが特徴です。春から夏にかけて吹く「だし風」という強風は、かつて漁師さんたちの悩みの種だったんですけど、今ではその風がクリーンエネルギーに姿を変えて町を支えています。さらに、4月下旬から短い期間しか味わえない寿カキや、コウナゴの稚魚を使った生炊きしらすなど、ここでしか出会えない海の幸もなまら(すごく)魅力的。歴史好きにも、海好きにも、移住を考えてる人にもグッとくる町なんですよ。

目次

寿都町の推しポイント

寿都町って一言でどんな町かというと、「風と海と歴史が三位一体になったコンパクトな港町」なんです。したっけ(それじゃあ)、この町ならではの推しポイントを4つに絞って紹介していきますね。

全国自治体初!1989年スタートの風力発電のまち

寿都町といえば、なんといっても風力発電。1989年(平成元年)に全国の自治体として初めて風力発電所を建設した町なんですよ。きっかけは、漁業者を悩ませていた「だし風」という強風。でも町は発想を変えて、その風を地域資源として活用したんです。現在は町営で12基・合計20,330kWの風車が稼働していて、白い風車群が回る寿都湾の風景はまさに町のシンボルになっています。

義経・弁慶伝説が眠る「弁慶岬」

町の最西端にあるのが、狩場・茂津多道立自然公園に含まれる「弁慶岬」。奥州から逃れた源義経と武蔵坊弁慶がここに滞在し、弁慶が毎日この岬で同志の到着を待っていた、と言い伝えられているんです。岬には大きな弁慶の銅像が立っていて、夕日と日本海をバックにした景色はなまら(めちゃくちゃ)絶景。1987年に建立された銅像と岬の休憩所は、今や町を代表するフォトスポットなんですよ。

春が旬の「寿カキ」と幻の「生しらす」

寿都湾は海水温が低いため、牡蠣の旬がなんと4月下旬〜7月上旬。冬じゃなくて春〜初夏なんです。1994年から養殖が始まった「寿カキ(ことぶきかき)」はクセがなくさっぱりした味わいで、今や町の代名詞。さらにコウナゴの稚魚を使った「生しらす丼」は4月末〜5月いっぱいの極めて短い期間しか食べられない激レアグルメ。したっけ(それで)、春の寿都には全国から食通が集まるんです。

ニシン漁で栄えた歴史を伝える国指定史跡

寿都湾一帯はかつて「ニシンの千石場所」として栄えた地域。江戸末期から明治期にニシン漁の親方として君臨した佐藤家の漁場が、2016年(平成28年)に「旧歌棄佐藤家漁場」として国の史跡に指定されました。明治期の和洋折衷建築「カクジュウ佐藤家」が現存していて、北海道の漁業史を物語る貴重な遺産になっているんですわ。

寿都町の歴史

寿都町の歴史を語るとき、絶対に外せないのが「ニシン」と「場所請負」と「風」の3つ。順を追ってお話ししていきますね。

1669年の開基とアイヌとの交易の地

寿都町の開基は1669年(寛文9年)。この頃までに和人が集落を形成し、「寿都場所」で交易が盛んに行われていました。1604年の記録には松前藩の商場として「オタスッ」「スッッ」「イソヤ」という地名がすでに登場しています。アイヌの人々が求める刀や鍋、酒などと、ニシン・サケ・マス・アワビ・ナマコといった海産物を交換する、いわば北の交易拠点だったんですね。1688年(貞享5年)には神威岬から北への婦女子通行禁止令が敷かれた影響で、寿都地方に土着する者が増えていきました。

津軽藩陣屋とニシン千石場所の繁栄

1855年(嘉永7年)、松前藩領が公議御料(天領)となり、1859年(安政5年)には津軽藩領となって陣屋が築城されます。北方防備のため約150人の駐在兵が置かれ、町は政治的にも重要な拠点になっていったんですよ。そして、嘉永5年(1852年)以降に佐藤家が歌棄・磯谷両場所の請負人となり、ニシン漁の親方として一代で財を成します。佐藤家の初代栄右衛門は建網(行成網)を開発して、北海道漁業の振興に大きく貢献した人物。明治20年(1887年)頃には道内でも有数の大規模経営になり、寿都湾は「ニシンの千石場所」として全国に名をとどろかせました。

1900年の町制施行と1955年の合併

1900年(明治33年)、一級町村制を施行して寿都町が誕生。1933年(昭和8年)に政泊村を編入し、1955年(昭和30年)1月15日には寿都町・樽岸村(中の川を除く)・歌棄村・磯谷村の1町3村が合併して、現在の寿都町の形になりました。今も町内に残る「歌棄」「磯谷」「樽岸」といった地名は、そのままこの合併の歴史を物語っているんですわ。

1989年、全国自治体初の風力発電へ

そして1989年(平成元年)、町は新しい時代の扉を開きます。それまで漁業者を苦しめてきた「だし風」を逆に資源として活用し、通産省の「地域エネルギー開発利用モデル事業」として全国の自治体で初めて風力発電所を建設。寿都中学校の裏山に16.5kW×5基の風車が立ち、これが現在まで続く町営風力発電事業の原点になりました。したっけ(そして)、2008年に道の駅みなとま〜れ寿都がオープンし、観光面でも新しい一歩を踏み出しています。なまら(とても)激動の歴史を歩んできた町なんですよ。

寿都町の文化・風習

歴史を踏まえたうえで、じゃあ実際に寿都町で暮らすってどんな感じ?という話に移っていきますね。海と風と一緒に生きる、独特の生活リズムがある町なんです。

「だし風」と暮らす日常

寿都の暮らしを語るうえで欠かせないのが「だし風」。春から夏にかけて山側から沖へ吹き付ける強風で、寿都測候所では1952年4月15日に最大風速49.8m/sを観測した記録が残っています。これは北海道の全気象台・測候所のなかで最大の記録なんですよ。年間平均風速は5.6mと、道内でも群を抜いています。だし風が吹くと太平洋側から低い雲が流れ込んで、日本海側の他の町が晴れていても寿都だけ曇ったり霧雨が降ったりするのが日常茶飯事。地元の人にとっては「ああ、今日もだし風だな」って感じで、暮らしの一部になっています。

北海道のなかでは「比較的温暖」な気候

寿都はケッペンの気候区分では西岸海洋性気候に属していて、対馬暖流の影響で北海道としては比較的温暖。日平均気温は1月で-2.3℃、8月で21.2℃、年平均は8.9℃です。ただし冬は西高東低の気圧配置による北西季節風で雪の日が多く、日照時間はかなり少ない。年間最大積雪深の平年値は73cmで、雪国としては「ちょっと多め」くらいの感覚。北海道で「しばれる」(凍えるほど寒い)と言われる内陸部ほどではないですが、それでもしっかり冬は厳しいんですわ。

北海道弁が飛び交う港町の言葉

寿都町は北海道弁エリア。「なまら」(とても・すごく)、「したっけ」(それじゃあ・そしたら)、「なんもなんも」(いえいえ・どういたしまして)、「〜っしょ」(〜でしょ)、「〜だべ」(〜だろう)といった言葉が日常会話に自然と混ざります。漁師町ならではの威勢のいいイントネーションも特徴で、市場や港では「今日のしらすなまらいいべや!」みたいな会話が飛び交ってるんですよ。距離感は近すぎず遠すぎず、でも一度仲良くなったらずっと気にかけてくれる、北海道らしい温かさがあります。

海と密接な季節の暮らし

寿都の四季は、海の旬と一緒に動きます。春(4〜5月)は寿カキとコウナゴの季節で町中がにぎわい、夏はイカ漁の最盛期。春はヤリイカ、夏からはマイカが獲れて、最盛期には地元だけでは漁船が足りず、東北地方からも漁船がやってくるほど。秋はサケ・マス、冬はホッケや鮭の寒風やぐら干しの季節。「なまら(すごく)海と一緒に生きてる町だな」って実感できるリズムなんですよ。8月には「寿都ふるさと祭り」があって、殻つきウニや焼きホタテの屋台と花火大会で町中がお祭りムードになります。

寿都町の特産品・食

寿都町の食といえば、もう海一択!日本海と寿都湾が育てた絶品グルメを、じっくり紹介していきますね。したっけ(それでは)いきましょう。

春限定の宝石「寿カキ(ことぶきかき)」

寿都湾の海水温が低いという特性を活かして、1994年から養殖が始まった「寿カキ」。一般的な真牡蠣の旬は秋〜冬ですが、寿カキの旬は4月下旬〜7月上旬のわずか2ヶ月ほど。宮城種を寿都湾で2年間育てて、延縄式で養殖しています。海が荒れることが多いため三陸式の「耳つり」や「温湯処理」はせず、株のまま水揚げするのが特徴。味はクセがなくさっぱりしていて、雑味のない透明感のある旨味。生で、蒸し焼きで、鉄板焼きでとさまざまな食べ方ができますが、地元では殻付きの蒸し焼きが定番。「スッツ・オイスター・ビレッジ」では牡蠣食べ放題プランもあって、観光客が殺到するんですよ。なまら(めちゃくちゃ)うまいんですわ。

幻の春の味覚「生しらす丼」

本州のしらす(カタクチイワシなどの稚魚)と違って、寿都の生しらすはコウナゴ(イカナゴの稚魚)を使うのが特徴。一般的なしらすに比べて油乗りがよく、苦みが少ないのがポイントです。漁期は4月下旬〜5月末頃のたった1ヶ月ほどで、しかも漁に出られない日もある激レアな魚。「すっつしらす会館」では、その日水揚げされた鮮度抜群の生しらすだけを丼にして提供しています。半透明の身をプリッと噛みしめると弾力と甘みが広がって、生臭さは皆無。釜揚げしらすにすればふわっとした食感に変わり、こちらも絶品。佃煮にすれば1年中楽しめます。

創業100年超「マルイゲタ小坂水産」の生炊きしらす佃煮

寿都の代表的な土産といえば「生炊きしらす佃煮」。創業100年以上の老舗・マルイゲタ小坂水産では、早朝に水揚げされたコウナゴを獲れたその日のうちに、30年以上継ぎ足した秘伝の醤油タレで炊き上げています。孵化して間もない極上しらすを使った「極上生炊きしらす佃煮」は、魚体が細くて小さく食感が柔らか。無添加で、おにぎりの具やサンドイッチにも合うと評判です。寿都にニシン漁時代から続く水産加工の伝統が、この佃煮にぎっしり詰まっているんですよ。

名物「ほっけの飯寿し」と寒風やぐら干しの鮭

もう一つの名物が「ほっけの飯寿し」。米と麹で発酵させた北海道伝統の保存食で、ほのかな酸味と濃厚な旨味が癖になる味わい。冬の食卓に欠かせない一品です。さらに、「鮭や 吉野」が手がける「寒風やぐら干し 鮭寿(さけことぶき)」は、寿都湾沿岸のやぐらに鮭を吊るし、厳冬期の寒風で熟成させた極上の塩鮭。脂がのっていて旨味が凝縮された濃厚な味わいで、焼くだけで日本酒が進む逸品なんです。

イカ・ホッケ・ウニも忘れちゃいけない

寿都湾は四季折々の魚種が水揚げされる宝庫。春のヤリイカ、夏のマイカ、ホッケ、サケ、ホタテ、アワビ、ウニ。道の駅「みなとま〜れ寿都」では、ホッケのだし茶漬けや、本田水産の「ほっと荒ほぐし」を使った郷土料理が味わえます。漁師さんに「これなまらうまいべや」って勧められたものは、間違いなくなまらうまいんですよ。したっけ(それじゃあ)、寿都に来たらぜひ春の海の幸を食べに来てくださいね。

寿都町の観光スポット

序盤で紹介した「風と海と歴史」のキーワード、ここからは具体的なスポットを巡りながら深掘りしていきますね。寿都町は人口2,497人のコンパクトな町だけど、見どころは弓状32kmの海岸線にぎゅっと詰まっているんですわ。したっけ(それじゃあ)、日本海と歴史を感じる絶景スポットから紹介していきましょう。

歴史と海の絶景を味わうスポット

  • 弁慶岬 – 序盤の推しポイントでも触れた、町最西端の絶景岬。源義経・武蔵坊弁慶が蝦夷地に渡って滞在し、弁慶が同志の到着を岬の先端で待ち続けたという伝説の地です。1987年建立の弁慶銅像が日本海をバックに堂々と立っていて、晴れた日は「コトブキブルー」と呼ばれる透明度の高い青い海の先に積丹半島まで一望できるんですよ。所在地は寿都町政泊町弁慶。トイレ・休憩所は5月〜11月頃のみ利用可(冬期閉鎖)。おすすめは断然夕暮れ時。日本海に沈む夕日が弁慶像を赤く染め上げる景色はなまら(とても)詩情豊かで、釣りスポットとしても人気です。風が強い日はだし風の音と波の音が一緒に体に押し寄せてきて、これがまた寿都らしい体験なんですわ。
  • 道の駅みなとま〜れ寿都 – 2008年4月オープンの観光拠点。所在地は寿都町字大磯町29-1。営業時間は4〜9月が9:00〜18:00、10〜3月が9:00〜17:00、定休日は4〜9月は無休、10〜3月は第1・3月曜日と年末年始です。寿都漁港に隣接していて、館内のカウンター席からは漁船の行き交う様子・カモメの鳴き声・遠くの積丹半島まで見渡せます。窓越しに港を眺めながらほっけのだし茶漬けや、にしんそばを味わえるのが最高。売店には生炊きしらす佃煮、ホッケの干物、マスコットキャラ「風太」グッズがずらりと並んでいて、寿都土産はここで一気に揃います。したっけ(さて)、観光の起点として最初に立ち寄るのが正解ですよ。
  • カクジュウ佐藤家(旧歌棄佐藤家漁場) –序盤で触れたニシン漁親方の邸宅。所在地は寿都町字歌棄町有戸163。1968年(昭和43年)に北海道有形文化財に指定され、2016年(平成28年)には国指定史跡「旧歌棄佐藤家漁場」になっています。明治10〜20年頃に建てられたと推定される和洋折衷建築で、6角形の洋風の明かり取りと和風の切妻屋根が同居するモダンな造り。普段は非公開ですが、近年は8月の数日間など期間限定で一般公開されることがあります(最新情報は寿都町教育委員会へ要確認)。高さ9mの吹き抜けから天窓越しの光が差し込む内部は、ニシン全盛期の繁栄が肌で感じられる空間。歴史好きにはなまら(めちゃくちゃ)グッとくるスポットなんですよ。
  • 旧お宿鰊御殿(橋本家) – カクジュウ佐藤家のすぐ近く、寿都町字歌棄町有戸14にある明治期の商家。北前船で財を成した福井県出身の橋本家が、ニシン漁の「仕込商」として明治32年に建てた当時最高級の建物です。2011年まで「鰊御殿」という旅館として営業していて、現在は復原調査中。同じ敷地内の土蔵は2017年(平成29年)にそば店としてリノベーションされていて、地元食材を使ったメニューと一緒に橋本家の歴史も学べる仕掛けになっています。海風と古材の匂いが混ざった、明治の港町にタイムスリップしたような空気感が味わえます。

食と体験を楽しむスポット

  • すっつしらす会館 – 序盤で紹介した「幻の生しらす丼」が食べられるお店。寿都町大磯町187(吉野商店)にあって、営業期間は毎年4月末〜5月末のみ。コウナゴ(小女子)の稚魚を使った生しらす丼は、半透明の身がプリッと弾けて甘みが広がる激レアグルメで、産地でしか味わえない一品です。鮮度抜群の生しらすが入荷する日は店頭に黄色の旗が掲げられるのが目印。釜揚げしらすや、寿カキの蒸し牡蠣がセットになる丼もあって、北海道の春の味覚を一度に堪能できます。GWは100人を超える行列ができるほどの人気なので、平日10時開店狙いがおすすめですよ。
  • スッツ・オイスター・ビレッジ(かき小屋 吉野商店) – 序盤で触れた寿カキを思う存分味わえる施設。寿都市街地から国道229号を岩内方面へ車で約20分の海岸沿いにあって、130年前のニシン漁時代に建てられた倉庫を活かした雰囲気のある場所です。寿カキのシーズン(4月下旬〜6月)はもちろん、7月以降も道産牡蠣を使って年中牡蠣が楽しめるんですわ。1月〜6月末まで「45分かき食べ放題プラン」(4,500円)が大好評で、スコップで豪快に鉄板に牡蠣を投入する瞬間は思わず歓声が上がる名物体験。なまら(とても)クセがなくさっぱりした寿カキの味は、ここでぜひ。
  • 寿都温泉ゆべつのゆ – 所在地は寿都町湯別町下湯別462。営業時間は10:30〜21:00(最終受付20:30)、定休日は毎月第1月曜日(祝日の場合は翌日)、駐車場104台。1880年に「湯別野温泉」として開発された歴史ある温泉で、美肌効果が期待できる硫黄泉と、血行促進が期待できる塩化物泉の2種類の泉質を楽しめます。露天風呂・サウナ・家族風呂・ジャグジー・ファミリールームと設備は充実、火曜は半額デーが嬉しい。風車のすぐ隣にあるので、湯上がりにベンチで風車をぼーっと眺める時間がなまら(最高に)気持ちいいんですよ。
  • 風太風力発電所 – 序盤の推しポイント「全国自治体初の風力発電」を実感できる場所。所在地は寿都町樽岸町浜中。2007年稼働の5基(1,990kW×5)と2011年増設の2基(2,300kW×2)、合計7基の白い大型風車が寿都湾沿いに並んでいて、風車の真下を車で通れるドライブコース・サイクリングコースとしても人気です。間近で見ると音と風圧のスケール感が圧倒的。湯別駐在所の交差点を曲がって、橋を越えてアクセスします。だし風が強い日に行くと、風車がゴウンゴウンと回り、町のシンボルそのものを体感できるんですわ。
  • 壽都神社 – 寛永4年(1627年)に創建された、300年以上の歴史を持つ町の総氏神。毎年7月の例大祭の舞台になる場所で、普段は静かな境内ですが、神楽殿では国指定重要無形民俗文化財の松前神楽が奉納されます。境内から市街地と漁港が見渡せて、漁師町の祈りの中心が今も受け継がれているのを感じられる場所。したっけ(それで)、町歩きの途中に立ち寄って、漁業の町の歴史にちょっと触れていくのもおすすめですよ。

寿都町の観光ルート

寿都町は鉄道が通っていない町なので、基本は車での観光がメイン。最寄りのJR黒松内駅からニセコバスでアクセスする方法もあります。したっけ(それじゃあ)、半日完結の町内ルートと、1日で楽しむ広域ルートを紹介していきますね。

【車・半日】寿都の顔を効率よく巡る町内コース(所要約4時間)

札幌や函館方面から寿都に着いた人向けの、半日でぎゅっと回れる定番ルート。出発は道の駅みなとま〜れ寿都を起点にしました。

10:00 道の駅みなとま〜れ寿都 → 10:30 弁慶岬(車15分)→ 11:30 カクジュウ佐藤家・橋本家(車20分)→ 12:30 すっつしらす会館またはかき小屋(車10分)→ 14:00 寿都温泉ゆべつのゆ(車15分)

①道の駅みなとま〜れ寿都(30分)
→ 寿都の特産品をチェックしてお土産候補を決めつつ、観光案内で最新情報をゲット。漁港を眺めながらコーヒーを一杯。朝イチで来ると駐車場も空いてるのでなまら(すごく)スムーズですよ。

②弁慶岬(45分)
→ コトブキブルーの海と弁慶銅像をバックに記念撮影。岬の突端まで歩いて、日本海と積丹半島まで望む大パノラマを堪能。午前中は順光で写真映え抜群です。

③カクジュウ佐藤家・旧お宿鰊御殿(45分)
→ 歌棄地区のニシン御殿群を外観見学。明治期の漁場建築の重厚さを味わいながら、土蔵そば店で歴史解説付きランチもアリ。お昼の柔らかい光が古材を照らす時間帯がベスト。

④すっつしらす会館またはかき小屋 吉野商店(60分)
→ 4〜5月は生しらす丼、4〜6月は寿カキ食べ放題で寿都の旬をがっつり堪能。お腹が空くお昼すぎが狙い目です。

⑤寿都温泉ゆべつのゆ(90分)
→ 観光の締めは2種類の泉質と露天風呂でゆったり。風車を眺めながら旅の疲れを癒します。

【車・1日】広域ロマンドライブ(所要約8時間)

寿都町だけでなく、隣接の島牧村・黒松内町にも足を伸ばす1日コース。出発は札幌・余市方面からの観光客向け。

9:00 道の駅みなとま〜れ寿都 → 9:30 風太風力発電所(車15分)→ 10:30 カクジュウ佐藤家(車25分)→ 12:00 道の駅よってけ!島牧でランチ(車35分)→ 14:00 弁慶岬(車30分)→ 15:30 寿都温泉ゆべつのゆ(車20分)→ 17:00 道の駅くろまつないで土産購入(車30分)

①風太風力発電所(45分)
→ 風車の真下を車で通り抜けて、ゴウンゴウンと回る巨大な羽根を間近で体感。だし風が強い日が一番迫力ありますよ。

②カクジュウ佐藤家・歌棄地区(60分)
→ 歌棄の海沿いを歩いて、ニシン全盛期の漁場景観をじっくり鑑賞。学芸員の解説ツアー期間中ならなまら(とても)面白いのでぜひ。

③道の駅よってけ!島牧でランチ(60分)
→ 隣の島牧村まで足を伸ばして、島牧ひらめバーガーを海を見ながら頬張ります。海アメ釣りの聖地でもあります。

④弁慶岬(60分)
→ 戻り道で改めて弁慶岬へ。午後の光が日本海を黄金色に染め始める時間帯が絶景。

⑤寿都温泉ゆべつのゆ(60分)
→ ドライブ疲れを温泉で一気にリセット。火曜は半額デーで超お得。

⑥道の駅くろまつない(30分)
→ 帰路で立ち寄って、ピザや行者にんにくウインナーをお土産に。後志南部の魅力を3町まとめて持ち帰れます。

寿都町の年間イベント

人口2,497人の小さな町ですが、お祭りの熱量はなまら(めちゃくちゃ)すごいんですわ。漁師町ならではの威勢のよさが詰まった年間イベントを紹介していきますね。

寿都神社例大祭(毎年7月)

ぜひ行ってみてほしいのがね、毎年7月の海の日前の金〜日曜日の3日間に開催される寿都神社例大祭。300年以上の歴史を持つ、町民が一年で最も熱く盛り上がるお祭りなんですよ。神社や神楽殿では、国指定重要無形民俗文化財の松前神楽が奉納されて、太鼓と笛の音が響き渡ります。神楽殿では「四箇散米舞(しかさごまい)」など古式ゆかしい芸能も披露。そして圧巻なのが、黄金色に輝く神輿、子供奴(やっこ)、ヤッサ、各町内会の趣向を凝らした花山(山車)が約1kmの行列となって、2日間かけて市街地を練り歩く渡御。家の前では地元の人が飲み物やおつまみを出して接待してくれて、ご祝儀のお礼に踊りが披露されるという、町ぐるみのお祭りなんです。茹だるような暑さのなか、提灯と汗と笑い声が混じり合う熱気は、なまら(本当に)一見の価値ありです。

寿都湾弁慶まつり(毎年8月)

続いて毎年8月14日・15日に寿都漁港で開催されるのが、寿都湾弁慶まつり。源義経・武蔵坊弁慶の「北上ロマン伝説」を再現する、勇壮かつロマンティックなお祭りです。14日は「祭火渡御式」がメインで、15日はウニ丼や殻付ウニ、魚介類、水産加工品などを販売する屋台がずらりと並んで、夜には花火大会が開催されます。漁港から打ち上がる花火が日本海と漁船を照らす光景は、海のロマンそのもの。焼きホタテや殻つきウニの香ばしい匂いに包まれながらの花火鑑賞は、夏の寿都ならではの体験ですよ。したっけ(それと)、町民総出のお祭りなので、地元の人と肩を並べてビールを飲みながら花火を見上げるのが醍醐味です。

すっつ春の海フェスタ&軽トラ市(毎年6月頃)

春の風物詩としておすすめなのが、道の駅みなとま〜れ寿都前広場で毎年6月頃に開催されるすっつ春の海フェスタ&軽トラ市。一般社団法人寿都観光物産協会と寿都商工会が主催するイベントで、旬を迎えた寿カキをはじめとした春の味覚が大集合します。軽トラ市では地元の生鮮魚介や近隣町村の農作物など約30店が出店して、漁港の風と潮の香りに包まれながら買い物ができる楽しさ。豪華景品が当たる抽選会もあって、観光客も地元の人もみんなで盛り上がります。寿カキのシーズン真っ盛りに行ければ、これ以上ない春の海の祭典ですよ。

寿都ふるさと祭り(毎年8月お盆頃)

2005年から始まったのが寿都ふるさと祭り毎年8月のお盆頃に開催される、盆踊りと花火大会を中心としたお祭りです。殻つきウニや焼きホタテなど、地元海産物の屋台がずらりと並んで、お盆休みで帰省した町民や観光客でにぎわいます。盆踊りの太鼓のリズム、花火の音、屋台から立ち上る焼きホタテの香ばしい湯気——夏の終わりの寿都を五感で味わえるイベントなんですわ。

寿都町のエリア別の顔

寿都町はかつて1町3村が合併してできた町なので、エリアごとに表情がガラッと変わるんですよ。32kmの弓状の海岸線に沿って、それぞれのエリアが違う「顔」を持っているのが面白いところ。したっけ(それじゃあ)、旅する視点でエリアを紹介していきますね。

寿都本町・大磯エリア(観光拠点)

道の駅みなとま〜れ寿都を中心とした、寿都町の中心市街地。大磯町・新栄町・渡島町・矢追町・六条町・岩崎町・開進町といった町名が並ぶエリアで、町役場や寿都漁港、寿都神社、商店街、診療所などが集まっています。1878年(明治11年)頃から官公庁施設や寺社が山側に建設されたという経緯があって、海沿いの大磯町には道の駅、山側にはウィズコム(寿都町総合文化センター・津軽藩寿都陣屋跡)と、機能が整理されているんですわ。観光で来たら、まずここを起点に動くのが正解。徒歩でも見て回れる範囲に、漁港・神社・商店街・道の駅とコンパクトに揃っているので、「なまら(とても)町の顔をぎゅっと感じたい」という人にぴったりのエリアですよ。

歌棄・磯谷エリア(歴史と漁師町の風情)

寿都本町から国道229号を東へ、岩内方面に向かうとさしかかるのが歌棄(うたすつ)・磯谷(いそや)エリア。江戸時代の場所請負制時代から続く漁師町で、寿都町随一の歴史エリアと言っても過言じゃないんです。歌棄町有戸にはカクジュウ佐藤家と旧お宿鰊御殿が並び、明治期のニシン御殿の風情が今も残ります。海沿いには小さな漁港と海産物を扱う店が点在していて、漁師さんの船が港に停泊している風景が日常そのもの。江差追分の歌詞「忍路高島およびもないが、せめて歌棄磯谷まで」に詠まれた地でもあります。歴史散策好きや、北海道の古い漁村風景に興味がある人にはたまらないエリア。したっけ(あと)、磯谷地区にある磯谷高地からの海の眺めもおすすめですよ。

湯別・樽岸エリア(温泉と風車のリラックス地帯)

寿都本町から国道229号を東に進み、朱太川を渡って山側に入ると湯別・樽岸エリア。湯別町下湯別の寿都温泉ゆべつのゆを中心とした、温泉と風車が共存するリラックス系エリアです。1880年に「湯別野温泉開発」と寿都町史に記されている歴史の古い温泉地で、隣には風太風力発電所の白い巨大風車が並びます。コテージ「湯郷の宿」もあって、宿泊しながら温泉と風車をのんびり楽しむのが醍醐味。樽岸町浜中地区は朱太川河口の唯一の砂浜「浜中海浜」もあって、ナガイモの栽培地としても知られています。「寿都の喧騒から少し離れて、自然と温泉でゆったり過ごしたい」という人におすすめのエリアなんですよ。

政泊・弁慶岬エリア(夕日と伝説の最西端)

寿都本町から国道229号を西へ、島牧村方面に向かうと到達するのが町最西端の政泊(まさどまり)・弁慶岬エリア。1923年(大正12年)に二級町村制を施行した旧政泊村のエリアで、シンボルは何と言っても弁慶岬。源義経・弁慶伝説の舞台で、夕日の絶景スポットとして人気の景勝地です。冬期は休憩所が閉鎖されて静かな岬になりますが、夏は観光客と釣り人でにぎわいます。「寿都の旅の最後にドラマチックな夕景を見たい」という人にぴったりのエリア。なまら(とても)日本海らしい荒々しさと美しさが同居していて、ここに立つと「ああ、寿都に来たな」って実感できるんですわ。

寿都町の気候・季節の暮らし

住むとなったらまず気になるのが気候ですよね。寿都町は北海道としてはちょっと特殊な気候を持っているので、ここをしっかり押さえておきましょう。したっけ(それじゃあ)、四季ごとに見ていきますね。

北海道としては「比較的温暖」な日本海側の気候

寿都町はケッペンの気候区分で西岸海洋性気候に属していて、対馬暖流の影響で北海道のなかでは比較的温暖な気候。気象庁の寿都特別地域気象観測所のデータでは、年平均気温は8.9℃、1月の日平均気温は-2.3℃、8月の日平均気温は21.2℃です。寿都町統計資料でも年間平均気温8.9℃、年間降水量1,171.5mm(平成28年平均)と記録されています。最高気温の極値は34.0℃、最低気温の極値は-15.7℃。北海道の内陸部では-30℃近くまで下がる地域もあるので、それと比べたらなまら(とても)穏やかな部類なんですよ。

夏の暮らし:だし風と霧雨が日常

夏の寿都を一言で表すなら「風と霧」。春から夏にかけて吹く「だし風」は、噴火湾から寿都湾にかけての黒松内低地帯が狭まることで強まる南風・南東風で、漁業者を悩ませてきた寿都名物です。だし風が吹くと太平洋側から低い雲(層雲)が流れ込んで、日本海側の他の町が晴れていても寿都だけ曇ったり霧雨が降ったりする日が普通にあります。8月の日平均気温は21.2℃、最高気温平均でも24.6℃と過ごしやすく、エアコンなしでも生活できる家庭も多いと考えられます。窓を開けると塩の匂いと潮風が入ってきて、夜はなまら(とても)涼しい——本州の蒸し暑い夏とは別世界ですよ。

冬の暮らし:雪は多めだが「しばれない」海沿い

冬は西高東低の気圧配置による北西季節風で雪の日が多く、年間最大積雪深の平年値は73cm。日照時間は極めて少なく、ぐずついた天気が続きます。1月の日平均気温は-2.3℃、平均最低気温は-4.7℃で、北海道の内陸部に比べるとしばれる(厳しく冷え込む)日は少なめ。札幌や旭川のように朝が-15℃を下回る日はそれほど多くないと考えられます。とはいえ、海岸線のため塩害や強風による風雪害、カラスなどの鳥害でアンテナの寿命が極端に短くなるなど、海沿い特有の悩みもあります。したっけ(あと)、寿都測候所では1952年4月15日に最大風速49.8m/sを観測した記録があり、これは北海道全測候所のなかで最大。冬の朝、ストーブを焚きながら窓の外で唸る風の音を聞くのが、寿都の冬の風景なんですわ。

春・秋の暮らし:海の旬が生活のリズムを作る

春(4〜5月)は寿カキとコウナゴの季節で、町中が活気づく時期。3月の平均気温は1.2℃、4月は6.5℃、5月は11.5℃と一気に春が来ます。秋(9〜11月)はサケ・ホッケの季節で、9月の日平均気温は18.1℃、10月は12.1℃、11月は5.6℃。秋の日本海に沈む夕日と、空高く回る風車の組み合わせは寿都ならではの絶景。海の旬がそのまま生活のリズムを作っていて、「春が来た=寿カキが始まる」「秋が来た=鮭の寒風やぐら干しが始まる」という季節感が暮らしの中にあるんですよ。

【地元住民に直撃!】寿都町の本当の魅力を電話で聞いてみた

※お話いただいた内容のニュアンスを大切にしながら、当編集部にて要点をまとめ、再構成しています。
※地元の人の選定はクラウドサービスで募集し、ご協力いただいているものです。あえて地元の言葉で話すようお願いしています。

40代男性

Q1.あなたのご職業を教えてください。

寿都(すっつ)で水産加工屋を継いでます、4代目です。曾じいさんの代からずっとこの浜で、しらすの佃煮だの、ほっけの飯寿し(いずし)だの作ってきました。

中学までこっちで、高校は札幌出て、結局戻ってきて20年以上です。子どもの頃は町に魚屋もパン屋も三軒くらいあったんですけどね、今は寂しくなったわ。それでも継いだことは、後悔してないですよ。

Q2.この街に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?

定番は弁慶岬。あそこの夕陽は本当しったげキレイで、晴れた日は積丹半島まで見えます。「コトブキブルー」って地元じゃ呼んでますけどね。

あとは観光客あんまり来ないけど、浜中地区の風車のすぐ脇の道。あの巨大な羽根の真下走ると、ブォンブォン音して鳥肌立つんですわ。

ゆべつのゆも外せない。火曜日は半額デーで、湯上がりにバジルソフト食うのが地元民のお決まりっす。

Q3.この市町村でお土産を買うとしたらなんですか?

無難に行くならうちらの生炊きしらす佃煮です(笑)。まあ手前味噌ですけど、4月下旬から5月にかけて炊く新物は、町中が甘い匂いに包まれて、春来たなって感じますわ。

あとはね、若狭屋さんの「む寿都(むすつ)こ」。これがちょっとシャレが効いてて、中身は店行って見てみてください、としか言えん(笑)。わかさいもの元祖が寿都だってこと、道民でも知らない人多いんでないかい。

Q4.外から人が来たときにまず連れていく店はどこですか?

ダイマル大谷会館一択ですね。寿都ホッケめし発祥の店で、鉄板の上でジュージューいわせて出てくるあれは、よそじゃ食えん。要予約なんで、必ず電話してから行きます。

夜なら居酒屋たつ巳。常連のおばちゃんが「今日のうに丼食ってけ」って勝手に決めてくる感じが、なんともいえんのさ。あと春先は絶対しらす会館で生しらす丼。岩のりの味噌汁に150円足して変えるのが地元流ですわ。

Q5.この市町村はどんな気質だと思いますか?

一言でいえば、強情っぱり、でも情に厚い。だし風で漁出れない日が多いから、待つのに慣れてるっていうかね。風待ちの間に皆で集まって茶飲んで、また海出ての繰り返し。だからドラマの撮影でも、知らん俳優さんに鍋差し入れちゃうし、海岸ゴミ拾いも町内会で当たり前にやる。

一方でね、核ごみの件で町内割れたのは正直キツかったわ。狭い町だから、思ってても言えんことが増えた、ってのはある。

Q6.昔に比べて、街の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?

やっぱり寂しくなったわ。俺が子どもの頃は3000人以上いたんが、今2500人切ったでしょ。大磯商店街もシャッター増えたし、潮路小も寿都小に統合されるって話で、母校なくなる同級生が落ち込んでてね。

ただ、悪い話ばっかでもないんだわ。風力発電の収入で町なんとか回してるし、ふるさと納税のおかげで加工屋もうち含めて踏ん張れてる。ドラマのロケで町が映って、外の人に「寿都って読めた」って言われたの嬉しかったね。

Q7.これから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?

新栄町にできたYUMEMIプラザKUKIってテナント、若い人が店出しやすい場所になればいいなと。あと寿都漁港の海業ってやつね、休業中の浜直市場また動かそうって話で、うちらみたいな加工屋が直接お客さんに売れる場ができれば、なまら助かる。

期待っていうか、願いに近いけど。あと公設民営塾、町外から子ども通って来てるしょ。あれが続いてくれたら、うちの息子もここで育てられる、そう思える町でいてほしいんさ。

寿都町の移住・暮らし情報

気候を押さえたら、次はリアルな暮らしの中身ですよね。人口2,497人の港町で実際に暮らすってどんな感じなのか、教育・医療・買い物・住宅をまとめていきますね。

仕事と通勤:漁業・水産加工が中心、近隣町への通勤も

寿都町の主産業は漁業と水産加工業。寿都町漁業協同組合を中心に、ニシン・コウナゴ・寿カキ・ホッケ・イカ・サケ・マスなどの漁業や、生炊きしらす佃煮・ほっけ飯寿しといった水産加工業が暮らしを支えています。また、町営の風力発電事業も町に大きな財政メリットをもたらしており、令和5年度に新たに2基が稼働して合計12基・20,330kWが運転中。町外への通勤は、隣接する黒松内町(車で約20分)や蘭越町、長万部町(車で約50分)方面が主な通勤先と考えられます。したっけ(あと)、地域おこし協力隊の募集も継続的に行われていて、移住の入り口になっているんですよ。

住宅環境:海沿い・山手・温泉地と選択肢が多様

住宅は寿都本町(大磯町・新栄町・渡島町など)の市街地に集中していて、商店街や役場、寿都漁港、診療所が徒歩圏内に揃うのが魅力。歌棄・磯谷地区は漁師町の風情が残る海沿いエリア、湯別・樽岸地区は温泉と風車に近い静かな住宅エリア、政泊地区は弁慶岬に近い最西端の集落、というように選択肢が分散しています。子育て支援住宅もあり、子育て世代向けに整備された住宅の提供も行われています。家賃相場の具体的なデータは大手ポータルサイトでも掲載が少ないためなまら(とても)流動的ですが、人口2,497人という規模感を考えると、賃貸物件は限られていて町営住宅や空き家活用が現実的な選択肢になると考えられます。

買い物環境:コンビニ・ホームセンター・道の駅が町中心部に

買い物は寿都本町に集約されていて、コンビニやホームセンターが町の中心部にあります。道の駅みなとま〜れ寿都も日常使いができる場所で、ドリップコーヒーやソフトクリーム、地場産食材を使った食事メニュー、生炊きしらす佃煮など寿都の特産品が買えます。生鮮品は地元の魚屋さん(魚屋 魚よしや夢印前野鮮魚店など)で寿カキやしらすを直接購入できるのが、漁師町ならではの強み。大型ショッピングモールに行くなら、岩内町や倶知安町、長万部町方面まで車で1時間ほど走るのが現実的と考えられます。

子育て・教育:保育園から高校まで町内で完結

寿都町は人口規模のわりに教育環境が整っているのが特徴です。寿都町立寿都保育園(木育を取り入れた施設)から始まり、小学校は寿都小学校(寿都町字矢追町801-1)と潮路小学校(寿都町字歌棄町歌棄155)の2校、中学校は寿都中学校(寿都町字六条町290-1)の1校、高校は道立の北海道寿都高等学校(寿都町字新栄町136)の1校があります。寿都高校は1902年(明治35年)創立の歴史ある全日制普通科で、北海道の高校では6番目に古い学校。さらに「寿都町公設民営塾」もあって、町外から通う生徒もいるとのこと。小中学校はすべてコミュニティスクールに指定されていて、地域ぐるみで子どもを育てる仕組みが根付いています。こども医療費は満18歳到達後最初の3月31日までの分が助成されています。

医療環境:町立寿都診療所と病児保育室

医療は寿都町立寿都診療所(寿都町字渡島町72-2、TEL 0136-62-2411)が中心。内科・小児科・外科・産婦人科・精神科を扱っており、病児保育室も併設されています。北海道家庭医療学センターと提携して家庭医の養成を行っているのが特徴で、NHKの「クローズアップ現代」でも家庭医療の取り組みが取り上げられました。歯科は寿都歯科・星歯科の2院。専門的な医療が必要な場合は岩内町や倶知安町、小樽市方面の総合病院まで通うことになると考えられます。したっけ(それから)、岩内・寿都地方消防組合消防署寿都支署が町内にあって、緊急時の搬送体制も整っています。

エリア別の暮らしやすさ(住む視点)

中盤で旅する視点から紹介したエリアを、暮らす視点で簡潔に補足しますね。寿都本町・大磯エリアは買い物・教育・医療・行政すべてが徒歩圏で完結する一番便利なエリアで、移住者が最初に検討する場所。歌棄・磯谷エリアは静かな漁師町で、海と歴史を日常に感じたい人向け、ただし車は必須です。湯別・樽岸エリアは寿都温泉ゆべつのゆに歩いて行ける贅沢さがあり、自然志向の暮らしに合います。政泊エリアは西端の静かな集落で、弁慶岬の夕日が日常風景になる場所。生活拠点を寿都本町、週末の癒しを各エリアで、というハイブリッドな暮らしもなまら(とても)リアルな選択肢ですよ。

寿都町へのアクセス

寿都町は鉄道が通っていない町なので、アクセスにはちょっとコツが要ります。したっけ(それじゃあ)、交通手段ごとに整理していきますね。

車でのアクセス(最も便利)

圧倒的におすすめなのが車。札幌からは約150km、車で約180分(寿都町ホームページ記載)。札幌市内から高速道路に乗り、最寄りインターは余市IC、その後は国道5号→国道229号で寿都へ向かうルートが一般的です。函館からは約140km、車で約170分。最寄りインターは長万部ICで、その後は国道5号→国道37号・国道229号方面のルート。新千歳空港からは有料区間経由で約180km、車で約150分。冬期は雪道運転が必須なのでスタッドレスタイヤと余裕のある時間配分はなまら(絶対に)必要です。

JR+路線バスでのアクセス

鉄道利用の場合は2ルートあります。寿都観光物産協会のアクセスページによると、ルート①は「JR線で札幌または函館→長万部駅→ニセコバス長万部線で寿都へ」というもの。ルート②は「中央バス札幌駅前ターミナル→岩内バスターミナル→ニセコバス岩内行きで寿都へ」というもの。最寄り駅はJR北海道函館本線の黒松内駅で、ここからニセコバス黒松内線で寿都ターミナルまで約35分(じゃらんnet記載)。ニセコバスは寿都ターミナルを起点に、岩内・蘭越方面、黒松内・長万部方面、島牧方面と3方向に路線を持っていて、町民の足になっています。なお黒松内・長万部線は1日数往復の限定運行で日祝運休のため、事前にニセコバス公式の時刻表確認が必須ですよ。

飛行機+車・バスでのアクセス(道外から)

道外からは、新千歳空港または函館空港経由が現実的。新千歳空港からはレンタカーで約2時間30分、または札幌駅まで出てから中央バスで岩内、岩内からニセコバスで寿都という乗り継ぎになります。函館空港からは約155km、車で約2時間30分が目安(寿都町ホームページ記載)。「飛行機→空港でレンタカー→道央道→寿都」が乗り換えのストレスも少なくおすすめですよ。したっけ(それと)、観光ルートとしては、ニセコ・倶知安エリアと組み合わせて1泊2日プランにするのが定番。ニセコ町からは約60km、車で約60分の距離なので、ニセコの自然+寿都の海というコンビネーションが楽しめます。

町内移動:基本は車、バスは限定的

町内は南北32kmに集落が散在していて、町の端から端まで車で約1時間。観光や生活でも車があるとなまら(圧倒的に)便利です。バスは寿都ターミナルを中心にニセコバスが運行していますが、本数は限定的なので、本格的に観光や移住で訪れるなら車利用が前提と考えてください。

寿都町の関連リンク

【この町を愛する皆様へ】
この記事は、どのサイトよりも詳しく、正確に、そして魂を込めて執筆しています。町の魅力を最大限に引き出すため、今後も肉付けを続けていきます。ご期待ください。

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