| 人口 | 4,360 人 ※2026年3月31日時点(住民基本台帳) |
|---|---|
| 面積 | 449.78 km² |
| 人口密度 | 9.69 人/km² |
みなさん、北海道の蘭越町(らんこしちょう)って知ってますか?道南最大の河川・尻別川が町の中央を東西約30kmにわたり貫流する、知る人ぞ知る米どころです。「清流日本一」に何度も輝いた尻別川の水で育つ「らんこし米」は、お米の食味日本一を決める「米-1グランプリ」開催地としても全国に名を轟かせているんですよ。
後志(しりべし)総合振興局管内の南西部、磯谷郡に属する蘭越町は、面積449.78km²のうち大半を山岳と森林が占め、人口は4,360人(2026年3月31日時点)。札幌から車で約2時間、雄大なニセコ連峰に囲まれた盆地に町が広がっています。隣接する市町村は、東がニセコ町と豊浦町、南は黒松内町、西は寿都町、そして北は岩内町・共和町・倶知安町。西側には少しだけ日本海にも面していて、内陸の田園と海岸線という二つの顔を持つ、なんとも欲張りな町なんですわ。
そして蘭越町のもうひとつの自慢が、町内に7つもある温泉郷。湯本・五色・湯の里・昆布・昆布川・黄金・新見と、それぞれ泉質の異なる湯が点在し、「ニセコの奥座敷」として湯めぐりファンに親しまれています。1958年には湯本・昆布・ニセコ・新見を含む「ニセコ温泉郷」が国民保養温泉地に指定された、由緒ある温泉地でもあるんです。米と水と湯。なまら(とても)贅沢な町だべさ、と道民が誇る理由がここにあります。
蘭越町の推しポイント
清流日本一・尻別川が育む「らんこし米」
蘭越町を語るうえで絶対に外せないのが、この「らんこし米」。尻別川は国土交通省の水質調査で「清流日本一」に何度も認定された川で、その流域に約3000haの水田が広がっています。米-1グランプリinらんこしでは過去13回でグランプリ5度・準グランプリ7度を獲得した(2024年開催時点)全国屈指の米どころで、町自身がコンテストの開催地でもあるという、なんとも強気な町なんですわ。
泉質バラバラ!7つの温泉郷
同じ町に泉質の違う温泉が7つもあるって、なまら(すごく)珍しいんですよ。乳白色の硫黄泉(湯本)、薄緑の酸性硫黄泉(五色)、ナトリウム塩化物泉(昆布)など、湯めぐりだけで一日終わってしまう贅沢ぶり。町営の「雪秩父」では女湯に名物の「どろ湯」もあって、肌がつるつるになると評判なんです。
ニセコ連峰と国定公園の絶景
町の北東にそびえるニセコ連峰は「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」に指定されていて、雷電山(1,211.7m)、目国内岳(1,120m)、チセヌプリ(1,134.2m)、ニトヌプリ(1,080m)と1,000m級の山々が連なる景観美。チセヌプリ麓の大湯沼は、底からガスが吹き上がる迫力満点のスポットです。
日本最北の貝類専門博物館「貝の館」
内陸の町なのに「貝の館」?って思いますよね。実は蘭越町はニセコ連峰の麓にありながら西側で日本海にも面していて、海岸地域の港地区活性化「シーサイドパーク港構想」の一環として1991年に開館した貝類専門博物館なんです。常時1,500種・5,000点の貝類標本に、194kgのオオジャコガイや全長5mのチョッカクガイ復元模型まで。マニアじゃなくても圧倒される展示量です。
姉妹都市はオーストリア・ザールフェルデン市
1969年から続く姉妹都市提携、相手はなんとオーストリアのザールフェルデン市(ザルツブルク州)。半世紀以上の交流が続いていて、こんな小さな町が国際交流の歴史を持っているのはしたっけ(それは)誇らしいことですよね。
蘭越町の歴史
江戸時代「イソヤ場所」から始まった町
町の歴史は江戸時代、松前藩が「イソヤ場所」を置いたところから始まります。1869年(明治2年)に蝦夷地が北海道と改称され11国86郡が置かれた際、後志国磯谷郡となり、米沢藩と五島盛明の管轄に。明治初期の蘭越町は、海の漁場と内陸の開拓地という二つの顔を持って育っていったんです。
南尻別村から「蘭越町」へ
1899年(明治32年)に尻別村が北尻別村と南尻別村に分割され、南尻別村の戸長役場は目名(現在の名駒町)に置かれました。その後1909年に南尻別村が二級町村制を施行し、1914年(大正3年)には村役場が目名から蘭越に移転。1940年に一級町村制を施行し、1954年(昭和29年)に南尻別村を蘭越村と改称して町制施行、ようやく「蘭越町」が誕生しました。さらに翌1955年には旧磯谷村の北尻別地区(現・港町)が編入され、現在の町域が形作られたんです。
温泉発見と鉄道の物語
歴史を彩るのは温泉と鉄道。1885年(明治18年)に岩内の渡辺某がチセヌプリ南麓で間歇泉を発見し、後に老婆が経営したことから「婆温泉」と呼ばれ、これが現在のニセコ湯本温泉の起源となりました。1908年には新見直太郎が温泉を発見し、1912年に新見温泉として営業開始。1904年(明治37年)には北海道鉄道が開通して目名駅・蘭越駅・昆布駅が開設され、町は鉄路と湯の煙と共に近代化していったんですわ。
「ニセコ温泉郷」国民保養温泉地に
1958年(昭和33年)には湯本・昆布・ニセコ・新見を含む「ニセコ温泉郷」が厚生省より国民保養温泉地に指定され、1963年にはニセコが「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」に指定。1969年にはオーストリアのザールフェルデン市と姉妹都市提携を結び、1991年には貝の館が開館しました。歴史の節目節目で「自然」と「文化」がしっかり結びついて今日の町を形づくっているのが蘭越町らしいところなんです。
蘭越町の文化・風習
「特別豪雪地帯」に暮らす冬のリアル
蘭越町は気候こそ比較的温暖ですが、冬の積雪量がハンパじゃなく、国から「特別豪雪地帯」に指定されているんです。1月の平均最低気温は−8.2℃まで下がり、冬の朝はしばれる(凍てつくほど寒い)日が当たり前。雪かきは生活の一部、冬支度は10月にはもう始まります。一方で夏は最高気温が30℃を超えることもあり、年間の温度差はなんと60℃近く。この昼夜の寒暖差こそが、お米の甘みを引き出す「天然の調理場」になっているんですよ。
方言と言葉の温度感
北海道弁は明治以降の開拓で全国の言葉が混ざり合ってできた言葉で、蘭越町でも語尾の「〜だべさ」「〜っしょ」、「なんもなんも」(どういたしまして・気にしないで)といった柔らかい表現が日常に根付いています。「ゴミ投げといて」(ゴミを捨てておいて)、「食器うるかしといて」(食器を水につけておいて)といった独特の動詞も健在。寒さを表すしばれる(凍てつくように冷え込む)は、本州の人が初めて聞くと驚く言葉のひとつです。したっけ(それじゃあ・じゃあね)は別れの挨拶としても使われ、町を歩いていると会話の終わりに自然に飛び交うんですわ。
湯めぐりは町民の日常
町営の温泉施設「幽泉閣」は1959年から営業している昆布川温泉の老舗で、地元住民や近隣町村の利用者が「ちょっと一風呂浴びてくる感覚」で通っています。また湯本温泉の「雪秩父」は7つの露天風呂を持つ町営の日帰り入浴施設で、女湯の「どろ湯」は地元女性に大人気。温泉が観光地ではなく「銭湯」として機能しているのが、湯どころならではの暮らしです。
四季の移ろいと農のリズム
春は田植え、夏は稲の青々とした絨毯、秋は黄金色の実りと米-1グランプリの賑わい、冬は雪に覆われたニセコ連峰のパウダースノー。蘭越町の生活は完全に田んぼと山のリズムで動いています。秋の収穫期には町のあちこちで新米のいい香りが漂い、温泉で体を温めながら新米をほおばる――これが蘭越町の人にとって最高の贅沢なんですよ。
蘭越町の特産品・食
主役はやっぱり「らんこし米」
味は、噛むたびに広がる甘みと、冷めても続く粘り。ぶっちゃけなまら(すごく)うまいんですわ。旬は新米が出回る9月下旬〜10月で、品種は北海道二大ブランドの「ゆめぴりか」と「ななつぼし」が中心。蘭越産は精米タンパク含有率6.8%以下という低タンパク米基準を満たした「らんこし米商標登録票」シール付きの精米のみが正式に「らんこし米」を名乗れる、しっかりブランド管理された米です。背景には、清流日本一の尻別川とニセコ連峰の湧水という水の良さに加え、夜温が下がる盆地気候、そして窒素肥料を抑えてきめ細かい肥培管理を行う生産者の努力があります。食べ方は、まずは何もつけず炊きたてを一膳。塩むすびにすれば、米の力がストレートに伝わります。蘭越町・蘭越町130番地の「街の茶屋」では、らんこし米のおにぎり(塩むすび130円〜)を味わえますよ。
尻別川の恵み・ヤツメウナギとアユ
尻別川はサケやサクラマスがのぼる川として知られ、ヤツメウナギやアユの漁獲もあるんです。ヤツメウナギは脂が濃厚で、蒲焼きや丸焼きにすると独特の旨みが楽しめる珍味。旬は冬から春先にかけて。アユは夏に旬を迎え、塩焼きで食べると清流の香りがふわっと立ちのぼります。「清流日本一」の川魚というだけで、なんだか味が違う気がしてきますよね。
海の幸「コンブ」と「アワビ」
町名にもなっている「昆布町」が示すとおり、日本海に面する尻別川河口付近ではコンブ・アワビ漁業が行われています。出汁にすればきりりとした旨みが効き、アワビは肝醤油で食べるとなまら(とても)濃厚。海と山と川の幸が一つの町でそろうのが、蘭越町の食卓のすごさなんですわ。
畑作の実力派・アスパラガス、ジャガイモ、トマト、イチゴ
水田だけじゃなく、高台では果菜類の畑作も盛んです。ジャガイモはホクホクの食感で、新じゃがの旬は7〜8月。アスパラガスは春の代表で、5〜6月のものは甘みが強くて生でも食べられるほど。トマトやイチゴも栽培されており、夏はトマトを丸かじり、初夏はイチゴをそのままパクッと――蘭越町の畑は四季ごとに違うご褒美をくれます。
道の駅で買える「らんこしの恵み」
町内には2つの道の駅があり、お土産選びには困りません。「道の駅 らんこし・ふるさとの丘」(蘭越町相生969、2003年道の駅登録)では新鮮な野菜や米が並び、「道の駅 シェルプラザ・港」(蘭越町港町1402-1、2005年道の駅登録)は貝の館に隣接していて貝にちなんだ商品も豊富。したっけ(それじゃあ)、次に蘭越町に来たときは、ぜひ両方の道の駅をはしごしてみてくださいね。きっと帰りの車のトランクが、らんこしの恵みでいっぱいになっているはずですから。
蘭越町の観光スポット
大湯沼 ― 煮えたぎる自然の湯釜
南北約70m・東西約30mの沼の底からガスが絶えず吹き上がり、白煙が数十mの高さまで立ちのぼる――これが蘭越町湯里地区にある「大湯沼」です。湯本温泉郷の源泉でもあり、表面温度は40〜50℃ほど、最も熱い場所では約90℃に達するというから驚き。木道の遊歩道が整備されていて沼の縁を歩けますが、硫黄の匂いが鼻をつき、地球の鼓動をすぐ近くで感じられるんですよ。おすすめは午前の早い時間か秋の紅葉シーズン。チセヌプリやニトヌプリを背景に立ちのぼる湯気が、青空にぼわ〜っと広がる姿はなまら(とても)幻想的です。
- 大湯沼 – 蘭越町湯里にあるニセコ湯本温泉の源泉。木道を歩きながら間近で天然の温泉沼を観察でき、白煙と硫黄臭がリアルに迫ります。隣接する雪秩父にこのお湯が引かれているので、見て→入る、のコンボがおすすめなんです。
蘭越町交流促進センター 雪秩父 ― ニトヌプリを望む7つの露天風呂
大湯沼のすぐ隣に立つ町営の日帰り温泉施設が「雪秩父」(ゆきちちぶ)です。ニトヌプリを望む露天風呂が複数あり、女湯には大湯沼の湯の花を溜めた名物の「どろ湯」も。硫黄泉と鉄鉱泉の二種類が楽しめて、入浴料は大人900円・小学生300円(蘭越町公式サイト掲載情報)。営業時間は夏期(4月1日〜10月31日)が10:00〜18:30、冬期(11月1日〜3月31日)が12:00〜18:30、定休日は火曜(祝日の場合は翌日)です。雪見風呂で硫黄の匂いに包まれる冬の入浴は、本州の人がやるとちょっとした人生イベントになりますよ。
- 蘭越町交流促進センター 雪秩父 – 蘭越町字湯里680。大湯沼源泉の単純硫黄泉を源泉かけ流しで楽しめる町営温泉。冬の雪見風呂と女湯の「泥パック」が名物で、肌がツルッツルになると評判です。
蘭越町貝の館 ― 海なし町じゃない、海ありの町の貝博物館
「内陸の町なのになぜ貝?」と思われがちですが、蘭越町は西側で日本海に面しているんですわ。1991年開館のこの博物館では、世界各地の貝1,500種・5,000点を常時展示。重さ194kgのオオジヤコガイ、全長約5mのチョッカクガイ復元模型がいきなりお出迎えしてくれます。クリオネの生態展示や3Dシアターもあって、お子さん連れにも刺さる施設。料金は一般350円、中高生250円、小学生150円、幼児無料。営業期間は4〜10月(11〜3月は冬季休館)、月・火曜定休。雨の日の観光プランに組み込むとしたっけ(それなら)一日中楽しめるんです。
- 蘭越町貝の館 – 蘭越町港町1401。日本最北の貝類専門博物館で、二枚貝の形をした建物自体がフォトスポット。タッチプールで生き物に触れられ、子どもの夏休み自由研究にも最適です。
道の駅 シェルプラザ・港 ― 海沿いドライブの最重要拠点
貝の館に隣接する2005年道の駅登録の施設で、貝にちなんだ商品から地元の海産物・農産物まで揃う品揃え。海岸線の国道229号沿いにあり、日本海ドライブの休憩スポットとしてとっても便利です。営業時間は4〜10月が9:00〜17:00(GW・お盆は18:00まで)、11〜3月が9:00〜16:00で、4〜10月は無休、11〜3月は火曜(祝日の場合は翌日)と年末年始が休館。蘭越コンブを使った加工品はぜひお土産にどうぞ。
- 道の駅 シェルプラザ・港 – 蘭越町港町1402-1。貝殻アートや貝細工の販売もユニークで、貝の館とセットでまわれる立地。日本海を眺めながら一服できる、海風の気持ちよい道の駅です。
道の駅 らんこし・ふるさとの丘 ― 米どころの台所
町の内陸部・相生地区にある2003年道の駅登録の施設で、こちらは「ふるさとの丘直売センター」として1992年から続く老舗の直売所。新鮮な地元野菜やらんこし米はもちろん、ジャガイモ、アスパラ、トマト、イチゴなど旬の畑作物がずらりと並びます。営業時間は4〜10月が9:00〜17:00(GW・お盆は18:00まで)、11〜3月が9:00〜16:00。新米が並ぶ秋の週末は、地元の人と観光客が入り混じる賑わいで、お米を10kg単位で買って帰る人もちらほら。
- 道の駅 らんこし・ふるさとの丘 – 蘭越町相生969。らんこし米の直売所として知られ、新米シーズン(9月下旬〜10月)はなまら(とても)混雑します。野菜の鮮度がピカイチで、地元のおじいちゃん・おばあちゃんとの会話も楽しいんですよ。
蘭越町交流促進センター 幽泉閣 ― 1959年から続く昆布川温泉の老舗
JR昆布駅から徒歩圏にある町営の温泉宿で、昭和34年(1959年)から営業している昆布川温泉の代表施設。「奥深い温泉」「隠れた名湯」の意味から「幽泉閣」と名付けられ、地元住民が銭湯感覚で通う日常の湯。ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉のとろっとした泉質は通称「美人の湯」と呼ばれ、女性に人気です。スキー客や登山客の宿泊拠点としても便利な立地ですよ。
- 蘭越町交流促進センター 幽泉閣 – 蘭越町昆布町114。JR昆布駅近くの町営温泉。とろみのある泉質で、湯めぐりの一軒目に組み込みやすい立地が魅力です。
街の茶屋 ― らんこし米のおにぎりが食べられる
蘭越駅近くの直売所&食堂で、らんこし米のおにぎりが名物。塩むすび、紅しゃけ、子ぎつねバター、クリームチーズおかかなど、具材のバリエーションが豊富で、米そのものの実力が一口で分かるラインナップです。営業時間は9:00〜17:00、定休日は年末年始(12月31日〜1月3日)。直売所コーナーで蘭越の特産品も買えるので、ドライブの途中の腹ごしらえに最適です。
- 街の茶屋 – 蘭越町蘭越町130。らんこし米の塩むすび130円〜という驚きの価格。冷めても甘さが続く米の力をストレートに味わえる、町を訪れる旅人の定番ランチスポットです。
蘭越町の観光ルート
【車・1日】らんこし米と7つの温泉郷を満喫する欲張りルート
出発地点は札幌からの玄関口にもなるJR蘭越町のJR蘭越駅。1日で町内を一気に味わい尽くすコースです。
9:00 JR蘭越駅 → 9:10 街の茶屋(車5分)→ 10:00 道の駅 シェルプラザ・港・貝の館(車30分)→ 12:30 道の駅 らんこし・ふるさとの丘(車30分)→ 14:00 大湯沼(車40分)→ 15:00 雪秩父(徒歩すぐ)
①街の茶屋(30分)
→ 朝のうちにらんこし米のおにぎりを購入。具を2〜3種類選んで車内で食べると、ドライブ中ずっと米の余韻が残ります。朝のうちは焼き立て・握りたてに当たる確率が高いから狙い目なんですわ。
②道の駅 シェルプラザ・港+貝の館(2時間)
→ 海沿いの国道229号をドライブして到着。先に貝の館で世界の貝とクリオネに圧倒され、その後道の駅で蘭越コンブの土産物を物色。海の青さと貝の館の建物のフォルムは絶好の写真スポットです。
③道の駅 らんこし・ふるさとの丘(1時間)
→ お昼ご飯と買い物タイム。新鮮野菜と米を買って車に積んでおきます。秋なら新米一択。ここで一度お腹を満たしておくと、午後の温泉でのんびりできます。
④大湯沼(30分)
→ 国道5号から道道66号(パノラマライン)を上り、湯の里へ。木道で沼を一周し、立ちのぼる湯気と硫黄臭で「ここ、地球の内側だな」と実感。午後の光が沼に当たる時間帯がベストです。
⑤雪秩父(90分)
→ 大湯沼を見たそのお湯にそのまま入る、という贅沢。したっけ(それじゃあ)一日の疲れを露天風呂で流して、最終受付の18:30前に撤収しましょう。
【鉄道・半日】函館本線で巡る湯と米の小さな旅
札幌方面・函館方面どちらから来ても便利な、JR函館本線を使う半日コース。出発はJR蘭越町のJR蘭越駅です。
10:00 JR蘭越駅 → 10:10 街の茶屋(徒歩5分)→ 11:30 蘭越駅から昆布駅へ(普通列車約8分)→ 11:40 幽泉閣(徒歩約10分)→ 14:30 昆布駅 → 14:50 JR目名駅(普通列車約12分)
①街の茶屋(45分)
→ JR蘭越駅から徒歩圏なので、列車到着後すぐ寄れます。おにぎりを買い、駅前の風景を眺めながら一服。
②JR昆布駅へ移動(約8分)
→ 函館本線で1駅。普通列車の本数は限られるので、事前に時刻表チェックは必須です。
③幽泉閣(2時間半)
→ JR昆布駅から徒歩で温泉へ。とろみのある「美人の湯」でゆったり、館内の食堂でランチ。鉄道旅でも温泉が楽しめるのが蘭越町のすごいところなんですよ。
④JR目名駅へ移動(約12分)
→ 1904年開業の歴史ある駅。駅舎の風情を味わって帰路につきます。
【車・1日】広域・日本海とニセコ連峰を結ぶ大周遊ルート
蘭越町を起点に、隣接する黒松内町・寿都町を絡めて1日で回る広域ルート。出発はJR蘭越町のJR蘭越駅です。
9:00 JR蘭越駅 → 9:30 道の駅 シェルプラザ・港(車25分)→ 11:30 寿都町・寿都湾沿い(車25分)→ 13:00 道の駅 らんこし・ふるさとの丘(車50分)→ 14:30 大湯沼・雪秩父(車40分)→ 16:30 帰路へ
①道の駅 シェルプラザ・港・貝の館(90分)
→ まずは海側からスタート。貝の館で世界の貝を堪能し、海風で目を覚まします。
②寿都湾沿いドライブ(90分)
→ 西隣の寿都町まで足を伸ばし、ニシン漁で栄えた歴史ある港町を散策。風力発電のシンボルが立ち並ぶ風景も見どころです。
③道の駅 らんこし・ふるさとの丘(1時間)
→ 内陸部に戻ってお米と野菜を購入。海の幸と山の幸の両方を持ち帰れるのが蘭越町ベース旅の特権です。
④大湯沼+雪秩父(2時間)
→ 締めはやっぱり温泉。海も山も湯も一日でコンプリートできるという、なまら(すごく)贅沢な〆です。
蘭越町の年間イベント
蘭越せせらぎまつり ― 清流の音と花火が響く夏
ぜひ行ってみてほしいのがね、毎年7月下旬に開催される「蘭越せせらぎまつり」。「水辺のある豊かな暮らしを取り戻そう」というコンセプトで、清流・尻別川のほとりで一日中遊べるお祭りなんです。ラフティングやSUP(スタンドアップパドル)の体験コーナー、保育所園児たちによる和太鼓、中学生の吹奏楽演奏、キッチンカーの出店など、子どもから大人までが夢中になれる内容。2025年からは前夜祭の花火大会も加わりました。川面のせせらぎ、太鼓のドンドン、夜空の花火――夏の蘭越町の音が全部詰まった2日間です。
花壇コンクール/町内花壇めぐり ― 「花のまち」の真骨頂
蘭越町は1967年から続く全町を挙げた花壇コンクールの町なんですよ。蘭越町公式情報によれば、花壇コンクールが7月下旬、町内花壇めぐり(バスツアー)が8月上旬に開催されています。町の花の見ごろは7月下旬〜9月上旬。役場・学校・町民の家々まで花で彩られる町並みは、ドライブで通り抜けるだけでも気分が上がります。したっけ(それじゃあ)バスツアーに参加すれば、地元の人の手仕事の細かさにきっと驚くはずです。
キララ共和国独立建国祭 ― 米どころのちょっとユーモラスな祭り
毎年10月初旬の日曜日に蘭越町商店街で開催される、ちょっと愉快なネーミングの収穫祭。お米のまち蘭越町とブランド米「きらら397」にちなんで「キララ共和国」と命名されたものなんです。会場ではシメジ・マイタケ・エノキ・ナメコなど旬のきのこをたっぷり使ったジャンボきのこ鍋が振る舞われ、湯気と出汁の香りが商店街中に広がります。フリーマーケットや模擬店、ステージライブもあり、町の住民みんなが一日街に出てくる感覚。新米すくいや農家さんの新米販売もあるので、米好きにはたまらないんですわ。
らんこし新米まつり ― 米-1グランプリの町の本気
毎年10月中旬の土日に山村開発センター(蘭越町蘭越町)で開催されるのが「らんこし新米まつり」。観光物産協会主催で2024年が第5回でした。町内19戸の農家が生産した「ゆめぴりか」「ななつぼし」などの新米が10トン以上特別価格で販売され、開場前から行列ができるほどの人気。新米一俵が当たるじゃんけん大会、ビンゴ大会、地元飲食店の新米おむすびや米スイーツ販売など、米一色の2日間です。新米の炊きたての湯気と甘い香りが会場に充満して、思わず2kg単位で買い込んでしまう人続出なんですよ。
米-1グランプリ in らんこし ― 全国の米農家が集う食味日本一決定戦
毎年11月(2024年は11月23日に開催)に山村開発センターで行われる、全国の米農家による食味コンテスト。安全で良質な米づくりを目指す全国の農家を支援し、美味しいお米を全国に発信しようという目的で蘭越町が主催しているもので、トーナメント方式でグランプリが決まります。一般の方も入場可能で、審査の様子を見学したり新米の食べ比べに参加したりできるのが嬉しいポイント。おにぎりが無料で振る舞われる(数量限定)こともあり、新米の食べ比べを思う存分楽しめます。蘭越町がただの米産地じゃなく「日本一の米コンテスト開催地」を目指す町だということが、肌で感じられるイベントです。
蘭越町のエリア別の顔
蘭越エリア(中心部)― 駅前から始まる町歩きの拠点
JR蘭越駅と役場(蘭越町蘭越町258-5)を中心とした蘭越町の中心部です。商店街、町役場、図書館、山村開発センターなどの行政・文化施設が集まり、米-1グランプリやらんこし新米まつりの舞台にもなる賑やかなエリア。駅前には「街の茶屋」もあり、おにぎりを片手に町歩きする観光客の姿もちらほら見かけます。蘭越エリアは、こんな時に訪れるのがおすすめですよ――鉄道で町に入って、まずは中心部の温度感を肌で感じてから他のエリアに足を伸ばす、そんな旅の入口として。秋のイベントシーズンは特に活気があり、地元の人の声と新米の香りが混じり合う独特の空気を味わえます。
湯里・湯本エリア ― 山と硫黄に包まれる温泉郷
町の東部、ニセコ連峰の麓に位置する温泉エリア。雪秩父・大湯沼・湯本温泉郷がここに集中していて、道道66号(ニセコパノラマライン)沿いの標高600mほどの高原に広がります。空気がひんやりとして硫黄の香りが漂い、四季折々の山岳景観が車窓から楽しめる別世界。湯里・湯本エリアは、温泉巡りや登山、紅葉観光を目的に訪れるのにぴったりですよ。秋は紅葉、冬はパウダースノーと、ニセコの奥座敷ならではの静かな雰囲気が味わえます。観光客の多いニセコ町中心部の喧騒から一歩離れた、湯と山だけが残る贅沢な時間を過ごせるんです。
昆布エリア ― 鉄道と温泉が共存する田園地帯
JR昆布駅を中心とした町の南東部のエリア。函館本線で町外と結ばれる玄関口で、駅周辺には幽泉閣(昆布川温泉)があり、鉄道旅と温泉を組み合わせやすい立地です。周囲には水田が広がり、夏は緑、秋は黄金色、冬は雪原と、季節ごとに表情を変える田園風景が美しい。昆布エリアは、こんな時に訪れるのがおすすめですよ――車を持たない鉄道旅派の方、田園風景の中で一泊ゆっくりしたい方、温泉と読書だけの静かな休日を求める方に。電車を降りた瞬間に空気が変わる、そんな駅前風情を味わえる場所です。
港エリア ― 日本海の風が吹く海の玄関口
町の西部、国道229号沿いに広がる海沿いエリア。1955年に旧磯谷村北尻別地区から蘭越町に編入された地区で、貝の館・道の駅シェルプラザ・港が集まっています。海岸線では昆布やアワビ漁が行われ、ニシンの千石場所として栄えた寿都湾の歴史も近い場所。港エリアは、海沿いをドライブする旅、貝・海産物が好きな方、子ども連れで博物館をハシゴしたい家族にぴったりです。海風と硫黄のない潮の香り、日本海に沈む夕日――内陸の温泉郷とはまったく違う表情の蘭越町に出会えますよ。
相生・名駒・三和エリア ― 開拓の歴史が残る農村地帯
町の中部〜南部に広がる農村エリアで、相生地区には道の駅らんこし・ふるさとの丘が、名駒地区には旧戸長役場のあった目名駅が、三和地区には毎年8月に盆踊り&花火大会が開催される三和ほたるの里会館があります。讃岐瑞穂神楽(1903年頃に香川県からの移住者が始めた)や下賀老獅子舞神楽(1914年に青森県黒石市からの入植者が伝えた)など、開拓者たちの故郷の文化が伝統行事として今も残るエリア。したっけ(それじゃあ)このあたりはどんな旅向き?――伝統文化や開拓史に興味のある方、米どころの素顔に触れたい方、田んぼ越しに山々を眺めながら走るドライブを楽しみたい方におすすめです。蘭越町の本当の暮らしは、このエリアの田んぼと小さな集落の中にあるんですよ。
蘭越町の気候・季節の暮らし
夏は涼しく、冬は「特別豪雪地帯」 ― 数値で見る蘭越の気候
気象庁・蘭越観測所の平年値(1991〜2020年)によれば、年平均気温は7.8℃、年降水量は1,220.4mm、年降雪量は293.7cm。1月の日平均気温が−4.2℃(最低気温は平均−8.2℃)、最も暑い8月で日平均20.9℃(最高気温平均25.9℃)と、夏は札幌以南よりも涼しく過ごしやすいんです。一方で蘭越町は国から「特別豪雪地帯」に指定されていて、冬の積雪はなまら(とても)本気。12月から3月は降雪量が毎月70cm以上に達する月もあり、生活全体が雪と共にあるという感覚です。
冬の朝の体感と冬支度のリアル
1月の朝、玄関を開けるとしばれる(凍てつくほど冷え込む)空気がふわっと顔に張り付き、屋根からは雪庇(せっぴ)が垂れ下がり、車のフロントガラスはガリガリ。気象庁観測の最低気温記録は1月の−24.7℃(観測史上)なので、寒波の朝はそれに近い世界です。冬支度は早く、10月にはタイヤ交換、11月には雪かき道具と灯油の手配が必須。住宅は二重サッシと高気密・高断熱が基本で、暖房は灯油ストーブが主役です。雪かきは生活の一部で、ご近所同士で除雪し合う風景は蘭越町の日常風景なんですわ。
夏は田んぼの緑と寒暖差 ― 「お米が育つ気候」を体感する
夏の蘭越町は最高気温が30℃を超える日もありますが、夜は20℃を切ることが多く、扇風機があれば概ね凌げる涼しさ。気象庁データの最高気温記録は8月の35.4℃で、本州の盆地ほど蒸し暑くなることはありません。この昼夜の寒暖差こそが、らんこし米の甘みを引き出す気候条件。窓を開ければ田んぼ越しの風が抜け、夜には涼しい虫の声――こうした夏の心地よさは、本州から来た人が「冬さえ越せれば天国」と言うほどです。したっけ(それじゃあ)肝心の冬を越す覚悟が、移住の第一関門になります。
春・秋は短くも美しい移ろい
春は4月になっても朝晩は氷点下の日があり、桜の開花は概ね4月下旬〜5月上旬と本州よりかなり遅め。観光協会のブログによれば「せせらぎ公園」の桜が4月下旬に見頃を迎えます。秋は9月下旬〜10月にかけて稲穂が黄金色に染まり、ニセコ連峰の紅葉と相まって町全体が絵画のような光景に。秋の朝、田んぼに薄く立ちのぼる霧と山の紅葉が重なる景色は、蘭越町でしか見られない特別な風景なんですよ。
【地元住民に直撃!】蘭越町の本当の魅力を電話で聞いてみた
※お話いただいた内容のニュアンスを大切にしながら、当編集部にて要点をまとめ、再構成しています。
※地元の人の選定はクラウドサービスで募集し、ご協力いただいているものです。あえて地元の言葉で話すようお願いしています。
60代女性
Q1.あなたのご職業を教えてください。
はい、温泉施設で働かせてもらってます。蘭越町交流促進センター雪秩父の方でね、もうかれこれ長いことお世話になってますわ。
湯の里の硫黄泉を毎日見てると、人生も泉質みたいに、こう、いろいろ濃くなってくもんだなって思いますよ。なまら長いこと働いてっけど、まだまだ蘭越町のお湯には飽きないしょ。
Q2.この街に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
そりゃあもう湯の里の大湯沼と雪秩父は外せないっしょ。硫黄の匂いがふわっとしてね、湯気が山の方さ立ち上がる景色は、絶景だわ。
あとはね、観光客あんま知らんけど、蘭越町 貝の館。内陸の町に貝の博物館があるって面白いべさ。地元の人間は、夕方の尻別川の土手をぼーっと歩くのが一番好きなんだわ。鮭が遡上する季節は、もう何ともいえん。
Q3.この市町村でお土産を買うとしたらなんですか?
そりゃ「らんこし米」だね、これは絶対外せない。道の駅のふるさとの丘で買えるわ。地元の人間ならではってなると、黒川農場さんのらんこし米甘酒。これスーパーじゃ見かけんから、知ってる人は知ってるって感じ。
あとは直売所のアイスクリームね、生乳でこさえてるやつ、美味いんだわ。冬は野菜を新聞紙くるんで持って帰る人もいるくらい、ここの野菜はいいよ。
Q4.外から人が来たときにまず連れていく店はどこですか?
蘭越町グルメの話なら、まず街の茶屋さんさ連れてくね。釜炊きのらんこし米のおにぎり、あれ食わせて感動せん人いないしょ。塩むすびだけで十分なんだわ、米が違うから。
夜なら駅前のむらた屋とか暮六つで一杯。ちょっとマニアックな赤ちょうちんの雰囲気でね、ママさんとしゃべってるうちに、もう町の人間みたいになっちゃう、そういう店だわ。
Q5.この市町村はどんな気質だと思いますか?
一言でいうと「お節介じゃないけど冷たくない」、これに尽きるね。隣のニセコや倶知安みたく外資でガンガン発展する道も選べたんだろうけど、蘭越はそれを選ばんかった。よそから来た人を、こう、すーっと受け入れる空気があるのよ。
郷土の神楽を100年以上守ってる地区もあってね、芯は頑固だけど、人には優しい。それが蘭越気質だと思いますわ。
Q6.昔に比べて、街の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
人は減ったよ。4,500人切るくらいになっちゃったしね、空き家もぽつぽつ目立つ。ただ、悪い変化ばっかでもない。蘭越町 温泉 日帰りで来る人や、移住してくる若い人もちらほら増えてきてね。
一番こたえたのは、湯里の地熱の蒸気噴出の件だね。あれで町のイメージが下がっちゃって、温泉場で働く身としては、こたえたわ。今、再生プランで皆で立て直してる最中。
Q7.これから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
役場が中心市街地活性化の基本構想を作ってるって聞いてね、フィッシュアンド名駒の跡地もどうなるかなぁって、町内会でも話題ですわ。蘭越町総合体育館みたく、町民が普通に集まれる場所がもっと増えるといいね。
あと米-1グランプリは去年も今年も全国から人来てくれて、希望だわ。地元の佐々木さんが13回でグランプリ獲った時は、みんなで誇らしかったよ。
蘭越町の移住・暮らし情報
通勤と仕事 ― 農業中心、町外通勤はニセコ・倶知安方面が現実的
蘭越町の基幹産業は農業で、JAようてい蘭越支所を中心に水田約3,000haと畑作・畜産が地域経済を支えています。観光業(7つの温泉郷)と林業(南しりべし森林組合)も主要産業。町外への通勤は、東隣のニセコ町・倶知安町への車通勤が現実的な選択肢で、いずれも車で30〜40分圏内です。インバウンド観光で人手不足のニセコ・倶知安エリアでは、宿泊・飲食業の求人も多く、通勤しながら蘭越町に住むという選択をする人も増えていると考えられます。冬季のニセコ周辺は通勤路の除雪・凍結に注意が必要ですよ。
住宅環境 ― 賃貸物件は希少、空き家バンクが現実解
正直に言いますと、蘭越町はSUUMOやLIFULL HOME’Sといった大手不動産サイトでも賃貸の流通物件がほとんどなく、賃貸アパートを探すのは難しい町です。実用的な手段は、町が運営する「空き家情報」制度を使うこと。蘭越町公式サイトの空き家情報ページでは、町内の戸建て物件が売買・賃貸の意向ごとに登録されていて、目名町の戸建てが250〜300万円、港町の敷地約460坪の戸建てが730万円といった具体的な物件が並んでいます。中古住宅の売買、リフォーム、解体+新築の補助金制度もあり、移住コーディネーター(土田氏/TEL: 080-5839-8616)が窓口になっています。土地と空間にゆとりがある暮らしが手に入るのが蘭越町移住の魅力ですね。
買い物環境 ― スーパーは町内に、専門店は隣町まで
町内のスーパーマーケットはJAようていが運営する「Aマートようてい らんこし店」が日常の買い物の中心で、生鮮食品・日用品はここで揃います。道の駅らんこし・ふるさとの丘や道の駅シェルプラザ・港でも地場野菜・米が買えます。家電・衣料品・専門店での買い物は、車で30〜40分の倶知安町や岩内町まで足を伸ばすのが一般的。ニセコ・倶知安方面にはスーパーマーケットやホームセンターが揃っているので、週1回まとめ買いに出るのが現実的な暮らし方になります。なんもなんも(気にしないで・大丈夫)車があれば暮らしは十分回るんですわ。
子育て・教育 ― 保育所・小中・高校までそろう町
移住者にとって安心なのは、蘭越町には保育所・小中学校・高校までが揃っていること。ほっかいどう地域おこし協力隊の蘭越町紹介ページによれば、町内には蘭越保育所・昆布保育所・ひばり幼稚園、蘭越小学校・昆布小学校、蘭越中学校、そして道立の蘭越高等学校が立地しています。少人数学級ならではのきめ細かい指導が期待でき、自然の中で育てたい子育て世帯にはピッタリの環境。学校給食センターも整備され、地元の食材が給食に使われているのもしたっけ(それじゃ)米どころならではですよね。
医療環境 ― 蘭越診療所と昆布温泉病院が町内の医療を支える
町内の中核医療機関は「蘭越診療所」(蘭越町蘭越町138-1/TEL: 0136-57-5424)で、診療科目は内科・外科・小児科・リハビリテーション科。診療時間は月・火・水・金が9時〜12時/13時〜16時、木・土が9時〜12時、休診日は日曜・祝日・年末年始です。予防接種は毎週火曜・木曜実施。昆布地区には「昆布温泉病院」もあり、温泉地の医療を支えています。高度医療や入院が必要な場合は、車で約40分の倶知安町の倶知安厚生病院や、約1時間の小樽市内の総合病院が選択肢となります。日常的なケアは町内で完結する設計になっていますよ。
住む視点で見るエリアごとの暮らしやすさ
中盤では旅する視点でエリアを紹介しましたが、住む視点で見るとそれぞれ違った顔があります。蘭越エリア(中心部)は役場・スーパー・診療所・蘭越駅が徒歩〜車5分圏内にまとまり、車を持たない単身・高齢世帯にも比較的暮らしやすい立地。昆布エリアは函館本線の昆布駅と幽泉閣温泉が徒歩圏で、鉄道通勤派や温泉を日常に取り入れたい人向け。港エリアは日本海と国道229号沿いの漁村風情があり、海の暮らしに憧れる移住者に人気のエリアです。相生・名駒・三和エリアは田んぼの真ん中で土地が広く、中古戸建ての物件価格も比較的手頃で、家庭菜園や週末ファーミングを楽しみたい人に向いています。なまら(とても)静かに暮らせるのは内陸の農村部、利便性重視なら蘭越中心部――というのが住み分けの目安です。
蘭越町へのアクセス
鉄道で行く ― JR函館本線の蘭越駅・昆布駅・目名駅
蘭越町の鉄道アクセスはJR函館本線の3駅(蘭越駅・昆布駅・目名駅)が拠点。札幌からは小樽駅で長万部行きまたは倶知安行きに乗り換えるのが基本ルートで、JR北海道発表の経路では札幌駅→倶知安駅が約2時間20分(運賃2,240円)、そこから蘭越駅まで普通列車で約30分。札幌から蘭越駅までは概ね2時間50分〜3時間程度かかります。ほっかいどう地域おこし協力隊の蘭越町紹介ページでも「JR函館本線で札幌・函館からともに約3時間」と案内されています。鉄道旅派には、長万部から倶知安・小樽方面に抜ける函館本線の山線区間そのものがちょっとした観光体験。窓の外に田園風景とニセコ連峰が広がる、なまら(とても)景色のいい路線です。最新の時刻はJR北海道公式サイトで確認してくださいね。
車で行く ― 札幌から国道5号で約3時間、新千歳空港から約2時間半
車での移動は時間が読みやすく、最も実用的な手段です。札幌からは国道5号を長万部・函館方面へ進めば、所要約3時間で蘭越町に到着(蘭越町公式サイト「雪秩父」ページの案内)。新千歳空港からは、ほっかいどう地域おこし協力隊の蘭越町紹介ページによれば車で約2時間30分です。函館方面からは国道5号を北上して長万部経由で約2時間。冬期間は積雪・路面凍結があるため、夏の倍の時間を見込んでおくのが安全です。湯本温泉郷へは国道230号→喜茂別→道道岩内洞爺線というルートも約3時間弱で到着できます。レンタカーを使えば町内の温泉郷・道の駅・観光スポットを自由に周遊できるので、初めて訪れる方には車利用が圧倒的におすすめですよ。
飛行機+車・鉄道 ― 新千歳空港・函館空港からのルート
本州方面からの最短ルートは新千歳空港または函館空港経由。新千歳空港からは①レンタカーで国道5号経由・約2時間30分、②JR快速エアポートで札幌駅へ約37分(HOKKAIDO LOVE!案内)→札幌駅から函館本線でJR蘭越駅まで約3時間、という2パターン。函館空港からはレンタカーで約2時間(国道5号経由)が目安です。札幌からの観光ルートとしては「新千歳空港→札幌泊→翌日レンタカーで蘭越→大湯沼・雪秩父→ニセコ・倶知安泊」という2泊3日が組みやすく、蘭越町+ニセコ・小樽の道央西部一周ツアーが王道です。したっけ(それなら)冬の便利な使い方は、新千歳空港でスタッドレス装着のレンタカーを借りて、雪景色をドライブしながら向かうルート。雪国のドライブに慣れていない方は、無理せず鉄道+路線バスを併用するのが安全です。
蘭越町の関連リンク
北海道蘭越町~ロマンあふれる花のまち(蘭越町公式ホームページ)
Rankoshi Tourism&Local specialities Association(一般社団法人 蘭越町観光物産協会)

