| 人口 | 16,518 人 ※2026年3月31日時点(住民基本台帳) |
|---|---|
| 面積 | 140.62 km² |
| 人口密度 | 117 人/km² |
みなさん、余市町(よいちちょう)って知ってますか?北海道の積丹半島の付け根にある、日本海に面した港町です。「日本のウイスキーの父」竹鶴政孝が1934年にニッカウヰスキー余市蒸溜所を建てた地として知られ、さらに日本で初めて民間栽培でリンゴを実らせた町でもあります。「ソーラン節」発祥の地、そして北海道一のワイン用ぶどう生産地。歴史と果樹と海の恵みがぎゅっと詰まった町なんですよ。
余市町は北海道の後志(しりべし)総合振興局に属していて、小樽市から車で約30分、後志自動車道の開通によって札幌市からも60分圏内とアクセスはなまら(とても)良いんです。隣接する市町村は北海道内の同振興局内で、東は小樽市、南東は赤井川村、南は仁木町、西は古平町。北は日本海の余市湾に面しています。総面積140.62km²で、東西約20.3km、南北約42kmという縦長の町域。人口は16,518人(2026年3月31日時点・住民基本台帳)で、小樽市を除くと後志管内では最も多い町です。果樹園が田畑の主役、海岸線にはニセコ積丹小樽海岸国定公園の絶景、町中心部には世界的に評価される蒸溜所。訪れても良し、移住して果樹農業やワイン造りに挑むのも良し、いろんな顔を持った町なんですよね。
余市町の推しポイント
ニッカウヰスキー余市蒸溜所
余市と聞いて真っ先に浮かぶのがコレ、ですよね。1934年、竹鶴政孝が「スコットランドに似た理想の地」として選んだのがこの余市町でした。世界で唯一の「石炭直火蒸溜」を今も貫いていて、敷地内の建造物は国の重要文化財に指定。NHK連続テレビ小説『マッサン』の舞台にもなった、まさに日本ウイスキーの聖地なんです。
北海道一のワイン用ぶどう産地
余市町はワイン醸造用ぶどうの生産量で北海道一を誇ります。1984年から本格栽培が始まり、現在は道内シェア約5割。2011年には北海道初のワイン特区「北のフルーツ王国よいちワイン特区」に認定されました。町内のワイナリーは11軒以上、ぶどう栽培農家は50軒を超え、新規就農者も多い注目の産地なんですよ。
日本初の民間栽培リンゴ発祥の地
1879年(明治12年)、会津藩士の赤羽源八と金子安蔵の庭先で、日本国内で初めて民間栽培によるリンゴが実ったのが余市町。戊辰戦争に敗れた会津藩士たちが入植して苦労の末に成功させた歴史があるんです。したっけ(それじゃあ)、これは外せない推しポイントですわ。
ソーラン節発祥の地
「ヤーレン ソーラン ソーラン」のあの民謡、発祥地は積丹半島から余市郡にかけての地域。余市町豊浜町には「ソーラン節発祥之地」碑が建っています。かつてニシン漁の沖揚げ作業で唄われた歌が、今や全国の運動会でお馴染みになっているなんてなまら(すごく)感慨深いですよね。
シリパ岬とローソク岩の絶景海岸
海岸線は17kmにわたり、その一部はニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されています。豊浜町の沖合約500mに垂直にそそり立つローソク岩、夕暮れに浮かぶシリパ岬のシルエットはめんこい(かわいい)どころか神秘的そのもの。日本海の荒波が削り出した奇岩群が連なる、ドライブ最高のエリアです。
余市町の歴史
縄文の遺跡から松前藩のヨイチ場所へ
余市町の歴史はとっても古いんですよ。縄文時代早期からの遺跡が町内に多数確認されていて、国の史跡「フゴッペ洞窟」は1950年に発見された洞窟壁画を持つ重要な遺跡です。同じく国指定史跡の「西崎山環状列石」もあり、古代から人々が暮らしていた痕跡がしっかり残っています。1599年(慶長4年)には松前慶広が松前左膳に余市川右岸を与えて「上ヨイチ場所」、左岸を松前八兵衛に与えて「下ヨイチ場所」とした記録があり、近世に入ってからも交易と漁業の拠点として栄えていきました。
ニシンの千石場所として大繁栄
江戸後期から明治・大正にかけて、余市町はニシンの「千石場所」として北海道内有数の繁栄を見せます。春になるとニシンが大群で押し寄せ、海が白く染まるほどだったというから驚きです。各地から「ヤン衆」と呼ばれる出稼ぎ漁師が集まり、ニシン御殿が建ち並ぶ豊かさ。現存する唯一の運上家を復元した国の重要文化財「旧下ヨイチ運上家」や、漁場経営の様子を伝える「旧余市福原漁場」が当時の姿を今に伝えています。ところが、1954年(昭和29年)の漁を最後にニシンは余市湾への回遊を途絶えさせ、「幻の魚」となってしまったんです。
会津藩士の入植とリンゴ栽培の成功
1871年(明治4年)、戊辰戦争に敗れた旧会津藩士の入植が始まります。1875年(明治8年)に開拓使がアメリカから取り寄せたリンゴの苗木500本が各戸に配布されましたが、最初はあまり関心を持たれず…。しかし4年後の1879年、会津藩士であった赤羽源八宅と金子安蔵宅の庭先でついにリンゴが結実。これが日本国内で初めての民間栽培リンゴの誕生なんです。19号は「緋の衣」、49号は「国光」と名付けられ、会津藩主・松平容保が孝明天皇から賜った「緋の御衣」にちなんだ赤の品種名は、藩士たちの矜持が滲んでいて胸熱ですよね。
ニッカウヰスキー創業と現代へ
1934年(昭和9年)、竹鶴政孝がスコットランドに似た気候風土を求めて余市町に「大日本果汁株式会社」(後のニッカウヰスキー)を創設。リンゴジュースを作りながらウイスキーの熟成を待ったというのは有名な話です。1940年(昭和15年)に第1号ウイスキー発売。1988年にはスコットランドのストラスケルビン(現イースト・ダンバートンシャー)と姉妹都市提携、2015年には会津若松市・五條市と交流都市締結。2018年には後志自動車道余市ICが供用開始し、札幌からのアクセスが格段に向上しました。したっけ(それじゃあ)、文化や風習にも触れていきましょうか。
余市町の文化・風習
果樹の四季と暮らしのリズム
余市町の暮らしは果樹園の季節とともに動いています。年平均気温は約8℃と北海道では比較的温暖で、日較差が大きいため果物栽培にぴったりの気候。5月のサクランボの花、6〜7月のサクランボ収穫、8〜9月のぶどう、9〜11月のリンゴと、町の風景がどんどん色を変えていくんですよ。冬は1月・2月の平均気温が-4℃前後で、真冬でも-10℃以下になる日はほとんどないとはいえ、それでも朝晩はなまら(とても)しばれる(厳しく冷え込む)日があります。雪が積もると果樹園は静かな白の世界になって、これがまた風情があるんですわ。
北海道弁と港町の人情
町の人たちは標準語に近い北海道弁で話します。「なまら(とても)うまいべさ」「これ食べるかい?」みたいな語尾の柔らかさが特徴。捨てることを「なげる(捨てる)」、水に浸すことを「うるかす(水につけておく)」、寒さを「しばれる(厳しく冷え込む)」と表現します。漁師町ゆえの直球な話し方と、果樹農家のおおらかさがブレンドされた、距離感の近いコミュニケーションが心地よいんですよ。観光客にもふらっと話しかけてくれる気質があって、初対面でもなんもなんも(気にしないで・どういたしまして)と返してくれる温かさがあります。
北海ソーラン祭りとウイスキー文化
毎年7月初旬の土日に開催される「北海ソーラン祭り」は1969年から続く余市町の夏の顔。山車を先頭にソーラン節を踊りながら歩くパレードと花火大会で町中がお祭りムードになります。一方で、町の中心部にはニッカウヰスキー余市蒸溜所があり、町民にとってウイスキーは特別な存在。蒸溜所の敷地は約150,000m²にも及び、レンガ造りの建物と緑の芝生が広がる風景は、本当にスコットランドにいるみたいなんです。果樹園にニシンの記憶、そしてウイスキーの香り。これらが層になって町の文化を作っているんですよね。
食卓に並ぶ海と山の幸
食卓の主役は海と果樹。前浜で獲れたエビ、カレイ、イカ、ウニ、サケが並び、デザートには自家製のリンゴやぶどうがどんと出てくる。秋になれば各家の庭先や納屋にリンゴが山積みになり、近所におすそ分けする光景があちこちで見られます。したっけ(それじゃあ)、特産品の話に移りましょうか。
余市町の特産品・食
余市ワイン(ワイン用ぶどう)
余市と言えば、今やワインを語らずにはいられません。余市町のワイン醸造用ぶどうは北海道内シェア約5割を占め、生産量・栽培面積ともに道内トップ。味わいは品種によりますが、ピノ・ノワールやケルナーなど冷涼地に適した品種で、酸とミネラルがしっかり感じられるエレガントな仕上がりが特徴と考えられます。ぶどうの旬は8月下旬〜10月、ワインは年間通して楽しめます。日本海から立ち上がる海風と昼夜の寒暖差、そして果樹栽培で培われた土壌が、ぶどうの個性をぐっと引き出すんですよ。ドメーヌ・タカヒコをはじめ町内には11軒以上のワイナリーがあり、自然派ワインからクラシックスタイルまで多彩。なまら(とても)奥が深い世界です。
ニッカウヰスキー「シングルモルト余市」
世界で唯一の石炭直火蒸溜で生み出されるシングルモルト余市は、力強くスモーキーで、潮の香りも感じる重厚な味わい。「シングルモルト余市 1987」はウイスキー・マガジンのワールド・ウイスキー・アワードでシングルモルト部門の世界最高賞を受賞しています。蒸溜所では見学(要予約)と試飲ができ、ここでしか買えない蒸溜所限定ボトルもあるんですよ。冬にしんしんと雪が降る中、ロックで一杯やる余市町のウイスキー…考えただけであずましい(心地よい)気分になりますよね。
余市リンゴ
日本初の民間栽培の地が誇る余市リンゴ。8月のさんさから11月のふじまで、品種が次々とリレーされていきます。味は甘みと酸味のバランスが絶妙で、果汁たっぷり、シャキッとした歯ごたえ。生で食べるのはもちろん、町内のお菓子屋さんで売られている「りんごもなか」や、「りんごのほっぺ」というジュースも人気です。会津藩士たちが慣れない開拓地で苦労して育て上げた歴史を思いながらかじると、また格別の味なんですわ。
サクランボ・ぶどう・ナシ(観光農園)
余市町はリンゴ以外の果物もなまら(とても)豊富で、特にサクランボ(旬は6月下旬〜7月中旬)、ぶどう(8〜10月)、ナシ(9〜10月)が有名。観光農園が多く、もぎたてをその場でほおばる体験ができます。サクランボは佐藤錦や水門が定番で、皮はパリッと果肉ジューシー、糖度が高いのが特徴。果樹園が観光資源になっているのも、長年の栽培技術の賜物なんです。
ウニ・エビ・身欠ニシン(海産物)
かつてのニシンは姿を消しましたが、余市町の漁業は今もしっかり町を支えています。エビ、タラ、カレイ、イカ、ウニ、サケ、数の子などが水揚げされ、ウニは6〜8月が旬。積丹半島の冷たい海で育つバフンウニ・エゾバフンウニはとろけるような甘さで、生で食べるのが一番。身欠ニシンは保存食として今も加工され、煮物や数の子昆布に使われます。したっけ(それじゃあ)、余市の味は港町と果樹郷の両方を持っているっていうのが、本当のところなんですよ。
余市町の観光スポット
ウイスキーの聖地でモルトの香りに包まれる
- ニッカウヰスキー余市蒸溜所 – 1934年、竹鶴政孝が「日本のウイスキーの父」として理想郷を求めて建てた、ニッカウヰスキー創業の地。赤い屋根とレンガ造りの建物が立ち並ぶ約150,000m²の敷地は、本当にスコットランドにいるみたいな空気感なんですよ。世界で唯一の「石炭直火蒸溜」を今も貫いていて、敷地内10棟が国の重要文化財。見学は予約制(無料)で、ガイドツアー後にはディスティラリーショップで蒸溜所限定ボトルが買えます。営業時間は9:00〜17:00、年末年始休館。所在地は余市町黒川町7丁目6番地。JR余市駅から徒歩約2分という近さもありがたいです。麦芽の甘い香りが漂う朝の時間帯に行くのがなまら(とても)おすすめ。
北海道一のワイン産地でぶどう畑を歩く
- OcciGabi(オチガビ)ワイナリー – ワイン醸造用ぶどう生産量で道内シェア約5割を誇る余市町を代表するワイナリーのひとつ。広大なぶどう畑を散策しながら、併設レストランで自家製ワインと料理のマリアージュが楽しめます。8月下旬〜10月の収穫期は色づくぶどうの美しさに息を呑みますよ。庭園も整備されていて、ガーデンの花とぶどうの蔓が織りなす風景は写真映え抜群です。
- 余市ワイナリー – 1974年から続く老舗ワイナリー。ショップではワインの試飲が無料でできて、地元で長年愛されている定番ボトルから限定品まで幅広く揃っています。ワインを片手に余市の風景を眺める時間は、まさに北海道らしい贅沢ですよね。
太古のミステリーに触れる縄文遺跡
- 国指定史跡フゴッペ洞窟 – 1950年、海水浴に来た中学生が偶然発見したという続縄文時代後期(約1600〜1300年前)の洞窟遺跡。岩壁には人や舟、四つ足の動物、翼を持つ人物像など200を超す刻画が残っていて、世界的にも貴重な遺跡なんです。カプセル方式で保護されていて、ガラス越しに古代人の祈りの痕跡を間近で観察できます。開館時間は9:00〜16:30、休館日は毎週月曜日と祝祭日の翌日、冬期(12月中旬〜4月中旬)は休館。入館料は大人300円・小中学生100円。所在地は余市町栄町87。古代の謎に思いを馳せるあずましい(心地よい)時間が過ごせますよ。
- 西崎山環状列石 – 縄文時代後期のストーンサークル。北海道指定の史跡で、海を見下ろす丘に石が円環状に並べられた光景は神秘そのもの。古代の人々がここで何を祈ったのか…想像が膨らむ場所です。
ニシン漁と港町の記憶を辿る
- 旧下ヨイチ運上家 – 国の重要文化財・史跡。江戸時代の場所請負制で実際に使われていた現存する唯一の運上家を復元した建物です。ニシン漁で栄えた当時の交易拠点の様子が再現されていて、入った瞬間に時代を遡る感覚があるんですよ。したっけ(それじゃあ)千石場所と呼ばれた繁栄の記憶を、ここで体感してみてください。
- 旧余市福原漁場 – 国指定史跡。ニシン漁で財を成した福原家の漁場経営の様子を伝える施設群が復元されています。母屋・米味噌倉・干場など、ヤン衆たちの労働と暮らしがリアルに迫ってきます。
- ソーラン節発祥之地碑 – 余市町豊浜町、新豊浜トンネルの東側入口横に建つ白い石碑。「ヤーレン ソーラン ソーラン」のあの民謡が、ここから生まれたんです。日本海を背にした立地がなまら(とても)絵になります。
日本海の絶景と宇宙への扉
- ローソク岩 – 豊浜町の沖合約500mに垂直にそそり立つ奇岩。崩落を繰り返してこの形になったとされていて、夕陽に照らされる時間帯はまさに「炎」のようにも見えるんですよ。ニセコ積丹小樽海岸国定公園内の代表的な景勝地です。
- シリパ岬 – アイヌ語で「山の頭」を意味する岬。日本海に突き出した岩肌のシルエットは町のシンボル的存在で、夕暮れ時の景色は本当にめんこい(かわいらしい)ような神秘的なような…言葉にできない美しさです。
- 道の駅スペース・アップルよいち(余市宇宙記念館) – 余市町出身で日本人初の科学者宇宙飛行士・毛利衛さんの業績を紹介する宇宙記念館「スペース童夢」が併設された道の駅。デジタルプラネタリウムや3Dシアター、宇宙食コーナーなど、子どもから大人まで楽しめます。宇宙記念館の入館料は大人500円・小中学生300円・幼児無料、開館時間は9:00〜17:00(最終入館16:00)、月曜休館(祝日の場合は翌日)、12月〜4月中旬は冬季休館。リンゴ果汁を使ったジェラート(4月中旬〜10月末、370円)もたまらないんですわ。
地元の味と水産博物の楽しみ
- 柿崎商店 海鮮工房 – JR余市駅から徒歩約3分、水産会社直営の人気海鮮食堂。1階が鮮魚売場、2階が食堂で、ウニ丼・いくら丼・刺身定食などが驚きのリーズナブル価格で食べられます。営業時間は9:00〜18:00(L.O.17:30)。週末は行列必須ですが、回転は早めなので諦めずに並ぶ価値ありです。
- 余市水産博物館 – モイレ山頂上に建つ博物館。ニシン漁の和船「保津船」など、町の漁業と歴史を物語る貴重な資料が展示されています。BGMには正調ソーラン節が流れていて、町の歴史にどっぷり浸れます。
余市町の観光ルート
【車で1日】ウイスキー×ワイン×海岸絶景の王道ルート
札幌方面からマイカーで訪れるならコレ、っていう定番コースです。後志自動車道の余市ICから町に入って、メインスポットを効率良く回ります。
9:00 余市IC → 9:10 ニッカウヰスキー余市蒸溜所(車5分)→ 11:30 柿崎商店 海鮮工房(車2分)→ 13:00 道の駅スペース・アップルよいち(車3分)→ 14:30 ローソク岩・シリパ岬周辺(車25分)→ 16:30 OcciGabiワイナリー(車30分)→ 17:30 余市IC
①ニッカウヰスキー余市蒸溜所(滞在約2時間)
→ 予約制ガイドツアーで石炭直火蒸溜の現場を見学し、限定ウイスキーを試飲。朝イチの空気が澄んでいる時間帯がベスト。
②柿崎商店 海鮮工房(滞在約1時間)
→ 前浜直送のウニ丼・海鮮丼でランチ。混雑前の11時台到着で待ち時間を短縮できます。
③道の駅スペース・アップルよいち(滞在約1時間)
→ 余市宇宙記念館で毛利衛さんの世界に触れ、リンゴジェラートで一息。なまら(とても)甘くて夏でもさっぱり食べられるんですよ。
④ローソク岩・シリパ岬(滞在約1時間)
→ 国道229号沿いにドライブしながら奇岩群を眺める。午後の柔らかい光が岩肌を引き立てます。
⑤OcciGabiワイナリー(滞在約1時間)
→ 夕方のぶどう畑を散歩しつつ、ワインで1日を締めくくる。日帰りなら運転手は試飲控えめにね。
【鉄道+徒歩で半日】ウイスキー駅前ぶらりルート
札幌駅・小樽駅からJR函館本線でアクセスする鉄道派におすすめ。JR余市駅を起点に徒歩で町中心部を巡ります。所要時間は約4〜5時間。
10:30 JR余市駅 → 10:35 ニッカウヰスキー余市蒸溜所(徒歩2分)→ 13:00 柿崎商店 海鮮工房(徒歩5分)→ 14:30 余市町観光物産センター エルラプラザ(徒歩1分・余市駅併設)→ 15:30 JR余市駅
①ニッカウヰスキー余市蒸溜所(滞在約2時間)
→ ガイドツアー+ニッカミュージアム+試飲。電車利用なら気兼ねなく試飲を楽しめるのが一番のメリットなんです。
②柿崎商店 海鮮工房(滞在約1時間)
→ ランチに海鮮丼。蒸溜所でこわく(疲れて)なった足腰には、温かいご飯がしみますよね。
③余市町観光物産センター エルラプラザ(滞在約30分)
→ 余市駅併設のお土産処。ワイン、ウイスキー関連商品、リンゴ加工品が一通り揃っています。
④JR余市駅から帰路へ
→ 列車に揺られながら、買ったボトルを眺めて余韻に浸る時間がまた良いんです。
【車で1日】古代ロマンと果物狩りの広域ルート
町内の歴史遺跡と果樹園、隣町の小樽までを組み合わせた広域コース。歴史好き&フルーツ好き向けです。
9:00 札幌出発 → 10:30 フゴッペ洞窟(車約1時間30分)→ 11:30 西崎山環状列石(車15分)→ 12:30 ニトリ観光果樹園・町内観光農園(車15分)→ 14:30 旧下ヨイチ運上家(車10分)→ 15:30 旧余市福原漁場(車5分)→ 16:30 小樽方面へ
①フゴッペ洞窟(滞在約45分)
→ 古代人の岩壁刻画を見学。屋内施設なので天候に左右されないのが嬉しいポイント。
②西崎山環状列石(滞在約30分)
→ 海を見下ろすストーンサークルで、縄文人の祈りに思いを馳せる。
③町内観光農園(滞在約1時間30分)
→ サクランボ(6月下旬〜7月中旬)、ぶどう(8〜10月)、リンゴ(9〜11月)と季節に合わせて果物狩り体験。もぎたてを頬張るあずましい(心地よい)時間です。
④旧下ヨイチ運上家(滞在約45分)
→ ニシン千石場所の交易拠点を再現した重要文化財。
⑤旧余市福原漁場(滞在約30分)
→ ヤン衆の暮らしぶりを伝える漁場群。海風を感じながら港町の歴史を体感できます。
余市町の年間イベント
北海ソーラン祭り(7月)
毎年7月の第1土曜日(年によって日曜まで)に開催される、余市町の夏を代表するお祭りです。1969年から続く伝統行事で、JR余市駅横の特設会場で行われます。ぜひ行ってみてほしいのがね、浴衣姿の地元の人たちが輪になって踊る「ソーラン踊り」と、北海ソーラン太鼓の迫力ある演奏。中学生と小学生で構成される少年団のかわいらしい演奏と、大人の保存会による迫力ある演奏の両方が楽しめます。会場にはニシンや余市の特産品を使ったグルメ屋台、キッチンカーが並び、地元中学校の吹奏楽演奏や子ども向けの「はたらく車コーナー」もあって、家族連れでもなまら(とても)楽しめる祭りなんですよ。年によっては余市港会場で約5000発の花火大会も開催されます。「ヤーレン ソーラン ソーラン」の声が町に響き渡る2日間は、町全体がお祭りムードに包まれます。
余市町全日本ジュニアサマージャンプ大会(7月または8月)
余市町は長野オリンピック金メダリストの船木和喜・斎藤浩哉を輩出したスキージャンプの町でもあるんです。竹鶴シャンツェ・笠谷シャンツェといったジャンプ台があり、毎年7月または8月に全日本ジュニアサマージャンプ大会が開催されます。芝生のランディングバーンに飛び込んでくる若いジャンパーたちの姿は迫力満点で、雪のないジャンプ競技を見られる珍しい機会です。したっけ(それじゃあ)、ウインタースポーツの聖地としての一面にも触れてみてください。
ラ・フェト・デ・ヴィニュロン・ア・ヨイチ(9月)
「農園開放祭@余市」とも呼ばれる、余市町のワイン文化を象徴するイベント。毎年9月、ワイングラスを片手にぶどう畑を歩きながら、テイスティングと地元食材のグルメを楽しめるという、ワイン好きにはたまらん(たまらない)一日です。秋の柔らかい日差しの下、収穫直前のぶどうの香りに包まれてグラスを傾ける時間…これだけで余市町を訪れる価値があるんですよ。生産者と直接話せるのも醍醐味で、北海道一のワイン産地の熱量を肌で感じられます。
味覚の祭典(9月)
毎年9月に開催される、余市町の秋の味覚を堪能できる地元密着型のイベント。ぜひ行ってみてほしいのがね、リンゴ・ぶどう・ナシ・サクランボなどのフルーツに加え、海産物、ワイン、ウイスキーといった町のあらゆる名産品が一堂に並ぶ青空マーケット形式の催し。試食コーナーもあり、もぎたての果物の香りと焼き魚の煙、屋台の賑わいが入り混じる風景は、収穫の町ならではの満ち足りた空気感です。
余市ゆき物語(11月)
毎年11月から始まる冬の風物詩。ニッカウヰスキー余市蒸溜所がライトアップされ、レンガ造りの建物と雪化粧した敷地が幻想的な夜景を描き出します。乾燥棟や蒸溜棟、旧事務所、旧竹鶴邸が黄金色に浮かび上がる光景は、まるでスコットランドの古城に紛れ込んだみたい。スノーランタンの「雪灯りの路」とコラボする日もあって、観光協会主催のプレミアムツアーは予約が殺到するほどの人気です。しばれる(厳しく冷え込む)冬の夜の余市は、ロマンチックさが極まる季節なんですよ。
ワインを楽しむ会(2月)
毎年2月、余市町産ぶどうを使用したワインを生産者やワイナリーと交流しながら楽しむイベント。雪深い真冬に、町内のワイナリーが一堂に会して試飲会・トークセッションを行います。生産者本人から畑の話やヴィンテージごとの違いを直接聞ける贅沢な機会で、ファンが全国から集まります。
余市町のエリア別の顔
余市駅周辺・黒川エリア(観光の中心)
JR余市駅と国道5号・229号が交わる、余市町の心臓部です。駅から徒歩2分でニッカウヰスキー余市蒸溜所に着くという、観光客にとってはなまら(とても)便利なエリア。柿崎商店海鮮工房や観光物産センター エルラプラザもこの辺りに集中していて、半日でも丸一日でも飽きずに過ごせます。駅前は北海道らしい広めの道幅で、車も人もゆったり流れる空気感。観光メインで訪れる方は、まずこのエリアに立ち寄るのがおすすめですよ。蒸溜所からモルトの香りがふわっと漂ってくる瞬間があって、それだけで「余市に来た」と実感できる場所です。
登町・梅川町・大川町エリア(果樹園の里)
余市川流域から内陸にかけて広がる、果樹園エリア。リンゴ・ぶどう・サクランボ・ナシの観光農園が点在していて、夏から秋にかけては果物狩りに訪れる人で賑わいます。山田村にある北海道大学余市果樹園もこのあたり。なだらかな丘陵地帯に果樹の列が続く風景は、北海道らしいというよりむしろヨーロッパ的で、ぶどう畑が日本海を見下ろすめんこい(かわいい)景色が広がります。果物狩りやワイナリー巡りをしたい方は、このエリアを1日かけてゆっくり回るのが正解です。
豊浜町・浜中町エリア(日本海の絶景海岸)
町の西側、国道229号「日本海追分ソーランライン」沿いに広がる海岸エリア。ローソク岩、シリパ岬、ソーラン節発祥之地碑、ニセコ積丹小樽海岸国定公園の絶景ポイントがずらりと並びます。海風と岩壁のしばれる(厳しく冷え込む)冬の景色も、青い夏空に映える夏の景色も、それぞれに違う表情を見せてくれるんですよね。ドライブ好き・写真好き・自然好きにはぜひ訪れてほしい場所。集落は小さく素朴ですが、その分、漁村特有の塩の匂いと潮騒が町中に染み込んでいて、時間がゆっくり流れます。
栄町・モイレエリア(古代と港の博物館ゾーン)
フゴッペ洞窟、余市水産博物館、旧下ヨイチ運上家、旧余市福原漁場といった、余市町の歴史を語る施設が集まるエリア。国道5号沿いの栄町に縄文遺跡があり、海岸沿いのモイレ山一帯に水産博物館やニシン漁関連史跡が並びます。歴史好き・遺跡好きにはたまらないゾーンで、半日かけてじっくり巡ると、縄文時代から近世のニシン千石場所まで一気にタイムスリップできます。したっけ(それじゃあ)、教科書では学べないリアルな歴史にどっぷり浸かれるんですよ。
沢町・朝日町エリア(行政・暮らしの中心)
余市町役場や警察署、消防署、図書館、運動公園、総合体育館などが集まる、町民の日常の中心地。商業施設も点在していて、観光より「町の素顔」を見たい方におすすめのエリアです。観光客向けというよりは地元の生活が見えるエリアなので、ローカルな食堂や喫茶店をふらっと覗いてみるとなまら(とても)味わい深い発見があります。北海ソーラン祭りのメイン会場もこのエリアの駅前なので、夏祭りの時期に訪れると一気に町の顔が変わるんですよ。
余市町の気候・季節の暮らし
北海道では温暖な海沿いの気候
余市町は北海道のなかでは比較的温暖な気候として知られています。日本海を北上する対馬海流(暖流)の影響を受けるため、内陸部に比べて気温が穏やかなんですよ。年間の平均気温は8.4℃(2011〜2020年、余市町公式サイト掲載値)。気象庁の余市観測値(1991〜2020年平年値)によると、日平均気温は8.3℃、年間降水量は1,217.4mm、年降雪量は340.6cmとなっています。7月・8月の平均気温は20℃前後と過ごしやすく、1月・2月は-4℃前後。真冬でも平均気温が-10℃を下回る日はほとんどないというのが、余市町の冬の救いです。したっけ(それじゃあ)、内陸の旭川や帯広に比べたらだいぶ穏やかなんですよね。
夏の暮らし──果樹と海風の季節
夏の余市町は本州ほど蒸し暑くならず、エアコンがなくても扇風機であずましく(心地よく)過ごせる日が多いと考えられます。日中は20℃台後半、たまに30℃を超える日もありますが(観測史上最高は1984年8月の34.9℃)、夕方になると海風がすうっと入ってきて、夜は窓を開けて寝るとひんやりするくらい。サクランボの収穫が始まる6月下旬から、リンゴが色づき始める9月までは、町のあちこちで果樹園の作業姿が見られます。日較差が大きいのが余市町の特徴で、これが果物の糖度を高める秘密なんですよ。家庭菜園を楽しむ移住者も多く、自家製のトマトやキュウリが食卓に並ぶ生活が当たり前になります。
冬の暮らし──雪と暖房と日常
冬は本気の北海道です。年間降雪量は約340cm(気象庁余市観測値、1991〜2020年平年値)と、決して少なくありません。1月・2月は朝に窓を開けると雪面に光がキラキラ反射して、空気が「キーン」としばれる(厳しく冷え込む)感覚があります。とはいえ、内陸の-20℃地帯と違って日中はそこまで下がらないので、防寒着と長靴があれば日常生活はちゃんと回ります。家庭の暖房は灯油FFストーブが主流で、月々の灯油代は冬場に1〜2万円程度かかると考えられます。住宅は二重窓・断熱壁が標準で、室内は半袖でも過ごせるほど暖かいのが北海道らしさ。除雪は早朝の日課で、近所同士で「おはよう」と声をかけながらスコップを動かす朝の風景は、町の冬の名物です。したっけ(それじゃあ)、車には冬タイヤが絶対必要、除雪機を持っている家も珍しくありません。
春と秋──果実と紅葉が動く季節
春は4月下旬から桜・リンゴ・ナシの花が一気に咲き始め、町全体がパステルカラーに染まります。雪解け水で余市川が増水し、北限のアユが遡上を始めるのもこの季節。秋は9月にサケの遡上、リンゴ・ぶどうの収穫最盛期となり、町のあちこちにフルーツの香りが漂います。果樹園の紅葉、ぶどう畑の黄色く色づく葉、シリパ岬を背景にした夕陽…ドライブがなまら(とても)気持ちいい季節ですよ。台風の影響は北海道全体的に本州より少ないですが、9月〜10月にかけて温帯低気圧化した台風が通過することもあります。
【地元住民に直撃!】余市町の本当の魅力を電話で聞いてみた
※お話いただいた内容のニュアンスを大切にしながら、当編集部にて要点をまとめ、再構成しています。
※地元の人の選定はクラウドサービスで募集し、ご協力いただいているものです。あえて地元の言葉で話すようお願いしています。
50代男性
Q1.あなたのご職業を教えてください。
登町の丘で小さなドメーヌやってます。ワイン醸造家っていうとカッコええけど、要は畑仕事が9割の百姓ですわ。冬は雪かき、春は剪定、夏は草刈り、秋は収穫。なまら忙しいけど、この余市町の土と気候にほれ込んでもう長いこと経つねぇ。
ピノ・ノワールってのはまあ難しい品種でね、ブルゴーニュに似た風土だなんだ言われるけど、結局は余市の土地にしか出せん味があるのさ。
Q2.この街に来て絶対行くべき場所はどこだと思いますか?
そりゃまずニッカの蒸溜所だべ。あの石造りの建物群はやっぱり別格、余市町観光の顔ですわ。
んで、地元民しか行かんとこなら、登地区の丘ね。ヴィンヤードがずーっと続いてて、向こうに余市湾とシリパ岬が見える。夕方、収穫前のぶどう畑が西日でオレンジに染まる景色は、なんも言葉いらん。
あと余市町運動公園の桜並木も、5月になるとみんな弁当持って来てるよ。地味だけど、いい時間が流れてる。
Q3.この市町村でお土産を買うとしたらなんですか?
無難に行くなら、やっぱりニッカの蒸溜所限定ウイスキーね。あれは町外じゃ買えん。フルーツ系ならアップルパイか余市町有名なものの筆頭、リンゴジュース。
でもね、地元民が本当に推したいのは、南保留太郎商店の燻製ですわ。甘エビとかヘラ蟹の冷燻、ありゃ酒呑みは唸る。あと菊地水産の塩数の子も、スーパー回ってる地元のおばちゃんが箱で買ってく代物。ワイン党には言わんでもうちの一本、ね(笑)。
Q4.外から人が来たときにまず連れていく店はどこですか?
昼なら迷わず柿崎商店の海鮮工房。1階で魚見て、2階で海鮮丼。観光地価格じゃないあの値段で、あの鮮度は反則だべ。夜はジジヤババヤの焼き鳥に、町内のワインを合わせる。あれは余市町のおすすめスポットの完成形よ。
もうちょっと腰据えるなら登のSAGRAでイタリアンとペアリング。ワイナリー仲間の連中もよう連れてく。みんな帰る頃には「もう一泊する」って言い出すから、困るんだわこれが(笑)。
Q5.この市町村はどんな気質だと思いますか?
一言でいうと「来る者拒まず、でも見てる」って感じかな。ニシンで栄えて、リンゴで食って、ウイスキー来て、今度はワイン。余所者を受け入れて、新しい産業に乗り換えてきた歴史がある町だから、移住者にはなまら優しい。
けど甘くはない。畑も海も、結局やる人間が真面目かどうかで全部見透かされる。市町村民センターの集まりとか出ると、おじいちゃん連中の目はやっぱり鋭いよ。試されてんなって、今でも思うときある。
Q6.昔に比べて、街の雰囲気や活気はどう変わったと感じますか?
正直に言うとね、人口は減ってる。1万6千人切るのも時間の問題だべ。ただ、駅前歩いてみ、若い醸造家やパン屋やすし屋、東京から来た連中が新しい店どんどん開けてる。15年前と全然空気違うよ。
一方で町なかの古い商店はバタバタ閉まってるし、役場庁舎も建て替え諦めて民間ビルに移転だっていう話。明るい話と寂しい話が同時進行で起きてる、これが今の余市市町村観光の現実ですわ。
Q7.これから新しくできる施設や、期待している活動などはありますか?
大型の箱モノってのは正直あんまり期待してない。それより、市町村長が「ワインで一点突破」言うて動かしてるふるさと納税の金が、給食費無償化や保育料免除に回ってんのは大事だわ。子育て世代が住みやすくならんと、町は続かんからね。
あと、余市市町村水源、余市川の水をどう守るかってのは、果樹も漁業もワインも全部関わる話。地味だけどそこ、ちゃんとやってほしいと思ってますわ。
余市町の移住・暮らし情報
家賃相場と住宅環境
余市町の家賃は北海道の都市部に比べてかなり手頃です。ニフティ不動産の集計(2025年10月13日時点)では平均家賃相場4.56万円、ファミリー向け(2LDK以上)は5.83万円。SUUMOの余市郡データ(同時点掲載)では、アパートの間取り別家賃相場が、ワンルーム3.9万円、1K/1DK4.8万円、1LDK/2K/2DK5.0万円、2LDK/3K/3DK5.6万円、3LDK/4K以上7.2万円となっています。札幌市内のワンルームと余市の2LDKがほぼ同じ家賃という感覚で、広めの家でゆったり暮らしたい方にはなまら(とても)向いている環境です。中古一戸建ての売買物件も多く、果樹園やぶどう畑とセットで購入する移住者・新規就農者も増えています。
通勤・買い物・生活導線
町内に勤める人は役場・農協・漁協・ニッカウヰスキー余市蒸溜所・余市協会病院などが主な勤務先と考えられます。町外通勤は小樽市が最多で、車で約30分、JR函館本線で約25分のアクセス。後志自動車道の余市ICが2018年に開通してからは、札幌通勤もめんこく(かわいらしく…ここでは「現実的になった」というニュアンス)なるほど近くなり、車で約60分圏内です。買い物はラルズマート余市店、コープさっぽろ、地元の柿崎商店などがあり、日常品はおおよそ町内で揃います。後志自動車道経由で小樽方面に出れば、ウイングベイ小樽など大型商業施設も使えますし、月に1回札幌まで遠出する移住者の話もよく聞きますよ。
子育て・教育環境
余市町には町立の保育所・児童館に加え、私立の幼稚園・認定こども園が複数あります。小学校は中央小学校・大川小学校など、中学校は東中学校・西中学校が町の中心エリアに。高校は単位制総合学科の北海道余市紅志高等学校と、全国から生徒を受け入れる転編入制度で知られる北星学園余市高等学校の2校。北星余市は1965年開校の私立で、1988年度から「中退時と同じ学年から編入できる」全国初の制度を導入していて、全国各地から生徒が集まるちょっと変わった学校としても有名です。果樹園に囲まれた自然のなかで子育てをしたい家族には、あずましい(心地よい)環境と言えます。
医療環境
町の中核医療機関は、社会福祉法人 北海道社会事業協会が運営する余市協会病院。所在地は余市町黒川町19丁目1番地1、許可病床数は一般50床・障害者50床・回復期リハビリ病棟を備え、24時間365日の救急診療と人工透析、リハビリテーションも提供されています。一般外来から入院、緊急対応まで町内で完結できる体制があるのは、地方の暮らしではなまら(とても)心強いポイントですよね。ほかに医療法人社団修徳会 林病院や複数の診療所も町内にあります。後志自動車道の開通で札幌・小樽の三次医療機関への搬送時間も短縮されたので、安心感は以前より増していると考えられます。
エリア別の住みやすさ
住む視点で町内エリアを見ると、余市駅周辺・黒川エリアは商店・病院・役場・スーパーが揃った最も便利な立地で、車がなくても生活できる数少ないエリア。沢町・朝日町エリアは役場や運動公園に近く、子育て世代の住宅地として落ち着いた雰囲気。登町・梅川町・大川町エリアは果樹園が点在する半農半住の風景で、家庭菜園や農業体験を望む移住者向き。豊浜町・浜中町など海沿いエリアは集落が小さく、漁師町の素朴な暮らしを求める人に向いています。したっけ(それじゃあ)、移住前に必ず冬の時期に下見をするのがおすすめですよ。雪との付き合い方が、住みやすさの分かれ目なんですわ。
余市町へのアクセス
飛行機ルート(新千歳空港から)
道外から訪れるなら、新千歳空港が玄関口になります。余市町公式サイトのアクセスマップによれば、新千歳空港からはJR(快速エアポート+小樽駅乗換)で約2時間、車で道央自動車道・札樽自動車道・後志自動車道経由で約1時間40分です。空港でレンタカーを借りるのがなまら(とても)便利で、町内・周辺観光まで一気に動けます。札幌・小樽観光と組み合わせる場合は、空港→札幌泊→翌日余市町のルートが王道。電車利用なら新千歳空港駅から快速エアポートで札幌へ、札幌から函館本線小樽行きに乗り換え、小樽からは函館本線(倶知安行・長万部行)に乗り換えてJR余市駅へ、という流れになります。
JR鉄道ルート
札幌駅から余市駅まで直通列車はなく、小樽駅で函館本線(倶知安・長万部方面)に乗り換える必要があります。所要時間は札幌〜小樽間が約40分、小樽〜余市間が約25分、合計約1時間15分〜1時間30分。函館本線の小樽〜余市間は1時間に1〜2本程度と本数が少なめなので、事前に時刻表確認は必須です。JR余市駅は1996年に建て替えられたスコットランド風駅舎で、観光物産センター「エルラプラザ」と複合した造り。駅員配置のある直営駅で、自動券売機・みどりの窓口あり。電車派の方は試飲を心置きなく楽しめるのがメリットですね。詳細はJR北海道公式サイトでご確認ください。
車ルート(後志自動車道経由)
2018年12月8日に後志自動車道(小樽JCT〜余市IC間)が開通したことで、札幌から余市町までのアクセスが格段に良くなりました。札幌北ICから札樽自動車道を経由し、小樽JCTから後志自動車道に入り、余市ICで降りるルートで所要約1時間。NEXCO東日本の発表によれば、余市IC〜札幌西IC間の通常料金は1,310円(普通車)です。冬期間は積雪・路面凍結があるので、必ず冬タイヤ装着で運転してくださいね。一般道の国道5号経由でも札幌から約1時間30分〜2時間で到着できます。詳細はドラぷら(NEXCO東日本)で確認できます。
高速バスルート
北海道中央バスが札幌〜余市間で都市間高速バス「高速よいち号」を運行しています。札幌駅前から「余市駅前十字街」まで約1時間30分前後と考えられます。電車より所要時間はやや長めですが、乗り換えなしで一本で着くのが利点。詳細・最新時刻は北海道中央バス公式サイトでご確認ください。
おすすめのルート選び
初めて余市町を訪れる方には、後志自動車道経由のレンタカーが一番のおすすめ。蒸溜所・ワイナリー・海岸絶景・果樹園を効率良く回れて、運転手以外なら車内で景色も楽しめます。一方で、ニッカウヰスキー蒸溜所メインで「ウイスキーを存分に試飲したい」という方は、迷わずJR一択。札幌・小樽観光とセットにするなら、小樽宿泊→翌日朝に余市駅まで電車で日帰り、というプランがなまら(とても)回しやすいですよ。
余市町の関連リンク
- 北海道余市町ホームページ(余市町公式サイト)
- 余市観光協会公式WEBサイト(余市町観光協会)

